ミュージカル「モダン・ミリー」を観る [舞台・ミュージカル]
1920年代のニューヨーク。
「大切なのはロマンスよりも理性!」をモットーに、モダンガールに憧れて田舎町から
出てきたミリーは、下宿先で知り合ったドロシーや偶然の出会いを繰り返すジミーと
仲良くなったり、玉の輿を狙って就職した会社の社長・グレイドンに猛アプローチを
かけたり、世界的歌手マジ―のパーティに参加したりと新しい生活を楽しむ。
そんな時、ドロシーが行方不明に!
下宿先の女主人ミセス・ミアーズが、下宿にきた身寄りのない女性たちを誘拐していると
知ったミリーたちは、ドロシー救出作戦を決行!果たしてミリーたちの運命は!?
そして、ミリーが見つけた本当に大切なものとは――。
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ブロードウェイ版と日本版は違うのだなあ、としみじみ思いました。
ブロードウェイ版と同じような雰囲気と規模感を味わいたいのであれば、
来日公演(USツアーなど)を期待した方がよいのだろうな、と
比較してはいけないと分かっていながら、あれこれと比較しながら観ている
自分がおりました。
もちろん、ブロードウェイ版と違って日本版もいいな、と思った点も多々あり、
自分の中でブロードウェイ版>日本版、みたいな先入観があるとはいえ、
それを和らげるような箇所もあったのは新鮮で新たな発見となりました。
最初に、思わずブロードウェイ版と比較してしまった点ですが、
●ダンサーの数がブロードウェイ版の半分くらい。
(ステージが小さいのが理由なのだと思います)
●ツアーで運ぶからなのか、セットが少々簡素というか地味に見えた。
(ブロードウェイ版はキラキラと煌めくようなセットもあったので)
エレベータも上に上がらないままだったのがちょっと残念。
●ミリーの衣装替え回数が少なかった、のと、
ダンサーの方々の衣装も少々簡素というか地味に見えた。(予算の関係?)
●バンド編成(人数)が少なくもうちょっと人数が多くして
厚みのある音が聴けたらもっと盛り上がれたような気がした。
(舞台上にあげる演出だったからなのか予算の関係なのか不明ですが)
●ダンスの振付が違う感じで(契約上そうなるんでしょうか)
タップ少なめ、全体的に激しい感じがなく穏やかなダンス多め、という印象。
ブロードウェイ並みのタップダンスを求めてはいないものの華やかさが
引き算されたように思えてしまいました。
●宝塚の男役トップの方がブロードウェイ版のSutton Foster並みの高音を出すのは
大変なんだろうな、と思いながら鑑賞してしまった。
(もちろん、中低音は伸びがあって素晴らしかった)
●ミリーの苗字がDillmount(ディルマウント)が、
日本人には発音しづらいからなのか、ディルモントと和訳されていて、
これは初っ端から最後までずっと気になりました。
●ミリーがカンザスからNYに来たばかりの場面で、
ミリーに田舎娘感がなく、いきなり華やかに見えてしまった。
(宝塚トップスターが演じるとそうなるのかな、と思った)
●フラナリー(ミリーの職場にいるお局さん)の存在が結構好きなのですが、
一番の見せ所のタップが日本版は( 一一)、、、、な感じだった。
演じていた俳優さん、いくつもの役柄を演じていて大変だと思うのですが、
個人的に期待していたので残念。(おそらく期待し過ぎていたんだと思う)
●英語の歌詞を和訳してメロディにのせてスムーズに、というのが難しいのは
分かっているものの、かなり意訳が多い印象。
序盤の”Not for the life of me”も和訳しづらいと思ったのですが、
元の歌詞に入っていない「ニューヨーク」を多用したり、
「やるっきゃない」という歌詞がしっくりこなかったり、
(おたかさんを思い出す世代です)
”What I need with love"と”Gimme Gimme"はかなり意訳だったような。
冒頭の”Thoroughly Moder Mille”の”This is 1922”は和訳せざるを得ないので
「せんきゅーひゃーくーにじゅーにねーん」とリズムにのせていたのが、
演者さんには少々歌いづらいそうに見えて、英語と違って言葉の音節を
はっきり発音する日本語に英語から訳すことの大変さを垣間見たような。
気づいたらいっぱい書いてしまいました。。。( 一一)
でも、日本版のいいところもありました。
〇マジ―役の保坂知寿さんがとてもよかった。
ブロードウェイ版はアフリカ系の方でかなりパワフルなイメージが強いのですが
保坂さんが演じていた日本版は、優雅で、でも強さもあって、
観ていて思わず目の中に
![[ハート]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/80.gif)
〇ミセスミアーズ役の一路真輝さんも、ブロードウェイ版よりコミカルで
おどろおどろしさはマイルドでしたが日本版ではこのくらいコミカルの方が
楽しめると思いました。
終盤、若い子に扮装した保坂さんとのやりとりはブロードウェイ版にはない
面白さで、宝塚男役トップスターの競演、なんて贅沢という気持で観られました。
〇チンホーがスタイル良すぎ、おまけに顔ちっちゃすぎで驚いたのですが
中肉中背で目が一重、みたいな典型的なアジア人にしなかったが良かったような
でもどこか物足りなかったような、でも、ま、いっかという気持で観られました。
(Dorothyのことを呼ぶときにブロードウェイ版は「ドーローティー」ですが、
日本版は「ドロチー」、この方が分かりやすいのかなと思いました)
〇ドロシー役の実咲凛音さんが個人的には今回一番惹かれたキャスティングで、
ブロードウェイ版よりハマりました。
今後も実咲さんの舞台があれば観てみたいです。
〇トレヴァー、ジミーは若干華奢なイメージもありつつ好演されていた印象。
こんな感じです。
客層は思っていたより男性もいましたが8割くらいが女性、
おそらく宝塚ファンの方も多いと思われますが、保坂さんが登場した途端、
オペラグラスでガン見している女性が前列に2人いて、他の宝塚OBでも同様の
光景が自分の前の方でぽつぽつ見られたのが興味深い光景でした。
10年前に転職してからは、NYには一度しか行けていないのですが、
(毎年NY詣でしていた気持がすっかり途切れてしまいました( 一一))
そうなるとツアーの来日版や日本人キャストの舞台を見て楽しまないと、
という気持にはなっているのですが、和訳の歌詞や演出上での違いなど、
意外と気になるものだなと思ってしまいました。
(気にしない方がもっと楽しめると思ってはいるのですが)
とはいえ、今回の鑑賞でもっとミュージカルを観たいな、という気持になりましたし、
今作のリバイバルがブロードウェイで公演されることがあればNYに行きたいなと
思った「モダン・ミリー」でありました。
(ブロードウェイ版はこんな感じ)
Netflix「tick tick... BOOM! チック、チック...ブーン!」を観る [舞台・ミュージカル]
結局自宅でNetflixで観たミュージカルです。

あらすじはYahoo!映画さんより。
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Netflix「ダイアナ:ザ・ミュージカル」を観る [舞台・ミュージカル]
こういうのを観るのは、、と迷いながら鑑賞しました。

あらすじはNetflixさんより。
どんな時も力強く自分の人生をさがし続けた故ダイアナ妃。
美しくも悲しいその反省を描いた新作ミュージカルを
ブロードウェイ上演に先駆けて収録。
うーむ。( 一一)
何の目的でこの作品を作ったのだろうか。(?_?)
予告編を観て既にそういう気持ちになった状態で見たので尚更かもしれませんが、
亡くなった人をこうやってミュージカルにするのがダイアナ妃をリスペクトして、
というより話題性があって観客動員が見込める(=儲かる)という算段で
作ったのかなと思いました。
私自身、ダイアナ妃はリアルタイムの世代ですが、
中学生の時、テレビで見た結婚式の様子、はにかむ様子がなんとも言えず
その後、洗練された姿で世界の様々な国々を訪れた姿、来日された時も、
日の丸を意識した赤い水玉のお召し物でテレビ越しに盛り上がったこと、
その後、反地雷活動などご自身の存在感を使って問題提起する姿に
共感する一方、パパラッチに追われ続けて最後は悲しい亡くなり方だった、
当時、テレビを見ていら速報で事故について報道されて驚いて、
その後亡くなってしまったことに世の中の理不尽さを感じたこと、
パパラッチの下衆さ(といってもその情報を好むゴシップ好きがいるので
需給関係もあるのだと思いますが)に対しては今も不快感ばかりです。ヽ(`Д´)ノ
で、今作ですが、昨年プレビュー中にコロナ禍でブロードウェイ全体が休演になり、
(プレビューとは有料のリハーサルみたいなものですが、私も他の作品で観たことが
ありますが、プレビュー中に出た意見をもとに修正をかけて正式オープンになる、
その手前で今作、休演になってしまったわけです)
先にNetflixで放送され、今月17日に正式オープンになる予定ですが、
ブロードウェイに行く前にこれを観たらどういう気持ちになるのかな、
私だったらおそらく劇場に行かないだろうな、と思いました。
ミュージカルとしては場面転換や衣装、音楽、良くできていると思います。
ただ、登場人物が実在の人たちで、離婚前にダイアナ妃がうけたインタビューも
内容は知っていたのと、ダイアナ妃が離婚して亡くなった後、チャールズとカミラと再婚、
イギリス国民も不快な人が多いのではないかと思いますが、そういう実際の出来事を
ミュージカルでおさらいするみたいな、国王一家のどこか上から目線な感じはそうやって
育てられているのでしょうから仕方ない部分もあるとはいえ、あまりにもダイアナ妃を
無知な娘とバカにしながらチャールズの嫁に選ぶカミラ、ダイアナ妃を理解しない女王、
唯一ダイアナ妃の側近(執事?)がダイアナ妃の本心を理解してあげられていたのかな、
と思いました。
ダイアナ妃が言いなりの人形かと思いきや、国民を理解し寄り添おうとする行動に出て、
それが尚更、王室との溝を深めて行った場面の描き方も良いのか切ないのか悲しいのか、
観ていて自分の気持ちが複雑に絡んでしまいました。
(エイズ患者と握手する場面はジーンときてしまったのですが)
あとは、忘れていたのに思いだした(笑)ヒューイットさん、今はなにしているんだろう、
この人には何の感情もわきませんが(暴露しまくっていたような下衆な人)、
亡くなってこの人を持ち出されて描かれるのもダイアナ妃は気の毒だなと思ったのと、
ヘンリーが生まれたときのチャールズの反応、こういうミュージカルがつくられたことに
姑や元夫、息子たち、観なくても耳には入るでしょうし(Netflixが放送するくらいですし)
どういう気持ちなんだろうと思ってしまいました。
当時着ていた衣装も再現され観れば観るほど複雑になってしまいましたが、
リアルタイムではない人には興味深い作品になるのでしょうかね。
ダイアナ妃を演じていたジーナ・デ・ヴァールさん、当然ながら実力派、
YouTubeでダイアナ妃の様子を研究して身のこなし方など似せるのように努力されたと
ネットの記事で見ましたが、イギリス英語が微妙なのと最初見たときヒラリーに見えて
しまったのとで、ダイアナ妃だと思いながらヒラリーの姿もちょっと重なってしまったのは
最初からこの作品を前向きに観ようとしていなかった自分自身にも、
楽しめなかった理由があるかもしれません。。
と、超ネガティブな感想になってしまったのですが、
ヒットしてもヒットしなくても気分的には複雑なんだろうな、と思ってしまった
「ダイアナ:ザ・ミュージカル」でありました。
シンガポール旅行記2017~”West Side Story" 鑑賞編 [舞台・ミュージカル]
ミュージカル開演前に少し食べておこうかとぶらぶらお店を探しました。
特製(具全部のせ)みたいでしたが赤丸で24ドル。
ラーメンに2000円近く支払うなんて、、ぶるぶる(*_*)、と
当然ここはスルーして、
見た目恐ろしい緑色ですが、パンダンリーフで作られたチェンドル自体は
味が薄いというか、他のコンデンスミルクや小豆の味が強いので、
見た目とにゅるんとした食感を楽しむ感じ。
と、少しお腹にたまったところでシアターへ移動します。
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今みるとちょっとスピード感がゆったりしている感じですが(^-^;
ロミオとジュリエットをアイルランド移民VSプエルトリコ移民に置き換えたというのが
小さいころは斬新に思えました。
今回は結構前の方の座席でしたが、周囲は日本人駐在と思しき中年カップルが多く、
あとは、同じく駐在なのかな、白人ファミリーとか、多かったです。
目の前には中国系のファミリーがいたのですが、お子さんが小学校低学年くらいで
この子が見て面白いのかな、と思ってたら始まって10分もたつと寝てました。(笑)
話は知っている上に演者さんたちの素晴らしい歌やダンスに魅了される一方で、
なんでこんな男と結婚したいと思うのかな、マリアは人を疑わない純粋な女子だからかな、
とか、中年になるともうこんな邪念だらけで鑑賞するわけで、
ストーリーで泣けず音楽で泣く、小さいころからの刷り込みで覚えているメロディが
流れるとパブロフの犬みたいに涙スイッチが入るのでありました。(笑)
(特に泣いたのは”Tonight”です)
長めの幕間だったせいか、もともと長尺のミュージカルだからなのか、
終演は16時ちょっと前。
冷房がガンガンきいた場内ですっかり冷え切ってしまったので、
なにか温かいものでも食べましょう♪
(つづく)
ミュージカル「サタデーナイト・フィーバー」を観る [舞台・ミュージカル]
たまには日本でもミュージカルを観ようと思って東京国際フォーラムへ。

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観たのは東京公演の初日だったのですが、、周りはほぼ同年代。(笑)
まあ、わかるっちゃわかるのですが、若い人もちらほらいたりして、
この人たちは、テレビの宣伝とか親の影響で、、なのかもしれませんね。
私は1階席の13列目の左ブロックでそこそこ見える席でしたが、
前の女性が大きくて舞台センターが見えない(笑)ものの、
そこそこ舞台が見える席でした。
舞台自体は、映画ほどの踏み込み方は難しいのかな、と思う部分もありますが、
映画で観ていたことがこうやってミュージカル化されるんだなと感激しました。
ただ、主人公のトニーはトラボルタのような雰囲気ではなく(顎が割れてないし(笑))
端正な顔立ちの主役でそこは物足りない感じでした。好みの問題ですね。
マシュー・ボーンに見いだされた主役なのでダンスもうまいのですが、
彼のダンスよりも、どちらかといえば、音楽の方がいいなと思ったのが今回の正直な感想。
懐かしい音楽、自分が洋楽にはまっていたころを思い返すような曲の数々、
これらがビージーズ以外の楽曲も盛り込まれているのが個人的にはツボでした。
特にTrampsのDisco Infernoなど久しぶりで盛り上がり。
もう音楽で楽しめました。(^-^)
最後にカーテンコール(というか最近はお約束な感じで必ずあるけれど)で、
ミラーボールがぐるぐる回り、場内全体がディスコタイムになったので、
みんな楽しそうに踊っていたのですが、
3列前の中年夫婦が撮影禁止にも関わらずっと動画を撮っていて、
これをYouTubeにあげるのか、自分で楽しむのか分からないものの、
ダメと言われているのにずっと撮り続けているのが気になって(V)o¥o(V)でした。
とはいえ、楽しかった場面もあり。
映画と違うのは、ビージーズ風の外見のミュージシャンが舞台の遠くにいて、
顔はぼんやりとしか見えませんでしたが、歌うのが(特にバリーギブの高音)
ビージーズに似ていてそこも感激。
見た目をそっくりにして(髪形とか衣裳とかも)いたのは個人的に盛り上がりました。
ブルックリン橋の向こうに見えるマンハッタンとの格差や、
移民の2世などの対立など、映画に比べると物足りなさは感じましたが、
生演奏にライブのダンス、煌くミラーボールを楽しめたサタデーナイト・フィーバーでありました。
ミュージカル「ヘドウィグ・アンド・ザ・アングリー・インチ」を観る [舞台・ミュージカル]
最近はあんまりミュージカル記事もないのですが、今回は超特別!

大好きなヘドウィグの脚本主演(オリジナル)のジョン・キャメロン・ミッチェルが来日、
というので、何が何でも!と渋谷のシアターオーブへ。
(公式サイト)→ http://www.hedwig2017.jp/
しかし、気づいたときはチケット完売、ダフ屋みたいな人が高値で販売している、
某チケットキャンプというサイトで定価に割り増しつけて即落札。
急遽いけなくなったというのであればまだわかりますが、行くつもりもないのに
販売上限枚数買って転売している人もいるんだろうな。
って、足元見られた感じでチケットを買った私も私。。(^_^;)
元々オフブロードウェイで上演され、その後映画化、そして、日本でも公演されたり、
最近でもブロードウェイで再演されている作品。
私も過去に山本耕史ヘドウィグを見たことがあるのですが、
どうしてもどうしてもオリジナルのジョン・キャメロン・ミッチェルが見たくて、
今回参戦した次第です。
(山本ヘドウィグ)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2007-02-26
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で、公演日当日。
座席は前方の右ブロック、の一番端。
とはいえ、そこそこ見やすい位置でした。
ホールのスタッフはとにかくビデオや写真撮影厳禁を何度も注意、
肖像権の侵害、という説明を繰り返していたのですが、
よほど厳しいのかな、、、なんて思いました。
で、19時10分ごろ開演。
圧倒的な存在感!
もうこの一言に尽きました。
公演タイトルに「スペシャル・ショー」って言葉がちっちゃくくっついていて、
特に気にしていなかったのですが、通常の公演とは異なっていて、
確かに、
ヘドウィグ
・ロックショー♪
って感じがしなくもなかったのは事実です。
ジョン・キャメロン・ミッチェル(JCM)が日本での公演を配慮したのか、
従来ヘドウィグが自分の人生を語りながら歌う、という展開を、
イツハク演じる中村中(あたる)をヘドウィグマペットと称して、
代わりにヘドウィグの人生を語らせる演出。
日本語で展開していくので(歌は英語でセットの背景に字幕投影)、
日本に住む外国人の観客はガッカリしていた、、、だろうな。
中村中が悪いということはないのですが、元々のイツハクのイメージではなく、
一人何役も演じるのはすごいと思いながらどこか違和感がありました。
と、違和感があるのですが、いざ、JCMが歌いだすと、
場内一体がヘドウィグワールドに包まれて、うつぼ、感涙しっぱなし。
50を過ぎてあの美しさ、前方、特に左通路近くに座る皆さんは、
ヘドウィグが何度も目の前で歌ってくれて私以上に感激していたはず。
幕間なし、90分一気に駆け抜けるライブ感、演出の違和感を差し引いても、
JCM演じるヘドウィグを見られたことは何よりも幸せです。(^O^)/
観客の中に、ヘドウィグやイツハクのコスプレで参戦している人もちらほら、
大きなライブハウスでライブを見ている感覚で、最後は総立ち、
私も久しぶりにこぶしを振り上げ楽しめた、
「ヘドウィグ・アンド・ザ・アングリー・インチ」でありました。
(おまけ)
というかJCMの写真集。 萌えます!
ミュージカル「プリシラ(日本版)」を観る [舞台・ミュージカル]
今年の秋、シアターオーヴに“Kinky Boots”を見に行った時に
チラシをもらって、、日本人版でやるのか、、、と思いながら、
チケットを買って日生劇場に行きました。 明日までやってます
子役の労働時間の関係なのか夜の部でもスタートが18時と早いので、
半休をとって日比谷の日生劇場へ。 初の日生劇場
記念撮影できます
Wキャストらしいです
って、そういうのを気にするほど役者さんのことを知らないので
加藤憲史郎君って子供店長の弟?という反応程度です。 これ
公演中、3回だけプリシラナイト、というのが開催されたそうで、
その初回にいったのですが(まったくそんなことも知らず)
終演後のプリシラナイトまで折らないように、という注意書きにも関わらず
カバンに入れる時にポキッと折れてしまい、あっという間に発光。(笑)
3時間半くらい光るらしいのでイベントにも使えましたが、焦りました。。
今回は一番安いB席(4000円)、2階席の後ろ2列か3列くらいの席なのですが、
ここだけなぜかすごく安いです。
当然オペラグラスがないと俳優さんが豆粒にしか見えません。(笑)
(ミュージカルのサイト)→ http://www.tohostage.com/priscilla/
で、後ろから2列目の席に座ると、観客は9割くらいが女性。
おそらく、主役の俳優さんのファンとかじゃないのかな。
NYで見たときは、中年多め、ゲイカップルもかなり多いという観客ですが、
所変われば、なんでしょうね。
(NYではじめて見た時)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2011-05-12-6
(リピートした時) → http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2012-05-14-6
日本人キャストの場合、俳優の熱狂的ファンみたいな人がいるせいか、
どこかアイドルのコンサートみたいな雰囲気もあるというかなんというか、
そんなところも違和感があったのですが、見ていて微妙だな、と思うところもあり。
メガネヒヨコさんも鑑賞されて、演出について記事にされているので、
(細かい鑑賞力が羨ましい)→ http://blog.goo.ne.jp/megahiyo1414/e/1ac25c42cb1fb831571cf0b89c3efddf
それを読んで、そうそうそうなの、と納得することしきりでした。
期間限定で予算も限られている中での演出はある程度仕方ありませんが、
振り付けを変えたり、くすっと笑えたりする場面を端折ったり、
そういうのは残念だったりします。
一番の残念ポイントは、もともとの設定が、老年、中年、青年の三世代の珍道中、
それが、日本人キャスト版は、中年役がどうみても青年で、
演じている山崎育三郎さんがいい役者さんだとしても、
ここは最大のがっかりポイントでした。
老年のドラッグクイーン役の陣内孝則さん、
ブロードウェイ版とあまりにかけ離れてい過ぎて逆に見ていて面白かったのですが、
ダンスの場面などではギコチナサ過ぎてちょっと苦笑してしまいました。。
終演後のプリシラナイトでは抽選会の後、みんなで一緒の振り付けで踊る、
という企画でしたが、初回で段取りが悪く(仕方ないか)
おまけに中2階、2階席は立って踊ろうとすると座ってくださいと注意され、
振り付け通りに踊るには席幅が狭いので隣にぶつかりまくるので踊れない、
という事情で、ここも残念。。。
おそらく、NYブロードウェイ版の印象が強すぎて
(演じていた3人が本当に素晴らしかったし、全体のチームワークもよかった)
比べてしまうのもいけないのですが、日本語と英語が混在する歌なども、
訳されている歌詞に???となることも多く、B席くらいなら仕方ないけれど
S席だったらガッカリだったろうな、と思った「プリシラ」でありました。
(ブロードウェイ版)
ミュージカル「Kinky Boots」を観る [舞台・ミュージカル]
久しぶりのミュージカル鑑賞で渋谷のシアターオーブに行きました。
以前、NYで見て楽しかったので久しぶりに日本でも、、とチケットを購入して
(2013年に見ました)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2014-03-23-31
初めてのシアターオーブ、駅直結だから大丈夫と思って地下鉄駅からヒカリエに入り、
エスカレータをひたすら上がり続けていたら(途中のスカイデックに行く人も多く)
とにかく人だらけでなかなか着かずやっとシアターに着いたのが10分以上経ってから。
帰りはエレベータを見つけてそれほど時間がかかりませんでしたが、
渋谷って本当に人だらけ。((+_+))
前から9列目の右ブロックに座ったのですが、
意外と近くに見える良席でした。(^-^)
原作はイギリス映画、田舎町の靴屋を父が亡くなって継ぐことになったチャーリー、
倒産寸前の会社をドラッグクイーンのローラとともに立て直すという話。雑だけど。
ブロードウェイで3年前に見たときに原作から逸脱せずかなり忠実につくられていて
楽しくみたのですが、こういう来日公演となるとキャストのレベルが落ちがち、
(ブロードウェイで脇役クラスの人が主役とか)
今回どうかな、と思ったのですがイメージと違うな人もありつつ
(チャーリーがちょっとおっさんで太ってるとか、ローレンが小柄すぎとか)
レベルは結構高い感じでした。
USツアーのメンバーで、公演スケジュールを観ると、
アメリカ国内をツアーで回って日本にきて、またアメリカに戻るスケジュール。
東京、大阪と回る予定で、なんとなく紅葉の季節に合わせて来日、
そんな風にも思えたりして。(笑)
折角日本にきてくれたのでキャストの皆さんには楽しんでほしいですね。
で、今回驚いたのは観客のリアクション。
日本で見ると、私もふくめ観客がおとなしいというか行儀よいというか、
ちゃんと拍手はするけれどそれ以外はおとなしくみているイメージが、
今回全然違っていて(@_@)。
おそらく、今回の来日公演の前に、日本人キャスト版の公演があって
(三浦春馬と小池徹平の組み合わせ)
意外と三浦春馬演じるローラがいい感じに見えますが、
日本版になると他でもそうなんですが、歌の和訳が微妙になったりすることもあり、
好んでみない私がおります。。とはいえ食わず嫌いもいけないかな。
で、今回の観客全体が作品参加型というか、ショーの場面などで拍手だけでなく
ヒューヒュー的な声援も会場全体からあがってきたり、
そんなこんなで私も盛り上がりました。
特に、ローラの周りで踊りまくるドラッグクイーンのアンサンブル、
エンジェルスのお姉さん(お兄さん?)たちがもう完全にツボ。
基本的に、お釜ちゃん(女装)ダンサーが出てくるとテンション上がるのですが
(La Cage Aux FollesとかPricillaとか)
今回のエンジェルスの皆さん、とにかく足が長くてきれい。
ダンスもキレッキレで本当に楽しく見られました。
(特にこの動画のイギリス国旗デザインを纏ったオネエサンに釘付け)
今回は一日2回公演の土曜日、マチネを観たからなのか、
主役のローラが代打のJoseph Anthony Byrdさんで、
(ツアーのキャスト一覧)→ http://kinkybootsthemusical.com/cast.php
普段はエンジェルスとして踊っているようですが、
ものすごいマッチョで(特に腕の筋肉がモリモリ)代役なのに素晴らしく、
ツアーでもこれだけの人が代役というので層の厚さを感じました。
逆に、普段彼が演じているエンジェルスのダンサーの代役を
これまたスタンバイでキャスティングされている人(名前失念)が
演じていたのですが、普段は舞台に上がっていない代打の代打、だからなのか、
振り付けがちょっと怪しい感じで、時折周囲を観ながら踊っていたのが気になりました。
(主役以外もちゃんと見てるからちゃんとやってね、と思った)
転職してからNYには行っていないのですが
(ホテル代もミュージカルチケット代も高騰していて行けない(:_;))
本場で見たくなってしまった、来日版「Kinky Boots」でありました。
(おまけ)アンケートの性別で
これ
作品の中でこうやってローラが観客に話しかけるので
アンケートにも書いてあった模様。 意外と細身なんですねぇ。。
シンガポール旅行記2015~Jewels in theTails鑑賞編~ [舞台・ミュージカル]
晩酌後、爆睡した翌日は意外とすっきり目が覚めました。(^O^)/
で、シンガポール3日目は、SISTC(シンガポールのぴあ、みたいなサイト)で
日程が合うからという理由だけでよく分からずポチッとクリックし、
ミュージカルを午前中(10時開演)見に行くことに。
一応、子供向けミュージカルということはわかっているのですが、
子供向けなら英語でも理解できるだろうって。(笑) 向かったのはNewton駅
ここの駅近くのホーカーズにはよく行っていたのと、
2013年に訪れたときの宿もここからバスで行けるBalestierエリアだったので
かなり馴染みのある駅です。 駅前 緑がいっぱい
近くのセブンイレブンにて
パンの並べ方が日本と違うっていうか、あまり種類がなくてちょっとびっくり。 こんなところを歩いて5分くらいで
劇場に到着
Alliance Francaise Theatre。外観がカラフルな建物です。チケットを受け取り
プログラム
(作品の紹介ページ)→ http://thenewageparents.com/jewels-in-the-tale/
平日の昼前という時間帯もあって、劇場内は幼稚園児の団体。
なので、おばちゃん一人の鑑賞は目立ちます。(笑)
内容は、アジアの色々な国の民話をミュージカル仕立てにしたもの。
マレーシア(ココナツでわらしべ長者的になる人の話)、
フィリピン(毛虫が人間に変身してしまう話)、日本(つるの恩返し)、
インドネシア、韓国、シンガポール、インド、中国(四頭の龍の話)などなど。
つるの恩返し、、やたらと登場人物がぺこぺこお辞儀して違和感あり、
やはり外国の人が描くとこうなってしまうかな、って印象ですが、
他の国の民話は、ちょっと滑稽だったり道徳的な意味合いもあったり、
最後の中国の話で水鉄砲が登場し、観客もかなり濡れてしまうサプライズ。
お値段なりに出演者が4人、セットもちょっと手作り感のある素朴さでしたが、
こういう民話って大人になっても結構楽しめるもんだな、と思いながら
劇場をあとにしました。。
まだ11時
(ミュージカル、50分くらいで終わっちゃったからね)
さ、この後はランチビール!
(つづく)
NYで「Forbidden Broadway Comes Out Singing」を観る [舞台・ミュージカル]
オフ劇場作品2本目(帰国前日)で鑑賞したのは、
「Forbidden Broadway Comes Out Singing」です。
劇場街の外れにあるDavenport Theatreに向かったのですが丁目を間違い
Kinky Bootsの劇場
焦って焦って、、、住所を確認して、 あった!
間に合った。。。
こんなにちっちゃな劇場
以前も違うバージョンを観たのですが、
ブロードウェイの有名作品を次々とパロディで演じる作品。
男女2名ずつがどんどん変身して登場するのですが、
本当に芸達者というか、有名人の物まねもすごく似ていて笑えます。
毎回、新作ミュージカルを中心にパロディでいじりまくるのですが、
主役を演じるパティナ・ミラーが筋肉のすごさを筋トレ風景でパロディにしたり、
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ビリー・エリオット ミュージカルライブ ~リトル・ダンサー [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
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子役の悲哀を(笑)にしたり、
シルベスタースタローンが主役の俳優に自分に似るためには
どうしたらいいか指導するんですが、滑舌を悪くすればするほど
本人に似てくるというパロディ。
舞台ではないのですが、主人公の声を担当していたイディーナ・メンゼルの
迫力ある顔と声をデフォルメしてみたり。
他にも「マディソン郡の橋」「アラジン」「レ・ミゼラブル」
「ジャージー・ボーイズ」「Once」「キャバレー」などなどに加えて、

The Book of Mormon (Original Broadway Cast Recording)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Ghostlight
- 発売日: 2011/06/07
- メディア: CD
私の大好きなこの作品もパロディで茶化しまくっていました。
おそらく全部で20近くの作品を次から次へとパロディでつないで、
休憩入れて1時間半くらいだったかな。
作品を知っていればもっと笑えるとは思いますが、見ていなくても十分笑えます。
これだけ茶化されるのは、作品も俳優も名誉、と言われるパロディ作品、
今回偶然滞在時期に公演があったので迷わず見に行きましたが、
NY滞在最終日に思い切り笑って大満足の
「Forbidden Broadway Comes Out Singing」でありました。
これにてNY旅行記、ミュージカル鑑賞記、終了でございます。
後手後手記事がまだまだありますので、明日からアップしていきます。(^-^)