映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」を観る [映画(ま行)]
予告編を観ていて気になっていた作品、公開後から大分時間のたったところで
やっと観ることができました。

あらすじはYahoo!映画さんより。
多くの映画やテレビ作品で音楽を手掛け、
2020年に逝去したエンニオ・モリコーネ氏。
クエンティン・タランティーノ監督やクリント・イーストウッドらが
彼に賛辞を贈る一方、自身は映画音楽の芸術的価値が低かった当時の
苦しい胸のうちを明かす。
『荒野の用心棒』での成功、『アンタッチャブル』で3度目のアカデミー賞
ノミネートとなるも受賞を逃し、落ち込む様子なども描かれる。
やっと観ることができました。

あらすじはYahoo!映画さんより。
多くの映画やテレビ作品で音楽を手掛け、
2020年に逝去したエンニオ・モリコーネ氏。
クエンティン・タランティーノ監督やクリント・イーストウッドらが
彼に賛辞を贈る一方、自身は映画音楽の芸術的価値が低かった当時の
苦しい胸のうちを明かす。
『荒野の用心棒』での成功、『アンタッチャブル』で3度目のアカデミー賞
ノミネートとなるも受賞を逃し、落ち込む様子なども描かれる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マカロニウェスタン、観てみようかな。
という気持で観終わりました。
エンニオ・モリコーネというと、映画の中でも紹介されていた、
![ニュー・シネマ・パラダイス SUPER HI-BIT EDITION [DVD] ニュー・シネマ・パラダイス SUPER HI-BIT EDITION [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/51b0Obw4nuL._SL160_.jpg)
ニュー・シネマ・パラダイス SUPER HI-BIT EDITION [DVD]
- 出版社/メーカー: アスミック・エース
- 発売日: 2009/06/19
- メディア: DVD
![アンタッチャブル30周年記念ブルーレイTV吹替初収録特別版(初回生産限定) [Blu-ray] アンタッチャブル30周年記念ブルーレイTV吹替初収録特別版(初回生産限定) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51bBMy8c2FL._SL160_.jpg)
アンタッチャブル30周年記念ブルーレイTV吹替初収録特別版(初回生産限定) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: パラマウント
- 発売日: 2017/11/08
- メディア: Blu-ray
これらのイメージが強いのですが、幼い頃に父親と同じトランペット奏者を目指し
(目指したというよりは父親にトランペットを演奏するように厳しく指導された印象)
その後、クラシックの作曲技法をペトラッシ氏(作曲家)に学んでから、
ラジオ、テレビ番組の音楽を作曲し、その後、映画音楽の制作に携わる、
絵画と同じく、芸術を生み出すアーティストの人生を知ると興味が湧く性格なので
今作で俄然モリコーネさんに興味が湧いたのですが、お昼を食べた直後だったのもあって
序盤の淡々とした流れ(アンタッチャブルが出てくるのは後半というか殆ど最後)に
うとうとしてしまったのは反省です。(^-^;
対位法(バッハより前に生まれた複数の旋律を合わせる作曲法なんだそうです)を
活用した映画音楽、時に楽譜に旋律を書かず演者に委ねるというのも実験的、
作曲家として様々なことをやってみたいという活力のようなものを感じましたが、
予告編でも描かれている通り、賞レースには運から見放されていた感もあって、
(そういう描き方をしたいという作り手側の考えが明白に伝わっていましたが(^-^;)
その前にグラミー賞は受賞していたようですが、アカデミー賞を受賞したのは、
2007年に名誉賞、そして2016年に作曲賞というのも今回知ったのですが、
いつまでも受賞できないマーティン・スコセッシ監督にどこか重なるというか、
(スコセッシ監督もまさかリメイクで初受賞すると思いませんでしたが)
才能があるのに運に恵まれない、でも最後には報われてよかった、
どこかホッとする自分もおりました。
ただ、モリコーネさんがアカデミー賞を受賞した、
観たのは覚えているのですが、自分の鑑賞記事を観ると
タランティーノ監督作品にしては不発だったみたいで、
音楽のことには微塵も触れていないのが我ながら残念でしたので、
音楽を意識しながら改めて鑑賞しようと思います。
クリント・イーストウッドなどの映画監督だけでなく、
映画音楽に携わる作曲家として、ジョン・ウィリアムズやハンス・ジマーが
登場していたのが個人的には萌えたのですが、音楽のない映画もある中で、
やはり映画は音楽と映像の組合せで相乗効果が生まれてより楽しめる、
そういうものなのだと改めて思えた、
「モリコーネ 映画が恋した音楽家」でありました。
(目指したというよりは父親にトランペットを演奏するように厳しく指導された印象)
その後、クラシックの作曲技法をペトラッシ氏(作曲家)に学んでから、
ラジオ、テレビ番組の音楽を作曲し、その後、映画音楽の制作に携わる、
絵画と同じく、芸術を生み出すアーティストの人生を知ると興味が湧く性格なので
今作で俄然モリコーネさんに興味が湧いたのですが、お昼を食べた直後だったのもあって
序盤の淡々とした流れ(アンタッチャブルが出てくるのは後半というか殆ど最後)に
うとうとしてしまったのは反省です。(^-^;
対位法(バッハより前に生まれた複数の旋律を合わせる作曲法なんだそうです)を
活用した映画音楽、時に楽譜に旋律を書かず演者に委ねるというのも実験的、
作曲家として様々なことをやってみたいという活力のようなものを感じましたが、
予告編でも描かれている通り、賞レースには運から見放されていた感もあって、
(そういう描き方をしたいという作り手側の考えが明白に伝わっていましたが(^-^;)
その前にグラミー賞は受賞していたようですが、アカデミー賞を受賞したのは、
2007年に名誉賞、そして2016年に作曲賞というのも今回知ったのですが、
いつまでも受賞できないマーティン・スコセッシ監督にどこか重なるというか、
(スコセッシ監督もまさかリメイクで初受賞すると思いませんでしたが)
才能があるのに運に恵まれない、でも最後には報われてよかった、
どこかホッとする自分もおりました。
ただ、モリコーネさんがアカデミー賞を受賞した、
観たのは覚えているのですが、自分の鑑賞記事を観ると
タランティーノ監督作品にしては不発だったみたいで、
音楽のことには微塵も触れていないのが我ながら残念でしたので、
音楽を意識しながら改めて鑑賞しようと思います。
クリント・イーストウッドなどの映画監督だけでなく、
映画音楽に携わる作曲家として、ジョン・ウィリアムズやハンス・ジマーが
登場していたのが個人的には萌えたのですが、音楽のない映画もある中で、
やはり映画は音楽と映像の組合せで相乗効果が生まれてより楽しめる、
そういうものなのだと改めて思えた、
「モリコーネ 映画が恋した音楽家」でありました。
Netflix「目指せメタルロード」を観る [映画(ま行)]
YouTubeでNetflixおススメ映画で紹介されていたので鑑賞した作品です。

あらすじはYahoo!映画さんより。
ヘビメタ好きの高校生ハンター(エイドリアン・グリーンスミス)と
ケビン(ジェイデン・マーテル)は、メタルバンドを組もうとするが
周囲は誰もヘビメタに興味がなかった。
ベーシストがなかなか見つからず困っていた彼らはある日、
チェロを弾けるエミリー(アイシス・ヘインズワース)を見つける。
ベースの代わりにチェロを加えてバンドを結成した3人は、
バンドコンテストでの優勝を目標に練習を続ける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヘヴィメタル最高!
と思えた映画でした。
って、私の人生においてヘヴィメタルは主流ではなかったのですが。(^-^;
それでも周りにヘビメタファンは必ずいたりして、
こういうTシャツを着ている人を見かけることも多々ありましたが、
ヘヴィメタルってどのあたりまでが範囲なのか実は良く知らず、
AC/DC、モーター・ヘッド、ホワイト・スネイク、モトリー・クルー、アイアン・メイデン、
ブラック・サバス、スコーピオンズ、ジューダス・プリーストなどなど、
パッと思いつくグループがこんな感じですが、wikiを見ると、ヴァン・ヘイレンとか
ボン・ジョヴィも分類されるんですね。(ポップな感じで違うと思ってた)
今更ながららwikiを読んでその変遷なども理解しつつあるのですが、
思春期のあたりだとメタリカ、メガデス、アンスラックスといった記憶で、
当時デュランデュランが好きだった私にはヘビーすぎる感がありました。

あらすじはYahoo!映画さんより。
ヘビメタ好きの高校生ハンター(エイドリアン・グリーンスミス)と
ケビン(ジェイデン・マーテル)は、メタルバンドを組もうとするが
周囲は誰もヘビメタに興味がなかった。
ベーシストがなかなか見つからず困っていた彼らはある日、
チェロを弾けるエミリー(アイシス・ヘインズワース)を見つける。
ベースの代わりにチェロを加えてバンドを結成した3人は、
バンドコンテストでの優勝を目標に練習を続ける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヘヴィメタル最高!
と思えた映画でした。
って、私の人生においてヘヴィメタルは主流ではなかったのですが。(^-^;
それでも周りにヘビメタファンは必ずいたりして、

AC/DC Back In Black 2016 Tour Tシャツ
- 出版社/メーカー:
- メディア: ウェア&シューズ

IRON MAIDEN Tシャツ アイアン・メイデン (アイアンメイデン) バンドTシャツロックTシャツメンズレディースRockrockband T-SHIRTSファッション/半袖 ヘヴィメタル
- 出版社/メーカー:
- メディア: ウェア&シューズ
こういうTシャツを着ている人を見かけることも多々ありましたが、
ヘヴィメタルってどのあたりまでが範囲なのか実は良く知らず、
AC/DC、モーター・ヘッド、ホワイト・スネイク、モトリー・クルー、アイアン・メイデン、
ブラック・サバス、スコーピオンズ、ジューダス・プリーストなどなど、
パッと思いつくグループがこんな感じですが、wikiを見ると、ヴァン・ヘイレンとか
ボン・ジョヴィも分類されるんですね。(ポップな感じで違うと思ってた)
今更ながららwikiを読んでその変遷なども理解しつつあるのですが、
思春期のあたりだとメタリカ、メガデス、アンスラックスといった記憶で、
当時デュランデュランが好きだった私にはヘビーすぎる感がありました。
![ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル! [Blu-ray] ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル! [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/516vbDRsRlS._SL160_.jpg)
ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル! [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2021/08/04
- メディア: Blu-ray
3年くらい前に観たフィンランドのヘヴィメタル映画(大爆笑した)で、
ヘヴィメタルが脈々と21世紀にも続いていると思い込んでいての今作、
すっかりヘヴィメタルが衰退していたことを知り驚いたというか、
時代についていっていない自分に気づいたわけですが(笑)
ヘヴィメタル好きの高校生のハンター(父が医者で裕福ながら母が家出し精神不安定)、
ケビン(ひ弱だったがヘヴィメタルとの出会いで才能開花)の2人が
バンドコンテストに出場しようとベース担当のメンバー探しをして見つけたのがエミリー、
彼女もセロトニン不足になると精神不安定になるもののチェロの技術は素晴らしく、
3人がコンテストに向けて練習(順調にいかないあたりも青春ものです)し、
コンテストに出場してめでたしめでたし、となるので観ていて楽しいです。
バンド経験のある方だったら更に共感度が増して楽しいのではないかと思います。
私は詳しくないので誰が誰だかわからなかったのですが、
終盤でヘヴィメタル界のスーパースターたちが登場します。
アンスラックスのスコット・イアン、メタリカのカーク・ハメット、
レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、
ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォード、だそうですが(ググった)
ファンの方にはこういうところも堪らないでしょうね。
エミリーがチェロでヘヴィメタルを奏でるこの場面、
ヘヴィメタルが脈々と21世紀にも続いていると思い込んでいての今作、
すっかりヘヴィメタルが衰退していたことを知り驚いたというか、
時代についていっていない自分に気づいたわけですが(笑)
ヘヴィメタル好きの高校生のハンター(父が医者で裕福ながら母が家出し精神不安定)、
ケビン(ひ弱だったがヘヴィメタルとの出会いで才能開花)の2人が
バンドコンテストに出場しようとベース担当のメンバー探しをして見つけたのがエミリー、
彼女もセロトニン不足になると精神不安定になるもののチェロの技術は素晴らしく、
3人がコンテストに向けて練習(順調にいかないあたりも青春ものです)し、
コンテストに出場してめでたしめでたし、となるので観ていて楽しいです。
バンド経験のある方だったら更に共感度が増して楽しいのではないかと思います。
私は詳しくないので誰が誰だかわからなかったのですが、
終盤でヘヴィメタル界のスーパースターたちが登場します。
アンスラックスのスコット・イアン、メタリカのカーク・ハメット、
レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、
ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォード、だそうですが(ググった)
ファンの方にはこういうところも堪らないでしょうね。
エミリーがチェロでヘヴィメタルを奏でるこの場面、
このアーティストを思い出したのですが、クラシックの弦楽器とヘヴィメタル、
実はよく合うものですね。(^-^)
バンドコンテストでギターを弾きまくるハンターが日頃の怒りや不安から
解放されるように浮遊していく場面を観てなんだか目頭が熱くなったのですが、
自分もなにか没頭できるものを見つけて日頃のモヤモヤから自分を解き放ってみたい、
そんな気持ちになりながらヘヴィメタルというジャンルを再認識することができた
「目指せメタルロード」でありました。
※原題の”METAL LORDS”は「メタルの神々たち」という意味で、
LORD(神)≠ROAD(道)なのに、と思ったのですが、
邦題としては道の方がよいのかな、なんて思いました。(^-^;
実はよく合うものですね。(^-^)
バンドコンテストでギターを弾きまくるハンターが日頃の怒りや不安から
解放されるように浮遊していく場面を観てなんだか目頭が熱くなったのですが、
自分もなにか没頭できるものを見つけて日頃のモヤモヤから自分を解き放ってみたい、
そんな気持ちになりながらヘヴィメタルというジャンルを再認識することができた
「目指せメタルロード」でありました。
※原題の”METAL LORDS”は「メタルの神々たち」という意味で、
LORD(神)≠ROAD(道)なのに、と思ったのですが、
邦題としては道の方がよいのかな、なんて思いました。(^-^;
映画「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」を観る [映画(ま行)]
年明け最初に映画館(田端のChupkiさん)で観た作品です。

あらすじはYahoo!映画さんより。
とある広告代理店に勤める吉川朱海(円井わん)は、大手広告代理店へ転職することを
決めているが、プライベートも後回しになるほど仕事に追われていた。
ある月曜日の朝、彼女は後輩二人組から
「僕たち、同じ1週間を繰り返しています!」と言われ、
やがてほかの社員たちもタイムループの中に閉じ込められていることを確信する。
しかし、脱出の鍵を握る永久部長(マキタスポーツ)はそのことに気付く気配がない。
社員たちのさまざまな思いが交錯する中、彼らはチームプレーで異常事態からの脱出を
目指す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あっという間の82分。痛快大爆笑!
予習無しで観たのですがとにかく今年のトップ5にははいるのでは?というほど
面白い作品でした。
いわゆるタイムループものなので最後は脱出できるかな、と思いながら

あらすじはYahoo!映画さんより。
とある広告代理店に勤める吉川朱海(円井わん)は、大手広告代理店へ転職することを
決めているが、プライベートも後回しになるほど仕事に追われていた。
ある月曜日の朝、彼女は後輩二人組から
「僕たち、同じ1週間を繰り返しています!」と言われ、
やがてほかの社員たちもタイムループの中に閉じ込められていることを確信する。
しかし、脱出の鍵を握る永久部長(マキタスポーツ)はそのことに気付く気配がない。
社員たちのさまざまな思いが交錯する中、彼らはチームプレーで異常事態からの脱出を
目指す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あっという間の82分。痛快大爆笑!
予習無しで観たのですがとにかく今年のトップ5にははいるのでは?というほど
面白い作品でした。
いわゆるタイムループものなので最後は脱出できるかな、と思いながら
映画の中でも登場するこの作品などを思い浮かべてみたのですが、
この作品の名前は出てこずちょっと残念。
(あとで考えたら「隔たる世界の2人」は脱出できず悲しかった)
この映画、タイムループを脱出するためにどうするかは副題に書いてあるので
そうか、上司に気づかせないと終わらないんだ、というのが観る前から
分かるのですが、その上司というのがマキタスポーツ。(笑)
どうみてもクセがあり過ぎる上司をどうやって気づかせるのか、
そこまでの展開が分かりやすくスピーディに描かれているので
最後までグイグイひき込まれてみることができました。
大手広告代理店の下請けの広告代理店が舞台で、大手から無茶ブリされても
それにこたえなければいけない悲哀(ブラック企業のような過酷な労働)、
大手広告代理店の洒落たオフィスに対して
(オーナーを演じていたのがカメ止めのしゅはまさんでびっくり)
吉川たちが働く職場は古い雑居ビルの狭いオフィスに机ギュウギュウで
雑然とした雰囲気でオシャレからは程遠く、仕事で泊まり込みの時は
床にも寝るような環境、実際の広告業界もきっとそうなんだろうな、と
思う中、ツボにはまってしまったのが大手広告代理店の崎野が
吉川に無茶ブリ電話をかけてくるときの着メロで、
徹夜作業で憔悴しきっている吉川のスマホに「崎野さん」と表示されて
同時に”You can do it♪ You can do it ♪”とムカつくくらい明るいテンポの
歌が流れる場面で、大手広告代理店と下請けの関係の悲哀を感じながら、
笑ってみている自分がおりました。
と、大手広告代理店の無茶ブリに応えるために毎日会社に泊まり込みで作業する
吉川たちがどうやってタイムループを脱するか、が見どころで、
最初にタイムループに気づいた後輩2人(村田と遠藤)の説明を聞いても
信じられない吉川が2人から見せられる白い鳩のジェスチャー、
タイムループして訪れる月曜日の朝に観る衝撃的な光景なのですが、
それをきっかけにめまぐるしい1週間を大手広告代理店からも無茶ブリにも
効率よく応えていけるようになっていくのですが、
(会社泊まりこみすぎてズタボロの外見がスッキリしていく変化も笑える)
上司の永久部長(マキタスポーツ)(⇐この名前を見ると脱出できない懸念(笑))に
どうやって伝えるか、と後輩と相談すると出てきた言葉が「上申制度」。
なぜかこんなところで昭和ぽいフレーズが出てきます。(笑)
吉川からいきなり永久部長に伝えるわけにもいかず、間に入っている2人の上司、
森山(ヲタ)と平(他の社員と違うスキルあり)にタイムループを気づかせるか、
2人の攻略作戦を練って奏功しやっと本丸の永久部長にたどり着き、
タイムループを繰り返す原因を破壊してやっと脱出、、、と思ったら、
そう簡単にはいかず(笑)、再び1週間前の月曜日に戻ってしまう。
愕然とする吉川たち、再度、永久部長にタイムループにはまっていることを
気づかせるために吉川他社員たちが行うのがPPTをつかったプレゼンで、
永久部長の言うことをスライドに盛り込んで同時に投影するという場面で
思わずふいてしまったのですが、彼らの他に秘書の聖子さんも加わって
タイムループ脱出に向かう姿、その後、脱出した後のみんなの清々しい様子からの、
永久部長の部下思いのラストまで(おいしいところはマキタスポーツがもっていく)
結果を想像しながらもドキドキしてたくさん笑って最後にすっきりした気持ちで
観終わった「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」
でありました。
※今回は田端チュプキさんで、字幕、音声ガイド付きで鑑賞したので
字幕のお陰で登場人物の名前をすぐ覚えることができたのと、
檀鼓太郎さん(銚子電鉄の「電車を止めるな!」でハマった音声ガイドの方)の
音声ガイドで更に面白く笑いながら見ることができました。
他の映画館でも楽しめますが、田端チュプキさんならではの楽しみ方ができて
おススメです!
(あとで考えたら「隔たる世界の2人」は脱出できず悲しかった)
この映画、タイムループを脱出するためにどうするかは副題に書いてあるので
そうか、上司に気づかせないと終わらないんだ、というのが観る前から
分かるのですが、その上司というのがマキタスポーツ。(笑)
どうみてもクセがあり過ぎる上司をどうやって気づかせるのか、
そこまでの展開が分かりやすくスピーディに描かれているので
最後までグイグイひき込まれてみることができました。
大手広告代理店の下請けの広告代理店が舞台で、大手から無茶ブリされても
それにこたえなければいけない悲哀(ブラック企業のような過酷な労働)、
大手広告代理店の洒落たオフィスに対して
(オーナーを演じていたのがカメ止めのしゅはまさんでびっくり)
吉川たちが働く職場は古い雑居ビルの狭いオフィスに机ギュウギュウで
雑然とした雰囲気でオシャレからは程遠く、仕事で泊まり込みの時は
床にも寝るような環境、実際の広告業界もきっとそうなんだろうな、と
思う中、ツボにはまってしまったのが大手広告代理店の崎野が
吉川に無茶ブリ電話をかけてくるときの着メロで、
徹夜作業で憔悴しきっている吉川のスマホに「崎野さん」と表示されて
同時に”You can do it♪ You can do it ♪”とムカつくくらい明るいテンポの
歌が流れる場面で、大手広告代理店と下請けの関係の悲哀を感じながら、
笑ってみている自分がおりました。
と、大手広告代理店の無茶ブリに応えるために毎日会社に泊まり込みで作業する
吉川たちがどうやってタイムループを脱するか、が見どころで、
最初にタイムループに気づいた後輩2人(村田と遠藤)の説明を聞いても
信じられない吉川が2人から見せられる白い鳩のジェスチャー、
タイムループして訪れる月曜日の朝に観る衝撃的な光景なのですが、
それをきっかけにめまぐるしい1週間を大手広告代理店からも無茶ブリにも
効率よく応えていけるようになっていくのですが、
(会社泊まりこみすぎてズタボロの外見がスッキリしていく変化も笑える)
上司の永久部長(マキタスポーツ)(⇐この名前を見ると脱出できない懸念(笑))に
どうやって伝えるか、と後輩と相談すると出てきた言葉が「上申制度」。
なぜかこんなところで昭和ぽいフレーズが出てきます。(笑)
吉川からいきなり永久部長に伝えるわけにもいかず、間に入っている2人の上司、
森山(ヲタ)と平(他の社員と違うスキルあり)にタイムループを気づかせるか、
2人の攻略作戦を練って奏功しやっと本丸の永久部長にたどり着き、
タイムループを繰り返す原因を破壊してやっと脱出、、、と思ったら、
そう簡単にはいかず(笑)、再び1週間前の月曜日に戻ってしまう。
愕然とする吉川たち、再度、永久部長にタイムループにはまっていることを
気づかせるために吉川他社員たちが行うのがPPTをつかったプレゼンで、
永久部長の言うことをスライドに盛り込んで同時に投影するという場面で
思わずふいてしまったのですが、彼らの他に秘書の聖子さんも加わって
タイムループ脱出に向かう姿、その後、脱出した後のみんなの清々しい様子からの、
永久部長の部下思いのラストまで(おいしいところはマキタスポーツがもっていく)
結果を想像しながらもドキドキしてたくさん笑って最後にすっきりした気持ちで
観終わった「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」
でありました。
※今回は田端チュプキさんで、字幕、音声ガイド付きで鑑賞したので
字幕のお陰で登場人物の名前をすぐ覚えることができたのと、
檀鼓太郎さん(銚子電鉄の「電車を止めるな!」でハマった音声ガイドの方)の
音声ガイドで更に面白く笑いながら見ることができました。
他の映画館でも楽しめますが、田端チュプキさんならではの楽しみ方ができて
おススメです!
映画「ミセス・ハリス パリに行く」を観る [映画(ま行)]
予告編を観て気になっていた作品、日比谷のシャンテで鑑賞しました。

あらすじはYahoo!映画さんより。
1950年代のイギリス・ロンドン。
戦争で夫を失い家政婦として働くミセス・ハリス(レスリー・マンヴィル)は、
ある日勤め先でクリスチャン・ディオールのドレスに出会う。
その美しさに心を奪われた彼女は、ディオールのドレスを買うことを決意する。
必死にお金をためてフランス・パリへ向かい、ディオール本店を訪れるも
支配人のマダム・コルベール(イザベル・ユペール)に冷たくあしらわれる
ハリスだったが、夢を諦めない彼女の姿は出会った人々の心を動かしていく。

あらすじはYahoo!映画さんより。
1950年代のイギリス・ロンドン。
戦争で夫を失い家政婦として働くミセス・ハリス(レスリー・マンヴィル)は、
ある日勤め先でクリスチャン・ディオールのドレスに出会う。
その美しさに心を奪われた彼女は、ディオールのドレスを買うことを決意する。
必死にお金をためてフランス・パリへ向かい、ディオール本店を訪れるも
支配人のマダム・コルベール(イザベル・ユペール)に冷たくあしらわれる
ハリスだったが、夢を諦めない彼女の姿は出会った人々の心を動かしていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
多幸感に包まれるような映画でした。
ミセス・ハリスが誰にでも親切にすることが自分にかえってくる、
善行がいい意味でのブーメランでかえってくるような展開で、
終盤、え??と一瞬思ったものの、いや、これで終わらないだろう、と
展開が読めてしまったのですが(多分そういう人、多かったのでは)
思った通りに終わってホッとしました。
ディオールのCMが流れてから映画本編が流れたのですが、
本編でもやはり協力あってのあの豪華なドレス、なので、ディオールの案件に
なりそうなところもどこか優しくオブラートで包んだ感じで表現されていました。
ミセス・ハリスにたっぷり親近感を感じることができなかったのが残念でしたが
それが演じていたレスリー・マンヒルの演技(全体的に地味な感じ)なのか、
初めてのパリで親切な人達のお陰でミラクル連発になるほどミセス・ハリスが
普段からいい人だという描き方が私には物足りなかったような気がしました。
と、若干のモヤモヤポイントはあるものの、家政婦(お掃除)として一生懸命働き、
わがままな女優の卵に振り回され、お金持ちの奥さんには給与を支払ってもらえず、
でも、そこで観たディオールのドレスに魅せられて、パリ行のために内職もいとわず
とにかく必死でお金を貯めようとする姿、ドッグレースで負けてパリ行をあきらめた
ところで戦死した夫の遺族年金?などお金が戻ってきてミラクル連発。
パリに着いてどうやってディオールの店に行っていいか分からずは話しかけた
ホームレスたちとの出会い(カバン盗られちゃうかと思ったらそうならず一安心)、
やっと着いたディオールで門前払いされそうになったところを助けるお金持ち、
(ただ、このお金持ちの終盤の心ない言葉は階級社会の高いところの人だからなのかも)
日帰りのつもりのパリ行、オートクチュールがそんなに時間がかかると思わなかった、と
いうのが当時情報を仕入れようと思ってもその術がなかったのだろうと推測できますが、
長期化するパリ滞在の中でも親切な人達に囲まれて楽しく過ごす姿が
どこかおとぎ話のようでもありました。
上流階級を知らないミセス・ハリスが気後れせずに飛び込んでいくことで起きる話、
その行動(お金持ってるからいいでしょ的な)があまりにも無鉄砲にも見えたのは
確かですが、上流階級(成金の奥様(鼻もちならない人の設定)も登場)から
見える労働階級、その逆も然りで、価値観の違う階級同士が触れあう中で、
互いを知ることから生まれるもの、違う価値観を拒まないで受け入れること、
すぐできることではないものの、そういうことも大事なんだろうなと思いました。
ディオールの支配人を演じていたイザベル・ユベールは好きな俳優さんですが、
ミセス・ハリスを引き立たせるための嫌な役で、えー、こんな役を演じているの?
と思っていたら、私生活で苦労しながらもディオールのブランドを守り抜こうとして
ミセス・ハリスだけでなく従業員にも厳しく接していたわけですが、
最後にはいい人じゃないの、と描く終わり方で私も最後の最後にホッとしました。
パリについたところから、サルトルの哲学の話(実存主義)が出てくるのですが、
Visible・Invisibleという言葉になぞらえて、上流階級にとって労働者階級はInvisible、
自分もInvisibleなんだというミセス・ハリスの言葉が印象的でした。
私もどちらかというと会社でそんな立ち位置(Invisible)な気がして、
そんなところではミセス・ハリスに共感したのですが、
(無駄な仕事はないし、やったことに対して報われたいと思う気持が沸々湧いてきた)
オートクチュールからプレタポルテに変わっていく時代の設定だそうで、
架空の人物とはいえミセス・ハリスのような存在がいたから?
私でも買えるようなディール商品(ハンカチとか)もその後販売あれるようになった、
のでしょうね。
と、いくつになっても夢を見ることは大事だと(叶えられるかは別問題ですが)
楽しい気持ちで観られた「ミセス・ハリス パリへ行く」でありました。
映画「チャンス!メイドの逆襲」を観る [映画(ま行)]
ここから暫くアップする映画記事は骨折入院中~退院後まで、
気分転換で特に考えなくてもよさそうな映画ばかりを見続けた、
という備忘録記事です。
気分転換で特に考えなくてもよさそうな映画ばかりを見続けた、
という備忘録記事です。
あらすじはAmazonさんより。(Yahoo!映画には掲載されていなかった(笑))
10年働いたけど、我慢の限界!搾取X未払いXパワハラ反対!
次期パナマ大統領選に立候補した実業家の夫、美貌維に忙しい妻。
男に夢中の女子高生の双子、無邪気な小学生の息子。
そんな一家は豪邸で暮らしながらもその実情は火の車で...。
家政婦2人が雇い主を成敗するパワフル・コメディ!!
10年働いたけど、我慢の限界!搾取X未払いXパワハラ反対!
次期パナマ大統領選に立候補した実業家の夫、美貌維に忙しい妻。
男に夢中の女子高生の双子、無邪気な小学生の息子。
そんな一家は豪邸で暮らしながらもその実情は火の車で...。
家政婦2人が雇い主を成敗するパワフル・コメディ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて見たパナマ映画がこれ。(笑)
パナマ(とコロンビア)の映画だそうですが、コメディと言えばコメディながら、
結構ブラックというか心の底から笑っていいもんか、、という感じでした。(^-^;
コロンビアから出稼ぎでパナマにやってきてお金持ちの家で家政婦として働く2人、
大統領?選挙に出馬して忙しい夫、買い物とエステ(美容整形)に熱心な妻、
性の乱れが心配な高校生の娘(双子)、ませた息子(小学生くらい)、
家族全員がクズな描き方というか、貧しい人の気持ちもわからないお金持ちが
雇用主という設定なので、家政婦たちの悩みなんて理解する気もない、という
お金持ちと労働者(対極にいる人たち)を描きくところから始まります。
タイトルからも想像できますが、メイドが逆襲というかで大暴れするんだろうな、と
想像しながら見ていると、ホントにその通りで(笑)、かといって、その逆襲の仕方が
積もり積もった怒りとはいえ荒唐無稽な感じがないというか、どこかリアルで、
明るく笑うより、そこまでやらなくてもいいんじゃないの、と突っ込みたくなるような
かなりブラックな演出でした。
(ラテンの国ではこれが痛快なのかもしれないので文化の違い、かもしれません。(^-^;)
家政婦さんたちが暴れるきっかけになったのが、お給料の未払い。
母国へ仕送りしたいのに給与遅延が続いていると金持ち妻に訴えるものの、
忙しいと相手にされず、それが積もり積もって遂に爆発して逆襲するわけですが、
実はこのお家、派手にやりすぎて(見栄っ張り)銀行からの借り入れも増えて
(妻の実家がお金持ちですが無心し過ぎでサポートしてもらえない)
資金繰りが厳しくてお給料を支払う余裕などないことが途中で分かります。
じゃあ、家にあるものを売ってお金にすればいいと家具や調度品を運び出して
どんどん売却する家政婦さんたち。(お陰で豪邸内空っぽ状態)
逆襲する前から2人ともどこか疲れた顔つきでイライラしている様子、
タイトルに通り逆襲するだろうというのは理解しながら見ているものの、
やっている内容が犯罪レベルなので(ラテンの国では許容範囲なのか謎)
復讐しながら自分たちのやっていることが自由へのパスポートだと思ってしまうのを見て、
うーん、そんなことやってたら捕まっちゃうんじゃないの?と共感できなかった、
とはいえ、後半で暴かれる夫の秘密(ここは若干笑える)、家政婦たちと妻が
なんとなく互いの事情を察するように見えたところは悪くないかなと思いました。
最終的にはなんとなくめでたしめでたしな感じで
(家政婦さんたちがよく捕まらなかったなというのが正直な感想ですが、
そんな悲しい終わり方もよくないでしょうし)
母国に帰って幸せに過ごしてください、という気持で観終わりましたが、
ながら見(真剣に観ない)でAmazonプライム対象で観る、というくらいであれば
軽く見られるかもしれない「チャンス!メイドの逆襲」でありました。
ーーー
後々の制裁の為か、金持ち一家がほぼほぼクズに描かれている。なので、どんな目に遭おうが「自業自得」でしかない。
そもそも金持ちで満たされている人は、身分が下の人に当たらないんですよね。だからあんなに態度悪く描写されてるのかな。
映画「マルジェラが語る”マルタン・マルジェラ”」を観る [映画(ま行)]
「アイダよ、何処へ?」を観たシアターと同じ場所なので、
ダッシュで移動することなく、そのまま続けて鑑賞した4本目です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
予告編を観て気になっていた作品です。

あらすじはYahoo!映画さんより。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ファッションにはあまり(というか殆ど)興味のない私ですが、
芸術家としてのマルタン・マルジェラ、という視点で観ると
興味深いというか面白いな、と思える作品でした。
ファッションのデザイナーというと、春夏、秋冬のファッションショー、
その最後にモデルと一緒に華々しく登場する、というイメージでしたが、
マルタン・マルジェラは一切表には出てこない、その理由が戦略的なものではなく、
単に人見知りで表に出るのが苦手という理由、逆にそれがミステリアスな印象になって
作品とともに評価されていったようにみえました。
60年代、幼い頃に見ていたパリのファッションデザイナーの番組、
クレージュのデザインした洋服に靴、靴のつま先がカットされているのを観て
自分が持っているバービー人形の靴のつま先もカットしてしまう、
将来の夢は「パリのデザイナー」になりたい、その一途な思いと自分の考えを
具現化することに楽しみを見出していったんだろうなと思いながら観ていたのですが、
マルタン・マルジェラが活躍し始めた1988年ごろの日本といえばDCブランド、
当時、ちゅーちゅーねずみーランドでバイトしていた私、同じ店舗にいた先輩が
(今ならフリーターと言われる方ですが当時は専業さんと呼ばれていた)
シーズンが始まると丸井で思いきり洋服を買って分割払いにして、
その支払のためにせっせとバイトする、みたいな人で、何十万円分の洋服を
一度に買ってしまうその先輩が信じられなかったのを思い出しました。
その先輩が好きだったのはピンクハウス(みたいな他のブランドかも)で
同じシフトで一緒に帰るときにフリフリした可愛らしい洋服を楽しそうに着ていた、
そんな姿をふとこの映画を観ながら思い出しました。
ちなみに、当時の私も丸井でブランド品を買いたいという若い女子でしたが、
洋服を丸井で買う勇気はなく、クレージュのバッグを2つだけ買いました。
まだ一つ、使わないのに持っています。(笑)
と、話が丸井にそれてしまいましたが、マルタン・マルジェラのすごいところは
高級な素材を使うといよりはビンテージの洋服や身近な素材(スーパーの袋とか)を
使っているところ、時に、洋服にかけてあるビニール袋までドレスに仕立てるという、
それを着たいかといわれたら、セレブの方に着てもらってください、と答えますが
既成概念にとらわれない(奇をてらうわけではなく)自分の思ったように作る、
ときに過去の作品を改めて構築しなおして発表していく、常に前向きな気持ちで
創作していたように見えました。
会社が買収され、創作する側からディレクター的な立場で好きなように創作できず
マーケティング部門による戦略やキーワードに合わせて洋服を作っていくようになって
マルタン・マルジェラ自身、それが自分のやりたいことではないと思って20年の節目で
引退していったように見えましたが、20年間の自分の創作について語る様子、
姿は見えませんがその声はどこか温かさが感じられて、
様々な制約から解放されて今は好きなように創作活動を続けていることで
穏やかに過ごしているように思えました。
ファッションショーの会場選びから作り出す洋服の型破りな様子を観ると
一時代を築いた方なんだと思いましたが、ファストファッションが主流となって
こういうブランドも当時のような勢いはなくなっているのように見える現在、
とりあえずなにか着ればいい、程度の手抜き状態の私も、
(在宅勤務1年半で今まで以上にズボラになってしまいました)
気分が盛り上がるような洋服を選んで出かけるようにしてみようかな、と
思った、「マルジェラが語る”マルタン・マルジェラ”」でありました。
ダッシュで移動することなく、そのまま続けて鑑賞した4本目です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
予告編を観て気になっていた作品です。

あらすじはYahoo!映画さんより。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ファッションにはあまり(というか殆ど)興味のない私ですが、
芸術家としてのマルタン・マルジェラ、という視点で観ると
興味深いというか面白いな、と思える作品でした。
ファッションのデザイナーというと、春夏、秋冬のファッションショー、
その最後にモデルと一緒に華々しく登場する、というイメージでしたが、
マルタン・マルジェラは一切表には出てこない、その理由が戦略的なものではなく、
単に人見知りで表に出るのが苦手という理由、逆にそれがミステリアスな印象になって
作品とともに評価されていったようにみえました。
60年代、幼い頃に見ていたパリのファッションデザイナーの番組、
クレージュのデザインした洋服に靴、靴のつま先がカットされているのを観て
自分が持っているバービー人形の靴のつま先もカットしてしまう、
将来の夢は「パリのデザイナー」になりたい、その一途な思いと自分の考えを
具現化することに楽しみを見出していったんだろうなと思いながら観ていたのですが、
マルタン・マルジェラが活躍し始めた1988年ごろの日本といえばDCブランド、
当時、ちゅーちゅーねずみーランドでバイトしていた私、同じ店舗にいた先輩が
(今ならフリーターと言われる方ですが当時は専業さんと呼ばれていた)
シーズンが始まると丸井で思いきり洋服を買って分割払いにして、
その支払のためにせっせとバイトする、みたいな人で、何十万円分の洋服を
一度に買ってしまうその先輩が信じられなかったのを思い出しました。
その先輩が好きだったのはピンクハウス(みたいな他のブランドかも)で
同じシフトで一緒に帰るときにフリフリした可愛らしい洋服を楽しそうに着ていた、
そんな姿をふとこの映画を観ながら思い出しました。
ちなみに、当時の私も丸井でブランド品を買いたいという若い女子でしたが、
洋服を丸井で買う勇気はなく、クレージュのバッグを2つだけ買いました。
まだ一つ、使わないのに持っています。(笑)
と、話が丸井にそれてしまいましたが、マルタン・マルジェラのすごいところは
高級な素材を使うといよりはビンテージの洋服や身近な素材(スーパーの袋とか)を
使っているところ、時に、洋服にかけてあるビニール袋までドレスに仕立てるという、
それを着たいかといわれたら、セレブの方に着てもらってください、と答えますが
既成概念にとらわれない(奇をてらうわけではなく)自分の思ったように作る、
ときに過去の作品を改めて構築しなおして発表していく、常に前向きな気持ちで
創作していたように見えました。
会社が買収され、創作する側からディレクター的な立場で好きなように創作できず
マーケティング部門による戦略やキーワードに合わせて洋服を作っていくようになって
マルタン・マルジェラ自身、それが自分のやりたいことではないと思って20年の節目で
引退していったように見えましたが、20年間の自分の創作について語る様子、
姿は見えませんがその声はどこか温かさが感じられて、
様々な制約から解放されて今は好きなように創作活動を続けていることで
穏やかに過ごしているように思えました。
ファッションショーの会場選びから作り出す洋服の型破りな様子を観ると
一時代を築いた方なんだと思いましたが、ファストファッションが主流となって
こういうブランドも当時のような勢いはなくなっているのように見える現在、
とりあえずなにか着ればいい、程度の手抜き状態の私も、
(在宅勤務1年半で今まで以上にズボラになってしまいました)
気分が盛り上がるような洋服を選んで出かけるようにしてみようかな、と
思った、「マルジェラが語る”マルタン・マルジェラ”」でありました。
映画「モロッコ、彼女たちの朝」を観る [映画(ま行)]
銚子電鉄と久しぶりの成田空港への旅記事を書き終えたのですが、
こういうご時世なので呑み記事のストックはございません。
というわけで、映画記事をちょっと続けたらまた旅記事をアップする予定です。
ブログからお酒の香りがあまりしておりませんが、家で呑んでいますので、
ガス欠ということは全くございません。でも、早く外で呑みたい!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
予告編で観て気になっていた作品、シャンテシネマで鑑賞しました。

あらすじはYahoo!映画さんより。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
辛さを背負うサミアとアブラに思わず涙。(;O;)
今回は邦題は酷くはないというか、映画の内容に即した邦題だったと思います。
原題は”Adam”。
どうしてかな、と思って観ていると最後の最後で、その意味が分かります。
(だからネタバレはしません)
アフガニスタンの緊迫した情勢をニュースで見ると
イスラム社会での女性の立場というのは非常に低く見られていて、
性差のない(それ以外のことでも差別のない)社会を目指していこう、という
世界的な動きとは全く連動しない、イスラム教の教義に基づく解釈によって
いつまで経っても変わらないように見えるのが残念ですが、
今作もイスラム教の多いモロッコが舞台、ブルカを強要されている地域に比べると
服装などはまだ自由度が高いように見えますが、映画の中でも描かれていたり、
wikiにも書いてあるように人工中絶が禁止されている国。
未婚で妊娠、夫を亡くした寡婦、どちらも社会的地位が特に低い、
サミアがどうして妊娠したのか描かれてはいませんが、
望まない妊娠であっても中絶することができず産むしかない、
世間はそんなサミアに手を差し伸べず冷たく接するだけ、という冒頭の場面、
そこでサミアを一旦追い返したものの、夫を事故で亡くし、
一人で娘を育てるアブラがサミアを無視しきれなかったのも、
つらい立場であることを同じ女性として理解できたからだったのだろう、
と思いました。
やっと雨露を凌げる場所を見つけたサミアもお礼のつもりなのか、
モロッコの伝統的なパンを焼き、アブラや娘のワルダと心を通じさせていく、
(ルジザというパンが美味しそうで画面を見ながら食べたくなりました)
3人にとって穏やかな時間が流れていくのを観ながらホッとしたものの、
サミアのお腹がどんどん大きくなって出産となるとどうなるのか、
サミアは未婚の母の子が自分と一緒にいても幸せになれるわけはないので
産んだらすぐ養子に出せばいい、養子縁組を探してくれる人に子供を預ければ
自分の手から離れて子供は幸せになると信じていますが、
そんなサミアに対して、アブラは、養子縁組先を探すといっても、
中には物のように子供を売り飛ばす人もいるから施設に連れて行こうと諭します。
ちょうど出産がモロッコのお祭りの最中、自らの心の中に母性が芽生える前に
自分の産んだ子供をすぐ養子に出したいサミアに対し、お祭りが終わって施設が
開いたら連れていこうというアブラの言葉にサミアが葛藤する場面には
思わずダダ泣きしてしまったのですが、お腹が大きくなってからずっとずっと、
中絶することもできず、実家(田舎)に帰ることもできず、親戚にも電話しても
嘘をつき通して一人で考えて悩んですぐ養子に出そうと決めていた気持ち、
それがお祭りが終わるまでの間、サミアに母性が芽生える場面、それを温かく見守る
アブラの表情がそれまでずっと悲しげだったのに急に明るく見えて更にジワリました。
お祭りが終わった翌朝、サミアは赤ちゃんと一緒にアブラの家を去りますが、
この後、サミアがどうしたのか、子供を施設に預けて実家に帰って結婚するのか、
それとも違う道を歩むのか、敢えて描いていないのですが、出発する時の
サミアの明るい表情を見ると強く生きていってくれるのではないかな、という
気持ちになって観終わりました。
日本でもまだ給与格差や会社での昇進でも差があったりするという認識ですが、
レディースデーなんて逆に恩恵受けたりすることもあったりして、
差別だ差別だと声高に言うばかりの活動家たちをみるとゲンナリしますが
教義によっていつまで経っても社会的地位が低いままという状況の他国を見ると
自分の意見を言える世界、教育を受ける、望むところで働く権利、
未婚だから、寡婦だからといってそのこと自体が罪であるといわれてしまうことが
なくなって、女性だからという括られることなく自らの意思を尊重されるような世界が
少しずつでも実現していくべきだと思った「モロッコ、彼女たちの朝」でありました。
(映画と全然関係のない話)
モロッコといえば、私にとってはカルーセル麻紀がお直しに行った国というイメージが
ずっとあったのですが、wikiを見ると担当していたお医者さんが亡くなってからは
お直しの主流がタイになったと書いてあったのを見て、ああ、それで最近テレビに
出ているタレントさんなどはタイに行きましたと言っていたんだなあと納得しました。
ホント、映画とまったく関係のない話で恐縮です。(^-^;
こういうご時世なので呑み記事のストックはございません。
というわけで、映画記事をちょっと続けたらまた旅記事をアップする予定です。
ブログからお酒の香りがあまりしておりませんが、家で呑んでいますので、
ガス欠ということは全くございません。でも、早く外で呑みたい!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
予告編で観て気になっていた作品、シャンテシネマで鑑賞しました。

あらすじはYahoo!映画さんより。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
辛さを背負うサミアとアブラに思わず涙。(;O;)
今回は邦題は酷くはないというか、映画の内容に即した邦題だったと思います。
原題は”Adam”。
どうしてかな、と思って観ていると最後の最後で、その意味が分かります。
(だからネタバレはしません)
アフガニスタンの緊迫した情勢をニュースで見ると
イスラム社会での女性の立場というのは非常に低く見られていて、
性差のない(それ以外のことでも差別のない)社会を目指していこう、という
世界的な動きとは全く連動しない、イスラム教の教義に基づく解釈によって
いつまで経っても変わらないように見えるのが残念ですが、
今作もイスラム教の多いモロッコが舞台、ブルカを強要されている地域に比べると
服装などはまだ自由度が高いように見えますが、映画の中でも描かれていたり、
wikiにも書いてあるように人工中絶が禁止されている国。
未婚で妊娠、夫を亡くした寡婦、どちらも社会的地位が特に低い、
サミアがどうして妊娠したのか描かれてはいませんが、
望まない妊娠であっても中絶することができず産むしかない、
世間はそんなサミアに手を差し伸べず冷たく接するだけ、という冒頭の場面、
そこでサミアを一旦追い返したものの、夫を事故で亡くし、
一人で娘を育てるアブラがサミアを無視しきれなかったのも、
つらい立場であることを同じ女性として理解できたからだったのだろう、
と思いました。
やっと雨露を凌げる場所を見つけたサミアもお礼のつもりなのか、
モロッコの伝統的なパンを焼き、アブラや娘のワルダと心を通じさせていく、
(ルジザというパンが美味しそうで画面を見ながら食べたくなりました)
3人にとって穏やかな時間が流れていくのを観ながらホッとしたものの、
サミアのお腹がどんどん大きくなって出産となるとどうなるのか、
サミアは未婚の母の子が自分と一緒にいても幸せになれるわけはないので
産んだらすぐ養子に出せばいい、養子縁組を探してくれる人に子供を預ければ
自分の手から離れて子供は幸せになると信じていますが、
そんなサミアに対して、アブラは、養子縁組先を探すといっても、
中には物のように子供を売り飛ばす人もいるから施設に連れて行こうと諭します。
ちょうど出産がモロッコのお祭りの最中、自らの心の中に母性が芽生える前に
自分の産んだ子供をすぐ養子に出したいサミアに対し、お祭りが終わって施設が
開いたら連れていこうというアブラの言葉にサミアが葛藤する場面には
思わずダダ泣きしてしまったのですが、お腹が大きくなってからずっとずっと、
中絶することもできず、実家(田舎)に帰ることもできず、親戚にも電話しても
嘘をつき通して一人で考えて悩んですぐ養子に出そうと決めていた気持ち、
それがお祭りが終わるまでの間、サミアに母性が芽生える場面、それを温かく見守る
アブラの表情がそれまでずっと悲しげだったのに急に明るく見えて更にジワリました。
お祭りが終わった翌朝、サミアは赤ちゃんと一緒にアブラの家を去りますが、
この後、サミアがどうしたのか、子供を施設に預けて実家に帰って結婚するのか、
それとも違う道を歩むのか、敢えて描いていないのですが、出発する時の
サミアの明るい表情を見ると強く生きていってくれるのではないかな、という
気持ちになって観終わりました。
日本でもまだ給与格差や会社での昇進でも差があったりするという認識ですが、
レディースデーなんて逆に恩恵受けたりすることもあったりして、
差別だ差別だと声高に言うばかりの活動家たちをみるとゲンナリしますが
教義によっていつまで経っても社会的地位が低いままという状況の他国を見ると
自分の意見を言える世界、教育を受ける、望むところで働く権利、
未婚だから、寡婦だからといってそのこと自体が罪であるといわれてしまうことが
なくなって、女性だからという括られることなく自らの意思を尊重されるような世界が
少しずつでも実現していくべきだと思った「モロッコ、彼女たちの朝」でありました。
(映画と全然関係のない話)
モロッコといえば、私にとってはカルーセル麻紀がお直しに行った国というイメージが
ずっとあったのですが、wikiを見ると担当していたお医者さんが亡くなってからは
お直しの主流がタイになったと書いてあったのを見て、ああ、それで最近テレビに
出ているタレントさんなどはタイに行きましたと言っていたんだなあと納得しました。
ホント、映画とまったく関係のない話で恐縮です。(^-^;
映画「モルモン教徒殺人事件 マーク・ホフマンのいびつな執念」を観る [映画(ま行)]
Netflixのおすすめに出てきたドキュメンタリー映画です。

内容はNetflixさんより。
一か八かの企みは死者を出し、世界中に信者を持つ教会を根幹から揺るがした。
実際に起こった事件を検証する犯罪ドキュメンタリー。

内容はNetflixさんより。
一か八かの企みは死者を出し、世界中に信者を持つ教会を根幹から揺るがした。
実際に起こった事件を検証する犯罪ドキュメンタリー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
モルモン教といえば以前NYで観たミュージカルとか、
(大爆笑だった)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2012-05-14-4
最寄り駅でも見かけるエルダーたち(布教のために日本にきた人達)とか、
ソルトレイクシティが総本山的な場所だとか、
ユタ州という存在を教えてくれたケント・デリカットとか、
そういうばらばらとしたキーワードを並べた程度の知識ですが、
ミュージカル「The Book Of Mormon」を観ていたお陰で、
作品の冒頭から???となることなく見られました。
幸いなことに、タイトルにあるマーク・ホフマンのことも知らなかったのですが
いびつな執念の持ち主なんだというのは頭の隅に置きながら素直に50分程度のエピソードを
3話見たので、そんなに驚くこともなく鑑賞終了。
モルモン教に関する古文書を次々と発見するマーク・ホフマン、
本人もモルモン教の熱心な信者の息子で当然信者、モルモン教のインディ・ジョーンズと
言われていたほど(インディジョーンズが公開されたころの話なんですね)、
その後、モルモン教の起源が違うのでは、と根幹を揺るがしかねない手紙が発見される。
「サラマンダーの手紙」を見つけたのもマーク・ホフマン、なんか出来過ぎじゃないの、
と思いながら見続けていると、モルモン教でその手紙の真偽のほどは分からないものの、
モルモン教そのものに対する影響を考えて購入すると、それに関わった人たちが
次々と爆弾をしかけられて命を落とし、マーク・ホフマンも爆弾で重症を負う。
という描き方だと、モルモン教の本部による事件かと一瞬思ってしまうのですが、
そうだとこのドキュメンタリー映画も問題作、あのミュージカルが生まれるわけもなく、
じゃあ、怪我したマーク・ホフマンの自作自演?と思って見続けていると、
やはり彼による犯行だったということが中盤で分かります。
やっぱりそうだったんだ、と思う一方、なぜモルモン教徒なのにそういうことをするのか、
と思っていると、タイトルにあるようないびつな執念によるものだったということが
次々と掘り下げられていきます。
親が熱心な信者だからといって子供もそうかといえばそうでないこともあるわけで、
マーク・ホフマン自身は10代のころから教義を信じることもなく疑いを抱きながら
古文書の偽造を始め、それが偽造でなく本物であると鑑定されてから加速していく。
モルモン教を憎んでその存在の破滅を望んで偽造したサラマンダーの手紙。
巨額の富を稼いでおきながら浪費で借金を抱える生活、自己顕示欲と承認欲求が強い人、
そうなってしまったのも歪んだ親子関係などが理由のひとつになっているのかもしれませんね。
モルモン教徒の女性と結婚し、子供を授かり、表面上は敬虔なモルモン教徒で
モルモン教の古文書界のインディ・ジョーンズと評される、そんなマーク・ホフマンが
自分で蒔いた種(偽造した古文書)でちやほやされながら、それで自分の首をしめてしまい、
困ったからと関係者を爆弾で殺す、自分でも後退は出来ないと思って行ったことなのかも
しれませんが、今の時代であれば、鑑定方法ももっと進んでいるでしょうから、
彼の偽造した古文書も簡単に偽物と鑑定されて富を得ることもなかったかもしれません。
作品の終盤で、収監されたマーク・ホフマンの姿が年代ごとに紹介されるのですが、
(まだユタ州で収監されているみたいですね)
視線が狂気に満ちた感じで偽造や爆弾による殺人を行った人の行く末なんだな、と
思って作品を見終わりました。
信仰の自由があるといっても、親から信仰の強要があったとしたら、
こういうマーク・ホフマンのような人間が生まれてしまうのかもしれない、と
思いながら信じることの大切さがある一方で信じすぎる怖さのようなものも感じた、
「モルモン教徒殺人事件 マーク・ホフマンのいびつな執念」でありました。
映画「ミナリ」を観る [映画(ま行)]
YouTubeの広告で何度も予告編が出てきたのを観た勢いで映画館で鑑賞しました。

あらすじはYahoo!映画さんより。

あらすじはYahoo!映画さんより。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アメリカ映画だったんですねぇ。(ブラピが製作総指揮)
アカデミー賞最有力と謳っていますが、
この作品のようなじめっとした湿度というか、人間の奥底まで炙るような、
そういう深みをあまり感じられないまま鑑賞終了しました。
配給側は敢えてアカデミー賞、韓国の共通項でパラサイトと関連付けようと
したのかもしれませんが、そうしない方が素直に見られたかもしれません。
1980年代にアメリカに移住した家族の話ですが、
以前、西ドイツに移住した(というか出稼ぎに行って戻らなかった)韓国人について、
以前の勤め先でお世話になった韓国人のおじさんから聞いた話やこの映画で知っていましたが、
アメリカへの移住というのも多いというのをwikiで知りました。
映画が描かれている頃は第三期にあたりますが、
経済的な理由だけでなく、北朝鮮との不安定な情勢、国内の軍事独裁政権を好まずに
遠くアメリカへ移住する人も多かったのですね。
ロス暴動の時、ライフルで防御しようとする韓国系アメリカ人の男性の姿を
今でも思い出しますが、LAのコリアンタウンの大きさ(とても大きい)からも、
新たな生活を始める場所としてアメリカ西海岸を選んだ韓国人が多かったのが分かります。
映画では、韓国野菜の栽培で一攫千金を狙うお父さんがアーカンソーの荒れ地を買い
LAから家族と共に引っ越しますが、トレーラーハウス、いわくつき(訳アリ)の土地、
お父さんは大きな夢を抱く一方、お母さんは現実を観るという万国共通アルアル。
韓国野菜がやっと栽培できるようになるとLAの業者には仕入れるという約束を反故にされ、
自暴自棄になりつつもオクラホマの業者と仕入れの約束を取り付ける。
そこに納屋が火事。
お父さん(ジェイコブ)を演じているのがスティーヴン・ユァン、
主役はお父さんですが、共感し難い感あり、で、アメリカへの移住というのも多いというのをwikiで知りました。
映画が描かれている頃は第三期にあたりますが、
経済的な理由だけでなく、北朝鮮との不安定な情勢、国内の軍事独裁政権を好まずに
遠くアメリカへ移住する人も多かったのですね。
ロス暴動の時、ライフルで防御しようとする韓国系アメリカ人の男性の姿を
今でも思い出しますが、LAのコリアンタウンの大きさ(とても大きい)からも、
新たな生活を始める場所としてアメリカ西海岸を選んだ韓国人が多かったのが分かります。
映画では、韓国野菜の栽培で一攫千金を狙うお父さんがアーカンソーの荒れ地を買い
LAから家族と共に引っ越しますが、トレーラーハウス、いわくつき(訳アリ)の土地、
お父さんは大きな夢を抱く一方、お母さんは現実を観るという万国共通アルアル。
韓国野菜がやっと栽培できるようになるとLAの業者には仕入れるという約束を反故にされ、
自暴自棄になりつつもオクラホマの業者と仕入れの約束を取り付ける。
そこに納屋が火事。
お父さん(ジェイコブ)を演じているのがスティーヴン・ユァン、
鼻持ちならない金持ちのお兄さん役で、ビニールハウスを燃やすのが趣味、
と言っていたのが印象的だったのですが、今回、納屋が燃えるという、
なんとなくこの納屋が燃えるシーンという印象的な光景をエンディングに
据えるのがこの映画のメインなのかな、と思いました。
個人的には、世代交代の話として見るのが面白いと思いました。
と言っていたのが印象的だったのですが、今回、納屋が燃えるという、
なんとなくこの納屋が燃えるシーンという印象的な光景をエンディングに
据えるのがこの映画のメインなのかな、と思いました。
個人的には、世代交代の話として見るのが面白いと思いました。
(お父さんを観るとき奥さん側目線で観てしまうからかもしれない)
LAからやってきたおばあちゃん(スンジャ)と孫息子(デヴィッド)の関係の変化を
おばあちゃんが持ってきたセリ(韓国語でミナリ)の成長と重ね合わせて見せる演出は
映画の中でも印象的でした。
あとは、孵卵場の煙突から出る黒い煙。
オスに仕分けされたヒヨコが儲からないという理由で燃やされる場面が
映画の最初の方に出てくるのですが、それが終盤の納屋の火事につながる、、、
というわけじゃないだろうと、今この記事を書きながら考えましたが違うだろうな。
LAの巨大な韓国移民のコミュニティ(韓国教会も)からお父さんは逃げたかったのか、
一方のお母さんは、(韓国教会がないので)キリスト教の教会で祈ることで
心の平穏を得ようとしているように見えました。
その土地の言い伝えやルールに耳を傾けなかった(ダウジングで水脈を探すことなど)
お父さんに対して納屋の火事、という構図を描きたかったのかもしれない、
とも思ったのですが、一旦植えるとその土地に根付くミナリのように、この家族が
土地に根付いていくのではないかと思わせるところで映画は終わります。
心臓病の息子を案じて都会に残るべきだというお母さんの心配に反して、
息子の心臓はアーカンソーでの生活(おばあちゃんとの触れあいもプラスだったのでは)で
快復していく、家族が強く生きていくきっかけを作ったのはおばあちゃんだったのかも、
と思いました。
とはいえ、全体的に浅い感じ(どろどろ感もなく)だったので、
折々に出てくるおばあちゃんの様子だけが印象深かった映画でした。
演じていたユン・ヨジョン、
イ・ビョンホンのお母さん役、とてもよかったのですが、
今作でも、娘に韓国食材を大量に持ってくる場面、孫たちに花札を教える場面、
露の水(マウンテンビュー)を孫にちょうだいとねだる場面、
孫と一緒に水辺にセリを植えにいく場面、
病に倒れ、四肢が不自由な中、ごみを片づけて燃やそうとする場面、
納屋に火が飛んで燃えるのを茫然と見ている場面、
どの場面もこの映画のことを思い出すとき目に浮かびそうです。
英語のできないおばあちゃんが孫たちとの交流を経て、
カタコトの英語を話そうとするのですが、
おばあちゃん→99%韓国語+ちょっとカタコト英語
お父さん、お母さん→70%韓国語+必要な時に英語
子供たち→70%英語+英語の中に混じる韓国語
適応能力のある子供たちはネイティブな発音で英語を話し、
白人の子供たちともすぐ仲良くなりますが、
親の世代は、新しい土地でもなかなか知り合いを作れない、
という世代のギャップも描いていたのですが、字幕だと全部日本語なので(仕方ない)
韓国語と英語のミックスの会話を聞いていて、
中国語と英語を混ぜながら会話するシンガポールの人たちをふと思い出しました。
と、いろいろ感想はあるのですが、映画全体が起伏に乏しい感じの展開なので、
はっきりした起承転結でドラマチックな展開を好む人には物足りないかもしれないな、
と思った「ミナリ」でありました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
映画と直接関係ない話ですが。
公開3日目(日曜日)に亀有のシネコンで観たのですがお昼の時間帯、
前から5列目の真ん中の席を2日前に予約してシネコンに行きました。
さほど混んでいないのでほっとしていたら、一席空けてお父さんと小学生の娘が座り。
一列後ろにお母さんともう一人の娘(小学校低学年くらい)。
予告編が始まっても家族で話しているのが鬱陶しかったのですが、
お父さんの隣に座る娘が真ん中に座れないとごねだして。(V)o¥o(V)
お父さんが内側、娘が外側という座り方を逆にすればいいじゃん、と思っていたら、
私が隣の席に置いていたリュックをお母さんが指差して、
「カバン、除けてもらってそこに座ればいいじゃない」と長女に大声で言いながら、
「すみませんけど、カバン、除けてもらっていいですか?」と
お母さん、まるでそこにカバンを置いている私のせいで座れないだろうと言わんばかり。
真ん中に座りたかったら一列前の真ん中はがら空きだから移動すればいいのに、
と思いながら無言でカバンを除けたものの、長女、知らないおばさん(私)の隣に
座るのが嫌だったみたいで結局「この席でいい」と言って移動せず。
予告編が始まる直前に入ってきたのもイラっとしたのですが、
真ん中に座れないとごねる娘に我慢しろとか、お父さんと席替わりなさい、とかではなく、
私のカバンを除けてくれ、ってなんか自己中ですごいよな、私より早く予約していれば
真ん中に座れたのにね、と心中思いながら本編が始まると、
今度は長女がお父さんに観ていて分からない場面について逐一質問するという事態。
おまけに、終盤の納屋が燃える場面では後ろに座る次女が火の勢いの場面に大泣き。
アメリカではPGがついている作品、なぜ日本ではPGがつかなかったのか分かりませんが
この作品、予告編がほのぼのして見えますが決してお子様向けではない作品、
おそらく親のどちらかが見たいと言ったら家族がついてきたのではないかと思いますが、
映画館での座席は行ってみるまで誰と隣り合わせるか分からないしなあ、と
今回は残念な座席での鑑賞となりました。(;_:)
映画「マーメイド・イン・パリ」を観る [映画(ま行)]
予告編を見て気になっていた作品です。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フランスらしい映画。
莫大な予算でハリウッドリメイクしたら全く面白くない作品になりそうですが(笑)
なんか、フランスだからこういう作りはOK、みたいな自分の折り合いのつけ方が
もうそんな感じになっているので楽しく見られました。
![シェイプ・オブ・ウォーター オリジナル無修正版 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray] シェイプ・オブ・ウォーター オリジナル無修正版 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/517v0oLjeiL._SL160_.jpg)
シェイプ・オブ・ウォーター オリジナル無修正版 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2018/06/02
- メディア: Blu-ray
シェイプオブ・・・は苦みのあるファンタジーとブログ記事に書いたのですが、
今作はそんなに苦みはなく、人魚のルラの可愛らしく不思議な表情で怖い、という
感情はないまま見られます。
人間の愚行でつらい思いをした人魚、と魚人間?というのはどこか道徳的な
観点も入っているかなと思いましたが、流れる音楽や、ガスパールが大事に
持っている飛び出す絵本が開く度に観ていてワクワクする感覚など、
重たくならないような演出、冒頭とエンディングに繰り広げられる、
ストップモーションアニメで描かれるガスパールとルラ、おそらく、
細かくみると突っ込みどころの多い設定もあると思われますが、
私自身はそんな集中力もないので、原題の人魚とおじさんの恋物語、
そんな感じで楽しく見られました。
海に戻っていく人魚との別れは想定していましたが、ガスパールがルラを
連れていく道中が一筋縄でいかないことや、ルラがガスパールに残したもの、
それがその後のガスパールの新しい世界を開く支えになっていくのでは?
そんな含みを持たせたエンディングも見ていて納得できるものでした。
今作が重たくならなかったのが、ガスパールの隣の部屋に住むマダムロッシ、
どこかで見たことがあるな、と思ったら、「マダムのおかしな晩餐会」で
スペイン人のメイド役を演じていたロッシ・デ・パルマ。
見た目もそうなのですがキャラクター設定も存在感の大きいので、
彼女の好演もガスパールとルラの恋を大きく後押しする感じで、
映画の印象がプラスに伸びる一因だったと思います。
悲しい話ながら登場するキャラクターには共感できましたし
(女医さんはちょっと共感しづらい部分もありましたが)
軽すぎず重すぎず、どこかポップなアニメのような雰囲気の中で
考えすぎず笑って楽しめた「マーメイド・イン・パリ」でありました。