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映画「ブラウン・バニー」を観る [映画(は行)]

呑み記事の次なので映画記事ですが、
今回は心地よい作品ではないので、「そういうのはちょっと。。。」という方は
どうぞスルーなさってくださいね。(^_^.)


 

久しぶりにヴィンセント・ギャロ作品を鑑賞しました。

ブラウン・バニー [DVD]

ブラウン・バニー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD


内容はamazonさんより。

『バッファロー’66』に続く、ヴィンセント・ギャロの監督・主演作。
バイクレーサーとして全米を転戦するバドが、別れた恋人デイジーへの想いを胸に
東海岸からカリフォルニアへ向かう。
旅の途中、彼は何人もの女性と出会うが、そのたびに頭をよぎるのはデイジーの面影。
カリフォルニアに着いたバドは、かつて彼女と暮らした家に置き手紙を残すのだが…。
物語は『バッファロー’66』以上に淡々と進行。
一面に広がる砂漠からラスベガスの雑然とした裏町まで、
アメリカを象徴するような光景を美しく切り取った映像や、選曲にはギャロのセンスが感じられる。
バドと女性たちのエピソードは、次の愛に踏み出せない彼の心象をそのまま映像にしたかのよう。
ひたすらもどかしいバドの行為を、退屈と感じてしまう観客もいるだろう。
しかし、そのもどかしさはすべて、ラストシーンのための助走であると言っていい。
カンヌも騒然とさせた生々しい映像と、その後の展開は、好き嫌いはあれ、
誰もが衝撃を受けることは間違いない。




賛否両論の映画だと思います。


私は、描きたいことは分からないでもないけれど
「そこまでやらなくてもいいんじゃないの」と思った時点で
「否」の評価をした方だと思っています。




話はラスト10分くらいまでは非常にダラダラというか淡々というか冗長な感じで続きます。

特に冒頭のバイクレースシーンは、
「私は何の作品を観てるんだったっけ?」と思ったくらいです。(笑) 


車で移動している設定なので、フロントガラスは汚れているし、風景はぶれて揺れるし、
まるで自分も一緒にあちこちを移動しているような気分になるのは
乗り物酔い気分ながら面白いな、と思ったのですが。。


ヴィンセント・ギャロ演じる主人公のバドはバイクレーサーで全米各地を転々としながら
別れた恋人デイジーのことを思い出しながら、花の名前のついた女性と出会う度に
声をかけてしまう、、のですが、、
ロマンの欠片もない私には「都合よすぎ?」なんて思ってしまいました。(^_^.)


で、最後の最後に別れた恋人デイジーと再会するのですが、
ここから先はもうビックラ仰天。 そんな展開かよ、と思ってしまいました。


だって、ずーっとボカシが入ってるんですよ。(-.-)


ボカシが入ってるんだけど、ま、想像できちゃう訳ですよ。


動画検索するとボカシ無しの映像も出てくるんですけどね、
思わずそれを観てこりゃまたビックリで。(@_@)

バッファロー'66 [DVD]

バッファロー'66 [DVD]

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この作品でもギャロ監督自身のナルシストっぽいところは感じたのですが
今回はもっとそれを感じたというか、「そこまでしなくてもいいんでないの?」と思いました。


だって、デイジーを演じた女優のクロエ・セヴィニー、
この作品に出たせいで所属していた事務所からクビを言い渡されたというし、
いくら監督に言われたからってそこまでしなくてよかったんじゃないの?と正直思います。


カンヌ映画祭でも途中退席する人が続出、というのもなんとなくわかるし、
ラストの描写で酷評されたのも分からなくもないし、
愛した女を失ったことによる喪失感とか描きたかったのかしれませんが、
ここまできちゃうと常人にはもう計り知れないっていうかなんというか、
ラスト10分の手前までは、ヴィンセント・ギャロによるヴィンセント・ギャロの為の
プロモーションビデオといってもよいかな、と思いましたが、とにかくラストがもう。。。


恋人に傷つけられた男の側から見れば、そんなこともあるのかもしれないんですれど、
でもこの男だって恋人を助けず逃げてしまった、そういう自己チューな部分もあったので、
決して共感はできず、かといって、映画の中のきれいな話で終わらせることなく、
人生には汚れたドロドロした部分もある、ということを描きたかったのかと思ったり、
でも結局、よく分からぬまま観終わってしまった感ありでした。


と、嫌悪感を感じた一方で、それ以外はそんなに嫌いじゃない自分もいたりして、
非常に矛盾しているのですが、「バッファロー’66」でのイメージもあるので、
今作で酷評を受けた為かもう映画を撮らないと言っているギャロ監督には
次の作品も作ってほしいと思ったりもした「ブラウン・バニー」でありました。



※私の記事を読んで、この作品を鑑賞して「ああ、見なければよかった」と後悔されても
  責任は取れませぬ。 悪しからず。 (^_^.)


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コメント 10

mayu

うつぼさん、こんにちは^^

カンヌで途中で退出されるほどの…
む~ん。。。どんなんだぁ!?
興味津々ですがボカシか言うくらいですから少し想像出来るかな!?
うつぼさん、凄いマニアックからノーマルな映画まで幅が広いんですね!
私は映画館で観る時がほとんどないんですが、やっぱり映画館の方がいいですよね!?

by mayu (2012-03-11 17:19) 

hideyuki2007y

映画とは関係ないですが、うちにはメスウサギが二羽もいるので題名は気になりました(笑)。遅まきながら、サイドバーを拝見してホイットニー・ヒューストンのCD中古で入手しました。懐かしいです。
by hideyuki2007y (2012-03-11 18:05) 

lovin

この映画に出たから事務所首に?そんな映画なんですか!
う~~む。
たぶん、観ないです。(笑)
by lovin (2012-03-11 18:15) 

うつぼ

mayuさん、こんにちは。
この映画、監督は確かにマニアックといえばマニアックですが、
以前見たバッファロー'66が良かったので今回も借りてみたら、、って
感じです。
映画は最近あまり映画館に行かないのでレンタルが多いのですが
まとめ借りする為、同じジャンルに偏らないようにするあまり、こんな
チョイスもあったりします。(^_^.)
by うつぼ (2012-03-11 18:43) 

うつぼ

hideyuki2007yさん、こんにちは。
作中で茶色いうさぎが出てくるのですが、ある意味、主人公と重ね合わせて
いるような表現だったと思いました。。。
うさぎ、、出てきますが、全然可愛い映画、、じゃありません。(^_^.)
by うつぼ (2012-03-11 18:46) 

うつぼ

lovin姐さん、こんにちは。
えっと、見たら姐さんも絶対(@_@)すると思います。
これまでこんな映画、見たことないんでモービックリでした。

>たぶん、観ないです。(笑)
はい、観なくていいです。(笑)
by うつぼ (2012-03-11 18:47) 

bluebird

「バッファロー’66」もヴィンセント・ギャロも好きなんですが、
そっかぁ・・ううむ(笑)

ボカシといえば、先日「ドラゴンタトゥーの女」観てきて、全体によかったんですが、
すごく前時代的なでっかいモザイク入りのシーンがございまして、それも必要ないのに・・な感じで(笑)
あれ、わざとかなぁ・・・
ダニエル・クレイグのが写っちゃったのかなー?(爆)
by bluebird (2012-03-15 12:08) 

うつぼ

bluebird姐さん、こんばんは。
私も嫌いでないっていうか結構好きなんですが、この作品はねぇ。。(-.-)
普通の映画とエロ映画の境目がなくなったのかと思ってしまいました。

>ダニエル・クレイグのが
写ってたからでっかく加工しちゃったとかー。
以前、映画館で「ワイルド・シングス」という映画を観たのですが、
終盤、筋書きと関係もなく意味もないケヴィン・ベーコンのシャワーシーンで
遠巻きにぶらぶらしているのが見えました。その後、DVDを借りてみましたが
きれいにその場面はカットされていました。映倫、気づくの遅い。(笑)
by うつぼ (2012-03-15 21:04) 

へろーめ

イージーライダーのラストみたいな感じ?
by へろーめ (2012-03-22 16:18) 

うつぼ

へろーめ兄さん、こんばんは。
イージーライダー、、よく覚えてませんが、あれはヒッピーとか南部が
北部の人を嫌うみたいな時代背景があったような気がしますけど、
今作は全然違います。えろえろ(えろーめ)なんです。
by うつぼ (2012-03-23 21:24) 

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