SSブログ

映画「いとしい人」を観る [映画(あ行)]

呑み記事の次、なので、本日は映画記事でっす。




コリン・ファースとヘレン・ハントという組み合わせが面白そうだったので借りた作品です。

いとしい人 [DVD]

いとしい人 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • メディア: DVD


内容はamazonさんより。

アカデミー女優ヘレン・ハント監督&主演で贈る、大人のためのビター&スウィートなラブコメディ。
幸せを願う女性が人生を変えるハプニングに見舞われながらも乗り越え、
“いとしい人”を見つけるまでの物語。
エイプリルは39歳の小学校教師。年下の同僚ベンと結婚して10ヶ月。
エイプリルは一刻も早い懐妊を望んでいたが、突然ベンに別れを告げられ、
さらにその翌日、養母が他界してしまう…。





高齢出産、養子問題、人工授精、、、という結構重たいテーマを入れようとして
なんとなく中途半端になってしまった感ありの作品でした。


話の流れとしては、


主人公のエイプリル(ヘレン・ハント)は39歳。
養父母のユダヤ人家庭で育ち、ユダヤ人の職場同僚(年下)と結婚、
子供を産む年齢としてはかなりぎりぎりで焦るエイプリルに対して
結婚したもののオコチャマでそれに適応できない夫(マシュー・ブロデリック)は家出し、離婚。


     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


夫がいなくなってしまった為に、夫が担当していたクラスも掛け持ちすることになったエイプリル、
そのクラスの生徒を迎えにきたイギリス人男性フランク(コリン・ファース)と出会う。
奥さんが浮気で家を出てしまった為に、男手一つで子供2人を育てるフランクに惹かれていく。


      ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


夫の家出の翌日、自分を育ててくれた養母が亡くなり、
それと引き換えのように、実母バーニス(ベット・ミドラー)がエイプリルの前に現れる。
テレビの有名人の実母バーニスは、エイプリルは自分が自分が15歳の頃にできた子供で
父親はスティーヴ・マックイーンだという。
 (もちろんこれは嘘で、父親は一般人ということが後で分かります。)
エイプリルを産んだ後にすぐ引き離されたことをバーニスに告げられるものの、心情は複雑。


     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓



フランクと少しずつ気持ちが近づき、結ばれたすぐ後、妊娠が発覚。相手は元夫。
それを知ってショックのフランクと、知らされて驚く元夫。
(病院に行くエイプリルにフランクと元夫2人がついていくという光景が笑えなかった)
フランクは元夫との子供を妊娠したエイプリルに別れを告げ去っていく、、、、
そしてエイプリルの妊娠した子供は心音が聞こえなくなり流産。。。


     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


流産してショックを受けたエイプリルだったが、
医者の弟アンディ(養父母の実子でエイプリルと血がつながっていない)は養子をもらえばいい、
そうでなければ人工授精の費用を実母のバーニスに出してもらえばいい、と言われて
バーニスに費用を出してほしいと頼みに行き、バーニスもそれを快諾する。


     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


弟アンディの協力も受け、人工授精を受けた後、フランクに謝りにいくエイプリル。
一緒に暮らしてめでたしめでたし。





ヘレン・ハントというと、

恋愛小説家 [DVD]

恋愛小説家 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD



このイメージが強かったのですが、
今作で演じているエイプリルは、出産できる年齢限界になってきて焦るあまりか、
ダンナと何が何でも子どもを作りたい、という焦ったり、かと思ったら
ダンナが出ていった後に出会ったイギリス人男性にも惹かれて関係をあっさり持ってしまったり、
実母には暴言吐きまくりで(自分を捨てた女と思えばそうなってしまうかもしれないけれど)
ちょっと「あれ?」って感じがしなくもなかったような。


意外とこういう女性が等身大、だったりして。(^_^.)


アメリカと日本では考え方も事情も違うかな、と思いながらみたのですが、
養子をとるのが比較的普通なアメリカならではの話なのかと思いました。


最後の場面で、アジア系の子供が登場しますが、エイプリルが生んだにしては大きすぎるし、
色々な見方ができるとは思いますが、人工授精はうまくいかなくて、養子をとったのかな、なんて
私は思いました。


エイプリルが言うセリフの中に、

「食べたい、トイレに行きたい、そういう次元の欲求で私は子供がほしいの」

というフレーズがあるのですが、そういう次元の欲求は無責任ではないのかな、なんて
私は思いましたが、同年代の姐さんたち、どう思います??


私も若い頃は「お嫁さんになって子供産む」って思ってたんですけど、
どこでどう道を迷ってしまったのか、そんな機会もないまま中年になってしまいましたので、
来世では是非若い頃の思いを遂げたいものですが(虫に生まれ変わったらどうしよう)
何が何でも子供産みたいと頑張った某国会議員のN田さんを観ていたら、
ちょっと痛い気がしてなりませんでした。


アンジェリーナ・ジョリーのように養子を沢山受け入れる、
ああいうのも自分には無理そうですし。


あとは、エイプリルの養母のセリフに、

「中国では赤ん坊をごみ箱に捨てる」

ってのがあったのですが、マジっすか、アメリカ人はマジそう思ってるんですか???
本気で驚きました。(すごい差別でしょ、これって)



原題は、“THEN SHE FOUND ME” なのですが、
SHE、というのは、養母だったり、実母だったり、、
最後に出てくるアジア系の女の子ってことなのかな、と思いました。

「いとしい人」という邦題はちょっと安直な気がしますね。(^_^.)

そうそう、全然本筋に関係ないのですが、実母のチャリティパーティに招かれたエイプリルが
「SAKE BOMB」というのですがサケボム?酒バクダン?何々?と思ったら、
ビールのグラスに日本酒の入った小さいグラスを落としていっしょに呑むのがサケボムとか。
韓国でビールのグラスに焼酎の入った小グラスを落とすのを観たことがありますが、
これってオイシイの? なんて、日本酒はそのまま飲むのが一番と思う私には不思議でっす。。。

という訳で、ヘレン・ハント監督、主演だったので期待してしまったのですが、
同年代の同性として見ても、散漫というか浅い感じがしてしまい、
もうちょっと深掘りして描いてほしかったかな、と思った「いとしい人」でありました。