映画「きみの色」を観る [映画(か行)]
アニメ好きの友人に勧められて見た作品です。
あらすじは映画.comより。
全寮制のミッションスクールに通うトツ子は、うれしい色、楽しい色、穏やかな色など、
幼いころから人が「色」として見える。
そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみ、
街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイの3人でバンドを組むことになる。
離島の古い教会を練習場所に、それぞれ悩みを抱える3人は音楽によって心を通わせていき
いつしか友情とほのかな恋のような感情が芽生え始める。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どろどろ感ゼロ、爽やかな青春映画。
トツ子の不思議チャンぶりに、学校を自主退学したきみの複雑な心、
離島の病院を継ぐことに責任を感じつつもトツ子やきみとの出会いで
音楽にのめりこんでいくルイ、3人の心の交流を描いているのですが
3人が出会うところは描かれているものの、3人の心のつながりが
強くなっていく経過、途中衝突もなく、ある理由でルイと他の2人が
暫く会えない状況だった後に久しぶりに再会した時の熱い光景、
深堀りして描かないことで敢えて鑑賞者に想像させようとしているのかも、
そんな気分で観続けて、そのまま観終わりました。
とかくこの世は性悪説なことが多いような気がしている初老の私にとって、
全編性善説、人を悪くいったり嘘をついたり衝突することがないこの作品、
ドラマチックな展開とは真逆なのですが、こういう世界の描き方もたまには
いいのかな、と、優しい雰囲気で描かれたキャラクターや背景(キラキラ感)、
己の汚れた気持ちをちょっとだけかもしれませんが洗ってもらったような気持ち
になれました。(^-^;
こんな3人(特にトツ子)を脇からサポートしていたのがトツ子の通っていた
ミッションスクールのシスター日吉子だったのかもしれません。
こういうところに登場するシスターもとかく厳しい(理解はしてくれるものの)、
そんな中で厳しさにも相手の気持ちや考えを尊重する優しい姿勢を持ち合わせる
日吉子の存在がトツ子の不思議チャンぶりが暴走しないようにサポートする存在に
見えました。
自分が高校生の頃、こんなにキラキラしていたかといえば全然なのですが(笑)
当時仲が良かった同級生とは時の流れとともに疎遠になっていってしまい、
どうしているかな、と思いながら、現実的にならざるを得ない世代のちょっと前、
信じられる人たちと何かを創り出そうとすることができる、こういう人間関係を
築けた3人がちょっと羨ましくも思えた「きみの色」でありました。
あらすじは映画.comより。
全寮制のミッションスクールに通うトツ子は、うれしい色、楽しい色、穏やかな色など、
幼いころから人が「色」として見える。
そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみ、
街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイの3人でバンドを組むことになる。
離島の古い教会を練習場所に、それぞれ悩みを抱える3人は音楽によって心を通わせていき
いつしか友情とほのかな恋のような感情が芽生え始める。
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どろどろ感ゼロ、爽やかな青春映画。
トツ子の不思議チャンぶりに、学校を自主退学したきみの複雑な心、
離島の病院を継ぐことに責任を感じつつもトツ子やきみとの出会いで
音楽にのめりこんでいくルイ、3人の心の交流を描いているのですが
3人が出会うところは描かれているものの、3人の心のつながりが
強くなっていく経過、途中衝突もなく、ある理由でルイと他の2人が
暫く会えない状況だった後に久しぶりに再会した時の熱い光景、
深堀りして描かないことで敢えて鑑賞者に想像させようとしているのかも、
そんな気分で観続けて、そのまま観終わりました。
とかくこの世は性悪説なことが多いような気がしている初老の私にとって、
全編性善説、人を悪くいったり嘘をついたり衝突することがないこの作品、
ドラマチックな展開とは真逆なのですが、こういう世界の描き方もたまには
いいのかな、と、優しい雰囲気で描かれたキャラクターや背景(キラキラ感)、
己の汚れた気持ちをちょっとだけかもしれませんが洗ってもらったような気持ち
になれました。(^-^;
こんな3人(特にトツ子)を脇からサポートしていたのがトツ子の通っていた
ミッションスクールのシスター日吉子だったのかもしれません。
こういうところに登場するシスターもとかく厳しい(理解はしてくれるものの)、
そんな中で厳しさにも相手の気持ちや考えを尊重する優しい姿勢を持ち合わせる
日吉子の存在がトツ子の不思議チャンぶりが暴走しないようにサポートする存在に
見えました。
自分が高校生の頃、こんなにキラキラしていたかといえば全然なのですが(笑)
当時仲が良かった同級生とは時の流れとともに疎遠になっていってしまい、
どうしているかな、と思いながら、現実的にならざるを得ない世代のちょっと前、
信じられる人たちと何かを創り出そうとすることができる、こういう人間関係を
築けた3人がちょっと羨ましくも思えた「きみの色」でありました。
映画「この空の花 長岡花火物語」 [映画(か行)]
予告編を観て気になっていた作品、田端のチュプキさんで鑑賞しました。
あらすじは映画.comさんより。
2004年の新潟県中越地震から復興をとげ、11年の東日本大震災発生時には
被災者をいち早く受け入れた新潟・長岡市を舞台に、ひとりの女性新聞記者が
さまざまな人と出会い、不思議な体験を重ねていく姿を大林宣彦監督が描く。
11年夏、熊本・天草の地方紙記者の玲子が新潟・長岡を訪れる。
目的は、中越地震を乗り越え復興し、東日本大震災の被災者をいち早く受け入れた
同地を取材すること。
そして、長年音信不通だった元恋人からの「長岡の花火を見てほしい」という
便りに心ひかれたためだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みんなが 爆弾なんかつくらないで
きれいな花火ばかりつくっていたら
きっと戦争なんて起きなかったんだな
山下清さん(演じていたのは、「たま」「パスカルズ」の石川さん)が
映画の冒頭でこう語るのですが、山下清さんのちぎり絵といえば、花火、
やはり思い出すします。
(長岡の花火)http://www.nagaoka-hanabi.com/view/category/ct18
今作は山下さんの思いも流れていて、そのちぎり絵のように色々なことが
つながって一枚の絵になっているように思えました。
大林宜彦監督作品、実は殆どみたことがない私ですが(今作は2012年の作品です)
今作をつくりたいと思う気持が作品全体からも感じられました。
戦時中の過去、今、そして未来につながる戦争のない世界を描きたいのかな、
と思ったのですが、今作で長岡という場所についての過去を知ることができました。
というかそれまで新潟県にある土地、ということしか知らなかった私も無知でしたが、
第二次世界戦での長岡大空襲では広島、長崎に投下される前に模擬原爆が落とされて
いたことも今作で知りました。
東京大空襲で隅田川に飛び込む人達の話を浅草に住んでいた大叔母さんに
小さい頃よく聞かされていましたが、長岡でも空襲で多くの方がお亡くなりになった、
1945年8月1日の長岡空襲からの復興を願い犠牲者の慰霊のために始まった花火大会、
ということを今作で知りました。
どこか舞台劇のようにもつくられている映画で、空襲で命を落とした赤ちゃんの花が
高校生の姿になって現代に現れ(彼女が一輪車に乗って走る姿が印象的)、
当時のことを舞台で演じる試み、全体的に観たことがないような作りでした。
長崎の被爆二世である記者(松雪泰子さんが演じていた)がかつての恋人からの手紙で
長岡までやってくる展開とうまく絡み合っているように思えなかったり、
でもそれでいいのかもしれないし、記者と元恋人のドラマがしっくりこなくて
このドラマ部分、個人的には要らなかったかなあと思いました。
今作の音声ガイドを田端チュプキさんでつくる際、音声を大林監督の娘さんである
大林千茱萸(ちぐみ)さんにお願いして快諾いただいたという話を、
上映後のアフタートーク(チュプキの代表の平塚さんと、スタッフの池田さん)で
うかがったのですが、千茱萸さんの思い(父である大林監督の思い)がこもった
熱く温かく優しい語り口がとてもよかったので全体的には観てよかった映画ですが、
今も世界のあちこちで戦争が行われている中、この映画を観て戦争のない世界を
つくっていくためには一人一人の気持ちが大事なのだろうな、と改めて思った、
「この空の花 長岡花火物語」でありました。
2004年の新潟県中越地震から復興をとげ、11年の東日本大震災発生時には
被災者をいち早く受け入れた新潟・長岡市を舞台に、ひとりの女性新聞記者が
さまざまな人と出会い、不思議な体験を重ねていく姿を大林宣彦監督が描く。
11年夏、熊本・天草の地方紙記者の玲子が新潟・長岡を訪れる。
目的は、中越地震を乗り越え復興し、東日本大震災の被災者をいち早く受け入れた
同地を取材すること。
そして、長年音信不通だった元恋人からの「長岡の花火を見てほしい」という
便りに心ひかれたためだった。
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みんなが 爆弾なんかつくらないで
きれいな花火ばかりつくっていたら
きっと戦争なんて起きなかったんだな
山下清さん(演じていたのは、「たま」「パスカルズ」の石川さん)が
映画の冒頭でこう語るのですが、山下清さんのちぎり絵といえば、花火、
やはり思い出すします。
(長岡の花火)http://www.nagaoka-hanabi.com/view/category/ct18
今作は山下さんの思いも流れていて、そのちぎり絵のように色々なことが
つながって一枚の絵になっているように思えました。
大林宜彦監督作品、実は殆どみたことがない私ですが(今作は2012年の作品です)
今作をつくりたいと思う気持が作品全体からも感じられました。
戦時中の過去、今、そして未来につながる戦争のない世界を描きたいのかな、
と思ったのですが、今作で長岡という場所についての過去を知ることができました。
というかそれまで新潟県にある土地、ということしか知らなかった私も無知でしたが、
第二次世界戦での長岡大空襲では広島、長崎に投下される前に模擬原爆が落とされて
いたことも今作で知りました。
東京大空襲で隅田川に飛び込む人達の話を浅草に住んでいた大叔母さんに
小さい頃よく聞かされていましたが、長岡でも空襲で多くの方がお亡くなりになった、
1945年8月1日の長岡空襲からの復興を願い犠牲者の慰霊のために始まった花火大会、
ということを今作で知りました。
どこか舞台劇のようにもつくられている映画で、空襲で命を落とした赤ちゃんの花が
高校生の姿になって現代に現れ(彼女が一輪車に乗って走る姿が印象的)、
当時のことを舞台で演じる試み、全体的に観たことがないような作りでした。
長崎の被爆二世である記者(松雪泰子さんが演じていた)がかつての恋人からの手紙で
長岡までやってくる展開とうまく絡み合っているように思えなかったり、
でもそれでいいのかもしれないし、記者と元恋人のドラマがしっくりこなくて
このドラマ部分、個人的には要らなかったかなあと思いました。
今作の音声ガイドを田端チュプキさんでつくる際、音声を大林監督の娘さんである
大林千茱萸(ちぐみ)さんにお願いして快諾いただいたという話を、
上映後のアフタートーク(チュプキの代表の平塚さんと、スタッフの池田さん)で
うかがったのですが、千茱萸さんの思い(父である大林監督の思い)がこもった
熱く温かく優しい語り口がとてもよかったので全体的には観てよかった映画ですが、
今も世界のあちこちで戦争が行われている中、この映画を観て戦争のない世界を
つくっていくためには一人一人の気持ちが大事なのだろうな、と改めて思った、
「この空の花 長岡花火物語」でありました。
映画「クレオの夏休み」を観る [映画(か行)]
予告編を観て気になっていた作品です。
あらすじは映画.comさんより。
パリで父親と暮らす6歳のクレオは、いつもそばにいてくれる乳母グロリアのことが
大好きだった。
ところがある日、グロリアは遠く離れた故郷アフリカへ帰ることになってしまう。
突然の別れに戸惑うクレオを、グロリアは自身の子どもたちと住むアフリカの家に
招待する。
そして夏休み、クレオはグロリアと念願の再会を果たすべく、ひとり海を渡って
アフリカへ向けて旅に出る。
パリで父親と暮らす6歳のクレオは、いつもそばにいてくれる乳母グロリアのことが
大好きだった。
ところがある日、グロリアは遠く離れた故郷アフリカへ帰ることになってしまう。
突然の別れに戸惑うクレオを、グロリアは自身の子どもたちと住むアフリカの家に
招待する。
そして夏休み、クレオはグロリアと念願の再会を果たすべく、ひとり海を渡って
アフリカへ向けて旅に出る。
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6歳の少女の夏休み。
原題は”Ama Gloria”。
グロリアが大好き、という意味かと思うのですが、母を病気で亡くしたクレオ、
父は仕事で忙しく、乳母と過ごす日々、グロリアが大好きだったのが一転、
母を亡くしたグロリアは故郷のカーボベルデに帰って戻ってこない。
グロリアはパリで稼いだお金を元に故郷でリゾート用のホテルを建設中、
クレオのことは気になるものの、故郷に残した娘ナンダ(もうすぐ出産)、
息子セザールもいてパリには戻る気がない、といったところに、
夏休みで遊びにやってきたのがクレオ。
母親の愛情をたっぷり受けて成長していく頃にそばにいてくれたグロリアに
会いたかったクレオは思いきりグロリアに甘えるのですが、
ナンダが出産し、グロリアがかかりきりになると生まれてきた赤ちゃんが
いなくなればいいのにと思ってしまうクレオ。
冒頭から、クレオの目線で観ていてグロリアと離れて寂しがっている様子に
「早く会わせてあげて!」そう願いながら見ていたのですが、カーボベルデに
行った後のクレオはグロリアを独り占めすることができず、息子セザールには
ずっとグロリアを独り占めしていたことを恨まれてしまい、いじわるもされる、
(とはいえ、途中からセザールもクレオを妹ぽく扱おうとする不器用さが切ない)
グロリアしか見えていなかったクレオにも、グロリアには子供がいて孫も出来て
自分だけのグロリアではないことに気づかされる、ひと夏にクレオが成長する、
そんな姿をドキュメンタリーのように見ることができました。
クレオを演じていたルイーズ=モーロワ・パンザニ、監督が公園で見つけて
スカウトした素人さんだそうですが、喜んだり悲しんだり悔しがったり、
そのひとつひとつの表情がとても自然に見えました。
今後も俳優を続けるのであればその姿を追っていきたいなと思いました。
また、グロリアを演じたイルサ・モレノ・ゼーゴ、実際パリに出稼ぎに来ていた
ことがあるそうで、昔のポルトガル領だったカーボベルデに帰ってからの
明るい表情、母を亡くして自分が家長としてしっかりしなければという表情、
なんともいえず、クレオとの出会いを通じてグロリア自身もクレオと一緒に
成長している、そんな映画にも思えて、私もまだ成長の余地があるかな、
前向き感を忘れてはいけないな、と思った「クレオの夏休み」でありました。
映画「キューティ・ブロンド2 ハッピーMAX」を観る [映画(か行)]
公開後大分経ってから観た「キューティ・ブロンド」の続編が
Amazonプライムのおススメに上がってきたので鑑賞しました。
Amazonプライムのおススメに上がってきたので鑑賞しました。
キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX (特別編) [DVD]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2008/10/16
- メディア: DVD
あらすじはAmazonさんより。
ハーバード・ロースクールを優秀な成績で卒業したエルは、
晴れて大手法律事務所に就職、恋人エメットとの交際も結婚まで秒読み段階と、
仕事もプライベートも順風満帆な毎日を送っていた。
そんなある日、エルは2人の結婚式に大事な愛犬ブルーザーの母親も招こうと
思い立つ。
さっそく母犬探しを始めたエルとブルーザーだったが、ようやく見つけた母犬は、
とある実験施設で化粧品開発のための実験台にされようとしていた。
ショックを受けたエルは、母犬を救うため“ピンクの勝負服"を纏い、
政治の中心地ワシトンD.C.へ乗り込む!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
安心して見られます。(笑)
主人公のエルの行動全てに共感できるわけではないのですが
(やり過ぎじゃないの?と時々思ってしまったり)
人を疑わず、人への思いやりを持って悪いことは悪いと言える、
その行動力と問題解決していこうとする姿にエルに反感を持っていた人も
いつの間にか味方になっている、、1作目と作りは同じなのでハッピーエンドに
向けてどう展開するのかな、と思いながら楽しく観られました。
化粧品の動物実験が行われていることを知りやめさせたいというのが
今回エルが取り組む問題ですが、所属する弁護士事務所で提案すると
「正義と法律は違う」他の弁護士たちに一蹴されてしまう場面、
日本でもそうだよなあ、大きな権力に正義を見ずに忖度してしまうことって
あるもんな(当然それは許されることではありませんが)と思ったのですが、
エルは法律を通して正義を主張しようとする、今回はワシントンDCまで行って
上院議員のアシスタントとして正義を貫こうとするという大きなスケールの
話になっているだけに、一筋縄ではいかず(信じている人にも裏切られたり)
そんな時に、ふとしたことから出会った人たちを味方につけて前進していく、
大学時代に入ったデルタ・ヌウという姉妹?組織のお陰であり得ないくらいの
力を得て(ここのやり過ぎ感はありますがこれがないと話が進まない)
メディアの報道で更に勢いづいていく様子、エルというキャラクターあっての
展開ながらここも楽しく観られました。
とはいえ、こういうあり得ない感が苦手な人にはこの映画、不向きかも。(^-^;
今回個人的にツボにはまったのはエルが飼っている犬のブルーザーをつれて
犬用のSpaに連れていく場面で受付にいた個性的なおばちゃんを演じていたのが、
大好きなJacki Hoffmannだったところでした。(全然本筋ではありません(笑))
エルの犬が他のお客さんの犬とSpaの受付で恋に落ちるという場面で(笑)
そこにツッコミ入れてくるおばちゃんなのですが、上にリンクを貼ったように
独特の風貌の方なのでこの場面(その後の展開にも役立つ)を盛り上げるのに
一役買っていたのが個人的には嬉しくもありました。
と、毎回、本筋でないところに引っ掛かり気味なのですが、
金髪=おバカ、とエルを見下していた人達がエルの発想や実行力にを観て応援側に
つく、そういう人達がどんどん増えていって最後はハッピーエンド、となるので
観終わった後はほっとするのと温かい気持ちになる映画、
「キューティ・ブロンド2 ハッピーMAX」でありました。
ハーバード・ロースクールを優秀な成績で卒業したエルは、
晴れて大手法律事務所に就職、恋人エメットとの交際も結婚まで秒読み段階と、
仕事もプライベートも順風満帆な毎日を送っていた。
そんなある日、エルは2人の結婚式に大事な愛犬ブルーザーの母親も招こうと
思い立つ。
さっそく母犬探しを始めたエルとブルーザーだったが、ようやく見つけた母犬は、
とある実験施設で化粧品開発のための実験台にされようとしていた。
ショックを受けたエルは、母犬を救うため“ピンクの勝負服"を纏い、
政治の中心地ワシトンD.C.へ乗り込む!
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安心して見られます。(笑)
主人公のエルの行動全てに共感できるわけではないのですが
(やり過ぎじゃないの?と時々思ってしまったり)
人を疑わず、人への思いやりを持って悪いことは悪いと言える、
その行動力と問題解決していこうとする姿にエルに反感を持っていた人も
いつの間にか味方になっている、、1作目と作りは同じなのでハッピーエンドに
向けてどう展開するのかな、と思いながら楽しく観られました。
化粧品の動物実験が行われていることを知りやめさせたいというのが
今回エルが取り組む問題ですが、所属する弁護士事務所で提案すると
「正義と法律は違う」他の弁護士たちに一蹴されてしまう場面、
日本でもそうだよなあ、大きな権力に正義を見ずに忖度してしまうことって
あるもんな(当然それは許されることではありませんが)と思ったのですが、
エルは法律を通して正義を主張しようとする、今回はワシントンDCまで行って
上院議員のアシスタントとして正義を貫こうとするという大きなスケールの
話になっているだけに、一筋縄ではいかず(信じている人にも裏切られたり)
そんな時に、ふとしたことから出会った人たちを味方につけて前進していく、
大学時代に入ったデルタ・ヌウという姉妹?組織のお陰であり得ないくらいの
力を得て(ここのやり過ぎ感はありますがこれがないと話が進まない)
メディアの報道で更に勢いづいていく様子、エルというキャラクターあっての
展開ながらここも楽しく観られました。
とはいえ、こういうあり得ない感が苦手な人にはこの映画、不向きかも。(^-^;
今回個人的にツボにはまったのはエルが飼っている犬のブルーザーをつれて
犬用のSpaに連れていく場面で受付にいた個性的なおばちゃんを演じていたのが、
大好きなJacki Hoffmannだったところでした。(全然本筋ではありません(笑))
エルの犬が他のお客さんの犬とSpaの受付で恋に落ちるという場面で(笑)
そこにツッコミ入れてくるおばちゃんなのですが、上にリンクを貼ったように
独特の風貌の方なのでこの場面(その後の展開にも役立つ)を盛り上げるのに
一役買っていたのが個人的には嬉しくもありました。
と、毎回、本筋でないところに引っ掛かり気味なのですが、
金髪=おバカ、とエルを見下していた人達がエルの発想や実行力にを観て応援側に
つく、そういう人達がどんどん増えていって最後はハッピーエンド、となるので
観終わった後はほっとするのと温かい気持ちになる映画、
「キューティ・ブロンド2 ハッピーMAX」でありました。
映画「月曜日のユカ」を観る [映画(か行)]
最近Amazonプライムで昔の映画を観る機会が増えたのですが、
その関係なのか、AIが私に色々と昔の映画を勧めてくれるようになり、
この映画もおススメに出てきたので観てみました。
その関係なのか、AIが私に色々と昔の映画を勧めてくれるようになり、
この映画もおススメに出てきたので観てみました。
あらすじは映画.comさんより。(なんとネタバレ状態です)
横浜の外国人客が多い上流ナイトクラブ“サンフランシスコ”では、
今日もユカと呼ばれる十八歳の女の子が人気を集めていた。
さまざまな伝説を身のまわりに撒きちらす女、平気で男と寝るがキスだけはさせない、
教会にもかよう。
彼女にとっては当り前の生活も、人からみれば異様にうつった。
横浜のユカのアパートで、ユカがパパと呼んでいる船荷会社の社長は、
初老の男だがユカにとってはパパを幸福にしてあげたいという気持でいっぱいだ。
ある日曜日、ユカがボーイフレンドの修と街を歩いていた時、ショウウィンドウを
のぞいて素晴しい人形を、その娘に買ってやっている嬉しそうなパパをみた時から、
ユカもそんな風にパパを喜ばせたいと思った。
ユカの目的は男をよろこばすだけだったから。
だが、日曜はパパが家庭ですごす日だった。
そこでユカはパパに月曜日を彼女のためにあげるようにねだった。
月曜日がやって来た。
着飾ったユカは母とともにパパに会いにホテルのロビーに出た。
今日こそパパに人形を買ってもらおうと幸福に充ちていた。
だが、ユカがパパから聞されたのは、取り引きのため「外人船長と寝て欲しい」と
いう願いだった。
ユカはパパを喜ばすために、船長と寝る決心をした。
その決心を咎める修にユカはキスしても良いと告げる。
ユカを殴り出て行く修。ユカは幼い頃母親の情事を見ていたのを牧師に咎められた
ことを思い出すのだった。
修が死んだ。
外人船長に抗議するために船に乗り込もうとして事故死したのだった。
ユカは修にキスをして波止場を立ち去る。
パパとの約束通りユカは船長に抱かれた。
落ち込んだユカだったが埠頭でパパと踊り狂う。
踊り疲れたパパは海へ落ちてしまう。
溺れ沈むパパをしばらく見ていたユカだったが、やがて無関心に去って行った。
今日もユカと呼ばれる十八歳の女の子が人気を集めていた。
さまざまな伝説を身のまわりに撒きちらす女、平気で男と寝るがキスだけはさせない、
教会にもかよう。
彼女にとっては当り前の生活も、人からみれば異様にうつった。
横浜のユカのアパートで、ユカがパパと呼んでいる船荷会社の社長は、
初老の男だがユカにとってはパパを幸福にしてあげたいという気持でいっぱいだ。
ある日曜日、ユカがボーイフレンドの修と街を歩いていた時、ショウウィンドウを
のぞいて素晴しい人形を、その娘に買ってやっている嬉しそうなパパをみた時から、
ユカもそんな風にパパを喜ばせたいと思った。
ユカの目的は男をよろこばすだけだったから。
だが、日曜はパパが家庭ですごす日だった。
そこでユカはパパに月曜日を彼女のためにあげるようにねだった。
月曜日がやって来た。
着飾ったユカは母とともにパパに会いにホテルのロビーに出た。
今日こそパパに人形を買ってもらおうと幸福に充ちていた。
だが、ユカがパパから聞されたのは、取り引きのため「外人船長と寝て欲しい」と
いう願いだった。
ユカはパパを喜ばすために、船長と寝る決心をした。
その決心を咎める修にユカはキスしても良いと告げる。
ユカを殴り出て行く修。ユカは幼い頃母親の情事を見ていたのを牧師に咎められた
ことを思い出すのだった。
修が死んだ。
外人船長に抗議するために船に乗り込もうとして事故死したのだった。
ユカは修にキスをして波止場を立ち去る。
パパとの約束通りユカは船長に抱かれた。
落ち込んだユカだったが埠頭でパパと踊り狂う。
踊り疲れたパパは海へ落ちてしまう。
溺れ沈むパパをしばらく見ていたユカだったが、やがて無関心に去って行った。
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どこかフランス映画ぽい雰囲気でした。(私が生まれる前の映画!です)
とはいえ、昔の映画のセリフ回しってこんな感じだったので今作に限らずですが
やはり時代を感じてしまうところもあったりして(60年前の映画ですし)
そこはそういうものだと納得して見ていないとツッコミどころが多いような
実際ツッコミ入れながら自分がおりました。(^-^;
母(なんと北林谷栄さん!)の影響で体を売ることに抵抗のないユカ、
でも、決してキスはしない、という設定で、あれ?それってどこかで聞いたような
設定じゃない?と思って思い出したのが、
プリティ・ウーマン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2020/12/02
- メディア: Blu-ray
ジュリア・ロバーツの出世作。
体は売るがキスはしない、という娼婦のビビアン(ジュリア・ロバーツ)が
顧客の弁護士エドワード(リチャード・ギア)と1週間だったか契約して
一緒に過ごしているうちに情がうつってしまい、彼が眠っているところに
キスしてしまう、、あとはハッピーエンドなんですが、
今作のユカはパトロンのパパとも交際している修ともキスをしなくて、
(体を売るが教会に真面目に通うクリスチャンという設定)
パパが外国船の船長と大型商談をした際の条件(⇐ユカと寝る)で
パパのためならと船長と寝るユカがキスされて発狂せんばかりの表情になる場面、
分かるような分からないような、それで修もパパも不運な死を遂げるが
ユカは何もなかったかのように去っていく、といった終わり方で
フランス映画でもよくありそうな感じかなと思いながら観終わりました。
驚いたのは初老のパトロンを演じていた加藤武さんが映画公開当時で35歳だったことで
髪の毛を白髪にしているものの当時の35歳ってそんなにじじいだったの?と
驚いてしまったアラ還の私です。
加藤武さんというと渋い役(刑事さんとか)のイメージだったので、若い娘を囲う、
エロおじさんという役柄に少々困惑気味になりました。
また、恋人の修は先日お亡くなりになった中尾彬さんというのもびっくり。
加賀まりこさんは役柄も実年齢も18歳、それであの雰囲気を醸し出していたので
(18歳ですがタバコも吸うし酒も呑む、というのは時代なんでしょうね)
小悪魔と呼ばれていたのも納得ですが、私が物心ついたころにテレビで観た
加賀まりこさん(30代くらいかな)の方が一本筋が通った感じで同性でみても
いいなと思える方かな、と思うと、今作のような若い娘の頃よりはその後の方が
いいかなと思いました。
最近のこの映画の加賀まりこさん、好きです。
と、60年前の映画をアラ還の私が観るとこんな感想になってしまうのですが、
二十歳前後くらいの時にみたらもうちょっと違う目線で観られたかも、
ユカにどこか共感できたかも、と思いながら、Aiのお陰がなければ見なかったかも
しれない映画で加賀まりこさんの小悪魔的なイメージを楽しめた、
「月曜日のユカ」でありました。
体は売るがキスはしない、という娼婦のビビアン(ジュリア・ロバーツ)が
顧客の弁護士エドワード(リチャード・ギア)と1週間だったか契約して
一緒に過ごしているうちに情がうつってしまい、彼が眠っているところに
キスしてしまう、、あとはハッピーエンドなんですが、
今作のユカはパトロンのパパとも交際している修ともキスをしなくて、
(体を売るが教会に真面目に通うクリスチャンという設定)
パパが外国船の船長と大型商談をした際の条件(⇐ユカと寝る)で
パパのためならと船長と寝るユカがキスされて発狂せんばかりの表情になる場面、
分かるような分からないような、それで修もパパも不運な死を遂げるが
ユカは何もなかったかのように去っていく、といった終わり方で
フランス映画でもよくありそうな感じかなと思いながら観終わりました。
驚いたのは初老のパトロンを演じていた加藤武さんが映画公開当時で35歳だったことで
髪の毛を白髪にしているものの当時の35歳ってそんなにじじいだったの?と
驚いてしまったアラ還の私です。
加藤武さんというと渋い役(刑事さんとか)のイメージだったので、若い娘を囲う、
エロおじさんという役柄に少々困惑気味になりました。
また、恋人の修は先日お亡くなりになった中尾彬さんというのもびっくり。
加賀まりこさんは役柄も実年齢も18歳、それであの雰囲気を醸し出していたので
(18歳ですがタバコも吸うし酒も呑む、というのは時代なんでしょうね)
小悪魔と呼ばれていたのも納得ですが、私が物心ついたころにテレビで観た
加賀まりこさん(30代くらいかな)の方が一本筋が通った感じで同性でみても
いいなと思える方かな、と思うと、今作のような若い娘の頃よりはその後の方が
いいかなと思いました。
最近のこの映画の加賀まりこさん、好きです。
と、60年前の映画をアラ還の私が観るとこんな感想になってしまうのですが、
二十歳前後くらいの時にみたらもうちょっと違う目線で観られたかも、
ユカにどこか共感できたかも、と思いながら、Aiのお陰がなければ見なかったかも
しれない映画で加賀まりこさんの小悪魔的なイメージを楽しめた、
「月曜日のユカ」でありました。
映画「キッチンから花束を」を観る [映画(か行)]
予告編を観て気になっていた作品、お店には行ったことがありませんが、
オーナーのふーみんさんのことはメディアで少しだけですが知っていたので
内容は映画.comさんより。
東京・南青山で多くの人々の食卓的存在となってきた中華風家庭料理店
「ふーみん」と店主の「ふーみんママ」こと斉風瑞(さいふうみ)さんに
スポットを当てたドキュメンタリー。
日本で台湾人の両親の間に生まれ育った斉風瑞さんが1971年に開店した
「ふーみん」は、連日長い行列ができる超人気店として50年にわたり
愛され続けている。
看板メニューの「納豆チャーハン」や、イラストレーターの故・和田誠さんが
生み出した「ねぎワンタン」など数々の名物料理で知られ、料理研究家の
平野レミさんや絵本作家の五味太郎さんなど著名なクリエイターや文化人にも
同店のファンは多い。
斉風瑞さんとその家族を3年半にわたって取材し、数々の証言を交えながら、
さまざまなメニューが生まれたエピソードや彼女と料理の原点について
ひも解いていく。
これまで多くのCMやミュージックビデオを手がけてきた映像ディレクター・
菊池久志が監督を務め、俳優の井川遥がナレーションを担当。
オーナーのふーみんさんのことはメディアで少しだけですが知っていたので
内容は映画.comさんより。
東京・南青山で多くの人々の食卓的存在となってきた中華風家庭料理店
「ふーみん」と店主の「ふーみんママ」こと斉風瑞(さいふうみ)さんに
スポットを当てたドキュメンタリー。
日本で台湾人の両親の間に生まれ育った斉風瑞さんが1971年に開店した
「ふーみん」は、連日長い行列ができる超人気店として50年にわたり
愛され続けている。
看板メニューの「納豆チャーハン」や、イラストレーターの故・和田誠さんが
生み出した「ねぎワンタン」など数々の名物料理で知られ、料理研究家の
平野レミさんや絵本作家の五味太郎さんなど著名なクリエイターや文化人にも
同店のファンは多い。
斉風瑞さんとその家族を3年半にわたって取材し、数々の証言を交えながら、
さまざまなメニューが生まれたエピソードや彼女と料理の原点について
ひも解いていく。
これまで多くのCMやミュージックビデオを手がけてきた映像ディレクター・
菊池久志が監督を務め、俳優の井川遥がナレーションを担当。
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観ていてお腹が空きました。(笑)
ねぎワンタン、納豆チャーハンに納豆ごはん、などなど、
スクリーンに映し出されるお料理の数々にふーみんママの愛情を感じつつ、
仕事に厳しく人に優しく、という人なんだろうなと思いました。
ふーみんママの人生をご本人や常連さん、ご家族、友人たちのインタビューで
その一部とはいえ知ることができる映画ですが、ご自身の中心に太い軸があって
人の言うことに耳を傾けるけれど、決してぶれない方というイメージを持ちました。
友人のアドバイスで美容師の夢から飲食店を持つことを実現し、
常連さんの声にも素直に耳を傾けてメニューを作っていき、70歳という節目に
厨房を卒業し、その後は自分の好きな料理をしながら有意義に過ごしていく、
今年で78歳になるふーみんママ、映画ではそのちょっと前あたりまでのお姿を
観ることができますが、私より年上の方ですが可愛らしい方だなと思いました。
料理の才能はお父さんから受け継いだのではないかとご自身が仰っていましたが、
お父さんが自宅で腕を振るう料理だけでなく、お母さんが作ってくれたお料理、
(映画の中で印象的だったのはひき肉の入った白玉団子)
幼い頃の記憶が原点となって大人になってから自分で考えたお料理、
どこかのお店で修行したわけではないところが一般的な料理人とは違いますが、
長年にわたって行列のできるお店になったというのも頷けました。
映画の中に多くの常連さんたちによるインタビューが出てくるのですが、
普通のドキュメンタリーと異なるのは、その方たちが誰かキャプションがないこと、
(お店のロゴやマークを考えた灘本唯人さんや五味太郎さんは除く)
南青山のお店なので、ファッションやデザイン関連のちょっとおしゃれな人達?
という想像は出来ますが、唯一分かったのが常連だった和田誠さんの奥様、
の平野レミさんだけで(まあこれは分からないわけもなく(^^;)、
敢えて誰かキャプションを入れないのがいいと思ったのかもしれませんが、
キャプションがあってもよかったような、誰が話しているか分かった方が
ふーみんママやお料理についてもっと理解できたかもと思いました。
現在のお店は料理長と甥っ子さんに託して運営されていますが、
それでも毎日行列が絶えないとなると、南青山はちょっと遠いのですが、
一度(並んで待つのは好きではないのですが)は訪れてふーみんママの考えた
オリジナルのお料理を食べてみたいと思った「キッチンから花束を」でありました。
映画「ゴジラ(1954年)」を観る [映画(か行)]
先日ゴジラの最新作を観た記事をかきましたが、
Amazonプライムで全作品見られるようになったのを知り、
1作目を鑑賞してみました。
Amazonプライムで全作品見られるようになったのを知り、
1作目を鑑賞してみました。
ゴジラ(昭和29年度作品) <東宝Blu-ray名作セレクション>
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2019/05/22
- メディア: Blu-ray
あらすじは映画.comさんより。
1954年に東宝が製作・公開した特撮怪獣映画の金字塔。
太平洋の沖合いで船舶が次々に沈没する事件が発生。
数少ない生存者が、巨大な怪獣の目撃談をもたらす。
古生物学者の山根博士や助手で娘の恵美子、その恋人でサルベージ機関の所長・
尾形らで結成された調査団が事件現場近くに浮かぶ大戸島に派遣され、
やがて彼らの前に怪獣が姿を現す。
島の古い言い伝えから「ゴジラ」と命名された怪獣は、密かに生き残っていた
太古の生物が、繰り返される水爆実験の放射能の影響で目を覚ましたものであると
され、対応策が練られる。
しかし、その強大な力に人間たちは成すすべもなく、東京に上陸したゴジラは
街を火の海に変えていく。
その頃、山根博士の愛弟子である科学者の芹沢は、ゴジラにも有効な恐るべき
発明を実現させていた。その技術がいつか悪用されることを恐れ、使用を
ためらっていた芹沢だったが……。
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1954年に東宝が製作・公開した特撮怪獣映画の金字塔。
太平洋の沖合いで船舶が次々に沈没する事件が発生。
数少ない生存者が、巨大な怪獣の目撃談をもたらす。
古生物学者の山根博士や助手で娘の恵美子、その恋人でサルベージ機関の所長・
尾形らで結成された調査団が事件現場近くに浮かぶ大戸島に派遣され、
やがて彼らの前に怪獣が姿を現す。
島の古い言い伝えから「ゴジラ」と命名された怪獣は、密かに生き残っていた
太古の生物が、繰り返される水爆実験の放射能の影響で目を覚ましたものであると
され、対応策が練られる。
しかし、その強大な力に人間たちは成すすべもなく、東京に上陸したゴジラは
街を火の海に変えていく。
その頃、山根博士の愛弟子である科学者の芹沢は、ゴジラにも有効な恐るべき
発明を実現させていた。その技術がいつか悪用されることを恐れ、使用を
ためらっていた芹沢だったが……。
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菅井きんが!(;゚Д゚)
毎回古い映画を観るとこういう反応をしエしまう自分がおりますが、
(先日は「銀座カンカン娘」で浦辺粂子さんに反応しちゃったし)
代議士の役で登場した菅井きんさんが毅然とした態度で「バカモノが!」
と叱責する場面(結構最初の方に登場されます)を観て、ゴジラを観ないと
いけないのに菅井きんさんに目が釘付けになってしまいました。
(とはいえ、その後登場場面、あったのかどうか、、記憶なし)
と、菅井きんさんへの反応から始まった感想となりましたが、
毎回古い映画を観るとこういう反応をしエしまう自分がおりますが、
(先日は「銀座カンカン娘」で浦辺粂子さんに反応しちゃったし)
代議士の役で登場した菅井きんさんが毅然とした態度で「バカモノが!」
と叱責する場面(結構最初の方に登場されます)を観て、ゴジラを観ないと
いけないのに菅井きんさんに目が釘付けになってしまいました。
(とはいえ、その後登場場面、あったのかどうか、、記憶なし)
と、菅井きんさんへの反応から始まった感想となりましたが、
最近見たこの作品で、1954年の一作目へのオマージュとなっている部分が
多かったことを今回知りました。
銀座をゴジラが破壊しまくる場面でラジオのアナウンサーが実況中継していて
既視感があったり、海にやってくるゴジラをどう退治するか、
1作目で使う手法(オキシジェンデストロイヤー)と違うものの、同じように
科学者が考えた手法でゴジラを破壊しようとする場面など、ああ最新作って
1作目の影響というかオマージュで出来ている部分が多いんだな、と改めて
感じることができました。
1954年の作品なので制作から70年経つ作品、とは思えないくらいの出来で
当然VFXもない時代にここまで作り込む意気込みというか情熱というか、
戦後から10年経つかどうかという頃にここまで見ごたえのある作品が作られた、
この作品を作る情熱は、2度による原爆投下で多くの国民が悲惨な目に遭った日本で、
原爆に対する反対意思によるものであったのだ、ということを感じました。
そういうゴジラという存在を、ハリウッド制作で映画で取り扱うというのは、
どういう心持ちなんだろう(反戦の意味があるのか未見なので分かりません)、
多かったことを今回知りました。
銀座をゴジラが破壊しまくる場面でラジオのアナウンサーが実況中継していて
既視感があったり、海にやってくるゴジラをどう退治するか、
1作目で使う手法(オキシジェンデストロイヤー)と違うものの、同じように
科学者が考えた手法でゴジラを破壊しようとする場面など、ああ最新作って
1作目の影響というかオマージュで出来ている部分が多いんだな、と改めて
感じることができました。
1954年の作品なので制作から70年経つ作品、とは思えないくらいの出来で
当然VFXもない時代にここまで作り込む意気込みというか情熱というか、
戦後から10年経つかどうかという頃にここまで見ごたえのある作品が作られた、
この作品を作る情熱は、2度による原爆投下で多くの国民が悲惨な目に遭った日本で、
原爆に対する反対意思によるものであったのだ、ということを感じました。
そういうゴジラという存在を、ハリウッド制作で映画で取り扱うというのは、
どういう心持ちなんだろう(反戦の意味があるのか未見なので分かりません)、
これは観たことがありますが、今回観た1作目のような意気込みはなく、
すっかり娯楽作品になっているゴジラに見えてあまり楽しくなかったので、
続編などがどんどんつくられていく中で、反戦や反核兵器といった意味合いが
薄れていったのではないかと思いました。
このあたりは、今後時系列で関連作品を観ていこうと思いますので、
時間の流れとともにゴジラ作品がどうやってつくられていったのか、について、
自分で感じることができると思っています。(がんばって全部観たい)
私自身、両親が戦中派で、第二次世界大戦についても少しだけ知っていると
思っていますが、今回のように戦後まもなく作られた意味を考えると、
今世界で起きている戦争(を指示した色々な国の指導者たち)は愚かだということを
改めて感じます。
日本は増税メガネなどの与党の保身、自分たちだけ儲かればいい、的な
国民目線でない政治でかつての国力もなく疲弊しているような状態ですが
それでも争いのないとりあえず平和、とはいえるわけで、そういうことを考えながら
ゴジラという存在によって改めて戦争の愚かさや平和の大切さといったことを
感じることが出来るのではないかと思った「ゴジラ(1954年)」でありました。
すっかり娯楽作品になっているゴジラに見えてあまり楽しくなかったので、
続編などがどんどんつくられていく中で、反戦や反核兵器といった意味合いが
薄れていったのではないかと思いました。
このあたりは、今後時系列で関連作品を観ていこうと思いますので、
時間の流れとともにゴジラ作品がどうやってつくられていったのか、について、
自分で感じることができると思っています。(がんばって全部観たい)
私自身、両親が戦中派で、第二次世界大戦についても少しだけ知っていると
思っていますが、今回のように戦後まもなく作られた意味を考えると、
今世界で起きている戦争(を指示した色々な国の指導者たち)は愚かだということを
改めて感じます。
日本は増税メガネなどの与党の保身、自分たちだけ儲かればいい、的な
国民目線でない政治でかつての国力もなく疲弊しているような状態ですが
それでも争いのないとりあえず平和、とはいえるわけで、そういうことを考えながら
ゴジラという存在によって改めて戦争の愚かさや平和の大切さといったことを
感じることが出来るのではないかと思った「ゴジラ(1954年)」でありました。
映画「ゴジラ-1.0/C」を観る [映画(か行)]
映画「陰陽師0」のVFXを担当された白組(山崎貴監督)が取り組んで
アカデミー賞の最終特殊効果賞を受賞したこの作品も観た方がいいんじゃないか、
そんな気持ちになって映画館へ観に行きました。
とはいえ、鑑賞直前に気づいたのですが、私がみたのはカラー作品ではなく、
マイナスカラーと称された「ゴジラー1.0/C」という作品でした。
大ヒット中のカラー版のポスター
(私がみたのはこっち)↓
マイナスカラー版
モノクロ版(というかマイナスカラー版)であることに
映画館に着いてから気づいたうっかりです。(笑)
あらすじはカラー版と同じですが映画.comさんより。
山崎貴監督が手がけた「ゴジラ-1.0」のモノクロ映像版。
タイトルの読みは「ゴジラマイナスワン/マイナスカラー」。
特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品であり、
日本製作の実写版ゴジラ映画として通算30作目となる節目の作品として
生み出された「ゴジラ-1.0」。
2023年11月に公開された日本はもとより、同年12月にはアメリカでも公開され、
全米歴代邦画実写作品の興行収入1位を記録するなど大ヒットを記録した同作の
映像をモノクロ化。山崎監督が目指した「怖いゴジラ」の原点ともいえる1954年の
第1作「ゴジラ」を彷彿させる世界観を体感することができる。 戦後の日本。
戦争によってすべてを失い、文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、
追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現し、その圧倒的な力で日本を
「負(マイナス)」へと叩き落とす。戦争から生きて帰ってきたが、
両親を失い孤独の身になった青年・敷島は、焼け野原となった東京で、
赤ん坊を抱えた若い女性・典子と運命的な出会いを果たす。彼ら戦争を生き延びた
名もなき人々が、ゴジラに対して生きて抗う術を探っていく。
(私がみたのはこれ)
アカデミー賞の最終特殊効果賞を受賞したこの作品も観た方がいいんじゃないか、
そんな気持ちになって映画館へ観に行きました。
とはいえ、鑑賞直前に気づいたのですが、私がみたのはカラー作品ではなく、
マイナスカラーと称された「ゴジラー1.0/C」という作品でした。
大ヒット中のカラー版のポスター
(私がみたのはこっち)↓
マイナスカラー版
モノクロ版(というかマイナスカラー版)であることに
映画館に着いてから気づいたうっかりです。(笑)
あらすじはカラー版と同じですが映画.comさんより。
山崎貴監督が手がけた「ゴジラ-1.0」のモノクロ映像版。
タイトルの読みは「ゴジラマイナスワン/マイナスカラー」。
特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品であり、
日本製作の実写版ゴジラ映画として通算30作目となる節目の作品として
生み出された「ゴジラ-1.0」。
2023年11月に公開された日本はもとより、同年12月にはアメリカでも公開され、
全米歴代邦画実写作品の興行収入1位を記録するなど大ヒットを記録した同作の
映像をモノクロ化。山崎監督が目指した「怖いゴジラ」の原点ともいえる1954年の
第1作「ゴジラ」を彷彿させる世界観を体感することができる。 戦後の日本。
戦争によってすべてを失い、文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、
追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現し、その圧倒的な力で日本を
「負(マイナス)」へと叩き落とす。戦争から生きて帰ってきたが、
両親を失い孤独の身になった青年・敷島は、焼け野原となった東京で、
赤ん坊を抱えた若い女性・典子と運命的な出会いを果たす。彼ら戦争を生き延びた
名もなき人々が、ゴジラに対して生きて抗う術を探っていく。
(私がみたのはこれ)
(多くの人が鑑賞しているのはこちらのカラー版↓)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マイナスカラー版、素晴らしかった!(^-^)
始まる前にカラー版でないことに気づいて失敗したかなあ、と思いましたが、
モノクロ、というより、カラフルな色合いをマイナスした、という意味での
マイナスカラー版、第二次世界大戦と戦後を描いていることもあって、
この色合いが逆によいかもしれません。
マイナスカラー版による世界観(戦後の日本の様子とか)に深みが出ているのと、
VFXバリバリ全開なはずなのに、いつも感じる「これでも感」がないというか、
すんなり見られる不思議、というか、最後まで没入して観られました。
ゴジラというと、
実はこれしか観たことがないのですが、石原さとみさんの英語が気になって
そのまま観終わってしまった感のある作品、なので、ゴジラに特段の思い入れもなく
今回時間調整的(時間つぶし)で期待せずに観たので、その分の驚きも大きく、
神木隆之介さんをはじめとした出演者の皆さん(個人的には橘役の青木崇高さん)、
それぞれのキャラクターを好演されているのも奏功して、また、マイナスカラー版で
観るゴジラの迫力と怖さ(昔のゴジラの音楽がまた怖さを増幅させていた)に
のめり込んで観ることができました。
ゴジラの熱線による爆風で亡くなったはずの典子(浜辺美波さん)が助かっていて
でも、首筋にゴジラのマーク?がついているというのはゴジラの細胞が入って、
再生したというコメントをネットで観て、あの再生力が凄まじいゴジラの細胞が
彼女にも入ってしまった、えー、このあとどうなるのー?と思うと続編があるのでは
ないかという期待もしています。
現在、Amazonプライムで過去のゴジラ作品も観られるので、
今回のカラー版も含めてゴジラ三昧も楽しそうだな、と、急にゴジラに興味を
もつことができたきっかけになった「ゴジラ-1.0/C」でありました。
そのまま観終わってしまった感のある作品、なので、ゴジラに特段の思い入れもなく
今回時間調整的(時間つぶし)で期待せずに観たので、その分の驚きも大きく、
神木隆之介さんをはじめとした出演者の皆さん(個人的には橘役の青木崇高さん)、
それぞれのキャラクターを好演されているのも奏功して、また、マイナスカラー版で
観るゴジラの迫力と怖さ(昔のゴジラの音楽がまた怖さを増幅させていた)に
のめり込んで観ることができました。
ゴジラの熱線による爆風で亡くなったはずの典子(浜辺美波さん)が助かっていて
でも、首筋にゴジラのマーク?がついているというのはゴジラの細胞が入って、
再生したというコメントをネットで観て、あの再生力が凄まじいゴジラの細胞が
彼女にも入ってしまった、えー、このあとどうなるのー?と思うと続編があるのでは
ないかという期待もしています。
現在、Amazonプライムで過去のゴジラ作品も観られるので、
今回のカラー版も含めてゴジラ三昧も楽しそうだな、と、急にゴジラに興味を
もつことができたきっかけになった「ゴジラ-1.0/C」でありました。
映画「銀座カンカン娘」を観る [映画(か行)]
朝ドラ(笠置シヅ子)は観ていないのですが、
Amazon Primeでおススメに出てきたので鑑賞しました。
Amazon Primeでおススメに出てきたので鑑賞しました。
あらすじはAmazonさんより。
現在は引退し、家族とささやかな生活を営む落語家・新笑。
そこへ新笑が昔世話になった恩人の娘・お秋とその親友・お春が居候する事に。
明るい性格の二人だが、自由な振る舞いや朝から歌を唄うなどの行動で
妻・おだいをいら立たせていく。
一方、新笑の甥・武助は、会社で合唱隊を組み情熱を注いでいた。
お春は声楽家、お秋は画家と、三人とも芸術家を目指していたが、
文無し居候の娘達は、絵の具もピアノも買えず職さがしを始める。
そんな中、飼い犬を捨ててきてくれと頼まれたお秋が捨場に迷っているところ、
ある映画会社のロケ隊に出会う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
浦辺粂子が!若い!(◎_◎;)
ブギウギと聞くと思い浮かべる笠置シヅ子とか、
昭和の女優さんだなあとみてしまう高峰秀子とか、
わ、動いている!と思った古今亭志ん生師匠とか、もうそんなことよりなにより、
私の中では物心ついたころにはおばあちゃんだった浦辺粂子の若い姿が
物凄く新鮮過ぎて出てくる度に目が釘付けでした。
と、本筋と関係ないところが気になってしまったのですが、
1949年作品というので昭和24年、当時の日本ってこんな感じだったのか、、
台所で料理する粂子さんの姿や、キセルをふかす粂子さんの姿、
粂子さんが気になって仕方なかったのですが(笑)
街中のボンネットバスや当時の服装などなど興味深く観られました。
あとは、志ん生師匠が「疝気の虫」を自宅で練習している姿に、
久しぶりにこの噺を寄席で聞いてみたくなりました。
(あまり寄席でも聞いたことがない噺なので)
中盤頃から、笠置シヅ子(お春)と高峰秀子(お秋)が映画撮影の現場で
知り合った白井(岸井明)と一緒にクラブのような場所で銀座カンカン娘を
歌っている楽しそうな場面(流しみたいな感じですが高峰秀子がとても可愛い)、
会社の合唱隊解散後に武助(灰田勝彦)が3人に加わって一緒に歌う場面で、
ヨーデルぽい節回しで歌った後、酔客からお秋を守るアクションシーンまで
観ていてほっとする安定の展開を楽しめました。
笠置シヅ子も自分の記憶にあるのはおばちゃんになっていたころで、
カネヨンのCMに出てくる人のイメージでしたが、今作ではまだ若く、
明るくてエネルギー溢れる姿に観ていて楽しい気持ちになれました。
終盤で、志ん生の家が立ち退きされそうになったところで、
お秋とお春が歌って稼いだお金を志ん生とおだい(粂子)に渡したことで
立ち退きせず済んで、おまけに武助とお秋が結婚とめでたいことが続き、
更に志ん生(映画では新笑)が寄席に復帰してめでたい、という観ていて
ほっとして観終わりました。
時代が時代なので、映画撮影現場で「女ならだれでもいいから連れてこい」
と助手に指示する監督の姿にちょっとイラついたりしたのですが、
そのお陰でお春が女優のスタントを演じてギャラを得るという展開なので
今ならそんな展開、セクハラで絶対無理ですが、時代の変化を色々感じる
そんな点でも興味深く観られました。
志ん生師匠が落語「替り目」をお秋と武助へのお祝いとして贈るのですが、
最近少々遠ざかり気味の寄席に行ってライブで久しぶりに落語を聞きたいな、
そんな気分で観終わった「銀座カンカン娘」でありました。
(若い頃の粂子さん出演作品も色々見てみたくなりました(^-^))
そこへ新笑が昔世話になった恩人の娘・お秋とその親友・お春が居候する事に。
明るい性格の二人だが、自由な振る舞いや朝から歌を唄うなどの行動で
妻・おだいをいら立たせていく。
一方、新笑の甥・武助は、会社で合唱隊を組み情熱を注いでいた。
お春は声楽家、お秋は画家と、三人とも芸術家を目指していたが、
文無し居候の娘達は、絵の具もピアノも買えず職さがしを始める。
そんな中、飼い犬を捨ててきてくれと頼まれたお秋が捨場に迷っているところ、
ある映画会社のロケ隊に出会う。
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浦辺粂子が!若い!(◎_◎;)
ブギウギと聞くと思い浮かべる笠置シヅ子とか、
昭和の女優さんだなあとみてしまう高峰秀子とか、
わ、動いている!と思った古今亭志ん生師匠とか、もうそんなことよりなにより、
私の中では物心ついたころにはおばあちゃんだった浦辺粂子の若い姿が
物凄く新鮮過ぎて出てくる度に目が釘付けでした。
と、本筋と関係ないところが気になってしまったのですが、
1949年作品というので昭和24年、当時の日本ってこんな感じだったのか、、
台所で料理する粂子さんの姿や、キセルをふかす粂子さんの姿、
粂子さんが気になって仕方なかったのですが(笑)
街中のボンネットバスや当時の服装などなど興味深く観られました。
あとは、志ん生師匠が「疝気の虫」を自宅で練習している姿に、
久しぶりにこの噺を寄席で聞いてみたくなりました。
(あまり寄席でも聞いたことがない噺なので)
中盤頃から、笠置シヅ子(お春)と高峰秀子(お秋)が映画撮影の現場で
知り合った白井(岸井明)と一緒にクラブのような場所で銀座カンカン娘を
歌っている楽しそうな場面(流しみたいな感じですが高峰秀子がとても可愛い)、
会社の合唱隊解散後に武助(灰田勝彦)が3人に加わって一緒に歌う場面で、
ヨーデルぽい節回しで歌った後、酔客からお秋を守るアクションシーンまで
観ていてほっとする安定の展開を楽しめました。
笠置シヅ子も自分の記憶にあるのはおばちゃんになっていたころで、
カネヨンのCMに出てくる人のイメージでしたが、今作ではまだ若く、
明るくてエネルギー溢れる姿に観ていて楽しい気持ちになれました。
終盤で、志ん生の家が立ち退きされそうになったところで、
お秋とお春が歌って稼いだお金を志ん生とおだい(粂子)に渡したことで
立ち退きせず済んで、おまけに武助とお秋が結婚とめでたいことが続き、
更に志ん生(映画では新笑)が寄席に復帰してめでたい、という観ていて
ほっとして観終わりました。
時代が時代なので、映画撮影現場で「女ならだれでもいいから連れてこい」
と助手に指示する監督の姿にちょっとイラついたりしたのですが、
そのお陰でお春が女優のスタントを演じてギャラを得るという展開なので
今ならそんな展開、セクハラで絶対無理ですが、時代の変化を色々感じる
そんな点でも興味深く観られました。
志ん生師匠が落語「替り目」をお秋と武助へのお祝いとして贈るのですが、
最近少々遠ざかり気味の寄席に行ってライブで久しぶりに落語を聞きたいな、
そんな気分で観終わった「銀座カンカン娘」でありました。
(若い頃の粂子さん出演作品も色々見てみたくなりました(^-^))
映画「カラフルな魔女」を観る [映画(か行)]
予告編を観て気になっていた作品です。
内容は映画.comさんより。
「魔女の宅急便」で知られる児童文学作家・角野栄子の日常に
4年間にわたって密着したドキュメンタリー。
2020年から22年にかけてEテレにて全10回で放送された同名番組をもとに、
追加撮影と再編集を施して映画版として完成させた。
鎌倉の自宅で“いちご色”の壁や本棚に囲まれながら暮らし、
カラフルなファッションとメガネがトレードマークの角野栄子。
代表作「魔女の宅急便」は世界的ロングセラーとなり、
2018年には国際アンデルセン賞・作家賞を受賞した3人目の日本人となった。
その一方で、5歳で母を亡くして戦争を経験、結婚後は24歳でブラジルにわたり、
34歳で作家デビューするなど波乱万丈な人生を歩みながらも、
持ち前の冒険心と好奇心で数々の苦難を乗り越えてきた。
「想像力こそ、人間が持つ一番の魔法」と語る彼女が、88歳になった今も
なお夢いっぱいな物語を生み出し続ける秘訣を映し出す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私はこういう可愛らしいおばあちゃんにはなれないだろうなあ。。。
内容は映画.comさんより。
「魔女の宅急便」で知られる児童文学作家・角野栄子の日常に
4年間にわたって密着したドキュメンタリー。
2020年から22年にかけてEテレにて全10回で放送された同名番組をもとに、
追加撮影と再編集を施して映画版として完成させた。
鎌倉の自宅で“いちご色”の壁や本棚に囲まれながら暮らし、
カラフルなファッションとメガネがトレードマークの角野栄子。
代表作「魔女の宅急便」は世界的ロングセラーとなり、
2018年には国際アンデルセン賞・作家賞を受賞した3人目の日本人となった。
その一方で、5歳で母を亡くして戦争を経験、結婚後は24歳でブラジルにわたり、
34歳で作家デビューするなど波乱万丈な人生を歩みながらも、
持ち前の冒険心と好奇心で数々の苦難を乗り越えてきた。
「想像力こそ、人間が持つ一番の魔法」と語る彼女が、88歳になった今も
なお夢いっぱいな物語を生み出し続ける秘訣を映し出す。
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私はこういう可愛らしいおばあちゃんにはなれないだろうなあ。。。
スタジオジブリ作品の原作である絵本を書いた方、と言う説明を聞いて、
ジブリ作品を殆どみていない私にはその点での興味は最初湧かなかったのですが
(それじゃあなんでみたの?というツッコミを思わず自分に入れてしまいました(笑))
絵本作家としての歩みを観ていてその想像力の素晴らしさを一端ながら知ることが
できたのは今作を観てよかったなあと思った点です。
若い頃個人移住したブラジル(とはいえ数年で日本に帰国)で知り合った少年のことを
最初に書いたのが角野さんの絵本作家としてのスタートですが、
異国の鳴れない土地で角野さんご夫婦に優しく接してくれた少年とその家族のことは
映画で観ているだけでもほんわかした気持ちになりますが、その少年と50年?60年?
久しぶりに再会する場面(もちろん少年はおじいちゃんになっている)と会えた
角野さんが若い頃のブラジルを思い出す場面には思わずジワッとしてしまいました。
角野さんの日常も非常に楽しくて、鎌倉ののんびりした雰囲気の中で過ごす角野さん、
常連で通うカフェではエスプレッソを軽くのんで、なじみの洋服のお店で品定め、
ちょっとした楽しみの積み重ねって大事だな、と日頃の自分の余裕のなさを実感し、
これから年を重ねていく中で余裕をもって過ごすことも大事だと思いました。
(角野さんはこのゆったりと何時間も没頭して執筆するバランスを保っています)
絵本は読み手(子供だけでなく大人も読んでいいと思っています)の想像力を引き出し
想像の世界に導くものだと思っていますが、私も角野さんの絵本、読んでみたくなりました。
最後の方で紹介された角野さんの世界観を表現した「魔女の文学館」も非常に楽しそうで、
大人であっても没入感たっぷりで楽しめそうな場所(江戸川区にあるのも知らなかった)で
現実ばかり見てため息つく自分を反省し、こういうファンタジーは何歳になっても
楽しめるのにな、と思うと、角野さんの作品を読んでみたくなった「カラフルな魔女」で
ありました。
ジブリ作品を殆どみていない私にはその点での興味は最初湧かなかったのですが
(それじゃあなんでみたの?というツッコミを思わず自分に入れてしまいました(笑))
絵本作家としての歩みを観ていてその想像力の素晴らしさを一端ながら知ることが
できたのは今作を観てよかったなあと思った点です。
若い頃個人移住したブラジル(とはいえ数年で日本に帰国)で知り合った少年のことを
最初に書いたのが角野さんの絵本作家としてのスタートですが、
異国の鳴れない土地で角野さんご夫婦に優しく接してくれた少年とその家族のことは
映画で観ているだけでもほんわかした気持ちになりますが、その少年と50年?60年?
久しぶりに再会する場面(もちろん少年はおじいちゃんになっている)と会えた
角野さんが若い頃のブラジルを思い出す場面には思わずジワッとしてしまいました。
角野さんの日常も非常に楽しくて、鎌倉ののんびりした雰囲気の中で過ごす角野さん、
常連で通うカフェではエスプレッソを軽くのんで、なじみの洋服のお店で品定め、
ちょっとした楽しみの積み重ねって大事だな、と日頃の自分の余裕のなさを実感し、
これから年を重ねていく中で余裕をもって過ごすことも大事だと思いました。
(角野さんはこのゆったりと何時間も没頭して執筆するバランスを保っています)
絵本は読み手(子供だけでなく大人も読んでいいと思っています)の想像力を引き出し
想像の世界に導くものだと思っていますが、私も角野さんの絵本、読んでみたくなりました。
最後の方で紹介された角野さんの世界観を表現した「魔女の文学館」も非常に楽しそうで、
大人であっても没入感たっぷりで楽しめそうな場所(江戸川区にあるのも知らなかった)で
現実ばかり見てため息つく自分を反省し、こういうファンタジーは何歳になっても
楽しめるのにな、と思うと、角野さんの作品を読んでみたくなった「カラフルな魔女」で
ありました。