映画「2度目のはなればなれ」を観る [映画(な行)]
マイケル・ケイン主演&イギリス映画というだけで観に行った作品です。
あらすじは映画.com
2014年、夏。
イギリス、ブライトンの老人ホームで暮らす老夫婦バーナード(バーニー)とレネは、
互いに寄り添いながら人生最期の日々を過ごしていた。
ある日、バーナードはフランスのノルマンディーへ向かってひとり旅立つが、
彼が行方不明だという警察のSNS投稿をきっかけに、
世界中で大きなニュースとなってしまう。
バーナードとレネが離ればなれになるのは、今回が人生で2度目だった。
決して離れないと誓っていたバーナードがレネを置いて旅に出たのには、
ある理由があった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノルマンディー上陸作戦70周年の記念式典に参加するために老人ホームを脱走し
ドーバー海峡を渡った男性の実話だそうです。
妻のレネの体調が思わしくないことから老人ホームに入居するのに同行したバーニー、
イギリス海軍で第二次世界大戦に出兵したバーニーが戦争から戻ってきた後、
戦争のトラウマに悩まされたこと、戦地でともに過ごした戦友との別れとともに
バーニーがずっと抱えてきた思い、それを後押しするレネ、現在と過去の映像が
交互に映し出されることで、戦争での体験とバーニーとレネの固い絆、そこから
バーニーがやり残したことを遂げるためにフランスまで行かなければいけないことを
理解しながら観終わりました。
原題は”The Great Escaper”、偉大なる脱走者とでもいうのでしょうか、
SNSにこのハッシュタグで拡散されたことで一躍有名になってしまうのですが、
2014年、夏。
イギリス、ブライトンの老人ホームで暮らす老夫婦バーナード(バーニー)とレネは、
互いに寄り添いながら人生最期の日々を過ごしていた。
ある日、バーナードはフランスのノルマンディーへ向かってひとり旅立つが、
彼が行方不明だという警察のSNS投稿をきっかけに、
世界中で大きなニュースとなってしまう。
バーナードとレネが離ればなれになるのは、今回が人生で2度目だった。
決して離れないと誓っていたバーナードがレネを置いて旅に出たのには、
ある理由があった。
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ノルマンディー上陸作戦70周年の記念式典に参加するために老人ホームを脱走し
ドーバー海峡を渡った男性の実話だそうです。
妻のレネの体調が思わしくないことから老人ホームに入居するのに同行したバーニー、
イギリス海軍で第二次世界大戦に出兵したバーニーが戦争から戻ってきた後、
戦争のトラウマに悩まされたこと、戦地でともに過ごした戦友との別れとともに
バーニーがずっと抱えてきた思い、それを後押しするレネ、現在と過去の映像が
交互に映し出されることで、戦争での体験とバーニーとレネの固い絆、そこから
バーニーがやり残したことを遂げるためにフランスまで行かなければいけないことを
理解しながら観終わりました。
原題は”The Great Escaper”、偉大なる脱走者とでもいうのでしょうか、
SNSにこのハッシュタグで拡散されたことで一躍有名になってしまうのですが、
若い頃に迷惑をかけたお詫びにイギリスの南部から北東部まで歩くおじいちゃん、
死別した奥さんとの約束を果たすために、イギリス北部から南部に
バスで移動するおじいちゃん、とか、
そっと移動しているつもりが現代の文明の利器によって一躍有名人になり、
それがよいのかわるいのか(迷惑なことの方が多そうだなと思いましたが)
今作でも老人ホームにメディアが押し掛け図々しい報道姿勢に腹が立ちました。
と、SNSの話を書いてしまいましたが、バーニーは大変な思いをしながらも
ずっと心に抱えていたやり残したことをやるために、記念式典には参加せず、
船で出会った空軍出身の老人を連れて戦友のお墓に向かいます。
(この空軍出身の老人今は裕福で成功者に見えますが戦争のトラウマを抱えて
アルコール依存症ということがみていて分かってきます)
戦争での回顧シーンがその墓参につながるのですが、
自分の人生がもう長くないことが分かっているバーニーにとって胸のつかえが
とれた気分になれたのではないかなと思えました。
印象的だったのは、記念式典の前日にノルマンディーのレストランで出会った
ドイツ人たち。第二次世界大戦では敵対する2つの国だったのが、
バーニーが今は敵もないだろうという真摯な態度を見せたことで、
ドイツ人の老人たちもそれに呼応します。
未だに戦争で日本は酷いことをしただろうと騒ぐどこかの国々の人たちも
こういう姿勢になれないのかな、ふとそんなことも考えてしまいました。
今作でバーニーを演じたマイケル・ケインは引退されるそうですが、
レネを演じてレンダ・ジャクソンも一旦政治家になった後、俳優業に復帰して、
マイケル・ケインとは50年ぶりくらいの共演となったもの昨年他界されて、
今作が遺作となったそうです。
体調が思わしくなくてよぼよぼなレネですが、頭はしっかりしていて
ノルマンディーに行くようにと、バーニーの背中を押す姿、
自分の体調が悪化したらもう会えないかもしれないのにそういう行動に
出られるレネ、思い切って船に乗るバーニー、70年もの長い間夫婦でいた、
その絆の強さを観て独り身なのに思わず涙ぐんだのは私です。(^-^;
バーニーはレネのお陰で長年の心のつかえがとれましたが、
自分も己の人生を振り返り、やり残していることはないか、自問自答しながら
悔いのないように過ごしていきたい、自分の年の取り方にあった自分との
向き合い方を考えていきたい、と思った「2度めのはなればなれ」でいありました。
死別した奥さんとの約束を果たすために、イギリス北部から南部に
バスで移動するおじいちゃん、とか、
そっと移動しているつもりが現代の文明の利器によって一躍有名人になり、
それがよいのかわるいのか(迷惑なことの方が多そうだなと思いましたが)
今作でも老人ホームにメディアが押し掛け図々しい報道姿勢に腹が立ちました。
と、SNSの話を書いてしまいましたが、バーニーは大変な思いをしながらも
ずっと心に抱えていたやり残したことをやるために、記念式典には参加せず、
船で出会った空軍出身の老人を連れて戦友のお墓に向かいます。
(この空軍出身の老人今は裕福で成功者に見えますが戦争のトラウマを抱えて
アルコール依存症ということがみていて分かってきます)
戦争での回顧シーンがその墓参につながるのですが、
自分の人生がもう長くないことが分かっているバーニーにとって胸のつかえが
とれた気分になれたのではないかなと思えました。
印象的だったのは、記念式典の前日にノルマンディーのレストランで出会った
ドイツ人たち。第二次世界大戦では敵対する2つの国だったのが、
バーニーが今は敵もないだろうという真摯な態度を見せたことで、
ドイツ人の老人たちもそれに呼応します。
未だに戦争で日本は酷いことをしただろうと騒ぐどこかの国々の人たちも
こういう姿勢になれないのかな、ふとそんなことも考えてしまいました。
今作でバーニーを演じたマイケル・ケインは引退されるそうですが、
レネを演じてレンダ・ジャクソンも一旦政治家になった後、俳優業に復帰して、
マイケル・ケインとは50年ぶりくらいの共演となったもの昨年他界されて、
今作が遺作となったそうです。
体調が思わしくなくてよぼよぼなレネですが、頭はしっかりしていて
ノルマンディーに行くようにと、バーニーの背中を押す姿、
自分の体調が悪化したらもう会えないかもしれないのにそういう行動に
出られるレネ、思い切って船に乗るバーニー、70年もの長い間夫婦でいた、
その絆の強さを観て独り身なのに思わず涙ぐんだのは私です。(^-^;
バーニーはレネのお陰で長年の心のつかえがとれましたが、
自分も己の人生を振り返り、やり残していることはないか、自問自答しながら
悔いのないように過ごしていきたい、自分の年の取り方にあった自分との
向き合い方を考えていきたい、と思った「2度めのはなればなれ」でいありました。
映画「NO 選挙, NO LIFE」を観る [映画(な行)]
予告編を観て気になっていた作品です。
内容については映画.comさんより。
内容については映画.comさんより。
選挙取材歴25年のフリーランスライター・畠山理仁の
情熱と苦悩に迫ったドキュメンタリー。
候補者全員を取材することを信条に、
国政から地方選、海外までさまざまな選挙の面白さを伝えてきた畠山が、
2022年7月の参院選・東京選挙区で候補者34人への取材に挑む姿に密着。
1人で選挙現場を駆け巡り、睡眠時間は平均2時間、
本業である原稿執筆もままならず経済的に回らないという本末転倒な生き方を
続けてきた畠山は、同年9月の沖縄県知事選の取材を最後に引退を決意する。
そんな彼が沖縄で出会ったのは、他の地域では見られない有権者の選挙への
高い参加意識と、民主主義をあきらめない県民たちの思いだった。
「なぜ君は総理大臣になれないのか」「香川1区」のプロデューサー・前田亜紀が
メガホンをとり、「劇場版 センキョナンデス」の監督を務めたラッパーの
ダースレイダー率いるバンド「The Bassons」が音楽を担当。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
報道とはこうあるべきではないのかなと思った映画でした。
フリーランスでこの手の原稿料はあまり高くなく足が出てしまうことも多い畠山さん、
選挙の取材は特に体力的に厳しく(生活するためにバイトもしなければならない)
2022年の沖縄知事選で取材活動を卒業しようと決断する姿を観ると、
本来、畠山さんのような取材と発信がNHKの政見放送(これで選挙に行こうと思うか
というと私は思えない)より遥かに影響力があると思えば、卒業はなんだか勿体ない
気もするのですが、ご本人の決断ですし、と思ったらエンドロールの時に卒業した後も
ぽつぽつと取材は続けている姿を見てどこかホッとしました。
昨日記事をアップした、「シン・ちむどんどん」でも、沖縄入りした畠山さんに挨拶する
プチ鹿島さんとダースレーダーさんの姿が映し出されますが彼らが畠山さんを師とする
その理由もこの映画で一端かもしれませんが理解出来たような気がします。
いわゆる泡沫候補と言われる候補者に対しても物腰柔らかく丁寧に取材する姿、
記者会見でも大手メディアの下衆な質問(報道したい内容に誘導する)とは異なる
公平に候補者を扱う姿勢を観て、言論統制、忖度・偏向報道ばかりの大手メディアより
畠山さんのように有力だから泡沫だからと分けずに(場合によっては候補者全員に取材)
報じる内容の方がよっぽど投票する時に参考になるのにと思いました。
経費がかかる割に実入りが少ない、と映画の中でも畠山さんが仰っていて、
見てみてもそうだろうな、と思ったのですが、映画を観た後、Twitter(今はX)で
畠山さんをフォローしてその発言を時折観ていて更にそれを感じました。
「〇〇の選挙は取材に行きましたか?」と聞かれて
「予算がなくていけませんでした」と答える畠山さんに対して、
「面白い選挙だったのにもったいない、行くべきでしたよ」と上から目線の反応、
取材に行くも行かないも畠山さんの勝手じゃないの、と、この上から目線反応に
イラついてしまったのですが、これまで25年取材活動が続けられたのも
もちろん畠山さん本人の気持ちが途切れなかったことと、奥様や息子さんたちの
理解があってこそ、と映画を観て感じただけに、こういう言い方を畠山さんに
する人が少なからずいるというのは残念に思いました。
泡沫候補だからと見下すことなく、各候補者に対して愛情をもって接する姿、
選挙活動で困っていると手を差し伸べる場面も何度かありましたが、
自分の足で取材して発信する畠山さんがフリーランスだからと言う理由で
時に取材対象から排除されてしまう(⇐参政党)場面には、
組織に所属していたってしょーもない奴なんていくらでもいるだろうし、
フリーランスというだけでそれを理由に取材させないのは不平等だろう、
怒り心頭さった私です。
(この手の映画を観るとついつい怒ってしまいがちで反省(^^;)
今の時代、インターネットの普及でSNSを活用した選挙活動も多いのですが、
自民党の議員が野党候補をディスるような書き込みを業者に委託したりして
(ドリル優子さんも裏金使って業者を雇っていたと報じられていましたね)
SNSで若い人を選挙に行くように意識づけることは大切だと思いますが、
投票する判断を悪口の大量投下でコントロールするようなやり方はダメだと
思いますし、畠山さんのアナログなやり方の取材方法による発信の方が
信頼できるのだと改めて思いました。
とはいえ、SNSのお陰で、れいわやNHK党(⇐意外と戦略的)が国政政党に
なる様子も描かれていたのでSNSすべてが悪いというものでもないのかな、
というのも今回感じました。
(捕まる前のガーシーも映っていてちょっと懐かしさも感じました)
とにかく選挙に行くこと、投票する時に自ら調べて候補者のことを知るのは
誰でもできるわけですから、泡沫候補と言われる人にも関心を持てるように
自分の心のもち方も変えていかないといけないな、と思った、
「NO 選挙、 NO LIFE」でありました。
情熱と苦悩に迫ったドキュメンタリー。
候補者全員を取材することを信条に、
国政から地方選、海外までさまざまな選挙の面白さを伝えてきた畠山が、
2022年7月の参院選・東京選挙区で候補者34人への取材に挑む姿に密着。
1人で選挙現場を駆け巡り、睡眠時間は平均2時間、
本業である原稿執筆もままならず経済的に回らないという本末転倒な生き方を
続けてきた畠山は、同年9月の沖縄県知事選の取材を最後に引退を決意する。
そんな彼が沖縄で出会ったのは、他の地域では見られない有権者の選挙への
高い参加意識と、民主主義をあきらめない県民たちの思いだった。
「なぜ君は総理大臣になれないのか」「香川1区」のプロデューサー・前田亜紀が
メガホンをとり、「劇場版 センキョナンデス」の監督を務めたラッパーの
ダースレイダー率いるバンド「The Bassons」が音楽を担当。
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報道とはこうあるべきではないのかなと思った映画でした。
フリーランスでこの手の原稿料はあまり高くなく足が出てしまうことも多い畠山さん、
選挙の取材は特に体力的に厳しく(生活するためにバイトもしなければならない)
2022年の沖縄知事選で取材活動を卒業しようと決断する姿を観ると、
本来、畠山さんのような取材と発信がNHKの政見放送(これで選挙に行こうと思うか
というと私は思えない)より遥かに影響力があると思えば、卒業はなんだか勿体ない
気もするのですが、ご本人の決断ですし、と思ったらエンドロールの時に卒業した後も
ぽつぽつと取材は続けている姿を見てどこかホッとしました。
昨日記事をアップした、「シン・ちむどんどん」でも、沖縄入りした畠山さんに挨拶する
プチ鹿島さんとダースレーダーさんの姿が映し出されますが彼らが畠山さんを師とする
その理由もこの映画で一端かもしれませんが理解出来たような気がします。
いわゆる泡沫候補と言われる候補者に対しても物腰柔らかく丁寧に取材する姿、
記者会見でも大手メディアの下衆な質問(報道したい内容に誘導する)とは異なる
公平に候補者を扱う姿勢を観て、言論統制、忖度・偏向報道ばかりの大手メディアより
畠山さんのように有力だから泡沫だからと分けずに(場合によっては候補者全員に取材)
報じる内容の方がよっぽど投票する時に参考になるのにと思いました。
経費がかかる割に実入りが少ない、と映画の中でも畠山さんが仰っていて、
見てみてもそうだろうな、と思ったのですが、映画を観た後、Twitter(今はX)で
畠山さんをフォローしてその発言を時折観ていて更にそれを感じました。
「〇〇の選挙は取材に行きましたか?」と聞かれて
「予算がなくていけませんでした」と答える畠山さんに対して、
「面白い選挙だったのにもったいない、行くべきでしたよ」と上から目線の反応、
取材に行くも行かないも畠山さんの勝手じゃないの、と、この上から目線反応に
イラついてしまったのですが、これまで25年取材活動が続けられたのも
もちろん畠山さん本人の気持ちが途切れなかったことと、奥様や息子さんたちの
理解があってこそ、と映画を観て感じただけに、こういう言い方を畠山さんに
する人が少なからずいるというのは残念に思いました。
泡沫候補だからと見下すことなく、各候補者に対して愛情をもって接する姿、
選挙活動で困っていると手を差し伸べる場面も何度かありましたが、
自分の足で取材して発信する畠山さんがフリーランスだからと言う理由で
時に取材対象から排除されてしまう(⇐参政党)場面には、
組織に所属していたってしょーもない奴なんていくらでもいるだろうし、
フリーランスというだけでそれを理由に取材させないのは不平等だろう、
怒り心頭さった私です。
(この手の映画を観るとついつい怒ってしまいがちで反省(^^;)
今の時代、インターネットの普及でSNSを活用した選挙活動も多いのですが、
自民党の議員が野党候補をディスるような書き込みを業者に委託したりして
(ドリル優子さんも裏金使って業者を雇っていたと報じられていましたね)
SNSで若い人を選挙に行くように意識づけることは大切だと思いますが、
投票する判断を悪口の大量投下でコントロールするようなやり方はダメだと
思いますし、畠山さんのアナログなやり方の取材方法による発信の方が
信頼できるのだと改めて思いました。
とはいえ、SNSのお陰で、れいわやNHK党(⇐意外と戦略的)が国政政党に
なる様子も描かれていたのでSNSすべてが悪いというものでもないのかな、
というのも今回感じました。
(捕まる前のガーシーも映っていてちょっと懐かしさも感じました)
とにかく選挙に行くこと、投票する時に自ら調べて候補者のことを知るのは
誰でもできるわけですから、泡沫候補と言われる人にも関心を持てるように
自分の心のもち方も変えていかないといけないな、と思った、
「NO 選挙、 NO LIFE」でありました。
映画「猫と、とうさん」を観る [映画(な行)]
予告編を観て気になっていた作品です。
あらすじは映画.comさんより。
俳優でインフルエンサーのネイサン、ベイエリアでエンジニアとして働くジェフ、
ニューヨークの路上で生活するデイビッド、消防士のジョーダン。
さまざまな背景を持つ彼らには、家や職場で一緒に暮らす猫を心から愛している
という共通点があった。
世界中の人々にとって前例のない試練となったコロナ禍の2020年を愛猫と共ともに
乗り越えた9人の男性の姿を追い、人間と猫との特別な絆を爽やかに描き出す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
家族の一員なんだなあ。。。(=^・^=)
お父さんだけでないのにこのタイトル(原題もCat Daddies)なのですが、
男性が猫を飼うということがアメリカでは変わっている人と見られがちらしく、
そういうところから男性と猫の関係性を描いている映画を作ったのかな、
なんて思いながら鑑賞しました。
印象的だったのはペットショップのないアメリカならではの里親募集の譲渡会、
(ペットショップはありますが生体販売はしていない、という意味です)
そこで出会った猫を家族として迎え入共に暮らす姿を見て温かい気持ちになりました。
私は残念ながら猫と暮らした経験がないのですが、おそらく映画館で鑑賞した人たちは
誰もが自分にとっての猫を思い描いてみていたのではないか、登場するお父さんたちに
自分の姿を重ね合わせて共感しながら観ていたのでないかと思います。
NPO法人を作って保護活動、野良猫の不妊手術を行うお父さん、
消防署に住み着いた猫の面倒を見ながら精神的にも癒されるお父さん、
猫と共にアメリカ国内を旅するトラッカーのお父さん、
若干共感しづらかったのはバンザイする猫を商標登録しグッズ販売するお父さんですが、
彼も猫を愛するが故にそこまでやっているのかもしれませんね。
一番印象的だったのはジョージアからNYにやってきて怪我が原因でホームレスになり
そこで知り合った猫(ラッキーと命名)と共に過ごすデヴィッド、と、彼をサポートする
警察官のクリスでした。
脳性まひの影響もあって住宅支援を受けられるようになってからも体調が万全ではなく、
癌にかかって入院している間、長らくラッキーと離れて暮らさざるを得ないことに
落胆しているデヴィッドの姿を見て、デヴィッドの生きようとする気持ちを支えているのは
ラッキーなのだなと思うと(その後も入退院を繰り返して闘病が続いているそうですが)
デヴィッドとラッキーが穏やかに暮らせる日が早く来てほしいと願うばかりです。
あらすじは映画.comさんより。
俳優でインフルエンサーのネイサン、ベイエリアでエンジニアとして働くジェフ、
ニューヨークの路上で生活するデイビッド、消防士のジョーダン。
さまざまな背景を持つ彼らには、家や職場で一緒に暮らす猫を心から愛している
という共通点があった。
世界中の人々にとって前例のない試練となったコロナ禍の2020年を愛猫と共ともに
乗り越えた9人の男性の姿を追い、人間と猫との特別な絆を爽やかに描き出す。
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家族の一員なんだなあ。。。(=^・^=)
お父さんだけでないのにこのタイトル(原題もCat Daddies)なのですが、
男性が猫を飼うということがアメリカでは変わっている人と見られがちらしく、
そういうところから男性と猫の関係性を描いている映画を作ったのかな、
なんて思いながら鑑賞しました。
印象的だったのはペットショップのないアメリカならではの里親募集の譲渡会、
(ペットショップはありますが生体販売はしていない、という意味です)
そこで出会った猫を家族として迎え入共に暮らす姿を見て温かい気持ちになりました。
私は残念ながら猫と暮らした経験がないのですが、おそらく映画館で鑑賞した人たちは
誰もが自分にとっての猫を思い描いてみていたのではないか、登場するお父さんたちに
自分の姿を重ね合わせて共感しながら観ていたのでないかと思います。
NPO法人を作って保護活動、野良猫の不妊手術を行うお父さん、
消防署に住み着いた猫の面倒を見ながら精神的にも癒されるお父さん、
猫と共にアメリカ国内を旅するトラッカーのお父さん、
若干共感しづらかったのはバンザイする猫を商標登録しグッズ販売するお父さんですが、
彼も猫を愛するが故にそこまでやっているのかもしれませんね。
一番印象的だったのはジョージアからNYにやってきて怪我が原因でホームレスになり
そこで知り合った猫(ラッキーと命名)と共に過ごすデヴィッド、と、彼をサポートする
警察官のクリスでした。
脳性まひの影響もあって住宅支援を受けられるようになってからも体調が万全ではなく、
癌にかかって入院している間、長らくラッキーと離れて暮らさざるを得ないことに
落胆しているデヴィッドの姿を見て、デヴィッドの生きようとする気持ちを支えているのは
ラッキーなのだなと思うと(その後も入退院を繰り返して闘病が続いているそうですが)
デヴィッドとラッキーが穏やかに暮らせる日が早く来てほしいと願うばかりです。
今作を観て、この映画をおもいだしましたが、
この映画でも、ホームレスで薬物中毒のジェームズがボブという猫と出会い、
人生を新たに始めようともがきながら前進していく姿(実話)を観て、
猫の存在がもたらす不思議で強い力を感じました。
年齢的(しかも独居)に保護猫を迎えるというのは難しいかもしれませんが、
猫が少しでも暮らしやすいようにボランティアでなにかお手伝いできないか、
そんなことも考えるようになりました。
在宅勤務になってからYouTubeを見る機会が増える中、
観ている動画の半分近くが猫だったりするのですが(=^・^=)
(I am Maru、那須の長楽寺、みけととら、猫のアントニオ、煉と虎徹など)
お父さんお母さんと猫たちの信頼関係が強い姿を見て汚れた心がちょっとだけでも
浄化されるような気持ちになっています。
ブログでも私のブログに来ていただいている溺愛猫的女人さんの愛猫たちの姿を見て
毎日癒しをいただいています。
犬ももちろん大好きなのですが(YouTubeで柴犬おいも君で癒されています)
歳をとるにつれ、猫の自由でありながら人に寄り添う姿に共感するようになって
今回の映画でも画面越しに映る猫ちゃんたちとお父さんの姿にも思わずにんまりと
してしまった「猫と、とうさん」でありました。
この映画でも、ホームレスで薬物中毒のジェームズがボブという猫と出会い、
人生を新たに始めようともがきながら前進していく姿(実話)を観て、
猫の存在がもたらす不思議で強い力を感じました。
年齢的(しかも独居)に保護猫を迎えるというのは難しいかもしれませんが、
猫が少しでも暮らしやすいようにボランティアでなにかお手伝いできないか、
そんなことも考えるようになりました。
在宅勤務になってからYouTubeを見る機会が増える中、
観ている動画の半分近くが猫だったりするのですが(=^・^=)
(I am Maru、那須の長楽寺、みけととら、猫のアントニオ、煉と虎徹など)
お父さんお母さんと猫たちの信頼関係が強い姿を見て汚れた心がちょっとだけでも
浄化されるような気持ちになっています。
ブログでも私のブログに来ていただいている溺愛猫的女人さんの愛猫たちの姿を見て
毎日癒しをいただいています。
犬ももちろん大好きなのですが(YouTubeで柴犬おいも君で癒されています)
歳をとるにつれ、猫の自由でありながら人に寄り添う姿に共感するようになって
今回の映画でも画面越しに映る猫ちゃんたちとお父さんの姿にも思わずにんまりと
してしまった「猫と、とうさん」でありました。
Netflix「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」を観る [映画(な行)]
呑み記事ストックは昨日アップした分で終了してしまったので、
暫く下書きでたまっていた映画記事を1週間くらいアップしていこうと思います。
今回は12/23公開時にダニエル・クレイグ見たさにNetflixで鑑賞した作品です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
IT業界の大富豪マイルズ・ブロン(エドワード・ノートン)は
地中海のプライベートアイランドに友人たちを招き、
ミステリーゲームをしようと提案する。
しかし、島で実際に殺人事件が起きたことで状況は一変し、
参加者たちは事件の容疑者となってしまう。
不穏な空気に包まれる中、名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)は
友人同士の間に渦巻く思惑と、事件の真相を解き明かすべく捜査を開始する。
暫く下書きでたまっていた映画記事を1週間くらいアップしていこうと思います。
今回は12/23公開時にダニエル・クレイグ見たさにNetflixで鑑賞した作品です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
IT業界の大富豪マイルズ・ブロン(エドワード・ノートン)は
地中海のプライベートアイランドに友人たちを招き、
ミステリーゲームをしようと提案する。
しかし、島で実際に殺人事件が起きたことで状況は一変し、
参加者たちは事件の容疑者となってしまう。
不穏な空気に包まれる中、名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)は
友人同士の間に渦巻く思惑と、事件の真相を解き明かすべく捜査を開始する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
痛快!
エドワード・ノートンが出ているだけで既に犯人は決まったも同然ですが(笑)
前半の登場人物と相関関係を描いた後は、ダニエル・クレイグ演じるブノワ・ブランが
謎を解いていく、その謎解きが痛快であっという間に観終わって、
その後も何度も観てしまいました。
(謎解きを知った後にそれを細かくチェックして観るのも楽しい作品)
前作もトラップ大佐で全てOKだった感ありですが、今回はエドワード・ノートンの
クズっぷりで全てOK感のある作品、ダニエル・クレイグの一風変わった探偵ぶりも
私にはしっくりきました。
エドワード・ノートン以外ではアンディを演じていたジャネール・モネイが大好きなので
1人で二役、その演技っぷり(ブランの謎解き場面での再現シーンも結構ツボ)で
作品鑑賞が更に盛り上がりました。
何度も観ているとその面白さが増す小ネタもたくさん盛り込まれていて、
ブランがもらった後ある場面で役立つジェイミー・レナ―のホットソース、
普通の商品と違ってアルコール9度というジャレッド・レトのコンブチャ、
共に現存しないものですが、この小ネタが効果的に使われていて何度見ても笑えます。
また、クレジットを見て気づいて2回目の鑑賞で確認できた俳優がイーサン・ホーク、
エドワード・ノートン演じるマイルズが招待したメンバーを船に案内する係、
(クレジットされている役名は”Efficient man”(笑))
サングラス姿の強面でメンバー(コロナ禍でマスク姿)に謎のスプレーを噴霧して
マスク外して大丈夫ですよ、と声かけするだけなのですが、2度目にガン見して、
どこか楽しそうに演じている姿に笑いました。
他に名前を知って噴いたのが、ジョセフ・ゴードン=レヴィット。
この作品で知った俳優さんがクレジットされていて何かと思ったら時報(の声)。
マイルズの島で1時間に一度鳴る時報の声って。(笑)
この時報が思わぬ場面で鳴ってドッキリすることもあるのでここも要チェックです。
他には、ブランが事件解決後に精神状態が落ち着かず、お風呂に入ったまま勤しむ
ネットゲームに参加している面々。
スティーブン・ソンドハイムにアンジェラ・ランズベリー、どちらも本人役ですが、
なんでブランと知り合いなの?と思う以外にも、ブランの同居人を演じていたのが
ヒュー・グラント、となんだか脇役まで豪華すぎて目移りしっぱなしでした。
あとは、個人的に一番ツボというか嬉しかったのが、デュークの母親を演じていた
ジャッキー・ホフマン。ブロードウェイで観た「Hairspray」で知った俳優さんですが、
主人公トレーシーの友人ペニー、の母親や刑務所の看守を演じている姿に惹かれて
その後、NYを舞台にして映画にちょい役で登場するのも楽しくみていたのですが、
映画序盤、メンバーが招待状を受け取る当たりの場面に出てきて盛り上がりました。(笑)
この他、SNSで失言が多くて炎上してばかりのバーディ(ケイト・ハドソン)が
やってしまった失態のひとつに、自分をハリエット・タブマンになぞらえたことが
挙げられるのですが、
このハリエット・タブマンと自分を重ねたらダメだろうとみていて画面にツッコミを
いれたくなった(でも笑った)場面です。
この映画に出ていたジャネール・モネイが今作にも出演しているのも何かのご縁なのかも。
他にも、マイルズが「レッチリの核はフルシアンテ」というのも個人的にはツボでした。
また、場面場面で流れる音楽もどれも素晴らしく演出効果もたっぷり出ていました。
エンドロールで流れるビートルズのグラスオニオンをはじめ、パーラメント、ビージーズなど
どれも印象的。特にツボにはまったのは、最後の場面(ある絵の名前の歌)でした。
(書いてしまうとネタバレぽくなりそうなので詳細は控えておきますね)
マイルズがメンバーに送った招待状の箱から流れるバッハの小フーガ、曲名が分からず
バーディがシャズムで検索しているところにヨーヨーマ(本人)が登場してびっくり、
フーガという音楽について解説することで招待状に仕込まれた謎解きが進む、という
場面などもクスっと笑ってしまいましたが、映画に音楽が合っていると楽しさが
増すというのも感じた作品でした。
ミステリー好きな方が見ると物足りないかもしれませんが、ミステリー初心者の私には
数々散りばめられた小ネタと音楽、世界一の探偵に見えないブランがマイルズの仕込んだ
ゲームの謎を(ゲームが始まる前に)うっかり解いてしまう、テンポよい展開の中で
金にとりつかれた男マイルズ、そいつに群がるクズ(マイルズとその仲間たち)に
イライラしながら見ているとそれを打ち砕くブランの謎解きに最後は笑ってスッキリ、
軽めのミステリーとして深く考えずに気軽に観られる良作、
「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」でありました。
いれたくなった(でも笑った)場面です。
この映画に出ていたジャネール・モネイが今作にも出演しているのも何かのご縁なのかも。
他にも、マイルズが「レッチリの核はフルシアンテ」というのも個人的にはツボでした。
また、場面場面で流れる音楽もどれも素晴らしく演出効果もたっぷり出ていました。
エンドロールで流れるビートルズのグラスオニオンをはじめ、パーラメント、ビージーズなど
どれも印象的。特にツボにはまったのは、最後の場面(ある絵の名前の歌)でした。
(書いてしまうとネタバレぽくなりそうなので詳細は控えておきますね)
マイルズがメンバーに送った招待状の箱から流れるバッハの小フーガ、曲名が分からず
バーディがシャズムで検索しているところにヨーヨーマ(本人)が登場してびっくり、
フーガという音楽について解説することで招待状に仕込まれた謎解きが進む、という
場面などもクスっと笑ってしまいましたが、映画に音楽が合っていると楽しさが
増すというのも感じた作品でした。
ミステリー好きな方が見ると物足りないかもしれませんが、ミステリー初心者の私には
数々散りばめられた小ネタと音楽、世界一の探偵に見えないブランがマイルズの仕込んだ
ゲームの謎を(ゲームが始まる前に)うっかり解いてしまう、テンポよい展開の中で
金にとりつかれた男マイルズ、そいつに群がるクズ(マイルズとその仲間たち)に
イライラしながら見ているとそれを打ち砕くブランの謎解きに最後は笑ってスッキリ、
軽めのミステリーとして深く考えずに気軽に観られる良作、
「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」でありました。
映画「ノンストップ」を観る [映画(な行)]
Amazonプライムで昨年映画館で見そびれた作品を見つけて飛びつきました。
(入院中の病室で鑑賞)
(入院中の病室で鑑賞)
あらすじはYahoo!映画さんより。
ハワイ旅行に当選した、パソコン修理工のソクファン(パク・ソンウン)と
揚げパン屋の主人のミヨン(オム・ジョンファ)夫婦。
ビジネスクラスにミヨンと娘のナリ、エコノミーにソクファンと分かれて旅客機に乗り込み、
人生初の海外旅行に胸を踊らせていたが、北朝鮮のテロリストが機内を占領してしまう。
しかし、テロリストに襲われたミヨンは、瞬く間に相手を打ちのめし、機内のさまざまな
備品を武器にして戦いを続ける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
漫画のような展開で爆笑。
オロナミンC(のような栄養ドリンク)をのんだら当たりが出て
賞品はハワイ旅行!で喜んで行くと思いきや、ソクファンとミヨンの夫婦、
壊れた洗濯機も修理できないくらいの貧乏ぶりで夫婦で揉めます。
(当たりを売って洗濯機を買おうとするミヨンと旅行決行を訴えるソクファン)
娘ナリは(おそらく親が見栄で習わせている)バレエの格好をしていると相撲の力士と
クラス男子たちに笑われてしまい(本人はテコンドーを学びたい)
母ミヨンが売っているねじり揚げパンのことでもからかわれれてしまう。。
いろいろ訳ありな雰囲気を冒頭に感じさせて結果的にハワイ旅行に行くことに
なるわけですが、出発当日もねじり揚げパンを売ってから空港に向かうので
チェックインもギリギリ、そのお陰でエコノミーが満席、2人だけビジネスクラスに
アップグレードしてもらうのも、わざわざその設定(1人だけエコノミークラス)に
しないと機内の展開が面白くならないんだろうな、と、機内で何かが起きる、
冒頭の北朝鮮工作員の作戦の場面に繋がる何かが起きる、という頭で見られます。
コメディと分かっているので主軸の家族3人は何があっても助かるし、悲惨なことには
ならないだろう、絶対勧善懲悪、と思って観ているので安心感もあるわけですが(笑)
家族の周囲に座る一癖も二癖もありそうな脇役、どれが悪人なのか、最初からある程度
目星をつけやすいのもハラハラしすぎなくて見られてよかった点でした。
まあ、この夫婦、この緊急事態に対処できるような経験や技術を持っているので
各々活躍するわけですが(ソクファン、単なる便利屋さんじゃなかったとびっくり)
そこにぼんやりした男性CAもうまく絡んで(そして活躍)悪を倒す、ミヨンのアクションも
悪を倒す姿も爽快で飽きずに最後まで観られました。
韓国映画の似たようなコメディだと、
2人がどうやって結婚したのか、ソクファンの優しい気持ちも知ることができて
ちょっとジわっとする場面もあったりして、ハイジャックされたもののなんとかハワイに
行けて家族3人で楽しめてよかったね、(悪人が飛行機外に放り出されたときに、
機内の気圧が急変して一大事にならなくてよかったね、というのが唯一ツッコミどころ(笑))
と、深く考えずに笑ってみられたコメディ映画「ノンストップ」でありました。
ハワイ旅行に当選した、パソコン修理工のソクファン(パク・ソンウン)と
揚げパン屋の主人のミヨン(オム・ジョンファ)夫婦。
ビジネスクラスにミヨンと娘のナリ、エコノミーにソクファンと分かれて旅客機に乗り込み、
人生初の海外旅行に胸を踊らせていたが、北朝鮮のテロリストが機内を占領してしまう。
しかし、テロリストに襲われたミヨンは、瞬く間に相手を打ちのめし、機内のさまざまな
備品を武器にして戦いを続ける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
漫画のような展開で爆笑。
オロナミンC(のような栄養ドリンク)をのんだら当たりが出て
賞品はハワイ旅行!で喜んで行くと思いきや、ソクファンとミヨンの夫婦、
壊れた洗濯機も修理できないくらいの貧乏ぶりで夫婦で揉めます。
(当たりを売って洗濯機を買おうとするミヨンと旅行決行を訴えるソクファン)
娘ナリは(おそらく親が見栄で習わせている)バレエの格好をしていると相撲の力士と
クラス男子たちに笑われてしまい(本人はテコンドーを学びたい)
母ミヨンが売っているねじり揚げパンのことでもからかわれれてしまう。。
いろいろ訳ありな雰囲気を冒頭に感じさせて結果的にハワイ旅行に行くことに
なるわけですが、出発当日もねじり揚げパンを売ってから空港に向かうので
チェックインもギリギリ、そのお陰でエコノミーが満席、2人だけビジネスクラスに
アップグレードしてもらうのも、わざわざその設定(1人だけエコノミークラス)に
しないと機内の展開が面白くならないんだろうな、と、機内で何かが起きる、
冒頭の北朝鮮工作員の作戦の場面に繋がる何かが起きる、という頭で見られます。
コメディと分かっているので主軸の家族3人は何があっても助かるし、悲惨なことには
ならないだろう、絶対勧善懲悪、と思って観ているので安心感もあるわけですが(笑)
家族の周囲に座る一癖も二癖もありそうな脇役、どれが悪人なのか、最初からある程度
目星をつけやすいのもハラハラしすぎなくて見られてよかった点でした。
まあ、この夫婦、この緊急事態に対処できるような経験や技術を持っているので
各々活躍するわけですが(ソクファン、単なる便利屋さんじゃなかったとびっくり)
そこにぼんやりした男性CAもうまく絡んで(そして活躍)悪を倒す、ミヨンのアクションも
悪を倒す姿も爽快で飽きずに最後まで観られました。
韓国映画の似たようなコメディだと、
こちらの方がスピード感や笑いのツボへのはまり度合がもうちょっと高めでしたが、
それでも今作はスピード感があって見やすい映画だと思います。
それでも今作はスピード感があって見やすい映画だと思います。
2人がどうやって結婚したのか、ソクファンの優しい気持ちも知ることができて
ちょっとジわっとする場面もあったりして、ハイジャックされたもののなんとかハワイに
行けて家族3人で楽しめてよかったね、(悪人が飛行機外に放り出されたときに、
機内の気圧が急変して一大事にならなくてよかったね、というのが唯一ツッコミどころ(笑))
と、深く考えずに笑ってみられたコメディ映画「ノンストップ」でありました。
映画「ナイル殺人事件」を観る [映画(な行)]
昨日オリジナル(1978年版)の感想記事を書いた際に
オリジナルのほうがよかったと書いているので、
今回のリメイク版についてはオリジナル>リメイク、なのですが、
とりあえず観たということで記事は書こうと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
34年前のオリジナルの記憶もぼんやりなのですが
You Tubeを観ているとやたらと予告編が流れていたので
結局、映画館まで観に行きました。
オリジナルのほうがよかったと書いているので、
今回のリメイク版についてはオリジナル>リメイク、なのですが、
とりあえず観たということで記事は書こうと思います。
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34年前のオリジナルの記憶もぼんやりなのですが
You Tubeを観ているとやたらと予告編が流れていたので
結局、映画館まで観に行きました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
エジプトのナイル川をめぐる豪華客船内で、
新婚旅行を楽しんでいた大富豪の娘リネット(ガル・ガドット)が何者かに殺害される。
容疑者は、彼女とサイモン(アーミー・ハマー)の結婚を祝いに駆け付けた乗客全員だった。
リネットに招かれていた私立探偵ポアロ(ケネス・ブラナー)が捜査を進めていくうちに、
それぞれの思惑や愛憎が絡み合う複雑な人間関係が浮き彫りになっていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぬぅぅ。。。。 (´・ω・`)
あれ、オリジナルにあったっけ、と冒頭に思ったポワロの若い頃のエピソード。
原作にもないと思いますが、これは監督で主演のケネス・ブラナーの意向なのか、
原作で犯人が死んじゃうまま終わらせるのではなく、なにか一捻りしたくて
ポワロ自身のエピソードを盛り込んだようにも見えたのですが、
個人的には冒頭のエピソードからくるエンディング、ポワロにそういうもんは
要らんのではないか、という気持ちでちょっとイラっとしてしまいました。
オリジナルだから全てよいということもないとは思いますが、
リメイク製作で気合が入ったのかオリジナルと同じようにしたくなかったのか、
ポリコレのような変な忖度(配慮)も今の時代はそうせざるを得なかったのか、
気難しいおばあちゃん作家のサロメ(アンジェラ・ランズベリーが演じてた)、
娘のロザリー(オリビア・ハッセー)をアフリカ系の歌手と姪に変更して、
うーん、描かれている時代(1900年年代前半くらい?)から考えると、
逆に不自然に感じてしまった私です。
まあ、今回のリメイクでサロメを演じていたのが、
他にもリネットの財産を管理するのが、オリジナルは伯父さんなのが、
リメイクは従兄弟、しかも雰囲気が中東系でこれもちょっと違和感ありました。
まあ、アジア系が出てこなくてそこはほっとしたのですが、
富豪の老婦人スカイラーと付添のバウァーズの関係もLGBTQ配慮に変えていて、
製作している現代にはいろいろと配慮しないことが多いとはいえ、
逆に混乱というか困惑というか。
ダイバーシティ&インクルージョンって声高に言われ始めたのって21世紀でないの、
そう思うと、時代考証(よく大河ドラマで突っ込まれますよね)的にはそぐわないような、
そんな感じ。
(もちろん、現代を描く作品であれば、そういう配慮っていうかそうすべきだと思います)
エジプトのナイル川をめぐる豪華客船内で、
新婚旅行を楽しんでいた大富豪の娘リネット(ガル・ガドット)が何者かに殺害される。
容疑者は、彼女とサイモン(アーミー・ハマー)の結婚を祝いに駆け付けた乗客全員だった。
リネットに招かれていた私立探偵ポアロ(ケネス・ブラナー)が捜査を進めていくうちに、
それぞれの思惑や愛憎が絡み合う複雑な人間関係が浮き彫りになっていく。
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ぬぅぅ。。。。 (´・ω・`)
あれ、オリジナルにあったっけ、と冒頭に思ったポワロの若い頃のエピソード。
原作にもないと思いますが、これは監督で主演のケネス・ブラナーの意向なのか、
原作で犯人が死んじゃうまま終わらせるのではなく、なにか一捻りしたくて
ポワロ自身のエピソードを盛り込んだようにも見えたのですが、
個人的には冒頭のエピソードからくるエンディング、ポワロにそういうもんは
要らんのではないか、という気持ちでちょっとイラっとしてしまいました。
オリジナルだから全てよいということもないとは思いますが、
リメイク製作で気合が入ったのかオリジナルと同じようにしたくなかったのか、
ポリコレのような変な忖度(配慮)も今の時代はそうせざるを得なかったのか、
気難しいおばあちゃん作家のサロメ(アンジェラ・ランズベリーが演じてた)、
娘のロザリー(オリビア・ハッセー)をアフリカ系の歌手と姪に変更して、
うーん、描かれている時代(1900年年代前半くらい?)から考えると、
逆に不自然に感じてしまった私です。
まあ、今回のリメイクでサロメを演じていたのが、
ジェシー・バックリー演じるローズが歌手になりたいという夢を叶えるために
彼女を支える資産家スザンナを演じていたソフィー・オコネドーだったので
嬉しいような、でも設定違うんじゃないの、という葛藤のまま観終わりました。
彼女を支える資産家スザンナを演じていたソフィー・オコネドーだったので
嬉しいような、でも設定違うんじゃないの、という葛藤のまま観終わりました。
他にもリネットの財産を管理するのが、オリジナルは伯父さんなのが、
リメイクは従兄弟、しかも雰囲気が中東系でこれもちょっと違和感ありました。
まあ、アジア系が出てこなくてそこはほっとしたのですが、
富豪の老婦人スカイラーと付添のバウァーズの関係もLGBTQ配慮に変えていて、
製作している現代にはいろいろと配慮しないことが多いとはいえ、
逆に混乱というか困惑というか。
ダイバーシティ&インクルージョンって声高に言われ始めたのって21世紀でないの、
そう思うと、時代考証(よく大河ドラマで突っ込まれますよね)的にはそぐわないような、
そんな感じ。
(もちろん、現代を描く作品であれば、そういう配慮っていうかそうすべきだと思います)
オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: DVD
前作の「オリエント急行殺人事件」の時にオリジナルの感想記事もリンクしていたので
今回読み返すとポワロが気持ち悪いと書いている自分に驚いたのですが(笑)
オリジナル(整髪料べったりの頭とカイゼル髭にネットをつけて寝るおじさん)と違って
リメイクのポワロは自分の考えに従って容疑者に質問する姿がかなりきつく、
犯人(まだ誰だかわからない時)を追いかけるアクションシーンが派手すぎたり、
(ポワロは走ったり蹴ったり激しいアクションシーンはいらないと思ってます)
昨日のオリジナル版でも書いたBBCのドラマ版で吹き替え担当だった熊倉一雄の声と
語り口を当てはめたらリメイクのポワロは違和感でしかないというのが正直なところです。
あと、比較しちゃうからだめなんですが(でもついつい比較しちゃう)、
ジャクリーン、リメイク版で演じていエマ・マッキー、とても美しいのですが、
オリジナルで演じていたミア・ファローのようなどこか幸が薄い雰囲気がなくて
冒頭のエロいダンスから婚約者を奪われた憎しみむき出しの様子に悲しい影が見えなくて
ここも残念な感じでした。
おそらく冒頭のポワロのエピソード、船に乗り合わせた人たちの設定、
(オリジナルは偶然?リメイクはハネムーンに知人たちが誘われる)
レイス大佐の代わりに若い友人ブークを登場させ(お母さんも付き添い)
ブーク殺害でポワロの怒りに火がつく、という展開もわからないではないものの
ポワロの心情(喜怒哀楽)をそんなにあからさまにしなくてもいいんじゃないの、
怒りで犯人捕まえてやる、みたいな気持ちで展開させるようにも見えて
そこもちょっと違和感がありました。
違和感といえば、CGすげー、と思ったのもありました。(笑)
壮大なエジプトのピラミッドにスフィンクス、豪華客船から飛ばされる無数の風船。
最新技術ってすごいです。
(それだけに1978年版の撮影技術が逆に凄いなと改めて思ったのは副産物)
と、リメイクのあとにオリジナルを観て違和感を確認したような格好ですが、
このあたりは見る人の好みにもよるでしょうし、オリジナルを観ていなければ
リメイクもこれはこれでアリなんだと思います。
(私の好みではなかったというだけ)
ポワロを演じていたケネス・ブラナー、私にはやっぱり
今回読み返すとポワロが気持ち悪いと書いている自分に驚いたのですが(笑)
オリジナル(整髪料べったりの頭とカイゼル髭にネットをつけて寝るおじさん)と違って
リメイクのポワロは自分の考えに従って容疑者に質問する姿がかなりきつく、
犯人(まだ誰だかわからない時)を追いかけるアクションシーンが派手すぎたり、
(ポワロは走ったり蹴ったり激しいアクションシーンはいらないと思ってます)
昨日のオリジナル版でも書いたBBCのドラマ版で吹き替え担当だった熊倉一雄の声と
語り口を当てはめたらリメイクのポワロは違和感でしかないというのが正直なところです。
あと、比較しちゃうからだめなんですが(でもついつい比較しちゃう)、
ジャクリーン、リメイク版で演じていエマ・マッキー、とても美しいのですが、
オリジナルで演じていたミア・ファローのようなどこか幸が薄い雰囲気がなくて
冒頭のエロいダンスから婚約者を奪われた憎しみむき出しの様子に悲しい影が見えなくて
ここも残念な感じでした。
おそらく冒頭のポワロのエピソード、船に乗り合わせた人たちの設定、
(オリジナルは偶然?リメイクはハネムーンに知人たちが誘われる)
レイス大佐の代わりに若い友人ブークを登場させ(お母さんも付き添い)
ブーク殺害でポワロの怒りに火がつく、という展開もわからないではないものの
ポワロの心情(喜怒哀楽)をそんなにあからさまにしなくてもいいんじゃないの、
怒りで犯人捕まえてやる、みたいな気持ちで展開させるようにも見えて
そこもちょっと違和感がありました。
違和感といえば、CGすげー、と思ったのもありました。(笑)
壮大なエジプトのピラミッドにスフィンクス、豪華客船から飛ばされる無数の風船。
最新技術ってすごいです。
(それだけに1978年版の撮影技術が逆に凄いなと改めて思ったのは副産物)
と、リメイクのあとにオリジナルを観て違和感を確認したような格好ですが、
このあたりは見る人の好みにもよるでしょうし、オリジナルを観ていなければ
リメイクもこれはこれでアリなんだと思います。
(私の好みではなかったというだけ)
ポワロを演じていたケネス・ブラナー、私にはやっぱり
ギルデロイ・ロックハート先生だから!というイメージが強すぎて、
なんとなく自分が抱くポワロのイメージではなかったかな、と思ってしまった、
リメイク版「ナイル殺人事件」でありました。
なんとなく自分が抱くポワロのイメージではなかったかな、と思ってしまった、
リメイク版「ナイル殺人事件」でありました。
映画「ナイル殺人事件(1978年版)を観る」 [映画(な行)]
最近劇場公開されたリメイク版を鑑賞した後、なんだかモヤモヤが残ってしまい、
なんでかな、と思ってオリジナルを見直しました。
(とはいえ、アマプラ、NETFLIXで観られずDVDを買ってしまった(笑))
観た順番はリメイク、オリジナル、なのですが、記事はオリジナルから先に書きます。
なんでかな、と思ってオリジナルを見直しました。
(とはいえ、アマプラ、NETFLIXで観られずDVDを買ってしまった(笑))
観た順番はリメイク、オリジナル、なのですが、記事はオリジナルから先に書きます。
あらすじはYahoo!映画さんより。
美貌と聡明さを兼ね備えた上、つい最近莫大な遺産を相続したリネット・リッジウェイは、
親友ジャクリーンの婚約者と突然婚約をし、人目を避けてエジプトへハネムーンに
旅だった。
しかし豪華客船カルナーク号には、彼女に何らかの利害関係や遺恨、ないし
敵意を抱いている者たちが勢揃いしていた.....。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっぱりオリジナルの方が好き。(^-^)
(リメイク版との比較はリメイク版の記事で書きます)
Yahoo!映画のレビューを観ると、原作本からたくさん削ぎ落してあって
面白くないというのもあったのですが、原作通りに全て細かく映画で描く、
となると、ハリポタの最後の方の作品みたいに前編後編みたいにしないと
(それでも描き切れるものでもないと思っています)
と、思いますが、原作が好きな人には結末が違うとか大事なエピソードが抜けてる、
などの感想がどうしても出てしまうものだと思っています。
私は映画を観た後に原作を読みましたが特に違和感がなかったというか、
映画自体、ドキドキしながら楽しく見た記憶です。
小学生の頃に劇場公開されて婆1号と映画館まで観に行ったのですが、
その前に観た、
美貌と聡明さを兼ね備えた上、つい最近莫大な遺産を相続したリネット・リッジウェイは、
親友ジャクリーンの婚約者と突然婚約をし、人目を避けてエジプトへハネムーンに
旅だった。
しかし豪華客船カルナーク号には、彼女に何らかの利害関係や遺恨、ないし
敵意を抱いている者たちが勢揃いしていた.....。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっぱりオリジナルの方が好き。(^-^)
(リメイク版との比較はリメイク版の記事で書きます)
Yahoo!映画のレビューを観ると、原作本からたくさん削ぎ落してあって
面白くないというのもあったのですが、原作通りに全て細かく映画で描く、
となると、ハリポタの最後の方の作品みたいに前編後編みたいにしないと
(それでも描き切れるものでもないと思っています)
と、思いますが、原作が好きな人には結末が違うとか大事なエピソードが抜けてる、
などの感想がどうしても出てしまうものだと思っています。
私は映画を観た後に原作を読みましたが特に違和感がなかったというか、
映画自体、ドキドキしながら楽しく見た記憶です。
小学生の頃に劇場公開されて婆1号と映画館まで観に行ったのですが、
その前に観た、
オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: DVD
えー、犯人って〇〇なの!(みんな知っていると思うけれど犯人は伏字)、
ミステリー、サスペンスが大好きな婆1号も楽しんでいたこの作品の次に
公開されたので楽しみで観に行ったのですが、やっぱり、ポワロの謎解きで
「えー、犯人って〇〇と〇〇なの!」と、素直に驚いたことを覚えています。
当時は俳優さんの名前もよく知らずに見ていたのですが、錚錚たる出演者、
思わず、当時かったパンフレットを引っ張りだして確認してしまいました。
パンフレットには「世界15大スターが華麗に競う壮大なミステリー!」
と書いてあって、え、15人も?と思ってしまいましたが、
・ピーター・ユスチノフ(カイゼル髭のポワロ)
・ミア・ファロー(ジャクリーン)
・オリビア・ハッシー(サロメの娘 ロザリー)⇐ハッセ―ではなくハッシーと表記されていた
・ジェーン・バーキン(リネットの使用人 ルイーズ)
・ロイス・チャイルズ(リネット)
・ベティ・デイビス(富豪の老婦人 スカイラー)
・ジョージ・ケネディ(リネットの弁護士 アンドリュー)
・マギー・スミス(スカイラーの付添 バウァーズ)
・アンジェラ・ランズベリー(作家のサロメ)
・サイモン・マッコーキンディル(サイモン)
・ジャック・ウォーデン(ベスナー医師)
・デヴィッド・ニーブン(ポワロの友人 レイス大佐)
と、12名のプロフィールしか書いてなくて、あと3人誰を含めての15人なんだろう、
結局誰のことなのか分からずじまい。(´Д`)
私にとって、ポワロといえば、今作のピーター・ユスティノフのイメージなので、
非常に安定感のある絵面というか、あのゆったりと構えているように見えて、
灰色の脳細胞を使って(疑わしい人物への探り方もエグいけれど物腰丁寧)、
ニーノ・ロータの音楽も優雅で壮大、ときにミステリアス、
CGではなく本当の撮影映像のエジプトのピラミッドにスフィンクス、
舞台となる時代の雰囲気を衣装も含めて豪華に描いている作品として、
やっぱりいいな、と思いながら見終わりました。
ちなみに、リメイク版の次にBBC?のドラマ版も見たのですが、
ポワロの吹き替えが熊倉一雄さんというある意味拾い物的な作品で、
リネットを演じていたのもまだ映画で有名になる前?のエミリー・ブラント、
これも豪華なつくりでした。
といっても、映画版のほうがより豪華です。(^^)
マギー・スミス(出演時、今の私よりずっと若くて今更びっくり)演じるバウァーズが
ナイル川を下る船の使用人たちなどを未開人と呼んだりするあたり、そういう時代、
でも、今そんなことをセリフに入れたら大変なんだろうな、と思いながら見ましたが、
製作されたもの1970年代、まだそういう表現も許されていた時代だったのでしょうし、
今見るとちょっと??なところも多いのは仕方ないのだと
(というか舞台となる時代を忠実に表現)
お金持ちの鼻持ちならない感じ(時に見ていて苛つきます(笑))、
一方で、ミア・ファロー演じるジャクリーンの芯は強いのに他人に対して強気になれず
遠慮がちな様子、かと思うと奪われた恋人を追いかける一途さと狂気、
ポワロの決して焦らず謎を解く安定感、謎を解いたあとに犯人が死んでしまうので
そこはちょっと残念ですが(捕まって投獄される現実的な展開もどうかと思う)
錚々たる俳優陣がエジプトの壮大な風景の中、豪華遊覧船で繰り広げられるドラマ、
10代で観るのと50代で観るのは違う(自分の心の汚れ具合がだいぶ違う(笑))とはいえ、
ポワロのカイゼル髭を観ながら楽しめた「ナイル殺人事件(1978年版)」でありました。
ミステリー、サスペンスが大好きな婆1号も楽しんでいたこの作品の次に
公開されたので楽しみで観に行ったのですが、やっぱり、ポワロの謎解きで
「えー、犯人って〇〇と〇〇なの!」と、素直に驚いたことを覚えています。
当時は俳優さんの名前もよく知らずに見ていたのですが、錚錚たる出演者、
思わず、当時かったパンフレットを引っ張りだして確認してしまいました。
パンフレットには「世界15大スターが華麗に競う壮大なミステリー!」
と書いてあって、え、15人も?と思ってしまいましたが、
・ピーター・ユスチノフ(カイゼル髭のポワロ)
・ミア・ファロー(ジャクリーン)
・オリビア・ハッシー(サロメの娘 ロザリー)⇐ハッセ―ではなくハッシーと表記されていた
・ジェーン・バーキン(リネットの使用人 ルイーズ)
・ロイス・チャイルズ(リネット)
・ベティ・デイビス(富豪の老婦人 スカイラー)
・ジョージ・ケネディ(リネットの弁護士 アンドリュー)
・マギー・スミス(スカイラーの付添 バウァーズ)
・アンジェラ・ランズベリー(作家のサロメ)
・サイモン・マッコーキンディル(サイモン)
・ジャック・ウォーデン(ベスナー医師)
・デヴィッド・ニーブン(ポワロの友人 レイス大佐)
と、12名のプロフィールしか書いてなくて、あと3人誰を含めての15人なんだろう、
結局誰のことなのか分からずじまい。(´Д`)
私にとって、ポワロといえば、今作のピーター・ユスティノフのイメージなので、
非常に安定感のある絵面というか、あのゆったりと構えているように見えて、
灰色の脳細胞を使って(疑わしい人物への探り方もエグいけれど物腰丁寧)、
ニーノ・ロータの音楽も優雅で壮大、ときにミステリアス、
CGではなく本当の撮影映像のエジプトのピラミッドにスフィンクス、
舞台となる時代の雰囲気を衣装も含めて豪華に描いている作品として、
やっぱりいいな、と思いながら見終わりました。
ちなみに、リメイク版の次にBBC?のドラマ版も見たのですが、
ポワロの吹き替えが熊倉一雄さんというある意味拾い物的な作品で、
リネットを演じていたのもまだ映画で有名になる前?のエミリー・ブラント、
これも豪華なつくりでした。
といっても、映画版のほうがより豪華です。(^^)
マギー・スミス(出演時、今の私よりずっと若くて今更びっくり)演じるバウァーズが
ナイル川を下る船の使用人たちなどを未開人と呼んだりするあたり、そういう時代、
でも、今そんなことをセリフに入れたら大変なんだろうな、と思いながら見ましたが、
製作されたもの1970年代、まだそういう表現も許されていた時代だったのでしょうし、
今見るとちょっと??なところも多いのは仕方ないのだと
(というか舞台となる時代を忠実に表現)
お金持ちの鼻持ちならない感じ(時に見ていて苛つきます(笑))、
一方で、ミア・ファロー演じるジャクリーンの芯は強いのに他人に対して強気になれず
遠慮がちな様子、かと思うと奪われた恋人を追いかける一途さと狂気、
ポワロの決して焦らず謎を解く安定感、謎を解いたあとに犯人が死んでしまうので
そこはちょっと残念ですが(捕まって投獄される現実的な展開もどうかと思う)
錚々たる俳優陣がエジプトの壮大な風景の中、豪華遊覧船で繰り広げられるドラマ、
10代で観るのと50代で観るのは違う(自分の心の汚れ具合がだいぶ違う(笑))とはいえ、
ポワロのカイゼル髭を観ながら楽しめた「ナイル殺人事件(1978年版)」でありました。
映画「ニーナ・シモン 魂の歌」を観る [映画(な行)]
Netflixで見つけた作品。
先日アップした「サマー・オブ・ソウル」でも存在感を見せていたニーナ・シモン、
彼女のことをもっと知りたいと思って鑑賞しました。
先日アップした「サマー・オブ・ソウル」でも存在感を見せていたニーナ・シモン、
彼女のことをもっと知りたいと思って鑑賞しました。
What Happened Miss Simone / [DVD]
- アーティスト: Simone, Nina
- 出版社/メーカー: Eagle Rock
- 発売日: 2016/09/02
- メディア: DVD
内容は映画.comさんより。
人権活動家でもあった伝説の黒人女性歌手ニーナ・シモンにスポットを当てた、
Netflix製作によるドキュメンタリー。
ジャズの枠にとらわれずポップス、クラシック、ソウルなど多様なジャンルの要素を
取り入れた独自の音楽で1960年代に人気を集めたシモンは、その一方で黒人公民権運動に
参加し、メッセージ性の高い楽曲を次々と発表する。
演奏シーンやインタビューなどのアーカイブ映像、貴重な未発表音源などを散りばめ
ながら、その激動の人生を振り返る。
監督は「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密」のリズ・ガルバス。
第88回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。
人権活動家でもあった伝説の黒人女性歌手ニーナ・シモンにスポットを当てた、
Netflix製作によるドキュメンタリー。
ジャズの枠にとらわれずポップス、クラシック、ソウルなど多様なジャンルの要素を
取り入れた独自の音楽で1960年代に人気を集めたシモンは、その一方で黒人公民権運動に
参加し、メッセージ性の高い楽曲を次々と発表する。
演奏シーンやインタビューなどのアーカイブ映像、貴重な未発表音源などを散りばめ
ながら、その激動の人生を振り返る。
監督は「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密」のリズ・ガルバス。
第88回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
黒人という理由でクラシックピアニストになりたいという夢を断たれ
(音楽院への入学が叶わなかった)
生活のために働いていたナイトクラブで歌うようになってからプロになる、
結婚した旦那はNYPDを退職してマネージャーへ、暴力を振るうという、
驚いたのはマルコムXの近所に住んでいたことなど、
キング牧師やマルコムXの時代にこんなに素晴らしい歌手がいたということを
先日の黒いウッドストックと合わせて知ることができました。
政治色が一番出ていたころがあのサマー・オブ・ソウルでの姿で、
その後リベリアに移住、音楽のない生活を送ったあと、
オランダで復活コンサートを開催するまで、ですが、
アメリカから遠く離れて歌のことを考えずに過ごすことで精神を立て直して
行ったものの金銭的にはとても厳しく大変だった様子も描かれていました。
黒人の人権活動にのめりこみ、政治色の濃い歌を歌うようになったことが
メディアに煙たがられたことが活動範囲を狭められていたたわけで、
自分もアレサ・フランクリンやグラディス・ナイトのようになれたのでは、
と語る場面を観て悲しい気持ちになったのですが、
それでも若い頃に政治色の強い歌を歌ったことは後悔していないという
ニーナ・シモンに一本芯の通った姿を観た気がしました。
当時の映像に加えて元夫や娘も登場するのですが、夫の暴力がひどかったこと、
精神的にまいったニーナ・シモンが娘にも暴力を振るうようになったこと、
2人がエピソードを披露する姿に身内のことをそんなに悪く言うなんて、と思いつつ、
彼らの立場で考えればニーナ・シモンに対して言いたいことがあったのだろうし、
どの立場で観るかによって感じ方も変わるような気がしました。
(一方的にどちらかだけが悪い、ということもないだろうなと思った)
2016年?のアカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたものの、
最優秀賞に選ばれたのは、
同じ年にエイミー・ワインハウスのドキュメンタリーがノミネートされ、
こちらが最優秀賞を受賞したという運命的な(お二人とも亡くなっていますが)ものも
感じたのですが、才能に恵まれ努力も惜しまない2人がドキュメンタリー作品となって
賞を競う、なんという運命なんだと。
エイミー・ワインハウスの場合は、元ダンナがクズ過ぎる上に、実の父親まで娘を
金づるのように思っていたのが酷すぎて、彼女はただ歌いたかっただけなのに、と
泣きながら観ておりましたが、今作(ニーナ・シモン)の場合は、
活動していた時代も違うので元ダンナや娘についてはそこまで酷いとも思えず、
泣かずに観られました。
サマー・オブ・ソウルの記事でも書きましたが、ニーナ・シモンの存在を知ったのが
こちらが最優秀賞を受賞したという運命的な(お二人とも亡くなっていますが)ものも
感じたのですが、才能に恵まれ努力も惜しまない2人がドキュメンタリー作品となって
賞を競う、なんという運命なんだと。
エイミー・ワインハウスの場合は、元ダンナがクズ過ぎる上に、実の父親まで娘を
金づるのように思っていたのが酷すぎて、彼女はただ歌いたかっただけなのに、と
泣きながら観ておりましたが、今作(ニーナ・シモン)の場合は、
活動していた時代も違うので元ダンナや娘についてはそこまで酷いとも思えず、
泣かずに観られました。
サマー・オブ・ソウルの記事でも書きましたが、ニーナ・シモンの存在を知ったのが
この映画ですが、鑑賞後にCDを買ったものの姿が見えなかったので
そんなにピンとこなかったままほったらかしにしていたのですが、
久しぶりにCDを聴いてみて彼女の生き様というか背景を知って聴くと
じわじわと沁みてくる音楽でした。
(自分の以前の聴き方が浅かったと反省)
共感できるかと言われれば共感しづらいというのが正直な感想ですが、
商業的にもっと成功できたかもしれないけれど、自分の信条を貫いた
脆くも強い女性ニーナ・シモンという存在を知ることができた
「ニーナ・シモン 魂の歌」でありました。
そんなにピンとこなかったままほったらかしにしていたのですが、
久しぶりにCDを聴いてみて彼女の生き様というか背景を知って聴くと
じわじわと沁みてくる音楽でした。
(自分の以前の聴き方が浅かったと反省)
共感できるかと言われれば共感しづらいというのが正直な感想ですが、
商業的にもっと成功できたかもしれないけれど、自分の信条を貫いた
脆くも強い女性ニーナ・シモンという存在を知ることができた
「ニーナ・シモン 魂の歌」でありました。
映画「逃げた女」を観る [映画(な行)]
予告編を観て気になっていた作品です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
あらすじはYahoo!映画さんより。
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あれ?(・・?
まだ続くと思っていたところでエンドロールが流れました。
ホン・サンス監督作品を観たのは今作が初めてなのですが、
なんともまあ不思議な感じの映画でした。
意外だったのは周りの観客の半分以上が中年男性。
こういう映画だから女性が多いかと思っていたので拍子抜けしましたが、
ホン・サンス監督ファンが多いのかな(公開初日だったし)と思いました。
自分が勝手に思い描いていた起承転結という感じでもなく、
転、まではかろうじて雰囲気があったとしても結がないというか、
映画レビューでもいくつか見たのですが、
韓国が舞台で韓国の人が出演している韓国映画なのにフランス映画ぽい、
そんなモヤっとした印象が残った映画でした。
お芝居というよりはどこかのお家で見るごく普通の会話、
聞いていてもほほー、とかへへー、とかそういう感じにもならない会話が、
ガミと彼女の知人を通じて展開されていて、ガミが1人になったところでエンドロール、
映画の中に出てくる映画の場面だったので、エンドロールも劇中劇である映画のものかと
思ったら(エンドロールはハングル語オンリーなので全く読めず)、
気づけば映画館内が明るくなっていて、「あれ、映画終わっちゃったの?」って感じ。
タイトルの逃げた女というのは主人公のガミのことだと思うのですが、
何から逃げたのか、見た人それぞれの考え方があってもよさそうな、
全体的にふわっとほわっともやっとした描き方でそういう味わいが好きな方には
(この監督作品をずっと見続けている方は特に)
没入できる映画なのかもしれません。
ガミの言っていることは全て本当にも思えないというか、
(実はダンナとあまりうまくいっていないところから逃げたと私は想像しました)
3人目の友人に会うための助走として、2人の先輩との再会が描かれていた、
3人目の友人に偶然会ったというけれどガミは意図的に会いに行っているように
思えました。
と書いていても、見ていない方にはナンノコッチャな感想ですが、
こういう雰囲気の映画もなかなか見る機会がなかったので、
機会があれば他のホン・サンス監督作品も見てみようかな、と思った、
「逃げる女」でありました。
まだ続くと思っていたところでエンドロールが流れました。
ホン・サンス監督作品を観たのは今作が初めてなのですが、
なんともまあ不思議な感じの映画でした。
意外だったのは周りの観客の半分以上が中年男性。
こういう映画だから女性が多いかと思っていたので拍子抜けしましたが、
ホン・サンス監督ファンが多いのかな(公開初日だったし)と思いました。
自分が勝手に思い描いていた起承転結という感じでもなく、
転、まではかろうじて雰囲気があったとしても結がないというか、
映画レビューでもいくつか見たのですが、
韓国が舞台で韓国の人が出演している韓国映画なのにフランス映画ぽい、
そんなモヤっとした印象が残った映画でした。
お芝居というよりはどこかのお家で見るごく普通の会話、
聞いていてもほほー、とかへへー、とかそういう感じにもならない会話が、
ガミと彼女の知人を通じて展開されていて、ガミが1人になったところでエンドロール、
映画の中に出てくる映画の場面だったので、エンドロールも劇中劇である映画のものかと
思ったら(エンドロールはハングル語オンリーなので全く読めず)、
気づけば映画館内が明るくなっていて、「あれ、映画終わっちゃったの?」って感じ。
タイトルの逃げた女というのは主人公のガミのことだと思うのですが、
何から逃げたのか、見た人それぞれの考え方があってもよさそうな、
全体的にふわっとほわっともやっとした描き方でそういう味わいが好きな方には
(この監督作品をずっと見続けている方は特に)
没入できる映画なのかもしれません。
ガミの言っていることは全て本当にも思えないというか、
(実はダンナとあまりうまくいっていないところから逃げたと私は想像しました)
3人目の友人に会うための助走として、2人の先輩との再会が描かれていた、
3人目の友人に偶然会ったというけれどガミは意図的に会いに行っているように
思えました。
と書いていても、見ていない方にはナンノコッチャな感想ですが、
こういう雰囲気の映画もなかなか見る機会がなかったので、
機会があれば他のホン・サンス監督作品も見てみようかな、と思った、
「逃げる女」でありました。
映画「ノマドランド」を観る [映画(な行)]
「スリー・ビルボード」でインパクトが強かったフランシス・マクドーマンド主演、
予告編を観て気になっていたので公開2日目に映画館で鑑賞しました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
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予告編を観て気になっていたので公開2日目に映画館で鑑賞しました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
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過酷な環境だけれど束縛されない自由。
文明の利器は最低限、厳しい自然に抗わず共に暮らしていく、
過酷な生活のはずなのに、雄大なアメリカの自然の風景がファーンの心象を
表しているかのような、そんな気持ちで鑑賞できました。
コロナ禍で「ノマド」という言葉が普及しているのは知っていましたが、
(ノマドワーカー、といった使い方)
元々の意味は遊牧民、そこから現代の遊牧民になぞらえて描かれた作品で、
ファーンが知り合いと偶然スーパーで会った時、ホームレスなのか問われて、
ホームレスではなく、ハウスレスだ、と答える場面が印象的でした。
経済的な理由で家を捨て車で移動しながら生活するノマドを選んだ人たち、
ファーンは企業が破綻し、町ごと消滅するという事態の中、
社宅だった家を出て一人ノマド生活を始めるのですが、
ファーン自身も60代、季節労働者として働く先で出会う人たちも
同年代かもっと上の人ばかり。
リーマンショックといえば、大量の失業者を生み出したわけですから、
元々ミドルクラスの人たちが家を失い、車上生活をする流れも多かったのかと思います。
季節労働できる場所を探して転々とする中で、
冒頭に登場するのが年末商戦で忙しいAmazon。
ああそうか、忙しいときはこういう人を雇うのかと、季節労働というと、
(勤務期間中は駐車場も提供する)
農業であれば収穫期、製造業であれば製造量が上がる時期、というイメージで、
サービス業での季節労働というのがピンとこなかったのですが、
ファーンが働く場所も、Amazonから国立公園の清掃、ビーツの収穫と、
多岐にわたり、移動距離もかなりのもの、60代でそういう生活を選択するというのは
並々ならぬ気持ちがないと難しいのではないか、年金受給を早めるように言われても
自分は働いていたいというファーンの姿を観ると、お金は当然大事なのだけれど、
自分が生きていることを感じたいと思っているのではないか、と思いました。
日本でも格差社会と言われて久しいものの、
アメリカの格差社会はもっと以前から、しかも格差がどんどん広がっていく中で、
リーマンショックを境にファーンのようなノマド生活を選択したような人たちが、
アメリカの季節労働者として経済を底支えしているように見えました。
途中で知り合うデイヴといい雰囲気になるので、良い展開を期待していたら、
デイヴは息子の家に住むようになり(ノマド生活には戻る気持ちは薄れ)
ファーンに一緒に住もうと誘うものの、死別した夫のことを今でも思うファーンには
他人の家に住むという選択肢を持てずに別れてしまう。
自分の老い先があとどのくらいか分からない中、自分のやりたいことをしたい、
ファーンはそう思ってノマド生活に戻っていったのかもしれません。
だれでも人間としてプライドを持つ人たち、他人に憐れまれたくないわけで、
ホームレスと聞かれればハウスレスと答えるわけですが、
自動車が故障して修理代を工面できないとき、姉を頼ってお金を借りる場面、
姉はこの家で一緒に住もうと声をかけてくれるものの、そこでもファーンは
一緒に住むのではなく借りたお金は必ず返すと姉に約束して車を修理して
再びノマド生活を始める姿は観ていて切なくなりましたが、
最後の場面には、ファーンにこれから少しでも良いことが起きてほしいと
フィクションなのにファーンを応援したい気持ちで見終わりました。
まるで、アメリカ版「ザ・ノンフィクション」といったドキュメンタリーのような
映画ですが、社会のために真面目に働いていたのに、ちょっとしたきっかけで
あらゆるものを失いこれまで築いてきたものから転落させられてしまう、
実際そういうことが現在のアメリカで起きていることなのだと知るよい機会となりました。
主演のフランシス・マクドーマンドは、
スリー・ビルボード [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2018/11/03
- メディア: Blu-ray
今作もそれ以上というか役柄に入り込んでいる様子が、顔の皺が醸し出す雰囲気と
あわせて本当に素晴らしいものでした。
ミルドレッドが自分はホームレスではなくハウスレスと表現する前、
Amazonの配送センターで季節労働者として働いているとき、
ザ・スミスやモリッシーの歌詞を全身にタトゥーで刻んでいる女性とが、
右腕のタトゥーを指して”Home is a qustion mark”という歌の中の
「家(home)はただの言葉、自分の中にあるものだ」という歌詞を説明してくれる場面が
印象的、その言葉がそのまま終盤まで心の中に残った状態で鑑賞していたので
自分のいるところがhomeなのだろうな、と思いました。
自分も人生折り返している中で、もし何か起きて家を失ったらどうしたいのか、
そんなことも考えたりしたのですが、どのような状況でも流されることなく、
自分の信じることを進めていければと思った「ノマドランド」でありました。