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映画「ブラウン・バニー」を観る [映画(は行)]

呑み記事の次なので映画記事ですが、
今回は心地よい作品ではないので、「そういうのはちょっと。。。」という方は
どうぞスルーなさってくださいね。(^_^.)


 

久しぶりにヴィンセント・ギャロ作品を鑑賞しました。

ブラウン・バニー [DVD]

ブラウン・バニー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD


内容はamazonさんより。

『バッファロー’66』に続く、ヴィンセント・ギャロの監督・主演作。
バイクレーサーとして全米を転戦するバドが、別れた恋人デイジーへの想いを胸に
東海岸からカリフォルニアへ向かう。
旅の途中、彼は何人もの女性と出会うが、そのたびに頭をよぎるのはデイジーの面影。
カリフォルニアに着いたバドは、かつて彼女と暮らした家に置き手紙を残すのだが…。
物語は『バッファロー’66』以上に淡々と進行。
一面に広がる砂漠からラスベガスの雑然とした裏町まで、
アメリカを象徴するような光景を美しく切り取った映像や、選曲にはギャロのセンスが感じられる。
バドと女性たちのエピソードは、次の愛に踏み出せない彼の心象をそのまま映像にしたかのよう。
ひたすらもどかしいバドの行為を、退屈と感じてしまう観客もいるだろう。
しかし、そのもどかしさはすべて、ラストシーンのための助走であると言っていい。
カンヌも騒然とさせた生々しい映像と、その後の展開は、好き嫌いはあれ、
誰もが衝撃を受けることは間違いない。




賛否両論の映画だと思います。


私は、描きたいことは分からないでもないけれど
「そこまでやらなくてもいいんじゃないの」と思った時点で
「否」の評価をした方だと思っています。




話はラスト10分くらいまでは非常にダラダラというか淡々というか冗長な感じで続きます。

特に冒頭のバイクレースシーンは、
「私は何の作品を観てるんだったっけ?」と思ったくらいです。(笑) 


車で移動している設定なので、フロントガラスは汚れているし、風景はぶれて揺れるし、
まるで自分も一緒にあちこちを移動しているような気分になるのは
乗り物酔い気分ながら面白いな、と思ったのですが。。


ヴィンセント・ギャロ演じる主人公のバドはバイクレーサーで全米各地を転々としながら
別れた恋人デイジーのことを思い出しながら、花の名前のついた女性と出会う度に
声をかけてしまう、、のですが、、
ロマンの欠片もない私には「都合よすぎ?」なんて思ってしまいました。(^_^.)


で、最後の最後に別れた恋人デイジーと再会するのですが、
ここから先はもうビックラ仰天。 そんな展開かよ、と思ってしまいました。


だって、ずーっとボカシが入ってるんですよ。(-.-)


ボカシが入ってるんだけど、ま、想像できちゃう訳ですよ。


動画検索するとボカシ無しの映像も出てくるんですけどね、
思わずそれを観てこりゃまたビックリで。(@_@)

バッファロー'66 [DVD]

バッファロー'66 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
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この作品でもギャロ監督自身のナルシストっぽいところは感じたのですが
今回はもっとそれを感じたというか、「そこまでしなくてもいいんでないの?」と思いました。


だって、デイジーを演じた女優のクロエ・セヴィニー、
この作品に出たせいで所属していた事務所からクビを言い渡されたというし、
いくら監督に言われたからってそこまでしなくてよかったんじゃないの?と正直思います。


カンヌ映画祭でも途中退席する人が続出、というのもなんとなくわかるし、
ラストの描写で酷評されたのも分からなくもないし、
愛した女を失ったことによる喪失感とか描きたかったのかしれませんが、
ここまできちゃうと常人にはもう計り知れないっていうかなんというか、
ラスト10分の手前までは、ヴィンセント・ギャロによるヴィンセント・ギャロの為の
プロモーションビデオといってもよいかな、と思いましたが、とにかくラストがもう。。。


恋人に傷つけられた男の側から見れば、そんなこともあるのかもしれないんですれど、
でもこの男だって恋人を助けず逃げてしまった、そういう自己チューな部分もあったので、
決して共感はできず、かといって、映画の中のきれいな話で終わらせることなく、
人生には汚れたドロドロした部分もある、ということを描きたかったのかと思ったり、
でも結局、よく分からぬまま観終わってしまった感ありでした。


と、嫌悪感を感じた一方で、それ以外はそんなに嫌いじゃない自分もいたりして、
非常に矛盾しているのですが、「バッファロー’66」でのイメージもあるので、
今作で酷評を受けた為かもう映画を撮らないと言っているギャロ監督には
次の作品も作ってほしいと思ったりもした「ブラウン・バニー」でありました。



※私の記事を読んで、この作品を鑑賞して「ああ、見なければよかった」と後悔されても
  責任は取れませぬ。 悪しからず。 (^_^.)


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あれから1年 [東日本大震災]

あれから、、、今日で一年経ちました。 

まだ一年、という気もしますし、もう一年、、という気もします。

kotobukimaruさんの記事を読んで、復興までの道のりは長いなあと改めて思いました。


テレビ各局が特集番組を組んでも観る気がしなかったのですが、
昨日の「めちゃいけ」と池上さんの番組はついつい見てしまいましたね。

めちゃいけ、、出演者の大事なものを被災した方々に届けたい、という番組でしたが
いつもはクッダラネーと思いながら適当に流し見している番組なのに、
今回は真面目に観てしまいましたねぇ。

ま、有野さんが自分から、ではなくて、協賛のお力で品物を出しているのが
ちょっとケチくさいな、とは思いましたが。。。
(商品自体は、お子さんが喜ぶゲーム、なのでダメとは思ってませんが)

中でも、光浦さんのシャネルのバッグを受け取ることになった岩手の女性の話、
光浦さんが彼女にバッグを贈りたい気持ちもよく分かりましたし、
その後、光浦さんが被災地でやったコントで笑いが取れずスベッテしまった話も
彼女の素の素敵なところを垣間見られた気がしました。

で、その後の池上さん。
この方の仰ることすべてが真実、、と思ってしまうのは危険なのかもしれませんが、
扇動することもなく、淡々と語ってくれるのはいいかな、なんて思います。
(内容は多分にあちこちへ配慮しているんでしょうけど)

今回、自分が震災後に書いた記事を読み返してみました。

(東日本大震災のタグ)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301597847-1


震災当日の自分、その後の計画停電について、1年経って読み返してみると
あまりに言葉が汚くて驚いたのですが(笑)、備忘録としてこれからも読み返そうと思います。



ここまで復興できたのは国とか政府の強いリーダーシップ、、というよりは
やはり日本人の国民性とか、被災された東北のみなさんの我慢強さかと思います。
(我慢しすぎという気もするのですが)


震災後、勤め先の管轄のお役所(某経済○業省)が何の役にも立たず
(所属しているメーカー団体も全然役に立たなかった)今回の震災から1年、に関しても、
「3月11日の14:46、黙とうするように企業内で周知徹底してください」
なんて依頼がきたくらいのズレ加減で驚きました。

3月11日は日曜日、普通の企業は大体お休みだと思いますが、
社員に「ちゃんと黙とうしなさい」って会社から連絡するのか、っつーの。

黙とうは強制されたり指示されたり、でするもんじゃないし、
個々人のキモチから自発的にするもんじゃないのかしらね。


と、まだまだ(V)o¥o(V)とすることは多々ございますが、
へろーめ兄さんのように自ら被災地に赴いてボランティア活動、、まで
自ら動くことはしておりませんが(というかできない自分がいたりします)
今回は、微力ながら支援できるかな、と思った活動がありました。

(こちら)→ https://readyfor.jp/projects/demaerakugo

馬風さんの御弟子さんの馬るこさん、まだ生で聞いたことはないのですが
(来週初めて落語会に参加して生の馬るこさんの落語を体験予定)

(馬るこさんのサイト)→ http://reireisyamaruko.blog.players.tv/

落語が好きで、関東在住であちこちの落語会や寄席に足を運んで笑える私ができることって
なんだろうと考えたのですが、自分で落語やるのはカナリムリなので、
なかなか生の落語を聞くことがない方々に馬るこさんの落語を聞いて
腹の底から笑ってもらいたいな、と思って今回申し込みました。


現段階では目標の半分くらいしか支援が集まっていないのが心配ですが、
あと10日ありますし、目標額を達成して、馬るこさんに沢山笑いを届けてほしいと思います。


皆様もそれぞれ1年経っての思いはおありかと思いますが、
決して忘れてはいけない、と思っています。

 


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「やるき茶屋」でハチビキ [呑んだり食べたり(チェーン店)]

映画記事に続いては、呑み記事。




お久しぶりのやる気茶屋です。

RIMG0285.JPG ハイッ よろこんで!!

今回は会社OBのオジイチャンが、
会社のオジちゃんの転勤祝いで集まりましょうと声をかけてくれました。
オジイチャン、最近80歳になったばかりですが、
カクシャクとして相変わらず素敵な下町のオジイチャンです。

RIMG0298.JPG まずはキンキンに冷えた生ビールで乾杯♪
RIMG0300.JPGやる気セットの料理
ビールとこの料理で880円なので良心的ですね。(^_^)

RIMG0290.JPG 本当はこれ、食べたかったのですが
年齢層(80代、50代、そして私)を考えてやめときました。。

RIMG0286.JPGで、これ。
RIMG0305.JPG ふんわりとした玉子と納豆が美味。

RIMG0289.JPG これ 呑んでませんが
へろーめ兄さんがネタに呑みそうだな、と思って撮影しました。(笑)

RIMG0291.JPGRIMG0292.JPG
〆にいいなあ、と思いながら写真を撮ったのですが、結局食べなかった料理。↑

店長さんが「本日仕入れた魚でも一番のおすすめです!」と仰ったのが、
RIMG0299.JPG はちびき

はちびき? 初めて聞いた名前なので「どういう魚ですか?」と店長さんに聞いたら
「金目とオコゼを足したような魚です」と仰るので、
分かるような分からないような気分で「では、はちびきください!」と注文。

RIMG0303.JPG はちびき

(こういう魚です)→ http://www.zukan-bouz.com/suzuki3/hatibiki/hatibiki.html

↑のサイトに書いてありますが「一般的な評価」という欄に、

ほとんど知られていない。関東の小売店では見かけない。」

なんて書いてあります。 なんだか身もふたもない魚って気がしちゃいます。(-.-)

RIMG0304.JPG 赤い身ですが
脂ほどよくぷりぷりとした食感が美味でございました。(^_^)

チェーン店でもこういう魚があるんですねぇ。。
って店舗ごとに違うのかもしれませんが、店長さんのオススメを信じてよかった。

RIMG0306.JPG ほっけ
RIMG0307.JPG いか一夜干し 酒の肴にぴったり
RIMG0308.JPG で、初孫を呑んでおりましたが、
80歳のオジイチャンがこれまた良いピッチでぐびぐび呑んでらして
店長さんに「けちけちしないで皿の上に置いてあふれるくらい注いでよ!」と言ったら
上の写真のように小鉢の上に片口置いてあふれるくらい入れてくれました。

それでも追加注文した私たちに、しまいに2合弱くらい残っている一升瓶を
「置いていきますから、どうぞ飲んじゃってください」と置いていきました。

店長さん、根負けしたのかもしれません。(笑)


RIMG0293.JPG で、越後の漬物フェア開催中で
RIMG0295.JPG この週の漬物を注文
RIMG0309.JPG 漬物がいっぱい
ご飯と海苔が普通はつくのですが、
「ご飯と海苔は要らないからその分漬物盛ってね!」とオジイチャンが言ったら
こんな感じで出してくれました。

オジイチャン、月に数回このお店に来ているので、店長さんもフレキシブルです。

RIMG0310.JPG こちらは味噌漬け各種 

漬物で〆、と思ったのですが、
RIMG0311.JPG なんこつ揚げ
こんなもんを食べてから〆。。


そして、勢いに乗ったオジイチャンに連れられスナックで二次会。
RIMG0312.JPG スナックに置いてあった招き豚(貯金箱)


チェーン店ながら新鮮な魚が食べられるというのはいいですね。
次回もオジイチャンと呑むときはこのお店になりそうですが、
手頃に美味しい魚が食べられて、心地よいサービスで満足のやるき茶屋でありました。


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映画「天使にラブ・ソングを・・・」を観る [映画(た行)]

昨年ブロードウェイでミュージカル版を観たら元の映画も観たくなり
久しぶりにレンタルしました。

天使にラブ・ソングを… [DVD]

天使にラブ・ソングを… [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD

内容はamazonさんより。

 『ゴースト』でアカデミー賞をとったウーピー・ゴールドバーグが、今度はコメディーに挑戦した。
92年、全米で6か月を超えるロングランを記録した大ヒット作である。
殺人現場を目撃してしまったクラブ歌手のデロリスは、ギャングに命をねらわれるはめになる。
デロリスが身を隠した場所は、お堅い修道院。最初はおとなしく隠れていたが、
聖歌隊のリーダーになって本領を発揮。
ヘタクソなコーラスがソウルやロックのリズミカルな賛美歌に変わり、
街中で評判になってテレビ中継までされてしまった。
だが、それにギャングが気づかないわけがない。デロリスの無事は…。





ちなみに、ミュージカル版はこんな感じ。↓

 




ミュージカル版も大好きなのですが、久しぶりに見た映画版に
「ああ、映画版の方がいいかな」という気持ちになりました。

とはいえ、ミュージカル版にはミュージカルの良さがあるし、
映画版には映画なりの良さがあるので一概に比べるのはどうかと思いますが。(^_^.)


映画版は舞台より制約がない分、エピソード的にもっと色々盛り込まれているんですよね。
見て思い出したのが、教会周辺のエリア(治安がよくない)の若者との交流。
落書きを消したり、少女たちと踊ったりダブルダッチ(縄跳び)をしたり、
炊き出ししたり、教会のフェンスを外して、子供たちの遊ぶ場所を作ったり、、、と
教会の外で交流することによって治安を少しでもよくしていこうというシスター達の姿に
これは舞台版にはない良さだなあと思いました。


音楽は映画版のモータウン(もともとある曲)も、舞台版のオリジナルもどちらもいいですね。
どちらもノリノリになれます。(^_^)


あとは、映画版でデロリスがシスター達とこっそりアイスクリームを食べる場面。
これは、見ていてくすっと笑ってしまう好きな場面です。


また、舞台版ではマフィアのボスとの戦いが教会の中ですが、
映画版はデロリスが帰って歌っていたネバダ州リノの歓楽街。


予算のないシスター達が飛行機をチャーターする為に
パイロットにひどいことを言い続けてパイロットが根負けして飛行機に乗せてくれる場面とか、
デロリスが自分を殺そうとするボスに尼僧らしく発言して困らせる場面とか、
ネオンぎらぎらの歓楽街を走りまくるシスター達の姿のアンバランス加減とか、
(目立たないように行動しましょう、とか言ってるんだけど目立ちまくっているのが笑えます)
ボスをやっつけて、シスター達もローマ法王の前で歌を披露できてめでたしめでたし、、
で終わりますが、何度見てもやっぱり心温まる素敵な作品です。


天使にラブ・ソングを 2 [DVD]

天使にラブ・ソングを 2 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD

続編、未見なので今度借りてみようかな、と思いましたが、
観た方、どうぞ感想をコメントにお寄せくださいませ。(^_^)


私の中ではなんども見たい作品の一つですが、
ハッピーな気分になりたい方にはお勧めの「天使にラブソングを」でありました。


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向島「大漁」でフグ祭り②

長くなってしまったので、つづきです。
(呑み記事、映画記事のルールが崩れてしまいましたが(笑))




生簀を観ながらカウンターでいただくフグコース。

とはいえ、破裂した白子を出されてちょっとテンションが下がっております。。。。

RIMG0333.JPG 唐揚げ
これは、ほわほわぷりぷりで美味しいです。

で、ビールも呑み終ったし(なかなか空きグラスをさげてもらえなかった)
日本酒にしましょうか、という知人に従ってお願いすると、
あるのは久保田の碧寿、八海山の本醸造、あとは銘柄忘れたけど生酒1合瓶。

「ええと、だいぶ前に来たときに福岡の『庭のうぐいす』をいただいたのですが、
 同じものでなくても新潟以外のお酒はありますか?」と聞いてみたら、
私たちの対応をしてくれていた女将さん(あとで女将さんだと気付いた)が奥に行って
いくつか四合瓶の入ったお酒を何本か持ってきてくれて、
その中から「これがいいです、大七!」とお願いした後、ラベルを観たら。


刻印されていた日付が日本酒では考えられないくらい古い日付で。(V)o¥o(V)


でも、頼んじゃったし、御馳走してくれる知人にも悪いし、なんて感じで、言えず。


ああ。(-.-)(;_;)(-.-)(;_;)(-.-)(;_;)


女将さんが「うちは焼酎が中心だから」と仰っていたのですが、
こういうフグの店なんだから日本酒も揃えましょうよ。
(ちなみに森伊蔵はこれみよがし、って感じで一升瓶が並んでいます)

RIMG0335.JPG 冷蔵庫にずっと入っていたとは思いますが
酒造元でないところで何年も寝かしちゃうとなあ。。味ってやっぱり落ちるだろうしなあ。
RIMG0336.JPG デカンタに入れて冷やしてくれたけど。
不味くはないんだけど日付観ちゃったもんでテンション[右斜め下]
でも、知人に悪いし、呑みきらないとー。(-.-) (って、知人も一緒に呑んでました)

RIMG0337.JPGふぐなべ
RIMG0338.JPG3人前
RIMG0340.JPG三陸のワカメ うまいに決まってます
RIMG0341.JPG女将さんが皿に取り分けてくれます
RIMG0342.JPGぷりぷり
RIMG0343.JPGこの黒いやつ
RIMG0344.JPGくちばし です
RIMG0345.JPG ほーら
かなりグロテスクですが、ちゅーちゅーしゃぶるとプルプルした食感。
RIMG0346.JPG 食べ終わった後 リアルです。。。
RIMG0348.JPG春菊でなく小松菜でした
RIMG0347.JPG はい、きれいに食べましたよ。御馳走様。
RIMG0350.JPG 雑炊作ってる途中で出してくれたスープ うまうま
RIMG0352.JPG雑炊
ふぐ鍋って、この雑炊を食べるためにあるって本気で思うくらい美味い。
RIMG0355.JPG お代わり

で、RIMG0357.JPGデザートが出てきたら

他のお客さんも帰ったところで(私たちが一番最後の客)大将登場。

そうそう、「エ・アロール!」って大声で言ってた人だ。(笑)

大将は板場の仕事が終わったせいかとても明るくて
RIMG0356.JPG 自家製の鮭とばを出してくれました。
デザートは出てるけどお酒残ってるからこれをつまみに呑んで、って。

美味しいんだけど小さいグラス一杯のお酒で飲むには塩気が強いかなー。。

更に大将はテンションあがって仲居さんに「流氷もってきて!」と指示。
RIMG0358.JPGオホーツクの流氷

以前は来るお客さん全員に出していたそうですが、今年はあまりの寒さで船を出せず
ストックの氷があまりないのでほとんど出していないそうです。
が、今回は知人が年に一度くらいお店に行っている程度で常連でもない割に
大将の機嫌がよかったのか出してくれました。

RIMG0359.JPG リーデルのグラスでいただきます
RIMG0360.JPG ほのかに塩気があって美味

大将と二代目(息子さん)が流氷をとりにいく写真アルバムも見せてもらいましたが
なかなかユニークな大将だなあ、と今回も思いました。

で、RIMG0361.JPG菊姫の酒粕も焼いてくれました

菊姫の酒粕、、なかなか手に入らないんだって。
でも、このときはすでに酒を呑み終った段階で一切れで限界。
(酒粕って嫌いで食べないんだけど、すごい酒の臭いがするのね)


大将はこの後私服に着替えて「これから夜回りに行ってきます!」と出かけていきました。
客の私たちがまだいるのに。(笑)

夜回りってさ、スナックかどっかに行くんじゃないの?と友人と話していたのですが
まあ自由闊達というかなんというか、面白いな、この大将。

帰りに女将さんから何故かみかん2個もらってお店を出ましたが、
天然とらふぐを出しているので高級店の部類に入るはずなのに
店のサービスは時折ざっくばらんな感じで、脱力してしまう感じでした。


和食のお店、しかもふぐを扱うお店なので、ひれ酒に使うお酒以外にも
冷酒の種類を増やしてほしいものですね。きちんとした管理、というのが前提ですが。


というわけで、自腹ではとてもいけないお店だと思いますが、
素材がよい分、他でもがんばってほしいかな、と思った「大漁」さんでありました。


タグ:向島
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向島「大漁」でフグ祭り① [呑んだり食べたり(ふぐ&鰻)]

映画記事の次の日は呑み記事。(シツコイ)




一昨日の記事ではニク祭り、したので、今回はフグ祭りで、
知人に誘われ向島の「大漁」までフグを食べに行きました。

(お店のホームページ)→ http://www.mukoujima-tairyo.com/


このお店、10年くらい前に一度行ったことがあるのですが、
渡辺淳一先生がよくいらっしゃるお店、とかで、
大将の着ている白衣(というのかな)の背中に渡辺先生の墨字で何やら書いてあり
何か注文すると、大将が厨房の方から「エ・アロール!」と叫んでいた記憶があって

エ・アロール-それがどうしたの

エ・アロール-それがどうしたの

  • 作者: 渡辺 淳一
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/06/26
  • メディア: 単行本


これこれ。老いても尚、、、みたいな本。(未読です)

更には帰り際に、「女性にだけサービス!」と言った大将が、

メトレス 愛人 (文春文庫)

メトレス 愛人 (文春文庫)

  • 作者: 渡辺 淳一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1994/12
  • メディア: 文庫



渡辺先生サイン入りのこの本(文庫本)をくれたのですが、
渡辺淳一のファンだと言った訳でもないのに(ファンぢゃないし)もらったので
結局本棚にしまったまま未だに読んでいない、、そんなお店。


(渡辺先生が店を訪問した時の記事)→ http://ameblo.jp/m-walk/entry-10738019096.html




なんだか不思議なお店だったなあ、という記憶がまっさきに浮かぶのですが、
久しぶりだし、あの大将、どうしてるかな、そんな興味もあってお店に向かいました。

RIMG0315.JPGお久しぶりです。

RIMG0316.JPG着席

このお店、2階はお座敷もあるようですが、1階のカウンター席が面白くて
コの字型のカウンター(20人くらい座れるかな)の中に生簀があります。
RIMG0364.JPGこんな感じで
フグ、クエ、サバなどが泳いでいます。

RIMG0362.JPG上にはフグ提灯
RIMG0363.JPGぷぅっ!

RIMG0318.JPGまずは生ビールで乾杯♪うめー♪
(相変わらず一口飲んでから撮影しております)

RIMG0319.JPGつきだし
葱味噌、生牡蠣、煮凝りです。

RIMG0322.JPG煮凝り ぷるるん美味
RIMG0323.JPG 生牡蠣ぷりぷり♪
RIMG0324.JPG ふぐの身と白子の御椀
序盤にこんな大きなお椀が出てくるとこれだけでお腹いっぱいになります。(笑)

RIMG0325.JPGお待ちかねのふぐ刺し
RIMG0326.JPG 酸味があまりきつくないポン酢
私はもちょっと柑橘系の酸味が効いている方が好みなのですが、
上品な店ってこんな感じなのかしらね。
RIMG0328.JPGとはいえ、これ、トラフグ
RIMG0329.JPG うまいよぉ(^^♪

と喜んでパクパク食べていたら、

RIMG0332.JPG白子焼き
破裂しとる。(-.-)

参加者で私が一番若いからか失敗作が私のところに。
年長の他の2人のはちゃんとした白子だったのに。

っていうか、破裂した白子、客に出す?(V)o¥o(V)

女将さんだったか仲居さんだったか「すみません」もなく置いていきました。。

美味しかっただけに残念というかイラットするというか。
でも今回は御馳走になる身なので大きなことは言えましぇん。。。


美味しいのにどこか釈然としないまま、、、

(長くなったので、つづく)


タグ:向島 大七
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映画「いとしい人」を観る [映画(あ行)]

呑み記事の次、なので、本日は映画記事でっす。




コリン・ファースとヘレン・ハントという組み合わせが面白そうだったので借りた作品です。

いとしい人 [DVD]

いとしい人 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
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内容はamazonさんより。

アカデミー女優ヘレン・ハント監督&主演で贈る、大人のためのビター&スウィートなラブコメディ。
幸せを願う女性が人生を変えるハプニングに見舞われながらも乗り越え、
“いとしい人”を見つけるまでの物語。
エイプリルは39歳の小学校教師。年下の同僚ベンと結婚して10ヶ月。
エイプリルは一刻も早い懐妊を望んでいたが、突然ベンに別れを告げられ、
さらにその翌日、養母が他界してしまう…。





高齢出産、養子問題、人工授精、、、という結構重たいテーマを入れようとして
なんとなく中途半端になってしまった感ありの作品でした。


話の流れとしては、


主人公のエイプリル(ヘレン・ハント)は39歳。
養父母のユダヤ人家庭で育ち、ユダヤ人の職場同僚(年下)と結婚、
子供を産む年齢としてはかなりぎりぎりで焦るエイプリルに対して
結婚したもののオコチャマでそれに適応できない夫(マシュー・ブロデリック)は家出し、離婚。


     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


夫がいなくなってしまった為に、夫が担当していたクラスも掛け持ちすることになったエイプリル、
そのクラスの生徒を迎えにきたイギリス人男性フランク(コリン・ファース)と出会う。
奥さんが浮気で家を出てしまった為に、男手一つで子供2人を育てるフランクに惹かれていく。


      ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


夫の家出の翌日、自分を育ててくれた養母が亡くなり、
それと引き換えのように、実母バーニス(ベット・ミドラー)がエイプリルの前に現れる。
テレビの有名人の実母バーニスは、エイプリルは自分が自分が15歳の頃にできた子供で
父親はスティーヴ・マックイーンだという。
 (もちろんこれは嘘で、父親は一般人ということが後で分かります。)
エイプリルを産んだ後にすぐ引き離されたことをバーニスに告げられるものの、心情は複雑。


     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓



フランクと少しずつ気持ちが近づき、結ばれたすぐ後、妊娠が発覚。相手は元夫。
それを知ってショックのフランクと、知らされて驚く元夫。
(病院に行くエイプリルにフランクと元夫2人がついていくという光景が笑えなかった)
フランクは元夫との子供を妊娠したエイプリルに別れを告げ去っていく、、、、
そしてエイプリルの妊娠した子供は心音が聞こえなくなり流産。。。


     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


流産してショックを受けたエイプリルだったが、
医者の弟アンディ(養父母の実子でエイプリルと血がつながっていない)は養子をもらえばいい、
そうでなければ人工授精の費用を実母のバーニスに出してもらえばいい、と言われて
バーニスに費用を出してほしいと頼みに行き、バーニスもそれを快諾する。


     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


弟アンディの協力も受け、人工授精を受けた後、フランクに謝りにいくエイプリル。
一緒に暮らしてめでたしめでたし。





ヘレン・ハントというと、

恋愛小説家 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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このイメージが強かったのですが、
今作で演じているエイプリルは、出産できる年齢限界になってきて焦るあまりか、
ダンナと何が何でも子どもを作りたい、という焦ったり、かと思ったら
ダンナが出ていった後に出会ったイギリス人男性にも惹かれて関係をあっさり持ってしまったり、
実母には暴言吐きまくりで(自分を捨てた女と思えばそうなってしまうかもしれないけれど)
ちょっと「あれ?」って感じがしなくもなかったような。


意外とこういう女性が等身大、だったりして。(^_^.)


アメリカと日本では考え方も事情も違うかな、と思いながらみたのですが、
養子をとるのが比較的普通なアメリカならではの話なのかと思いました。


最後の場面で、アジア系の子供が登場しますが、エイプリルが生んだにしては大きすぎるし、
色々な見方ができるとは思いますが、人工授精はうまくいかなくて、養子をとったのかな、なんて
私は思いました。


エイプリルが言うセリフの中に、

「食べたい、トイレに行きたい、そういう次元の欲求で私は子供がほしいの」

というフレーズがあるのですが、そういう次元の欲求は無責任ではないのかな、なんて
私は思いましたが、同年代の姐さんたち、どう思います??


私も若い頃は「お嫁さんになって子供産む」って思ってたんですけど、
どこでどう道を迷ってしまったのか、そんな機会もないまま中年になってしまいましたので、
来世では是非若い頃の思いを遂げたいものですが(虫に生まれ変わったらどうしよう)
何が何でも子供産みたいと頑張った某国会議員のN田さんを観ていたら、
ちょっと痛い気がしてなりませんでした。


アンジェリーナ・ジョリーのように養子を沢山受け入れる、
ああいうのも自分には無理そうですし。


あとは、エイプリルの養母のセリフに、

「中国では赤ん坊をごみ箱に捨てる」

ってのがあったのですが、マジっすか、アメリカ人はマジそう思ってるんですか???
本気で驚きました。(すごい差別でしょ、これって)



原題は、“THEN SHE FOUND ME” なのですが、
SHE、というのは、養母だったり、実母だったり、、
最後に出てくるアジア系の女の子ってことなのかな、と思いました。

「いとしい人」という邦題はちょっと安直な気がしますね。(^_^.)

そうそう、全然本筋に関係ないのですが、実母のチャリティパーティに招かれたエイプリルが
「SAKE BOMB」というのですがサケボム?酒バクダン?何々?と思ったら、
ビールのグラスに日本酒の入った小さいグラスを落としていっしょに呑むのがサケボムとか。
韓国でビールのグラスに焼酎の入った小グラスを落とすのを観たことがありますが、
これってオイシイの? なんて、日本酒はそのまま飲むのが一番と思う私には不思議でっす。。。

という訳で、ヘレン・ハント監督、主演だったので期待してしまったのですが、
同年代の同性として見ても、散漫というか浅い感じがしてしまい、
もうちょっと深掘りして描いてほしかったかな、と思った「いとしい人」でありました。


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「叙々苑」でニク祭り [呑んだり食べたり(その他)]

先日、呑み記事と映画記事を交互にアップしたところ、
意外と閲覧数が減らなくて我ながら驚いたのですが(笑)
それに気を良くして、今回も同じように交互にアップ、、しばらく続けます。

 


 


このブログにも何回か登場した「ミス大食い選手権」のSちゃんが結婚しました。

式は挙げないというので、「お祝いはナニがいい?」と聞いたら、
がいいです!」という返事。 さすがSちゃん。期待に違わぬ返事。(笑)


そういえば、年賀状にも「肉が食べたいです!」って書いてあったっけ。
そんなことを思い出しながら、お祝い会で銀座コリドー街の叙々苑に行きました。

本当は叙々苑游玄亭に案内したかったのですが、予算的に無理だったので、
普通の叙々苑にしました。 ごめんね、Sちゃん。


今回はSちゃん含めて4名。(女性)

RIMG0254.JPG 肉、食べまっせ。

生ビールを注文すると、RIMG0253.JPGこのコースター。

一名下戸がいたのですが、ソフトドリンクには丸いコースターを置いてました。
スタッフが区別しやすいようになんでしょうか、、謎です。(^_^.)

RIMG0256.JPG はい、かんぱ~い♪ うめ~♪

RIMG0255.JPG たれ
左から、ふつうのタレ、レモン汁、辛いタレ。

RIMG0257.JPG キムチ盛り合わせ(大)
RIMG0258.JPG ナムル
美味しいですが、叙々苑なので結構いいお値段です。
こういうサイドメニューはあまり大差ないと思うのですが(どこでもハズレはないような)
普通に美味しゅうございました。

RIMG0251.JPGで、これ。

いつぞやの(あの胡散臭そうなシャチョウの土下座会見を思い出しますが)事件で
牛肉のユッケ、出せなくなったもんで、こんなメニューがありました。
ホームページで見てもだいぶ丁寧に作っているようですが、ユッケ、ではないもんね。
(最近は桜肉のユッケを出しているところが多いような)

RIMG0269.JPG 注文してみました
RIMG0273.JPG やっぱり色合いが。。。。
とはいえ、
RIMG0272.JPG黄身をからめたら美味でございました。
ユッケ、と思わずレアなステーキ、程度に考えれば十分美味しいです。

で、ここからは焼肉ジュージュータイム。

RIMG0259.JPG ねぎタン塩
RIMG0260.JPG ねぎたっぷりRIMG0261.JPG じゅーじゅーじゅーじゅー
柔らかいタンとたっぷりの葱がよくあって美味~。

RIMG0262.JPG 塩カルビRIMG0264.JPG 塩ハラミ
RIMG0266.JPGタレカルビ
RIMG0268.JPGタレハラミ
RIMG0271.JPG ロース(2人前)
RIMG0265.JPG うんめー♪
RIMG0267.JPG サンチュも一緒に巻き巻き
で、ビール(あれで800円もする)などすぐ飲み終わってしまったので、
次は何にしようかと思ったのですが、どれも高いんですよね、叙々苑。

RIMG0274.JPG ハウスワイン(2600円)を注文したのですが、
RIMG0275.JPG え、サッポロのポレールワイン?

え、ポレール??



ポ、ポレールワイン?????



ボロ儲けですね。(笑)

と、酒の値段というと市販の2倍くらいはわかるんですが。
「遠藤利三郎商店」のような「商いは高利を取らず正直に」みたいなお店、
本当に希少なんですね。 しみじみ思いました。。。




で、肉も食べたところで〆に石焼ビビンパと冷麺を一人前ずつ注文したら、
お店側で4人分に分けて出してくれました。

RIMG0276.JPGRIMG0277.JPG
こういうのは間違いない味ですね。 ふつうに美味。

RIMG0279.JPG サービスのアイスクリーム
10%もサービス料とるもんね、このくらいおまけしてもらってもいいと思う。(笑)

RIMG0280.JPG エチケット


今回は年長の先輩2名(私ともう一人)が食事代を負担して、
残りの先輩がお祝いの品をSちゃんに渡したのですが、
お祝いの品(ルクルーゼのグラタン皿)を受け取ったSちゃん、とても嬉しそうでした。

RIMG0284.JPG Sちゃん、おめでとう♪

と肉をもりもり食べて、後輩の幸せが恨めしく羨ましく思えたお祝いの会でありました。

私もがんばらないとだ。(笑)


タグ:銀座
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イタリアの男Ⅵ [いろいろ①]

ブログで知り合った方とオフ会をすると、
たいていの場合、話題に上がるのが「イタリアの男」。

私のブログの中でたぶん一番人気のある人物かもしれませんね。(笑)

(タグはこちら)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/tag/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E7%94%B7




イタリアの男、Vサンが随分久しぶりに日本にやってきました。


今回は会議に出席する為の来日で滞在日程もあまり長くないらしく、
おまけに昨今の欧州経済の低迷ぶりでVサンもあまり捗捗しくないせいか
来日前に「お土産はナニがいい?」という明るいメールもなく、
気づいたら日本に来ていた、って感じでした。(^_^.)


バッタリ会ったのは2月中旬のある朝、会社のエレベータにて。


ロッカーでダサい制服に着替えてエレベータを待っていたら、
開いたドアの中にVサン、フランス人、オランダ人、イギリス人が乗っていました。


皆かなり大きいので物凄い圧迫感。(ーー;)


オランダ人のオジサン以外は私がよく知っている人達なのですが、
「オー、ウツボサーン、グッモーニン!」
と、イギリス人とフランス人の2人が元気に挨拶してくれました。



あれ、Vサン?と思いながら、「日本は寒いでしょ?」と聞くと、
「全~然!」とイギリス人。


「だって先週はこの辺でも雪が降ったから寒いと思うんだけど」と答える私に
「全然!今日も晴れてるし!!!」と嬉しそうなイギリス人。


そっか。イギリスの冬ってあまり天気良くないんだよね。(オランダも)
晴れてるだけでハッピーになれるなんて何だか羨ましい。


と、話していたら、外人ご一行様が降りるフロアに到着。


オランダ人、フランス人、イギリス人が降りた後、
エレベータ奥でじっとしていたVサンが降り際にボソッと一言。

ウツボサン、ゲンキダッタ?


あれ、いつもと様子が違うし。(ーー;)


なんだか拍子抜けしながら「ゲンキゲンキ、Vさんは?」と聞くと、
ウツボサン、ゲンキヨカッタ、バイバイ」といいながら降りていきました。


え、どうしたの、Vサン??



 
その日は結局再び社内でVサンと会うことなく、会社帰りに寄り道した後、
22時過ぎに帰宅してメールを開けたらば。


Vサンからのメールが届いていました。

ウツボさん、ボンジョルノ。

今朝はエレベータで会えて嬉しかった。
でも、ごめんなさい、今回は食事に誘えません。
体調が悪くて、、、、多分、営業成績が悪いからだと思うけど。
また会う時には必ず食事に誘います。 本当にごめんなさい。


って書いてありました。


朝のどんよりした表情は体調が悪かったから、みたいです。
あ、それならその内治るだろうからいいんだけど、
暗い表情を見ると一体ナニが起きたのか、そりゃ、それなりに心配にはなりますからね。


で、返事しました。


Vサン、こんばんは。

今日は偶然バッタリ会えて嬉しゅうございました。
成績が悪いのはイタリアだけではないでしょう。
今、イタリアだけでなく、どの国も大変厳しい状況にあります。
そんな中、イタリアはいいですね、ベル*ス*ーニが辞任したし、
新しい首相は真面目で頭がよさそうだから国もよくなるでしょう。
一方、日本の首相を見ると、、、、これ以上は言えません。。。。

いつかその内会って呑みましょう。

仕事が沢山あるかとは思いますが時差ぼけ解消で早めに寝てください。
眠れなければ羊の群れでも数えれば?


てな感じで、何も返事しないとまずいと思って(笑)も取れるように書いて送信したら、
電話がかかってきました。



ウツボサン! メールアリガトー! アリガトー!


おいおい。(-.-)


その後は、会社の状況とか(円高で輸出が大変な話とか)
地震の心配はあるけれど、日本は強くなれると信じてるなんて話を私がしたり、
Vサンがイタリアの市場が冷え込んでいる中、頑張っている話とか、とかとか、
お互い英語が母国語ではないもんで、訛った英語&Vサンの不思議な日本語で
いろいろと話をして、一段落したところで電話を切ろうとしたならば。


ウツボサン! 今度はノミマショー! 仕事もガンバリマショー!


Vサン
、ちょっと元気になったようでした。



そんな訳で、今回はエレベータで偶然一度会っただけで、
「イターリアノオトコワ、イエマデオクリマス!」という無謀な発言もなく
消化不良な感じで終了しましたが、たぶん今年の半ばあたりに一度会う予定。


その時にはもちょっと面白い話ができると思いますが(乞うご期待)
今回は皆さんの期待井通りにいかなかった感あり、の、イタリアの男でありました。


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映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を観る [映画(ま行)]

ハリポタ以来、遠ざかっていたシネコンのポイントが消滅してしまいそうだったので
慌ててシネコンに行って鑑賞した映画です。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い.jpg スティーヴン・ダルドリー監督作品


あらすじは、公式サイトより。 

オスカーと父は、親子であると同時に親友だった。
父は少しばかり繊細で生きることに不器用なオスカーを
その個性を壊さずに導いてくれる頼もしい師でもあった。
そんな二人を優しく見守る母。ところが──9.11が最愛の父を奪ってしまう。
オスカーは父が遺した一本の鍵に最後のメッセージが込められていると信じ鍵穴を探す旅に出る。
鍵の入っていた封筒に書かれた文字に従い、ニューヨーク中の“ブラック氏”を訪ね歩くオスカー。
やがて謎の老人が同行者となり
いつしかオスカーの辿った軌跡は人と人をつなぐ大きく温かい輪になっていく。
ついにオスカーは、鍵の真実とめぐり会うのだが──。



 

このポスター、あちこちで見ていたのですが、
「え、なんだろ、この映画」というイメージだけで全然興味が湧かず、
予告編を観てやっと観る気になった作品です。


でも、見てよかったな、と本気で思いました。
(本当はベン・スティラーの「ペントハウス」で笑おうと思っていたのですが、
 こちらの作品にしてよかったな、、なんて思った私)



主人公のオスカー(トーマス・ホーン)は、
アスペルガー症候群かもしれない、と検査を受けたことがあるほど
神経質で人とのコミュニケーションが苦手な少年です。


それを父親のトーマス(トム・ハンクス)が人とコミュニケーションをうまくとれるようにと
オスカーが興味が湧くような調査探検と称した謎解きの課題を与えて
人と触れ合いながら謎を解かせようとします。
自分の一番の理解者を9.11で突然失ってしまったオスカーは父親の死を受け入れられず
一年後、父親のクローゼットから偶然見つけた鍵から父親のことが何かわかるのでは、と
封筒に書いてあった「BLACK」という文字から、NY中のブラックさんを探し始めます。


父親との調査探検の時のように、
オスカーは電話帳からブラックという名前の人(400人以上いる)を探し出し、
電話番号から地区別に分類し、地図にブラックさんの居住地に印をつけ、
それを元に、母親(サンドラ・ブロック)に嘘をついて外に出て探すのですが、
電車は危ないから使わない、おばあちゃんに貰ったガスマスクを持参する、
危険なときの為にとタンバリンを持って鳴らしながら歩く、、その姿を観て
そのくらい少年にとって父親の突然の死、9.11で心が傷ついていたということかと思いました。


最初に訪れたのはアビー・ブラック(ヴァイオラ・デイヴィス)。
こんなに有名な女優さんがいきなり出てくるなんて、この人は話で重要な役割を示すのかな、
 そんな目線で見てしまった私ですが(^_^.)彼女は後で大事な役割を果たします)


突然やってきたオスカーに戸惑うものの、アビーは話を聞いてくれます。
ただ、オスカーの父親には何も知らない、ということでオスカーは次のブラックさんを訪ねます。
アメリカ、しかもNYという土地柄、アフリカ系、ヒスパニック系、アジア系、、、、
色々なブラックさんに出会うオスカー。
オスカーの幸せを祈ってくれるブラックさんもいれば、、怒って追い返すブラックさんもいます。


そういうブラックさん探しの場面の合間に9.11当日のオスカーの様子が描かれます。
学校から早く帰宅するように言われて自宅に帰ったオスカーが留守電で聞いた父の声。
それを誰にも聞かせないように、と同じ形式の電話を買って交換して隠してしまったオスカー。
(全部で6回の伝言が入っているのですが、ここでは全部の内容は分かりませんので、
 なぜオスカーがそういう行動に出たのか理解できませんでしたが、
 後半にその理由が分かります)

父の死後、母親ともうまくいかないオスカーが唯一話ができたのが、
向かいのアパートに住む祖母(ゾーイ・コールドウェル)。
(夜眠れない時に互いの部屋から無線で話をするオスカーと祖母の光景が微笑ましいです)


その祖母が自分のアパートに間借り人として住まわせていた老人(マックス・フォン・シドー)と
知り合ったオスカーはブラックさん探しをいっしょにやらないかと誘います。
ただ、この老人、失語症で話が出来ず、会話は筆談と左右の手に入れ墨された「YES」と「NO」。
歩けないという間借り人に仕方なく電車で移動することになったオスカーと間借り人の老人、
多くのブラックさんを訪ねるものの鍵と父親を結ぶ手がかりは全く見つからないものの、
間借り人との信頼が少しずつ生まれていきます。


そして、父親からの留守電メッセージの話を間借り人に始めるオスカー。
オスカーがいることをわかって留守電から話しかける父親の言葉を聞きながら
電話に出ることができなかったことを後悔するオスカーの話を聞く老人は
ブラックさん探しを止めるようにオスカーに提案します。



そして、ついに鍵の事実を知ることになるオスカーは、ある行動に出ます。




鍵の正体、、見ていて「え、そういうことなの?」と私も驚いたのですが
自分の想像と全然違っていたものの、逆にそういう結果というのが嘘くさくないというか
鍵がなんなのかわかってめでたしめでたし、って感じの大団円的結末でなかったのは
逆によかったと思います。(このあたりを書くと完全ネタバレなので書きませんが)


鍵のことが分かった後、反発されっぱなしだった母親リンダも実は、、的な展開になるのですが
「あらあら、サンドラ・ブロック、最後の最後に美味しいとこどり!(笑)」と思いましたが、
父親から謎解きするように言われて見つからなかったものを最後に探し出したオスカーは
父親の死をやっと受け入れることができて、成長できたのだと思いました。



上映時間が2時間超なので、ちょっと長いかな、という感じはしますが、
お涙頂戴な多額の製作費を投じた超ハリウッド作品とは完全に一線を画している作品で、
若い方は感動しないかもしれませんが、中年にはツボにはまりやすいような気もします。


両親を演じたトム・ハンクス、サンドラ・ブロックがあまり前面に出ていないのがいいというか、
オスカーを演じたトーマス・ホーンの演技がよかったからか感情移入できました。
そして観終わった後も、なんだかほんわかした気分になれて
ノンフィクションとはいえオスカーには強く育ってほしい、、なんて思いながら映画館を出ました。





トーマス・ホーン、とても初の映画出演とは思えない演じぶりにも感心しましたが、
脇を固める間借り人役のマックス・フォン・シドーや、ドアマンのジョン・グッドマン、
ブラックさんの一人、ヴァイオラ・デイヴィスやジェフリー・ライトなどもとてもいい味を出していました。


行った日がレディースデーの前日だったから、なのか、
公開2週目というのに私が観た上映回はたったの11人というのが残念でしたが、
出来れば多くの方に観ていただきたい、じんわりほかほかと心温まる作品、
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」でありました。
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