映画「夢みる校長先生」を観る [映画(や・ら・わ行)]
予告編を観て興味を持った作品です。

内容は映画.comさんより。
60年前から通知表や時間割のない「総合学習」を続けてきた長野県伊那市立伊那小学校、
2020年度の通知表を廃止した神奈川県茅ヶ崎市立香川小学校、
校則をゼロにした東京都世田谷区立桜丘中学校、
宿題を廃止した東京都武蔵野市立境南小学校などを取材するほか、
元文部科学省事務次官の前川喜平、教育評論家の尾木直樹ら専門家にも話を聞く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
通知表のない公立学校があるということを今作で初めて知りました。
通知表といえば学期末にもらって親に渡さないといけない憂鬱なヤツで(笑)
相対評価の弊害みたいなものだと思っていますが(会社でも相対評価ですが)
うちの婆1号は未だに家族4人(父、婆1号、うつぼ兄、私)の通知表を時々眺めて
笑うのを楽しみにしています。(笑)
私でさえ何を書かれたか覚えていない通知表、それを最低半年に一度は眺めるほど
通知表の大好きな婆1号にこの映画の話をしたら、
「そんなのあり得ない!受験の時どうするの、相対評価した方がいいでしょ!」
怒っていました。(^-^;
まあ小学校の成績で受験、私立の中学校に受験させる親にはあった方がいいのかな、
なんて思ったりもしましたが結局のところどの目線で教育するかということなのか、
なのかもしれませんね。
通知表や期末テスト、校則がないから好き勝手やっていいということではなく、
生徒の主体性(自発的に何かに興味を持ち取り組む姿勢)を引き出す(重んじる)
アレダメコレダメ、と、問題を起こさせないようにと、上から押さえつけるばかりが
教育ではないということを伝えたいのかなと思いました。
時折出てくる尾木ママは要らなかったと思いますが。( 一一)
自分が小学生だった40年以上前の校長先生って朝礼で話しているのを見るくらい、
実務的にあれこれ指示しているのは教頭先生というイメージでした。
大きくなるにつれ、校長先生ってある意味すごろくの上がりポジションに見えて
学校で一番偉いんだろうけど毎日何してるんだろうと思っていました。
大学4年生の時、教育実習で実家近くの中学校に2週間通った時は、
先生コミュニティのヒエラルキー(ピラミッド型、若い先生が超辛い環境)、
道徳を教えていながら先生たちが陰でやっていた道徳心のない態度や行動、
授業は部活動で生徒に触れあうのは楽しかった一方、先生たちの非常識をみて
「学校ってクソ」と思っていたので(今はどうなっているか知りませんが)
学校の先生に対して(自分が教わった先生もえこひいき先生が多かった)
ずっと悪い印象しかもっていませんでした。
そんなネガティブ印象の中、この映画を鑑賞して、
学校という組織の中の最高運営(経営)責任者である校長先生の考えひとつで
学校ってこうも変わるものなんだな、と目からうろこでした。
もちろん、変えることに対して親からの反発があればきちんと対話することで
互いが納得いく形にもっていくのも校長先生の責任で、そのためには物凄い
エネルギーを要するうえに、なにかあれば責任をとるのは校長先生な訳です。
調子いいときだけ前面に出て、まずいなと思うと逃げるタイプの人多いのですが、
逃げることなく生徒の目線で真摯に向き合うことができる人、
校長はすごろくの上がりではなく、学校運営の最高責任者としての自覚をもって
逃げることなく運営できるか、非常に大事なポジションであると思いました。
とはいえ、今回とりあげた校長先生はおそらく一握り(というか一握りでしょう)、
何か学校で問題があれば隠ぺいに走る、いじめで自ら命を絶った生徒についても
学校側に不利な内容を隠蔽していた北海道の中学校の事例も以前ありましたが、
教育委員会と一緒に保身に走る、そんな人たちは勤めた年数が長くとも
校長になる資格はないと思います。
今作は、つくりたい方向があった上でのインタビューと言いう感じで、
若干誘導するようなところがあって素直に全面的に受けいれるという感じでは
ありませんでしたが(ポップな演出も私には若干邪魔なイメージでした)
子供たちが成長していく過程で未来に希望を持てるように育てていく、
その役目を学校も担っている中で最高責任者として走り続ける校長先生の姿を観て
これまでの先入観がだいぶ払拭された感のあった「夢みる校長先生」でありました。

内容は映画.comさんより。
60年前から通知表や時間割のない「総合学習」を続けてきた長野県伊那市立伊那小学校、
2020年度の通知表を廃止した神奈川県茅ヶ崎市立香川小学校、
校則をゼロにした東京都世田谷区立桜丘中学校、
宿題を廃止した東京都武蔵野市立境南小学校などを取材するほか、
元文部科学省事務次官の前川喜平、教育評論家の尾木直樹ら専門家にも話を聞く。
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通知表のない公立学校があるということを今作で初めて知りました。
通知表といえば学期末にもらって親に渡さないといけない憂鬱なヤツで(笑)
相対評価の弊害みたいなものだと思っていますが(会社でも相対評価ですが)
うちの婆1号は未だに家族4人(父、婆1号、うつぼ兄、私)の通知表を時々眺めて
笑うのを楽しみにしています。(笑)
私でさえ何を書かれたか覚えていない通知表、それを最低半年に一度は眺めるほど
通知表の大好きな婆1号にこの映画の話をしたら、
「そんなのあり得ない!受験の時どうするの、相対評価した方がいいでしょ!」
怒っていました。(^-^;
まあ小学校の成績で受験、私立の中学校に受験させる親にはあった方がいいのかな、
なんて思ったりもしましたが結局のところどの目線で教育するかということなのか、
なのかもしれませんね。
通知表や期末テスト、校則がないから好き勝手やっていいということではなく、
生徒の主体性(自発的に何かに興味を持ち取り組む姿勢)を引き出す(重んじる)
アレダメコレダメ、と、問題を起こさせないようにと、上から押さえつけるばかりが
教育ではないということを伝えたいのかなと思いました。
時折出てくる尾木ママは要らなかったと思いますが。( 一一)
自分が小学生だった40年以上前の校長先生って朝礼で話しているのを見るくらい、
実務的にあれこれ指示しているのは教頭先生というイメージでした。
大きくなるにつれ、校長先生ってある意味すごろくの上がりポジションに見えて
学校で一番偉いんだろうけど毎日何してるんだろうと思っていました。
大学4年生の時、教育実習で実家近くの中学校に2週間通った時は、
先生コミュニティのヒエラルキー(ピラミッド型、若い先生が超辛い環境)、
道徳を教えていながら先生たちが陰でやっていた道徳心のない態度や行動、
授業は部活動で生徒に触れあうのは楽しかった一方、先生たちの非常識をみて
「学校ってクソ」と思っていたので(今はどうなっているか知りませんが)
学校の先生に対して(自分が教わった先生もえこひいき先生が多かった)
ずっと悪い印象しかもっていませんでした。
そんなネガティブ印象の中、この映画を鑑賞して、
学校という組織の中の最高運営(経営)責任者である校長先生の考えひとつで
学校ってこうも変わるものなんだな、と目からうろこでした。
もちろん、変えることに対して親からの反発があればきちんと対話することで
互いが納得いく形にもっていくのも校長先生の責任で、そのためには物凄い
エネルギーを要するうえに、なにかあれば責任をとるのは校長先生な訳です。
調子いいときだけ前面に出て、まずいなと思うと逃げるタイプの人多いのですが、
逃げることなく生徒の目線で真摯に向き合うことができる人、
校長はすごろくの上がりではなく、学校運営の最高責任者としての自覚をもって
逃げることなく運営できるか、非常に大事なポジションであると思いました。
とはいえ、今回とりあげた校長先生はおそらく一握り(というか一握りでしょう)、
何か学校で問題があれば隠ぺいに走る、いじめで自ら命を絶った生徒についても
学校側に不利な内容を隠蔽していた北海道の中学校の事例も以前ありましたが、
教育委員会と一緒に保身に走る、そんな人たちは勤めた年数が長くとも
校長になる資格はないと思います。
今作は、つくりたい方向があった上でのインタビューと言いう感じで、
若干誘導するようなところがあって素直に全面的に受けいれるという感じでは
ありませんでしたが(ポップな演出も私には若干邪魔なイメージでした)
子供たちが成長していく過程で未来に希望を持てるように育てていく、
その役目を学校も担っている中で最高責任者として走り続ける校長先生の姿を観て
これまでの先入観がだいぶ払拭された感のあった「夢みる校長先生」でありました。
映画「リバー、流れないでよ」を観る [映画(や・ら・わ行)]
タイムループものの映画をこれまでにも観て面白かったので、
今作も面白そうと鑑賞しました。

あらすじは映画.comさんより。
京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で仲居として働くミコトは、
別館裏の貴船川のほとりにたたずんでいたところを女将に呼ばれ、仕事へと戻る。
だが2分後、なぜか先ほどと同じ場所に立っていた。
そしてミコトだけでなく、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちもみな、同じ時間が
ループしていることに気づく。
2分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまうが、
それぞれの記憶は引き継がれるのだ。
人々は力をあわせてタイムループの原因究明に乗り出すが、
ミコトはひとり複雑な思いを抱えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初期位置。(笑)
タイムループものといえば、
今作も面白そうと鑑賞しました。

あらすじは映画.comさんより。
京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で仲居として働くミコトは、
別館裏の貴船川のほとりにたたずんでいたところを女将に呼ばれ、仕事へと戻る。
だが2分後、なぜか先ほどと同じ場所に立っていた。
そしてミコトだけでなく、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちもみな、同じ時間が
ループしていることに気づく。
2分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまうが、
それぞれの記憶は引き継がれるのだ。
人々は力をあわせてタイムループの原因究明に乗り出すが、
ミコトはひとり複雑な思いを抱えていた。
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初期位置。(笑)
タイムループものといえば、
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同じ1週間を繰り返しながら脱出を目指す人達の映画を今年観ましたが、
これらのタイムループものも楽しかったことを思い出します。
今回は2分間を繰り返すという趙短時間のタイムループですが、
2分で何ができるのか、メイキングの動画を観たら、本当にきっかり2分を計って
オーバーするとリテイクする様子を見て撮影が大変だったことを知りました。
今作、まるで舞台で見る群像劇のようだと思っていたら、京都をベースに活動される
ヨーロッパ企画という劇団の方が脚本監督、出演していると知り納得したのですが、
時間が戻っても意識が続いているので、何が起きているのか登場人物たちが確認し、
(初期位置というのは、時間が戻った時に立っている場所のことを意味します)
タイムループが起きていることを理解した後は、どうやってここから脱出するか、
2分間の繰り返しの中で模索していく、、、、いずれ脱出できるだろうと想像して
観ているのでドキドキ感も激しすぎることもないわけですが(笑)
2分間を繰り返していく間に、人間関係に亀裂が入りそうになったり疑心暗鬼になったり、
人間が困った状況に陥った時に起きそうな疑念が渦巻く様子が笑ってはいけないのに
ついつい笑ってしまいました。(周囲からもクスクス笑が起きていました)
先輩と後輩が久しぶりに会って猪のしゃぶしゃぶを食べた後の〆の雑炊、
2分食べては元に戻るので一向に減らずに次第にイラついていったり、
アイデアが出ず連載原稿がかけないミステリー作家が2分経って元に戻ると分かった
ことからあれこれ試してみたくなって部屋の障子を指でつついて穴を開けたり(笑)、
部屋から川に飛び降り自殺したり、
また、お客さんの注文した熱燗、仲居さんが鍋で徳利を温めていると2分経って元通り、
その様子がいつまで続くのかと思ったら36パターン撮影したらしいです。びっくり。
実際、冬の貴船で撮影したそうですが、いつの間にか豪雪に景色が変わっていて
大寒波が襲ってきて一旦撮影が中止になったり、大変だったそうです。
「世界線がずれた」という理由をセリフに入れて説明していたものの、
舞台裏の事情を聞くと天候の影響を受けてしまうのは仕方ないとはいえ
かなりご苦労されたということが分かりました。
劇団以外で出演されていて印象的だったのがミステリー作家役の近藤芳正さん、と、
女将役の本上まなみさん。
映画公開の舞台挨拶で聞いて笑ってしまったのは、京都在住で滞在費がかからないから
自分が採用されたのではと近藤さんが仰っていたことでした。
本上さんも京都在住、そんなご縁で出演されたのかもしれませんね。
タイムループが起きていた原因が後半分かり、時間軸を戻すために旅館スタッフ、
お客さんたち、そして、山で猟銃を持って狩りをしていたハンターも含めて、
一致団結する姿がまた笑えるのですが、初期位置から貴船神社の階段をダッシュして、
その先に置いてある物体と対峙して無事時間が戻る、めでたしめでたし、となって、
分かっていたものの観ている私もホッとして、今年の夏休み旅行で訪れる予定の京都、
また貴船に行ってみたいな、と思った「リバー、流れないでよ」でありました。
今回は2分間を繰り返すという趙短時間のタイムループですが、
2分で何ができるのか、メイキングの動画を観たら、本当にきっかり2分を計って
オーバーするとリテイクする様子を見て撮影が大変だったことを知りました。
今作、まるで舞台で見る群像劇のようだと思っていたら、京都をベースに活動される
ヨーロッパ企画という劇団の方が脚本監督、出演していると知り納得したのですが、
時間が戻っても意識が続いているので、何が起きているのか登場人物たちが確認し、
(初期位置というのは、時間が戻った時に立っている場所のことを意味します)
タイムループが起きていることを理解した後は、どうやってここから脱出するか、
2分間の繰り返しの中で模索していく、、、、いずれ脱出できるだろうと想像して
観ているのでドキドキ感も激しすぎることもないわけですが(笑)
2分間を繰り返していく間に、人間関係に亀裂が入りそうになったり疑心暗鬼になったり、
人間が困った状況に陥った時に起きそうな疑念が渦巻く様子が笑ってはいけないのに
ついつい笑ってしまいました。(周囲からもクスクス笑が起きていました)
先輩と後輩が久しぶりに会って猪のしゃぶしゃぶを食べた後の〆の雑炊、
2分食べては元に戻るので一向に減らずに次第にイラついていったり、
アイデアが出ず連載原稿がかけないミステリー作家が2分経って元に戻ると分かった
ことからあれこれ試してみたくなって部屋の障子を指でつついて穴を開けたり(笑)、
部屋から川に飛び降り自殺したり、
また、お客さんの注文した熱燗、仲居さんが鍋で徳利を温めていると2分経って元通り、
その様子がいつまで続くのかと思ったら36パターン撮影したらしいです。びっくり。
実際、冬の貴船で撮影したそうですが、いつの間にか豪雪に景色が変わっていて
大寒波が襲ってきて一旦撮影が中止になったり、大変だったそうです。
「世界線がずれた」という理由をセリフに入れて説明していたものの、
舞台裏の事情を聞くと天候の影響を受けてしまうのは仕方ないとはいえ
かなりご苦労されたということが分かりました。
劇団以外で出演されていて印象的だったのがミステリー作家役の近藤芳正さん、と、
女将役の本上まなみさん。
映画公開の舞台挨拶で聞いて笑ってしまったのは、京都在住で滞在費がかからないから
自分が採用されたのではと近藤さんが仰っていたことでした。
本上さんも京都在住、そんなご縁で出演されたのかもしれませんね。
タイムループが起きていた原因が後半分かり、時間軸を戻すために旅館スタッフ、
お客さんたち、そして、山で猟銃を持って狩りをしていたハンターも含めて、
一致団結する姿がまた笑えるのですが、初期位置から貴船神社の階段をダッシュして、
その先に置いてある物体と対峙して無事時間が戻る、めでたしめでたし、となって、
分かっていたものの観ている私もホッとして、今年の夏休み旅行で訪れる予定の京都、
また貴船に行ってみたいな、と思った「リバー、流れないでよ」でありました。
映画「リトル・ショップ・オフ・ホラーズ」を観る [映画(や・ら・わ行)]
好きなミュージカル(舞台も映画も)の「リトル・ショップ・ホラーズ」、
オリジナル作品について調べたら、まさかのロジャー・コーマン作品、と知り、
今まで知らなかったなんてダメだな自分、、、と反省して今回鑑賞しました。
オリジナル作品について調べたら、まさかのロジャー・コーマン作品、と知り、
今まで知らなかったなんてダメだな自分、、、と反省して今回鑑賞しました。
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あらすじはYahoo!映画さんより。
何をやってもダメな男シーモアは、路地裏の片隅にひっそり佇む花屋の店員。
だが彼には恐るべき秘密があった。
なんとオードリーと名付けられた人喰い植物を店で大事に育てているのだ。
オードリーに命じられるまま、シーモアがエサとなるべき人間を招き入れていた……。
わずか二日間の撮影で完成させたというR・コーマンの伝説的ブラック・コメディ。
何をやってもダメな男シーモアは、路地裏の片隅にひっそり佇む花屋の店員。
だが彼には恐るべき秘密があった。
なんとオードリーと名付けられた人喰い植物を店で大事に育てているのだ。
オードリーに命じられるまま、シーモアがエサとなるべき人間を招き入れていた……。
わずか二日間の撮影で完成させたというR・コーマンの伝説的ブラック・コメディ。
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ジャック・ニコルソンの怪演!
ロジャー・コーマン作品と分かってみると、
マザコンの花屋スタッフにサドの歯医者にマゾの患者などカルト臭漂う作品で、
ああ確かにロジャー・コーマン作品だなというのが分かります。(笑)
(私のブログ内で”ロジャー・コーマン”で検索するとわらわら作品が出てきます)
https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/search/?keyword=%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3
元々、1982年版のミュージカル映画を観て気持ち悪いけれど楽しい、という感想で
その後の舞台版も見たりしたのですが、オリジナル作品に歌はついていないので、
カルトが過ぎる感じが観ていて笑えるというか眉をひそめるというか、
結末含めて(私が知っている映画と結末が違うのも時代の流れ?)なんともいえない感が
漂いまくっている作品でした。
とはいえ、「ロジャー・コーマン作品」だからと枕詞を付けてしまえばOK的な、
そんな感覚がしみついてしまっているので(良い子は真似しない方がいいです)
白黒だけど、食人植物のオードリージュニアもまあまあ良いできじゃないかな、と
とても2日間、低予算で獲ったと思えないくらい(60年前だし)の造作です。
(ロジャー・コーマン作品にリッチな出来映えは求めていません)
で、低予算映画なので私の知らない俳優さんたちしか出ないだろう、と思って
観ていたら、サドの歯医者さんのところにやってくるマゾの患者の男性、
あれ、これってデカプリオに似たもしや若い頃のジャック・ニコルソン??
もう画面にくぎ付け状態で見ておりましたが(1960年作品です)
その後、演技が洗練されてこの域まで達したのかなと思いました。
私が知っている1986年版ではビル・マーレイがマゾ患者を演じていて、
(サド歯医者を演じていたのはスティーブ・マーティン)
マゾなのに随分演技が違うなあと比較して思ったのですが、
落ち着いて見ていられるのはビル・マーレイの演技で、
ジャック・ニコルソンの演技はなんだか観ていてハラハラしました。(笑)
このオリジナルがなければリバイバル版もなく、ミュージカルもなかったので
ロジャー・コーマン先生には感謝の一言に尽きますが、
やっぱりミュージカルの方が(結末含めて)楽しいかな、と思ってしまった
「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(オリジナル版)」でありました。
(大好きなミュージカル版です)
私が知っている1986年版ではビル・マーレイがマゾ患者を演じていて、
(サド歯医者を演じていたのはスティーブ・マーティン)
マゾなのに随分演技が違うなあと比較して思ったのですが、
落ち着いて見ていられるのはビル・マーレイの演技で、
ジャック・ニコルソンの演技はなんだか観ていてハラハラしました。(笑)
このオリジナルがなければリバイバル版もなく、ミュージカルもなかったので
ロジャー・コーマン先生には感謝の一言に尽きますが、
やっぱりミュージカルの方が(結末含めて)楽しいかな、と思ってしまった
「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(オリジナル版)」でありました。
(大好きなミュージカル版です)
アニメ版「リトル・マーメイド」を観る [映画(や・ら・わ行)]
そんなわけで(どんなわけで(笑))、
公開から34年も経つというのにこれまで一回もまともに観たことがなく、
なのに、先日実写版を先に見てしまい皆さんのレビューを読んでモヤモヤ、
という感じだったので、Amazonプライムでレンタルして鑑賞しました。
(今回初めてレンタルしたのですが、観始めてから48時間で期限切れになるので
焦って3回観ました(^^;)
公開から34年も経つというのにこれまで一回もまともに観たことがなく、
なのに、先日実写版を先に見てしまい皆さんのレビューを読んでモヤモヤ、
という感じだったので、Amazonプライムでレンタルして鑑賞しました。
(今回初めてレンタルしたのですが、観始めてから48時間で期限切れになるので
焦って3回観ました(^^;)
あらすじは映画.comさんより。
純粋で好奇心にあふれた人魚のアリエルは海の王国のお姫様で、
仲良しの魚のフランダーやカニのセバスチャンら愉快な仲間たちと
楽しい毎日を過ごしている。
陸の世界にあこがれるアリエルは、ある日、嵐で難破した船から海に落ちた
人間の王子エリックを助け、恋に落ちる。
アリエルはその一途な恋をかなえるため、海の魔女アースラと契約して
人間の姿になり、エリックに会いに行くのだが……。
純粋で好奇心にあふれた人魚のアリエルは海の王国のお姫様で、
仲良しの魚のフランダーやカニのセバスチャンら愉快な仲間たちと
楽しい毎日を過ごしている。
陸の世界にあこがれるアリエルは、ある日、嵐で難破した船から海に落ちた
人間の王子エリックを助け、恋に落ちる。
アリエルはその一途な恋をかなえるため、海の魔女アースラと契約して
人間の姿になり、エリックに会いに行くのだが……。
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自分が小さい頃に観たかった。
心が汚れる前に観たかったなあ、、正直そんな気持ちで観終わりました。
まあ、公開当時で既に成人していたので心が汚れ始めていましたが(笑)
心の底から素直に楽しむ年頃ではなくなって初めて見たことでそんな気持ちに
なってしまいました。(^-^;
小さい頃にこのアニメを何度も何度も見てその世界観やアリエルが大好きになったら、
実写化の映画をすんなり受け入れられない人もいるよなあ、と思います。
アニメ版が1時間半もないのに対して、実写版は2時間超。
50分くらい長いのはどこが違うの?みたいなYouTube動画も見て、
今の時代(男尊女卑ぽいのはダメとか、喫煙シーンはNGとか)に配慮して
展開を変えたりした部分もあるのは理解したのですが、
そのあたりの変化もダメという方も多いのでしょうね。
人間になって(足が生えて)陸にあがるアリエルが生まれたての小鹿のように
ゆらゆらしている場面が実写版で消えていたのが比較して気づきましたが
だから実写版はダメということには私はなりませんでした。
アニメ版を見てああこっちの方が絶対いいな、と持ったのは、
セバスチャン(蟹)、フランダー(魚)、スカットル(鳥)について。
アニメ版の方が表情が豊かで愛着がわきました。
実写版でもCGではなく、アニメとのコラボみたいに出来れば楽しさ倍増だったかも。
あとは、アニメ版でツボだったのが王国の宮殿シェフのお魚料理調理場面。
それを観たセバスチャンが怯えるのですが、こういうのって今の時代はダメなのかな。
ブラックな味付けの場面で今の私にはウルスラの悪役ぶりと同じくらい良かったものの、
これはお子さんには教育上よくない(ちょっと暴力的?)ということなんでしょうね。
今回アニメ版を観た後ネットで調べていて驚いたのが、こちらのサイト。
ご存じない方の方が多いと思われるのでここでここで書くのもと思ったのですが、
ウルスラのモデルとなったのが、
![Pink Flamingos:25th Anniversar [DVD-AUDIO] Pink Flamingos:25th Anniversar [DVD-AUDIO]](https://m.media-amazon.com/images/I/41hSGQipR5L._SL160_.jpg)
Pink Flamingos:25th Anniversar [DVD-AUDIO]
- 出版社/メーカー: Warner Archive Collection
- 発売日: 2017/06/13
- メディア: DVD
カルト映画でおなじみ(⇐私にとっては超有名人)のDIVINE様。
彼女(彼?)がウルスラのモデルになっていたという説明に、
アリエルよりウルスラへの親近感がぐっと増しました。
(ディスにーもやるねぇ、と違う面でディズニーをリスペクト)
結局初めて見てこんな感想になってしまうので記事にしようか迷ったものの
観たからには記事にして(備忘録)おこうと今回書いた次第ですが、
昭和の終わりごろ、と令和の今、時代が大きく変わってしまった中で、
あちこちに配慮しないと企業業績や社会的責任にまで影響が出てしまうディズニー、
アニメ版とそっくりそのままに実写版をつくれない事情というのもあるのだろう、
そんな気持ちも頭の片隅に置きながら見るので純粋な喜び方ができない残念感は
ありつつ、アニメ版、実写版それぞれの良さを見つけながらみるのがよいのだろう、
そういう結論に至ったアニメ版「リトル・マーメイド」でありました。
彼女(彼?)がウルスラのモデルになっていたという説明に、
アリエルよりウルスラへの親近感がぐっと増しました。
(ディスにーもやるねぇ、と違う面でディズニーをリスペクト)
結局初めて見てこんな感想になってしまうので記事にしようか迷ったものの
観たからには記事にして(備忘録)おこうと今回書いた次第ですが、
昭和の終わりごろ、と令和の今、時代が大きく変わってしまった中で、
あちこちに配慮しないと企業業績や社会的責任にまで影響が出てしまうディズニー、
アニメ版とそっくりそのままに実写版をつくれない事情というのもあるのだろう、
そんな気持ちも頭の片隅に置きながら見るので純粋な喜び方ができない残念感は
ありつつ、アニメ版、実写版それぞれの良さを見つけながらみるのがよいのだろう、
そういう結論に至ったアニメ版「リトル・マーメイド」でありました。
映画「ラストエンペラー」を観る [映画(や・ら・わ行)]
リアルタイムに映画館で観た映画ですが(当時20代)、公開から36年後(50代)、
田端のチュプキさんで、坂本龍一さん追悼上映として見る機会を持つことができました。
田端のチュプキさんで、坂本龍一さん追悼上映として見る機会を持つことができました。
あらすじは映画.comさんより。
1950年、ハルピン。
ソ連での抑留を解かれ母国へ送還された大勢の中国人戦犯の中に、
清朝最後の皇帝・溥儀の姿があった。
手首を切って自殺を図った彼は、薄れゆく意識の中、
波乱に満ちた自身の半生 を思い起こしていく。
1950年、ハルピン。
ソ連での抑留を解かれ母国へ送還された大勢の中国人戦犯の中に、
清朝最後の皇帝・溥儀の姿があった。
手首を切って自殺を図った彼は、薄れゆく意識の中、
波乱に満ちた自身の半生 を思い起こしていく。
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観てよかった。(^-^)
今作でアカデミー賞最優秀音楽賞を受賞された坂本龍一さんの追悼上映で
観る機会を得ましたが、自分が大幅に歳をとったことによって溥儀の時代の荒波に
翻弄された人生を更に深く感じることができたような気がします。
3歳で皇帝になって年長者が皆自分の言うことを聞くとなれば、
世間知らずで傲慢な人間に成長していってしまうのですが、
(宦官に墨汁を飲めと命令するあたりは本当に酷いなと思いながら見ていました)
その後、紫禁城の中だけの皇帝となり(紫禁城の外では袁世凱が皇帝)、
あれだけ紫禁城の外に出たくても叶わなかったのに、今度は北京政変によって
1時間以内に紫禁城から出ていけと言われてしまう。
その後は、満州人としての誇りをもって満州に移動し、満州国の皇帝なる、
とはいえ、そこには日本軍の力が大きく働いているわけで、
傀儡政権(英語だとPuppet governmentと言っていて妙に納得)の
皇帝として結局は操られる立場だったこと、第二次世界大戦で日本が敗戦し、
再び皇帝の座を降りて亡命中にソ連軍につかまり収容所へ。。。
ベルナルド・ベルトルッチ監督によって脚色されている部分もたくさんあるとは
思うものの、敗戦後と幼い頃からの流れを交互に映し出すことで、
運命に翻弄された溥儀の人生がより深く描かれているように思えました。
・今回観てウルっとしてしまったのは、西太后の命令で母親から引き離されて
紫禁城に連れていかれるところ(でも乳母のアーモも一緒)
・出かけている間に太妃たちの策略でアーモから引き離されてしまうところ、
(小学校高学年くらいで乳母のおっぱいを恋しがるのも親の愛を知らず、
また、アーモに恋心を抱いていたのかな、と思うと胸熱)
・満州に移って皇帝として君臨(宣言)するところ、
・婉容(第一妃)の寂しさからくるアヘン中毒への道まっしぐら、と、
生まれた子供を殺され更にアヘン中毒で精神破綻した姿
・文繍(第二妃)の紫禁城を出たらただの愛人扱いに対する悲しみ、と、
この先辛いだろうに溥儀と婉容の元から去っていく姿
・収容所の所長が紅衛兵に暴行され罪人として晒される姿
(ここだけ急に時間が流れているけれどなぜか)
こういう胸熱ポイントの他に、
家庭教師のジョンストンを演じるピーター・オトゥールの素敵な姿に
(結構おじいちゃんだけれど)萌えました。
溥儀にとって人生の折々に出会った人たちの中でもジョンストンの存在が
非常に大きく思えたのですが(皇帝相手でもいいなりにならない姿)
20年くらい一緒に過ごしていたということなので、人格形成にも彼の影響は
大きかったのではないかと思いました。
公開当時(20代)の頃、一番記憶に残ったのが、コオロギを入れた缶を
紫禁城の玉座の裏に隠しておいたのを晩年紫禁城に行った溥儀が探す場面、
その5年後に北京にツアーで行って紫禁城も見学したのですが、
映画で見たよりも紫禁城が意外と小さく見えたこと、玉座の周りをぐるぐると
歩いてコオロギ缶があるんじゃないかと探そうとしたことを思い出しました。
(同じことをやっている人が他にもいました(笑))
今の時代ではあり得ないのだと思いますが(絶対CGで再現するでしょうね)
実際の紫禁城が撮影に使われたというのはスケール感を画面越しに感じることが出来て、
今回も感激しました。昔だから撮影許可されたのんでしょうね。
坂本龍一教授(と、デヴィッド・バーン)による音楽がアカデミー賞を受賞、
今回観てもその音楽の存在感と画面の迫力との相乗効果を見ると納得ですが、
この時に受賞を逃したエンニオ・モリコーネについて映画で見たばかりなので
今作でアカデミー賞最優秀音楽賞を受賞された坂本龍一さんの追悼上映で
観る機会を得ましたが、自分が大幅に歳をとったことによって溥儀の時代の荒波に
翻弄された人生を更に深く感じることができたような気がします。
3歳で皇帝になって年長者が皆自分の言うことを聞くとなれば、
世間知らずで傲慢な人間に成長していってしまうのですが、
(宦官に墨汁を飲めと命令するあたりは本当に酷いなと思いながら見ていました)
その後、紫禁城の中だけの皇帝となり(紫禁城の外では袁世凱が皇帝)、
あれだけ紫禁城の外に出たくても叶わなかったのに、今度は北京政変によって
1時間以内に紫禁城から出ていけと言われてしまう。
その後は、満州人としての誇りをもって満州に移動し、満州国の皇帝なる、
とはいえ、そこには日本軍の力が大きく働いているわけで、
傀儡政権(英語だとPuppet governmentと言っていて妙に納得)の
皇帝として結局は操られる立場だったこと、第二次世界大戦で日本が敗戦し、
再び皇帝の座を降りて亡命中にソ連軍につかまり収容所へ。。。
ベルナルド・ベルトルッチ監督によって脚色されている部分もたくさんあるとは
思うものの、敗戦後と幼い頃からの流れを交互に映し出すことで、
運命に翻弄された溥儀の人生がより深く描かれているように思えました。
・今回観てウルっとしてしまったのは、西太后の命令で母親から引き離されて
紫禁城に連れていかれるところ(でも乳母のアーモも一緒)
・出かけている間に太妃たちの策略でアーモから引き離されてしまうところ、
(小学校高学年くらいで乳母のおっぱいを恋しがるのも親の愛を知らず、
また、アーモに恋心を抱いていたのかな、と思うと胸熱)
・満州に移って皇帝として君臨(宣言)するところ、
・婉容(第一妃)の寂しさからくるアヘン中毒への道まっしぐら、と、
生まれた子供を殺され更にアヘン中毒で精神破綻した姿
・文繍(第二妃)の紫禁城を出たらただの愛人扱いに対する悲しみ、と、
この先辛いだろうに溥儀と婉容の元から去っていく姿
・収容所の所長が紅衛兵に暴行され罪人として晒される姿
(ここだけ急に時間が流れているけれどなぜか)
こういう胸熱ポイントの他に、
家庭教師のジョンストンを演じるピーター・オトゥールの素敵な姿に
(結構おじいちゃんだけれど)萌えました。
溥儀にとって人生の折々に出会った人たちの中でもジョンストンの存在が
非常に大きく思えたのですが(皇帝相手でもいいなりにならない姿)
20年くらい一緒に過ごしていたということなので、人格形成にも彼の影響は
大きかったのではないかと思いました。
公開当時(20代)の頃、一番記憶に残ったのが、コオロギを入れた缶を
紫禁城の玉座の裏に隠しておいたのを晩年紫禁城に行った溥儀が探す場面、
その5年後に北京にツアーで行って紫禁城も見学したのですが、
映画で見たよりも紫禁城が意外と小さく見えたこと、玉座の周りをぐるぐると
歩いてコオロギ缶があるんじゃないかと探そうとしたことを思い出しました。
(同じことをやっている人が他にもいました(笑))
今の時代ではあり得ないのだと思いますが(絶対CGで再現するでしょうね)
実際の紫禁城が撮影に使われたというのはスケール感を画面越しに感じることが出来て、
今回も感激しました。昔だから撮影許可されたのんでしょうね。
坂本龍一教授(と、デヴィッド・バーン)による音楽がアカデミー賞を受賞、
今回観てもその音楽の存在感と画面の迫力との相乗効果を見ると納得ですが、
この時に受賞を逃したエンニオ・モリコーネについて映画で見たばかりなので
こういう賞レースも運やタイミング、縁もあるのかなと思いました。
自分の平々凡々な人生と比較するのもおこがましい(不敬ですみません)のですが
どいういう立場で生まれるか、どの時代に生まれるかは自分で決められないとはいえ、
ここまで時代に翻弄される方の人生を(映画の中の全てが事実ではないとは思いますが)
垣間見せてもらった気持ちになって36年の時を経てまた観られてよかったと思えた
「ラストエンペラー」でありました。
自分の平々凡々な人生と比較するのもおこがましい(不敬ですみません)のですが
どいういう立場で生まれるか、どの時代に生まれるかは自分で決められないとはいえ、
ここまで時代に翻弄される方の人生を(映画の中の全てが事実ではないとは思いますが)
垣間見せてもらった気持ちになって36年の時を経てまた観られてよかったと思えた
「ラストエンペラー」でありました。
映画「リトル・マーメイド」を観る [映画(や・ら・わ行)]
事前の評判(ポリコレ色が強い)を聞いていたので迷ったのですが、
ディズニーだしやっぱり見ておこうかな、と水曜日の割引デーに鑑賞しました。

あらすじはYahoo!映画さんより。
おきてを破り人間界に近づいた海の王女アリエル(ハリー・ベイリー)は、
嵐に遭った王子エリック(ジョナ・ハウアー=キング)を救う。
彼女は王子との出会いにより、人間の世界への憧れを抑えきれなくなり、
海の魔女アースラ(メリッサ・マッカーシー)と取り引きをする。
それは3日間だけ人間の姿になる代わりに、アリエルの美しい声をアースラに
差し出すというものだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
悪くない、、、と思います。
ただ、素晴らしいか、、と言われると、普通に良い、って感じでした。
冒頭で目が釘付けになったのは、CGのフジツボ。
リアルな描写でイマドキの技術のハイレベルを感じました。(^O^)/
観終わった後、映画レビューをYahoo!映画やYouTube、noteなどで見たのですが
可哀想なくらいディズニーやアリエル役のハリー・ベイリーが叩かれていて、
叩く方の気持ちもわからないではないけれど、なんだか気の毒に思えてしまいました。
ディズニーだしやっぱり見ておこうかな、と水曜日の割引デーに鑑賞しました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
おきてを破り人間界に近づいた海の王女アリエル(ハリー・ベイリー)は、
嵐に遭った王子エリック(ジョナ・ハウアー=キング)を救う。
彼女は王子との出会いにより、人間の世界への憧れを抑えきれなくなり、
海の魔女アースラ(メリッサ・マッカーシー)と取り引きをする。
それは3日間だけ人間の姿になる代わりに、アリエルの美しい声をアースラに
差し出すというものだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
悪くない、、、と思います。
ただ、素晴らしいか、、と言われると、普通に良い、って感じでした。
冒頭で目が釘付けになったのは、CGのフジツボ。
リアルな描写でイマドキの技術のハイレベルを感じました。(^O^)/
観終わった後、映画レビューをYahoo!映画やYouTube、noteなどで見たのですが
可哀想なくらいディズニーやアリエル役のハリー・ベイリーが叩かれていて、
叩く方の気持ちもわからないではないけれど、なんだか気の毒に思えてしまいました。
ディズニーとしては普通というか、別に悪くないと思った私、実はアニメ未見です。
なぜ見なかったのか未だに分からないのですが観るタイミングを逃してしまったのか、
ということなのだと思います。(先日の金曜ロードショーも外出していて観なかった)
とはいえ、リトル・マーメイドについて全く知らないのか、と言われれば、
ディズニーシーのマーメイドラグーンシアターで何回か見たのでそのイメージは
持っています。
(私がこれまで知っていたリトル・マーメイドのほぼすべてがこれ)
現在は内容がリニューアルされて、ウルスラ(映画ではアースラと英語読み)が出てこず
更に楽しいショーになってしまったらしいのですが、セリフが日本語なのに歌となると
いきなり英語という違和感を感じつつ、くるくる回るアリエルに、蟹のセバスチャン、
魚のフランダーにクラゲなどの海の生物たちの楽しそうな様子が何度見ても楽しかった、
(ウルスラの巨大な顔とタコ足もディズニーお約束の悪役で好き)
アニメ未見なので普通に良かったものの、
物凄いCGによるあり得ない加減(あの荒海で王子がケガ一つしなくてびっくり)、
深い海だから仕方ないのですが結構暗い画面が続いて老眼には厳しい、
陸に上がって人間になったアリエルの装いがいまいち、
蟹のセバスチャン、鳥のスカットル(オークワフィナの声は最高)、
魚のフランダーがアニメではなく実写風でアニメやシアターほどの豊かな表情を
再現できていない雰囲気が終始漂う残念感。
他にもありますが、ぽつぽつとツッコミどころはありました。
とはいえ、ディズニーですから(笑)、原作の悲しい結末と異なりハッピーエンド、
それを念頭にみているので安心感はあります。
昨今、多様化、自分と異なるものも受け容れましょう、という、
ダイバーシティ&インクルージョンが声高に叫ばれている中で、
ポリコレでこういう映画制作でも資金提供元などからのプレッシャーは強いのかも
しれませんね。上場企業であれば尚更社会の流れに配慮しなければいけない訳で、
アリエルや王子の養母はアフリカ系、アリエルのお姉さんたちにはアジア系、
ラテン系、インド系、トリトン王(アリエルの父)はハビエル・バルデム、なので
ラテン系なわけで、あとは、王子の国の国民もいろいろな人種がいるのがうかがえて、
恐らく配慮されている部分もあると思いましたが、私自身はそのあたり敏感ではなく
少々ぼんやりしている方なのでやり過ぎ?と思うほどでもなく気にはなりませんでした。
とはいえ、
こういうポリコレもBLM(Black Lives Matter)運動やLGBTQ問題などからの
動きなのだと思いますが、アメリカでアフリカ系の方がアジア系に暴行を働く、
先日も(まだ日本にいるかもしれない)、来日したアフリカ系アメリカ人YouTuberが
電車内で日本人に対して暴言吐いて(⇐韓国系アメリカ人のお兄さんに注意された)
それで散々非難されたにもかかわらず日本に居続けてライブ配信していたら、
今度は自分が通りすがりの人に叩かれる、というのをニュースで見ましたが、
(日本が嫌いなら日本に来るな、ですし、こういう人は入国拒否すればいいと思った)
BLM運動でアフリカ系が差別されていると訴える一方、彼らがアジア系を差別して
暴行を働くのもアメリカで問題になっているのを知ると(ヘイトクライムの標的)、
表面的に多様性といっても実際がこうであっては、映画でいくらやってますと
アピールしても現実的ではないように思えてしまいます。
(エンドロールを見ると特殊効果チームはインド系の方のお名前が多くて、
製作スタッフの多様性は観ていて逆に興味が湧きますが)
という、多様性という観点から(製作側は歌のうまさで主役を採用したと発表)
考えるだけでなく、noteでアニメ版が大好きな方の感想を読んでみて、
みんなに浸透しているイメージの忠実な再現も大事だと思いました。
この記事を書いていらっしゃる方は、アニメ版が大好き過ぎて
実写版が観ていてもどかしくて悲しくなったのだろうな、そんな気持ちになりました。
(記事に書いてある通りエマ・ワトソンがムーランを演じるの、私も嫌だし)
よく原作の小説と異なる結末やキャスティングの映画化に不満を感じる原作ファン、
みたいなことも映画レビューで見たことがありますのでファンであればあるほど
忠実に再現してほしいのにそれが異なっていることに対して残念で悲しい、
私もハリポタの原作ファンで映画化については大好きな場面が端折られていて
残念(そしてちょっとイラつく)だったことも多々ありますが、原作は原作、
アニメはアニメ、割り切りがないと作品を楽しむことは難しいのかもしれませんね。
主人公のアリエルを演じていたハリー・ベイリーは確かに表情がちょっと乏しい感じが
したのですが、歌は素晴らしく、彼女の違う作品を見ていたいという気持になりました。
また、トリトン王のハビエル・バルデムも
なぜ見なかったのか未だに分からないのですが観るタイミングを逃してしまったのか、
ということなのだと思います。(先日の金曜ロードショーも外出していて観なかった)
とはいえ、リトル・マーメイドについて全く知らないのか、と言われれば、
ディズニーシーのマーメイドラグーンシアターで何回か見たのでそのイメージは
持っています。
(私がこれまで知っていたリトル・マーメイドのほぼすべてがこれ)
現在は内容がリニューアルされて、ウルスラ(映画ではアースラと英語読み)が出てこず
更に楽しいショーになってしまったらしいのですが、セリフが日本語なのに歌となると
いきなり英語という違和感を感じつつ、くるくる回るアリエルに、蟹のセバスチャン、
魚のフランダーにクラゲなどの海の生物たちの楽しそうな様子が何度見ても楽しかった、
(ウルスラの巨大な顔とタコ足もディズニーお約束の悪役で好き)
アニメ未見なので普通に良かったものの、
物凄いCGによるあり得ない加減(あの荒海で王子がケガ一つしなくてびっくり)、
深い海だから仕方ないのですが結構暗い画面が続いて老眼には厳しい、
陸に上がって人間になったアリエルの装いがいまいち、
蟹のセバスチャン、鳥のスカットル(オークワフィナの声は最高)、
魚のフランダーがアニメではなく実写風でアニメやシアターほどの豊かな表情を
再現できていない雰囲気が終始漂う残念感。
他にもありますが、ぽつぽつとツッコミどころはありました。
とはいえ、ディズニーですから(笑)、原作の悲しい結末と異なりハッピーエンド、
それを念頭にみているので安心感はあります。
昨今、多様化、自分と異なるものも受け容れましょう、という、
ダイバーシティ&インクルージョンが声高に叫ばれている中で、
ポリコレでこういう映画制作でも資金提供元などからのプレッシャーは強いのかも
しれませんね。上場企業であれば尚更社会の流れに配慮しなければいけない訳で、
アリエルや王子の養母はアフリカ系、アリエルのお姉さんたちにはアジア系、
ラテン系、インド系、トリトン王(アリエルの父)はハビエル・バルデム、なので
ラテン系なわけで、あとは、王子の国の国民もいろいろな人種がいるのがうかがえて、
恐らく配慮されている部分もあると思いましたが、私自身はそのあたり敏感ではなく
少々ぼんやりしている方なのでやり過ぎ?と思うほどでもなく気にはなりませんでした。
とはいえ、
こういうポリコレもBLM(Black Lives Matter)運動やLGBTQ問題などからの
動きなのだと思いますが、アメリカでアフリカ系の方がアジア系に暴行を働く、
先日も(まだ日本にいるかもしれない)、来日したアフリカ系アメリカ人YouTuberが
電車内で日本人に対して暴言吐いて(⇐韓国系アメリカ人のお兄さんに注意された)
それで散々非難されたにもかかわらず日本に居続けてライブ配信していたら、
今度は自分が通りすがりの人に叩かれる、というのをニュースで見ましたが、
(日本が嫌いなら日本に来るな、ですし、こういう人は入国拒否すればいいと思った)
BLM運動でアフリカ系が差別されていると訴える一方、彼らがアジア系を差別して
暴行を働くのもアメリカで問題になっているのを知ると(ヘイトクライムの標的)、
表面的に多様性といっても実際がこうであっては、映画でいくらやってますと
アピールしても現実的ではないように思えてしまいます。
(エンドロールを見ると特殊効果チームはインド系の方のお名前が多くて、
製作スタッフの多様性は観ていて逆に興味が湧きますが)
という、多様性という観点から(製作側は歌のうまさで主役を採用したと発表)
考えるだけでなく、noteでアニメ版が大好きな方の感想を読んでみて、
みんなに浸透しているイメージの忠実な再現も大事だと思いました。
この記事を書いていらっしゃる方は、アニメ版が大好き過ぎて
実写版が観ていてもどかしくて悲しくなったのだろうな、そんな気持ちになりました。
(記事に書いてある通りエマ・ワトソンがムーランを演じるの、私も嫌だし)
よく原作の小説と異なる結末やキャスティングの映画化に不満を感じる原作ファン、
みたいなことも映画レビューで見たことがありますのでファンであればあるほど
忠実に再現してほしいのにそれが異なっていることに対して残念で悲しい、
私もハリポタの原作ファンで映画化については大好きな場面が端折られていて
残念(そしてちょっとイラつく)だったことも多々ありますが、原作は原作、
アニメはアニメ、割り切りがないと作品を楽しむことは難しいのかもしれませんね。
主人公のアリエルを演じていたハリー・ベイリーは確かに表情がちょっと乏しい感じが
したのですが、歌は素晴らしく、彼女の違う作品を見ていたいという気持になりました。
また、トリトン王のハビエル・バルデムも
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- 出版社/メーカー: パラマウント
- 発売日: 2019/04/24
- メディア: Blu-ray
殺人鬼とか元英国諜報部員(悪役)に比べるととても優しいお父さんで、
アリエルの人間の世界を見てみたいという気持ちに怒りに狂っている場面さえ優しくて
どこか微笑ましい気持ちで見守っている自分がおりました。(笑)
もう一人、ウルスラ(アースラ)を演じていたメリッサ・マッカーシー、
好みでない俳優だったのですが(ごめんなさい)、今作ははまり役で観ていて楽しく、
私が知っているディズニーシーのシアターで見た巨大ウルスラと重なって見えました。
(手下の巨大ウツボもツボでした(笑))
あと、王国の執事を演じていたアート・マリック、どこかで見たことあるような、
鑑賞後にiMDbで調べてみたら、
映画と直接関係ない話ですが、観に行った日、同じ列と後ろの列に大学生くらいの
女性グループが2組座っていて、上映前からポップコーンを食べながら大声で話していて
( 一一)シズカニシテ!と心の中で思っていると、上映が始まっていても映画について語りあい、
あまりにそれが酷かったので、(V)o¥o(V)ウルサイ!と言いそうになったのですが、
アリエルが辛い目にあったり、王子とこのままでは結ばれないのでは、、、みたいな
ところになると、複数人がすすり泣き(結構泣いているのが聞こえてきた)、
最後はめでたしめでたしになったら拍手して、エンドロールが終った後には、
「よかったねえ、感動しちゃったよー」嬉しそうに話していました。
まるで自宅で観ているかのようなリラックスぶりで若い方はこういうものなのかな、
近くに座っているおばちゃん(うつぼ)は鑑賞意欲を削がれかけましたが、
彼女たちが映画を思いきり楽しんで鑑賞していた様子にホッとしました。
おそらくアニメも大好きな方々が映画も見に来たのだと思っていますが、映画は映画、
として楽しんでいたのように見えたので、この映画については、アニメと違うからと
減点していくと全く面白くない映画になりそうです。
(Yahoo!映画の星の数もなんだか悲しいくらい少ないし)
というわけで、私自身は定番のディズニー映画として普通に楽しめましたが、
アニメファンがどうしてがっかりしたり怒っているのか、アニメ版を見て確認して
みようと思った(ディズニーチャンネル未加入なのでレンタルします)
実写版「リトル・マーメイド」でありました。
アリエルの人間の世界を見てみたいという気持ちに怒りに狂っている場面さえ優しくて
どこか微笑ましい気持ちで見守っている自分がおりました。(笑)
もう一人、ウルスラ(アースラ)を演じていたメリッサ・マッカーシー、
好みでない俳優だったのですが(ごめんなさい)、今作ははまり役で観ていて楽しく、
私が知っているディズニーシーのシアターで見た巨大ウルスラと重なって見えました。
(手下の巨大ウツボもツボでした(笑))
あと、王国の執事を演じていたアート・マリック、どこかで見たことあるような、
鑑賞後にiMDbで調べてみたら、
たった2作で降板しちゃったティモシー・ダルトン演じるボンド映画の悪役とか、
シュワちゃんの映画でテロリストとか、歳をとって白髪になって気づかなかった、
でも、この濃ゆい顔、確かに昔見たよ、、思い出しながらびっくりしました。
でも、この濃ゆい顔、確かに昔見たよ、、思い出しながらびっくりしました。
映画と直接関係ない話ですが、観に行った日、同じ列と後ろの列に大学生くらいの
女性グループが2組座っていて、上映前からポップコーンを食べながら大声で話していて
( 一一)シズカニシテ!と心の中で思っていると、上映が始まっていても映画について語りあい、
あまりにそれが酷かったので、(V)o¥o(V)ウルサイ!と言いそうになったのですが、
アリエルが辛い目にあったり、王子とこのままでは結ばれないのでは、、、みたいな
ところになると、複数人がすすり泣き(結構泣いているのが聞こえてきた)、
最後はめでたしめでたしになったら拍手して、エンドロールが終った後には、
「よかったねえ、感動しちゃったよー」嬉しそうに話していました。
まるで自宅で観ているかのようなリラックスぶりで若い方はこういうものなのかな、
近くに座っているおばちゃん(うつぼ)は鑑賞意欲を削がれかけましたが、
彼女たちが映画を思いきり楽しんで鑑賞していた様子にホッとしました。
おそらくアニメも大好きな方々が映画も見に来たのだと思っていますが、映画は映画、
として楽しんでいたのように見えたので、この映画については、アニメと違うからと
減点していくと全く面白くない映画になりそうです。
(Yahoo!映画の星の数もなんだか悲しいくらい少ないし)
というわけで、私自身は定番のディズニー映画として普通に楽しめましたが、
アニメファンがどうしてがっかりしたり怒っているのか、アニメ版を見て確認して
みようと思った(ディズニーチャンネル未加入なのでレンタルします)
実写版「リトル・マーメイド」でありました。
映画「妖怪の孫」を観る [映画(や・ら・わ行)]
公開している映画館が少ないのでやっと観られた作品です。

あらすじはYahoo!映画さんより。
1993年に衆議院議員に初当選した安倍晋三氏は、
自由民主党幹事長、内閣官房長官などを経て、2006年に内閣総理大臣に就任。
2012年に再度総理大臣に選出され、「アベノミクス」などさまざまな政策を実行し、
連続在任日数2822日は総理大臣として歴代最長となった。
しかし退任後の2022年7月8日、奈良市で参議院選挙の街頭演説中に凶弾に倒れる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
選挙で勝てば正義。
そう思っている与党が導く日本のこの先、明るくならないような気持ちになって
観終わりました。

あらすじはYahoo!映画さんより。
1993年に衆議院議員に初当選した安倍晋三氏は、
自由民主党幹事長、内閣官房長官などを経て、2006年に内閣総理大臣に就任。
2012年に再度総理大臣に選出され、「アベノミクス」などさまざまな政策を実行し、
連続在任日数2822日は総理大臣として歴代最長となった。
しかし退任後の2022年7月8日、奈良市で参議院選挙の街頭演説中に凶弾に倒れる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
選挙で勝てば正義。
そう思っている与党が導く日本のこの先、明るくならないような気持ちになって
観終わりました。
以前観たこの作品と同じ、内山雄人監督作品ですが、
Yahoo!映画は★2.8、映画.comでは★3.7と随分レビューに差がついているのが
非常に気になる今作でした。
菅さんを描いたパンケーキ毒見は首相をやめられてからの鑑賞だったので、
ぐふっと笑ってしまったのですが、今作は描いている安倍さんがお亡くなりに
なっている中で鑑賞する作品なので、ぐふっと笑うことはできず、
(というかそういう場面もないし)
アメリカのような二大政党が政権を争うような状況にならない限り、
自民党VS分裂して共闘しない野党の構図が続いて自民党が政権を握り続け、
平成の暗黒30年を過ぎて令和になっても「異次元」「緊急」と声高に言って、
(気づけば一人あたりのGDP金額も20位台後半に落ちてしまったし)
給与は上がらず、社会保険料や税金が上がっていって国民の暮らしは楽にならず、
今や国連に貧困層がある国と認定されている今からどうやってよくなっていくのか、
私自身も年金もらえるの?色々不安はありますが、姪や甥の世代のように、
(ねんきん定期便に書いてあった年金は婆1号の半分くらい(:_;))
この先まだまだ人生長い人達が希望を持って生きていけるのか、本当に心配です。
過去の安倍さんのお姿や発言(国会でも)、関係者(元官僚の古賀さんなど)が
語って様々な疑問に答えていく構成になっていましたが、コロコロ首相が代わる政権、
に対して、安倍さんは長期政権だったから何かしたのかというと、例えばアベノミクス、
インタビューで「アベノミクスは『やっている感』を出せばいい」と言ったり、
「見せかけが大事」と思っているというのを知り、選挙に勝てば後は私利私欲で
いいのか、という気持になりました。
世襲制の地方地盤を持つ国会議員は地元に利益誘導と言いながら、地盤となるエリアは
少子化が進み廃れていくところが多いという話を聞いたことがありますが、
安倍さんの地盤である山口県長門市の様子、元長門市議(無所属)の女性が語る談合、
安倍さんが若い頃勤めた神戸製鋼へ発注し、地元の建設関連の会社には仕事がいかない、
地元で票を集めて当選して地元が廃れていくってどういうこと?と思ったのですが、
今作で安倍晋三さんは安倍晋太郎さんの息子、と思っていたのが、
タイトルにある通り、岸信介(妖怪)の孫だったのか、ということが分かりました。
(安倍晋太郎≠岸信介&安倍晋三、に思えた)
昨年の痛ましい事件の根底にあった宗教の問題についても触れていて
(鈴木エイトさんも出演されていました)
選挙で勝つために必要だからというさほど問題視せずに手伝ってもらっている議員の
多さにも驚きました。
第何次安倍内閣か覚えていませんが閣僚24名のうち宗教と関連していたのが14名、
(関連していない中に小泉さんちの息子さんがいてちょっと笑ってしまった)
結局この問題も小川さゆりさん等の宗教二世が問題提起しているにもかかわらず
どこかうやむやになってしまっている感じがして、選挙に勝つために勝つために、って
勝てば正義で何やってもいいのか、という怒りも覚えてしまった私です。
かなり批判も多いため、今作をつくった内山監督も妨害などを心配されていましたが、
ご自身の小さいお子さんの将来を考えてこのままで日本はいいのか、という問題提起を
したかったのだろうと思いました。
ここまでして危機感をもって描かなければいけなかったのは、
政府と大手メディアのずぶずぶの関係に他ならず(昨今の皇室問題も同様だと思っている)
政府が圧力をかけることによって(変なこと報道したら停波するぞと脅す)
(政府に不利な)真実をメディアが報道できない状態になっているからだと思いました。
ニュースでよく見るようになった「報道の自由度」も68位、G7のダントツで最下位、
というのも日本で偏向報道や忖度報道が常態化しているということですよね。
私自身は選挙には毎回行くのを常としておりますが、
若い世代にもこの作品を観て自分たちの将来に対して考えるきっかけになってほしい
(鑑賞していたのは私と同年代かもっと上ばかりだったので)
と思った「妖怪の孫」でありました。
Yahoo!映画は★2.8、映画.comでは★3.7と随分レビューに差がついているのが
非常に気になる今作でした。
菅さんを描いたパンケーキ毒見は首相をやめられてからの鑑賞だったので、
ぐふっと笑ってしまったのですが、今作は描いている安倍さんがお亡くなりに
なっている中で鑑賞する作品なので、ぐふっと笑うことはできず、
(というかそういう場面もないし)
アメリカのような二大政党が政権を争うような状況にならない限り、
自民党VS分裂して共闘しない野党の構図が続いて自民党が政権を握り続け、
平成の暗黒30年を過ぎて令和になっても「異次元」「緊急」と声高に言って、
(気づけば一人あたりのGDP金額も20位台後半に落ちてしまったし)
給与は上がらず、社会保険料や税金が上がっていって国民の暮らしは楽にならず、
今や国連に貧困層がある国と認定されている今からどうやってよくなっていくのか、
私自身も年金もらえるの?色々不安はありますが、姪や甥の世代のように、
(ねんきん定期便に書いてあった年金は婆1号の半分くらい(:_;))
この先まだまだ人生長い人達が希望を持って生きていけるのか、本当に心配です。
過去の安倍さんのお姿や発言(国会でも)、関係者(元官僚の古賀さんなど)が
語って様々な疑問に答えていく構成になっていましたが、コロコロ首相が代わる政権、
に対して、安倍さんは長期政権だったから何かしたのかというと、例えばアベノミクス、
インタビューで「アベノミクスは『やっている感』を出せばいい」と言ったり、
「見せかけが大事」と思っているというのを知り、選挙に勝てば後は私利私欲で
いいのか、という気持になりました。
世襲制の地方地盤を持つ国会議員は地元に利益誘導と言いながら、地盤となるエリアは
少子化が進み廃れていくところが多いという話を聞いたことがありますが、
安倍さんの地盤である山口県長門市の様子、元長門市議(無所属)の女性が語る談合、
安倍さんが若い頃勤めた神戸製鋼へ発注し、地元の建設関連の会社には仕事がいかない、
地元で票を集めて当選して地元が廃れていくってどういうこと?と思ったのですが、
今作で安倍晋三さんは安倍晋太郎さんの息子、と思っていたのが、
タイトルにある通り、岸信介(妖怪)の孫だったのか、ということが分かりました。
(安倍晋太郎≠岸信介&安倍晋三、に思えた)
昨年の痛ましい事件の根底にあった宗教の問題についても触れていて
(鈴木エイトさんも出演されていました)
選挙で勝つために必要だからというさほど問題視せずに手伝ってもらっている議員の
多さにも驚きました。
第何次安倍内閣か覚えていませんが閣僚24名のうち宗教と関連していたのが14名、
(関連していない中に小泉さんちの息子さんがいてちょっと笑ってしまった)
結局この問題も小川さゆりさん等の宗教二世が問題提起しているにもかかわらず
どこかうやむやになってしまっている感じがして、選挙に勝つために勝つために、って
勝てば正義で何やってもいいのか、という怒りも覚えてしまった私です。
かなり批判も多いため、今作をつくった内山監督も妨害などを心配されていましたが、
ご自身の小さいお子さんの将来を考えてこのままで日本はいいのか、という問題提起を
したかったのだろうと思いました。
ここまでして危機感をもって描かなければいけなかったのは、
政府と大手メディアのずぶずぶの関係に他ならず(昨今の皇室問題も同様だと思っている)
政府が圧力をかけることによって(変なこと報道したら停波するぞと脅す)
(政府に不利な)真実をメディアが報道できない状態になっているからだと思いました。
ニュースでよく見るようになった「報道の自由度」も68位、G7のダントツで最下位、
というのも日本で偏向報道や忖度報道が常態化しているということですよね。
私自身は選挙には毎回行くのを常としておりますが、
若い世代にもこの作品を観て自分たちの将来に対して考えるきっかけになってほしい
(鑑賞していたのは私と同年代かもっと上ばかりだったので)
と思った「妖怪の孫」でありました。
映画「レッド・ロケット」を観る [映画(や・ら・わ行)]
昨日アップした映画「聖地には蜘蛛が巣を張る」を鑑賞した15分後くらいから、
同じ映画館で観たおバカ画です。(あらすじは事前確認していませんでした)

あらすじはYahoo!映画さんより。
2016年。マイキー(サイモン・レックス)は、ポルノ映画のスター俳優だったものの
落ちぶれてしまい、無一文の状態で故郷のテキサスへ舞い戻る。
別居中の妻レクシーと義母リルに煙たがられながらも、マイキーは彼女たちの家に
居候させてもらうが、17年間ポルノ俳優をやっていたことがブランクとなって仕事はない。
昔のコネを頼ってマリファナの密売で日銭を稼ぐ中、マイキーはドーナツ店で働く少女と
出会い、彼女との交流を通じて再び前を向こうとする。
同じ映画館で観たおバカ画です。(あらすじは事前確認していませんでした)

あらすじはYahoo!映画さんより。
2016年。マイキー(サイモン・レックス)は、ポルノ映画のスター俳優だったものの
落ちぶれてしまい、無一文の状態で故郷のテキサスへ舞い戻る。
別居中の妻レクシーと義母リルに煙たがられながらも、マイキーは彼女たちの家に
居候させてもらうが、17年間ポルノ俳優をやっていたことがブランクとなって仕事はない。
昔のコネを頼ってマリファナの密売で日銭を稼ぐ中、マイキーはドーナツ店で働く少女と
出会い、彼女との交流を通じて再び前を向こうとする。
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失笑もれまくりのおバカ映画なのですが、現代のアメリカの一端を描いている作品、
だと思いました。
(2016年のアメリカ大統領選でヒラリーが優位だったころというのが
テレビの音声からうかがえる、そんな時代設定でした)
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というのは知った上で鑑賞したので、話の展開などを観ていても、
フィクションとはいえ、アメリカで生活する低所得層の白人、を描いている、
そういう気持でどこか納得して観ていました。
映画のタイトルは主人公マイキー(元ポルノスター)とかけてつけられたスラング、
らしいのですが、マイキーのダメっぷり(でも妙に明るい)を観ていると、
40代で仕事がなくなり故郷のテキサスに帰ってきて仕事に就こうとするものの、
職歴の空白(17年間)が長すぎて聴かれて自分の芸名を説明する場面、
面談相手も納得するものの、そんな人を雇ったら上司に怒られるという理由で
仕事が見つからず、大麻を売って稼ぐという道しかない、というのは、
今作がフィクションであっても、実際こういうこと(職探しで苦労)は多いのでは
そんな気持ちで見続けておりました。
ちなみに上映時間は2時間越え(130分)ですが、マイキーの変に明るい態度を観ると
「濡れ手で粟、みたいなことをやって調子に乗っていたらいつか大変な目に遭うだろう」
と思っていたのが最後にその通りになっていきました。
マイキーが大麻を売ってそこそこ稼いでいく中で出会うのがドーナツ店店員で、
17歳の少女(あだ名がストロベリー)、大人の男が好きと言われて付き合うマイキー、
途中から年下のストロベリーにマイキーがすっかりコントロールされていく様子、
それでも、ストロベリーと一緒にポルノ界に戻れるかもと変な野望を抱く、
そんなうまい話はあるわけないのですが、ある大きな事件を起こしてしまい、
自分を慕う近所の青年ロニーに罪を押し付けて自分は逃げのびようとするあたりから、
歯車が一気に狂い始める、、、、当然といえば当然ですね。
最後の場面は、観客の想像におまかせ、的な終わり方で、ストロベリーとの出会いが
現実だったのか幻想だったのか、アメリカの低所得者層(というか貧困)を描くというのは
「フロリダ・プロジェクト」と同じですが、主役のキャラクターに悲壮感がまったくなく、
そういう点では共感しないものの、ひたすらクズっぷりを発揮していくので場内から
笑いも時折漏れつつ自分のやったことはよくも悪くもブーメランのように返ってくる、
マイキーを観ながらそんな気持ちになった「レッド・ロケット」でありました。
映画「私のはなし 部落のはなし」を観る [映画(や・ら・わ行)]
一時期足が遠のいていた田端チュプキさんですが、
年明けに「MONDAYS~このタイムループ、」を観に行ったあと、
チュプキさんのサイトで他に何か面白そうな作品があるかなあ、と探していて
目に留まった作品です。

あらすじはYahoo!映画さんより。
かつて日本には「穢多」「非人」と呼ばれた身分が存在したが、
1871年に明治政府が発した「解放令」により廃止される。
しかし、それ以降も彼らが住んでいた地域は「部落」と呼ばれ、
差別構造や意識は残り続けた。この問題に関わりのある人々の証言や、
被差別部落に関する裁判を通じ、差別の歴史や背景を解き明かしていく。
年明けに「MONDAYS~このタイムループ、」を観に行ったあと、
チュプキさんのサイトで他に何か面白そうな作品があるかなあ、と探していて
目に留まった作品です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
かつて日本には「穢多」「非人」と呼ばれた身分が存在したが、
1871年に明治政府が発した「解放令」により廃止される。
しかし、それ以降も彼らが住んでいた地域は「部落」と呼ばれ、
差別構造や意識は残り続けた。この問題に関わりのある人々の証言や、
被差別部落に関する裁判を通じ、差別の歴史や背景を解き明かしていく。
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これまで触れてはいけない話題なのか、とボンヤリ思っていたのですが、
(昔、宗教の話よりタブーだと言われたことがあって)
観てよかったと思いました。
(映画公式サイトもどうぞ)https://buraku-hanashi.jp/
この映画を観て、こうあるべき、と言うつもりもありませんし、
観たい人が観ればよいというか、観たくない人に観てという気もなく、
観た人がぞれぞれ何か感じればよいのかな、と思いました。
3時間の長尺ですが(途中休憩あり)長さは全く感じません。
殆どが全国の色々な地域の部落と言われる方々のインタビューで
(一人だけ批判的な方が顔を隠して登場していましたが)
一方に偏らず、反対派や、鳥取ループというジャーナリストの立場からも
その意見を紹介していたので色々な考えや意見があるということを知る、
そのことが大事なことではないかという気持で観終わりました。
私自身、両親が同和問題に殆ど触れることなく育ったせいか
(聞けば同級生に居たみたい、という程度)
特に意識することなく大人になり、新卒で入った会社(墨田区)の新入社員研修で
「差別のない社会をめざして」というタイトルで同和問題について総務部長の講義を
聞いた程度、その後、YouTubeなどで紹介されている動画を観る機会が増えて、
今回の映画にたどり着いたような気がします。
映画鑑賞後、監督の満若勇咲(みつわかゆうさく)さんの舞台挨拶があったので、
色々お話をうかがったのですが、ドキュメンタリーの面白い点は学べるのは一面で
いい意味でモヤモヤするところという話に納得しました。
京都のご出身ながら地元の同和問題について学ぶことがなく、大学卒業後、兵庫の
食肉処理場のドキュメンタリーを撮ったものの、同和団体からの反対意見が出たため
公開に至らず、それが、その後今作を撮影するきっかけになったそうです。
出演される同和地区の方については、監督自らが選んだり出演交渉したのではなく、
監督が知り合ったキーパーソンとなる方が直接交渉してくださったお陰で
うまく進んだそうですが、一方で若い方の身バレするという葛藤もあったそうで、
今回顔を映して名前も出してインタビューを受けてくださった方々の姿を観ることが
できたのは、監督が信頼できるキーパーソンと知り合ったからこそなのだろう、
と思いました。
映画の中で同和地区を指定する出版物を制作する鳥取ループについても描いていますが
観ている人の気持ちが敵意を感じるようには作られていなくて多面的に映し出す、
そういう中での一人という立ち位置で、ご本人も完成版を鑑賞したあと、
フラットに描かれている、という感想だったのも納得でした。
「穢多」「非人」と呼ばれていたころから現在に至るまでの歴史について
説明してくださる学者の黒川みどり先生の説明がところどころで入るのですが、
差別というものが意図的に作られていったものであるということが分かります。
人間は、自分が優位に立つことで安心する生き物なのかと思うのですが
(テレビでおバカな芸人を観て自分の方がまし、とホッとするような感覚)
差別というのもそういう本能に基づくものなのかもしれないと思いました。
インタビューの中で京都の同和地区に滋賀の同和地区から嫁いだ女性が登場し、
同和の人たちの待遇改善を求めて運動していた(戦後)話をされるのですが、
それによって生活レベルは上がったものの、同和地区のみ対応したことで、
それ以外の人たちの不満も募っていったこと、生活レベルを上げるような方策を
同和、それ以外の人、分けることなく全ての住民に対して行うべきだったのでは
ということを仰っていたのが印象的でした。
この作品を観て自分がなにか運動を起こすということには至りませんが、
これまで身近になかったけれど日本のどこかに存在している問題について、
一端でも知ることができたことは自分にとっても世界が広がるわけですし、
それもこの映画のお陰でだと思えた「私のはなし 部落のはなし」でありました。
映画「ルイス・ウエィン 生涯愛した妻とネコ」を観る [映画(や・ら・わ行)]
映画のはしごをしたとき、上映時間だけで選んだ作品です。

あらすじはYahoo!映画さんより。
イギリスの上流階級出身のルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、
父亡き後イラストレーターとして働き一家を支える。
やがて妹の家庭教師エミリー(クレア・フォイ)と恋に落ちた彼は、
身分違いだという周囲の反対を押し切って彼女と結婚するが、
間もなくエミリーは末期がんであることが分かる。
そんな中、庭に迷い込んだ子猫にピーターと名付けてその絵を妻のために描き始めるルイス。
妻亡き後、彼はピーターを心の友として猫の絵を一心不乱に描き続ける。

あらすじはYahoo!映画さんより。
イギリスの上流階級出身のルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、
父亡き後イラストレーターとして働き一家を支える。
やがて妹の家庭教師エミリー(クレア・フォイ)と恋に落ちた彼は、
身分違いだという周囲の反対を押し切って彼女と結婚するが、
間もなくエミリーは末期がんであることが分かる。
そんな中、庭に迷い込んだ子猫にピーターと名付けてその絵を妻のために描き始めるルイス。
妻亡き後、彼はピーターを心の友として猫の絵を一心不乱に描き続ける。
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今の時代だったら違う人生になっていたかもしれない。(;_:)
たられば的なのですが、そんな気持ちで最後まで観てしまった映画でした。
ルイスが20代前半で父逝去、長子として母と5人の妹を養わなければいけなくなる
↓
給与の安い教職からフリーの画家に転身、雑誌の挿絵(動物、風景)を描く
↓
妹たちの家庭教師でやってきたエミリー(30代前半)と恋に落ち結婚、
下層階級で一回り年上のエミリーとの結婚を家族親戚に反対されて2人で引っ越し
↓
迷い猫のピーターを飼って幸せな生活を送っていたが、
エミリーは癌で3年後に他界
↓
悲しい中、ピーターをモデルに擬人化した猫のイラストを描きまくり話題になる
↓
有名人となるが版権をもっていなかったため多忙なのに生活は苦しく
精神を病んでいき病院へ、そこが酷くて更に精神状態は悪化
↓
かつて絵を買ってくれた人と再会し良い病院へ転院
作品づくりにいそしむ
幸せかどうかは本人が決めることだと思うのですが、
階級(身分)で人を見下すような時代(しかも舞台はイギリス)、
(まあ今の時代もそんな感じのところはあると思いますが)
好きな人との結婚も反対され(エミリーも祝福されず可哀想)
エミリーが亡くなったあと猫を描きまくって有名になるものの
版権をもっていなかったが故に(母と妹たちを養わないといけないし)
苦しい生活から脱出できず(今の時代なら妹たちにも働けといいたい)
精神を病んでいく姿には切ない気持ちばかりが先行してしまい、
楽しい気持ちに殆どなれずモヤモヤとした気持ちで観終わりました。
最近、画家の美術展を見るとき、その人の人生とその時制作された作品を
観てああこういう時にこういう絵を描くんだなあ、と思いながら鑑賞するのが
興味深く思えるのですが(藤田嗣治の晩年の作品などは特に印象深かった)
活き活きとした猫を描いていた印象のルイス・ウェインの印象が
良い意味でも悪い意味でも変わったというか、改めて、彼の作品を時系列で
観てみたいという気持になった「ルイス・ウエィン 生涯愛した妻とネコ」で
ありました。
(ちなに原題は”THE ELECTRICAL LIFE OF LOUIS WAIN”、
電気が走ったようなルイス・ウェインの生涯、って意味なのかと思いますが
邦題は猫で釣っている感じですね。( 一一))