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映画「チーム・ジンバブエのソムリエたち」を観る [映画(た行)]

タイトルを見て面白そうだと思った作品です。
チームジンバブエ.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

ジンバブエから南アフリカに逃れた難民の
ジョゼフ氏、ティナシェ氏、パードン氏、マールヴィン氏ら4人のソムリエは、
初めてブラインドワインテイスティングの大会に出場する。
クラウドファンディングの支援を受けたジンバブエチームは、
フランスのブルゴーニュに到着。限られた予算の中で雇ったコーチが暴走する中、
彼らは23か国から集まった一流ソムリエたちに挑む。

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ジンバブエ、名前しか知らない国をちょっとだけ知ることができました。

日本という長い歴史を持つ国で平和に暮らしていることが当たり前、みたいな
心持でいると地球の違うところで起きていること(知らないことばかりです)に
驚くことが多いのですが、今作もそんな驚きに満ちた映画でした。

植民地から独立した祖国ジンバブエ、経済危機とハイパーインフレによる金融危機で
(1か月の給料が1回のバス代より少ないってどういうことなのかと思ってしまった)
祖国を離れざるを得ず、辿り着いた南アフリカ(治安悪い)でも大変な目に遭い乍ら
飲食店での仕事を得てワインについて知識を深めていく4人がテイスティングの
世界大会を目指すという作品。

クール・ランニング [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2006/01/25
  • メディア: DVD
観る前はこんな感じの映画なのかと思ったのですが、
彼が背景に抱える事情や置かれている環境を観ると全く違っていて、
難民として南アフリカで辛い思いをしながらもそこで知ったワインの世界、
それこそ育った環境と異なる文化に惹かれて飛び込んでいく姿、
(もちろん彼らの才能を認めて支える人がいるのですが)
私自身、何かのことを突き詰めたい気持ちで学んだことがなく、
その姿勢にはただただ尊敬の念を感じました。

ワインを飲む、ということと、ブラインドテイスティングは全然違うのだなあ、と
今作を観ていて改めて思ったのですが、葡萄の品種からどこで作られて、
それがいつの年代なのかも当てるという、なんでも美味しいと呑んでいるだけの
私からしたら彼らが神のような存在に見えました。

ドキュメンタリー映画なので、なにかしら描きたい構図はあると思いますが、
フランスで開催されるブラインドテスティングの世界大会に4人を参加させるため、
その才能を磨き上げようとする南アチームのコーチに対してジンバブエのコーチを
つとめるフランス人(かつてはテイスティングの第一人者)がよろしくなくて、
映画で撮影されているから目立とうとしているのか、チームメンバーのことを
考えているというより自分が目立ちたい、ワイン業界で自分を売り込みたい、
という態度に見えました。

実際、ブラインドティスティングでも限られた時間で集中しなければならない中、
テイスティングしている4人を煽って焦らせるだけの態度には観ていて不快感を
感じてしまい、この人がいない方がもっと順位が高かったのではないか、
なんて思ってしまいました。

彼らがトレーニングで呑めるワインも産地がある程度限られてしまうので
たとえばイスラエルのワインが出てきても正確に当てることは難しい、
(消去法でいっても国名まで当てるのは難しそうなワインも結構出るみたいです)
そんな中で、ワインで有名な国(イタリアなど)が下位に沈み、スウェーデンや
ベルギーなどが上位になる、という結果も出たりと、テイスティングの能力と
ワインが美味しい国は必ずしも一致しないと思うと、ジンバブエの4人が翌年、
コーチをつけずに出場して順位を上げたというエンドロールで披露される結果に
なんだかホッとして観終わる自分がおりました。

原題が”Blind Ambition”なので邦題にちょっと違和感もあるのですが
(分かりやすいといえば分かりやすいのですが)
ブラインドテイスティングのBlindと、目には見えない?抑えきれない?という
意味のBlindをかけているのかな、と思いました。
彼らの抑えきれないほどの野望があったからこそ、世界大会への費用捻出のために
彼をサポートするクラウドファンディングも成功したのだと思います。

その後の4人はオランダに移住して南アのワインを輸入する仕事をする人もいれば、
クーデターで政権が変わった祖国に里帰りする人もいたり、と様々な様子が
最後に映し出されましたが、厳しい環境でも学ぶ姿は私も見習いたいと思った
「チーム・ジンバブエのソムリエたち」でありました。




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映画「トゥモロー・モーニング」を観る [映画(た行)]

映画「レ・ミゼラブル」での歌と演技が素晴らしかったサマンサ・バークス主演の映画、
しかもミュージカルなら必見とシネスイッチ銀座で鑑賞しました。
Tomorrow Morning.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

コピーライターのビル(ラミン・カリムルー)と
画家のキャサリン(サマンサ・バークス)夫妻は、ロンドンで暮らしている。
結婚して10年が過ぎ、仕事も家庭も順調なはずが、
いつの間にか彼らの心はすれ違い、離婚を決意していた。
かつて画家と小説家になることを夢見ていた二人が出会い、
大恋愛の末に共に人生を歩むことを決めた結婚前夜の記憶を、
夫婦は離婚前夜にたどり始める。

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ハッピーエンドはいいけれど作品の半分以上が観ていて辛かった。(;_:)

セリフも歌、という劇中歌の多いミュージカル作品で、
サマンサ・バークスと「オペラ座の怪人」のラミン・カリムルーとなれば、
自ずと期待値をあげてしまいがちで(おそらくそういう人が多かったはず)
お二人の歌の素晴らしさはガンガン伝わってくるものの、
話自体が惹かれ合って結ばれた二人がすれ違っていくにつれ諍いが止まらない、
(奥さんの方が大成したことをダンナが嫉妬する構図)
間に挟まり悲しさに包まれる息子(どちらか片方の味方になるわけにもいかず)、
この展開に共感することができず、でも、歌は素晴らしいから、と見続けて
やっと最後にはめでたしめでたし、となる展開。

おそらく、こういう展開は舞台の方がよいのかも、映画化されてしまうと、
ドロドロ憎悪感がカサマシされてしまようなそんな気持ちになりました。
ハッピーエンドなのですが、この先もハッピーなのか、また揉めるのでは、
フィクションなのに現実に照らし合わせて心配してしまう自分もいたりして。
2人が揉めている場面に10年前の出会いから結婚式前日までの幸せな2人が
交錯する繰り返し、といった感じで、途中眠気が襲ってきたのはナイショです。
(大音量の熱唱なのにメロディが刺さってこなかったのが原因かも)

10年前と今が交錯するつくりになっているものの、
ビルは髪型などで年齢の違いを演出していた一方、キャサリンについては髪型も
殆ど同じ(または同じ)で今なのか10年前なのか一瞬よく分からない感じで
このあたりも時間の流れをぱっと見で理解できるような演出があってもよかったかな、
と個人的には思いました。

というわけで、感想を一言でいうと「もったいないなぁ」でした。
この2人を起用するミュージカル作品なら違うタイプがよかったような、
そんな気持ちになりましたが、ロンドンのウェストエンド版公演の後、
日本でも日本人キャストで上演されたことがあるらしいので、
(新妻聖子さんも出演されていたと鑑賞後に調べていて知りました)
映画でのモヤモヤ感を舞台版では違うのか観てみたくなった
「トゥモロー・モーニング」でありました。

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映画「土を喰らう十二ヵ月」を観る [映画(た行)]

予告編を観て気になっていたものの映画館で観ようか迷っていたら
鑑賞されたlovin姐さんの記事を読んでやっぱり映画館で、と鑑賞した作品です。
土を喰らう.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

作家のツトム(沢田研二)は、長野の山荘で一人の暮らしを楽しんでいた。
彼は山で採れる実やきのこを集め、畑で育てた野菜を自ら料理して味わい、
四季折々の自然を感じながら原稿を執筆。
担当編集者で恋人の真知子(松たか子)がときどき東京から訪れ、
二人で旬の食材を料理して食べる時間は格別だったが、
その一方でツトムは13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいた。


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いい具合に歳を重ねたジュリーの姿を拝みながら楽しめました。

雪深い山里から始まる映画、雪室で保存している野菜をとりだして料理する姿で
自然と共存しながら暮らしていく姿を垣間見られた心持になりました。

土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―(新潮文庫)

土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―(新潮文庫)

  • 作者: 水上 勉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: Kindle版
水上勉さんの経験をもとに書かれた著書の映画化ですが、
9歳で口減らしのために京都の伯父のところに行き、
10歳から禅寺(相国寺の塔頭の瑞春院)で奉公していたことから学んだ精進料理、
四季折々の山の恵み、筍や山菜、きのこ、柿などなど、義理の母からもらう自家製味噌と
かまどで炊くごはん、手間と時間がかかっても自然の恵みに感謝して美味しくいただく、
楽しそうに描かれていますが、一方では厳しい冬の寒さなどのご苦労も多いと思われ、
映画を観ただけで田舎暮らしって楽しそう!とは思えないというか、思ってはいけない
というか、そんな生活をジュリーが演じているというのがどこか楽しくもあり
どこか悲哀も感じてしまいました。
悲哀といっても、いい意味で素敵に歳を重ねてきたと思える演技、
若い時のセクシーさはありませんが、中年体型で丁寧に食と向き合う姿は素敵でした。
(個人的には他の俳優さんではなくジュリーだったから楽しく観られた感じです)

と、ジュリー演じるツトムには温かい気持ちで共感しながら見たのですが、
若干引っかかったのは松たか子が演じる編集者の真知子でした。
先妻を亡くしたツトムより二回りくらい若いのでツトムの考えとかみ合わない場面が
多いのも仕方ないのかもしれませんが、少々我がままな感じ、あとは、美味しいことを
表現するための演出なのか、手づかみで食べる場面に個人的にはテンション下がり気味で、
特に筍を手づかみで食べるのはちょっと違和感がありました。。。
最後に他の人と結婚すると言い放って(当然ながらツトムの編集担当も外れ)
ツトムのもとを去っていく、結婚したいのにずっと煮え切らないツトムに見切りを
つけている感じが映画(フィクション)とはいえ寂しく思えていしまいました。

と個人的に残念ポイントがありましたが、大根、里芋、胡麻豆腐にお焦げのある
炊き立てご飯などなど、観ていてお腹が空いちゃったりして(^-^;
私ももうちょっとまめに自炊しなければという気持になりました。

昭和の頃のジュリーを知らない世代の方だと、え、誰?かもしれませんが、
私はジュリーの今の姿を拝みながら自然の恵みをありがたくいただくことの
大切さを感じることができた「土を喰らう十二ヵ月」でありました。










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映画「逃亡者 カルロス・ゴーン 数奇な人生」を観る [映画(た行)]

Netflixのおススメに出てきて見たドキュメンタリーです。
ゴーン.jpg
内容はNetflixさんより。

カリスマ経営者として世界にその名をとどろかせた男は、
なぜ国際的な逃亡者となったのか。
カルロス・ゴーンの数奇な運命に焦点をあてた犯罪ドキュメンタリー。


(予告編を探したのですがなぜかNetflixフランスしか見つからず)
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コンプレックスの裏返しに強欲。

人間は強欲な生き物だと思っているのですが、
カルロス・ゴーンはそれに加えて幼い頃の経験が起因してああなったのかな、
と思いました。

前半は、私もなんとなく覚えているカルロス・ゴーンが日産にやってきた頃から、
その後の逃亡までが関係者(妹も出てくる)のインタビューを交えて描かれるので
どこかおさらい的な感覚で観られました。

逮捕された後、小菅の拘置所に収監されたゴーン、
当時(コロナ前)、まだ毎日千代田線に乗って都心まで通勤していたので、
綾瀬駅あたりで進行方向左に見える小菅拘置所(朝日にきらきら輝いていた)を観る度に、
足立区にある拘置所の中にゴーンさんがいること、捕まらなければ足立区にくることも
なかっただろうに、と至近距離にいる不思議を感じていたことを思い出します。
(その後の保釈時の作業着姿も未だに印象に残っています)

映画の中でも印象的だったのは日本でお手伝いさんをしていた女性の証言で、
自宅での生活が質素であったこと、物を大切にする性格でお手伝いさんにも優しく、
逃亡する前日に彼女の前に現れてワインのプレゼントを渡してハグして帰っていった
というエピソードだけはカルロス・ゴーンにも人の情があるとホッとしました。

日産に登場したころゴーン、からルノーのCEOに上り詰めていったころのゴーン、
顔つきがどんどん変わっていく、レーシックや増毛などで外見を気にしている一方で、
天井知らずな欲(お金)に取りつかれたような顔が変化するように見えてしまうのは
ドキュメンタリーの構成や描き方によるものでもあると思いますが、
ベルサイユ宮殿での還暦祝い(JLoが呼ばれて出席しているのをこの映画で知りました)、
会社を立て直した功績者として当然とばかりに受け取っていた高額な報酬も含めて
強欲になっていく背景にあったゴーンの幼いころの何があったのか、
悲惨な思い出(コンプレックス)が後半で明かされて(以前から周知の事実だったので
あれば私が知らなかっただけなのですが)いき、更に、監視カメラの映像をつないで、
ゴーンが自宅から関空まで移動してプライベートジェットで脱出する様子を見せる、
カルロス・ゴーンに何の共感も感じませんが、ハラハラとして気持ちで観終わりました。

(隠れたのは楽器ケースではなくスピーカーケースだったんですね。
 関空の保安検査が手薄になりがちなタイミングも予測して行動するというのも
 アメリカの特殊部隊経験者によるものとはいえ気分のよいものではありませんでした)

成功した人はその体験にすがりついてしまいがちなんだなあ、と思ったのですが、
日産を立て直した成功体験が、その後、巨大な裸の王様になっていく様子、
企業をよりよくしていこうという気力もなくなり統率力が低下、高額報酬をもらう一方、
社員たちは文房具を自前で買うとという矛盾、仕事と遊びの区別もなくなっていき、
ルノーや日産の株主から隠れて会社のお金を貯金箱のようにして私腹を肥やしていく、
(その手口も複雑化してばれないようにする狡猾さ)
子飼いだったはずの西川さんが反乱を起こして逮捕劇につながっていったというのも
自業自得だったのはないか、一人に権限が集中することでガバナンスに支障をきたす、
分かっていても変えられなかったほどゴーンの力が巨大化してしまったこと、
自分が同じようなことになる可能性はゼロですがお金があっても人から信頼されず
こんな結果になるというのも寂しいものだと思いました。

映画では、基本的人権の無い日本の司法(逮捕されたら99%が有罪)についても
描かれていますが、有罪になる、日本では基本的人権がないという主張で、
裁判で闘わず箱に入って逃亡した人という印象だけが残りました。
(このNetfix作品の取材には応じなかったそうです)

日産のCEOになった当時は日本企業のトップが外国人という驚きがありましたが、
建て直しに尽力された、その後があまりにも強欲すぎて人間って生き様が顔に出て
変化していくんだなと、ゴーンさんの表情を見ながら、「足るを知る」という言葉が
頭に浮かんだ「逃亡者 カルロス・ゴーン 数奇な人生」でありました。




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映画「旅するジーンズと19歳の旅立ち」を観る [映画(た行)]

続編があることを知ってAmazonプライムで鑑賞しました。


旅するジーンズと19歳の旅立ち [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: Blu-ray

あらすじはYahoo!映画さんより。

生まれたときから一緒だった4人の少女(アンバー・タンブリン、アメリカ・フェレーラ、
ブレイク・ライヴリー、アレクシス・ブレデル)は別々の大学に進み、
心のすれ違いも多くなっていた。
16歳の夏をわかち合った1本のジーンズを、19歳の夏もまた交替で持つことにした4人。
それぞれが未来の夢へと向かい、ジーンズとともにひと夏を過ごすことにするが……。


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ちょっと気合入れすぎたような。(笑) 

ギリシャロケとか製作予算が増えたみたいでその分若干冗長な感じもしました。

19歳、高校を卒業して大人に近づく多感な年頃。
16歳の時と19歳の時は違うんだなあって己の昔もふと思い返しながら、
高校を卒業し、それぞれ目指すものも違う4人がそれぞれの道に進む、
いつまでも一緒に過ごせるわけもない中で、それでも互いを思う気持ちが
変わらない、友情の強さが羨ましくも思えたりしました。

リーナは美術の勉強、ブリジットはサッカー、ティビーは映像、カルメンは演劇、
それぞれ大学で学んで迎える最初の夏休み、再びジーンズを履いてから近況を添えて
他のメンバーに送ることにするわけですが、

リーナ(葬儀で訪れたギリシャでコスタスが結婚(デキ婚)していたと知りショック)は、
絵の勉強でNYに残り、ヌードデッサンのモデルをしていたレオと知り合い近づいていって
と思ったらそこにコスタスが現れて結婚(デキ婚が嘘と分かって)は解消したと言われて
心が揺れ、
カルメンは母の再婚、妊娠で家に居づらくなったりして、バーモントのワークショップに
参加、裏方希望だったのがいつの間にか舞台で演じる側に選ばれてしまい、
そこで演者のイアンに惹かれていき、、
ブリジットはトルコの遺跡発掘にボランティアで参加し、ボランティア仲間との生活と
発掘活動を楽しむ一方、母親が幼いころに自ら命を絶った苦しみと向き合うために、
長らく会っていなかった母方の祖母を訪ね、、、
補修でNYに残ったティビーはレンタルビデオ店でバイト、訪ねてきた友人ブライアンと
勢いで××すると○○が破れていたことで不安を抱え、でもそれを3人にはいえない、

それぞれが色々な思いを抱える夏休み。

4人のキャラクターがバラバラなので観ている人はその中で共感しやすい人と
そうでもない人がいると思われますが、私は1作目でちょっと軽薄な感じで
共感しづらかったブリジット(ブレイク・ライブリーが演じていた)が
今作では自ら命を絶った母に対する苦しみ、その後の父親との関係、父が隠していた
祖母からの手紙を見つけて読んで祖母の思いを受け止めたくて会いに行く、
小さい少女が抱えきれないほどの重い経験を明るく振舞うことで隠すというか
それによって自分自身も考えないようにしていたように見えたブリジットの気持ちを
思いながら祖母に会いにいく場面で思わずジワってしまいました。(;_:)

バラバラに過ごす4人の気持ちが一つになってめでたしになるはずだと思いながら
見ているのでそんなにドキドキしませんが(笑)
4人にリーナの妹が絡んできて(結構うざい)、話を面倒な方向にもっていく演出の後、
カルメンは母出産、舞台成功、ティビーは妊娠疑惑が晴れ、ブライアンとも仲直り、
ブリジットは祖母と再会し母の死ときちんと向かうことが出来て、
リーナもコスタスと仲直り、と同時にジーンズが消えてしまう。

ジーンズも役割を終えて消えたのではないか、必要な魔法は4人の友情という結論で
話が終わるのですが、目指すものが異なる4人が互いを思いやりながら更に成長して
その後も友情を大事にしていくのだろうな(フィクションですが)と思うと、
自分自身、若いころの友人たちは彼女たちの結婚、出産と共に距離が離れていったまま
昔の距離感に戻らない人たちが大半という現実ながら、
この映画の4人については、この先、30歳くらいになってから、50歳くらいになってから、
彼女たちの友情がどうなっていくのか(変わらずいてほしいという願望あり)
その後を続編で作ってほしいと思った「旅するジーンズと19歳の旅立ち」でありました。







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映画「旅するジーンズと16歳の夏」を観る [映画(た行)]

Amazonプライムで見放題間もなく終了の中から見つけた作品です。
旅するジーンズと16歳の夏/トラベリング・パンツ 特別版 [DVD]

旅するジーンズと16歳の夏/トラベリング・パンツ 特別版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

リーナ(アレクシス・ブレーデル)、ティビー(アンバー・タンブリン)、
カルメン(アメリカ・フェレーラ)の4人組は、16歳の夏に初めて別々に
過ごすことになった。


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甘酸っぱい16歳の思春期。

幼いころから仲良しの4人、初めて別々に過ごす夏休み、
体型の違う4人が履けるジーンズを見つけて、これを一定期間履いて過ごして
近況を添えて他のメンバーに送る、というルールで夏休みが始まる、
この設定(全然違う体型の4人がぴちっと履けるジーンズが羨ましかった)で始まる
彼女たちの夏休み、というだけで心躍りながら見ていた50代のおばさんは私です。(笑)

リーナはに祖父母を訪ねてギリシャに行って(エーゲ海の景色が素晴らしかった)
大学生のコスタス(顔濃いめ)と出会って甘酸っぱい恋模様、祖父同士が敵対していて
2人の関係にも暗雲立ち込めるものの、2人の気持ちが強く互いを惹きつけてチュー、
これはジーンズのお陰、と、手紙に書いてティビーに送る。

同じころ、カルメンは両親の離婚で離れていた父に会いにいくものの、
嫌いだったはずの新興住宅に引っ越し、交際相手と再婚する話が初耳で、
約束した予定も交際相手の一言で予定変更になってしまったり、
再婚の結婚式用に用意されたドレスが小さすぎてきられなかったりと、
自分の居場所がないことに怒り落胆して家に帰る。

ブリジットはメキシコでサッカー合宿、大学生のコーチの気を引こうとスタンドプレーが
過ぎて、不本意なポジションに回されながらもなんとかコーチと2人きりになって
チューしたものの気持ちが晴れぬまま帰宅する。

唯一地元の残ったティビーは映画製作機材を買うためにスーパーでバイト、
店内で転倒していた少女ベイリーを助け、自主製作のドキュメンタリー映画の
製作をベイリーに手伝ってもらうが、ベイリーが白血病で急変し亡くなってから
ベイリーがティビーに内緒で撮影していた映像を見つけて涙する。

ジーンズと近況を手紙に書いて送り合う夏休みも終わりに近づき、
ギリシャから戻ってきたリーナを迎えた3人、今度は、カルメンを父の再婚式へ
連れていく。(当然カルメンは嫌がるけれど)
嫌がるカルメンにジーンズを履かせて父の所に向かわせると、
そこでカルメンと父、和解。。。。。

(;_:)

素直に泣いている自分がいました。(笑)

魔法のジーンズのお陰ではなく、自然の流れでみんな成長できたのではないか、
人は変われる、離れていても心は一緒、互いに語って映画は終わりますが、
【Amazon.co.jp限定】アグリー・ベティ DVDコンプリートBOX

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  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2021/10/27
  • メディア: DVD
ベティを演じたアメリカ・フェレ―ラ観たさの鑑賞でしたが、
他の3人を演じたブレイク・ライブリーもアレクシス・ブレ―デルも、
アンバー・タンブリンもブリジット、リーナ、ティビーになりきって
本当にこういう人がいるんじゃないかと思ってしまうような雰囲気に入りこんで
思春期の悩み、不安定な気持ち、かつて自分にもあったかもしれないものを
思い出そうとしながら楽しめた「旅するジーンズと16歳の夏」でありました。






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映画「チャーリーとチョコレート工場」を観る [映画(た行)]

退院後、自宅で観た作品。初見です。

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2010/07/14
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

家が傾くほど貧しい家に、チャーリー・バケット少年(フレディ・ハイモア)は
失業中の父(ノア・テイラー)と母(ヘレナ・ボナム=カーター)、
そして寝たきりの老人4人の7人で暮らしていた。
そのチャーリー少年の家の近くには世界で一番大きなチョコレート工場があった。


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ホラーなイッツスモールワールド。

ジョニー・デップ、長らくの裁判、勝訴でよかったですね。
(映画と関係ないけれどずっと気になっておりました)
シザーハンズの頃は白塗りも新鮮だったのですが、その後特殊メイクが続いて
チョコレート工場も白塗りかあ、、、とこの映画を避けていたのですが、
Amazonプライムの見放題終了に入っているのを見て
せっかくだから見ておこうって感じで観ました。
かなりブラックでダークなコメディ、って感じ。

見ていると確かにティム・バートンぽい作品だなと思うのですが、
夢のチョコレート工場 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: Blu-ray
この映画のリメイクなんですね。

2005年の作品なので17年も前の作品なのかと驚いたですが、
当時ティム・バートン作品に常連で出ていたヘレナ・ボナム・カーターが
やはり出演していたので、ティム・バートン作品と認識できました。(笑)

ジョニー・デップ演じるウィリー・ウォンカ、やることがいちいち陰湿で、
見ていてイラつくほど嫌な奴ですが、そうなってしまう原因も幼いころの体験に
あるわけで、それを最後チャーリーと一緒に克服するという場面を見て、
嫌な奴だと思ってごめんなさい、画面に向かって謝りました。(笑)

チャーリーはとても心優しくていい子ですが、
その他の4人(ゴールデンチケットを得た子)はどの子も観ていて不愉快になるくらい
性格悪い子たちで(それぞれ事情があるにせよそれでも可愛くない( 一一))
性格悪いのが原因なのか、チョコレート工場で次々と不運に遭う様子を見ると、
ちょっとやりすぎじゃないの?という気持と、ウィリー・ウォンカは喪黒福造なのか、
あの笑い声が途中から聞こえてくるんじゃないか、いや、これはハリウッド映画だから
喪黒福造が出てくるわけないし、途中から頭の中に喪黒福造の姿がちらつきながら、
一人ノリツッコミみたいな状態で見ておりました。

そうなってしまったのも、チョコレート工場に登場した、
ウンパルンパ
最初につかみはオッケー的に見ていたらそのままずっと最後まで登場し、
白塗りのジョニー・デップの違和感はウンパルンパの登場ですっかり消え去り、
鑑賞後も私の頭の中はウンパルンパ(増殖している状態)の姿でいっぱいなまま
数日続きました。(笑)

こういう映像って今の技術であればミュージカルに向いているんじゃない?
と思ったら既にブロードウェイで公演されていました。
(ウォンカの雰囲気がジョニデと違う)https://youtu.be/DfuF49aPrn0

ファンタジーと思ってみると多分違うので小さいお子さんは嫌かもしれず、
どちらかといえば大人のためのダークファンタジーと思ってみたほうがよいのかな、
貧しくても正直に生きていけばいいことあるのかな(逆は痛い目に遭う)、
何度もみたいとは思わないけれどAmazonプライムのお陰で見ることが出来て
良かったと思った「チャーリーとチョコレート工場」でありました。



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映画「チア・アップ!」を観る [映画(た行)]

骨折入院中(術後すぐ)明るい気持ちになりたくてAmazonプライムで観た作品です。

チア・アップ! [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • 発売日: 2021/01/06
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

シニアタウンに引っ越してきたマーサ(ダイアン・キートン)は、
以前チアリーダーになりたかったと隣に住むシェリルに明かしたところ、
今からでも遅くないとおだてられ、チアリーディングクラブを結成する。
集まったのはチア未経験どころか、身体機能の衰えた平均年齢72歳の8人だった。
彼女たちは周囲に嘲笑されながらも、励まし合いながら特訓に励む。


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私も人生を楽しまないと!

という気持ちになった作品です。

ダイアン・キートンが年を重ねても素敵に見える(そういう役柄)のですが
今作でも病気でやつれていく様子(スッピンに近い雰囲気)を好演されていました。

若い頃チアリーディングの大会に出る直前に母の病気で出られなかったマーサ、
末期癌で化学療法もやめることにしてから大都会NYの家を売り払い、
シニアが集まる住宅街(暖かいリゾート地)に引っ越し、
1つはクラブに参加しないといわれたものの入りたいクラブがなく、
それなら作ればいいと言われて思いついたのがチアリーディング。
隣人のシェリル(最初は鬱陶しいおばちゃんに見えたのですがこの人がいい味を
出していました)がマーサの気持ちに共感してチアリーディングのチームを
結成しようと協力してくれてチームは出来る、、、のですが、
素人のオバアチャンの寄せ集め、なので(しかもみんな体のあちこちが痛い)
なかなかまとまらない、でも、最後はこれがうまくいって盛り上がるはずだ、
という気持でみているので少々ハラハラしますが安心して見られます。(^-^)

マーサをサポートしてくれるシェリルや孫のベンなどの存在に対して、
マーサのやりたいことを阻止しようとする勢力(地域の自治会会長?のヴィッキー)
もいるので、練習場所も自治会の共有スペースを使えなくされてしまったり、
クラブメンバーの息子に活動に反対されたりと、マーサやシェリルが思ったように
進まない(というのも想定内(笑))中、万全でないところで演技した映像が
高校生チアリーディングチームの生徒たちによってSNSで拡散されてしまいます。
SNSで拡散というのは今時な話で、拡散力が凄まじいために、メンバーが意気消沈
してしまう(自治会から活動中止を言い渡される)のは想定外でした。

とはいえ、ここから盛り返していくだろうと見続けているとそうなるわけで、
映像を撮った(拡散させたのは他の生徒)高校生のクロエの指導のお陰もあって
大会に出場(阻止されそうになると高齢者差別と訴える)して無事演技を披露し、
その1年後にマーサは亡くなって彼女をしのんで残りのメンバーたちで演技する、
悲しいはずが悲しくなくて、マーサ(フィクションなのに)がやり残したことを
仲間たちと一緒に遂げられたことにジワリとした気持ちで観終わりました。

自分がやり残したことがあるのかどうか、マーサのような経験はありませんが、
自分が動けるうちにやっておきたいことは何か、そんなことを考えることが
増えたような、いや、増えています。
最近の婆1号を動けるうちに海外旅行できてよかった、とよく話しているのですが、
何かし残したことがあるかどうかは語らず、本当は何かあっても言わないのではないか、
(しつこく聞くと気分を悪くされそうでぐいぐい聞けない)
自分も悔いのないようにしたいと思いながら、婆1号にとっても悔いのないように
サポートしていきたいと思った「チア・アップ!」でありました。





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映画「トップガン マーヴェリック」を観る [映画(た行)]

1作目をAmazonプライムでおさらいしてから結局映画館まで観に行きました。
(骨折後初めての映画館鑑賞です。)
続編.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

マーヴェリック(トム・クルーズ)は、かつて自身も厳しい訓練に挑んだアメリカ海軍
パイロットのエリート養成学校、通称「トップガン」に教官として戻ってくる。
父親と親友を空で失った過去を持つ彼の型破りな指導に、訓練生たちは反発する。
彼らの中には、かつてマーヴェリックの相棒だったグースの息子ルースター(マイルズ・
テラー)もいた。


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戸田奈津子!(映画の感想そこじゃない(笑))

トム・クルーズいるところに奈津子あり、という刷り込みがあって
今回の来日も奈津子が登場するのではと気になって仕方なかったのですが
通訳が違う人でホッとしていたら本編冒頭に名前が出てきて引いてしまった私です。
映画の感想の最初に書くなよと言われそうなのですが、
奈津子が気になって仕方ないんです。(笑)
今回も字幕の表現がしっくりこないところがちょいちょいあって、
時々イラっとしたりで気になってしまいました。( 一一)

と、本筋でもなんでもない気になるポイントを書いたところで映画の感想ですが、
1作目を尊重しながらよく練られている素晴らしい続編でした。

ヒット映画の続編というと二匹目のどじょうを狙って失敗しがち、のイメージですが、
ノリで作ってしまった感は全くなく、時代の流れとともにマーヴェリックの立場も
変わってしまう中で、それでも変わらないもの、仲間や家族との友情、信頼、愛、
丁寧に描いていると思いました。

1作目で亡くなってしまう友人グース、の息子、ルースターが登場するのですが
彼を育てるマーヴェリック(終盤ぎりぎりまで抵抗されるけど)、
これは1作目で父と共に戦ったバイパーが教官としてマーヴェリックを育てる、
これを今作では対比させつつさらに深く描いていたように見えました。

父を戦争で亡くした後母も亡くしたマーヴェリック、
父を空の上で亡くした後母も亡くしてしまうルースター、
2人が同じ環境であることも1作目からつながるような設定なのかもしれません。

マーヴェリックは現場にこだわり続けている頑固な男なわけですが、
ルースターを見守る中で、彼自身も昔の恋人ペニーと再会し、彼女と娘の関係を観ることで
親子の絆について実感するきっかけをもらってルースターを守っていこうと思うように
なった(要はマーヴェリックも成長)ように見えました。

また、マーヴェリックとライバルのアイスマン、という構図、と同じように、
今作はルースターのライバルとしてハングマン(すごいコールサイン)、
互いに意識しあって時に対立する関係が、最後には協力して闘う、
そんなところも1作目から世代交代しても描かれていて、1作目からの時の流れを
感じながら時代が変わってもこういう関係性は変わらないんだなあと観ていて
ちょっとムネアツになってしまいました。

で、元カノのペニー、あれ、この人観たことある、と思ったら
超久しぶりのジェニファー・コネリーでした。
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私の中ではこの映画からずっと時間が止まったままの俳優さんですが、
すっかりきれいなおばさんになっていました。
ペニーが最初に登場するバーの場面で、BGMがボウイ様(ラビリンスで共演)の
Let's Danceだったのは製作側の遊び心だったのかな、と思ってしまったのですが、
そこそこ映画に出ているもののそんなに活発に俳優活動しているようにも見えなかった
ジェニファー・コネリーをキャスティングするのも(他の作品の色があまりついていない)
なんだかうまいなあと思ってしまいました。
1作目では登場しない(1作目の後、チャーリーと別れてから付き合った設定)ので
今作だけの出演ですが、今作は恋愛要素の割合が1作目よりもかなり削がれた感じで、
しかも大人の男女の落ち着いた(抑え気味)恋愛関係として描かれていて好感持てました。
(海軍のマーヴェリックにヨットを楽しむペニー、2人は海繋がり?)

冒頭のトップガンとは、という説明からのケニー・ロギンスの歌、
爆音を上げてと空母から飛び立つ戦闘機の様子、これも1作目と同じですが、
これで一気にトップガンの世界に引きこまれて行けたような気がします。

ちなみに、1作目を観なくても回顧シーンが盛り込まれているのでついていける、
と思いますが折角なら1作目も(まあちょっと古い感じは否めませんが(^-^;)
見てから鑑賞すると作品への理解と厚みが増すような気がします。

鑑賞後、メイキングフィルムやネット記事を読んで知ったのですが、
俳優さんたちがトム・クルーズの作った計画書にそって実機でGを感じているので、
実際Gがかかって辛い表情を見せる、それもリアルなわけだと思ったのですが、
まだ出演作品が少なめの俳優陣にとっては今作が良い経験になって
今後の映画出演に弾みがつくのではないかと思います。

この若手俳優のパイロットたちの中で、フェニックスと組んでいたボブ、
他の人達のコールサインが、コヨーテ、ハングマン、ルースター、フェニックス、
ファンボーイ、ペイバックなど個性的というか分かりやすい中で、
ボブだけ名前がボブ、コールサインもボブ、という、地味な扱いで(笑)、
エリートの中でもどこかクラウン的な役回り(見た目冴えない感じでも活躍する)を
配置したのも物語の進行が幅広くなる演出だったのかなと思いました。

冒頭のシーンで、滑走路をノーヘルバイクで爆走するマーヴェリックというのも
1作目へのオマージュ的な場面ですが、還暦近いおじさんがプロ意識で鍛え上げて
(老眼で文字が見えにくい場面がちょっとだけ盛り込まれていましたが(笑))
この仕上がり、すごいなとほぼ同年代の私だけでなく、劇場内の同年代の皆さんも
おそらく思ったはず。
(劇場内の9割以上が私と同年代かそれ以上のおじさんおばさんだった)

ミグ戦闘機と闘う1作目も大変でしたが、敵国のウラン濃縮施設を爆撃する、
というミッションを遂げる今作はもっとハラハラドキドキ感があり、
撃墜されてまさか!と思ったもののそこはトム・クルーズ(不死身)、
ルースターとの信頼関係を強くしていく姿を観て、
(あと、ピアノを弾きながら火の玉ロックを歌う姿も)
あんなちっちゃいぼっちゃん(1作目のルースター)がこんなに大きくなって、、、と
ERのグリーン先生(グースを演じたアンソニー・エドワーズ)とメグ・ライアンの姿を
ふと思い出しながら目頭が熱くなってしまいました。
(まさか敵地に入ってそんなことをするとは思わなかったけれど(^^;))、

最後にペニーを乗せてプロペラ機を操縦するマーヴェリックの姿で映画は終わりますが、
続編の権利を買って機が熟すまで製作しなかったというのも分かるというか、
その間、ミッションインポッシブルなどの映画に出ることでトム・クルーズ自身も
続編への意欲が増して製作に注力できたのかと思います。
この年代であのアクションをばりばりこなせる人は世の中1割もいないと思いますが
(1%もいないんじゃないかと思う)
大学生の頃にみた1作目から時を経て自分が50代になったこのタイミングで
続編を観ることができて良かったと思った「トップガン マーヴェリック」でありました。



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映画「トップガン」を観る [映画(た行)]

続編公開、大好評のニュースを観て映画館に行こうかな、と思いつつ、
じゃあ、おさらいがてら見ようかとAmazonプライムで鑑賞しました。
トップガン スペシャル・エディション [DVD]

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  • 発売日: 2011/04/28
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

カリフォルニア州ミラマー海軍航空基地。
そこにF-14トムキャットを操る世界最高のパイロットたちを養成する訓練学校、
通称“トップガン”がある。若きパイロットのマーヴェリックもパートナーのグースとともに
このトップガン入りを果たし、自信と野望を膨らませる。
日々繰り返される厳しい訓練も、マーヴェリックはグースとの絶妙なコンビネーションで
次々と課題をクリアしていく。
しかしライバルのアイスマンは、彼の型破りな操縦を無謀と指摘する。
その一方で、マーヴェリックは新任の女性教官チャーリーに心奪われていく。



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ティム・ロビンス?

今回、1986年公開当時、映画館で買ったパンフレットを読んでから鑑賞したのですが、
オープニングのクレジットの中にティム・ロビンスの名前を見つけて、
パンフレットに名前載ってなかったのにどこに出ているの?と、トム・クルーズの姿を
追いかける前にティム・ロビンス探し、みたいな状態になってしまいました。(笑)

マーリンというコールサインのレーダー索敵員役で、最初に同乗していたパイロットが
精神的に耐えられず辞めてしまった後、グースを失ったマーヴェリックと共にF-14に
乗って共に戦った人、ということが今回の鑑賞での一番の発見でした。

昔の映画を観ると、まだ売れる前の俳優さんがちょい役で出演しているのを発見して、
みたいなことが時折ありますが、今作でのティム・ロビンス発見も私にとっては
改めて見直してよかったと本気で思ったポイントです。

と、相変わらず本筋以外のところから書いてしまいましたが(^^;
トップガンとは、という説明が冒頭に表示された後、ケニー・ロギンスの歌とともに
爆音で空母から飛び立つ戦闘機、滑走路をノーヘルバイクで爆走するトム・クルーズ、
これだけですっかり引き込まれて見始めました。(36年前に観ているけれど新鮮)
意外と恋愛要素が多めだったのだなあと今回ちょっと意外に思えたのですが、
鼻っ柱が強くて自信家の若造(マーヴェリック)に年上の教官が刺激的に見えて
ラブ[ハート]な関係になるのですが、一回離れてやっぱり好きとくっついて終わる、
観ている側にしてみれば安定感のある展開ですが、
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若い頃のトム・クルーズってこういう恋愛パターンを描くことが多かったのかも、
そんなことを思いながらみておりました。
ビーチバレーでのムキムキぶりと、白ブリーフ姿のトム・クルーズも今作では
見どころかもしれない、というのも今回気づいた萌えポイントです。

自信家のマーヴェリックが親友であり同じ戦闘機にのるパートナーのグースを
事故で失った後、失意のどん底状態になってしまうのですが、
その後、実戦でライバルのアイスマンと敵対しあうのではなく共に戦いながら、
信頼と友情を深める、という起承転結がわかりやすい展開になっているので、
時代背景(マーヴェリックの父親がベトナム戦争で亡くなるとか米ソ冷戦とか)が
やはり40年近く前だなあと思ったのですが、それでも父の死、グースの死を乗り越えて
マーヴェリックが成長していく様子を見るとこの歳になっても盛り上がれました。

今のようなCGもまだそんなに進化していないころですが、
それでも戦闘機の空撮は自宅のテレビでもかなりの迫力で、これを映画館で観た当時、
その迫力に圧倒されたんだろうな、と大学生時代の己が興奮して見ている姿を
想像してしまったのですが、悪い人が出てこない(ズルい人はいるかもしれないけれど)、
途中マーヴェリックにとって大切な人が亡くなるという悲しい場面もありますが、
マーヴェリックを中心に人とのつながりと信頼の輪が広がっていく様子を楽しめた
「トップガン」でありました。

(やっぱりこの曲!)

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