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映画「ストップ・メイキング・センス 4Kレストア」を観る [映画(さ行)]

以前デヴィッド・バーンの「アメリカン・ユートピア」を観て
彼が若い頃のライブ映像も観たくなり映画館まで足を運びました。
stopmakingsense.jpg
内容は映画.comさんより。

1980年代の音楽シーンに変革をもたらした
アメリカのロックバンド「トーキング・ヘッズ」が1983年に行った伝説のライブを
記録したドキュメンタリー。
キャリア絶頂期にいた彼らが全米ツアー中の83年12月にハリウッドのパンテージ・
シアターで敢行したライブの模様を収録。
バンドのフロントマンであるデビッド・バーンの躍動感あふれるパフォーマンスに、
彼を象徴する衣装「ビッグ・スーツ」、エキセントリックなダンスとエキサイティング
な演出による圧巻のステージを映し出す。
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アメリカン・ユートピア [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2021/12/08
  • メディア: Blu-ray
この舞台の映画化を観た時、リアルタイムであまり興味がなかったトーキングヘッズに
俄然興味が湧いて今回のライブ映像を鑑賞したのですが、
裸足で登場したデヴィッド・バーンがラジカセをつけて流れてきたメロディに合わせて
演奏する「Psyho Killer」から始まり、少しずつメンバーが増えていく様子、
もう40年以上も前のライブでありながらそこにいて一緒に体感しているような錯覚に
陥りながら駆け抜けるように最後まで楽しむことができました。

おそらく当時は奇抜さもあって万人受けしていたかといえばそうでなかったような、
そんな気もしたのですが(私自身がその一人だった)今見ると、独特の世界観を
作っていく様子、自分が歳をとるとどこか理解できるというか共感できるような
そんな気持ちになりました。

応援上映(声出し可)だったらもっと楽しかったかも、と思うと残念感もありますが
料金が高いのでIMAX上映を敬遠して、普通の上映回で鑑賞したことを鑑賞後に後悔した
自分がおりました。こういうものはケチるといけませんね。

というわけで、帰宅後、自宅で「アメリカン・ユートピア」をおさらい的に鑑賞し、
1人満足したのですが(笑)、先日のQUEENライブ映像のリマスター版然り、
現代の映像技術のお陰で大迫力の世界を体験することができてみて良かったと思った
「ストップ・メイキング・センス 4Kレストア」でありました。










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映画「シン・ちむどんどん」を観る [映画(さ行)]

以前観た「センキョナンデス」が面白かったので、続編も鑑賞しました。シンちむどんどん.jpg
内容は映画.comさんより。

ラッパーのダースレイダーと時事芸人のプチ鹿島が選挙戦を突撃取材した
「劇場版 センキョナンデス」のシリーズ第2弾で、
本土復帰50年の節目となった2022年9月の沖縄県知事選と、
その争点となった基地問題に切り込んだドキュメンタリー。
プチ鹿島は当時放送中だったNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」を推す
候補者たちにさまざまな質問を投げかけ、その人物像を浮き彫りにしていく。
一方、ダースレイダーはSNS上に溢れる県知事選についてのデマを問題視し、
候補者を直撃。
そして2人は基地問題について話を聞くため、座り込み抗議が約3000日にわたって
続く辺野古の現場へと足を運ぶ。
前作に続き、「なぜ君は総理大臣になれないのか」などのドキュメンタリー監督・
大島新がプロデュースを手がけた。


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政治や選挙に対して国民一人一人が興味と関心を持つことが大事、
そんな気持ちで観終わりました。

ここ数年、政治家や選挙に関するドキュメンタリーを観る機会が増えましたが
そんな中で見たのがプチ鹿島さんとダースレイダーさんによる
劇場版 センキョナンデス [DVD]

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  • 発売日: 2023/11/30
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選挙はお祭り、と言う描き方で関心がない人にも分かりやすい内容でした。

前作ほどお祭り感はないのですが、沖縄県知事選の各候補の選挙活動を観て
現職の玉城デニーさんが再選したのも分かるような気がしました。
統一教会の合同結婚式に参加するほどずぶずぶの関係を指摘された
自民公明推薦の佐喜真候補、アンケートでNHKの「ちむどんどん」が好きと
書いておきながらプチ鹿島さんに聞かれると見ていないとはっきり答える場面、
(イメージアップのために秘書か後援会の方がアンケート書いたんでしょう)
一方、玉城さんは同じ質問をされても具体的に共感した部分などを丁寧に
答えているその真逆な感じが面白く思えました。
もう一人の下地候補、IR関連でお金をもらって維新の会を除名され、
無所属で立候補、全身オレンジの洋服に身を包み、オレンジの自転車で
選挙活動を行うその姿、一見奇抜そうでも印象付けるための作戦?にも思えたり、
政見放送だけでは見えてこない各々の候補者の姿を映し出していて、
私も自分が投票する選挙についてはもっと真面目に候補者について
知る努力が必要だなと思いました。

普天間基地についても辺野古基地完成前に普天間基地を返還するという矛盾を
公約にする佐喜真候補、そんなところも選挙結果に影響したのかもしれませんね。

この沖縄県知事選の期間中、辺野古基地建設現場の取材も行っていますが、
現場入口で座り込みをする皆さんたち、彼らがいない時間帯に現場に行って
座り込みしていないじゃんとかSNSでバカなことを言ったひろゆきの態度は
腹立たしい気持ちになりましたが、毎日一定の時間座り込むことで、
建設現場に入るトラックの台数をコントロールしていることも今回の映画で
知りました。活動を行うオール沖縄の方のお話、彼らに歌ってと言われて
その場で即興のラップを披露するダースレイダーさんの姿を観ると、
米軍基地の大半を沖縄県だけに負担させることについても考えるべきでは
と言う気持になりました。

2004年に米軍のヘリコプターが墜落した沖縄国際大学の教授への取材で、
辺野古に基地をつくっている理由となっている普天間基地、
本当はここよりも町の中心部に近い嘉手納基地の方が本当は事故件数が多く、
それなのにそこから問題をずらすかのように普天間を辺野古に移すといって
手打ちしようとしているのではないかという考えの方の話を聞いて
沖縄県知事と全く相容れない政府の姿勢には疑問が湧いてしまいました。
実際、大学の事故現場や大学から見える普天間基地、返還すると言っておいて
新たな建物をどんどん建てているというのは返還する気がないのでは、という
疑問もわきました。

米軍基地問題についてはこれまでもドキュメンタリーなどで観ていて
ぼんやりながら理解していたつもりでしたが今作を観てあまりにも根深く
日本政府がアメリカの顔色ばかりうかがって弱腰にしか見えないのですが
平成の失われた30年といわれる間(ちょっとだけ民主党が与党でしたが)
自分が真面目に選挙で投票していたかというとそうではなかったのかも
(といっても某〇民党には投票しないのですが)
日本は千葉県、関東だけではなく、北海道から沖縄まであるわけですし、
自分の住んでいるところから遠いところでも関心を持って知ることが大事、
改めて思った「シン・ちむどんどん」でありました。






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映画「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」を観る [映画(さ行)]

ジョニー・デップが出演しているというだけで観に行った作品です。
デュバリー.jpg
あらすじは映画.comさんより。

貧しいお針子の私生児として生まれたジャンヌは、
類まれな美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界で注目を集めるように。
ついにベルサイユ宮殿に足を踏み入れた彼女は、
国王ルイ15世とまたたく間に恋に落ちる。
生きる活力を失っていた国王の希望の光となり、彼の公妾の座に就いたジャンヌ。
しかし労働者階級の庶民が国王の愛人となるのはタブーであり、
さらに堅苦しいマナーやルールを平然と無視するジャンヌは宮廷内で嫌われ者と
なってしまう。
王太子妃マリー・アントワネットも、そんな彼女を疎ましく思っていた。
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ルイ15世がジョニデ!

フランスが舞台で英語かと思ったら、ジョニー・デップもフランス語のセリフを
そつなくこなしていて、おまけに雰囲気もよく、スキャンダルまみれで
一時期映画出演から遠ざかっていただけに拝めてよかったです。(^-^)

という今作、まさにベルばらの頃を描いています。

ベルサイユのばら 全5巻セット 化粧箱入り (集英社文庫(コミック版))

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  • 作者: 池田 理代子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/08/25
  • メディア: 文庫
私と同年代の方だとベルばらには殆どの方が触れていたと思いますが、
この中で、デュ・バリー夫人vsマリー・アントワネットが描かれているので、
お初の人という感じがしなくて、でも、ベルばらとは違う印象もありました。

ベルばらはマリー・アントワネットから見た世界なので悪者扱いですが、
今作のようにデュ・バリー夫人側から描くと、マリー・アントワネット、
というか彼女を利用していたルイ15世の娘たちの悪さが際立ちます。

ベルばらでは「娼婦で妾」と蔑まれるデュ・バリー夫人ですが、
今作でその出自や人生を観ていると貧しい環境で育ちながら、
それでも外の世界への興味を持ち、本を読み知識を得ることを楽しみ、
それだからこそルイ15世に見初められたのかと思います。

公妾、と言う言葉に???と思ったのですが、当時はキリスト教の教えが強く
所謂政略結婚(マリー・アントワネットもそうですよね)で好きな相手では
ない人でも結婚しなけれいけない、そんな中で公妾という愛人は本当に
好きな相手だったということらしく、公妾のポンパドゥール夫人を亡くし
気を落としていたところに紹介されたデュ・バリー夫人に惹かれたというのも
聡明で機知に富む彼女の様子を映像越しにみていてなんとなく理解できました。

実際のデュ・バリー夫人と、今作で演じていたメイウェン(監督も兼任)が
随分雰囲気が違うので、その点が批判されているのはレビューで見ましたが、
確かに小さいころから大きくなっていくときの女優さんとメイウェンの顔が
違う、これは確かに違和感を感じつつもルイ15世が惹かれた女性、という点では
まあこの俳優さんでもよかったんじゃないか(肖像画の雰囲気の俳優を使うと
その点が描きづらそうにも思えた)と思いました。

実際にヴェルサイユ宮殿が使われたということもあって絢爛豪華な様子を
楽しむことができましたが、貴族の風習というか文化というのは面倒だな
そんな気もしました。(国王は朝からみんなの目に晒されて大変)

今作でジョニー・デップの姿を見てほっとしたこと以上に印象的だったのは、
ルイ15世の執事的な存在であるラ・ボルド(バンジャマン・ラベルネ)でした。
デュ・バリー夫人を迎えにいくところから、様々なしきたりを教え、
ルイ15世の支えになり、デュ・バリー夫人との関係を見守るその姿、
この人、自分のプライベートな時間や空間はないのではないか、と心配になる
くらいでしたが、ルイ15世とデュ・バリー夫人が互いに信頼しあっていけたのは
ラ・ボルドの存在があったから(実際は不明ですが)ではと思いました。

ルイ15世が天然痘でなくなる場面もベルばらで見たままの様子ですが、
看病し続けたデュ・バリー夫人もルイ15世が亡くなる前にベルサイユ宮殿を
後にせざるを得ない状況になった、、、その後にフランス革命が起きて、
彼女も断頭台の露に消えたという説明で映画が終りました。

作品の性質上、男性が見ても響かないように思えますが、
その立場故、人を信じることも難しいルイ15世が信じて心を許した女性、
という描き方で私はベルばらと同じ舞台を違う側面からみられて
久しぶりにベルばらが読みたくなったという点では有意義だった
「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」でありました。













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映画「さよならほやマン」を観る [映画(さ行)]

よく映画を見に行くMOVIX亀有の上映スケジュールを見ていて
タイトルだけで選んだ作品です。(ホヤ、好きなんで(^-^))ホヤマン.jpg
あらすじは映画.comさんより。

豊かな海に囲まれた美しい島で一人前の漁師を目指すアキラと、
生まれつき障がいを抱える弟のシゲル。
両親は行方不明で莫大な借金を抱えているが、
島の人々に助けられながら、どうにか暮らしている。
そんな彼らの前に、都会からやって来た訳ありの女性漫画家・美晴が現れる。
美晴は兄弟に彼らの家を売ってほしいと言い出し、
3人はなぜか一緒に暮らすことになるが……。
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ムショウにほやが食べたくなりました。(^-^)

東日本大震災の影響については、今年夏の旅行でも実際にその場に行くこと
知ることができましたが、今作はフィクションとはいえ、東日本大震災を境に
時間が止まってしまった兄弟のことを描いていました。
震災時に海にいって未だに行方不明の両親、その両親の代わりに障碍者の
弟シゲルの面倒を見ながら漁にでるアキラ、そこにやってくる漫画家の晴美。

傷害事件を起こして執行猶予中の人気漫画家の晴美、
居場所がないというか、世間の目から離れたかったのか、
いきなりやってくるのが多部島(実際は網地島で撮影されたそうです)、
という若干のツッコミどころはあるものの、そこまでは追いかけてこないだろう
とやってきたのかもしれない、と思いながら晴美と兄弟の関係の変化を観る、
そんな楽しみ方のできる映画でした。
とはいえ、お金を払った上から目線の晴海の態度は最初ムカつくんですが。(笑)

アキラがとってきたホヤを晴美が手でつかんで齧ってお酒を呑む、
その場面が毎日繰り広げられるので見ていて私もホヤが食べたくなるのですが、
アキラは行方不明の両親が原因でホヤを取るのに食べられない、
アキラの抱える心の闇が描かれているのを見て、震災から10年経っても
その場にいた人たちにはいつまでも忘れられない心の傷があるのだと
この映画からも感じました。

行方不明の父が演じていた「ほやマン」でユーチューバーになって大金を稼ごう、
と甘い気持ちで機材を買ってほやマンの衣装を作って動画を作るものの
そんなに簡単に稼げるわけもなく、人気漫画家の晴美のお陰で拡散したことに
気づかないという鈍さのアキラですが、その動画が一転批判の対象となるや、
世の中の手のひら返しも酷いもの、というのは現実でもあることなので
見ていて悲しい気持ちになってしまいました。

真面目なアキラ、そのアキラを信頼してついていく弟のシゲル、
突然やってきて兄弟との信頼を少しずつ築いていく晴美、
この3人を軸に描かれている作品ながら、叔父(津田寛治が演じていた)の
存在も非常に大きいのですが、ご近所のおばちゃんの春子(松金よね子)の
存在感が実は非常に大きかったのではないかと思いました。

島にずっと暮らしている春子をどこかバカにする晴美に対して、
ババアだって生きてるんだよ、と晴美に言い放つのですが、
自分だけが大変で辛いと思っているかもしれないけれど、
誰もが何かしら悩みや辛い思いを抱えているのだと思わせるようなセリフで、
とかく自己中になりがちな自分にも大変響くものがありました。

いつまでも弟の面倒をみなければいけないことへの我慢の限界、
家を晴美に売って自分は島を出ようとするアキラにつきつけられる事実。
とはいえ、最後はハッピーに終わってホッとしました。

ロケ地だった網地島と聞いて思い出したのが、
令和に元号が変わるタイミングで訪れた宮城県石巻、
猫の島として有名な田代島に行こうとしたら悪天候で船が欠航になってしまい
猫とのふれあいが叶わなかったのですが、
(島に行きたかった)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2019-11-24
IMG_7672.JPGその時見かけた看板
田代島以外にも島があるんだなあと思ったのですが、
折角この映画をみましたので、
田代島リベンジの時に網地島にも行ってみようかな、と思った、
「さよならほやマン」でありました。


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映画「すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」を観る [映画(さ行)]

この手のアニメはお子さん向けかと思って避けがちだったのですが、
上映時間がちょうどいいという理由だけで1作目を見たらハマってしまい、
新作が公開されると知って公開初日(11月3日)に観に行きました。すみっこ.jpg
あらすじは映画.comさんより。

ある日、森のはずれでつぎはぎだらけの古い建物を見つけたすみっコたち。
そこはおもちゃを作る工場だった。
すみっコたちもおもちゃ作りをすることになり、
手先の器用なしろくまはミシン、ぺんぎん?は虫メガネで検品など、
それぞれの得意なことをいかしておもちゃ作りがスタート。
しかし、その工場にはなにやら不思議なことがあって……。
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大人だからこそ感じる悲哀。

(1作目は「とびだす絵本とひみつのコ」)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2019-11-14
(2作目は「青い月夜のまほうのコ」)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-11-09

毎回思うのですが、こんな可愛らしいキャラクターを見てほんわかしながら、
大人に刺さってくる内容だったりするのでついつい見てしまう感じです。

最初はおもちゃ工場で嬉々として働くすみっコたちですが、くま工場長の態度が変化し、
大量生産のために疲弊していくすみっコたちを見て思い出したのが、


自動車絶望工場 (講談社文庫)

自動車絶望工場 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1983/09/08
  • メディア: 文庫

35年くらい前に友達に教えてもらって読んだこの本でした。

映画の絵柄はほんわかなのですが、大量生産のために労働環境が悪化していく、
現在のトヨタでこういう季節工の問題はあるのかどうか、不明ですが、
ラインで分業して効率化を図りながら大量生産するように指示するくま工場長、
実はこの工場長にも悲しい事実があったりして、じわり。(泣いてしまいました)

子供のころ大事にしていたぬいぐるみ、大人になったら捨ててしまうか
どこか家の奥の方にしまってしまうか、そんな存在になることの悲哀も描いていて、
自宅にあるくまのぬいぐるみ、押し入れ奥に入っていたのを鑑賞後思わず外に出し、
「すまんのぉ、もっと大事にするから(´;ω;`)」
とぬいぐるみに話しかける怪しい自分がおりました。

私が生まれた年に婆1号が中野ブロードウェイのおもちゃやさんで買ってくれた
オレンジ色のくまのぬいぐるみ、洋風な名前をつけて大事にしていたのですが、
実家から家出(のような引っ越し)した際、実家に置いていこうとしたところを

「うつぼが生まれた時に中野で買った同い年のぬいぐるみなんだから
 連れていきなさいよ」

そういって、婆1号が引っ越し屋さんのトラックに載せてしまったので、
連れてこざるを得なかったぬいぐるみ。

小さい時は、楽しいことや悲しいことがあると話しかけていたのに
捨てることもできず(人形捨てるのが怖い)そのまま気づけば50年以上。(笑)

映画を観てから「行ってきまーす」「ただいまー」と再び声をかけるように
なりました。映画の影響力って凄いです。(◎_◎;)

と、何だかいろんなことを連想したり思い出したりしながらの鑑賞となりましたが、
今回のナレーション、本上まなみさんだけになった(イノッチいなかった)のが
よかったように思えたのですが、イノッチも事務所問題で渦中にいなければ
ナレーションやっていたのかな、と思うと、2人でのナレーションも聴きたかった、
というのも正直な感想です。

今回の鑑賞で気づいたのですが、1作目から脚本をヨーロッパ企画の角田さんが
担当されていて、
「リバー、流れないでよ」Blu-ray

「リバー、流れないでよ」Blu-ray

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2023/12/20
  • メディア: Blu-ray
今年はまったヨーロッパ企画さんの映画で料理長を演じていた角田さんが
こんなほんわかしながらも大人に刺さる作品の脚本を担当されていること、
その多才さに驚かされました。

今回の作品は、SDGsについてもその大切さを伝えるように思いましたが、
お子さんだけではなく私のようなおばさんでも楽しみながら考えることのできる、
真ん中ではなくすみっこにいるすみっコたちが、困った人には寄り添う姿勢、
一緒に問題を解決しようとするその優しさには今回も目頭が熱くなりました。

すみっコたちが働いた工場の行く末も最後はハッピーな気持ちになれるような
展開になってホッとしましたし、このシリーズ、今後も見続けていきたい、
と思った「すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」でありました。


 

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映画「シアター・キャンプ」を観る [映画(さ行)]

重たい映画記事の翌日は明るめの映画記事です。(^-^)
久しぶりにミュージカル映画を鑑賞しました。
theater.jpg
あらすじは映画.comさんより。

ニューヨーク州北部の湖畔にある演劇スクール「アディロンド・アクト」では、
ミュージカルスターを夢見る子どもたちを長年にわたり指導してきた。
しかし今夏のキャンプ開校を前に校長が昏睡状態となり、
演劇に無関心な息子トロイが跡を継ぐことに。経営状況は破綻寸前に陥っており、
スクール存続のためには3週間後のキャンプ終了までに
出資者の前で新作ミュージカルを披露しなければならない。
一癖も二癖もある教師たちと自由奔放な子どもたちは、
期限までに舞台を完成させるべく奮闘するが……。


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華やかさはないけれど楽しいミュージカルでした。(^-^)

ブログを始めたころはNY旅行記やブロードウェイミュージカル鑑賞記事を
書いていたのですが(経費節約でホテルで自炊したりしていましたが(笑))、
社会人になって3年目くらいにNYに引っ越した従妹を訪ねてNYに行ってから
20年くらい毎年ずーっと通っていたのですが、転職で生活のリズムがつかめないで
海外旅行に行かないうちに、NYなどの大都市のホテル代だけでなくミュージカルの
チケット代が高騰、航空券代も上がっていった中、物理的に行くのが難しくなり
最近はもっぱら国内(行ったことがないところ)旅行で楽しんでおります。

と、本場に行けなくなったのですが、ミュージカルはまだ好きなので
こういう映画があるとつい見てしまいます。(^-^)

今作は夏休み、アメリカっていろいろ子供向けのキャンプがあるようですが、
これはミュージカル俳優を目指す子供たちのキャンプ。
とはいえ、資金難で担保に入っている施設、倒れて意識不明になる校長、
代理をつとめる息子はおバカで役立たず(笑)、経費削減で人切りをやった結果、
今度は人が足りなくなり、未経験(経歴詐称)の女性を雇って子供たちを指導させ、
と、問題山積。

ここからどうやって新作ミュージカルをつくって資金調達するか、となるのですが、
講師をつとめるレベッカとエイモスを主軸に新しいミュージカルを作っていく様子が
描かれていきます。
とはいえ、講師同士、バカ息子のトロイとの衝突など色々な問題が起きますが、
大事にならずボヤがずっと続いていく、という感じなのでハラハラ感はなく(笑)
まあ、このまま見ていれば新作ミュージカルがなんとかできあがるだろうという
甘い予想が当たるものの、出来上がった新作ミュージカルは予想外の面白さで
笑いながら観終わりました。

主役を演じる女の子が仕事のオーディションを受けるからと発表前日にいなくなり、
どうするの?誰が主役を演じるの?(ある程度予想は出来ているのですが)と
思っていると、舞台装置などを手がけるスタッフのグレンが主役に抜擢され
(リハーサル風景もずっと見ているのでセリフも全部覚えている)
男性が女装するのでドラッグクイーンのような外観ながらそれが意外とはまっていて(笑)
無事に舞台を披露できる、資金調達もできてめでたしめでたし、とホッとするような
流れで観終わりました。

講師のエイモスを演じていた人、どこかで観ているかも、と思っていたら、
ディア・エヴァン・ハンセン [Blu-ray]

ディア・エヴァン・ハンセン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2022/11/02
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この映画(と元になったブロードウェイミュージカル)で主演をつとめていた
ベン・プラット、上の映画では歳をとり過ぎた高校生役がちょっと、、、という
感想だったのですが、今作ではキャンプに参加する子供たちと真摯に向き合う講師を
熱演していました。

舞台装置担当のグレンを演じたノア・ガルビンも現役のブロードウェイミュージカル俳優、
なるほどそりゃあ現役なんだからうまいよなあ、と思ってみていたのですが、
エイモス役のベン・プラットとはゲイのパートナーであることをネットで知りびっくり。
そんなカップルが同じ映画に出ちゃうんだ、という驚きました。

群像劇としてはちょっと弱い感じもありますが、子役たちも演じているとはいえ
非常に楽しそうで、実際もこういうキャンプでミュージカル俳優になる子もいるんだな、
と思いながら楽しめた「シアター・キャンプ」でありました。

















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映画「散歩屋ケンちゃん」を観る [映画(さ行)]

銚子電鉄の「電車を止めるな!」を手掛けた寺井広樹さんが監督、
銚子電鉄100周年(今年7月5日)の応援映画として制作されたということで
出演者(石田純一&いしだ壱成)がそんなに好きでもないのですが、
銚子が舞台で銚子電鉄も銚子電鉄社員の方々と竹本社長が出る!という理由で
田端のChupkiさんへ観に行きました。
kenchan.jfif
あらすじはYahoo!映画さんより。

ケンちゃん(いしだ壱成)は、定職に就かず”何でも屋”として働いていたが、
あることがきっかけで”散歩屋”を始める。
お年寄りや引きこもりの人など介助や支援が必要な人たちと一緒に歩いたり、
時間のない飼い主に代わって犬の散歩を引き受けたりしていた。
さまざまな事情を抱えた人たちと散歩をする中、ケンちゃんはある出来事を機に
生き別れた父への思いを募らせる。


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ビッグ錠先生の漫画がよかった!

恐らく竹本社長(銚子電鉄)は制作に参加されていないと思われるので、
ダジャレや笑いに包まれるといった感じはないのがちょっと残念でしたが、
銚子を舞台にこういうほんわかした映画があってもよいのではないか、
そんな気持ちで観終わりました。

とはいえ、最後の唐突な終わり方(前振りもなかったわけではないけれど)には
思わず苦笑してしまいました。
久しぶりに観た辛酸なめ子さんは全然老けないなあと思いましたが。(^-^;

ケンちゃん(いしだ壱成)の父(石田純一)がなぜある日突然家を出ていったか、
そのあたりがよく分からないのがモヤモヤしたまま観ていたのですが、、
突然母と自分を置いて消えた父親に対する憎しみが大きい一方、父親との思い出を
思い出してはお父さんに会いたい気持ちになるのは色々あっても親だからね、
なんて私も自分の父のことを思い出して少々うるっとしてしまいました。

銚子電鉄の「電車を止めるな!」の出演者が出ていたのが一番萌えましたが、
蔵本社長を演じたコウガシノブさんの借金取り(ガラが悪い中にも優しさあり)、
蔵本社長妻を演じた谷口礼子さん(石田純一演じる漫画家ゆでプリンのアシスタント)
運転士の北島を演じた池田諭さん(指名手配犯の小出、写真に爆笑)、
この3人に、銚子電鉄からは竹本社長、運転士として活躍されている袖山さん、
きりっと可愛い車掌の馬上さんなども登場していて暫くご無沙汰している銚子に
行きたくなりました。
(他に、英語のアナウンスで有名なSEKIDAIさんが出演されていてびっくり。)

今回、田端のChupkiさんで鑑賞したので音声ガイドも楽しませてもらいましたが、
(「電車を止めるな!」と同じく檀鼓太郎さんが担当されていました)
音声ガイドを聞いていると撮影されている場所(海岸とか)を説明してくれるので
次回銚子に行くときの楽しみが増えました。(^-^)

キャストに若干馴染めない感じもあったものの、
散歩相手のおじいちゃん(友川カズキさん)がギターを弾きながら歌う場面に
心温まったり、ところどころでツボな場面もあったりしたので全体的には☆3つ、
といった感じの「散歩屋ケンちゃん」でありました。







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映画「新宿タイガー」を観る [映画(さ行)]

映画館で見そびれた作品です。(Amazon Primeで鑑賞)
新宿タイガー

新宿タイガー

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: Prime Video
あらすじはYahoo!映画さんより。

虎のお面をかぶりインパクトのある格好をして、
新宿に出没する通称・新宿タイガーは、24歳だった1972年に
タイガーとして生きることを決意した。
彼が働く新聞販売店や新宿ゴールデン街の店主、
タイガーをポスターに起用したタワーレコード新宿店の関係者らへの
インタビューを通じ、タイガーの人物像、新宿の街の役割を探る。



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新宿歌舞伎町(やゴールデン街)の多様性を垣間見るような映画でした。
が、タイガーさんに共感できるかというと私自身は???という部分が多くて
☆2つくらいかなあという感想が正直なところです。(すみません)

高校卒業後上京、大学に通いながら新聞配達のアルバイトに勤しみ、
20代半ばで虎のお面をつけてあるくようになったそうですが、
映画、舞台を楽しみ、役者(主に女性ですが)と呑むのを楽しまれている姿を見ると
新宿という場所だからこそタイガーさんが長らく虎のお面をつけて愛と平和を訴える、
そんな環境を作ってこられたのかな、と思いました。

以前からこの方の存在はテレビやネットで拝見したことがあったので
一度本物を見てみたいという興味は未だにあったりしますが、在宅勤務になった今、
東京に行くのもちょっとした遠足のような感じなので歌舞伎町に行く機会、
そうそうなさそうです。(^-^;

自分と違うから受け入れない、というつもりはないのですが、
タイガーさんで引っかかったのは世代なのかもしれませんが、女性の前での態度、
スナックでちょっと上から目線で女性に語り抱きしめる、なんて場面があって
女性もお酒が入ってタイガーさんの言葉に泣きそうになっていたりするので
そこに私がツッコミ入れる権利もないのですが、ちょっと引きました。

虎のお面を被り始めた頃と映画に映る40年以上経ってからの姿を比較すると
派手さ加減がかなり進んでいて(ファミリーと呼ぶぬいぐるみが増えていた)、
小学生の頃初めて見たジャガーさん(関東以外の方は馴染みないと思いますが)が
いつの間にかかなりメイクも衣装も派手になっていったのをふと思い出しました。

自分の思うように生きられることはなかなかないと思いますが
(思うようにならないこともあるから思うように出来ると更に嬉しいような)
タイガーさんは我が道を進まれて楽しそうな姿を見ると、自分の思うように生きていく
そんな人にも見えたのはちょっとうらやましい気持ちもありつつ、
新宿という土地で映画を観て女性と語り平和と愛を祈って長生きしてほしいと思った
「新宿タイガー」でありました。




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映画「シャーケンシュタイン」を観る [映画(さ行)]

※本日は久しぶりに超下らない映画の記事です※

Amazon Primeでおススメされた映画です。
シャーケンシュタイン [DVD]

シャーケンシュタイン [DVD]

  • 出版社/メーカー: コンマビジョン
  • 発売日: 2022/07/07
  • メディア: DVD
あらすじはAmazonさんより。

第二次世界大戦中、ヒトラーはフランケンシュタインを生物兵器化する恐るべき計画を
進めていたが、実戦に投入される前にナチスドイツは敗北してしまう。
それから時は過ぎ、現代のアメリカのとある港町で行方不明者が続出していた。
観光に訪れたマッジたちは偶然ネオナチスの研究所に迷い込み、世界征服を目論む
悪の科学者クラウスがサメとフランケンシュタインを合体させ生み出した最凶の怪物
"シャーケンシュタイン" の存在を知る。
果たして彼女たちはこの邪悪な計画を阻止することができるのだろうか....! ?

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うわぁー、全然面白くないー。

予想以上に下らないもののまったく笑いどころがない映画でした。( 一一)

私が過去にロジャー・コーマン関連作品をたくさん観たことのあるから
(Amazonで作品検索を一時期まめに探していたし(笑))
Amazonが勧めてくれったのかもしれませんが、
ロジャー・コーマンのような下らないB級映画の中にゆるさ爆発的なツボがなく、
単なる低予算映画で、途中から早送りしてみてしまいました。(^-^;

(うつぼブログ内で”ロジャー・コーマン”と検索するとこんな感じで作品記事が出てきます)
https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/search/?keyword=%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B3%E2%80%95%E3%83%9E%E3%83%B3

1970年代とか80年代ごろのB級映画が好きな監督さんなのか、
そんな雰囲気を醸し出そうとしているような気がするのですが、
2016年作品で古臭そうな演出の中にどこか映像が綺麗に見えたりして(笑)
チャチなサメは想定内(フランケンシュタイン風のツギハギも想定内)、
音楽もドキドキするほど怖い感じがなく、
出演者の演技も思いきり怖がってほしいのに怖がっている感じがないのが残念で、
B級映画としてもどこかボンヤリ感が全編に漂い続けて終わってしまいました。

と思い返すとちょっと笑えます。(笑)

ロジャー・コーマン作品のような低予算であり得ないほどの振り切りぶりだと
ぶははははーと爆笑しながら観られますが(それがたとえ怖い映画であっても)
ある意味、全てが何も振り切れていない中途半端感が漂う映画なので
見る側もB級映画らしいショボさに笑おうとしている気合が削がれるというか、
この作品を公開した監督はじめ制作陣の姿勢には、受けると思っていたのかな、
と驚くばかりの「シャーケンシュタイン」でありました。

死霊の盆踊り デラックス版 [DVD]

死霊の盆踊り デラックス版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジャパンホームビデオ
  • 発売日: 2005/07/22
  • メディア: DVD
Z級映画と言われるこの作品を超える映画は出てこないのかなあ。。(笑)




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映画「それでも私は生きていく」を観る [映画(さ行)]

予告編を観て気になっていたレア・セドゥ主演作品です。
それでも.jfif
あらすじはYahoo!映画さんより。

サンドラ(レア・セドゥ)は、パリの小さなアパートで8歳の娘リンと
二人暮らしをしながら、
通訳者として働いている。
父のゲオルグ(パスカル・グレゴリー)は哲学の教師だったが、
病で視力と記憶を失いつつあり、
サンドラは別居する母フランソワーズと共に
父のもとをたびたび訪ねては介護にあたっていた。

育児、介護、仕事で息をつく暇もないサンドラだが、
旧友のクレマン(メルヴィル・プポー)と
偶然再会し、彼と恋仲になる。
彼女は恋にときめく一方で、病を患う父に対するやるせない思いを募らせる。
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自分が幸せでなければ他の人を幸せにすることはできないのかな、
という気持で観終わりました。

今年に入ってから見た「すべてうまくいきますように」とどこか重なる部分もありましたが、
(主役の年代は若干異なりますが、フランス映画、親が高齢で病気で介護、家事に子育て、
 でも自分の人生を楽しく過ごしたい、という雰囲気)
レア・セドゥ演じるサンドラが父親のことや仕事で日々忙しく、大変な中であっても
自分自身の幸せを求めていく姿には共感するというか、彼女の明るい表情を見てると
応援したい気持ちになりました。

かつては大学教授(哲学の先生)だった父ゲオルグが高齢で病気、失明してしまい、
認知症の症状も出ている中、病院から施設を転々と移さなければいけない現実、
辛い中でも明るく父に接するサンドラですが、お手洗いに行きたい父を連れていくことが
できず、職員に頼む場面には(職員に自分で連れていけないの?と言われてしまう)、
私も父がそうなったら(母のことは連れていけても)私も無理かなと思いました。

父がいなくなった家に残った大量の本、母(父とは離婚)は捨てればいいというものの
父の人生を受けいれたいサンドラは、自分が持ち帰りたい本を選び、父の教え子に残りの
本を引き取ってもらう(教え子、喜んで引き受けていました)、元気だった頃の父を尊敬し、
その気持ちを尊重する姿にうるっとしたのですが、仕事に介護、シングルマザーの子育て、
疲弊したところに現れたのが亡くなった夫の友人クレマン。
最初は友達、と互いにいって会っていたものの、気づけばドロドロの関係になっていく、、
きれいに描かずサンドラの人間臭さを描いていると思いながらも、いうことが二転三転の
クレマン、それに振り回されるのに惚れた弱みのように許してしまうサンドラに、
「もう、こんな男は捨ててしまいなさい」とモヤモヤしながら画面に向かって呟く己が
おりました。(^-^;

まあ、フィクションですし、他人の人生に首突っ込むな、って感じですね。

原題は「ある晴れた日」なのでナゼこの邦題なんだろうとも思ってしまいましたが、
サンドラの行動に共感したり共感できなかったり、を繰り返し乍ら、
親の介護は自分もいずれ体験することになるでしょうし、自分に余裕がない時にも
自分の気持ちをプラスにもっていけるように(そのためのドロドロはよくありませんが)
していかないとな、と思った「それでも私は生きていく」でありました。



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