映画「チャレンジャーズ」を観る [映画(た行)]
あらすじを読んでピンとこなかったのですが、ゼンデイヤ主演ということで
映画館へ観に行きました。
映画館へ観に行きました。
あらすじは映画.comさんより。
「君の名前で僕を呼んで」「ボーンズ アンド オール」のルカ・グァダニーノ監督が
「DUNE デューン 砂の惑星」「スパイダーマン」シリーズのゼンデイヤを
主演に迎え、2人の男を同時に愛するテニス界の元スター選手と、彼女の虜になった
親友同士のテニス選手の10年以上にわたる愛の物語を描いたラブストーリー。
テニス選手のタシ・ダンカンは確かな実力と華やかな容姿でトッププレイヤーとして
活躍していたが、試合中の怪我により選手生命を絶たれてしまう。
選手としての未来を突然失ってしまったタシは、自分に好意を寄せる親友同士の
若き男子テニス選手、パトリックとアートを同時に愛することに新たな生きがいを
見いだしていく。
そして、その“愛”は、彼女にとって新たな“ゲーム”の始まりだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
入り込めないまま鑑賞終了。。。。( 一一)
イマドキなつくりなのか、テニスのラリーのようなスピード感もありつつ
(そういうときはBGMが大音響でちょっと困惑)
話に共感しづらかったので途中で寝落ちしそうな己がおりました。反省です。
ジュニア時代に将来を期待された天才テニスプレーヤーのタシ(ゼンデイヤ)が
大けがを負ったことから引退し、その前に出会っていた2人の男性プレーヤー、
パトリックとアート2人を愛し、2人に自分が叶えられなかったテニスでの頂点を
目指させているような、三角関係といえば三角ですが、片方のアートと結婚し、
子供を授かったものの、ピークを過ぎてしまったアートに不満のタシ、
一方、才能はあるのにランキングが低位に落ちて予選から闘わなければならない、
そんな状態まで落ちぶれてしまったパトリックが気になって仕方ないタシ、
タシを中心に、男2人(アートとパトリック)が振り回されている構図が観ていても
全然楽しくなかったのが共感できなかったのかなと思ったのですが、タシ自身の
キャラクターに魅力を感じられなかったというのもあるのかもしれません。
タシを演じていたゼンデイヤ、というと、
「君の名前で僕を呼んで」「ボーンズ アンド オール」のルカ・グァダニーノ監督が
「DUNE デューン 砂の惑星」「スパイダーマン」シリーズのゼンデイヤを
主演に迎え、2人の男を同時に愛するテニス界の元スター選手と、彼女の虜になった
親友同士のテニス選手の10年以上にわたる愛の物語を描いたラブストーリー。
テニス選手のタシ・ダンカンは確かな実力と華やかな容姿でトッププレイヤーとして
活躍していたが、試合中の怪我により選手生命を絶たれてしまう。
選手としての未来を突然失ってしまったタシは、自分に好意を寄せる親友同士の
若き男子テニス選手、パトリックとアートを同時に愛することに新たな生きがいを
見いだしていく。
そして、その“愛”は、彼女にとって新たな“ゲーム”の始まりだった。
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入り込めないまま鑑賞終了。。。。( 一一)
イマドキなつくりなのか、テニスのラリーのようなスピード感もありつつ
(そういうときはBGMが大音響でちょっと困惑)
話に共感しづらかったので途中で寝落ちしそうな己がおりました。反省です。
ジュニア時代に将来を期待された天才テニスプレーヤーのタシ(ゼンデイヤ)が
大けがを負ったことから引退し、その前に出会っていた2人の男性プレーヤー、
パトリックとアート2人を愛し、2人に自分が叶えられなかったテニスでの頂点を
目指させているような、三角関係といえば三角ですが、片方のアートと結婚し、
子供を授かったものの、ピークを過ぎてしまったアートに不満のタシ、
一方、才能はあるのにランキングが低位に落ちて予選から闘わなければならない、
そんな状態まで落ちぶれてしまったパトリックが気になって仕方ないタシ、
タシを中心に、男2人(アートとパトリック)が振り回されている構図が観ていても
全然楽しくなかったのが共感できなかったのかなと思ったのですが、タシ自身の
キャラクターに魅力を感じられなかったというのもあるのかもしれません。
タシを演じていたゼンデイヤ、というと、
グレイテスト・ショーマン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
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- 発売日: 2019/11/20
- メディア: Blu-ray
この映画に出演していた時、その顔の小ささと手足の長さに驚いた、
そんなイメージだったのが今作でも余すところなく映し出されていたのですが、
演じているキャラクターに共感できないとその素晴らしいお姿もピンとこず、
話として面白くないわけではないものの、爆音のBGMやテニスシーンのCG、
何より、3人のそれぞれの悩みや葛藤についてもうちょっと掘り下げて描くと
ドラマとしては深みが出て面白かったのではないかなと思いました。
タシの女心が理解できないと楽しめない作品なのかもしれません。
監督の演出はこれでもかのスピードと音楽で観るものを圧倒させたかったのかな、
とも思ったのですが年代的なものなのか好みの問題なのか私にはピンとこず
作品の世界観(監督が描きたい世界)に冒頭で入り込めないと、どこか置いて
いかれた感で見続けることになり結果としては映画.comの評価(3.6)ほどの
感激がなかったのがとにかく残念だった「チャレンジャーズ」でありました。
そんなイメージだったのが今作でも余すところなく映し出されていたのですが、
演じているキャラクターに共感できないとその素晴らしいお姿もピンとこず、
話として面白くないわけではないものの、爆音のBGMやテニスシーンのCG、
何より、3人のそれぞれの悩みや葛藤についてもうちょっと掘り下げて描くと
ドラマとしては深みが出て面白かったのではないかなと思いました。
タシの女心が理解できないと楽しめない作品なのかもしれません。
監督の演出はこれでもかのスピードと音楽で観るものを圧倒させたかったのかな、
とも思ったのですが年代的なものなのか好みの問題なのか私にはピンとこず
作品の世界観(監督が描きたい世界)に冒頭で入り込めないと、どこか置いて
いかれた感で見続けることになり結果としては映画.comの評価(3.6)ほどの
感激がなかったのがとにかく残念だった「チャレンジャーズ」でありました。
映画「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」を観る [映画(た行)]
予告編を見て気になっていた映画です。
内容は映画.comさんより。
内容は映画.comさんより。
日本のポピュラー音楽史に残る数々の名曲を生んだ音楽家・加藤和彦の
軌跡をたどったドキュメンタリー。
「ザ・フォーク・クルセダーズ」や「サディスティック・ミカ・バンド」など
時代を先取りした音楽性で多くの人々に影響を与え、「トノバン」の愛称で
親しまれた加藤和彦。
日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、
世界進出を果たしたサディスティック・ミカ・バンドの海外公演や
レコーディング風景をとらえた貴重な映像、日本のポップスの金字塔といわれる
“ヨーロッパ3部作”に隠された逸話などを紹介。
さらに、不朽の名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」を新たにレコーディングし、
さまざまなジャンルのミュージシャンによって進化する楽曲の姿を映し出す。
ミュージシャン・高橋幸宏が加藤に寄せた思いから映画の企画が立ち上がり、
「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」の相原裕美が企画・監督・
プロデュースを担当した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
加藤和彦という一人のアーティストの断片だけかもしれませんが
知るきっかけになった映画でした。
加藤和彦さんというと、自分が物心ついたころには既に安井かずみさんと再婚されて、
とても仲のよいカップルで素晴らしい楽曲を創り出していた、というイメージ。
その後、病に倒れた妻を見送った後、すぐ(1年くらい後だったかな)オペラ歌手の
中丸三千繪さんと再婚したもののその何年か後に離婚、そして自ら命を絶った、、
という印象があったのですが、今作を見て、
軌跡をたどったドキュメンタリー。
「ザ・フォーク・クルセダーズ」や「サディスティック・ミカ・バンド」など
時代を先取りした音楽性で多くの人々に影響を与え、「トノバン」の愛称で
親しまれた加藤和彦。
日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、
世界進出を果たしたサディスティック・ミカ・バンドの海外公演や
レコーディング風景をとらえた貴重な映像、日本のポップスの金字塔といわれる
“ヨーロッパ3部作”に隠された逸話などを紹介。
さらに、不朽の名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」を新たにレコーディングし、
さまざまなジャンルのミュージシャンによって進化する楽曲の姿を映し出す。
ミュージシャン・高橋幸宏が加藤に寄せた思いから映画の企画が立ち上がり、
「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」の相原裕美が企画・監督・
プロデュースを担当した。
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加藤和彦という一人のアーティストの断片だけかもしれませんが
知るきっかけになった映画でした。
加藤和彦さんというと、自分が物心ついたころには既に安井かずみさんと再婚されて、
とても仲のよいカップルで素晴らしい楽曲を創り出していた、というイメージ。
その後、病に倒れた妻を見送った後、すぐ(1年くらい後だったかな)オペラ歌手の
中丸三千繪さんと再婚したもののその何年か後に離婚、そして自ら命を絶った、、
という印象があったのですが、今作を見て、
♪おらは死んじまっただぁ~♪というフレーズが今でもずっと耳に残っている
(私には左卜全の「老人と子供のポルカ」とセットで記憶しています)
「帰ってきたヨッパライ」から、「あの素晴らしい愛をもう一度」、
(私には左卜全の「老人と子供のポルカ」とセットで記憶しています)
「帰ってきたヨッパライ」から、「あの素晴らしい愛をもう一度」、
サディスティック・ミカバンド、高橋幸宏さんや坂本龍一たちとの共演、
ヨーロッパ三部作(このあたりプロデューサーの影響?ROXY MUSICぽいですね)、
安井かずみさんとの楽曲提供では、
安井かずみさんとの楽曲提供では、
竹内まりやまで、バラバラで記憶していたものが時系列につながっていったというか、
画家でも人生の折々で経験したことが画風に影響して変わっていく、それよりももっと
劇的に変化していく様子を恐らく断片的なものではあると思いますが知ることができて
非常に興味深いドキュメンタリーでした。
(ファンの方には逆に描き足りない部分もあったかもしれませんね)
映画は、フォーククルセイダーズで一緒に活動していた北山修さんや、
一緒に音楽活動した高橋幸宏さん、小原礼さん、高中正義さん、
共演したアルフィーの坂崎さんなどなど加藤さんへの思いを熱く語っている、
という場面と加藤さんご自身の様子を映し出しているのですが、個人的に感じたのは
音楽の才能(既成概念を破ったり同じことを繰り返さず新しいことを試みる)が
素晴らしかったのは当然ですが、一方、非常に寂しがりの方だったのかな、なんて
思いました。
常にだれか傍にいてほしい、最初に結婚したミカさんが他の人と恋に落ち、
再婚した安井かずみさんが病で先立ち、再再婚、から離婚されて、寂しかったのかな、
そんなことを考えながら映画を観終わりました。
映画鑑賞後に、北山修さんが加藤さんが自ら命を絶つ前の様子について書かれている
記事を見つけて読んだのですが、若い頃のような創作意欲がなくなったこと、
若い頃からファッションや旅、グルメ、好奇心旺盛な分お金を使っていたころから
亡くなる前の頃は同じような生活をするには収入が少なくなっていたといった
ことが書いてあって、彼のような有名人になれば信頼しあえる友人がいる一方で、
お金に群がるような人も多かったのかもしれませんし、気前よい部分もあったかも
しれませんね、羽振りのいいエピソードも映画の中で披露されていたので、
鑑賞後にそういう記事を見ると、「加藤和彦」という人物像を家の外で演じることに
疲れてしまったのではないかなという(あくまでも私の推測です)気持ちなりました。
この記事で思い浮かんだのが画家の鴨井玲さんだったのですが、病で絵を描く体力が
なくなったことから自ら命を絶った、加藤さんの創作意欲の減退というのもどこか
重なるような気がしました。
芸術家というのは自分の作品を創り上げることが人生の中心というか、それが
出来なくなった時に中心の軸が弱ってしまうのかもしれませんね。
という私は創作力に薄い人間なので彼らの心情を理解できていないと思いますが、
関係者のインタビューと加藤さんの映像、歌の数々によって高度経済成長期の日本に
アートで彩ったアーティストの1人であるのは確かだな、と思ったら、
ご自身が手掛けられた作品を色々聴いてみたくなった、
「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」でありました。
(映画の最後に歌われるこの曲、じんわりきました)
画家でも人生の折々で経験したことが画風に影響して変わっていく、それよりももっと
劇的に変化していく様子を恐らく断片的なものではあると思いますが知ることができて
非常に興味深いドキュメンタリーでした。
(ファンの方には逆に描き足りない部分もあったかもしれませんね)
映画は、フォーククルセイダーズで一緒に活動していた北山修さんや、
一緒に音楽活動した高橋幸宏さん、小原礼さん、高中正義さん、
共演したアルフィーの坂崎さんなどなど加藤さんへの思いを熱く語っている、
という場面と加藤さんご自身の様子を映し出しているのですが、個人的に感じたのは
音楽の才能(既成概念を破ったり同じことを繰り返さず新しいことを試みる)が
素晴らしかったのは当然ですが、一方、非常に寂しがりの方だったのかな、なんて
思いました。
常にだれか傍にいてほしい、最初に結婚したミカさんが他の人と恋に落ち、
再婚した安井かずみさんが病で先立ち、再再婚、から離婚されて、寂しかったのかな、
そんなことを考えながら映画を観終わりました。
映画鑑賞後に、北山修さんが加藤さんが自ら命を絶つ前の様子について書かれている
記事を見つけて読んだのですが、若い頃のような創作意欲がなくなったこと、
若い頃からファッションや旅、グルメ、好奇心旺盛な分お金を使っていたころから
亡くなる前の頃は同じような生活をするには収入が少なくなっていたといった
ことが書いてあって、彼のような有名人になれば信頼しあえる友人がいる一方で、
お金に群がるような人も多かったのかもしれませんし、気前よい部分もあったかも
しれませんね、羽振りのいいエピソードも映画の中で披露されていたので、
鑑賞後にそういう記事を見ると、「加藤和彦」という人物像を家の外で演じることに
疲れてしまったのではないかなという(あくまでも私の推測です)気持ちなりました。
この記事で思い浮かんだのが画家の鴨井玲さんだったのですが、病で絵を描く体力が
なくなったことから自ら命を絶った、加藤さんの創作意欲の減退というのもどこか
重なるような気がしました。
芸術家というのは自分の作品を創り上げることが人生の中心というか、それが
出来なくなった時に中心の軸が弱ってしまうのかもしれませんね。
という私は創作力に薄い人間なので彼らの心情を理解できていないと思いますが、
関係者のインタビューと加藤さんの映像、歌の数々によって高度経済成長期の日本に
アートで彩ったアーティストの1人であるのは確かだな、と思ったら、
ご自身が手掛けられた作品を色々聴いてみたくなった、
「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」でありました。
(映画の最後に歌われるこの曲、じんわりきました)
映画「点と線」を観る [映画(た行)]
YouTubeの東映シアターオンラインというチャンネルでで昔の映画が期間限定ですが
無料公開されている中で、未見の作品ということで鑑賞しました。
無料公開されている中で、未見の作品ということで鑑賞しました。
あらすじはAmazonさんより。
博多郊外の香椎潟海岸の岩の上で男女の2遺体が発見される。
地元警察の見解は、合意の上の心中。
遺体の身元は、××省××局課長補佐・佐山と赤坂の料理割烹の女中・お時と断定される。
そしてお時の同僚・八重子が事情聴取で、佐山とお時の姿を東京駅で見かけたことを
供述する。
だが、この情死事件に得心のゆかない鳥飼刑事。
事件後1ヶ月、警視庁二課・三原刑事が鳥飼刑事のもとを訪れる。
この情死事件が汚職事件への関与をにらんでのことだった。
事件現場や目撃者証言からさらなる疑惑を深める三原。
東京駅に帰着した三原は東京駅で二人を見かけた八重子の証言を思い出す。
果たして、その真相の裏に隠されたものとは…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
加藤嘉と志村喬が渋くてよかった。(^-^) (⇐でもそこは鑑賞ポイントじゃない)
原作は実家にあった(婆1号が一時期松本清張作品にはまっていた)のですが
未読です。
原作と異なるのは犯人が結構序盤に分かっているということらしく
そのアリバイ崩しに時間を割いているつくりになっていたのですが、
犯人と推察される安田一人ではとてもできない、じゃあどうやって?
という推理になったところですぐ分かってしまいました。
安田の奥さんを演じていたのが高峰三枝子、絶対この人じゃん、って。(笑)
地元警察の見解は、合意の上の心中。
遺体の身元は、××省××局課長補佐・佐山と赤坂の料理割烹の女中・お時と断定される。
そしてお時の同僚・八重子が事情聴取で、佐山とお時の姿を東京駅で見かけたことを
供述する。
だが、この情死事件に得心のゆかない鳥飼刑事。
事件後1ヶ月、警視庁二課・三原刑事が鳥飼刑事のもとを訪れる。
この情死事件が汚職事件への関与をにらんでのことだった。
事件現場や目撃者証言からさらなる疑惑を深める三原。
東京駅に帰着した三原は東京駅で二人を見かけた八重子の証言を思い出す。
果たして、その真相の裏に隠されたものとは…。
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加藤嘉と志村喬が渋くてよかった。(^-^) (⇐でもそこは鑑賞ポイントじゃない)
原作は実家にあった(婆1号が一時期松本清張作品にはまっていた)のですが
未読です。
原作と異なるのは犯人が結構序盤に分かっているということらしく
そのアリバイ崩しに時間を割いているつくりになっていたのですが、
犯人と推察される安田一人ではとてもできない、じゃあどうやって?
という推理になったところですぐ分かってしまいました。
安田の奥さんを演じていたのが高峰三枝子、絶対この人じゃん、って。(笑)
犬神家の一族 角川映画 THE BEST [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2019/02/08
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犬神家(1976年(昭和51年)の方が今作(1958年(昭和33年))より
ずっと製作されたのが後なのですが、犬神家での展開を知っていたのもあって、
高峰三枝子さんのお姿を見て「この人も犯人だろう」と思ったわけで、
2時間サスペンスで登場した俳優さんで犯人かどうかを推測するくせが
ついているのはよくないのですが(笑)、病気で自宅にこもっている設定を
崩せば犯人だろうと思っていたらその通りになりました。
(推測が当たって素直に嬉しかった私です)
↑すみません、すっかりネタバレしてしまいました。(^^;
原作を読んでおけばよかったかも、、という気持になりましたが、
(松本清張作品あので推理小説というよりは社会小説なんでしょうね)
昭和33年といえば東京オリンピック前で新幹線もない頃、
特急あさかぜでの移動も今よりずっと時間のかかる時代、
東京から福岡(香椎)までメチャクチャ時間がかかったんだろうな、
と思いながら見ると移動手段の進歩を感じます。
また、当時の東京駅や町の風景、公衆電話、常磐線で青森行があったこと、
青函連絡船、蒸気機関車などなど、70年近く前の日本ってこんな感じだったのか、
と思ったことと、登場する人たちがあちこちでやたらとタバコを吸っているのも
時代だなあとしみじみ思いました。
(平成初め、社会人になった頃は職場でおっさんたちがタバコ吸っていたことも
思い出してしまいました( 一一))
あとは、映画全般に流れる音楽がどこかムード歌謡な感じで怪しげだったのも
当時の映画では主流だったのだろうな、と思いました。
三原警部補を演じていた南廣さん、冒頭で「新人」とクレジットされていたものの
当時の演技(セリフ棒読みがち)にしても新人と謳って主役級にキャスティング、
この違和感は最初から最後まで続いてしまい、それで福岡のたたき上げ刑事を
演じた加藤嘉さんと、警視庁の係長を演じた志村喬さんのお二人に、
ついつい目が行ってしまった感もありました。
と、大事なのはそこじゃない、的なところが気になってしまったのですが、
当時(日本が戦後から経済復興して成長しようとしていたころ)から、
権力者の腐敗がはびこっていたこと(原作はフィクションですが)、
それが今もずーっと続いていることを思うとイラっとしました。(V)o¥o(V)
犯人役の安田を演じた山形勲さん、本当に悪徳な態度全開という感じで、
その演技力のお陰でイラつきが増したわけですが、このキャスティングは
良かったと思います。(奥さん役の高峰三枝子さんも併せて)
と、たまたまYouTubeで観つけましたが、折角なので原作も読んでみたいと
思えた「点と線」でありました。
ずっと製作されたのが後なのですが、犬神家での展開を知っていたのもあって、
高峰三枝子さんのお姿を見て「この人も犯人だろう」と思ったわけで、
2時間サスペンスで登場した俳優さんで犯人かどうかを推測するくせが
ついているのはよくないのですが(笑)、病気で自宅にこもっている設定を
崩せば犯人だろうと思っていたらその通りになりました。
(推測が当たって素直に嬉しかった私です)
↑すみません、すっかりネタバレしてしまいました。(^^;
原作を読んでおけばよかったかも、、という気持になりましたが、
(松本清張作品あので推理小説というよりは社会小説なんでしょうね)
昭和33年といえば東京オリンピック前で新幹線もない頃、
特急あさかぜでの移動も今よりずっと時間のかかる時代、
東京から福岡(香椎)までメチャクチャ時間がかかったんだろうな、
と思いながら見ると移動手段の進歩を感じます。
また、当時の東京駅や町の風景、公衆電話、常磐線で青森行があったこと、
青函連絡船、蒸気機関車などなど、70年近く前の日本ってこんな感じだったのか、
と思ったことと、登場する人たちがあちこちでやたらとタバコを吸っているのも
時代だなあとしみじみ思いました。
(平成初め、社会人になった頃は職場でおっさんたちがタバコ吸っていたことも
思い出してしまいました( 一一))
あとは、映画全般に流れる音楽がどこかムード歌謡な感じで怪しげだったのも
当時の映画では主流だったのだろうな、と思いました。
三原警部補を演じていた南廣さん、冒頭で「新人」とクレジットされていたものの
当時の演技(セリフ棒読みがち)にしても新人と謳って主役級にキャスティング、
この違和感は最初から最後まで続いてしまい、それで福岡のたたき上げ刑事を
演じた加藤嘉さんと、警視庁の係長を演じた志村喬さんのお二人に、
ついつい目が行ってしまった感もありました。
と、大事なのはそこじゃない、的なところが気になってしまったのですが、
当時(日本が戦後から経済復興して成長しようとしていたころ)から、
権力者の腐敗がはびこっていたこと(原作はフィクションですが)、
それが今もずーっと続いていることを思うとイラっとしました。(V)o¥o(V)
犯人役の安田を演じた山形勲さん、本当に悪徳な態度全開という感じで、
その演技力のお陰でイラつきが増したわけですが、このキャスティングは
良かったと思います。(奥さん役の高峰三枝子さんも併せて)
と、たまたまYouTubeで観つけましたが、折角なので原作も読んでみたいと
思えた「点と線」でありました。
映画「高野豆腐店」を観る [映画(た行)]
予告編で渋い藤竜也さんが観たくなり映画館で鑑賞した作品です。
あらすじは映画.comさんより。
尾道の町に店を構える高野(たかの)豆腐店。
愚直な父、高野辰雄と明るくて気立てのいい娘の春は
地道にコツコツと豆腐を作り続ける毎日を送っている。
陽が昇る前に厨房に入り、こだわりの大豆を使った豆腐を作る父と娘。
2人を取り巻く昔ながらの仲間たちとの和やかな時間。
そんな日常にそれぞれの新しい出会いが訪れる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こうやどうふてん、って読んでた。(笑)
出来立てのお豆腐から立ち上る湯気とマメの香りを感じるような、
温かい気持ちになれる映画でした。
スクリーンに映る風景(広島)は島があったり海があったり、
地方の趣ある町でのどかな人間関係が繰り広げられる、
非常にほんわかしていて、冒頭、早朝に起きて豆腐作りをする辰雄、
辰雄と一緒に豆腐作りをする娘の春、みていて穏やかな空気の流れを
感じたのですが、穏やかな毎日がちょっとずつ動いていく、
その中でハラハラしたり心が痛くなったりしていきます。
春の再婚相手(お見合い相手)を辰雄と近所の仲間たちが一生懸命探して
うまくいくかと思いきや予想していない相手を選ぶ春に落胆する辰雄、
その辰雄も病院で知り合ったふみえと心の交流を交わしていく、
とはいえ、ふみえには広島という土地柄抱える問題もあって、
一方、辰雄にも戦争経験から結婚して早くに妻を亡くし、嫁いだ春が
離婚して戻ってきて共に暮らす中での葛藤もあったりして、
一昨日記事にした「さよならほやマン」での松金よね子が演じたおばあちゃんが
発する一言と同じように、誰しも他人から見れば穏やかで幸せそうに見えても
みんな何かしら迷いや悩みを抱えているものだと思いました。
(そう書いている私でさえ悩みまくって迷いまくっています)
辰雄が春の相手にと選んだイタリアンレストランを経営する男性、
辰雄は真面目な態度に娘を託そうと3人で食事会を開くものの、
ワインをがぶ飲みして豆腐愛について楽しそうに語りまくる春の姿に
思わずクスっと笑ってしまいましたが、これって縁談がうまくいきそうで
実はいかないんだろうなあ、と思っていたらそうなりました。(笑)
辰雄は娘を心配しているからこその行動に出たのですが、
春はそうされなくても自分自身で自分の道を進んでいく、
それをみて戸惑いながらも娘を応援しよう、と思える辰雄の姿に
思わず目頭が熱くなってしまいました。
時代の流れとともに人間関係もあっさりと変化していくように感じますが、
この映画の中でみるような、ちょっとお節介でも相手を思う気持ち、
人間ひとりで生きていかなければいけないと思いつつも、他人の心の温かさに
支えられるからこそ生きていけるのかもしれない、そんな気持ちで観終わった
「高野豆腐店」でありました。
あらすじは映画.comさんより。
尾道の町に店を構える高野(たかの)豆腐店。
愚直な父、高野辰雄と明るくて気立てのいい娘の春は
地道にコツコツと豆腐を作り続ける毎日を送っている。
陽が昇る前に厨房に入り、こだわりの大豆を使った豆腐を作る父と娘。
2人を取り巻く昔ながらの仲間たちとの和やかな時間。
そんな日常にそれぞれの新しい出会いが訪れる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こうやどうふてん、って読んでた。(笑)
出来立てのお豆腐から立ち上る湯気とマメの香りを感じるような、
温かい気持ちになれる映画でした。
スクリーンに映る風景(広島)は島があったり海があったり、
地方の趣ある町でのどかな人間関係が繰り広げられる、
非常にほんわかしていて、冒頭、早朝に起きて豆腐作りをする辰雄、
辰雄と一緒に豆腐作りをする娘の春、みていて穏やかな空気の流れを
感じたのですが、穏やかな毎日がちょっとずつ動いていく、
その中でハラハラしたり心が痛くなったりしていきます。
春の再婚相手(お見合い相手)を辰雄と近所の仲間たちが一生懸命探して
うまくいくかと思いきや予想していない相手を選ぶ春に落胆する辰雄、
その辰雄も病院で知り合ったふみえと心の交流を交わしていく、
とはいえ、ふみえには広島という土地柄抱える問題もあって、
一方、辰雄にも戦争経験から結婚して早くに妻を亡くし、嫁いだ春が
離婚して戻ってきて共に暮らす中での葛藤もあったりして、
一昨日記事にした「さよならほやマン」での松金よね子が演じたおばあちゃんが
発する一言と同じように、誰しも他人から見れば穏やかで幸せそうに見えても
みんな何かしら迷いや悩みを抱えているものだと思いました。
(そう書いている私でさえ悩みまくって迷いまくっています)
辰雄が春の相手にと選んだイタリアンレストランを経営する男性、
辰雄は真面目な態度に娘を託そうと3人で食事会を開くものの、
ワインをがぶ飲みして豆腐愛について楽しそうに語りまくる春の姿に
思わずクスっと笑ってしまいましたが、これって縁談がうまくいきそうで
実はいかないんだろうなあ、と思っていたらそうなりました。(笑)
辰雄は娘を心配しているからこその行動に出たのですが、
春はそうされなくても自分自身で自分の道を進んでいく、
それをみて戸惑いながらも娘を応援しよう、と思える辰雄の姿に
思わず目頭が熱くなってしまいました。
時代の流れとともに人間関係もあっさりと変化していくように感じますが、
この映画の中でみるような、ちょっとお節介でも相手を思う気持ち、
人間ひとりで生きていかなければいけないと思いつつも、他人の心の温かさに
支えられるからこそ生きていけるのかもしれない、そんな気持ちで観終わった
「高野豆腐店」でありました。
映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」を観る [映画(た行)]
1作目で大爆笑した作品、続編公開と知り公開初日に映画館へ行きました。
(埼玉に負けたくない千葉県民です(笑))https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2019-02-28
あらすじは映画.comさんより。
(埼玉に負けたくない千葉県民です(笑))https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2019-02-28
あらすじは映画.comさんより。
東京都民から迫害を受けていた埼玉県人は、
麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍によって自由と平和を手に入れた。
麗は「日本埼玉化計画」を推し進め、埼玉県人の心をひとつにするため、
越谷に海を作ることを計画。
そのために必要な白浜の美しい砂を求めて和歌山へと向かう。
そこで麗は、関西にもひどい地域格差や通行手形制度が存在しているのを
目の当たりにする。
そして大阪のめぐらせた陰謀が、やがて日本全土を巻き込む東西対決へと
発展していく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
千里子!
鑑賞後に私の頭の中に渦巻いていたのはエンドロールで坂下千里子を見て
本編のどこに出ていたのか、そればかりでした。(笑)
予告編を観て本編にがっかりというパターンがありますが、今作は予告編以上に
本編で爆笑しっぱなし、という映画でした。
1作目は関東の都県のヒエラルキーを笑う、みたいなつくりになっていますが、
続編の今作については、大阪一強(そこに神戸市と京都市)みたいなつくりが
関西に疎い私にはよくわからないのですが、関西の方にはフィットするのでしょうね。
全編笑いのツボだらけ、おそらく制作費も1作目より増額されていると思われ、
ふんだんに盛り込まれるCGで若干やり過ぎ感もありますが豪華な雰囲気も
よく出ていたと思います。
ツボポイントは色々あったのですが、愛之助さん演じる大阪府知事のお洋服、
あれ、この既視感は何だろう、と思って思い出したのが、
映画の2ヶ月前に観ためだか師匠
門真市の海洋度ホビーミュージアムの入口にいらしためだか師匠の衣装を
愛之助さんが着ていて気付いてからはもうおかしくておかしくて。。。(笑)
他には、
麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍によって自由と平和を手に入れた。
麗は「日本埼玉化計画」を推し進め、埼玉県人の心をひとつにするため、
越谷に海を作ることを計画。
そのために必要な白浜の美しい砂を求めて和歌山へと向かう。
そこで麗は、関西にもひどい地域格差や通行手形制度が存在しているのを
目の当たりにする。
そして大阪のめぐらせた陰謀が、やがて日本全土を巻き込む東西対決へと
発展していく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
千里子!
鑑賞後に私の頭の中に渦巻いていたのはエンドロールで坂下千里子を見て
本編のどこに出ていたのか、そればかりでした。(笑)
予告編を観て本編にがっかりというパターンがありますが、今作は予告編以上に
本編で爆笑しっぱなし、という映画でした。
1作目は関東の都県のヒエラルキーを笑う、みたいなつくりになっていますが、
続編の今作については、大阪一強(そこに神戸市と京都市)みたいなつくりが
関西に疎い私にはよくわからないのですが、関西の方にはフィットするのでしょうね。
全編笑いのツボだらけ、おそらく制作費も1作目より増額されていると思われ、
ふんだんに盛り込まれるCGで若干やり過ぎ感もありますが豪華な雰囲気も
よく出ていたと思います。
ツボポイントは色々あったのですが、愛之助さん演じる大阪府知事のお洋服、
あれ、この既視感は何だろう、と思って思い出したのが、
映画の2ヶ月前に観ためだか師匠
門真市の海洋度ホビーミュージアムの入口にいらしためだか師匠の衣装を
愛之助さんが着ていて気付いてからはもうおかしくておかしくて。。。(笑)
他には、
アカラサマにパクっているのに、大阪のイメージが全面に出出ていて爆笑、
途中、ウンパルンパの代わりに出てくる、ゆりあんれとりぃばぁを見て、
このフィギュアがあったら買ってしまいそうだと思った私です。
あとは、この場面に出てきた後、甲子園(大阪府民以外が投獄される甲子園)で
和歌山県民、滋賀県民、奈良県民などを働かせる極悪人を演じていたのが、
途中、ウンパルンパの代わりに出てくる、ゆりあんれとりぃばぁを見て、
このフィギュアがあったら買ってしまいそうだと思った私です。
あとは、この場面に出てきた後、甲子園(大阪府民以外が投獄される甲子園)で
和歌山県民、滋賀県民、奈良県民などを働かせる極悪人を演じていたのが、
プロデューサー役で出ていたどんぐりさん(現在の芸名は竹原芳子さん)、
カメ止めをきっかけにフランスのリメイク版にも出ていましたが、
まさか今作でもお姿を見られると思っていなくて登場してから目が釘付けでした。
山村紅葉演じる女将の本音と建て前をポケトークで検索する場面に出ていた、
山科から来た男を演じていたのが、今年はまったヨーロッパ企画の元団員の本多力さん。
カメ止めをきっかけにフランスのリメイク版にも出ていましたが、
まさか今作でもお姿を見られると思っていなくて登場してから目が釘付けでした。
山村紅葉演じる女将の本音と建て前をポケトークで検索する場面に出ていた、
山科から来た男を演じていたのが、今年はまったヨーロッパ企画の元団員の本多力さん。
この映画でもタイムパトローラーを演じていてインパクトが強かったのですが、
ちょい役に有名人が出ているのを探すのも楽しい作品でした。
話自体は、埼玉に海を作るという麻美が砂をゲットするために和歌山に向かう、
(千葉の砂は白くないからダメらしい(笑))
そこで関西の大阪(極悪)と虐げられる和歌山、滋賀、奈良、を知って
滋賀のオスカル(杏が演じていましたが素敵だった)と戦う、という、
1作目と同じく荒唐無稽ぶりが振り切れていて面白かったのですが、
あちこち(本流でないところ)に面白ポイントがちりばめられていて、
本筋どうでもいい感じで見ていた自分がおりました。(笑)
真夏の熊谷での綱引き大会に向かう埼玉県職員のアキラ100%(洋服着ている)が
使う銀のお盆やマッキー(黒マジック)の小ネタでも笑えましたし、
武蔵野線なんて要らないという埼玉で営業する私鉄とJR各社が反発しあっていたのに
最後は一致団結する(埼玉にもタワーがあったことを今回初めて知りました)、
そして武蔵野線が出来て埼玉からちゅーちゅーねずみーランドに行けるようになる、
めでたしめでたし、的な展開にも笑ってしまいました。
で、千里子ですが、その後、映画を観た友人も「分からなかった」というので、
Twitterなどで調べてみたら、山村紅葉の場面で本多力と一緒に座っていただけで、
セリフがなかったことを知りました。
これを見に行くだけでも再訪ありかもしれません。(笑)
というわけで、くだらないといえばくだらないのですが、
深く考えずにとにかく笑う、たまにはそういう映画もいいな、と思えた
「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」でありました。
(今回の映画のMVPは、飛び出しとびたくん!)
↑昨年、滋賀県長浜のヤンマーミュージアムで出会ったY,Mをつけたとびたくんです!
ちょい役に有名人が出ているのを探すのも楽しい作品でした。
話自体は、埼玉に海を作るという麻美が砂をゲットするために和歌山に向かう、
(千葉の砂は白くないからダメらしい(笑))
そこで関西の大阪(極悪)と虐げられる和歌山、滋賀、奈良、を知って
滋賀のオスカル(杏が演じていましたが素敵だった)と戦う、という、
1作目と同じく荒唐無稽ぶりが振り切れていて面白かったのですが、
あちこち(本流でないところ)に面白ポイントがちりばめられていて、
本筋どうでもいい感じで見ていた自分がおりました。(笑)
真夏の熊谷での綱引き大会に向かう埼玉県職員のアキラ100%(洋服着ている)が
使う銀のお盆やマッキー(黒マジック)の小ネタでも笑えましたし、
武蔵野線なんて要らないという埼玉で営業する私鉄とJR各社が反発しあっていたのに
最後は一致団結する(埼玉にもタワーがあったことを今回初めて知りました)、
そして武蔵野線が出来て埼玉からちゅーちゅーねずみーランドに行けるようになる、
めでたしめでたし、的な展開にも笑ってしまいました。
で、千里子ですが、その後、映画を観た友人も「分からなかった」というので、
Twitterなどで調べてみたら、山村紅葉の場面で本多力と一緒に座っていただけで、
セリフがなかったことを知りました。
これを見に行くだけでも再訪ありかもしれません。(笑)
というわけで、くだらないといえばくだらないのですが、
深く考えずにとにかく笑う、たまにはそういう映画もいいな、と思えた
「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」でありました。
(今回の映画のMVPは、飛び出しとびたくん!)
↑昨年、滋賀県長浜のヤンマーミュージアムで出会ったY,Mをつけたとびたくんです!
映画「ドロステのはてで僕ら」を観る [映画(た行)]
ヨーロッパ企画(劇団)さんの映画「リバー、流れないでよ」の2回目鑑賞記事を
昨日書きましたが、この映画にすっかりはまり、映画の舞台(京都の貴船)を訪れ、
ヨーロッパ企画さんの舞台も観て、更に、彼らが最初に制作した長編映画も
レンタルして鑑賞するに至りました。(現在若干中毒気味です)
昨日書きましたが、この映画にすっかりはまり、映画の舞台(京都の貴船)を訪れ、
ヨーロッパ企画さんの舞台も観て、更に、彼らが最初に制作した長編映画も
レンタルして鑑賞するに至りました。(現在若干中毒気味です)
あらすじは映画.comさんより。
とある雑居ビルの2階。
とある雑居ビルの2階。
カトウがテレビの中から声がするので画面を見ると、そこには自分の顔が映っていた。
画面の中のカトウから「オレは2分後のオレ」と語りかけられるカトウ。
どうやらカトウのいる2階の部屋と1階のカフェが、2分の時差でつながっているらしい。
「タイムテレビ」 の存在を知った仲間たちは、テレビとテレビを向かい合わせて、
もっと先の未来を知ろうと躍起になるが……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人間は強欲。(笑)
最初はカトウだけだったのがどんどん人が増えていき、
モニターを向かい合わせにして過去と未来を向かい合わせていけば
入れ子構造になって2分先ではなくもっと先の未来もわかる、とやってみると、
(ドロステ効果というらしいです)
儲かる話はないかと強欲になっていく登場人物が多く(笑)、そんなことしてると
痛い目に遭うんじゃないの、と思っていたら悲しい未来がその内見えてきたりして
それをどう防ぐか、未来からのアドバイスを生かしていくうちに最後はハッピーに
終ってほっとしました。
今作でも「2分」がカギとなっています。
今作は2分未来の自分が見える、「リバー、流れないでよ」では2分のタイムループ、
2分という長そうで短い間隔、脚本の上田誠さんの趣味なのか描きやすいのかなと
思ったのですが、観ている方も2分のことなので2分ずつの展開を観ながら話について
いけるという優しさもあるのかもしれません。(笑)
最初は2分前、2分後、の自分を観てなんとなく納得しつつあるのが、
どんどん集まって来た人達によって強欲にもっと先の未来を観て美味しい思いをしたい、
そんな流れになっていくのを見ると、私もとかく楽な方、ウハウハな方に流れがち、
とはいえ、そんなに世の中うまくいくものでもないので本当にウハウハしたことは
なかったりしますが、今作の中の登場人物たちも中途半端にウハウハした後、
大変な目に遭うので欲をかいたらいけないな、というどこか道徳的というか、
ドラえもんのようなオチのようにも思えました。
劇団の方なので演技は舞台ぽい、それが苦手な人には没入しづらい作品かもしれませんが、
私はすっかり没入していったので、後半、細かいところでどこか辻褄が合っていないような
気もするけれど大丈夫、ちゃんと話は面白いのでついていく、そんな感じでした。
「リバー、流れないでよ」を先に観たので、今作にも重複して出ている人を観たとき、
タイムパトロール係のキンジョウ(永野宗典さん)は、「リバー」では番頭さん、
主人公のカトウ(土佐和成さん)は、「リバー」では猟師(後半までセリフなし)、
893のナリタ(中川晴樹さん)は、「リバー」では入浴中の編集者、
カトウの友人オザワ(酒井善史さん)は、「リバー」では板さん、
そして、どちらの作品でもドロステ効果とタイムループに気づき皆に説明する役で
2つの作品がなんだか重なりながら見ておりました。(笑)
おまけに、2つの作品+下北沢の本多劇場で観たこのお芝居とも重なり、
永野宗典さんは番頭さん(リバー)でタイムパトローラー(ドロステ)で、
スコットランドヤード(舞台)という見ながら様々な場面の姿が重なり、
これも頭がこんがらがるかと思ったものの意外とすんなり見られたのが不思議で、
登場する役者さんたちの演じ方で違和感がないのかなとも思いました。
未来をみながら行動する、というのはよくないことだとは思うのですが、
終盤、カトウが苦境に立たされる時、未来から言われて仲間たちが用意したのが、
ケチャップ シンバル ゼブラダンゴムシ
なんだこれ(笑)という品々ですが、これらがカトウが苦境を乗り切るために使われ
その使われ方がもどこか古典的なのかもしれませんが終盤大爆笑しておりました。
結果的にはアイデアも展開も、登場人物たちの会話も個人的にはツボにはまり、
ほんわかした気持ちで観終わりました。
自分の未来、人生折り返してしまったので見たいような見たくないような、ですが、
見ない方が色々気にせず過ごせるし、何かあってもそれはそれで受け止められる、
そんな気持ちになった「ドロステのはてで僕ら」でありました。
画面の中のカトウから「オレは2分後のオレ」と語りかけられるカトウ。
どうやらカトウのいる2階の部屋と1階のカフェが、2分の時差でつながっているらしい。
「タイムテレビ」 の存在を知った仲間たちは、テレビとテレビを向かい合わせて、
もっと先の未来を知ろうと躍起になるが……。
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人間は強欲。(笑)
最初はカトウだけだったのがどんどん人が増えていき、
モニターを向かい合わせにして過去と未来を向かい合わせていけば
入れ子構造になって2分先ではなくもっと先の未来もわかる、とやってみると、
(ドロステ効果というらしいです)
儲かる話はないかと強欲になっていく登場人物が多く(笑)、そんなことしてると
痛い目に遭うんじゃないの、と思っていたら悲しい未来がその内見えてきたりして
それをどう防ぐか、未来からのアドバイスを生かしていくうちに最後はハッピーに
終ってほっとしました。
今作でも「2分」がカギとなっています。
今作は2分未来の自分が見える、「リバー、流れないでよ」では2分のタイムループ、
2分という長そうで短い間隔、脚本の上田誠さんの趣味なのか描きやすいのかなと
思ったのですが、観ている方も2分のことなので2分ずつの展開を観ながら話について
いけるという優しさもあるのかもしれません。(笑)
最初は2分前、2分後、の自分を観てなんとなく納得しつつあるのが、
どんどん集まって来た人達によって強欲にもっと先の未来を観て美味しい思いをしたい、
そんな流れになっていくのを見ると、私もとかく楽な方、ウハウハな方に流れがち、
とはいえ、そんなに世の中うまくいくものでもないので本当にウハウハしたことは
なかったりしますが、今作の中の登場人物たちも中途半端にウハウハした後、
大変な目に遭うので欲をかいたらいけないな、というどこか道徳的というか、
ドラえもんのようなオチのようにも思えました。
劇団の方なので演技は舞台ぽい、それが苦手な人には没入しづらい作品かもしれませんが、
私はすっかり没入していったので、後半、細かいところでどこか辻褄が合っていないような
気もするけれど大丈夫、ちゃんと話は面白いのでついていく、そんな感じでした。
「リバー、流れないでよ」を先に観たので、今作にも重複して出ている人を観たとき、
タイムパトロール係のキンジョウ(永野宗典さん)は、「リバー」では番頭さん、
主人公のカトウ(土佐和成さん)は、「リバー」では猟師(後半までセリフなし)、
893のナリタ(中川晴樹さん)は、「リバー」では入浴中の編集者、
カトウの友人オザワ(酒井善史さん)は、「リバー」では板さん、
そして、どちらの作品でもドロステ効果とタイムループに気づき皆に説明する役で
2つの作品がなんだか重なりながら見ておりました。(笑)
おまけに、2つの作品+下北沢の本多劇場で観たこのお芝居とも重なり、
永野宗典さんは番頭さん(リバー)でタイムパトローラー(ドロステ)で、
スコットランドヤード(舞台)という見ながら様々な場面の姿が重なり、
これも頭がこんがらがるかと思ったものの意外とすんなり見られたのが不思議で、
登場する役者さんたちの演じ方で違和感がないのかなとも思いました。
未来をみながら行動する、というのはよくないことだとは思うのですが、
終盤、カトウが苦境に立たされる時、未来から言われて仲間たちが用意したのが、
ケチャップ シンバル ゼブラダンゴムシ
なんだこれ(笑)という品々ですが、これらがカトウが苦境を乗り切るために使われ
その使われ方がもどこか古典的なのかもしれませんが終盤大爆笑しておりました。
結果的にはアイデアも展開も、登場人物たちの会話も個人的にはツボにはまり、
ほんわかした気持ちで観終わりました。
自分の未来、人生折り返してしまったので見たいような見たくないような、ですが、
見ない方が色々気にせず過ごせるし、何かあってもそれはそれで受け止められる、
そんな気持ちになった「ドロステのはてで僕ら」でありました。
映画「電車を止めるな!のろいの6.4キロ」14往復目鑑賞 [映画(た行)]
あれだけ観ていた銚子電鉄の映画、昨年は観る機会をうまくつかめず鑑賞0回、
不甲斐ない、、、と思っていたのですが(そんな内に都内の上映が終っていた)
田端のChupkiさんが銚子電鉄100周年を記念してリバイバル上映してくれたので
「電車を止めるな!のろいの6.4キロ」14往復目鑑賞できました。(^O^)/
今回12往復目
(映画公式サイト) https://www.dentome.net/
(銚子電鉄サイト) https://www.choshi-dentetsu.jp/
(1往復目は池袋のシネマロサで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2020-12-29
(2往復目は竹橋のKKR東京で貸切)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-01-18
(3往復目は千葉の京成ローザで舞台挨拶も)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-03-02
(4往復目は田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-05-16
(5往復目も田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-05-29
(6往復目も田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-08
(7往復目も田端のChupkiさんで、トークショー付)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-09
(8往復目も田端のChupkiさんで、上映最終日に)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-18-5
(9往復目は銚子の圓福寺さんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-07-24-4
(10往復目は池袋HUMAXさんで、舞台挨拶付き)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-08-05
(11往復目は上越の高田世界館さんで、トークショー付)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-09-28-4
(12往復目は銚子の圓福寺さんで貸切)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-11-15
(13往復目は初の関鉄に乗って茨城県で)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-11-26
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不甲斐ない、、、と思っていたのですが(そんな内に都内の上映が終っていた)
田端のChupkiさんが銚子電鉄100周年を記念してリバイバル上映してくれたので
「電車を止めるな!のろいの6.4キロ」14往復目鑑賞できました。(^O^)/
今回12往復目
(映画公式サイト) https://www.dentome.net/
(銚子電鉄サイト) https://www.choshi-dentetsu.jp/
(1往復目は池袋のシネマロサで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2020-12-29
(2往復目は竹橋のKKR東京で貸切)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-01-18
(3往復目は千葉の京成ローザで舞台挨拶も)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-03-02
(4往復目は田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-05-16
(5往復目も田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-05-29
(6往復目も田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-08
(7往復目も田端のChupkiさんで、トークショー付)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-09
(8往復目も田端のChupkiさんで、上映最終日に)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-18-5
(9往復目は銚子の圓福寺さんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-07-24-4
(10往復目は池袋HUMAXさんで、舞台挨拶付き)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-08-05
(11往復目は上越の高田世界館さんで、トークショー付)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-09-28-4
(12往復目は銚子の圓福寺さんで貸切)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-11-15
(13往復目は初の関鉄に乗って茨城県で)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-11-26
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今年一番通っている映画館です
盛り上がります!
久しぶりなのであらすじをYahoo!映画さんより転載。
廃線の危機が迫る鉄道会社が起死回生を図るべく「心霊電車」という催しを企画。
社員たちが懸命に心霊現象を演出するが、インターネットで炎上してしまう。
しかし、丑(うし)三つ時になり、本物の霊現象が起こり始める。
電車は止まることができなくなり、そのまま終着駅に近づいていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
超楽しかった!(^O^)/
最近すっかりなりを潜めていた銚子電鉄愛が復活しました。(笑)
大好きなキャストの皆さんとスクリーン越しに会えた感激。
特に、いんちき霊媒師の広瀬じゅずを演じた池上恵さん、
心霊アイドルめむたんを演じた末永百合恵さん、
お二人とも振り切りすぎるほどの潔い演技、今回も大爆笑しました。
一昨日記事をアップした「散歩屋ケンちゃん」がちょっとモヤっとしたまま
観終わってしまった感あり、その後今作を観たので尚更楽しかったのかもしれませんが、
展開が分かっていて自分の好きなツボポイントも分かっていて観ているので楽しさ倍増、
という感じ、ニコヤカ動画(ニコニコ動画のパクリ)の視聴者の書き込みの自虐ネタ、
檀鼓太郎さんの音声ガイドが更に楽しさを増して爆笑しながら、
時折ほろっとする場面(その場面が来ることも分かっていて観ている)、
最後にはそのオチ!とツッコミどころ満載でスッキリして観終わる、
昨年体験できなかった体験を再びChupkiさんで思う存分体験できたことに
感激し、スタッフの方に「再上映してくださってありがとうございます」、
思わずお礼を言ってしまった私です。(笑)
SNS情報で「2回目の上映後に竹本社長のトークショーがある」、という情報をつかみ、
てっきり「電車を止めるな!」の2回目上映後、かと思って予約したら、
この後の「散歩屋ケンちゃん」2回目上映の後にトークショーだとあとで分かり、
(でもこの後予定があって予約変更できなかったのが悔やまれます(´Д`))
残念ながら竹本社長のお姿を拝むことはできませんでしたが、
竹本社長のぐふっと笑ってしまう銚電クオリティのギャグと愛情に包まれた今作、
都内か関東近県で上映があればまた観にいかねば!と思った、
「電車を止めるな!」でありました。
(祝100周年!2期連続黒字!これからも応援します!)
タグ:銚子電鉄
映画「トリとロキタ」を観る [映画(た行)]
昨日お知らせした通り、現在左手首を骨折しておりますが、
本日午前中はお仕事、午後に日帰り手術(局所麻酔)を受けてきます。
暫くの間は投稿予約してありますが、術後の経過によってはブログアップを
お休みするかもしれません。
とはいえ、ゴールデンウィークもおそらくお仕事なので(年で一番繁忙期)
タイピングに支障がなければ記事はアップしていきたいと思います。
(無理はしませんのでご心配なさらないでくださいねー(^-^;)
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本日午前中はお仕事、午後に日帰り手術(局所麻酔)を受けてきます。
暫くの間は投稿予約してありますが、術後の経過によってはブログアップを
お休みするかもしれません。
とはいえ、ゴールデンウィークもおそらくお仕事なので(年で一番繁忙期)
タイピングに支障がなければ記事はアップしていきたいと思います。
(無理はしませんのでご心配なさらないでくださいねー(^-^;)
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あらすじを観て興味を持った作品です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
アフリカからベルギーのリエージュにたどり着いたロキタとトリは、
姉弟と偽って暮らしている。
10代後半のロキタとしっかり者のトリは、常に行動を共にしていた。
ビザがなく、正規の仕事に就けないロキタは、祖国にいる家族のために
ドラッグの運び屋をして金を稼いでいたが、偽造ビザを手に入れようと
さらに危険な闇組織の仕事を始める。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まるでドキュメンタリーを観ているような気持ちで切なくなる映画でした。
アフリカ(多分フランス語圏の国)からベルギーにやってきたトリとロキタ。
2人は姉弟ではなく、母国から逃げのびている途中で知り合い、
姉弟を装ってベルギーにやってきて難民申請をするものの、
すぐ難民認定されたトリに対して、ロキタは何度もヒアリングを受けて
(トリについて聞かれてちゃんと答えられないことが多々)
難民認定されずビザもおりないためまともな仕事に就くことができない。
ロキタの目線で見ると、難民を受け入れない国って冷たい、となりますが、
受け入れ側の国としてみれば偽装難民もいるので厳しく審査しなければならない、
となるのですね。
人道的な観点ではロキタを応援したくなりますが、移民、難民を受け入れたことで
治安が悪くなったり国民が仕事を失ったりしたことで暴動が起きている国も
あるわけで(移民排斥運動を行っているヨーロッパの国もありますよね)
どちらの立場も、と思いながら見ておりました。
監督のジャン=ピエール、リュック・ダルデンヌ兄弟のインタビューを
映画鑑賞後に見る機会があったのですが、行方不明になった移民が多い事実を知り
この作品の着想を得たそうです。
ビザがないためまともな仕事に就けず、大麻の売り子でなんとか稼いで
祖国の家族に送金するロキタ、ベルギー迄の密航を斡旋した手配師にも
借金の返済をと脅されお金を巻き上げられてしまう、そんな中で、もっと稼がないと、
と紹介してもらったのが大麻栽培工場で大麻を育て収穫して乾燥させる仕事。
犯罪に手を染めるロキタを励ますトリ。
(雇い主による非道な仕打ちを観ていて怒りと悲しい気持ちになりました)
実際には姉弟ではない2人が祖国から離れた異国の地で励まし合う姿を
観ていても、この先2人に幸せな未来が訪れるとは思えず、
大麻栽培工場までロキタに会いに行くトリ、最初はうまくいっているものの
それがばれてしまい、最後には悲しい結末が待っていました。
(ロキタが射殺されてしまうのです)
2人が望んだのは母国から逃げてたどり着いたベルギーで2人で平穏に暮らすこと、
小さな2人の望みが叶うことなくトリは一人残されてしまう、という終わり方で、
難民が受ける世の中の理不尽さを感じました。
よく婆1号(うつぼ母)と、
日本は政府も内閣も国民目線とはいえないし日々の生活に不満は一杯あるけれど
戦争もないし、自分の家で穏やかに生活できる、ありがたいことだね、
と話すのですが、
あらすじはYahoo!映画さんより。
アフリカからベルギーのリエージュにたどり着いたロキタとトリは、
姉弟と偽って暮らしている。
10代後半のロキタとしっかり者のトリは、常に行動を共にしていた。
ビザがなく、正規の仕事に就けないロキタは、祖国にいる家族のために
ドラッグの運び屋をして金を稼いでいたが、偽造ビザを手に入れようと
さらに危険な闇組織の仕事を始める。
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まるでドキュメンタリーを観ているような気持ちで切なくなる映画でした。
アフリカ(多分フランス語圏の国)からベルギーにやってきたトリとロキタ。
2人は姉弟ではなく、母国から逃げのびている途中で知り合い、
姉弟を装ってベルギーにやってきて難民申請をするものの、
すぐ難民認定されたトリに対して、ロキタは何度もヒアリングを受けて
(トリについて聞かれてちゃんと答えられないことが多々)
難民認定されずビザもおりないためまともな仕事に就くことができない。
ロキタの目線で見ると、難民を受け入れない国って冷たい、となりますが、
受け入れ側の国としてみれば偽装難民もいるので厳しく審査しなければならない、
となるのですね。
人道的な観点ではロキタを応援したくなりますが、移民、難民を受け入れたことで
治安が悪くなったり国民が仕事を失ったりしたことで暴動が起きている国も
あるわけで(移民排斥運動を行っているヨーロッパの国もありますよね)
どちらの立場も、と思いながら見ておりました。
監督のジャン=ピエール、リュック・ダルデンヌ兄弟のインタビューを
映画鑑賞後に見る機会があったのですが、行方不明になった移民が多い事実を知り
この作品の着想を得たそうです。
ビザがないためまともな仕事に就けず、大麻の売り子でなんとか稼いで
祖国の家族に送金するロキタ、ベルギー迄の密航を斡旋した手配師にも
借金の返済をと脅されお金を巻き上げられてしまう、そんな中で、もっと稼がないと、
と紹介してもらったのが大麻栽培工場で大麻を育て収穫して乾燥させる仕事。
犯罪に手を染めるロキタを励ますトリ。
(雇い主による非道な仕打ちを観ていて怒りと悲しい気持ちになりました)
実際には姉弟ではない2人が祖国から離れた異国の地で励まし合う姿を
観ていても、この先2人に幸せな未来が訪れるとは思えず、
大麻栽培工場までロキタに会いに行くトリ、最初はうまくいっているものの
それがばれてしまい、最後には悲しい結末が待っていました。
(ロキタが射殺されてしまうのです)
2人が望んだのは母国から逃げてたどり着いたベルギーで2人で平穏に暮らすこと、
小さな2人の望みが叶うことなくトリは一人残されてしまう、という終わり方で、
難民が受ける世の中の理不尽さを感じました。
よく婆1号(うつぼ母)と、
日本は政府も内閣も国民目線とはいえないし日々の生活に不満は一杯あるけれど
戦争もないし、自分の家で穏やかに生活できる、ありがたいことだね、
と話すのですが、
ジンバブエから南アに避難した人達がソムリエとして開花する話、
彼らも大変なご苦労をされたと思いますが、こういう人たちは一握り、
多くはトリとロキタ(フィクション作品ですが)のようなケースが大半なのだろう、
と思うと、ビザがないために非合法な仕事に手を染めなければいけない現状、
そこにつけこむ大人たち、トリとロキタが作品の中で歌う歌、
(ねずみが猫につかまり、猫が犬につかまり、、という弱肉強食のような歌)
彼らのような難民の子供たちがねずみである事実はなかなか変わらないのだろう、
と残念に思いながら、夢ではなく現実を炙りだしたような作品に出会えたこと、
日本から遠いところで実際に起きていることを知る機会を得たことに感謝した、
「トリとロキタ」でありました。
彼らも大変なご苦労をされたと思いますが、こういう人たちは一握り、
多くはトリとロキタ(フィクション作品ですが)のようなケースが大半なのだろう、
と思うと、ビザがないために非合法な仕事に手を染めなければいけない現状、
そこにつけこむ大人たち、トリとロキタが作品の中で歌う歌、
(ねずみが猫につかまり、猫が犬につかまり、、という弱肉強食のような歌)
彼らのような難民の子供たちがねずみである事実はなかなか変わらないのだろう、
と残念に思いながら、夢ではなく現実を炙りだしたような作品に出会えたこと、
日本から遠いところで実際に起きていることを知る機会を得たことに感謝した、
「トリとロキタ」でありました。
映画「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」を観る [映画(た行)]
映画のポスターを観て絶対映画館で観る!という気持で、
公開1週目に日比谷のシャンテで鑑賞しました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
1964年にデビューし、グラムロックの代表的なミュージシャンとして
世界に影響を与えたデヴィッド・ボウイ。
ボウイは常に変化することを厭(いと)わずに、時代を先導するアイコンとして
存在し続けた。
そんな彼が残し、デヴィッド・ボウイ財団が保有しているボウイの映像を、
ブレット・モーゲン監督が2年の期間をかけて選別し、本作を作り上げた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドキュメンタリーというよりどこかアート作品みたいな感じ。
初めて聞いた異父兄の話、ボウイ様の人生に大きな影響を与えたのだなと思いました。
(妻のイマンについてはメディア露出も多かったので特にびっくりすることなく)
公開1週目に日比谷のシャンテで鑑賞しました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
1964年にデビューし、グラムロックの代表的なミュージシャンとして
世界に影響を与えたデヴィッド・ボウイ。
ボウイは常に変化することを厭(いと)わずに、時代を先導するアイコンとして
存在し続けた。
そんな彼が残し、デヴィッド・ボウイ財団が保有しているボウイの映像を、
ブレット・モーゲン監督が2年の期間をかけて選別し、本作を作り上げた。
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ドキュメンタリーというよりどこかアート作品みたいな感じ。
初めて聞いた異父兄の話、ボウイ様の人生に大きな影響を与えたのだなと思いました。
(妻のイマンについてはメディア露出も多かったので特にびっくりすることなく)
70年代(ボウイ様が眉剃り状態でどこか中性的な雰囲気)から始まる今作、
哲学的な言葉(ボウイ様が哲学の寄せ集めといっていましたが)については、
言葉は頭に入るけれどそれがどういうことなのかというのがぱっと想像できず、
序盤から言葉を理解できないまま見続けていた私、眠気に襲われました。
アーティストのドキュメンタリーというと小さいころからの写真や映像で
どうやって成長しどういうきっかけで歌を生業とするようになったのか、
みたいなつくりが多いのですが(昨年観たビー・ジーズもそういうつくり)
ボウイ様の今作は全く違うというか、
このあたりからイメージ映像(ボウイ様がつくったものなのかは不明)と
謳っているボウイ様、インタビューを受けるボウイ様の様子が映し出され
ドキュメンタリーの見慣れたつくりでなかったことに戸惑い気味でした。
私がボウイ様の歌をきちんと聴くようになったのは、
謳っているボウイ様、インタビューを受けるボウイ様の様子が映し出され
ドキュメンタリーの見慣れたつくりでなかったことに戸惑い気味でした。
私がボウイ様の歌をきちんと聴くようになったのは、
このあたりからで、
そして、ミーハーなんですがやはりこれです。(^-^;
ナイル・ロジャースがプロデュース業にいそしんでいたころ(マドンナとか)、
それまでのイメージから一転したというか、ちょっと驚いたというか、
ナイル・ロジャースがプロデュース業にいそしんでいたころ(マドンナとか)、
それまでのイメージから一転したというか、ちょっと驚いたというか、
この映画も併せて好きなアーティストの1人になりました。
今作を観ていてアーティスト(歌手)というより、どこかアーティスト(画家)のような、
ボウイ様って音を描く、みたいなイメージというか、画家の一生を観ているような気分に
なりました。
デビューしたてのころのサウンドが好きだったのに、アルバムが次々出て来ると、
サウンドが変わっていって好きではなくなってしまう、みたいなことが往々にしてあって、
(サウンドが変わらないけれど進化しているストーンズとかエアロスミスとかありますが)
当然それはアーティストとして成長していくということは分かっているものの
どこか寂しい気持ちになったりする経験を持つ私にも、ボウイ様の変化するサウンドは、
アメリカに行って受けた刺激だったり、戦メリに出演してアジアの影響を受けたり、
イマンと出会って結婚し、様々な人生の広がりの中で変わっていったのだと思いました。
残念だったのは、90年代、いや2000年以降かな、全然描かれなかったことでした。
自分の知っている時代以外でのボウイ様のお姿も見たかったと思うと
ここは残念ポイントですが、ボウイ様のイメージの描き方(監督の考えもあるでしょう)
が自分の期待するものとちょっと違っていたのかもしれません。
あとは、
今作を観ていてアーティスト(歌手)というより、どこかアーティスト(画家)のような、
ボウイ様って音を描く、みたいなイメージというか、画家の一生を観ているような気分に
なりました。
デビューしたてのころのサウンドが好きだったのに、アルバムが次々出て来ると、
サウンドが変わっていって好きではなくなってしまう、みたいなことが往々にしてあって、
(サウンドが変わらないけれど進化しているストーンズとかエアロスミスとかありますが)
当然それはアーティストとして成長していくということは分かっているものの
どこか寂しい気持ちになったりする経験を持つ私にも、ボウイ様の変化するサウンドは、
アメリカに行って受けた刺激だったり、戦メリに出演してアジアの影響を受けたり、
イマンと出会って結婚し、様々な人生の広がりの中で変わっていったのだと思いました。
残念だったのは、90年代、いや2000年以降かな、全然描かれなかったことでした。
自分の知っている時代以外でのボウイ様のお姿も見たかったと思うと
ここは残念ポイントですが、ボウイ様のイメージの描き方(監督の考えもあるでしょう)
が自分の期待するものとちょっと違っていたのかもしれません。
あとは、
意図的なのかソロではないからのか、ボウイ様の歴史から消されちゃったのか
全く出てこず、ここも残念ポイントでした。
とはいえ、ボウイ様が京都を度々訪れるようになった映像の中で、
正伝寺のお庭らしきところで映るボウイ様(焼酎のCMなので正伝寺だと思う)、
ほんの一瞬ですがそのお姿を拝めたのは私の今作での一番の感激ポイントでした。
いまこうやって観ても唯一無二のアーティストであるという認識は変わらず、
逆に強くなったように思えた「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」で
ありました。
全く出てこず、ここも残念ポイントでした。
とはいえ、ボウイ様が京都を度々訪れるようになった映像の中で、
正伝寺のお庭らしきところで映るボウイ様(焼酎のCMなので正伝寺だと思う)、
ほんの一瞬ですがそのお姿を拝めたのは私の今作での一番の感激ポイントでした。
いまこうやって観ても唯一無二のアーティストであるという認識は変わらず、
逆に強くなったように思えた「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」で
ありました。
映画「茶飲友達」を観る [映画(た行)]
映画館の上映スケジュールをチェックしていた時、
タイトルが気になって鑑賞した作品です。
外山文治監督作品
あらすじはYahoo!映画さんより。
タイトルが気になって鑑賞した作品です。
外山文治監督作品
あらすじはYahoo!映画さんより。
29歳の佐々木マナ(岡本玲)は「茶飲友達(ティー・フレンド)」という組織を
設立し、新聞に「茶飲友達、募集。」と広告を出す。
その実態は、連絡してきた男性のもとへ高齢女性を派遣する高齢者専門の
売春クラブだった。
「ティー・ガール」と呼ばれる在籍女性たちの中には、
介護疲れやギャンブル依存などさまざまな事情を抱える者がいた。
一方、マナと共に茶飲友達を運営する若者たちもまた、それぞれに生きづらさを
抱えている。
そんな高齢者や若者をまとめるマナは、彼らを「ファミリー」と呼んで
家族のような関係を築いていく。
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実話に基づいて制作された作品です。
高齢者の性について語るのはどこかタブーのような世の中、に見えますし、
私もこういう繊細な話題に触れることに躊躇いながら観始めたのですが、
冒頭で、妻が他界して孤独に暮らす男性(演じているのは渡辺哲さん)の場面を
観たところから映画に引き込まれていきました。
この映画、高齢者の性を描くために制作されたというよりは、家族とはなにか、
ファミリーとはなにか、マキが色々な場面で「ファミリー」という言葉を発する、
マキの目線から描いた家族に対する幻想のようなものが描かれていたように思います。
事あるごとに「ファミリー」という言葉をだすマキの家族に対する熱量と、
他の人たちの熱量に大きく差があるのかもしれないな、と感じました。
高齢者を助けてあげているんだ、良いことをしているのだから儲けて何が悪い、
と自らの活動について正当化しながら(ちょっと上から目線な感じもした)
ビジネスを拡大していこうとするマキ、SNSではなく新聞の紙媒体の三行広告で
新規顧客を増やしていく姿、悪い人ではないと思うもののそのドライな姿、
でも、時々、茶飲友達で派遣される女性たちに寄りそっていこうとする姿、
彼女自身にも何かあるのだろうな、と思いながら見ていると、
マキがこのビジネスを始めたきっかけも実の家族との不和が原因だったことが
少しずつ分かっていきます。
このビジネスに集まってくる若い人たちも茶飲友達(ティー・フレンド)として
働く老いた女性たち、彼女たちを求める顧客の老いた男性たちもそれぞれ家族に
関して何かしら問題を抱えている、(両親介護が終って気づけば60過ぎていた
独身女性、奥さんが拒否する、奥さんが他界などで性について悩みを抱える男性等)
彼らがマキをリーダーとしてファミリーとしてうまくいっている場面を観ると
この後どうなるか、砂上の楼閣のように足元がぐらぐらした上に成り立つ関係、
そう思えました。
思っていた通り、あることがきっかけでマキの築いたファミリーは一気に崩れていき、
マキは逮捕されますが、取り調べの時に言われる言葉、
「自分の寂しさを他人の孤独で埋めるんじゃないよ」が印象的でした。
人間は程度の差はあるかもしれませんが、だれしもが孤独なのかと思っています。
孤独もどこか必要悪というか悪いものではないと思っていますが、
孤独と共に暮らす中、人との接点を持つことで癒される、今作もそういう人間たちの
集まりが色々な形で孤独から脱したい、と思っていたようにみえました。
身寄りのない女性スタッフが妻子ある男との間に子供が出来たものの、
認知できないと突き放され、でも生みたい気持ちがある、というエピソードが
映画の中で描かれているのですが、彼女自身、子供を産み育てるということについて
心身ともにエネルギーを使うだけでなくお金がかかるという認識がないまま過ごし、
最後は崩壊するファミリーの金庫からお金を奪って逃げ去る、という場面、
決して共感できるキャラクターではないのですが、相談できる人もなく、
(ファミリーにも相談できないまま時間が経っていった)
周りに人はいるのにずっと孤独だった、その中で新しい命にどこか希望を見出そうと
していたのかなと思えました。
(映画レビューで彼女の件は要らなかったのではというご意見も見たのですが、
私自身はあってよかったと思いました)
孤独の中で人の温かさに触れる、自分の存在を受け容れられる、共感してもらえる、
したことに対してありがとうと言ってもらえる、ちょっとした事の積み重ねが
自分を孤独から解放してくれるのかと思いながら、人との接点を細々と紡いで
過ごしながら生きていきたいという気持になった「茶飲友達」でありました。
設立し、新聞に「茶飲友達、募集。」と広告を出す。
その実態は、連絡してきた男性のもとへ高齢女性を派遣する高齢者専門の
売春クラブだった。
「ティー・ガール」と呼ばれる在籍女性たちの中には、
介護疲れやギャンブル依存などさまざまな事情を抱える者がいた。
一方、マナと共に茶飲友達を運営する若者たちもまた、それぞれに生きづらさを
抱えている。
そんな高齢者や若者をまとめるマナは、彼らを「ファミリー」と呼んで
家族のような関係を築いていく。
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実話に基づいて制作された作品です。
高齢者の性について語るのはどこかタブーのような世の中、に見えますし、
私もこういう繊細な話題に触れることに躊躇いながら観始めたのですが、
冒頭で、妻が他界して孤独に暮らす男性(演じているのは渡辺哲さん)の場面を
観たところから映画に引き込まれていきました。
この映画、高齢者の性を描くために制作されたというよりは、家族とはなにか、
ファミリーとはなにか、マキが色々な場面で「ファミリー」という言葉を発する、
マキの目線から描いた家族に対する幻想のようなものが描かれていたように思います。
血のつながらない他人同士、という点では、この作品と似ているかと思いましたが、
家族を演じて一緒に暮らす「万引き家族」と比べると、家族感は薄い様にも思えて事あるごとに「ファミリー」という言葉をだすマキの家族に対する熱量と、
他の人たちの熱量に大きく差があるのかもしれないな、と感じました。
高齢者を助けてあげているんだ、良いことをしているのだから儲けて何が悪い、
と自らの活動について正当化しながら(ちょっと上から目線な感じもした)
ビジネスを拡大していこうとするマキ、SNSではなく新聞の紙媒体の三行広告で
新規顧客を増やしていく姿、悪い人ではないと思うもののそのドライな姿、
でも、時々、茶飲友達で派遣される女性たちに寄りそっていこうとする姿、
彼女自身にも何かあるのだろうな、と思いながら見ていると、
マキがこのビジネスを始めたきっかけも実の家族との不和が原因だったことが
少しずつ分かっていきます。
このビジネスに集まってくる若い人たちも茶飲友達(ティー・フレンド)として
働く老いた女性たち、彼女たちを求める顧客の老いた男性たちもそれぞれ家族に
関して何かしら問題を抱えている、(両親介護が終って気づけば60過ぎていた
独身女性、奥さんが拒否する、奥さんが他界などで性について悩みを抱える男性等)
彼らがマキをリーダーとしてファミリーとしてうまくいっている場面を観ると
この後どうなるか、砂上の楼閣のように足元がぐらぐらした上に成り立つ関係、
そう思えました。
思っていた通り、あることがきっかけでマキの築いたファミリーは一気に崩れていき、
マキは逮捕されますが、取り調べの時に言われる言葉、
「自分の寂しさを他人の孤独で埋めるんじゃないよ」が印象的でした。
人間は程度の差はあるかもしれませんが、だれしもが孤独なのかと思っています。
孤独もどこか必要悪というか悪いものではないと思っていますが、
孤独と共に暮らす中、人との接点を持つことで癒される、今作もそういう人間たちの
集まりが色々な形で孤独から脱したい、と思っていたようにみえました。
身寄りのない女性スタッフが妻子ある男との間に子供が出来たものの、
認知できないと突き放され、でも生みたい気持ちがある、というエピソードが
映画の中で描かれているのですが、彼女自身、子供を産み育てるということについて
心身ともにエネルギーを使うだけでなくお金がかかるという認識がないまま過ごし、
最後は崩壊するファミリーの金庫からお金を奪って逃げ去る、という場面、
決して共感できるキャラクターではないのですが、相談できる人もなく、
(ファミリーにも相談できないまま時間が経っていった)
周りに人はいるのにずっと孤独だった、その中で新しい命にどこか希望を見出そうと
していたのかなと思えました。
(映画レビューで彼女の件は要らなかったのではというご意見も見たのですが、
私自身はあってよかったと思いました)
孤独の中で人の温かさに触れる、自分の存在を受け容れられる、共感してもらえる、
したことに対してありがとうと言ってもらえる、ちょっとした事の積み重ねが
自分を孤独から解放してくれるのかと思いながら、人との接点を細々と紡いで
過ごしながら生きていきたいという気持になった「茶飲友達」でありました。