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Netflix「浅草キッド」を観る [映画(あ行)]

NetflixがYouTubeの広告でやたらおススメしてくれたので素直に鑑賞しました。
浅草キッド.jfif
あらすじはYahoo!映画さんより。

昭和40年代の浅草。
大学を中退後、たけし(柳楽優弥)は「ストリップとお笑いの殿堂」と
言われる浅草
フランス座に転がり込み、「幻の浅草芸人」と呼ばれていた
深見千三郎(大泉洋)に
弟子入りする。
東八郎や萩本欽一など、お茶の間を席巻していた大人気芸人を育てた深見の下で、
たけしは大成することを目指し笑いの修行に勤しんでいた。
しかしテレビが普及するにつれ、演芸場の客入りは減る一方だった。

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一気見。

自宅での映画鑑賞って集中できなくて途中で休憩を挟んでしまうことが多いのですが、
今作は気が散ることなく集中したまま最後まで見られました。

映画館上映がなくNetflixのみで公開されたというのが若干勿体ない気もしたのですが、
(時々Netflixと映画館で同時公開なんてこともありますが)
大箱の映画館よりは自宅で観るのがちょうどいい感じの作品かもしれません。

なんといってもビートたけしを演じた柳楽優弥さんのノリウツッタような演技、
これに尽きると思いますが、バウバウ松村さんのご指導あっての演技と知り納得です。

原作は読んでいませんが、浅草という土地には何かしら親しみがあって
(婆1号が社会人の頃、浅草の伯母の家に居候していたことや、
 新卒で働いていた会社が隅田川対岸(墨田区)にあって浅草の寄席や映画館に 
 業後出かけていたことなど)
特に、六区のあたりも、私が就職した当時はまだフランス座も営業していた頃、
独特の雰囲気漂う昭和の繁華街、といった雰囲気が残っていて、
ボーリング場に会社の人たちと遊びにいったり、映画館で映画を見たり。
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招待券で観た別所哲也ハリウッド映画デビュー作品を映画館の2階バルコニーから
見たものの(平成初めには新作上映する映画館がまだ存在していました)
別所哲也の英語の発音がきれいだったという記憶しか残っていない、
どちらかというと浅草の古い映画館の記憶の方が強い、そんな浅草。
30代になってから通うようになった浅草演芸ホールも夜の部は酔客だらけ、
場外馬券に近い方にあった名画座もタバコとお酒の臭いが漂う、
そんな浅草の思い出が未だに強いのですが(古い人間ですみません(笑))、
つくばエキスプレス開通後、駅が六区近くに出来たこともあって
六区も含めて周辺がどんどんきれいに整備され、おまけに東京スカイツリーも出来ると
観光客が激増して、現在はホテルもたくさん建ってドン・キホーテも出来て、
すっかり綺麗な観光地になったと思います。
個人的には、傾きかけて息を吹き返した老舗として、浅草ビューホテルと松屋、
売れない演歌歌手が着るようなキラキラスーツを販売していた伝法通りあたり、
交通網や観光スポットの充実で変化するんだなあと思ったトップ3です。(^-^;
(コロナ禍でインバウンド含めて観光客が激減して現在は大変そうですが)

と、映画に関係ない話で横に逸れましたが、
私自身は、映画で観る浅草の風景(当然ですがCGの合成)に懐かしさを感じながら
観ることが出来た一方、細かいところでの残念ポイントもありました。

ビートたけしの師匠、深見千三郎、演じていたのが大泉洋でしたが、
映画やテレビに出過ぎというか(本人が悪いわけではないと思っています)
柳楽さんの演技を引き立てるというには目立っていた感じで少々違和感がありました。
タップダンスのシーンもあるのである程度若めの年齢の俳優さんがよいのかも、
と思いつつ、もうちょっと地味目な顔立ちで渋く存在感を醸し出すような俳優さん、
具体的に思い浮かばないのですがそういう方がよかったかな、と思いました。
(生きていたら植木等に演じてほしかったけれど無理ですもんね)

フランス座の屋上で踊り子の千春(演じていたのは門脇麦)と語り合う場面で、
千春がビートたけしに缶に入った飲み物を投げて一緒に呑むのですが、
その缶が350ml?330ml?当時にはなかったサイズで、というか、
おそらく1970年代前半頃は、缶って珍しかったような(あっても250ml)、
瓶に入っている方が一般的かな(真っ先に思い浮かぶのがプラッシー(笑))、
と当時既に生まれて記憶のある私には違和感のある場面でした。
(若い方は違和感ないでしょうしこだわる必要もなく批判するつもりもなく、
 単に自分が残念に思ったという話です)

また、ビートたけしが漫才を始めてから寄席に出てくる漫才師が登場する場面が
描かれているのですが、大好きなWモアモアが全く別物で、缶のサイズ問題と違って
これは実名を出すからにはもうちょっとどんな漫才コンビか調べてから俳優さんに
演じてもらうべきだったのではないかな、とここは残念というよりイラついて
しまった場面でした。
似ていなくてもナイツ(土屋)が演じていたビートきよしはイラつかなかったのに
Wモアモアはいらつく、多分、寄席で何度も見て好きな漫才コンビだったから、
軽く扱われているような気がしてイラついたのかな、と思います。
ビートたけしが主役とはいえ、小道具や脇役にももうちょっと目配り気配りがあると
細かいところでイラつかずにもっと没入感のある視聴が出来たかもしれません。

あと、残念というか、私はそんなに共感できなかったのが、エンドロールに流れた歌、
桑田佳祐の明るくてポップな歌だったのですが(書き下ろしのようです)
エンドロールには、それこそ映画のタイトルでもあるビートたけしの「浅草キッド」を
流してほしかったなあ、という気持ちでした。

と、残念ポイントばかり書いても、そんなことばかり書いてしまう自分が残念に
なってしまうのでよかったところも書きますと、上述したように柳楽優弥の
ノリウツッタような演技、CGでうまく再現された当時の浅草六区の様子、
フランス座の受付のおばちゃんの雰囲気、漫才ブーム(中学生くらいだった私)に
のってフジテレビを中心として人気が爆発するビートたけしの姿(コマネチ)、
当時見た「俺たちひょうきん族」で毎週笑っていたことを思い出しながら、
久しぶりに東洋館や浅草演芸ホールで芸を見て大笑いしたくなった
「浅草キッド」でありました。

一気見した割に映画記事を書く段になって残念ポイントだらけになってしまい反省。( 一一)






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2021年に観た映画 [映画(あ行)]

昨年も(多分一昨年も)同じような記事を書いたのですが、
なんとなく今年もよく分からない内に大晦日になってしまったので、
〆に何を書くかとなるとやっぱり映画の話かなと思い、
ワンパターン化してきましたが今年も書きます。

京都旅行記、まだ途中ですが年跨ぎします!

というわけで、今年もなるべく映画館に行って鑑賞しようという気持で
なるべく映画館(自宅だと集中力がガタ落ちなのも理由です)で観ました。
結果的には、映画館鑑賞47本、Netflix14本、Amazon Prime9本、
YouTube1本(エイサーどんどん)、と銚子電鉄の映画12回、
合計83本(のべ)となりました。
昨年は74本(映画館25本)、一昨年96本(映画館59本)なので、
昨年よりは鑑賞本数が増えたものの一昨年よりは控えめだったかなあ。(^-^;

作品本数だけで測る気はないのですが、もうちょっと見てもよかったかなあ、
出来れば映画館で100本を目指したいのですが、在宅勤務だと出かけることが億劫で
もうちょっと前向きに外に出ないといけませんね。

というわけで、2021年に観た映画の中でよかったと思う10本です。
(とくに順位はありません)

ステージ・マザー
stagemother.jpg
田舎町で亭主関白のダンナの言うことを聞いて生きてきたメイベリンが
遠く西海岸で暮らしていたゲイの息子が亡くなったことをきっかけに、
息子のことを知ろうとする、そして、彼の意思を引き継いで行こうとする、
そん中で自分らしく生きる楽しさ(大変なんですが)を知っていく姿に
私もこの年になって自分らしく生きていくには、みたいな気持ちになれる
温かい映画でした。


ジェントルメン
gentlemen.jpg
とにかく痛快!
これまで苦手だったマシュー・マコノヒーに対して好感が持てた、
さすがガイ・リッチー作品という感じで、
イギリスのじめっとした湿気を感じながら楽しめる群像劇でした。

戦場のメリークリスマス
戦メリ.jpg
デジタルリマスター版を約40年後にまた見られるなんて。
高校生に観たころを思い出しつつ、年をとって更に深い気持ちで
観ることができた作品。とにかくボウイ様の美しさは素晴らしいです。

トゥルーノース
true north.jpg
この映画を観ることが出来て本当によかったと思いました。
上映館の少なさ(都内は日比谷のシャンテのみ)も内容によるものですが、
実在する北の強制収容所の残虐さをアニメによって描く、
(実写のような生々しさがなくてもそれでも酷かった)
監督の伝えたい気持ちのお陰で私自身知ることが出来てよかったです。
できれば多くの人に見て知ってほしい作品。

プロミシング・ヤング・ウーマン
promisingyoungwoman.jpg
これまで見たことがない(ジャンルの)映画。
Me, too運動にも関連することですし、
現実でもこういうことが起きていると思いますが、
いわゆる復讐劇でありながら、暴力した人もそれを傍観していた人も有罪、
世の中への警鐘として、キャリー・マリガンの演技が光る作品でした。

ブレッドウィナー
ブレッドウィナー.jpg
平和ぼけして暮らしている自分にとって、
今もタリバンが制圧したアフガニスタンでつらい思いをしている方が
たくさんいらっしゃると思うとのほほんとしていてはいけないなと
思ってしまう、映画の最後で語られる、
「怒りは言葉で伝えて。花は雷ではなく雨で育つ」という言葉が
心にずっしりと残る映画でした。

アナザーラウンド
アナザーアラウンド.jpg
マッツ・ミケルセン主演なのでこの作品は入れないと。(笑)
明日は我が身的なお酒の怖い一面も分かっていながら
改めて画面越しに突き付けられたような節酒しないといけないな、
いつもそんなことを言っているのにできていないダメな自分を
叱ってくれるような映画でした。

空白
空白.png
近年まれにみる重くて苦しい、そして観るのにエネルギーを使う映画。
正しいかどうか、人の価値基準は程度というのは人によって変わるもの、
登場人物を見ていると、相手の目線で観ないと単に自分の価値を押し付ける、
そんなことのないようにしないとと思う映画でした。

007ノー・タイム・トゥ・ダイ
notimetodie.jpg
まさかそんなことになるなんて。( ノД`)シクシク…
ダニエル・クレイグの花道として温かく見送らないといけませんが、
次回作は違う俳優さんなんだと思うと複雑な気持ちになってしまう007でした。

コレクティブ 国家の嘘
国家の嘘.jpg
ルーマニア政府の腐敗ぶりに驚きましたが、
ここまで入り込んで取材していくメディアの姿、
日本のメディアも見習ってほしいと思いつつ、
これをドキュメンタリー作品として仕上げて公開してもらったことに
感謝、観られてよかったと思う映画でした。

と、ここまでで10本ですが、
電車を止めるな.png
この映画を忘れてはいけないのです。(笑)
(映画公式サイト) https://www.dentome.net/
(銚子電鉄サイト) https://www.choshi-dentetsu.jp/

(1往復目は池袋のシネマロサで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2020-12-29
(2往復目は竹橋のKKR東京で貸切)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-01-18
(3往復目は千葉の京成ローザで舞台挨拶も)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-03-02
(4往復目は田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-05-16
(5往復目も田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-05-29
(6往復目も田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-08
(7往復目も田端のChupkiさんで、トークショー付)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-09
(8往復目も田端のChupkiさんで、上映最終日に)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-18-5
(9往復目は銚子の圓福寺さんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-07-24-4
(10往復目は池袋HUMAXさんで、舞台挨拶付き)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-08-05
(11往復目は上越の高田世界館さんで、トークショー付)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-09-28-4
(12往復目は銚子の圓福寺さんで貸切)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-11-15
(13往復目は常総市生涯学習センターで、トークショー付)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-11-26


今年は2往復目から13往復目、12回鑑賞しました。
映画館以外にもお寺や自治体の施設でも鑑賞する機会がありましたが、
田端のChupkiさんで音声ガイドを聞きながらの鑑賞が一番作品を楽しめたと思います。

記事で書いた通り50回、100回越えの人もいいるくらいなので
私の見た回数は彼らの足元にも及びませんが、銚子電鉄を応援したいという気持は
アリアリなので(だから今年は銚子に結構行きました)、
来年も応援しながら鑑賞していきたいと思います。(^-^)

昨年2月から始めた在宅勤務も今年は1年まるまる続き、会社に行ったのも8回くらい、
もう四半期に一度行けばいいんじゃないかと思うようになりましたが(笑)
人生折り返した自分の人生、メリハリをつけて楽しんでいきたいと思っています。
電車通勤がない分、もっと映画も見られるはずなのにぐーたらしてしまったのは反省、
ですが、来年も在宅勤務は続きますので、自分の時間の使い方をもっと有意義にしたいと
思っています。

今年も毎日記事をアップすることができましたが、
飽きずに読みにきてくださった皆様には感謝感謝です。
来年も毎日アップを目標に記事を書いていきたいと思いますので、
どうぞ「うつぼの日々徒然」に遊びにきてくださいませ。

今年一年ありがとうございました。
みなさまもお体大切に、良い年をお迎えください。


(また来年~♪)





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映画「いとみち」を観る [映画(あ行)]

今年の青森旅行で訪れた弘前でみつけた映画(のチラシ)、
やっと田端のChupkiさんで観ることができました。
いとみち.png
あらすじはYahoo!映画さんより。

青森県弘前市の高校に通う16歳の相馬いと(駒井蓮)は、強烈な津軽弁と人見知りが
悩みの種で、大好きなはずの津軽三味線からも遠ざかっていた。
そんな状況をどうにかしたいと考えた彼女は、思い切って青森市のメイドカフェ
「津軽メイド珈琲店」でアルバイトを始める。
当初はまごつくものの、祖母のハツヱ(西川洋子)や父の耕一(豊川悦司)、
アルバイト先の仲間たちに支えられ、いとは少しずつ前を向いていく。
そんな中、津軽メイド珈琲店が廃業の危機に見舞われる。


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まさかの
人間椅子(◎_◎;)

映画の本筋というほどでもありませんが、
途中で意外なところで登場(音だけ)した人間椅子。(笑)
思わず鑑賞後、YouTubeで探してみたらまだ活動されているんですね。
って、イカ天でねずみ男の装いだったベースの鈴木さん、
現在は犬神家の一族のスケキヨのような白塗りに変貌していて驚きました。
(というかイカ天の頃より白塗りが分厚くなっている印象)

で、映画そのものについてですが、
映画のポスターをあらすじを読んだところで明るい子の話かと思いきや、
終盤まで主人公のいとは引っ込み思案で笑顔もないで
ポスターと全然違う!と思ってしまったのですが、
(それはポスターから勝手に想像していた自分が悪いんですが)
津軽弁が強いこともあって引っ込み思案の「いと」がうっかり応募した
メイド喫茶のバイトで様々な人たちと触れあう中で成長していく、
淡い青春物語という感じでした。

高校の先生が、いとの話す津軽弁を「クラシック音楽みたいだ」と
授業で言って周りの生徒が笑う場面から映画が始まるのですが、
クラスでも話せる友達がいないいとがメイド喫茶のバイトを始めて、
少しずつ人とコミュニケーションをとれるようになってくる中で、
クラスの早苗ちゃん(りんご娘というローカルアイドルグループのメンバーで、
ジョナゴールドという芸名でびっくり)に思い切って声をかけてから
笑顔がちょっとずつ増えていく様子を見て画面に向かって
「がんばれ、いとちゃん!」という気持ちで鑑賞しておりました。

鑑賞したのが田端のChupkiさんなので、目や耳の不自由な方の為の対応として、
字幕と音声ガイドがあったので私も利用しましたが、
字幕がないと津軽弁は分からない、、、ことが多いような。(笑)
敢えてそうしているのかもしれませんが、私は字幕があってより楽しめました。
また、音声についても登場人物の紹介(年齢も)があったので、
見ているだけよりはわかりやすく、特にメイド喫茶で働く先輩2人、
シングルマザーで永遠の22歳の幸子(実際は30歳)、漫画家を目指す智美、
この2人に店長の工藤(Uターンしてきた32歳の男性)が明るく見せていながら
彼らが抱える悩みに触れることで、いとが成長していくきっかけになる、
というのも観ていて温かい気持ちになりました。

鑑賞後に舞台挨拶やインタビュー動画を観たのですが、
いとを演じた駒井蓮さん、津軽三味線を吹き替え無しで映画で演奏しているのが
凄いと思ったのですが、9か月の特訓で弾けるようになったというのも役者魂ですね。
おばあちゃんのハツヱを演じた西川洋子さん、女優さんかと思ったら、
高橋竹山先生のお弟子さんとのこと、孫のいとに優しく接する一方、
三味線を弾く時の姿が凛として素晴らしかったのもこの映画の見どころでした。
いとや耕一(いとの父 トヨエツが演じていて萌え)が出かけるときに、
ハツヱさんが「干し餅もってけ」と紐で括られた干し餅をもたせるシーンが
なんともほがらかで温かくて映画で好きなシーンのひとつです。

いとが人々と触れあうこと、三味緯線と正面から向かい合うことで
成長していくのを画面越しに見ながら温かい気持ちになれますが、
監督の横浜聡子さん(ご本人も青森出身)の他の作品も見てみたくなった、
「いとみち」でありました。


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映画「ONODA 一万夜を越えて」を観る [映画(あ行)]

戦後、日本に帰還した人といえば、「恥ずかしながら」というフレーズが
印象的だった横井庄一さんのイメージの方が強いのですが、
横井さんの後に日本に帰還した小野田さん、顔は覚えているけれど
どうやって過ごしていたのか、実はよく知らず、
今回映画があると知り映画館まで観に行きました。
ONODA.png
あらすじはYahoo!映画さんより。

太平洋戦争末期の1944年。特殊訓練を受けていた小野田寛郎に、ある命令が下る。
それはフィリピン・ルバング島で援軍部隊が到着するまでゲリラ戦を指揮せよ
というものだった。
出発前に上官の谷口(イッセー尾形)から「君たちには、死ぬ権利はない」と
言い渡された小野田は、その言葉を守って終戦後もジャングルで身をひそめていた。
やがてそんな彼の存在を知った旅行者の青年が、ルバング島の山奥に赴く。


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切ないし辛い。(;O;)

3時間くらいの尺(インド映画のように長い)で、冗長になるかと思いきや、
青年時代の小野田さんから中年になった小野田さんへの転換も自然で、

日本に帰ってくるまでの様子をひたすらドキュメンタリーのような気分で
見ていました。

フランス映画ということも過剰な演出がなく、ルバング島での生活が長期化し、
生き延びるために地元民を殺したり家畜や穀物を略奪したり、という場面でも
小野田さんの中では戦争の只中にいるからこその行動なのだろう、と思って
見ていたのです、が。

観終わった後、もうちょっと小野田さんについて知ろうとネット検索し、
wikiを観ながら、マルコス大統領にマラカニアン宮殿に招かれたんだ、とか、
(思わず袖がインパクト大のドレスをきたイメルダの姿も思い浮かべた私)
日本に帰国した後、横井さんのように戦後の日本に適応しづらく、
ブラジルに移住したり、小野田自然塾を開いて子供のための活動も行っていたこと、
全然知らなかったんだなあ、と思ったのですが、

(このサイト)https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67627

このサイトを観たら、小野田さんは戦争が終わったと思っていなかったのではなく、
敗戦後、日本軍が秘密裡に体制を立て直して新たに軍事行動を起こすとき、
ルバング島に再上陸する時に受け入れ体制を整備しておかねばという気持ちで
ゲリラ行動をとっていたという発言に、映画と違っていたんだなあと思いました。

まあ、ドキュメンタリーではないので映画としてのストーリーに変えていくのも
あり得るのだと思いますが、この映画が小野田さんの人生そのものだと思い込むと
それは違う、というわけで上述のサイトを読んでよかったです。(^-^;

小野田さんのサバイバル生活も凄まじいなと思ったのですが、
観ていて怖かったのは、戦争は人の心もおかしくしてしまう、ということでした。
小野田さんが特殊訓練を受けていた時の指導官を演じていたのがイッセー尾形、
この指導官による洗脳、ルバング島に送られ前に指導官が言ったことを心にとめ、
30年以上ルバング島で過ごしていた小野田さんの精神力(と洗脳され加減)が
異常時のこととはいえ、怖いなと思いました。
戦後の指導官の老いた姿、洗脳していた時の姿と同じ人とは思えない、
この役柄をイッセー尾形が演じていたのはキャスティングの妙ですね。

キャスティングといえば、個人的にツボだったのが、
小野田さんの隊にいた赤津役を演じていたのが井之脇海。
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今年初めにのめり込んでいたこのドラマでプリティ原(プロレスラー)を
演じていた時とは一転、激やせの姿で演じている姿、時折小野田さんから
視線を赤津に移してはガン見している自分がおりました。

鑑賞後に実際とは違うあらすじでの展開だったことを知って少々ショックでしたが、
戦争は人間を狂わせてしまう、平和ぼけの今、命の危険を感じながら緊張感で
ピリピリすることもなく、ぼんやり日々送れることに感謝しなければ、と思った
「ONODA 一万夜を越えて」でありました。














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映画「アイダよ、何処へ?」を観る [映画(あ行)]

喬太郎師匠と大久保さんの映画を楽しんだあとは、
ダッシュでヒューマントラストシネマ有楽町へ移動して、2本続けて鑑賞します。
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予告編を観て気になっていた作品です。

アイダよ、何処へ.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争下の1995年、
セルビア人勢力に占拠された東部の町スレブレニツァ。
国連平和維持軍の通訳として働くアイダは、勤務中に重要な情報を知る。
セルビア人勢力が基地にまで迫る中、アイダは助けを求めて押し寄せる同胞や
家族を守ろうと奔走する。


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権力者の争いの犠牲になるのはいつも市井の人たち。

旧ユーゴスラビアといえば、もう14年近く前になりますが、
昔の勤め先の出張で訪れたクロアチアとセルビア、の思い出ですが、
出張前に付け焼刃的に旧ユーゴスラビアからの独立について学んで、
一つの国家(軍事国家)が民族、宗教の違いで分裂(独立)、
共産圏が民主化によって分かれていく、でも、もともと権力を握っていた人たちは
それを好ましく思わず、様々な理由をつけて攻撃する。

1984年のサラエヴォオリンピックでカタリーナ・ヴィットが金メダルをとり、
(1994年のリレハンメルオリンピックで紛争で破壊されていくサラエヴォを思って
 平和の願いを込めて「花はどこへ行った」で演技した姿は記憶に残っています)
その後、紛争が起きてボスニア・ヘルツェゴヴィナとして独立してからも
サラエヴォはセルビア人勢力(スルプスカ共和国軍)に包囲され
多くの市井の方々が殺害されたということは知っていましたが、
この時期と同じ1995年に起きたスレブレニツァの虐殺については
今回初めて知りました。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナは、クロアチア人(キリスト教徒が多い)、
ポシュニク人(イスラム教徒が多い)、セルビア人(ロシア正教会信徒が多い)、
異なる宗教と民族で構成される国ですが、
セルビア人が自分たちで国を統治する、他の民族は排除するという考えで
(セルビア人すべてが悪いわけではないと思いたいのですが、
 セルビア人が民族浄化の名の下に残虐行為が行われている)
国連によって保護される安全地帯だったスレブレニツァにセルビア人が侵略し、
国連軍と交渉し、他の安全地帯に移動させると約束したものの、守ることなく、
男性(子供、老人、女性も含まれていたそうです)8,373人を虐殺する残虐さ。

今作はフィクションですが、史実に基づいて国連軍の通訳という架空の人物を
設定してその女性の目線で描かれた作品です。
ジェノサイドとして認定されたのが2004年、約10年後、第二次世界大戦後の
ヨーロッパ最大の虐殺とwikiに書いてありましたが、この映画を観るまで
知らずにいた自分を反省しました。(._.)

民族浄化については、
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自分の故郷(旧ユーゴ)では結婚できない2人が北欧に逃げ延びてくる話とか、

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民族浄化で心にも体にも傷を負った女性を描いた作品など、
これまでも多少観てきましたが、今作のように密室に閉じ込めて外から銃撃して殺す、
というそれでも非人道的で残虐なセルビア人たちの姿を観て、
自分たちの立場を正当化する、または守るために他者を排除するという思考が
悪い方向にどんどん加速していったのかと思いましたが、
虐殺を指示した元司令官に終身刑の有罪判決が出たのが2017年と知り、
ジェノサイドと認められそれから有罪判決が出るまで10年以上かかる、
被害者のご家族にとっては長い長い時間だったと思います。

今作では国連の通訳という立場を使って家族を守ろうとするアイダの姿を観て
平常時であればズルいと思いますがこのような時、家族と離れてしまったら
夫や息子たちは確実に殺されるとわかっているが故の行動であったと思うと
それから時が経っても家族を守りきれなかったという後悔の念がアイダには
いつまでも残っているのだろうと思いました。

時が経ってアイダが教職に復帰する場面で、父兄で授業を見学している中に
アイダの夫と一緒にセルビア人のスルプスカ共和国軍と交渉に行った女性、
国連軍基地にやってきて基地内を見せろと強要するスルプスカ共和国軍の
隊長の姿が見えたところで映画は終わるのですが、平和に生きていくためには
過去の対立は表面上見えないように穏やかにするのがよいのか、
いつまでも心の傷は消えないけれど復讐したい気持ちを抑えていかなければ
いけないのか、アイダの気持ちを考えるとやるせない気持ちで観終わりました。

今作の虐殺は四半世紀前ですが、現在でも、ミャンマーのロヒンギャ族迫害や
中国の新疆ウイグル自治区でのウイグル民族弾圧、
インドでもヒンズー教徒によるイスラム教徒迫害など、宗教や民族の違いで
迫害、弾圧する残念なことが起きていますが、多数が少数を排除するという考えは
同じ人間として持つべきではないと思います。

コロナ禍で大変な中でも総裁選で一部盛り上がっている平和ぼけの日本にいると
こういうことが想像しづらいのですが、宗教も反社会的でなければ自由だと思いますし
他を認める、自分と違うからといって排除しない、平和の世界がどこでも当たり前に
存在できるようにと願った「アイダよ、何処へ?」でありました。









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映画「アナザーラウンド」を観る [映画(あ行)]

無事青森旅行記を書き終えましたので、次の旅行記の合間に映画記事をアップします。
相変わらず呑み記事ストックはありませんので、毎日映画記事を書き続けま?す。
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大好きなマッツ・ミケルセンが出演している作品ということで
ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。
アナザーアラウンド.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

さえない高校教師マーティン(マッツ・ミケルセン)と同僚3人は、
ノルウェー人哲学者が主張する「血中アルコール濃度を一定に保つと
仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を確かめる実験を開始。
仕事中でも構わず酒を飲み続けほろ酔い状態を保つと、授業も楽しくなり
生徒たちとの関係も良くなっていく。
仕事だけでなくプライベートも好転するかと思われたが、実験が進むにつれて
制御が利かなくなってしまう。
 
                   


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明日は我が身。(;´Д`)

他人事とは思えない話でした。

あらすじを読んで、最初はうまくいくように見えてそこに落とし穴があるだろう、
(起承転結)と思っていたら、予想通りで。(笑)

冒頭で高校生たちがビールケースを運びながら湖を一周する間に呑み切る、
みたいなレースで瓶ビールをラッパ飲みして走って吐いて、みたいな映像に
え、なにこれ、と思ったのですが、デンマークは16歳から呑めるということで、
その生徒たちが通う高校の先生、の一人がマッツ・ミケルセン演じるマーティン
という設定で、家族ともギクシャク、生徒には授業について改善を求められ、
トホホな状態で登場しますが、教師仲間とノルウェーの哲学者の言葉を検証しよう、
(男性同士で出かけるのことが多いお国柄みたいですが集まる姿が楽しそうだった)
最初は血中アルコール濃度を真面目に測っていたのが、アルコールが入ったほうが
授業も生徒が面白いほど反応して興味を持ってくれるようになって
他の3人も同様に効果が出ていることを確認してから、アルコールに対する反応
個人差があるから各自の判断で、となってからは抑制が効かなくなってしまう、
まあ、そうなるだろうな、数値的に目安を持ってコントロールできるけれど、
それが外れて自己判断となると自分のいいように考えてしまうのが呑兵衛だから。(笑)

お酒を呑んで授業していたことも生徒は知っていた、でも授業が楽しいから黙認、
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ずいぶん前の映画ですが、
アルコール依存症の妻(メグ・ライアン)が夫(アンディ・ガルシア)に隠れて
酒を浴びるように呑むのですが、ウォッカなら呑んだことがばれないからと
ウォッカをがぶ飲みしていたのを見て、いや程度の問題じゃないか、と思ったことを
思い出して、今作でのおじさん4人もあれだけ呑んでいたら(ウォッカ以外も)
絶対ばれるよな、と、バレていないと思って呑み続けている姿も自分のいいように
判断する酒呑みの精神状態かな、なんて思いました。

北欧の人はアルコールに強いのかと(ある程度のところまでは)と思ったのは、
むかーし、勤め先のお客さん(スウェーデン人)がウォッカを呑みながらチェイサーに
ビールを呑んでいたのを見て肝臓大丈夫か、と心配になったのがきっかけですが、
マーティンの奥さんが酒浸りになった夫に「この国の人は呑んだくれているから」
と言っていて、やっぱり北欧ってそうなのかな、いや、日本も一部(私も)の人は
呑んだくれだけれど大半はそうじゃないか、どうしても自分基準で考えてしまうのですが
それでもマーティンはじめおじさんたちの呑み方はさすがに無理だと画面越しに
心配になってしまいました。(フィクションなのに)

ポスターや予告編からはコメディ感ただよう雰囲気を感じていたものの、
いざ見始めるとそんなに軽いものではなく、酒呑みに対する教訓も含めたような、
途中まで笑ってみていたものの、我が身とダブることもあるんじゃないかと
自分には教訓のように感じられる展開となって、でもどうやって終えるのかと
思ったら、高校の卒業式(ノルウェーは高校卒業のハードルが高いんですね)で
楽しそうに踊るマーティンの姿(マッツ・ミケルセン素敵[黒ハート])でホッとしました。

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同じ呑んだくれでもこのイギリス映画とは大違い。(笑)
(この作品も大好きです、念の為)

自分の想像していた通りの展開ではありましたが、想像できるというのは依存症や中毒に
なってはいないということかな、私もちょっとは節酒しないといけないな、
という気持ちになった「アナザーラウンド」でありました。


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映画「明日に向かって笑え!」を観る [映画(あ行)]

普段あまり見ることの無い中南米映画(アルゼンチン映画)、

ヒューマントラストシネマで鑑賞しました。
明日に向かって笑え.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

隣人たちとのつながりが深いアルゼンチンの小さな田舎町。
2001年、元サッカー選手のフェルミン(リカルド・ダリン)ら住民たちは、
放置状態の農業施設を復活させるべく皆で貯金を出し合う。
その資金を銀行に預けた翌日、金融危機に見舞われ預金は凍結されてしまう。
さらに混乱につけ込んだ銀行と弁護士に金をだまし取られ、
無一文になった彼らは奪われた財産を取り戻すため、ある作戦を立てる。


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痛快!

原題は”LA ODISEA DE LOS GILES/HEROIC LOSERS”。
まぬけたちの一連の長い冒険、という意味だそうですが、
今回はちょっとパクった感はありますが(笑)邦題が意外とよいかな、と思いました。
ただ、Odiseaの語源は古代ギリシャの長編叙事詩「オデュッセイア」なので、
紆余曲折の長い旅、という意味なのかと思うと、邦題、もうちょっと考えても
いいのかな、とも思いました。

善良な市井の人たちがアクドイ奴に騙されてしまう、
アルゼンチンのデフォルト、金融封鎖、本当に大変だったと思いますが、
自国通貨を信用せず米ドルで蓄えていたのを全て奪われる、
フィクションの作品とはいえ、こういうことが実際国内であっても
不思議ではないだろう、と思えるような作品でした。

元サッカー選手のフェルミンを中心として、地元に農協を作ろうと
夢を描いて集めたお金、が奪われて、一人だけ(トルコ移民のおじさん)
怒って引っ越していなくなってしいまうものの、他の出資者はフェルミンや
参謀役のような立ち位置のアントニオを中心に集まって、銀行に預けた米ドルを
奪っていった悪い奴(弁護士)からどうやってお金を取り返すのか、
そのためにアナログというか緻密でないというかかなりざっくりな感じで
計画を進めていく様子、スパイ大作戦とは真逆な感じの展開が逆に新鮮で、
セキュリティ装置の仕組みが分かったところで、頻繁な停電を演出して
セキュリティ装置をかいくぐろうとする、観ていてやはり悪徳弁護士を
やっつけてほしいのでがんばって!と思いながら応援しているのですが、
これでうまくいくのかなー、という心配も同時にモヤモヤと心の中に
渦巻いたまま話は展開していき、途中でまさかの事態、
(ありえねー、そんなことありえないから!と画面に突っ込み)
その後、とにかく勢いで突っ切ってしまえ、とばかりに前進するおじさんたち。

そして、奪還成功。(^O^)/

細かい突っ込みどころを気にすると楽しめないので、そのあたりは無視して(笑)
観るのがおススメです。

個人的に面白かったのは、セキュリティ装置が作動する度に携帯に連絡が入り、
悪徳弁護士が猛スピードで車を走らせ金庫を確認していく様子。
何度も何度もそれを繰り返し、金庫を確認しても異常なし、停電による誤作動、
と信じさせる彼らの作戦に躍らせる悪徳弁護士の様子がおかしくておかしくて、
この場面、最後の最後には勧善懲悪でやられてしまうところまで続いて
見終わった後、ざまーみろ、と、すっきりした気持ちになりました。

主人公のフェルミンは、元サッカー選手で地元にサッカー選手時代の姿の
銅像が飾られているくらいの英雄だったのが、時の流れと共に、
銅像(銅じゃないかも)も埃を被って汚れた姿、フェルミンの華やかな時代が
いまとなっては、、という描き方にも見えましたが、演じていたリカルド・ダリン、
どこかで観たことがあったと思ったら、
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唯一理解できたエピソード(駐車場を爆破する爆破職人)
爆破職人を演じていた人で、
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病で余命短い男を好演していましたが、
今作のフェルミンが一番観ていてなじんだキャラクターでした。

おじさんおばさんたちの米ドル奪還劇の話が主軸ですが、
この作戦をサポートするフェルミンの息子ロドリゴと、
悪徳弁護士マンシーの秘書、フロレンシアのやりとりが
若者のふんわりした恋として、主軸の作品を暴走させずに
うまく盛り上げながら進行させる良いエピソードだったと思います。

2001年のアルゼンチン、金融封鎖、ペロン主義、
フォークランド紛争(テレビで報じられている)、サッカー、トルコ移民、
色々なことが盛り込まれているのを観るのも興味深かったのですが、
対岸の火事ということではなく真面目に働く市民から搾取する人々(政治家とか)、
日本でもあり得るんじゃないかななんて思いながら見るのもアリ、かなと
思いつつ、勇猛果敢に悪に立ち向かう人たちの姿に元気をもらえた
「明日に向かって笑え!」でありました。








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映画「エイサーどんどん」を観る [映画(あ行)]

lovin姐さんが紹介されていた映画です。
(姐さんの記事)https://lovin-tiger1.blog.ss-blog.jp/2021-08-14-01
既に無料公開期間が終了してしまったので後手でタイミングの悪い記事と
なってしまいましたが(反省)折角みたので感想をアップします。
エイサーどんどん.jpg
あらすじは沖縄市観光物産振興協会さんのホームページより。


沖縄全島エイサーまつり65周年記念特別動画「エイサーどんどん」は、
全島エイサーまつりに出場する青年達の成長と、
そこに関わる家族の絆をえがいたドラマ。
訳あって内地に行っていた息子がフラっと沖縄に帰ってきた。
地元で何かしたいとモヤモヤした先はエイサー。
かつては一緒に遊んでいた地元の仲間達が汗を流す姿に…。


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沖縄に行きたくなりました。(^-^)

沖縄には30年くらい前(しかもツアー代金の安い冬)に一度しか行ったことがなく、
ホテルのロビーで観た沖縄舞踊くらいしか沖縄らしいものを見ていないということに
この映画で気づきました。

ブログを始めてlovin姐&スージー兄のライブに行ったことはあるものの、
根本的なところからの沖縄民謡(沖縄文化)への理解もなく、
楽しいなー、と思っていた程度だった自分が残念過ぎると思えたくらいです。(^-^;

この映画を観たからといって、沖縄のことが全てわかるわけもなく、
先日記事にした「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」で観た米軍基地の問題、
カタブイ」で観た先祖を敬う沖縄の人々、本当に一端ではあるものの、
こういった映像を通じて沖縄のことを知る機会が持てたことに感謝しているのですが、
今作は、ドラマ仕立てとはいえ(突っ込みどころはぽつぽつありましたが(笑))、
沖縄の人にとってのエイサーはお盆に先祖を送り迎えするもの、
その伝統を頑なに守っていくのか、創作のエイサーも織り込みながら、
沖縄の人にとってのエイサーの大切さを少しだけですが知るよい機会となりました。

私自身、新興住宅地(昭和40年代だけどね)に引っ越して、地元の伝統行事が
あるのかどうか(町内会のお祭り程度しか記憶なし)、実家のお盆(7月)に
歌を歌いながらご先祖様を家の中に入れる、そして送りだす、みたいなことを
やっていたことはあるものの、何かそれが自分にとって一大イベントということもなく、
毎日、仏壇にお線香をあげて輪を鳴らす、というのと同じレベル、日常ではないけれど
年に一度、会ったこともない祖父母(私が生まれる前に他界)を迎えて送る、
そんなイベントだっただけに、沖縄の人にとってエイサーという大事な文化があるのが
羨ましく思えました。

映画のドラマ部分で、主役(息子 小浪津正光さんというお笑い?の方が演じていた)と
お母さん(沖直未さんという方が演じていた)の見た目の年齢差があまりない感じで
不自然ではないのか、とか、米軍憎しで外人見て怒るキャラが若干理解しづらい、とか、
手をケガしても気合で太鼓をたたく主人公はその後きちんとケガが治ったのか、とか、
そんな突っ込みどころはあったのですが、従来男性が演じるサナジャーをやりたいと申告して
活躍する女性(赤嶺かなえさんという方が演じていた)のエピソードは個人的には
観ていて温かい気持ちになりました。

お母さんの恋人役が吉本のクリスさん(ありんくりんというコンビ)という方で、
この方がいい感じにドラマを盛り立ててリラックスして笑わせる役割だったのが
よかったと思いますが、最後のエイサーの場面、他のグループと鉢合わせしたときの
バトルの様子も含め、先祖を大事にする沖縄のエイサーについて知ることが出来て
(いつもlovin姐さんの記事でエイサーというのは知っていましたが今回は意味も含めて)
紹介してくれたlovin姐さんには感謝感謝の「エイサーどんどん」でありました。





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映画「イン・ザ・ハイツ」を観る [映画(あ行)]

かつてNYにちょくちょく旅していたころ、ブロードウェイで公演されていたのに
結局みないまま、、、だった作品、映画化されたというので観に行きました。
In the heights.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

ニューヨークの片隅にある街、ワシントン・ハイツ。
祖国を離れてそこに暮らす人々は、ストリートに繰り出しては歌とダンスに興じていた。
うだるような暑さだった真夏のある夜、大停電が発生。
進学、仕事、恋で悩みを抱えながらも夢に向かってまい進していた若者4人の運命が、
停電をきっかけに思わぬ方向へと動き出す。


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ミュージカルは楽しい♪

昔からこのブログを読んで下さっている方はご存じかと思いますが、
私うつぼ、新卒で入った会社を辞めるまでの20数年間、毎年NYに通い、
ブロードウェイミュージカルを楽しむという生活を送っておりました。
かなりカツカツな旅行でしたが(自炊&割引チケットで作品鑑賞)
それなりに平凡な毎日にメリハリをつけるという点ではよかったものの
NYのホテル代もミュージカルの鑑賞代も超インフレ状態になってしまい
(自分のお給料はデフレっぽくて上がらないのに)
おまけに自分が転職しているうちに余裕がなくなってしまったりで、
北の蟹工船企業で勤めていたころに辛い現実から逃げたくて(笑)1回(2013年)、
北の蟹工船企業をなんとか辞めてから1回(2014年)、それっきりです。

そして、すっかり遠くなったNYとブロードウェイ。

それがちょっと近くに懐かしく思えた作品でした。
といっても、この舞台版は観ていません。(笑)
TONY賞授賞式でこの作品のパフォーマンスを観た時に、
ラップ、ヒップホップ、ちょっと無理そう、と思ってしまって、
結局舞台を観ることなく今回の映画版を鑑賞したのですが、
字幕がついているので早口の歌詞の意味も分かるという点では
映画版を先に観てよかったかもしれません。

とはいえ、日本人キャストによる舞台版、今年公演があったらしいのですが、
この作品を日本人で観るのはちょっときつそうだなと思います。
(中南米移民を描いている話を日本人が演じていてもパンチに欠ける気がする)

ハーレムよりもっと北に中南米移民のコミュニティが住むエリアがあるというのは
今作で知ったのですが(ハーレムに一度行ったけれどまじ怖かった思い出)
私の中で、移民と聞いて思い浮かぶのは
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アイルランド系移民とかよりもイタリア系移民。
初めてNYに行ったときに訪れたリトルイタリーを見て感激したのも遠い昔、
今となってはイタリア移民も新たな移民は恐らく少ない上に、
移民の子孫たちも違うエリアに住むようになったのでしょう、
現在は、隣のチャイナタウンにかなりの部分を侵食されているのを
訪問するたびに観ていましたが、中南米移民というのは
今でもコミュニティとしては非常に大きいんでしょうね。

とはいえ、作品の舞台となるワシントンハイツも地代高騰で
地元密着の美容院もブルックリンに引っ越していくのですが、
コミュニティの中で秀才と期待されていたニーナの父が運営するタクシー会社も
元々はアイルランド系移民が住んでいた場所だったということが後半で明かされて
アイルランド系移民がもっとマンハッタンの中心に近い方に移っていく流れ(多分)の
中で中南米系移民が移り住んでコミュニティを作っていき、土地の高騰とともに
今後は富裕層のエリアになっていくのだろう、と映画では描かれていました。
(他にも白人系による差別も実際あるのでしょうね、作品の中でも描かれていました)
実際はこのコロナ禍でリモートワークで済むようになった人がマンハッタンの
狭い家から郊外や隣のニュージャージー州に引っ越すケースも増えてきて、
NY(マンハッタンの)不動産価格高騰も一段落しているのではないか、
となれば中南米系移民もワシントンハイツから追い出されることなく済むのでは、
(実際はここからコミュニティ以外に飛び出そうとする若者も描かれています)
そんな気持ちで見終わりました。

主人公のウスナビは幼少期を過ごしたドミニカでの日々を最高の日々だったと
思っているのんでいずれ故郷に帰りたいという気持ちを持っていますが、
ウスナビの従弟は移民の子としてNYで生まれながら不法移民だったり、
コミュニティの中でも様残な境遇の人達が混じって暮らしているというのを見ると、
人種のるつぼ、と言われながらも富を求めてNYにやってくることがよいのかどうか、
後半のアブエラ(演じていたオルガ・メレディスは舞台版のオリジナルキャスト)の
小さいころやってきたNYで親に言われ続けた「忍耐と信仰」という言葉を胸に
一生懸命働いてきたことを思い返して歌う場面には、思わずだだ泣きしてしまいました。
日本よりもアメリカは富める者とそうでない者、格差がある国だと思います。
働けど働けど我が暮らし楽にならず、いわゆる社会の底辺に落ちてしまうと上に上がれない、
そんな構図の国で暮らすということはとても大変だと思います。

今の時代だと、オーディション番組やSNSで注目されて一躍有名人、
スポーツで活躍して注目される、なんてこともあるでしょうが、一握りであって、
それ以外の人たちは日々の厳しい暮らしの中でも少しでも明るく過ごそうとする、
そんな姿を今作で描いているように思えました。

主人公のウスナビを演じていたアンソニー・ラモス、ハンサムという感じではないのが
逆に親近感が湧く感じでしたが、この舞台版で(ブロードウェイ以外)ウスナビや
ソニー役を演じていた人なんですね。
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ブロードウェイ舞台版でウスナビを演じていたオリジナルキャストの
リン・マニュエル・ミランダが今作の次にブローウェイで上演されたこの作品で
TONY賞をたくさん受賞した際、このオリジナルキャストでアンソニー・ラモスが
出演していたというのを今回記事を書く時に知りました。
このHamilton,TONY賞でのパフォーマンスを見て興味がありましたが、
ブロードウェイの初演が2015年、私がもうNYに行かなくなっていたころで
その後、2016年に訪れたシカゴで看板をみかけましたが訪問時よりもうちょっと
先の日程での公演だったので結局観る機会がないまま現在に至っております。

というわけで、リン・マニュエル・ミランダといえば、
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このディズニー映画で楽しく心に残る楽曲提供をしていたのと、

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煙突掃除のお兄さん(オリジナルではディック・バン・ダイクが演じていた)の役、
というイメージの俳優さんでありクリエイターさんというイメージですが、
今回の映画ではさすがに青年という感じでもないのでウスナビを演じることなく
時折登場するかき氷(ピラグア)売りのおじさんを演じていました。
その時、チェーン店のアイスクリーム売りのワゴンの店主がクリストファー・ジャクソン、
イン・ザ・ハイツではソニー、ハミルトンではジョージ・ワシントンを演じているなど、
リン・マニュエル・ミランダとこれまでも共演してきた人なので、かき氷VSアイスクリーム、
この戦いが冒頭から最後までちょこちょこ出てきてメインのあらすじを面白く盛り上げてる
よいアクセントになっていました。

他にも、美容室のオーナー、ダニエラを演じていたダフネ・ルービン=ベガ、
脇役ながら若い登場人物たちを盛り立てるパワフルなキャラクターを好演していたのですが
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RENTのオリジナルキャストとしてMIMIを演じていた人でした。
歳を重ねてこういうインパクトのある演技と歌を見せてくれるのも嬉しいですね。

というわけで、ブロードウェイミュージカルの好きな人には
ある意味ドリームチーム的なキャスティングのように思えたのですが、
故郷を離れても故郷を忘れず日々明るく生きていこうと思う移民たちの姿を
活き活きと描いていてミュージカルってやっぱり楽しいと確認できた
(ミュージカル好きでない人には多分むりだと思いますが(^-^;)
「イン・ザ・ハイツ」でありました。













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映画「岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」を観る [映画(あ行)]

岩合さんのネコ番組はたまに観て癒されているのですが、
劇場版なら大画面でもっと没入できると思って映画館で鑑賞しました。

歩き世界ネコ.jpg

映画の内容はYahoo!映画さんより。

若いころに訪れたガラパゴス諸島の自然に圧倒されて以来、
プロの動物写真家として活動してきた岩合光昭。
ライフワークとして、世界の街角で暮らすネコを半世紀以上撮影してきた彼は、
あくまでもネコの視線で撮影を行う。
ミャンマーの小さな高床式家屋では人とネコが共に生き、
北海道の牧場ではたくさんの母ネコ、オスネコ、そして子ネコたちが懸命に生きていた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

岩合さんが猫を撮影する姿を想像して思わずニマニマしてしまいました。(=^・^=)

北海道の牧場(牛舎)で暮らすゴッドマザーを中心とした猫コミュニティについては、
牧場側でもえさやりしているので共生しているという感じなのかな、と思いましたが、
子供がたくさん生まれて大家族状態なのを観ると、人の都合で手術をしたり、
ということがないんだろうなと思いながら見ている自分がおりました。

(こういう記事を観ると岩合さんのお考えもわかります)
https://www.sankei.com/life/news/190518/lif1905180024-n1.html

人の多いところは捨てられるネコもたくさんいて、繁殖させないために
ボランティアさんが捕獲しては避妊手術する、というのが当然だと思っていましたが、
映画版の舞台は広大な北海道と、水と共生するミャンマー、
自分の尺度がスクリーンに投影される猫たちには当てはまらないのかなと思いました。

猫は勝手きまま、みたいなイメージの中でもコミュニティ内ではきちんと序列や
統制がとられていて、見えないルールの中で共に暮らす、というものなのでしょうね。

在宅勤務になったころからYouTubeが始まった栃木県の長楽寺に住む猫たちも、
(那須の長楽寺)https://www.youtube.com/channel/UCj2r4fvegWnayE74AxCTNYg
見えないルールがあって、時には人間が関与しない方がよいこともあるというのを
長楽寺のご住職と坊守と暮らす猫たちをみていると納得なことが多かったりします。

北海道の牛舎で暮らす2つのファミリー(というのかコミュニティというのか)は、
自分たちのテリトリーを平和にするために時には他のエリアのボスと闘ったり、と、
リーダー(ともに♀猫)の凛々しさとたくましさ、それらに包まれて過ごす子猫たちを
観るとほんわかしながらもリーダーも大変だと思ったりします。
図体が大きくていつまでもマザコンの猫(カーショという名前)には、
人間と同じように猫でもいるんだなあとクスっと笑ってみたりしましたが、
個人的にツボにはまったのはミャンマーのイン・レー湖の水上生活ファミリーと
共に暮らす猫ファミリーでした。

今のミャンマーの緊急事態を思うと、あの家族(お父さん、お母さん、息子)と、
猫ファミリーは元気にしているだろうか、無事だろうかと心配になりますが、
(かなり田舎みたいなので都市部よりは安全かな)
オス猫がずっと一匹のメス猫と過ごすことにも驚き、また、泳ぐことも覚えて、
生活している姿にもびっくりしました。

親離れして巣立つ猫もいる中で、こうやって家族が一緒に仲良く暮らす姿は
(お父さん、息子と一緒にボートに乗って魚を捕りに行く猫の姿も印象的)
父に反発していた私にはちょっと心が痛むような光景でしたが、
(もう父も亡くなってしまったしね)
自然に猫に寄り添いながら撮影した岩合さんには感謝感謝、
日頃のぎすぎすした気持ちがほぐれた「岩合光明の世界ネコ歩き」でありました。







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