映画「SHE SAID」を観る [映画(さ行)]
Amazonプライムのおすすめに出てきて、そうだ映画館で観ていなかった、
と見放題終了近くに急いで鑑賞しました。
昨日はかなり重い映画でしたが、今作も重ためです。
あらすじは映画.comさんより。
映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインによる性的暴行を告発した
2人の女性記者による回顧録を基に映画化した社会派ドラマ。
ニューヨーク・タイムズ紙の記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターは、
大物映画プロデューサーのワインスタインが数十年にわたって続けてきた性的暴行に
ついて取材を始めるが、ワインスタインがこれまで何度も記事をもみ消してきた
ことを知る。
被害女性の多くは示談に応じており、証言すれば訴えられるという恐怖や当時の
トラウマによって声を上げられずにいた。問題の本質が業界の隠蔽体質にあると
気づいた記者たちは、取材対象から拒否され、ワインスタイン側からの妨害を
受けながらも、真実を追い求めて奔走する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
金と権力があれば何でもやっていいわけじゃない。
今回悪事が暴かれたハ―ヴェイ・ワインスタインといえば、
と見放題終了近くに急いで鑑賞しました。
昨日はかなり重い映画でしたが、今作も重ためです。
あらすじは映画.comさんより。
映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインによる性的暴行を告発した
2人の女性記者による回顧録を基に映画化した社会派ドラマ。
ニューヨーク・タイムズ紙の記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターは、
大物映画プロデューサーのワインスタインが数十年にわたって続けてきた性的暴行に
ついて取材を始めるが、ワインスタインがこれまで何度も記事をもみ消してきた
ことを知る。
被害女性の多くは示談に応じており、証言すれば訴えられるという恐怖や当時の
トラウマによって声を上げられずにいた。問題の本質が業界の隠蔽体質にあると
気づいた記者たちは、取材対象から拒否され、ワインスタイン側からの妨害を
受けながらも、真実を追い求めて奔走する。
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金と権力があれば何でもやっていいわけじゃない。
今回悪事が暴かれたハ―ヴェイ・ワインスタインといえば、
キル・ビル Vol.1&2 <USバージョン>ツインパック [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2010/05/26
- メディア: Blu-ray
他にもたくさんヒット作をプロデュースしていますが、
グウィネスパルトロウも被害者、この映画の製作時に被害に遭っていたのかも、
また、キルビルを始めとしたクエンティン・タランティーノ作品もプロデュースして
いましたが、
グウィネスパルトロウも被害者、この映画の製作時に被害に遭っていたのかも、
また、キルビルを始めとしたクエンティン・タランティーノ作品もプロデュースして
いましたが、
このドキュメンタリーの中で、ユマ・サーマンが撮影時に事故に遭った際に、
証拠となる映像の提出拒むなど自分目線でしか動けない傲慢さを感じたのですが、
今回観た映画の中でも、自分に不利な報道をされそうになると権力を使って
記者たち(新聞会社)をつぶそうとする、権力を持つと人間気持ちが大きくなるのは
かつて勤めていた北の蟹工船企業の社長(将軍)が規模感は全く違いますが、
似ているな、なんて思いました。
(倍返しの男)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2019-06-27
上の記事、久しぶりに読み返して笑ってしまったのですが、将軍、その後退任して、
今は会社の株をも大量にもっていますが評価額も目減りして経営から身を引いた今
何をされているのやら、まあどうでもいいか、なんて思ってしまいました。
と、久しぶりの将軍ネタに逸れてしまいましたが、
このワインスタイン、示談金を渡して口封じ、それが長年にわたって続き、
被害に遭ったことを言えない(言うと自分にも危険が及ぶという不安)、
それを地道な取材と粘り強い対話によって証言を引き出した女性記者2人、
この記事がその後、Mee Too 運動につながっていったことを考えると、
その影響の大きさも凄いと思いますし、つらい思いをしても言えなかった、
という人が減る(撲滅されるのが理想ですが)大きな運動となっていった、
その根っこの部分にこの新聞記者と勇気を出して証言した被害者がいたことを
この映画で知りました。
権力で悪事を働くということがなくなるように、世の中が前向きに変化して
いくように、そんな気持ちになれた「SHE SAID」でありました。
証拠となる映像の提出拒むなど自分目線でしか動けない傲慢さを感じたのですが、
今回観た映画の中でも、自分に不利な報道をされそうになると権力を使って
記者たち(新聞会社)をつぶそうとする、権力を持つと人間気持ちが大きくなるのは
かつて勤めていた北の蟹工船企業の社長(将軍)が規模感は全く違いますが、
似ているな、なんて思いました。
(倍返しの男)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2019-06-27
上の記事、久しぶりに読み返して笑ってしまったのですが、将軍、その後退任して、
今は会社の株をも大量にもっていますが評価額も目減りして経営から身を引いた今
何をされているのやら、まあどうでもいいか、なんて思ってしまいました。
と、久しぶりの将軍ネタに逸れてしまいましたが、
このワインスタイン、示談金を渡して口封じ、それが長年にわたって続き、
被害に遭ったことを言えない(言うと自分にも危険が及ぶという不安)、
それを地道な取材と粘り強い対話によって証言を引き出した女性記者2人、
この記事がその後、Mee Too 運動につながっていったことを考えると、
その影響の大きさも凄いと思いますし、つらい思いをしても言えなかった、
という人が減る(撲滅されるのが理想ですが)大きな運動となっていった、
その根っこの部分にこの新聞記者と勇気を出して証言した被害者がいたことを
この映画で知りました。
権力で悪事を働くということがなくなるように、世の中が前向きに変化して
いくように、そんな気持ちになれた「SHE SAID」でありました。
映画「Shall we ダンス?」を観る [映画(さ行)]
YouTubeの角川映画チャンネルで無料公開されていたので久しぶりに観ました。
Shall we ダンス? シャル・ウィ・ダンス [レンタル落ち]
- 出版社/メーカー:
- 発売日: 2005/03/25
- メディア: DVD
あらすじは映画.comさんより。
平凡なサラリーマンの杉山正平は、会社にも家庭にも何の不満もなかったが、
どこか虚しさを感じていた。
そんなある日、会社帰りの電車の中からダンス教室の窓際にたたずむ女性を見かけ、
その美しさに目を奪われる。
後日、そのダンス教室で社交ダンスを習い始めた杉山は、個性的な仲間たちとの
交流を通して社交ダンスにのめり込んでいく。
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たま子先生
どこか虚しさを感じていた。
そんなある日、会社帰りの電車の中からダンス教室の窓際にたたずむ女性を見かけ、
その美しさに目を奪われる。
後日、そのダンス教室で社交ダンスを習い始めた杉山は、個性的な仲間たちとの
交流を通して社交ダンスにのめり込んでいく。
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たま子先生
先日観た周防監督商業映画第一作(彦摩呂が細かった)や、
大学相撲部を描いたこの作品に続いてなので、
もっくん、田口浩正さん、竹中直人さん、柄本明さん、ああいつものメンバーだな、
(彦摩呂が出ていなかったのは残念でしたが(^-^;)
と思ったら、清水美砂さんもダンスホールの歌姫に登場していてびっくりしました。
と、安定のキャストに加えて渡辺えり子さんの馬力のある存在感なども相まって
キャスティングの妙という感じだったのですが、役所広司さん演じる杉山を
ダンススクールのグループレッスンで担当するのが草村礼子さん演じるたま子先生。
爆走するキャラクターの中に混じって、たま子先生が全体を優しく温かく包む、
そんな安心する存在感を終始醸し出していたので主役の草刈民代さんよりも
たま子先生を演じる草村礼子さんに焦点を当てながら観終わった感じです。
もう30年近く経つので古典映画の部類に入るのかもしれませんが、
結婚して子供も生まれてマイホーム、課長に昇進して順風満帆、かと思いきや
夫婦の関係も冷めつつある中での毎日の会社生活、通勤電車の窓の外に見えた
ダンススクールに通い始めて会社でも家庭でもない空間での楽しみを見つけて、
でも、それを家族にはいうことができず、、
私はおじさんではなくおばさんですが(^-^;なんとなく気持ち分かるなあ、
杉山だけでなく、会社では陰口をたたかれる(竹中直人さん演じる)青木、
自分が新卒から20年ちょっと勤めた会社でもこんな感じの雰囲気あったよなあ、
フィクションなのにフィクションに思えないような気分で楽しめました。
タイトルは、
大学相撲部を描いたこの作品に続いてなので、
もっくん、田口浩正さん、竹中直人さん、柄本明さん、ああいつものメンバーだな、
(彦摩呂が出ていなかったのは残念でしたが(^-^;)
と思ったら、清水美砂さんもダンスホールの歌姫に登場していてびっくりしました。
と、安定のキャストに加えて渡辺えり子さんの馬力のある存在感なども相まって
キャスティングの妙という感じだったのですが、役所広司さん演じる杉山を
ダンススクールのグループレッスンで担当するのが草村礼子さん演じるたま子先生。
爆走するキャラクターの中に混じって、たま子先生が全体を優しく温かく包む、
そんな安心する存在感を終始醸し出していたので主役の草刈民代さんよりも
たま子先生を演じる草村礼子さんに焦点を当てながら観終わった感じです。
もう30年近く経つので古典映画の部類に入るのかもしれませんが、
結婚して子供も生まれてマイホーム、課長に昇進して順風満帆、かと思いきや
夫婦の関係も冷めつつある中での毎日の会社生活、通勤電車の窓の外に見えた
ダンススクールに通い始めて会社でも家庭でもない空間での楽しみを見つけて、
でも、それを家族にはいうことができず、、
私はおじさんではなくおばさんですが(^-^;なんとなく気持ち分かるなあ、
杉山だけでなく、会社では陰口をたたかれる(竹中直人さん演じる)青木、
自分が新卒から20年ちょっと勤めた会社でもこんな感じの雰囲気あったよなあ、
フィクションなのにフィクションに思えないような気分で楽しめました。
タイトルは、
今思えばユル・ブリンナーの彫りの深い顔だちがなぜシャム国王なのか、と
つっこみを入れたくなる作品ですが、婆1号がこの映画が大好きで、
(王様と私、ウェストサイド物語、サウンド・オブ・ミュージックが
私と婆1号にとっての三大ミュージカルです(^-^))
私も小さい頃からテレビ放映があると必ず観ていたこの映画、
たま子先生がこの映画をきっかけに踊るようになった、という説明して、
更に親近感が湧きながら映画を観られました。
以前観たことがあるので結末も分かっているのですが、最後の場面は
何度見てもホッとします。ハッピーエンドはいいですね。
というわけで久しぶりに観たのですが、たま子先生の姿を追いながら、
笑ってじわっと目頭が熱くなって楽しく観られた「Shall we ダンス?」で
ありました。
つっこみを入れたくなる作品ですが、婆1号がこの映画が大好きで、
(王様と私、ウェストサイド物語、サウンド・オブ・ミュージックが
私と婆1号にとっての三大ミュージカルです(^-^))
私も小さい頃からテレビ放映があると必ず観ていたこの映画、
たま子先生がこの映画をきっかけに踊るようになった、という説明して、
更に親近感が湧きながら映画を観られました。
以前観たことがあるので結末も分かっているのですが、最後の場面は
何度見てもホッとします。ハッピーエンドはいいですね。
というわけで久しぶりに観たのですが、たま子先生の姿を追いながら、
笑ってじわっと目頭が熱くなって楽しく観られた「Shall we ダンス?」で
ありました。
映画「SCRAPPER スクラッパ―」を観る [映画(さ行)]
予告編を観て気になっていた作品です。
あらすじは映画.comさんより。
母を亡くした少女と音信不通だった父のぎこちなくも愛おしい共同生活を描いた
イギリス発のヒューマンドラマ。
母を亡くし、ロンドン郊外のアパートにひとりぼっちで暮らす12歳のジョージー。
親友アリと自転車を盗んでは転売して日銭を稼ぎながら、母が遺したホームビデオを
見て孤独と悲しみを耐え忍ぶ日々を送っていた。
そんなジョージーのもとに、12年間ずっと行方がわからなかった父ジェイソンが
突然訪ねてくる。
父に対して複雑な気持ちを抱くジョージーだったが、父娘は別々に過ごしてきた年月を
埋めるかのように、ぎこちないながらもともに時間を紡いでいく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あれ、重くない。(。´・ω・)?
あらすじを読んでから(というか予告編も観ている)鑑賞したのですが、
上映時間は90分もない短めということもあるのか、作りがちょっとポップで
内容的にもうちょっと重くなるかと思っていたらなんとなくそうでもなく、
拍子抜けした感じで観終わりました。
色々と気になる箇所があったのですが、まず主人公のジョージ―になかなか
感情移入できず後半なんとなく気持ちが分かってきたものの最後まで彼女の
ことを理解しきれた感覚を持つことができませんでした。
両親が物凄く若い時に生まれたジョージ―、父ジェイソンは父になる自信なく
自分が必要でないと思ったという理由でジョージ―と妻の前から消えてしまい、
ジョージ―の母はシングルマザーとしてジョージ―を育てていたが病で他界、
その後、ジョージ―は福祉事務所に嘘をつき(伯父がいるから大丈夫と)
一人暮らしを続け、収入は友人と自転車を盗んで転売したお金、この設定だと
ジョージ―とジェイソンに共感しづらく、そこから2人がどう心を通わせて
いけるのか、色々なエピソードを交えながら2人が互いを認め必要と感じる
ようになってよかったなあ、という感覚には至りませんでした。
ジョージ―も立派な自立心で誰にも頼らないという姿勢が現実的に思えず、
母の写真や動画を観ては楽しかった時を思い出す場面では私もウルっとして
しまいましたが自転車を盗んだり、自分が傷つくようなことを言った同級生を
殴って大けがをさせても素直に謝らなかったり、ジェイソンもそのことを
知っていて謝るようにジョージ―を説得しなかったのはよくないかな、と
そのあたりがモヤモヤしたまま2人が一緒に暮らしていくのかな、と思わせる
終わり方になってもなんだかスッキリできませんでした。
ジェイソンが不器用ながらお父さんぽく振舞おうと努力する場面では
(金属探知機で見つかったといってジョージ―にブレスレットを渡す場面とか)
クスっと笑ったりほんわかした気持ちになれましたが、
亡くなったお母さんが残したボイスメールでジョージ―の気持ちが変化する、
最後の場面で2人が和解するきっかけが映し出される、そこに至るまでに楽しい
ことだけでなく、それまでに行ってしまった悪い行いについても2人で向き合い
話し合う方がよかったかな、という気持ちが記事を書く段になってももやもや
残ってしまいました。
同じ題材でも描き方で重くも深くもなり軽めにも浅くもなるのだなあ、
イギリス映画は結構きでよく観ますが今回は自分が期待し過ぎたからか
ちょっと肩透かし感があった「SCRAPPER スクラッパ―」でありました。
あらすじは映画.comさんより。
母を亡くした少女と音信不通だった父のぎこちなくも愛おしい共同生活を描いた
イギリス発のヒューマンドラマ。
母を亡くし、ロンドン郊外のアパートにひとりぼっちで暮らす12歳のジョージー。
親友アリと自転車を盗んでは転売して日銭を稼ぎながら、母が遺したホームビデオを
見て孤独と悲しみを耐え忍ぶ日々を送っていた。
そんなジョージーのもとに、12年間ずっと行方がわからなかった父ジェイソンが
突然訪ねてくる。
父に対して複雑な気持ちを抱くジョージーだったが、父娘は別々に過ごしてきた年月を
埋めるかのように、ぎこちないながらもともに時間を紡いでいく。
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あれ、重くない。(。´・ω・)?
あらすじを読んでから(というか予告編も観ている)鑑賞したのですが、
上映時間は90分もない短めということもあるのか、作りがちょっとポップで
内容的にもうちょっと重くなるかと思っていたらなんとなくそうでもなく、
拍子抜けした感じで観終わりました。
色々と気になる箇所があったのですが、まず主人公のジョージ―になかなか
感情移入できず後半なんとなく気持ちが分かってきたものの最後まで彼女の
ことを理解しきれた感覚を持つことができませんでした。
両親が物凄く若い時に生まれたジョージ―、父ジェイソンは父になる自信なく
自分が必要でないと思ったという理由でジョージ―と妻の前から消えてしまい、
ジョージ―の母はシングルマザーとしてジョージ―を育てていたが病で他界、
その後、ジョージ―は福祉事務所に嘘をつき(伯父がいるから大丈夫と)
一人暮らしを続け、収入は友人と自転車を盗んで転売したお金、この設定だと
ジョージ―とジェイソンに共感しづらく、そこから2人がどう心を通わせて
いけるのか、色々なエピソードを交えながら2人が互いを認め必要と感じる
ようになってよかったなあ、という感覚には至りませんでした。
ジョージ―も立派な自立心で誰にも頼らないという姿勢が現実的に思えず、
母の写真や動画を観ては楽しかった時を思い出す場面では私もウルっとして
しまいましたが自転車を盗んだり、自分が傷つくようなことを言った同級生を
殴って大けがをさせても素直に謝らなかったり、ジェイソンもそのことを
知っていて謝るようにジョージ―を説得しなかったのはよくないかな、と
そのあたりがモヤモヤしたまま2人が一緒に暮らしていくのかな、と思わせる
終わり方になってもなんだかスッキリできませんでした。
ジェイソンが不器用ながらお父さんぽく振舞おうと努力する場面では
(金属探知機で見つかったといってジョージ―にブレスレットを渡す場面とか)
クスっと笑ったりほんわかした気持ちになれましたが、
亡くなったお母さんが残したボイスメールでジョージ―の気持ちが変化する、
最後の場面で2人が和解するきっかけが映し出される、そこに至るまでに楽しい
ことだけでなく、それまでに行ってしまった悪い行いについても2人で向き合い
話し合う方がよかったかな、という気持ちが記事を書く段になってももやもや
残ってしまいました。
同じ題材でも描き方で重くも深くもなり軽めにも浅くもなるのだなあ、
イギリス映画は結構きでよく観ますが今回は自分が期待し過ぎたからか
ちょっと肩透かし感があった「SCRAPPER スクラッパ―」でありました。
映画「再会長江」を観る [映画(さ行)]
予告編を見て気になっていた作品です。
内容は映画.comさんより。
中国・南京在住でインフルエンサーとして活躍しながら、同国のリアルな社会や文化を
捉えたドキュメンタリー作品を手がける日本人監督の竹内亮が、大河・長江を題材に
撮りあげたドキュメンタリー。
広大な中国大陸を横断するアジア最大の大河・長江。竹内監督は10年前にNHKの番組で
長江を撮影した際、北極・南極に次ぐ「地球第3の極地」と呼ばれるチベット高原にある
「長江源流の最初の一滴」を撮影できなかったことを後悔していた。
その後、日本から中国南京市に移住した竹内監督は、2021年から2年をかけて長江6300キロ
をたどる旅に出る。
道中で10年前に撮影した友人たちと再会しながら、長江を通して中国の10年の変化を見つめ、
今度こそ「最初の一滴」を記録するべく源流を目指す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雄大!
6300キロもの長さ、日本よりも長い距離を流れる長江、説明を聞いても想像が出来ず
川といえば普段見ているのは江戸川、利根川、隅田川に荒川くらいな自分にとって
これほど雄大というか壮大というかその存在感の凄さに圧倒される映画でした。
NHKの番組制作時にかなわなかった長江源流最初の一滴を求めるという目的が分かって
観ているのでたどり着けるのかどうか、ドキドキしながら観ていた私ですが、
冒頭でその最初の一滴のちょっと手前(標高5000mのチベット高原)に到着し
あとちょっとで、、というところで乗って来た車が泥だらけの土地で動かなくなる、
いきなり大トラブル、え、最初の一滴が観られたから映画になったはずじゃないの?
ここで車が動かなくなったら監督の竹内さんはじめ同志の皆さんも助からないじゃない?
いやいや、映画になっているから助かったよね?助かってるよね?こういう手法なのかも
しれませんが、映画が始まっていきなりのトラブルに驚いていたら、
長江の河口がある上海からスタートし、上流に向かって映像が変わっていく、
ある意味、つかみはオッケー的な始まり方に私、すっかり飲み込まれて鑑賞できました。
竹内監督が撮影時(10年前)に会った人たちを訪ねる、というのもこの映画の
面白いところなのですが、10年経って中国が劇的に変化していた様子も
観ていて日本よりも変化が早いことに驚きました。
変化というのは、インターネットとキャッシュレスの普及なのですが、このあたりは
日本にいるよりも変化の早さを感じるかもしれませんね。
10年前に会った人たちを訪ねる、色々な人に竹内監督が出会うのですが、
彼らとの再会でも中国(都市部ではない場所でも)も大きく変化していることを
感じます。
貨物船の船長さんとの再会では、船の乗務員の高齢化問題(若い人はやりたがらない)、
貨物船が激増し、船の運航スケジュールをGPSで管理するようになったが、
船が多すぎて出発するまでに時間がかかってしまうようになってしまった、
中国の経済成長によるものですが、10年でこの変化にはびっくりしました
撮影した少数民族の少女が通っていた学校を訪ねるとダム建設とともに
そのエリア自体が消滅(建物取り壊し)、近くにあったレストランで情報を得て
少女の実家のある村を訪ねるとここも消滅、引っ越した先を訪ねて母親に会い、
少女(結婚して大きくなっていた)とスマホ越しで再会し話すことができる、、
このあたりも時代の変化なのかなと思う場面でした。
女性が主要な役割を占める村(女性がとにかく強いのが観ていて面白い)も
伝統的なものを守りながら新しいものを取り入れている、一方で、村にある
湖の水質改善につとめていることに、中国というと公害が多いイメージだった
私も環境改善に取り組む自治体の存在にびっくりしました。
一番印象的だったのは、香格里拉に住むチベット族の少女ツームーでした。
(恐らく観ている人は殆ど同じ感想だと思いますが)
10年前、竹内監督が撮影後に上海にツームー(とお母さん)を連れていき、
高いビルや高いタワー、その大都会ぶりに驚いていたツームーの様子を写し、
彼女がその後、上海での経験(泊ったホテルなど)から大好きな故郷の香格里拉に
民宿を建てたい、と自分の夢について竹内監督に手紙を書いた、、と思ったら
本当に民宿を建てていた。その場面に竹内監督だけでなく見ている私も驚いて、
結婚しても強く生きるツームー(10年前は気弱な少女だった)の姿を観て
日々流されているように生活している自分を反省しました。(^-^;
懐かしい人たちとの再会を経て、とうとう最初の一滴のあるチベット高原まで
やってきて車が泥にはまって動かなくなったものの、そこは運も味方して
車が動くようになりそこでお世話になったチベット族人たちと交流した後、
最初の一滴までたどり着く(竹内監督は高山病一歩手前状態だったので、
仲間のスタッフが成し遂げてくれた)あの雄大な長江の最初の一滴を画面越し
観るだけでもなんだか感極まってしまいました。
竹内監督の表情を観ていると達成感だけでなく、10年前は出会った人たちとの
別れがつらそうだったのが、再会した後に別れるときはスマホやインターネットで
つながっていられるという気持で明るい表情だったことが印象的でした。
中国というと個人的に良くないイメージが頭のどこかにあるのですが、
広大な土地、漢民族以外の人たちも多く、皆さん明るい表情が印象的でした。
10年前より価値観が多様化していくのも感じながら、雄大な長江を取り囲む
壮大な風景を大画面で楽しむことができた「再会長江」でありました。
内容は映画.comさんより。
中国・南京在住でインフルエンサーとして活躍しながら、同国のリアルな社会や文化を
捉えたドキュメンタリー作品を手がける日本人監督の竹内亮が、大河・長江を題材に
撮りあげたドキュメンタリー。
広大な中国大陸を横断するアジア最大の大河・長江。竹内監督は10年前にNHKの番組で
長江を撮影した際、北極・南極に次ぐ「地球第3の極地」と呼ばれるチベット高原にある
「長江源流の最初の一滴」を撮影できなかったことを後悔していた。
その後、日本から中国南京市に移住した竹内監督は、2021年から2年をかけて長江6300キロ
をたどる旅に出る。
道中で10年前に撮影した友人たちと再会しながら、長江を通して中国の10年の変化を見つめ、
今度こそ「最初の一滴」を記録するべく源流を目指す。
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雄大!
6300キロもの長さ、日本よりも長い距離を流れる長江、説明を聞いても想像が出来ず
川といえば普段見ているのは江戸川、利根川、隅田川に荒川くらいな自分にとって
これほど雄大というか壮大というかその存在感の凄さに圧倒される映画でした。
NHKの番組制作時にかなわなかった長江源流最初の一滴を求めるという目的が分かって
観ているのでたどり着けるのかどうか、ドキドキしながら観ていた私ですが、
冒頭でその最初の一滴のちょっと手前(標高5000mのチベット高原)に到着し
あとちょっとで、、というところで乗って来た車が泥だらけの土地で動かなくなる、
いきなり大トラブル、え、最初の一滴が観られたから映画になったはずじゃないの?
ここで車が動かなくなったら監督の竹内さんはじめ同志の皆さんも助からないじゃない?
いやいや、映画になっているから助かったよね?助かってるよね?こういう手法なのかも
しれませんが、映画が始まっていきなりのトラブルに驚いていたら、
長江の河口がある上海からスタートし、上流に向かって映像が変わっていく、
ある意味、つかみはオッケー的な始まり方に私、すっかり飲み込まれて鑑賞できました。
竹内監督が撮影時(10年前)に会った人たちを訪ねる、というのもこの映画の
面白いところなのですが、10年経って中国が劇的に変化していた様子も
観ていて日本よりも変化が早いことに驚きました。
変化というのは、インターネットとキャッシュレスの普及なのですが、このあたりは
日本にいるよりも変化の早さを感じるかもしれませんね。
10年前に会った人たちを訪ねる、色々な人に竹内監督が出会うのですが、
彼らとの再会でも中国(都市部ではない場所でも)も大きく変化していることを
感じます。
貨物船の船長さんとの再会では、船の乗務員の高齢化問題(若い人はやりたがらない)、
貨物船が激増し、船の運航スケジュールをGPSで管理するようになったが、
船が多すぎて出発するまでに時間がかかってしまうようになってしまった、
中国の経済成長によるものですが、10年でこの変化にはびっくりしました
撮影した少数民族の少女が通っていた学校を訪ねるとダム建設とともに
そのエリア自体が消滅(建物取り壊し)、近くにあったレストランで情報を得て
少女の実家のある村を訪ねるとここも消滅、引っ越した先を訪ねて母親に会い、
少女(結婚して大きくなっていた)とスマホ越しで再会し話すことができる、、
このあたりも時代の変化なのかなと思う場面でした。
女性が主要な役割を占める村(女性がとにかく強いのが観ていて面白い)も
伝統的なものを守りながら新しいものを取り入れている、一方で、村にある
湖の水質改善につとめていることに、中国というと公害が多いイメージだった
私も環境改善に取り組む自治体の存在にびっくりしました。
一番印象的だったのは、香格里拉に住むチベット族の少女ツームーでした。
(恐らく観ている人は殆ど同じ感想だと思いますが)
10年前、竹内監督が撮影後に上海にツームー(とお母さん)を連れていき、
高いビルや高いタワー、その大都会ぶりに驚いていたツームーの様子を写し、
彼女がその後、上海での経験(泊ったホテルなど)から大好きな故郷の香格里拉に
民宿を建てたい、と自分の夢について竹内監督に手紙を書いた、、と思ったら
本当に民宿を建てていた。その場面に竹内監督だけでなく見ている私も驚いて、
結婚しても強く生きるツームー(10年前は気弱な少女だった)の姿を観て
日々流されているように生活している自分を反省しました。(^-^;
懐かしい人たちとの再会を経て、とうとう最初の一滴のあるチベット高原まで
やってきて車が泥にはまって動かなくなったものの、そこは運も味方して
車が動くようになりそこでお世話になったチベット族人たちと交流した後、
最初の一滴までたどり着く(竹内監督は高山病一歩手前状態だったので、
仲間のスタッフが成し遂げてくれた)あの雄大な長江の最初の一滴を画面越し
観るだけでもなんだか感極まってしまいました。
竹内監督の表情を観ていると達成感だけでなく、10年前は出会った人たちとの
別れがつらそうだったのが、再会した後に別れるときはスマホやインターネットで
つながっていられるという気持で明るい表情だったことが印象的でした。
中国というと個人的に良くないイメージが頭のどこかにあるのですが、
広大な土地、漢民族以外の人たちも多く、皆さん明るい表情が印象的でした。
10年前より価値観が多様化していくのも感じながら、雄大な長江を取り囲む
壮大な風景を大画面で楽しむことができた「再会長江」でありました。
映画「ストップ・メイキング・センス 4Kレストア」を観る [映画(さ行)]
以前デヴィッド・バーンの「アメリカン・ユートピア」を観て
彼が若い頃のライブ映像も観たくなり映画館まで足を運びました。
内容は映画.comさんより。
1980年代の音楽シーンに変革をもたらした
アメリカのロックバンド「トーキング・ヘッズ」が1983年に行った伝説のライブを
記録したドキュメンタリー。
キャリア絶頂期にいた彼らが全米ツアー中の83年12月にハリウッドのパンテージ・
シアターで敢行したライブの模様を収録。
バンドのフロントマンであるデビッド・バーンの躍動感あふれるパフォーマンスに、
彼を象徴する衣装「ビッグ・スーツ」、エキセントリックなダンスとエキサイティング
な演出による圧巻のステージを映し出す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
彼が若い頃のライブ映像も観たくなり映画館まで足を運びました。
内容は映画.comさんより。
1980年代の音楽シーンに変革をもたらした
アメリカのロックバンド「トーキング・ヘッズ」が1983年に行った伝説のライブを
記録したドキュメンタリー。
キャリア絶頂期にいた彼らが全米ツアー中の83年12月にハリウッドのパンテージ・
シアターで敢行したライブの模様を収録。
バンドのフロントマンであるデビッド・バーンの躍動感あふれるパフォーマンスに、
彼を象徴する衣装「ビッグ・スーツ」、エキセントリックなダンスとエキサイティング
な演出による圧巻のステージを映し出す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この舞台の映画化を観た時、リアルタイムであまり興味がなかったトーキングヘッズに
俄然興味が湧いて今回のライブ映像を鑑賞したのですが、
裸足で登場したデヴィッド・バーンがラジカセをつけて流れてきたメロディに合わせて
演奏する「Psyho Killer」から始まり、少しずつメンバーが増えていく様子、
もう40年以上も前のライブでありながらそこにいて一緒に体感しているような錯覚に
陥りながら駆け抜けるように最後まで楽しむことができました。
おそらく当時は奇抜さもあって万人受けしていたかといえばそうでなかったような、
そんな気もしたのですが(私自身がその一人だった)今見ると、独特の世界観を
作っていく様子、自分が歳をとるとどこか理解できるというか共感できるような
そんな気持ちになりました。
応援上映(声出し可)だったらもっと楽しかったかも、と思うと残念感もありますが
料金が高いのでIMAX上映を敬遠して、普通の上映回で鑑賞したことを鑑賞後に後悔した
自分がおりました。こういうものはケチるといけませんね。
というわけで、帰宅後、自宅で「アメリカン・ユートピア」をおさらい的に鑑賞し、
1人満足したのですが(笑)、先日のQUEENライブ映像のリマスター版然り、
現代の映像技術のお陰で大迫力の世界を体験することができてみて良かったと思った
「ストップ・メイキング・センス 4Kレストア」でありました。
俄然興味が湧いて今回のライブ映像を鑑賞したのですが、
裸足で登場したデヴィッド・バーンがラジカセをつけて流れてきたメロディに合わせて
演奏する「Psyho Killer」から始まり、少しずつメンバーが増えていく様子、
もう40年以上も前のライブでありながらそこにいて一緒に体感しているような錯覚に
陥りながら駆け抜けるように最後まで楽しむことができました。
おそらく当時は奇抜さもあって万人受けしていたかといえばそうでなかったような、
そんな気もしたのですが(私自身がその一人だった)今見ると、独特の世界観を
作っていく様子、自分が歳をとるとどこか理解できるというか共感できるような
そんな気持ちになりました。
応援上映(声出し可)だったらもっと楽しかったかも、と思うと残念感もありますが
料金が高いのでIMAX上映を敬遠して、普通の上映回で鑑賞したことを鑑賞後に後悔した
自分がおりました。こういうものはケチるといけませんね。
というわけで、帰宅後、自宅で「アメリカン・ユートピア」をおさらい的に鑑賞し、
1人満足したのですが(笑)、先日のQUEENライブ映像のリマスター版然り、
現代の映像技術のお陰で大迫力の世界を体験することができてみて良かったと思った
「ストップ・メイキング・センス 4Kレストア」でありました。
映画「シン・ちむどんどん」を観る [映画(さ行)]
以前観た「センキョナンデス」が面白かったので、続編も鑑賞しました。
内容は映画.comさんより。
ラッパーのダースレイダーと時事芸人のプチ鹿島が選挙戦を突撃取材した
「劇場版 センキョナンデス」のシリーズ第2弾で、
本土復帰50年の節目となった2022年9月の沖縄県知事選と、
その争点となった基地問題に切り込んだドキュメンタリー。
プチ鹿島は当時放送中だったNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」を推す
候補者たちにさまざまな質問を投げかけ、その人物像を浮き彫りにしていく。
一方、ダースレイダーはSNS上に溢れる県知事選についてのデマを問題視し、
候補者を直撃。
そして2人は基地問題について話を聞くため、座り込み抗議が約3000日にわたって
続く辺野古の現場へと足を運ぶ。
前作に続き、「なぜ君は総理大臣になれないのか」などのドキュメンタリー監督・
大島新がプロデュースを手がけた。
内容は映画.comさんより。
ラッパーのダースレイダーと時事芸人のプチ鹿島が選挙戦を突撃取材した
「劇場版 センキョナンデス」のシリーズ第2弾で、
本土復帰50年の節目となった2022年9月の沖縄県知事選と、
その争点となった基地問題に切り込んだドキュメンタリー。
プチ鹿島は当時放送中だったNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」を推す
候補者たちにさまざまな質問を投げかけ、その人物像を浮き彫りにしていく。
一方、ダースレイダーはSNS上に溢れる県知事選についてのデマを問題視し、
候補者を直撃。
そして2人は基地問題について話を聞くため、座り込み抗議が約3000日にわたって
続く辺野古の現場へと足を運ぶ。
前作に続き、「なぜ君は総理大臣になれないのか」などのドキュメンタリー監督・
大島新がプロデュースを手がけた。
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政治や選挙に対して国民一人一人が興味と関心を持つことが大事、
そんな気持ちで観終わりました。
ここ数年、政治家や選挙に関するドキュメンタリーを観る機会が増えましたが
そんな中で見たのがプチ鹿島さんとダースレイダーさんによる
選挙はお祭り、と言う描き方で関心がない人にも分かりやすい内容でした。
前作ほどお祭り感はないのですが、沖縄県知事選の各候補の選挙活動を観て
現職の玉城デニーさんが再選したのも分かるような気がしました。
統一教会の合同結婚式に参加するほどずぶずぶの関係を指摘された
自民公明推薦の佐喜真候補、アンケートでNHKの「ちむどんどん」が好きと
書いておきながらプチ鹿島さんに聞かれると見ていないとはっきり答える場面、
(イメージアップのために秘書か後援会の方がアンケート書いたんでしょう)
一方、玉城さんは同じ質問をされても具体的に共感した部分などを丁寧に
答えているその真逆な感じが面白く思えました。
もう一人の下地候補、IR関連でお金をもらって維新の会を除名され、
無所属で立候補、全身オレンジの洋服に身を包み、オレンジの自転車で
選挙活動を行うその姿、一見奇抜そうでも印象付けるための作戦?にも思えたり、
政見放送だけでは見えてこない各々の候補者の姿を映し出していて、
私も自分が投票する選挙についてはもっと真面目に候補者について
知る努力が必要だなと思いました。
普天間基地についても辺野古基地完成前に普天間基地を返還するという矛盾を
公約にする佐喜真候補、そんなところも選挙結果に影響したのかもしれませんね。
この沖縄県知事選の期間中、辺野古基地建設現場の取材も行っていますが、
現場入口で座り込みをする皆さんたち、彼らがいない時間帯に現場に行って
座り込みしていないじゃんとかSNSでバカなことを言ったひろゆきの態度は
腹立たしい気持ちになりましたが、毎日一定の時間座り込むことで、
建設現場に入るトラックの台数をコントロールしていることも今回の映画で
知りました。活動を行うオール沖縄の方のお話、彼らに歌ってと言われて
その場で即興のラップを披露するダースレイダーさんの姿を観ると、
米軍基地の大半を沖縄県だけに負担させることについても考えるべきでは
と言う気持になりました。
2004年に米軍のヘリコプターが墜落した沖縄国際大学の教授への取材で、
辺野古に基地をつくっている理由となっている普天間基地、
本当はここよりも町の中心部に近い嘉手納基地の方が本当は事故件数が多く、
それなのにそこから問題をずらすかのように普天間を辺野古に移すといって
手打ちしようとしているのではないかという考えの方の話を聞いて
沖縄県知事と全く相容れない政府の姿勢には疑問が湧いてしまいました。
実際、大学の事故現場や大学から見える普天間基地、返還すると言っておいて
新たな建物をどんどん建てているというのは返還する気がないのでは、という
疑問もわきました。
米軍基地問題についてはこれまでもドキュメンタリーなどで観ていて
ぼんやりながら理解していたつもりでしたが今作を観てあまりにも根深く
日本政府がアメリカの顔色ばかりうかがって弱腰にしか見えないのですが
平成の失われた30年といわれる間(ちょっとだけ民主党が与党でしたが)
自分が真面目に選挙で投票していたかというとそうではなかったのかも
(といっても某〇民党には投票しないのですが)
日本は千葉県、関東だけではなく、北海道から沖縄まであるわけですし、
自分の住んでいるところから遠いところでも関心を持って知ることが大事、
改めて思った「シン・ちむどんどん」でありました。
前作ほどお祭り感はないのですが、沖縄県知事選の各候補の選挙活動を観て
現職の玉城デニーさんが再選したのも分かるような気がしました。
統一教会の合同結婚式に参加するほどずぶずぶの関係を指摘された
自民公明推薦の佐喜真候補、アンケートでNHKの「ちむどんどん」が好きと
書いておきながらプチ鹿島さんに聞かれると見ていないとはっきり答える場面、
(イメージアップのために秘書か後援会の方がアンケート書いたんでしょう)
一方、玉城さんは同じ質問をされても具体的に共感した部分などを丁寧に
答えているその真逆な感じが面白く思えました。
もう一人の下地候補、IR関連でお金をもらって維新の会を除名され、
無所属で立候補、全身オレンジの洋服に身を包み、オレンジの自転車で
選挙活動を行うその姿、一見奇抜そうでも印象付けるための作戦?にも思えたり、
政見放送だけでは見えてこない各々の候補者の姿を映し出していて、
私も自分が投票する選挙についてはもっと真面目に候補者について
知る努力が必要だなと思いました。
普天間基地についても辺野古基地完成前に普天間基地を返還するという矛盾を
公約にする佐喜真候補、そんなところも選挙結果に影響したのかもしれませんね。
この沖縄県知事選の期間中、辺野古基地建設現場の取材も行っていますが、
現場入口で座り込みをする皆さんたち、彼らがいない時間帯に現場に行って
座り込みしていないじゃんとかSNSでバカなことを言ったひろゆきの態度は
腹立たしい気持ちになりましたが、毎日一定の時間座り込むことで、
建設現場に入るトラックの台数をコントロールしていることも今回の映画で
知りました。活動を行うオール沖縄の方のお話、彼らに歌ってと言われて
その場で即興のラップを披露するダースレイダーさんの姿を観ると、
米軍基地の大半を沖縄県だけに負担させることについても考えるべきでは
と言う気持になりました。
2004年に米軍のヘリコプターが墜落した沖縄国際大学の教授への取材で、
辺野古に基地をつくっている理由となっている普天間基地、
本当はここよりも町の中心部に近い嘉手納基地の方が本当は事故件数が多く、
それなのにそこから問題をずらすかのように普天間を辺野古に移すといって
手打ちしようとしているのではないかという考えの方の話を聞いて
沖縄県知事と全く相容れない政府の姿勢には疑問が湧いてしまいました。
実際、大学の事故現場や大学から見える普天間基地、返還すると言っておいて
新たな建物をどんどん建てているというのは返還する気がないのでは、という
疑問もわきました。
米軍基地問題についてはこれまでもドキュメンタリーなどで観ていて
ぼんやりながら理解していたつもりでしたが今作を観てあまりにも根深く
日本政府がアメリカの顔色ばかりうかがって弱腰にしか見えないのですが
平成の失われた30年といわれる間(ちょっとだけ民主党が与党でしたが)
自分が真面目に選挙で投票していたかというとそうではなかったのかも
(といっても某〇民党には投票しないのですが)
日本は千葉県、関東だけではなく、北海道から沖縄まであるわけですし、
自分の住んでいるところから遠いところでも関心を持って知ることが大事、
改めて思った「シン・ちむどんどん」でありました。
映画「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」を観る [映画(さ行)]
ジョニー・デップが出演しているというだけで観に行った作品です。
あらすじは映画.comさんより。
貧しいお針子の私生児として生まれたジャンヌは、
類まれな美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界で注目を集めるように。
ついにベルサイユ宮殿に足を踏み入れた彼女は、
国王ルイ15世とまたたく間に恋に落ちる。
生きる活力を失っていた国王の希望の光となり、彼の公妾の座に就いたジャンヌ。
しかし労働者階級の庶民が国王の愛人となるのはタブーであり、
さらに堅苦しいマナーやルールを平然と無視するジャンヌは宮廷内で嫌われ者と
なってしまう。
王太子妃マリー・アントワネットも、そんな彼女を疎ましく思っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ルイ15世がジョニデ!
フランスが舞台で英語かと思ったら、ジョニー・デップもフランス語のセリフを
そつなくこなしていて、おまけに雰囲気もよく、スキャンダルまみれで
一時期映画出演から遠ざかっていただけに拝めてよかったです。(^-^)
という今作、まさにベルばらの頃を描いています。
私と同年代の方だとベルばらには殆どの方が触れていたと思いますが、
この中で、デュ・バリー夫人vsマリー・アントワネットが描かれているので、
お初の人という感じがしなくて、でも、ベルばらとは違う印象もありました。
ベルばらはマリー・アントワネットから見た世界なので悪者扱いですが、
今作のようにデュ・バリー夫人側から描くと、マリー・アントワネット、
というか彼女を利用していたルイ15世の娘たちの悪さが際立ちます。
ベルばらでは「娼婦で妾」と蔑まれるデュ・バリー夫人ですが、
今作でその出自や人生を観ていると貧しい環境で育ちながら、
それでも外の世界への興味を持ち、本を読み知識を得ることを楽しみ、
それだからこそルイ15世に見初められたのかと思います。
公妾、と言う言葉に???と思ったのですが、当時はキリスト教の教えが強く
所謂政略結婚(マリー・アントワネットもそうですよね)で好きな相手では
ない人でも結婚しなけれいけない、そんな中で公妾という愛人は本当に
好きな相手だったということらしく、公妾のポンパドゥール夫人を亡くし
気を落としていたところに紹介されたデュ・バリー夫人に惹かれたというのも
聡明で機知に富む彼女の様子を映像越しにみていてなんとなく理解できました。
実際のデュ・バリー夫人と、今作で演じていたメイウェン(監督も兼任)が
随分雰囲気が違うので、その点が批判されているのはレビューで見ましたが、
確かに小さいころから大きくなっていくときの女優さんとメイウェンの顔が
違う、これは確かに違和感を感じつつもルイ15世が惹かれた女性、という点では
まあこの俳優さんでもよかったんじゃないか(肖像画の雰囲気の俳優を使うと
その点が描きづらそうにも思えた)と思いました。
実際にヴェルサイユ宮殿が使われたということもあって絢爛豪華な様子を
楽しむことができましたが、貴族の風習というか文化というのは面倒だな
そんな気もしました。(国王は朝からみんなの目に晒されて大変)
今作でジョニー・デップの姿を見てほっとしたこと以上に印象的だったのは、
ルイ15世の執事的な存在であるラ・ボルド(バンジャマン・ラベルネ)でした。
デュ・バリー夫人を迎えにいくところから、様々なしきたりを教え、
ルイ15世の支えになり、デュ・バリー夫人との関係を見守るその姿、
この人、自分のプライベートな時間や空間はないのではないか、と心配になる
くらいでしたが、ルイ15世とデュ・バリー夫人が互いに信頼しあっていけたのは
ラ・ボルドの存在があったから(実際は不明ですが)ではと思いました。
ルイ15世が天然痘でなくなる場面もベルばらで見たままの様子ですが、
看病し続けたデュ・バリー夫人もルイ15世が亡くなる前にベルサイユ宮殿を
後にせざるを得ない状況になった、、、その後にフランス革命が起きて、
彼女も断頭台の露に消えたという説明で映画が終りました。
作品の性質上、男性が見ても響かないように思えますが、
その立場故、人を信じることも難しいルイ15世が信じて心を許した女性、
という描き方で私はベルばらと同じ舞台を違う側面からみられて
久しぶりにベルばらが読みたくなったという点では有意義だった
「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」でありました。
あらすじは映画.comさんより。
貧しいお針子の私生児として生まれたジャンヌは、
類まれな美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界で注目を集めるように。
ついにベルサイユ宮殿に足を踏み入れた彼女は、
国王ルイ15世とまたたく間に恋に落ちる。
生きる活力を失っていた国王の希望の光となり、彼の公妾の座に就いたジャンヌ。
しかし労働者階級の庶民が国王の愛人となるのはタブーであり、
さらに堅苦しいマナーやルールを平然と無視するジャンヌは宮廷内で嫌われ者と
なってしまう。
王太子妃マリー・アントワネットも、そんな彼女を疎ましく思っていた。
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ルイ15世がジョニデ!
フランスが舞台で英語かと思ったら、ジョニー・デップもフランス語のセリフを
そつなくこなしていて、おまけに雰囲気もよく、スキャンダルまみれで
一時期映画出演から遠ざかっていただけに拝めてよかったです。(^-^)
という今作、まさにベルばらの頃を描いています。
ベルサイユのばら 全5巻セット 化粧箱入り (集英社文庫(コミック版))
- 作者: 池田 理代子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/08/25
- メディア: 文庫
この中で、デュ・バリー夫人vsマリー・アントワネットが描かれているので、
お初の人という感じがしなくて、でも、ベルばらとは違う印象もありました。
ベルばらはマリー・アントワネットから見た世界なので悪者扱いですが、
今作のようにデュ・バリー夫人側から描くと、マリー・アントワネット、
というか彼女を利用していたルイ15世の娘たちの悪さが際立ちます。
ベルばらでは「娼婦で妾」と蔑まれるデュ・バリー夫人ですが、
今作でその出自や人生を観ていると貧しい環境で育ちながら、
それでも外の世界への興味を持ち、本を読み知識を得ることを楽しみ、
それだからこそルイ15世に見初められたのかと思います。
公妾、と言う言葉に???と思ったのですが、当時はキリスト教の教えが強く
所謂政略結婚(マリー・アントワネットもそうですよね)で好きな相手では
ない人でも結婚しなけれいけない、そんな中で公妾という愛人は本当に
好きな相手だったということらしく、公妾のポンパドゥール夫人を亡くし
気を落としていたところに紹介されたデュ・バリー夫人に惹かれたというのも
聡明で機知に富む彼女の様子を映像越しにみていてなんとなく理解できました。
実際のデュ・バリー夫人と、今作で演じていたメイウェン(監督も兼任)が
随分雰囲気が違うので、その点が批判されているのはレビューで見ましたが、
確かに小さいころから大きくなっていくときの女優さんとメイウェンの顔が
違う、これは確かに違和感を感じつつもルイ15世が惹かれた女性、という点では
まあこの俳優さんでもよかったんじゃないか(肖像画の雰囲気の俳優を使うと
その点が描きづらそうにも思えた)と思いました。
実際にヴェルサイユ宮殿が使われたということもあって絢爛豪華な様子を
楽しむことができましたが、貴族の風習というか文化というのは面倒だな
そんな気もしました。(国王は朝からみんなの目に晒されて大変)
今作でジョニー・デップの姿を見てほっとしたこと以上に印象的だったのは、
ルイ15世の執事的な存在であるラ・ボルド(バンジャマン・ラベルネ)でした。
デュ・バリー夫人を迎えにいくところから、様々なしきたりを教え、
ルイ15世の支えになり、デュ・バリー夫人との関係を見守るその姿、
この人、自分のプライベートな時間や空間はないのではないか、と心配になる
くらいでしたが、ルイ15世とデュ・バリー夫人が互いに信頼しあっていけたのは
ラ・ボルドの存在があったから(実際は不明ですが)ではと思いました。
ルイ15世が天然痘でなくなる場面もベルばらで見たままの様子ですが、
看病し続けたデュ・バリー夫人もルイ15世が亡くなる前にベルサイユ宮殿を
後にせざるを得ない状況になった、、、その後にフランス革命が起きて、
彼女も断頭台の露に消えたという説明で映画が終りました。
作品の性質上、男性が見ても響かないように思えますが、
その立場故、人を信じることも難しいルイ15世が信じて心を許した女性、
という描き方で私はベルばらと同じ舞台を違う側面からみられて
久しぶりにベルばらが読みたくなったという点では有意義だった
「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」でありました。
映画「さよならほやマン」を観る [映画(さ行)]
よく映画を見に行くMOVIX亀有の上映スケジュールを見ていて
タイトルだけで選んだ作品です。(ホヤ、好きなんで(^-^))
あらすじは映画.comさんより。
豊かな海に囲まれた美しい島で一人前の漁師を目指すアキラと、
生まれつき障がいを抱える弟のシゲル。
両親は行方不明で莫大な借金を抱えているが、
島の人々に助けられながら、どうにか暮らしている。
そんな彼らの前に、都会からやって来た訳ありの女性漫画家・美晴が現れる。
美晴は兄弟に彼らの家を売ってほしいと言い出し、
3人はなぜか一緒に暮らすことになるが……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ムショウにほやが食べたくなりました。(^-^)
東日本大震災の影響については、今年夏の旅行でも実際にその場に行くことで
知ることができましたが、今作はフィクションとはいえ、東日本大震災を境に
時間が止まってしまった兄弟のことを描いていました。
震災時に海にいって未だに行方不明の両親、その両親の代わりに障碍者の
弟シゲルの面倒を見ながら漁にでるアキラ、そこにやってくる漫画家の晴美。
傷害事件を起こして執行猶予中の人気漫画家の晴美、
居場所がないというか、世間の目から離れたかったのか、
いきなりやってくるのが多部島(実際は網地島で撮影されたそうです)、
という若干のツッコミどころはあるものの、そこまでは追いかけてこないだろう
とやってきたのかもしれない、と思いながら晴美と兄弟の関係の変化を観る、
そんな楽しみ方のできる映画でした。
とはいえ、お金を払った上から目線の晴海の態度は最初ムカつくんですが。(笑)
アキラがとってきたホヤを晴美が手でつかんで齧ってお酒を呑む、
その場面が毎日繰り広げられるので見ていて私もホヤが食べたくなるのですが、
アキラは行方不明の両親が原因でホヤを取るのに食べられない、
アキラの抱える心の闇が描かれているのを見て、震災から10年経っても
その場にいた人たちにはいつまでも忘れられない心の傷があるのだと
この映画からも感じました。
行方不明の父が演じていた「ほやマン」でユーチューバーになって大金を稼ごう、
と甘い気持ちで機材を買ってほやマンの衣装を作って動画を作るものの
そんなに簡単に稼げるわけもなく、人気漫画家の晴美のお陰で拡散したことに
気づかないという鈍さのアキラですが、その動画が一転批判の対象となるや、
世の中の手のひら返しも酷いもの、というのは現実でもあることなので
見ていて悲しい気持ちになってしまいました。
真面目なアキラ、そのアキラを信頼してついていく弟のシゲル、
突然やってきて兄弟との信頼を少しずつ築いていく晴美、
この3人を軸に描かれている作品ながら、叔父(津田寛治が演じていた)の
存在も非常に大きいのですが、ご近所のおばちゃんの春子(松金よね子)の
存在感が実は非常に大きかったのではないかと思いました。
島にずっと暮らしている春子をどこかバカにする晴美に対して、
ババアだって生きてるんだよ、と晴美に言い放つのですが、
自分だけが大変で辛いと思っているかもしれないけれど、
誰もが何かしら悩みや辛い思いを抱えているのだと思わせるようなセリフで、
とかく自己中になりがちな自分にも大変響くものがありました。
いつまでも弟の面倒をみなければいけないことへの我慢の限界、
家を晴美に売って自分は島を出ようとするアキラにつきつけられる事実。
とはいえ、最後はハッピーに終わってホッとしました。
ロケ地だった網地島と聞いて思い出したのが、
令和に元号が変わるタイミングで訪れた宮城県石巻、
猫の島として有名な田代島に行こうとしたら悪天候で船が欠航になってしまい
猫とのふれあいが叶わなかったのですが、
(島に行きたかった)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2019-11-24
その時見かけた看板
田代島以外にも島があるんだなあと思ったのですが、
折角この映画をみましたので、
田代島リベンジの時に網地島にも行ってみようかな、と思った、
「さよならほやマン」でありました。
タイトルだけで選んだ作品です。(ホヤ、好きなんで(^-^))
あらすじは映画.comさんより。
豊かな海に囲まれた美しい島で一人前の漁師を目指すアキラと、
生まれつき障がいを抱える弟のシゲル。
両親は行方不明で莫大な借金を抱えているが、
島の人々に助けられながら、どうにか暮らしている。
そんな彼らの前に、都会からやって来た訳ありの女性漫画家・美晴が現れる。
美晴は兄弟に彼らの家を売ってほしいと言い出し、
3人はなぜか一緒に暮らすことになるが……。
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ムショウにほやが食べたくなりました。(^-^)
東日本大震災の影響については、今年夏の旅行でも実際にその場に行くことで
知ることができましたが、今作はフィクションとはいえ、東日本大震災を境に
時間が止まってしまった兄弟のことを描いていました。
震災時に海にいって未だに行方不明の両親、その両親の代わりに障碍者の
弟シゲルの面倒を見ながら漁にでるアキラ、そこにやってくる漫画家の晴美。
傷害事件を起こして執行猶予中の人気漫画家の晴美、
居場所がないというか、世間の目から離れたかったのか、
いきなりやってくるのが多部島(実際は網地島で撮影されたそうです)、
という若干のツッコミどころはあるものの、そこまでは追いかけてこないだろう
とやってきたのかもしれない、と思いながら晴美と兄弟の関係の変化を観る、
そんな楽しみ方のできる映画でした。
とはいえ、お金を払った上から目線の晴海の態度は最初ムカつくんですが。(笑)
アキラがとってきたホヤを晴美が手でつかんで齧ってお酒を呑む、
その場面が毎日繰り広げられるので見ていて私もホヤが食べたくなるのですが、
アキラは行方不明の両親が原因でホヤを取るのに食べられない、
アキラの抱える心の闇が描かれているのを見て、震災から10年経っても
その場にいた人たちにはいつまでも忘れられない心の傷があるのだと
この映画からも感じました。
行方不明の父が演じていた「ほやマン」でユーチューバーになって大金を稼ごう、
と甘い気持ちで機材を買ってほやマンの衣装を作って動画を作るものの
そんなに簡単に稼げるわけもなく、人気漫画家の晴美のお陰で拡散したことに
気づかないという鈍さのアキラですが、その動画が一転批判の対象となるや、
世の中の手のひら返しも酷いもの、というのは現実でもあることなので
見ていて悲しい気持ちになってしまいました。
真面目なアキラ、そのアキラを信頼してついていく弟のシゲル、
突然やってきて兄弟との信頼を少しずつ築いていく晴美、
この3人を軸に描かれている作品ながら、叔父(津田寛治が演じていた)の
存在も非常に大きいのですが、ご近所のおばちゃんの春子(松金よね子)の
存在感が実は非常に大きかったのではないかと思いました。
島にずっと暮らしている春子をどこかバカにする晴美に対して、
ババアだって生きてるんだよ、と晴美に言い放つのですが、
自分だけが大変で辛いと思っているかもしれないけれど、
誰もが何かしら悩みや辛い思いを抱えているのだと思わせるようなセリフで、
とかく自己中になりがちな自分にも大変響くものがありました。
いつまでも弟の面倒をみなければいけないことへの我慢の限界、
家を晴美に売って自分は島を出ようとするアキラにつきつけられる事実。
とはいえ、最後はハッピーに終わってホッとしました。
ロケ地だった網地島と聞いて思い出したのが、
令和に元号が変わるタイミングで訪れた宮城県石巻、
猫の島として有名な田代島に行こうとしたら悪天候で船が欠航になってしまい
猫とのふれあいが叶わなかったのですが、
(島に行きたかった)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2019-11-24
その時見かけた看板
田代島以外にも島があるんだなあと思ったのですが、
折角この映画をみましたので、
田代島リベンジの時に網地島にも行ってみようかな、と思った、
「さよならほやマン」でありました。
映画「すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」を観る [映画(さ行)]
この手のアニメはお子さん向けかと思って避けがちだったのですが、
上映時間がちょうどいいという理由だけで1作目を見たらハマってしまい、
新作が公開されると知って公開初日(11月3日)に観に行きました。
あらすじは映画.comさんより。
ある日、森のはずれでつぎはぎだらけの古い建物を見つけたすみっコたち。
そこはおもちゃを作る工場だった。
すみっコたちもおもちゃ作りをすることになり、
手先の器用なしろくまはミシン、ぺんぎん?は虫メガネで検品など、
それぞれの得意なことをいかしておもちゃ作りがスタート。
しかし、その工場にはなにやら不思議なことがあって……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大人だからこそ感じる悲哀。
(1作目は「とびだす絵本とひみつのコ」)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2019-11-14
(2作目は「青い月夜のまほうのコ」)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-11-09
毎回思うのですが、こんな可愛らしいキャラクターを見てほんわかしながら、
大人に刺さってくる内容だったりするのでついつい見てしまう感じです。
最初はおもちゃ工場で嬉々として働くすみっコたちですが、くま工場長の態度が変化し、
大量生産のために疲弊していくすみっコたちを見て思い出したのが、
上映時間がちょうどいいという理由だけで1作目を見たらハマってしまい、
新作が公開されると知って公開初日(11月3日)に観に行きました。
あらすじは映画.comさんより。
ある日、森のはずれでつぎはぎだらけの古い建物を見つけたすみっコたち。
そこはおもちゃを作る工場だった。
すみっコたちもおもちゃ作りをすることになり、
手先の器用なしろくまはミシン、ぺんぎん?は虫メガネで検品など、
それぞれの得意なことをいかしておもちゃ作りがスタート。
しかし、その工場にはなにやら不思議なことがあって……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大人だからこそ感じる悲哀。
(1作目は「とびだす絵本とひみつのコ」)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2019-11-14
(2作目は「青い月夜のまほうのコ」)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-11-09
毎回思うのですが、こんな可愛らしいキャラクターを見てほんわかしながら、
大人に刺さってくる内容だったりするのでついつい見てしまう感じです。
最初はおもちゃ工場で嬉々として働くすみっコたちですが、くま工場長の態度が変化し、
大量生産のために疲弊していくすみっコたちを見て思い出したのが、
35年くらい前に友達に教えてもらって読んだこの本でした。
映画の絵柄はほんわかなのですが、大量生産のために労働環境が悪化していく、
現在のトヨタでこういう季節工の問題はあるのかどうか、不明ですが、
ラインで分業して効率化を図りながら大量生産するように指示するくま工場長、
実はこの工場長にも悲しい事実があったりして、じわり。(泣いてしまいました)
子供のころ大事にしていたぬいぐるみ、大人になったら捨ててしまうか
どこか家の奥の方にしまってしまうか、そんな存在になることの悲哀も描いていて、
自宅にあるくまのぬいぐるみ、押し入れ奥に入っていたのを鑑賞後思わず外に出し、
「すまんのぉ、もっと大事にするから(´;ω;`)」
とぬいぐるみに話しかける怪しい自分がおりました。
私が生まれた年に婆1号が中野ブロードウェイのおもちゃやさんで買ってくれた
オレンジ色のくまのぬいぐるみ、洋風な名前をつけて大事にしていたのですが、
実家から家出(のような引っ越し)した際、実家に置いていこうとしたところを
「うつぼが生まれた時に中野で買った同い年のぬいぐるみなんだから
連れていきなさいよ」
そういって、婆1号が引っ越し屋さんのトラックに載せてしまったので、
連れてこざるを得なかったぬいぐるみ。
小さい時は、楽しいことや悲しいことがあると話しかけていたのに
捨てることもできず(人形捨てるのが怖い)そのまま気づけば50年以上。(笑)
映画を観てから「行ってきまーす」「ただいまー」と再び声をかけるように
なりました。映画の影響力って凄いです。(◎_◎;)
と、何だかいろんなことを連想したり思い出したりしながらの鑑賞となりましたが、
今回のナレーション、本上まなみさんだけになった(イノッチいなかった)のが
よかったように思えたのですが、イノッチも事務所問題で渦中にいなければ
ナレーションやっていたのかな、と思うと、2人でのナレーションも聴きたかった、
というのも正直な感想です。
今回の鑑賞で気づいたのですが、1作目から脚本をヨーロッパ企画の角田さんが
担当されていて、
映画の絵柄はほんわかなのですが、大量生産のために労働環境が悪化していく、
現在のトヨタでこういう季節工の問題はあるのかどうか、不明ですが、
ラインで分業して効率化を図りながら大量生産するように指示するくま工場長、
実はこの工場長にも悲しい事実があったりして、じわり。(泣いてしまいました)
子供のころ大事にしていたぬいぐるみ、大人になったら捨ててしまうか
どこか家の奥の方にしまってしまうか、そんな存在になることの悲哀も描いていて、
自宅にあるくまのぬいぐるみ、押し入れ奥に入っていたのを鑑賞後思わず外に出し、
「すまんのぉ、もっと大事にするから(´;ω;`)」
とぬいぐるみに話しかける怪しい自分がおりました。
私が生まれた年に婆1号が中野ブロードウェイのおもちゃやさんで買ってくれた
オレンジ色のくまのぬいぐるみ、洋風な名前をつけて大事にしていたのですが、
実家から家出(のような引っ越し)した際、実家に置いていこうとしたところを
「うつぼが生まれた時に中野で買った同い年のぬいぐるみなんだから
連れていきなさいよ」
そういって、婆1号が引っ越し屋さんのトラックに載せてしまったので、
連れてこざるを得なかったぬいぐるみ。
小さい時は、楽しいことや悲しいことがあると話しかけていたのに
捨てることもできず(人形捨てるのが怖い)そのまま気づけば50年以上。(笑)
映画を観てから「行ってきまーす」「ただいまー」と再び声をかけるように
なりました。映画の影響力って凄いです。(◎_◎;)
と、何だかいろんなことを連想したり思い出したりしながらの鑑賞となりましたが、
今回のナレーション、本上まなみさんだけになった(イノッチいなかった)のが
よかったように思えたのですが、イノッチも事務所問題で渦中にいなければ
ナレーションやっていたのかな、と思うと、2人でのナレーションも聴きたかった、
というのも正直な感想です。
今回の鑑賞で気づいたのですが、1作目から脚本をヨーロッパ企画の角田さんが
担当されていて、
今年はまったヨーロッパ企画さんの映画で料理長を演じていた角田さんが
こんなほんわかしながらも大人に刺さる作品の脚本を担当されていること、
その多才さに驚かされました。
今回の作品は、SDGsについてもその大切さを伝えるように思いましたが、
お子さんだけではなく私のようなおばさんでも楽しみながら考えることのできる、
真ん中ではなくすみっこにいるすみっコたちが、困った人には寄り添う姿勢、
一緒に問題を解決しようとするその優しさには今回も目頭が熱くなりました。
すみっコたちが働いた工場の行く末も最後はハッピーな気持ちになれるような
展開になってホッとしましたし、このシリーズ、今後も見続けていきたい、
と思った「すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」でありました。
こんなほんわかしながらも大人に刺さる作品の脚本を担当されていること、
その多才さに驚かされました。
今回の作品は、SDGsについてもその大切さを伝えるように思いましたが、
お子さんだけではなく私のようなおばさんでも楽しみながら考えることのできる、
真ん中ではなくすみっこにいるすみっコたちが、困った人には寄り添う姿勢、
一緒に問題を解決しようとするその優しさには今回も目頭が熱くなりました。
すみっコたちが働いた工場の行く末も最後はハッピーな気持ちになれるような
展開になってホッとしましたし、このシリーズ、今後も見続けていきたい、
と思った「すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」でありました。
映画「シアター・キャンプ」を観る [映画(さ行)]
重たい映画記事の翌日は明るめの映画記事です。(^-^)
久しぶりにミュージカル映画を鑑賞しました。
あらすじは映画.comさんより。
ニューヨーク州北部の湖畔にある演劇スクール「アディロンド・アクト」では、
ミュージカルスターを夢見る子どもたちを長年にわたり指導してきた。
しかし今夏のキャンプ開校を前に校長が昏睡状態となり、
演劇に無関心な息子トロイが跡を継ぐことに。経営状況は破綻寸前に陥っており、
スクール存続のためには3週間後のキャンプ終了までに
出資者の前で新作ミュージカルを披露しなければならない。
一癖も二癖もある教師たちと自由奔放な子どもたちは、
期限までに舞台を完成させるべく奮闘するが……。
久しぶりにミュージカル映画を鑑賞しました。
あらすじは映画.comさんより。
ニューヨーク州北部の湖畔にある演劇スクール「アディロンド・アクト」では、
ミュージカルスターを夢見る子どもたちを長年にわたり指導してきた。
しかし今夏のキャンプ開校を前に校長が昏睡状態となり、
演劇に無関心な息子トロイが跡を継ぐことに。経営状況は破綻寸前に陥っており、
スクール存続のためには3週間後のキャンプ終了までに
出資者の前で新作ミュージカルを披露しなければならない。
一癖も二癖もある教師たちと自由奔放な子どもたちは、
期限までに舞台を完成させるべく奮闘するが……。
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華やかさはないけれど楽しいミュージカルでした。(^-^)
ブログを始めたころはNY旅行記やブロードウェイミュージカル鑑賞記事を
書いていたのですが(経費節約でホテルで自炊したりしていましたが(笑))、
社会人になって3年目くらいにNYに引っ越した従妹を訪ねてNYに行ってから
20年くらい毎年ずーっと通っていたのですが、転職で生活のリズムがつかめないで
海外旅行に行かないうちに、NYなどの大都市のホテル代だけでなくミュージカルの
チケット代が高騰、航空券代も上がっていった中、物理的に行くのが難しくなり
最近はもっぱら国内(行ったことがないところ)旅行で楽しんでおります。
と、本場に行けなくなったのですが、ミュージカルはまだ好きなので
こういう映画があるとつい見てしまいます。(^-^)
今作は夏休み、アメリカっていろいろ子供向けのキャンプがあるようですが、
これはミュージカル俳優を目指す子供たちのキャンプ。
とはいえ、資金難で担保に入っている施設、倒れて意識不明になる校長、
代理をつとめる息子はおバカで役立たず(笑)、経費削減で人切りをやった結果、
今度は人が足りなくなり、未経験(経歴詐称)の女性を雇って子供たちを指導させ、
と、問題山積。
ここからどうやって新作ミュージカルをつくって資金調達するか、となるのですが、
講師をつとめるレベッカとエイモスを主軸に新しいミュージカルを作っていく様子が
描かれていきます。
とはいえ、講師同士、バカ息子のトロイとの衝突など色々な問題が起きますが、
大事にならずボヤがずっと続いていく、という感じなのでハラハラ感はなく(笑)
まあ、このまま見ていれば新作ミュージカルがなんとかできあがるだろうという
甘い予想が当たるものの、出来上がった新作ミュージカルは予想外の面白さで
笑いながら観終わりました。
主役を演じる女の子が仕事のオーディションを受けるからと発表前日にいなくなり、
どうするの?誰が主役を演じるの?(ある程度予想は出来ているのですが)と
思っていると、舞台装置などを手がけるスタッフのグレンが主役に抜擢され
(リハーサル風景もずっと見ているのでセリフも全部覚えている)
男性が女装するのでドラッグクイーンのような外観ながらそれが意外とはまっていて(笑)
無事に舞台を披露できる、資金調達もできてめでたしめでたし、とホッとするような
流れで観終わりました。
講師のエイモスを演じていた人、どこかで観ているかも、と思っていたら、
この映画(と元になったブロードウェイミュージカル)で主演をつとめていた
ベン・プラット、上の映画では歳をとり過ぎた高校生役がちょっと、、、という
感想だったのですが、今作ではキャンプに参加する子供たちと真摯に向き合う講師を
熱演していました。
舞台装置担当のグレンを演じたノア・ガルビンも現役のブロードウェイミュージカル俳優、
なるほどそりゃあ現役なんだからうまいよなあ、と思ってみていたのですが、
エイモス役のベン・プラットとはゲイのパートナーであることをネットで知りびっくり。
そんなカップルが同じ映画に出ちゃうんだ、という驚きました。
群像劇としてはちょっと弱い感じもありますが、子役たちも演じているとはいえ
非常に楽しそうで、実際もこういうキャンプでミュージカル俳優になる子もいるんだな、
と思いながら楽しめた「シアター・キャンプ」でありました。
ベン・プラット、上の映画では歳をとり過ぎた高校生役がちょっと、、、という
感想だったのですが、今作ではキャンプに参加する子供たちと真摯に向き合う講師を
熱演していました。
舞台装置担当のグレンを演じたノア・ガルビンも現役のブロードウェイミュージカル俳優、
なるほどそりゃあ現役なんだからうまいよなあ、と思ってみていたのですが、
エイモス役のベン・プラットとはゲイのパートナーであることをネットで知りびっくり。
そんなカップルが同じ映画に出ちゃうんだ、という驚きました。
群像劇としてはちょっと弱い感じもありますが、子役たちも演じているとはいえ
非常に楽しそうで、実際もこういうキャンプでミュージカル俳優になる子もいるんだな、
と思いながら楽しめた「シアター・キャンプ」でありました。