映画「点と線」を観る [映画(た行)]
YouTubeの東映シアターオンラインというチャンネルでで昔の映画が期間限定ですが
無料公開されている中で、未見の作品ということで鑑賞しました。
無料公開されている中で、未見の作品ということで鑑賞しました。
あらすじはAmazonさんより。
博多郊外の香椎潟海岸の岩の上で男女の2遺体が発見される。
地元警察の見解は、合意の上の心中。
遺体の身元は、××省××局課長補佐・佐山と赤坂の料理割烹の女中・お時と断定される。
そしてお時の同僚・八重子が事情聴取で、佐山とお時の姿を東京駅で見かけたことを
供述する。
だが、この情死事件に得心のゆかない鳥飼刑事。
事件後1ヶ月、警視庁二課・三原刑事が鳥飼刑事のもとを訪れる。
この情死事件が汚職事件への関与をにらんでのことだった。
事件現場や目撃者証言からさらなる疑惑を深める三原。
東京駅に帰着した三原は東京駅で二人を見かけた八重子の証言を思い出す。
果たして、その真相の裏に隠されたものとは…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
加藤嘉と志村喬が渋くてよかった。(^-^) (⇐でもそこは鑑賞ポイントじゃない)
原作は実家にあった(婆1号が一時期松本清張作品にはまっていた)のですが
未読です。
原作と異なるのは犯人が結構序盤に分かっているということらしく
そのアリバイ崩しに時間を割いているつくりになっていたのですが、
犯人と推察される安田一人ではとてもできない、じゃあどうやって?
という推理になったところですぐ分かってしまいました。
安田の奥さんを演じていたのが高峰三枝子、絶対この人じゃん、って。(笑)
地元警察の見解は、合意の上の心中。
遺体の身元は、××省××局課長補佐・佐山と赤坂の料理割烹の女中・お時と断定される。
そしてお時の同僚・八重子が事情聴取で、佐山とお時の姿を東京駅で見かけたことを
供述する。
だが、この情死事件に得心のゆかない鳥飼刑事。
事件後1ヶ月、警視庁二課・三原刑事が鳥飼刑事のもとを訪れる。
この情死事件が汚職事件への関与をにらんでのことだった。
事件現場や目撃者証言からさらなる疑惑を深める三原。
東京駅に帰着した三原は東京駅で二人を見かけた八重子の証言を思い出す。
果たして、その真相の裏に隠されたものとは…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
加藤嘉と志村喬が渋くてよかった。(^-^) (⇐でもそこは鑑賞ポイントじゃない)
原作は実家にあった(婆1号が一時期松本清張作品にはまっていた)のですが
未読です。
原作と異なるのは犯人が結構序盤に分かっているということらしく
そのアリバイ崩しに時間を割いているつくりになっていたのですが、
犯人と推察される安田一人ではとてもできない、じゃあどうやって?
という推理になったところですぐ分かってしまいました。
安田の奥さんを演じていたのが高峰三枝子、絶対この人じゃん、って。(笑)
犬神家の一族 角川映画 THE BEST [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2019/02/08
- メディア: Blu-ray
犬神家(1976年(昭和51年)の方が今作(1958年(昭和33年))より
ずっと製作されたのが後なのですが、犬神家での展開を知っていたのもあって、
高峰三枝子さんのお姿を見て「この人も犯人だろう」と思ったわけで、
2時間サスペンスで登場した俳優さんで犯人かどうかを推測するくせが
ついているのはよくないのですが(笑)、病気で自宅にこもっている設定を
崩せば犯人だろうと思っていたらその通りになりました。
(推測が当たって素直に嬉しかった私です)
↑すみません、すっかりネタバレしてしまいました。(^^;
原作を読んでおけばよかったかも、、という気持になりましたが、
(松本清張作品あので推理小説というよりは社会小説なんでしょうね)
昭和33年といえば東京オリンピック前で新幹線もない頃、
特急あさかぜでの移動も今よりずっと時間のかかる時代、
東京から福岡(香椎)までメチャクチャ時間がかかったんだろうな、
と思いながら見ると移動手段の進歩を感じます。
また、当時の東京駅や町の風景、公衆電話、常磐線で青森行があったこと、
青函連絡船、蒸気機関車などなど、70年近く前の日本ってこんな感じだったのか、
と思ったことと、登場する人たちがあちこちでやたらとタバコを吸っているのも
時代だなあとしみじみ思いました。
(平成初め、社会人になった頃は職場でおっさんたちがタバコ吸っていたことも
思い出してしまいました( 一一))
あとは、映画全般に流れる音楽がどこかムード歌謡な感じで怪しげだったのも
当時の映画では主流だったのだろうな、と思いました。
三原警部補を演じていた南廣さん、冒頭で「新人」とクレジットされていたものの
当時の演技(セリフ棒読みがち)にしても新人と謳って主役級にキャスティング、
この違和感は最初から最後まで続いてしまい、それで福岡のたたき上げ刑事を
演じた加藤嘉さんと、警視庁の係長を演じた志村喬さんのお二人に、
ついつい目が行ってしまった感もありました。
と、大事なのはそこじゃない、的なところが気になってしまったのですが、
当時(日本が戦後から経済復興して成長しようとしていたころ)から、
権力者の腐敗がはびこっていたこと(原作はフィクションですが)、
それが今もずーっと続いていることを思うとイラっとしました。(V)o¥o(V)
犯人役の安田を演じた山形勲さん、本当に悪徳な態度全開という感じで、
その演技力のお陰でイラつきが増したわけですが、このキャスティングは
良かったと思います。(奥さん役の高峰三枝子さんも併せて)
と、たまたまYouTubeで観つけましたが、折角なので原作も読んでみたいと
思えた「点と線」でありました。
ずっと製作されたのが後なのですが、犬神家での展開を知っていたのもあって、
高峰三枝子さんのお姿を見て「この人も犯人だろう」と思ったわけで、
2時間サスペンスで登場した俳優さんで犯人かどうかを推測するくせが
ついているのはよくないのですが(笑)、病気で自宅にこもっている設定を
崩せば犯人だろうと思っていたらその通りになりました。
(推測が当たって素直に嬉しかった私です)
↑すみません、すっかりネタバレしてしまいました。(^^;
原作を読んでおけばよかったかも、、という気持になりましたが、
(松本清張作品あので推理小説というよりは社会小説なんでしょうね)
昭和33年といえば東京オリンピック前で新幹線もない頃、
特急あさかぜでの移動も今よりずっと時間のかかる時代、
東京から福岡(香椎)までメチャクチャ時間がかかったんだろうな、
と思いながら見ると移動手段の進歩を感じます。
また、当時の東京駅や町の風景、公衆電話、常磐線で青森行があったこと、
青函連絡船、蒸気機関車などなど、70年近く前の日本ってこんな感じだったのか、
と思ったことと、登場する人たちがあちこちでやたらとタバコを吸っているのも
時代だなあとしみじみ思いました。
(平成初め、社会人になった頃は職場でおっさんたちがタバコ吸っていたことも
思い出してしまいました( 一一))
あとは、映画全般に流れる音楽がどこかムード歌謡な感じで怪しげだったのも
当時の映画では主流だったのだろうな、と思いました。
三原警部補を演じていた南廣さん、冒頭で「新人」とクレジットされていたものの
当時の演技(セリフ棒読みがち)にしても新人と謳って主役級にキャスティング、
この違和感は最初から最後まで続いてしまい、それで福岡のたたき上げ刑事を
演じた加藤嘉さんと、警視庁の係長を演じた志村喬さんのお二人に、
ついつい目が行ってしまった感もありました。
と、大事なのはそこじゃない、的なところが気になってしまったのですが、
当時(日本が戦後から経済復興して成長しようとしていたころ)から、
権力者の腐敗がはびこっていたこと(原作はフィクションですが)、
それが今もずーっと続いていることを思うとイラっとしました。(V)o¥o(V)
犯人役の安田を演じた山形勲さん、本当に悪徳な態度全開という感じで、
その演技力のお陰でイラつきが増したわけですが、このキャスティングは
良かったと思います。(奥さん役の高峰三枝子さんも併せて)
と、たまたまYouTubeで観つけましたが、折角なので原作も読んでみたいと
思えた「点と線」でありました。
小説は昔々に読んだような、内容をもうすっかり忘れてしまってました。
高峰三枝子さんが奥さん役!?ちょっと見てみたいです。
by 溺愛猫的女人 (2024-01-21 11:35)
志村喬。すきでしたね。
松本清張も沢山よみました。
今は名前知らない人多々かも。
今日はお店に同窓生が二人来て。昔話を楽しみました。
by 夏炉冬扇 (2024-01-21 20:23)
溺愛猫的女人さん、こんにちは。
高峰三枝子さん演じる奥さん、体が弱いという設定、なのですが、
あまりそうは見えない艶やかさがありました。
風景や音楽など、時代を感じますが一度は見てもよさそうかな。
by うつぼ (2024-01-22 08:16)
夏炉冬扇さん、おはようございます。
松本清張は空の城しか読んだことがないので図書館で借りて読んでみようかな
と思っています。
志村喬さんといえば、「生きる」のイメージですが、今作でも刑事役を
好演されていました。
by うつぼ (2024-01-22 08:18)