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あれから10年 [東日本大震災]

あっという間に、なのか、まだ、なのか、東日本大震災から10年経ちました。

先月13日の夜中に千葉も震度4の地震がありました。
福島、宮城では震度5強という、東日本大震災の余震と言われる大きな地震。
あの頃と違うのはスマホ(防災アプリ)が、あと●秒で地震がくる、と
事前にお知らせしてくれること。

ワウワウ大音響で鳴るスマホで目が覚め、慌てるものの、数秒では何もできず
おろおろしていたらガタンと揺れてから横揺れが長く続いて。(´゚д゚`)

その日は実家にいたのですが、心配で隣の部屋の婆1号を見に行くと、
実に落ち着いていて「なかなか止まないけど仏壇だいじょうぶかな」と
自分が地震で何かあって被害を受けることよりも仏壇を心配していました。

2階の寝室から1階に降りて仏壇を2人でチェック。
無事でほっとしましたが、2階の北向き和室に置いてあるこけしが倒れていました。

(以前ご紹介したことがあるこけし)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2011-03-26

RIMG0805.JPGこれ。
熊は安定感があるので倒れずにおりました。

今年で10年経つんだなというぼんやりした感覚はありましたが、
小さい揺れがあってもあまり気にせずにいた自分がおりました。

忘れてはいけないのに、と思って、読み返したのが自分のブログ記事。

(東日本大震災のカテゴリーで書いています) https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/archive/c2301597847-1

地震が起きた直後のことや、その後会社に泊まってから自宅に帰るまで、は
一応覚えていたのですが、記事を読んで思い出したのは計画停電のこととか、
毎日書いていた自分の行動でした。

前年に訪れた香港の旅行記を予約投稿しながら、
毎日起きたことを夜書いてリアルタイムにアップしていた自分、
おそらくそうしないと気持ちが落ち着かなかったんだろうな、と思います。

昨日書いた記事に出てきた元上司、このときも社員の苦労が想像できず、
かなり社員に無茶を言ったりしてムカついたのですが、
記事には書いていないのにそのことだけは覚えています。(笑) 
人間の記憶は不思議なものですね。

今の勤め先は震度5強の地震が日本国内で起きると、
某セキュリティ系の会社からメールが届き、被害状況を返信しないと
数時間に一回、返信するまでメールを送ってくるというシステムなので、
(本当に被災して大変なら返信なんてできないと思いますが)
土曜日の夜中ながら出社可能、というボタンを選択して返信。

今回の地震で津波の心配はないということでしたが、
10年前の地震を思い出す人は多かったと思います。

その後、自宅に帰って、震災後に用意した防災用リュックを開けてみると、
手回しラジオやランタン、表面(ゴムっぽい)が劣化してベッタベタ。
10年使わないで放置しておくとこんなことになるんだ、、、、と
買いなおしました。他にも買おうと思いながら品薄でそのままだった
カセットコンロとガスボンベも購入。
非常食も少し用意しようかなと缶詰パンを購入しましたが、
パニックして買い占めみたいな、ことにならないようにしないとです。

過去記事に出てくる(>_<)
最近どうしているんだろうと、曽根風呂内のブログを見に行くと、
相変わらずのアフィリエイトぶり。
アフィリエイトって、要はサンプルもらって使ったり食べたりして
提灯記事書くことなんだけど、よく毎日こんな記事書いてるよなって
苦笑しながら感心します。(10年も続けるなんて逆の意味で感心)
文字をカラフルに色分け、顔文字だらけの記事に同年代でこの内容、
おまけに最近は実名出して孫の写真も修整なしでそのまま掲載、
他でもブログを書いてSNSも展開と、この人の生活はアフィリエイトと
プチセレブ生活で構成されているのだと思うと、反面教師にしないと、
改めて思いました。
このおばさん、また天災があったら買い占め買い煽りするんだろうな、
そういう人って学ばず同じことを繰り返すんだろうな。
このおばさんのことを覚えているのは当時のブログ友でまだ残っているのが
lovin姐さんだけ、という寂しい状況ですが、lovin姐さん、覚えてたら反応して。(笑)

10年前の震災でこういうおばさんに辟易したのもありますが、
当時のブログ友とはTwitterでもつながっていて、
帰宅するまでTwitterで心配してあれこれとアドバイスくれたことを思い出します。
かうぞう姐さん、bluebird姐さん、lovin姐さん、へろーめさん。
へろーめ兄さん、元気かなあ。。。
嘘情報もたくさん投下されるので取捨選択するのは自分ですが、
あの時の姐兄からのメッセージが心強かったこと、今でも感謝しています。

10年という区切り、また、その前に起きた余震で、改めて防災について考え、
日頃から備えないといけないんだと思いましたが、忘れてはいけませんね。
まだ完全に復興したとは言いきれませんし、自分にできることは自らを守ること、
何か起きたときにも備えなくて他に迷惑をおかけすることを極力減らすこと、
気を引き締めていかないといけないな、と10年経って改めて思うのでありました。





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男女平等 [いろいろ②]

一昨日アップしたファイアフライ通りで感じたことや
昨日アップした昔の日記に書いてあったことも併せて、
先月ニュースになっていた「男女平等」というキーワードについて、
五十路を過ぎた私なりに考えてみました。

オリンピックに女性が出場できるようになったのもそんなに長い歴史ではなく、
女性の参政権も戦後のこと、そうなるまでに活動された方々のおかげで、
完全に平等とは言えないものの、私は現代の世界で生きることができるわけです。

私が社会人になったころはバブル真っ盛りのころ、
男女雇用機会均等法が施行されてましたが、入社時の資格は同じ四大卒でも
女性はひとつ下の資格からスタートするという説明を入社後に聞きました。
入社前、総合職を希望したものの、うちは総合職の女性社員はいないから、
と言われて一般職で入社したんですよね。
同期の男性(文系)は複数年浪人した人ばかり(酷いと2浪1留とか)、
それでも売り手市場だったので内定をもらってから研修と称して旅行に
連れていかれたり宴会でもてなされたり。(V)o¥o(V)
同期で仕事ができる人もいましたが、なんでこいつが?と疑問符のつく人も
いましたから、なぜ男だからとか、女だからとか、そんな線引きでしか
考えられないんだろう、って腑に落ちなかったんですよね。

男性は、同期をまとめて定期的に昇格させていきますが(管理職になる手前まで)、
女性はバブルが弾けた後は特に昇格凍結とかよくわからない理由をつけては
昇格させてもらえず(評価そんなに悪くなかったんだけど)
私の5期下の女性から、男女同じ資格からスタート、と条件が変更となったので、
5歳下の女性社員と同じ資格でほぼ同じタイミングで上がっていく、という、
自分の5年間の働いたことへの評価はなんだろうと、テンションが下がって
この頃から古い体質の会社から転職しようという気持ちが芽生えていきました。
(実際転職できたのはその20年くらい後ですけどね(笑))

総合職への変更を希望した時も、小論文と面接の試験があって
(男性社員だと最初から総合職で入社しているので小論文を書く事もなく)
よほど女性を総合職にしたくないんだろうなと思った、ということが
日記に書いてあってそうだったんだよなあと思い出しました。
(日記は既にシュレッダーばさみでじょきじょきしちゃったから
 こうやってblogに備忘録で書いたりする訳です(笑))

また、入社当時は、女性社員によるお茶出しも当然と思われていて、
更に、役員の入る会議がお昼にかかると出前をとって食事を出す、
それが当然女性社員の仕事、とばかりに指示されては対応していたのですが、
一般社員が食べていた仕出し弁当を出せばよいのに、役員の選民意識が強い、
というか、役員にゴマするオッサンが多く、そんなまずい弁当を出したら
自分の評価に傷がつくとでも思っていたのかもしれませんね。
頻度が多い時は週に何度も食事&お茶出し、なんてこともありました。
違うビルに会社が引っ越して社食ができてから会議時の食事出しもなくなり、
社員(たとえ部長でも)はお茶は社員各自で淹れるようにと、
当時の社長から指示が出てからお役御免になったのですが、
そんな中で役員にはお茶を出せと言われて渋々やっていました。( 一一)

入社した頃には既に産休の制度はありましたが、制度を使おうとすると、
「よほど能力がある人なら産後に復帰してもらいたいが、
 そういう人でなければ退職してもらいたい」
って、普通に人事が暗に辞めろという感じで言っていたんですよね。
それでも制度利用を希望した人には、
「辞めないなら復帰の時、元の部署に戻さないから」って
労基に訴えたらアウトだろうってことを普通に言うような会社でした。

私が退職した平成時代の後半は、産休制度を複数回利用する女性社員も増えていて
(産休取得時、一時期欠員になるのを補充しない会社なので同じ部署の人たちが
 業務を手分けするのが大変だという話は聞いています)
労基でアウトになったらいけないからという目線で取得させているみたいで、
取得する社員や、その社員と同じ部署の社員たちのことを考えているようには見えない。

と、社会人になってから30年くらい経って環境が変化していて当然なのですが
(変化していなかったら逆に怖いし)
私が20年以上勤めた会社を辞めた原因の一つが元上司(男性)の言葉でした。

「うちは製造業だから女は出世できない」

そんな言葉です。言われたのは四半世紀前くらいなので私もまだ20代でした。
当の本人は既に言ったことさえ覚えていないと思いますが、
「製造業でも社内には様々な業務があり、それぞれの業務に適正のある人を
 選べばいいだけで、性別で分けるものではない。」
と私は反発して答えたのですが、そうやって答えるから女性は感情的でダメだ
って言われたんですよね。

その10年くらい後、女性の技術職が1人、営業職が1人、新卒で入社すると
これからは女性も男性と同じように活躍してもらう、と総合職で採用し、
いや、それはいいことだけれど、年長の女性社員達にも目を向けろよ、と
この上司の矛盾に疑問が増幅していきました。
結局、この女性社員2人は私と同じタイミングで早期退職で辞めたのですが、
2人と話す機会があって聞いてみたら、結構プレッシャーが強くて
大変だったんだなあ、って逆に気の毒に思えました。

女性を総合職で採用する、ということが元上司のような人たちには
会社として世の中の流れに合わせて前進している、
自分グッジョブ的に思っていたのかもしれませんが、
それに併せて年長女性社員達も引き上げていこうという考えがなく、
若い女性総合職にばかり期待していたことがそれがプレッシャーになる、
そんなことは微塵も考えていなかったんでしょうね。

私に女性の出世は無理といった元上司はぐんぐん出世して、
おじさん社員達は皆陰では文句や悪口を言いまくるものの、
本人の前ではイエスマンだらけ、この人たち本当に管理職?状態で、
部下に指示する時も「〇〇さん(元上司)が言ってるから」という、
自分で責任とらないんでしょ、って言い方する人ばかりでした。
まあ、サラリーマンだから自分の身が一番大事なんでしょうが、
それでよく管理職とか役員でいられるな、恥ずかしくないのかな、って
思います。(V)o¥o(V)

私には別に自分が出世したいというガツガツした気持ちとか、
守るべき家族もいないので(婆1号は経済的には自立してるので)、
元上司の言うことに疑問があれば、それは本人にとっても会社にとっても
良いことではないからと、臆することなく疑問を呈していたのですが、
自分の意見に反論する態度が感情的な女が言うことだから、
その程度しか思われていなかったみたいです。
おまけに、自分の意見に間違いなし、と、変に揺るぎない姿勢で
他人の意見に耳を傾ける気持ちがなかったんですよね。
この元上司、私の上司としての期間が結構長かったのですが、
その長さの分だけ、いやそれ以上に男尊女卑な態度が受け入れられなかった。
きっとこの人は死ぬまで態度を変えることはないだろうな、と思ったこと、
そんな環境で定年まで働くことが自分にとってよいこととは思えなかったこと、
自分の人生をずっとこんな調子で渋々過ごすことへの疑問が湧いた、
それが会社を辞める決断につながっていったんだろうな、と思います。

今の会社ではお仕事柄、コーポ―トガバナンスコードにも関わることがあって、
上場企業として多様性を重んじないといけない、ということも理解しています。
(そんな基準とか言われてやる前に、前向きに取り組まないといけないんですけど)
昨今は女性の管理職、役員の比率を上げろという動きが強くなっていますが、
先月の森さん女性蔑視発言からのオリンピック要職を女性で固める、
みたいな流れは良いのかよくないんだか、なんとも言えない気持ちになりました。

昔の勤め先も、現在女性管理職が(相変わらず)ゼロ、という中、
(過去に1人いましたが退職してしまったのでその後ずっとゼロ)
社外取締役に女性を一人いれることでコーポレートガバナンスコードは守ってます、
というアピールをしているのが開示資料でも分かるのですが、
お世話になった女性の先輩や後輩もバリバリ仕事ができても引き上げられず
一方、東証や機関投資家から突っ込まれないように社外取締役に女性を入れる、
そのやり方がなんだかセコク見えたりします。
今後女性の管理職も増やせ、と罰則付きの規定として言われたら
慌てて目につく女性社員を管理職に仕立てるんだろうなって。(笑)
なんかそういう光景が未だに目に浮かぶような会社です。

ちなみに、今の勤め先は女性の管理職はそこそいますが役員はゼロ。
今後どうするんだろうと思いますが、役員の人たちも頭が柔らか系が多いので
役員に引き上げたいと思う女性管理職について検討はしているのではないかと。

国会での女性議員を観ていると、女性を女性を!と叫ぶだけみたいに見えて、
あれじゃあなあって思います。
個人的に好きではないのが「女性ならではの」を枕につけて話す人。
他にも「女子力」とか「女性らしい」というのも好きではありません。
そうすれば、女性がんばれ!と思って投票する人もいるのでしょうが、
ヤジとか足を引っ張ることばかり言って具体的に前向きな発言をしているように
見えない女性には共感しづらいですね。

と、だらだら書いていてまとまりがなくなってきたのですが(笑)
今の時代、男性だから、とか、女性だから、とか区別するのもどうなんだろう、
そう思うことが増えました。
LGBTという考え方もあるわけで、性別に関係なく適材適所であればよいわけで、
女性だから無理、と考える元上司みたいな人もその内消えていくでしょうし、
急速に変化していくことは難しくても、私自身は社会人になってから30年くらいの
世の中の変化を見ていると確実に流れは変わっていることは感じています。

大坂なおみさんの有言実行なお姿を観ていると、感情的にならず伝えるべきことを
行動を伴って伝えることができる、年齢じゃないんだなって思いますが、
(年取ってるだけで人生の先輩的に上から目線になる人も見習ってほしい)
私もまったく規模感は違うとはいえ自分の思うことを行動として示すことも
できるのではないかな、と思うようになりました。
昔の勤め先を飛び出したことで、自分の考えを曲げない人たちから離れて
女性だからと差別されるイライラもなくなったことで精神が安定するように
なりました。
それもこれも早期退職で割増がもらえたことで自分のローンのことやら
自分の老後の人生も含めて先々の計画を立てることができたからですが、
そういう点では昔の勤務先には感謝しています。
(それ以外はいまだに思い出すとイラッとすることが多いです(笑))

完全に平等というのはおそらく不可能なのかなと思っています。
また、性別だけでなく人種や社会での階層、あらゆるところで差別が生まれ、
平等にといってもその実現には多くの困難を伴うものなのかもしれません。
男性だから、女性だから、ではなく、自分が一人の人間として何が出来るのか、
仕事でもプライベートでも、自分の存在意義を考えながら、
できることは実行に移していきたい、と思います。


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昔の日記 [いろいろ②]

以前「はじめての在宅勤務」という記事をぽつぽつ書いておりましたが、
在宅勤務期間も1年を越え、3週間くらい前から既に2年目に入っております。(笑)

長いですよねぇ、もう1年も経っちゃった。

電車通勤ライフに戻らぬまま、アフターコロナも通勤は月1度とかもっと頻度低いか、
いや四半期に1度くらい会社に行けばいいんじゃね、って感覚になっています。
勤務先の社長は歩いて会社に行けるところに住んでいるので毎日出勤していますが、
勤務先では、通勤する=仕事しているという考えではないので、
ここまで在宅勤務で持ち堪えられているということは(それなりの不便はありますが)
これまでの働き方を変えていくタイミングなんだろうと思います。

で、自宅に長時間いると、自宅が物だらけで汚いことに気づくわけです。
物が捨てられない性格ですが、最近はぷーたろーになった時、在宅勤務時、
粗大ごみや不燃ごみをガンガン捨てて現在はそれなりに長時間いても
ゲンナリするような汚さではなくなりました。
と、いろいろ捨ててもまだ物が多いんですよね、意外と。
人生もすっかり折り返しているわけで、これ以上物欲にまみれることなく、
物を減らしていくことが大事なのではないかと思うようになりました。

さすがにミニマリストほどのストイックさはないんですが。(^-^;

自分がこの世から旅立った時に、おそらく現状から考えると、
私の後始末をしてくれるというか、せざるを得ない立場にいるのは姪と甥。
彼らに私のいろんなもの(お金になるものは別です)を残して困惑させても、
と思ってまず処分することにしたのが昔の日記。

小学生の頃は仲の良い友達と(皆♀でしたけど)交換日記なんてやっていて、
あの日記はどこに行ってしまったんだろう、友達は処分してくれたかな、と
大したことは書いていないとは思いますが今読み返したら小恥ずかしい内容の
羅列なんだろうな、いや、何を書いていたんだろう、思い出せない私ですが、
ずっと引き出しに入れていた日記を処分することにしました。

大学生の途中から12年前まで書いていた日記です。

交換日記を書いていた小学生から大きくなって中学高校は日記って
書いていなかったような記憶ですが(今度家の中を探してみます)
大学生になって色々と悩み多き頃になったというかで書き始めたみたいです。

シュレッダーの機械は自宅にないので
(オフィス用だったら瞬時に粉砕できるんですけど)
ダイソーで買った300円のシュレッダーばさみを使ってじょきじょき。

最初、中は読まずにじょきじょきしようかと思ったのですが、
二度と読むことないんだし、読み返しながら捨ててもよいかと、
なぜか日付の新しい(といっても12年前)ところから読みはじめ、
読んではじょきじょき、読んではじょきじょき、のくり返し。

このはさみ、続けて切っていると結構手が疲れるので、
のんびり切ろうと思ったのも読みながらシュレッダーなら手が疲れないかなと
思ったのも理由だったりします。
(以前、クレジットカードや公共料金の請求書を大量に切ったら翌日神経痛に
 なったことがあって、溜め込みすぎた己を反省した経験によるものです)

基本的に、悩んだり怒ったり、そんなことばっかり書いてある日記、
まあ、日記にぶつけて気持ちを落ち着けたりしようとしていたんだと思いますが、
それにしても書いた本人が読み返して鬱々するくらい内容が暗い。(笑)
当時付き合っていた殿方についての悩み満載。

( 一一)

自分の書いた日記なのに読んでいてムカつくんですよ。
おめーなんでこんな鼻くそみたいなことで悩んで泣いてんだよって。

じょきじょき。

ずっとそんな弱気な自分の弱気な日記が続きながら、
時折会社の偉い人への怒り(V)o¥o(V)の羅列が続いたり。
見られたらまずいと思ったのか、イニシャルやあだ名(赤鬼とか爺とか(笑))で
書いてあって誰のことか分からないのが気になったりしましたが、

じょきじょき。

更に遡っていくと、以前ブログの記事に書いた昔のオトコが登場し、
嘘つき野郎の言うことを真に受けて悩んで泣いている自分が。。。。

こんなことで泣くんじゃないよ、ったく。(V)o¥o(V)

じょきじょき。

その合間に、脳疾患で訳の分からないことを言っては母を困らせた父の
どうにもならない(病気だから、でも許せない)事情を嘆く自分。

(;O;)

父も6年以上前に亡くなったのでこれを読むとああそういうことあったなあ、
って思い出しますが、もうちょっと父に優しくすればよかったかな、なんて
今更思ったりしました。

そして、日記を書かなくなった頃につきあっていた殿方からもらった手紙が
日記の間からわらわら出てきて、

( ノД`)シクシク…

こんな時代もあったのねぇ。。。(若かった、私。)

じょきじょき。

他には、自分の体調不良(原因は胆石)と入院、実家暮らしのときに
やたらと干渉する親への不満。

9年近く前(ロンドンオリンピックの頃なんだと今更思い出し)に会社を辞めたころは、
既に日記は書かなくなっていましたが、20代の頃から会社への不満と転職したいという
フレーズばかり書いていて、実際転職活動も中途半端なまま、
結局、会社の早期退職に応募して退職してから40代での転職にやたらと苦労して、
転々として(北の蟹工船企業とか(笑))なんとか今の会社に転職できてやっと落ち着いた
ことを考えると、もっと昔に転職していたら人生違っていたのかなあ、と思ったり。

20年ちょい前、当時書いていた旅行記(WORDにベタ打ちでA4×20枚くらい)を
同僚20名くらいの読者にそっとメール配信しては好評だったことが書いてあって、
これで何とか稼いでいけないか、なんて図々しい(笑)ことを考えていた自分がいました。
最近日記を書かなくなったのは、年齢を重ねるとともに自分に変化があったから。
細かいことに気づかなくなった、自分の基準だけが世の中の基準ではないと思える、
というか、角がとれてきて鈍化してきた自分が現在いるわけですが、
(とはいえ、ブログではいろんな人を心中ドツイテいますが(笑))
SNS多様化で利用者も減っているブログが自分の気持ちの落ち着けどころ、
そんなことが日記に向き合わなくなった理由なのかもしれません。

あとは、老眼が進んで、ペンで何か書くというのが面倒になったのもあるけど。(笑)

自分の弱いところを書きつけられる場所が日記なんだと思いますが、
姪と甥に残しても2人が困るだけだし、もう日常の日記は書かないだろうな。
(旅行は相変わらずノートかスマホにメモで残していますが)

というわけで、日記の次はスケジュール帳や手紙もじょきじょきかな、と
思いながら、自分のこれまでを少しだけ思い出せた昔の日記でありました。


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Netflix「ファイアフライ通り」を観る [ドラマ(海外・国内)]

好きな俳優のキャスリン・ハイグル主演のドラマというだけで鑑賞したドラマです。

firefly lane.jpg

あらすじはNetflixより。

10代で出会い、変わらぬ友情を誓い合ったタリーとケイトも今や40代。
山あり谷ありの人生を強く生きてこられたのは、いつまでもそばに親友がいてくれたから。

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えー、なにこの終わり方―。(◎_◎;)

Firefly Lane

Firefly Lane

  • 作者: Hannah, Kristin
  • 出版社/メーカー: St. Martin's Griffin
  • 発売日: 2009/01/06
  • メディア: ペーパーバック
原作(実話に基づく作品)があるドラマなんですね。

Netflixで見たドラマ(ミスター・サンシャインラチェッド)と違って、
二度見三度見せず、普通に70分超×10話、1週間で観終わりました。
(ミスター・サンシャインなんて2巡目見終わるまで4か月かかったし(笑))


主人公2人が私の一回り上くらいお姉さんなので時代背景も理解できて、
二度見しないでも話についていけたというのが理由ですが、
1970年代の小さい頃から後半の大学生時代、1980年代前半、社会人になってから、
2003年四十代になった二人までを描いています。
この時代が行ったり来たりしながら2人の関係がどう築かれていったか、
彼女たちの周囲の環境の変化も描きながら進行していくので、2人に共感を
深めていきながら見続けて行ったのですが、最後の最後、なぜ?という終わり方、
シーズン2も制作されるそうなので早くみたい気持ちでいっぱいです。

このドラマの根底にあるのは女性の友情、ですが、小さい頃からの友情が、
40代になっても続くのか、そういわれると私にはそういう友人がいないので、
観ていて羨ましかったりちょっとメンドクサソウにも見えたり、でした。
小さい頃に仲良かった近所の友達、通う高校が別だったり、その後の大学も違って、
社会人になっても近所に住んでいれば遊ぶことはありますが、
私のように実家から引っ越したり、結婚して子供を産んだり、なんて感じで
自分の生活する範囲が互いにずれていったりすると疎遠になっていく、、
子供が大きくなって落ち着いて時間ができるようになったからまた会おう、となっても
その頻度が増えるかどうかというと増えていない、のが私のパターンです。

このドラマのケイトは仕事はしたいけれど上昇志向はタリ―ほどではなく、
結婚、出産を経て社会人復帰しますが、タリーは結婚せず仕事での野心も大きく
順調に出世していく、その中でも互いに思いやるのですが、時間の流れの中で
やはりどこか2人がすれ違っている部分もあるのかな、ただ、そうなったときに
小さい頃、出会った頃の2人に戻って近づける、そんな2人に見えました。

アメリカといえど、時代的には女性が社会で活躍する、仕事で出世する、
大きなハードルがあったころ(枕営業を強要されても断るタリ―が凛々しい)、
タリ―の強い気持ち(背景にはジャンキーなお母さんを反面教師にしていたのかと)は
並々ならぬものだったのかなと思う一方、ケイトの思いやりにも素直になれない姿は
後半みていてイライラしました。

お互いの世界(重ならない部分が多い)を尊重して友情を続けていた2人なのに、
なぜエピソード10の最後に、ケイトがタリ―を拒む場面で、何があったのか、
その理由となることがはっきり描かれていなかったものの、彼女たちの互いへの言動を
見続けていると、致命的な出来事があってのこの結末なのかと思いました。

ああ、気になる気になる。(。´・ω・)?

大学時代からは2人を同じ俳優(キャスリン・ハイグルと、サラ・チョーク)が
演じていますが、特殊効果なのか、若い頃の肌艶が若い感じで、
(さすがにタリ―のお母さんの老けメイクは無理があったけれど)
若い頃の俳優さんも2人そっくりで、そういう点での時系列をいったりきたいしても、
観ていて違和感は殆どありませんでした。

前半のエピソードのエンディングでカーリー・サイモンのこの曲が流れていて、


”I know nothing stays the same"というフレーズが出てくるのですが、
別れた2人がやり直せるかしら、という歌ながら、違う人格を持つ2人が
時間の経過とともに変化していく、いつまでも友情が同じではない、と
暗に言っているのかな、と想像しながら見続けていての結末だったので、
悪い方にいかないで2人の友情は形を変えながらも続いていってほしいな、
シーズン2が待ち遠しい「ファイアフライ通り」でありました。



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松戸「チャイナ天府」で牡蠣 [呑んだり食べたり(中国料理)]

今年1月の訪問時の記事です。
緊急事態宣言が出ている期間ですが、きちんと対応されているので
(手指消毒、お客さん同士の間隔を十分とって一人ずつ盛りつけ配膳など)
私自身もきちんと対策しながらランチタイムに訪問しました。

(食べログ)https://tabelog.com/chiba/A1203/A120302/12028767/


IMG_2738.JPG高級壽箸(恐縮です)
今回は、呑み放題1500円込みの一人6000円でお願いしました。
ちなみに、友人から食べたいもののリクエストが色々きたので、
オーナーの尾関さんにそのまま転記して送り、この中からいくつか作って
いただければありがたいです、とお願いしたのですが、
リクエストしたお料理、すべて作ってくれました。(驚) 
IMG_2739.JPG最初は生ビールで乾杯♪ 
IMG_2740.JPG前菜
前回も食べて美味しかったくらげ(柚子マーマレード和え)の他、 
IMG_2741.JPGこの帆立 
貝柱が大きくて驚いた上に、醤油ベースで味付けてあって超美味。
最初に食べきってしまうのが勿体なくて、その後の酒の肴に、と、
後生大事にちびちび食べながら結果的には終盤まで食べ続けました。
IMG_2742.JPG雲白肉
リクエストしたお料理です。これで一人分。量多すぎ。(笑)
今日はねぇ、鹿児島の黒豚を使ってみました!と嬉しそうに説明する尾関さん。
素材も良質ながらこのボリュームで予算いいのか、という申し訳なさと、
最後まで食べきれるかという不安が序盤から湧いております。
IMG_2744.JPG瓶ビール一人3本まで!
こんなに飲む人いないでしょう、と尾関さんに突っ込みを入れたところ、
生ビールサーバーが使えない時、一人で6本飲んだ人がいたので3本に制限したんだけど、、
という説明に、一人で6本って、炭酸系に強い胃を持つツワモノを想像し驚いた私です。
呑み放題って基本的にはビールは儲からないんですよね。
チューハイ系ならまだ原価低いけれど。
ってこのお店のチューハイ、焼酎めちゃくちゃたくさん入っていて、
驚いた記憶があって、呑み放題をこの値段でやっていることに申し訳ない気持ちです。
IMG_2748.JPGなんていいながら紹興酒にスイッチ IMG_2746.JPGスープ
美味しいスープをお願いします、とリクエストしたら出てきたもの。
アスパラを裏ごししてとろみを出して、きのこ、ふかひれ、蟹肉を入れたもの。
ふかひれもなんだかたくさん入っていて美味しいんですけどサービスし過ぎじゃ
ないの?とお店に儲けがあるのか気になります。 
IMG_2749.JPG続いて蒸しもの
前回訪問時、竹の葉で鶏肉を包んで蒸した料理を出していただいたのですが、
その料理を作るのに買ったという蒸籠。
その蒸籠を使ってなにか作ってもらいたいなと思って、お肉と黒豆を蒸したもの、
とリクエストした参加者がいてそのまま連絡したら出てきました。 
IMG_2751.JPGパクチー除去後
鶏肉とジャガイモ、椎茸がちょっとびりっとした味付けで蒸されたもの。
柔らかい鶏肉、ほくほくのじゃがいもに香りのある椎茸、に味がよくしみていて
紹興酒、めちゃくちゃ進みます。(^-^)
IMG_2752.JPG海老マヨ
分かりづらいのですが大きな海老を使っています。
酸味と甘みがほどよい感じのマヨネーズソースにぷりっぷりの海老が合う合う。
IMG_2754.JPG牡蠣
ニンニクの芽と一緒に炒めてあるのですが、コクのある辛味が効いていて、
大振りの牡蠣を噛むと出てくる牡蠣汁と合わせると超美味。
牡蠣料理は今回特にお願いしていなかったのですが、感激です。

IMG_2757.JPG大根餅
これはリクエストしたお料理。
久しぶりにいただきましたが、干しエビが効いていて美味しいです。 
IMG_2759.JPG焼酎たっぷりのウーロンハイにスイッチ
(その前にたらふく紹興酒、のんでます) 
IMG_2760.JPG小籠包
これもリクエストした料理です。
尾関さん、皮から作ってみたそうですがいまいちの出来だったらしく、
市販のものを作ったと素直にカミングアウトしていました。
決断が潔いというか、お手製も食べてみたかったのですが、
市販の小籠包、蒸し方がよく美味しかったです。 
IMG_2762.JPG水煮牛肉
これは私がリクエストしました。
前回いただいて美味しかったのでまた食べたいとお願いしたのですが、
旨辛のスープに味のしみた牛肉がたまらん美味さでした。
(パクチーはちゃんとよけました) 
IMG_2763.JPG追いパクチーは見るのみ(笑) 
IMG_2764.JPG小松菜炒飯
これもリクエストしたものです。
小松菜のシャキシャキ感が残っていて美味。  
IMG_2766.JPG杏仁豆腐で〆。

満腹太郎です。(^-^)

通常のコース料理だと事前にお料理が決まっているようですが、
前もって予約して希望を伝えると出来る範囲内で対応してくださるのですが、
今回、リクエストしたお料理は全部作ってくれました。感謝感謝です。

現在は、松戸市内の住宅街の一角で所謂町中華的なレストランとして
美味しいお料理を提供されていますが、やはり元四川飯店(六本木店)料理長、
訳も分からずあれ食べたいこれ食べたいと無謀にリクエストする素人にも
考えてお料理を作ってくれる、そのお心遣いにも毎回うれしいというか、
感謝の念でいっぱいです。

お料理もさることながら、尾関さんと奥様の醸し出す雰囲気も良く、
気負わず楽しく食べられる、何度でも行きたくなる気持ちにさせてくれるお店、
チャイナ天府さんでありました。



タグ:松戸
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映画「マーメイド・イン・パリ」を観る [映画(ま行)]

予告編を見て気になっていた作品です。

mermaid.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

老舗のバーでパフォーマーとして勤めるガスパール(ニコラ・デュヴォシェル)は、
ある夜傷を負って倒れていた人魚のルラ(マリリン・リマ)を見つけ、保護する。
出会った男たちを美しい歌声で魅了し、彼らの命を奪ってきた彼女はガスパールも
手にかけようとするが、恋に破れた経験から恋する感情を無くした彼には
その歌声が全く効かない。そんな二人が、いつしか恋に落ちていく。



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フランスらしい映画。

莫大な予算でハリウッドリメイクしたら全く面白くない作品になりそうですが(笑)
なんか、フランスだからこういう作りはOK、みたいな自分の折り合いのつけ方が
もうそんな感じになっているので楽しく見られました。

シェイプ・オブ・ウォーター オリジナル無修正版 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2018/06/02
  • メディア: Blu-ray
この作品と比べちゃった方が多いと思うのですが私も比べてしまいました。(笑)
シェイプオブ・・・は苦みのあるファンタジーとブログ記事に書いたのですが、
今作はそんなに苦みはなく、人魚のルラの可愛らしく不思議な表情で怖い、という
感情はないまま見られます。
人間の愚行でつらい思いをした人魚、と魚人間?というのはどこか道徳的な
観点も入っているかなと思いましたが、流れる音楽や、ガスパールが大事に
持っている飛び出す絵本が開く度に観ていてワクワクする感覚など、
重たくならないような演出、冒頭とエンディングに繰り広げられる、
ストップモーションアニメで描かれるガスパールとルラ、おそらく、
細かくみると突っ込みどころの多い設定もあると思われますが、
私自身はそんな集中力もないので、原題の人魚とおじさんの恋物語、
そんな感じで楽しく見られました。

海に戻っていく人魚との別れは想定していましたが、ガスパールがルラを
連れていく道中が一筋縄でいかないことや、ルラがガスパールに残したもの、
それがその後のガスパールの新しい世界を開く支えになっていくのでは?
そんな含みを持たせたエンディングも見ていて納得できるものでした。

今作が重たくならなかったのが、ガスパールの隣の部屋に住むマダムロッシ、
どこかで見たことがあるな、と思ったら、「マダムのおかしな晩餐会」で
スペイン人のメイド役を演じていたロッシ・デ・パルマ。
見た目もそうなのですがキャラクター設定も存在感の大きいので、
彼女の好演もガスパールとルラの恋を大きく後押しする感じで、
映画の印象がプラスに伸びる一因だったと思います。

悲しい話ながら登場するキャラクターには共感できましたし
(女医さんはちょっと共感しづらい部分もありましたが)
軽すぎず重すぎず、どこかポップなアニメのような雰囲気の中で
考えすぎず笑って楽しめた「マーメイド・イン・パリ」でありました。









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浅草「尾張屋」で大海老天 [呑んだり食べたり(日本そば)]

寄席の後、中華ぼたんさんでギョビーする気満々だったのですが、
久しぶりにお会いしたMさんにお声かけいただき、かるーく、ということで
尾張屋さんの本店に行きました。

(食べログ) https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003714/
IMG_2810.JPG老舗って感じ。
以前(まだ20代のころ(◎_◎;))、雷門に近い方のお店に行ったことはありますが、
そこは支店で、本店は田原町に近い方(寄席からも近い)だということを
今回初めて知りました。
インバウンドで海外観光客であふれていた頃は、尾張屋さんも行列が
出来ていたので大海老天が有名だと分かってはいましたが、並んでまで、、
と入らぬままで現在に至っておりましたが、今回は普通に入れました。
(夕方の中途半端な時間というのも並ばずに済んだ理由かもしれませんが)

IMG_2808.JPG最初はビールで乾杯♪
ビールにはおかきみたいな揚げ蕎麦みたいなおつまみがついてきます。
対岸の墨田区、吾妻橋の向こうにはアサヒビールの本社があるので、
このあたりのエリアの飲食店はアサヒビールが多いですね。
IMG_2809.JPG板わさ
お蕎麦屋さんのかまぼこっておそらく高級なものを使っているので
ぷりっぷりに歯ごたえのあるものが出てきますが、尾張屋さんのかまぼこも
弾力があって味の濃い美味しいかまぼこでした。
一緒に添えられている海苔巻きは、かまぼこを薄くスライスして、
湯がいた三つ葉と一緒に海苔で巻いたもの。
三つ葉はそんなに得意ではないのですが、見た目に楽しく、
こういう盛り付けはテンションが上がりますね。(そしてお酒が進む)
 
IMG_2811.JPG漬物の盛り合わせ
ぬか漬けが特に美味でした。 
IMG_2812.JPG天盛り
食べやすくカットしてくれるお気遣いが嬉しかったのですが、
ごま油でサクッと揚げられた大海老天、噛むと海老も旨味が広がって美味。
江戸前の天ぷらってごま油の香りが好きなのですが、揚げたては特に美味しい♪  
IMG_2814.JPG調子にのって日本酒にスイッチ
瓶ごと温める方式は、むかーし訪れた神保町の満留賀静邨で瓶ごと燗つけした天鷹が
めちゃくちゃ熱くて直に持てずに難儀したことを思い出したのですが、
尾張屋さんはほどよい燗つけで私も安心して瓶をもって注げました。
IMG_2813.JPG蕎麦味噌もついてきます
気取らず大関の一合瓶でぐびぐびする夕方酒、素敵です。 IMG_2816.JPG〆はもりそば
最初に、空の蕎麦猪口、汁、薬味をのせたお盆が運ばれてきて、
お蕎麦が出来たらその上に置いてくれるという粋な感じでしたが、
きりっと〆られたお蕎麦と濃いめのお汁、蕎麦屋にきたー、って感じで
美味しく食べきりました。

Mさんにごちそうになってしまったのでお礼を伝えてお別れし、
東武線浅草駅に向かったのですが、ギョビーが忘れられず、 
IMG_2819.JPG中華ぼたんさんに寄り道 
IMG_2820.JPG生姜がきいててうまー
これ以上は食べられないのでレバニラと炒飯をお持ち帰りしました。


インバウンドの海外観光客のいない浅草の様子をテレビでよく見かけるのですが、
人が少ないことを殊更協調するものの、つくばエキスプレスの駅が出来るまでって
こんな感じだったんじゃないかな、と昔を思い返すことがよくあります。
(当時は客引きが強引な人力車もいなかった頃)
つくばエキスプレスの駅ができて、東京スカイツリーが対岸にできてから、
松屋浅草や浅草ビューホテルなどの大きな施設も息を吹き返して、
観光客がもりもり増えていった中でのインバウンド。
いついっても人だらけで避けがちだった浅草にいってこんなにのんびりできたのは
久しぶりだったような気がします。
老舗のお店がつぶれて(というか廃業して土地を売却って感じかな)
よくわからない浅草メンチ(いつから名物になったのか不思議)とか、から揚げ店、
メロンパンに行列するような、おまけにドン・キホーテまで出来ちゃって、
別に浅草でなくてもいいんじゃね、って個人的には違和感があったのですが、
観光客相手にご商売されている方には申し訳ないと思いつつ、
こんなのんびりした雰囲気に戻ったことが個人的には嬉しかったのが正直な気持ちです。
このままだと浅草の活気が戻らないという心配もありますので、ほどほど戻ってほしい、
寄席はさすがにもっとお客さんが入らないと昼夜で演者さんが40組弱という多さで
運営が大変、という心配もありつつ、このくらいならもうちょっとまめに浅草に
こようかな、と思った、寄席からの尾張屋さんでありました。


  


タグ:浅草 大関
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寿輔の「地獄めぐり」 [落語・お笑い]

本日の記事は落語(しかも寄席)記事。引きが悪い割にやたら長いです。(笑)

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2月上席後半の昼の部に浅草演芸ホールを訪れたときの話です。
前回浅草演芸ホールを訪れたのがちょうど1年前、
神田松之丞さんが伯山を襲名する披露興行を夜の部に開催していた同じ期間の昼の部、
寿輔師匠が5日間「文七元結」をネタ出ししていたので観に行って以来。
普段は昼夜入れ替え無しの寄席ですが、この時は入れ替え制で、
夜の部はお昼前に整理券配布終了となる大繁盛ぶり、この頃既に感染者が
増えていたころですが、寄席も立見席を入れて興行していたんですよね。
(末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場まで披露興行は続きましたが、
 さすがにその次の国立演芸場はキャンセルになりました)
一方の昼の部は夜の部と合わせてみる人も少ないというか、で結構空いていて、
のんびりみられたものの、師匠が主任で文七元結をやるとネタ出ししているのに
こんなに空いているなんて勿体ないなあ、と思ったことは覚えています。

で、今回どうして寄席に行ったかというと、
寿輔ロスっていうのでしょうか、いつもなら年に一度の独演会もありますし、
(最近は独演会でもぎりの大役も仰せつかっていましたので)
他でも寿輔師匠に会う機会がぽつぽつあったのですが、昨年はさっぱり。
師匠が所属する落語芸術協会のホームページを観たら、浅草演芸ホールの2月上席後半で
師匠が見られるの知り、拝めるときに拝んでおこう、と、足を運んでいた己がおりました。
IMG_2803.JPG中華ぼたんさん 
東武線浅草駅の小さい方の改札を出てちょっと歩いたところにありますが、
帰りはここでギョビーしようと思いながら寄席に向かいました。
IMG_2805.JPG到着
途中の伝法院通りにあるメンチ屋(別に浅草名物でもないのに行列)とか
ホッピー通りは結構人気がありましたが、寄席の前はガラガラ。(笑)
12時ちょっと前、昼の部が始まったころに行きましたが、
1割くらいの入りでした。(木戸銭を払った後、検温と手指消毒あり)
最大5割までという入場規制をされていたので、密になるとは思いませんでしたが
久しぶりのガラガラな状況を見て、四半世紀前の夜の部の浅草の寄席の雰囲気を
思い出しました。(当時はガラガラで酔客が夜は多かった)

今は、はとバスなどの団体予約もないでしょうし、寄席自体は木戸銭が収入源なので
これだけ少ない入りというのは運営も大変ですし、出演される演者の方々も大変だろうな、
というのは容易に想像できます。(芸術芸能関連への公的補助はない?少ないですもんね)

寿輔師匠の大ファンのお姉さん(Mさん)がいらっしゃるかな、と
花番のおじさんに聞いたら、はい、いらっしゃいますよ、と言われたので
前の方に行って座ると、Mさんがこちらを見たのでご挨拶させていただきました。

ちなみに、最前列は飛沫が飛ぶからという理由なのか座れません。
(2列目以降も一席ごとにテープが貼ってあって座れないようになっています)
Mさん、師匠が出演されるときはほぼ毎日寄席に通われるほどの大ファンですが、
ご家族の方にこういう時期に寄席に行くのは、と言われて暫く寄席通いを控えて
いらっしゃったらしく、私が行った日、Mさんも寄席は一年振りとのこと。
滅多に寄席にいかない私と同じくらい寄席とのブランクがあったことに驚いたのですが、
久しぶりの寄席でのライブにとても楽しそうでした。(^-^)

で、私が入ったころは開口一番で前座の立川幸太で「まんじゅうこわい」。
(立川談幸さんのお弟子さん)
談志一門の噺家さんの一部が現在、落語芸術協会に所属されるようになって、
立川と名の付く噺家さんも寄席に上がるようになったとは、隔世の感ありですね。
このネタ、寄席であまり聞いたことがないのですが、丁寧な語り口、開口一番の割に
長いかな、と思ったのですが、素直に笑えました。

続いて、番組表に名前が載る最初の噺家さんが、
柳亭 信楽二つ目の柳亭信楽さん
(お写真は落語芸術協会のホームページよりお借りしました)
楽輔さんのお弟子さんですが、最近楽輔さんの落語も聞いていないなあ、と
ちょっと聞きたくなりました。
(それなら寄席にもっと行けって我ながら思いますが(笑))
最近、オンライン配信の落語会が増えたものの、目の前にお客さんがいないので、
反応がなくて手ごたえを感じられないけれど、今日は寄席でお客さんの前、
重くて厳しい、そんな気持ちです。と言いながらかけたネタは「反対俥」。
昨年末、権太楼師匠のお弟子さんのさん光さんで聞いたネタです。

(車引きの爆走ぶりがすごい)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E4%BF%A5

久しぶりの浅草のガラガラ状態の寄席、って感じがしたのは、
この時点でいびきかいて寝てるおっさんが前方にいたこと。(笑)
やはり、キャリアの差というのか、さん光さんの方がツボにはまったのですが、
車の爆走シーンが激しいせいか、かなりぜーぜーしながら話していました。
途中で終わってしまい、拍手しようか迷っていたら、なんだかそのまま袖へ。。。
時間の関係もあるんだけれど、もうちょっと続けてくれたらよかったかなあ。
(落語、途中で終わることはいくらでもあるので慣れないといけないんですが)

続いて、
やなぎ 南玉やなぎ南玉さん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
寄席の楽しいところは、落語の合間に漫才や神楽、曲芸、奇術などの
色物さんが入ってくるところなのですが、曲ごま、結構好きだったりします。
南玉さんは結構おじいちゃんの部類に入ると思いますが、
語り口調がソフトで難しい曲ごまをソフトな雰囲気の中で繰り広げてくれるので
あまりドキドキしないで見られます。
開いた扇子の上や、真剣、左右に張った糸の上で回した独楽を渡らせる様子を見ると、
驚きながらもなんだかほんわかした気分になれます。
昔昔亭 A太郎続いて昔昔亭A太郎さん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
桃太郎さんのお弟子さんというのは名前を観ればわかります。(笑)
この時、私の近くに若い女性が座ってみていたのですが、
終わったらいなくなっていたのでA太郎さんの大ファンなのかな。
昨年真打に昇進された時、お披露目に甥が見に来てくれたものの、
一番楽しかったのはボンボンブラザーズの髭のおじさん、と
A太郎さんでないところに惹かれたことにショックを受けたそうですが、
その後、写真撮影タイムを設けたものの撮っていいのか分からず、
(寄席では撮影、録音禁止なので)躊躇していたら残念そうにしながら、
新作落語で「表と裏」をスタート。
その後、私の近くのファンと思しき女性がカシャカシャ写真を撮ると、
「そのタイミングですか」とA太郎さんが言って場内笑いに包まれるなど、
若手(といっても40くらいにはなっていると思いますが)にしては、
観客を引きつける感じが好感持てました。
噺はプロ野球選手がヒーローインタビューを受けたものの、
家族や実母、様々な反応が異なるのでインタビューでどう答えればよいのか、
選手がで困惑する内容で、独特の間が心地よく、大笑いしながら聞けました。
春風亭 柏枝次は春風亭柏枝さん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
柏枝さんって違う人じゃなかったっけ?と思ったら、
師匠の柏枝さんは2014年に柳橋さんに名前が変わっていました。。
自分の寄席通いが如何に少なくて情報アップデートできていないことを実感。
ネタは「六尺棒」。なんどか聞いたことがある噺なのですが、
(道楽息子が久しぶりに帰ってきたときのお父さんの反応が笑える)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E5%B0%BA%E6%A3%92
柏枝さんオリジナルなのか終わり方が不思議で、拍手しようかどうしようかと
思っていたら、ご本人が終わりです、とおっしゃったので拍手をしたものの、
途中の盛り上がりから一転盛り下がったまま終了した感じで残念でした。
江戸家 まねき猫その次に出てきたのが江戸屋まねき猫さん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
柏枝さんの終わり方への観客の反応が鈍かったのを気にしてくださったのか、
出てきて座るなり、柏枝さんの六尺棒の最後はオリジナルなんですよね、
どうか応援してくださいね、とフォローした後に、ガラガラの寄席を観ながら、
これだけ密でないと都内で一番空気がきれいなところかもしれないと笑いをとり、
鶏の鳴き声とやりかたのコツを観客の皆さんに伝授してくれました。
三笑亭 夢花三笑亭夢花さん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
夢丸さんのお弟子さん。
以前、恋生さんか、二つ目の初夢さん時代に観たことがあるかなあ、という
顔は見たことあるけどという程度の記憶の噺家さんで、ネタは「目黒のサンマ」。
噺は知っているものの寄席で聞いたことはあまりなくて、
途中、激しいアクションを繰り返しては観客に拍手を求めてきたように見えて、
逆に引いてしまいました。ごめんなさい。
神田 紅次に久しぶりの神田紅さん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
講談も日本史苦手な私には内容をし切れない部分が大きいのですが、
あの語り口調は好きだったりします。
紅さんの前に登場した夢花さんの目黒のサンマの感想を話した後、
翌日最終回放送予定の大河ドラマ、麒麟が来る、で、麒麟が来るのかどうか、
本能寺の変があって終わるのか、気になりますよねぇ、といいながら、
かけたネタは「春日局」。
こういう時、日本史が苦手な私は聞いていると語り口調は楽しいものの、
内容をすべて受け入れるほどの能力がないので、入場時あれだけ寒かった寄席が
暖房でかなり温かくなってきたのもあって眠気に襲われ始めました。
春日局は明智光秀の末娘で将軍家の乳母、というところまでは聞いていたものの、
途中から気持ちよくふわふわしてしまいました。ごめんなさい。

ここで、換気の為、仲入り。(13時半ごろ)

通常営業であれば、この時間に仲入りはないのですが
(12時前から始まって、仲入りは15時過ぎ)
場内横に設置されたドアを開けて(開けると外の様子が丸見え(笑))換気。
Mさんとご無沙汰しています、とお話ししながら洗手間に2人で向かうと、
神田紅さんがお帰りのところにばったり。
Mさん、ご無沙汰しています、と紅さんがご挨拶しているのを見て、
師匠の出番で毎日寄席に行く人なんだから他の演者さんにも覚えられているよね、
年間パスポートもない寄席で毎日木戸銭を払ってみているMさんこそ、
師匠の熱狂的なファンというのだろうな、と改めて思いました。

このあたりで場内は3割ちょいくらいの入りになりましたが、
前方はガラガラで、みなさん、後方の席に座っていました。
確かに、飛沫、気になりますもんね。

で、仲入り後は、
 できたくんできたくん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
今回一番気になっていたのがこの人です。
発砲スチロール芸人、という紹介なのですが、
電動のこぎりで発泡スチロールを形作る、紙切り芸の発泡スチロール版、
とはいえ、見るのは初めて。
プロフィール写真でかけているメガネも発泡スチロールですが、
最初に発泡スチロールの板を200度の熱でカットする電動のこぎりで馬に形作って
場内を湧かせた後、作品を欲しいと挙手した観客にソーシャルディタンス棒と称した長い棒に
ついた洗濯ばさみに挟んで渡す、舞台に置いて自分が離れてから取りに来てください、
と指示するなど、時節柄の対応で笑いを取った後、観客の希望で、となったのですが、
指名したお客さんの希望が「薔薇」。
えー?じゃあ、スカイツリーを切ります(笑)、といいながら、
音楽に合わせて右足を動かしながら綺麗な一輪の薔薇をきって場内大盛り上がり。
紙切り芸もすごいな、と思いますが、発泡スチロールをここまでこまかくきれいに
切って仕上げるなんて、やっぱり寄席は楽しいなと思った色物さんでした。
ちなみに、捨てるときは燃やせるゴミで捨ててくださいね、と
作品を受け取った観客に注意して更に笑いを取っていました。
三遊亭 圓馬三遊亭圓馬さん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
見たことがあるような見たことがないようなあまり記憶になかった噺家さん。
噺は「ん廻し」。ん、を言った数だけ味噌田楽をもらえると知った呑兵衛が、
一生懸命、ん、のついた言葉を言おうとする話ですが、ふつうに笑えました。
桂 米福続いて桂米福さん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
米丸さんのお弟子さんということであれば、歌丸さんの弟弟子ってことですね。
ネタは「鷺とり」。
おそらく聞いたのが初めてのネタですが、捕まえた大量の鷺の画策で空高く飛ばされ
浅草寺の五重塔の相輪につかまってしまう、という展開が早い口調でついていけず、
気づけば眠気に襲われていました。。ごめんなさい。
 東京ボーイズお次が大好きな東京ボーイズ
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
アコーディオン担当でリーダーだった五郎さんが亡くなってからは、
ウクレレ(手前)の八郎さんと三味線の六郎さんの2人で活動されています。
今回、なぞかけ問答がなくて残念だったのと、六郎さんの顔色が悪かったのと
お二人ともお年をとられたなあと見ながら思ってしまいました。
相変わらず二人の掛け合いは面白かったので長く続けてほしいです。
神田 松鯉神田松鯉さん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
昨年、お弟子さんの松之丞さんが伯山襲名と真打昇進のダブルのお祝いで、
松鯉さんのお姿も伯山ティーヴィ―(YouTube)でよくお見掛けしましたが、
初めて見たころ(四半世紀前)に比べると温和な表情に見えます。
ネタは「雪江の茶入れ」。
赤穂義士伝の「天野屋利兵衛」の前日談とのことですが、
このあたりの知識が怪しすぎる私にはついていくのが大変でしたが、
天野屋利兵衛のついた嘘が、他の人への気遣いによるもので、
後の討ち入りを支援したという話ですが、講談だけでなく、日本の歴史、
もうちょっと真面目に勉強します。(^-^;

ここで本当の仲入り。

木戸銭以外に何かできること、といえば、お酒を買うことくらいなので、
売店でビールを購入。
IMG_2807.JPG 美味しくいただきました。
三遊亭 遊子仲入り後は三遊亭遊子さん 
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)

この日の主任の遊三のお弟子さんなので二つ目で仲入り後にここに出てきたのかな。
ネタは当日のネタ帳によれば「のめる」。
聴いたのは初めてですが、新作落語ではないようですが、
のめる、というのが口癖の男の話ながら、仲入り前くらいに入ってきた酔客が
斜め後ろくらいにいてビニールをカサカサ音を立ててうるさかったのもあって
集中できず、のめる、という口癖で珍事が起きるネタなのですがあまり笑えず終了。
 東 京太・ゆめ子続いて東京太・ゆめ子さん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
寄席通いを始めたころから見ている方なのでそれなりのお年になって
いるのが近くだとよくわかります。
京太さんのボケた感じと、ゆめ子さんのしっかりした感じの対比が面白い、
がんばってまだ寄席に出演し続けてほしいな、と思う漫才です。
三遊亭 遊吉お次は三遊亭遊吉さん
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
遊三さんのお弟子さん、師匠が主任のときはこういう構成なんですよね。
ネタは「人形買い」。初めて聴く噺でした。
初節句のお祝いに人形を買いにいって値切るつもりが逆にふっかけられて
帰りに飲もうと思ったお酒も飲めなくなってしまう、という話で、
面白いはずなのですが、斜め後ろの酔客(おっさん)が変な間合いで笑ったり
拍手したり(売店で買った300mlの日本酒を飲んでた)で集中できず、
遊子さんの時と同じような状態で終了。
古今亭 寿輔そして師匠♪
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
写真のピンクの羽織は最近お見掛けしませんが、この日は黄色でした。
いつもの客いじりをしているものの、酔客おっさんがマスクしないで大笑い、
拍手も笑いも変に間がずれているので、師匠が皮肉を込めて、
「笑いがリズムを作る」と言っているのにも関わらず当のおっさんは気づかず。
ネタは「地獄めぐり」。
(三途の川を渡って訪れる地獄の風景に笑えます)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2008-07-13-1
以前、寄席に歌丸の名前が書いてあって??と思ったら「近日来演」と書いてある、
そこで笑いが起きるのですが、歌丸師匠もお亡くなりになって、誰の名前が出るかな、
と思ったら、笑点に出ている黄色のおじさんの名前でいまいちパンチに欠けている感じ、
酔客おっさんのずれまくりの笑いと拍手(振り返るとノーマスク姿が怖すぎて)で
師匠もペースを乱されたまま終了した感あり。

久しぶりにきてこんなことになるなんて。(V)o¥o(V)

 ボンボンブラザース気を取り直してボンボンブラザーズ
(お写真は落語芸術協会ホームページよりお借りしました)
実際はかなり白髪も増えたお二人ですが、和やかな雰囲気で見るジャグリングで
気分も少々盛り返したところで、主任の遊三さんを見ることなく寄席を出ました。
(主任だからなのか火炎太鼓をやったみたいですね)

久しぶりの寄席。
一席ごとに座れないようにテープが貼られた場内を見ると、
こういう時期に工夫して寄席を開けてくださるのことには感謝の念でいっぱいです。
酔っ払って機嫌良すぎてずれたタイミングで笑って拍手してお酒飲んでマスクしない、
こういうおっさんが出歩くから緊急事態宣言が延長されてるんだろう、と思うと
イライラした私ですが、久しぶりの師匠の高座でお姿を拝ませていただけて感謝。

もうちょっとまめに寄席に行こう(毎回そう思っているのに通わないのは分かってる)、
と思った浅草演芸ホールでありました。





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日本橋「まえ田」で牡蠣フライ [呑んだり食べたり(割烹)]

今日はひな祭り。 

だからといって何かするわけでもないのですが、取敢えず季節感を出そうと思って
書いてみました。(^-^;
何度かブログには書いているのですが、うつぼ実家の北向き和室に、
ガラスケースに入ったひな人形(婆1号お手製木目込み人形)が置きっぱなし状態に
なっています。その状態でもう50年近く。(長い)
RIMG0809.JPGこれです
婆1号が言うには、お雛様の時にはガラスケースにかけてある布を外して、
終わったらまたかけているから出しっぱなしじゃないとのことですが、
私が結婚していない理由がそこにもあるような気がしてなりません。(笑)
以前は、ガラスケースごと1階の居間にもってきていたのですが、
高齢になってからは重いからという理由で運ぶこともなくなり、
雛人形も日の当たらない北向き和室で寂しい思いをしているのではないかと
実家の雛人形をふと思い出す私です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今年1月に訪問した時のまえ田さんです。
緊急事態宣言が出ている時だったのでアルコール提供は19時まで、
営業は20時までという時でした。(ってまだ解除されないけれど)
そんな時に自粛すべき、と言われるかもしれませんが、
18時少し前入店~19時過ぎ退店まで、カウンター貸切状態での呑みとなりました。

IMG_2717.JPG急いでエビス乾杯♪ IMG_2718.JPG刺し盛り
久しぶりに注文しましたが〆鯖も入れてくださいとお願いしました。
脂ののった鯖、酢でほどよく〆られていて特に美味。
IMG_2719.JPG天豆
そろそろ春かな、と感じさせてくれるのですが、
茹でたての天豆、ほくほくで美味しい。 
IMG_2720.JPG牡蠣フライ
かなり大ぶりの牡蠣がサクサクとした衣を噛むと中からじゅわ~と牡蠣汁の渦。
自家製と思しきタルタルソースをつけると更に美味。お酒が進みます。
(いつもに増してピッチを上げております) 
IMG_2721.JPGIMG_2722.JPG最初はこの日のおすすめ酒
雪男という新潟のお酒。鶴齢を作っているところと同じ酒蔵みたいです。
本醸造の割に非常にさっぱりしたお酒でした。 
IMG_2723.JPG万願寺の豚バラ巻
カリカリに炙ってあるので豚バラの脂も香ばしく美味しく食べられます。
脂を酒で流すって感じ。(吉田類(笑)) 
IMG_2724.JPG続いて大好きな六十餘洲 
IMG_2727.JPG豚バラ
豚バラが続いたのですが、巻いたお料理が美味しくて串でも。
柚子胡椒と一緒に食べると旨味が深くなる感じ。 
IMG_2728.JPGIMG_2730.JPG六十餘洲をお代わりして IMG_2731.JPG牡蠣の土手焼き
牡蠣フライの牡蠣が美味しかったので土手焼きでも。
(豚バラの注文と同じパターンです)
東で育ったせいか、こういう甘めのお味噌系のお料理は殆ど食べないのですが
(関西にいってどて焼きを食べるようになったのも中年になってから)
ぷりっぷりの牡蠣に甘めのお味噌が絡むと美味しいですね。
お代わりしたお酒がガンガン(笑)進みました。

店主の前田さんがこの日はご不在で(他の店舗に行ってらしたのかな)、
板場に立つお兄さんたちがお酒の注文にも対応してくださったのですが、
新年会シーズンといってもいい時期にこの貸切状態は大変だろうな、と
客側にしてみればゆったりでよいとはいえ、飲食店(しかも八重洲エリア)で
このお客さんの入りと営業時間は厳しいですよね。

2度目の緊急事態宣言が発出されて出口の見えない飲食業の皆さんのご苦労は
想像できないほどなのかと思っています。
特にお気に入りのお店については心配になるのでこうやって今回訪問したのですが、
早く落ち着いて、色々なことを気にせずに食べて呑んでゆったり楽しく過ごせる日が
早く戻ってきてほしいな、とピッチを上げて呑んだりたべたりしながら思ってしまった
まえ田さんでありました。



 

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映画「電車を止めるな!のろいの6.4キロ」3往復目鑑賞 [映画(た行)]

今日は頑張って2つめの記事投稿です。
ほぼリアルタイムのネタで早めにと思ってアップしました。(^-^)
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今、私の中で多いに心配しているのが銚子電鉄の経営状態なのですが、
変電所修理代を稼ぐために制作された映画も趣旨に賛同して上映してくれる映画館が
増えてきて嬉しい限りです。

そんなわけで、今回は3往復目の鑑賞。
(リピーターの方が回数を往復で数えていたのを知り私も同じように表現(笑))
電車を止めるな.png

(1往復目は池袋のシネマロサで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2020-12-29
(2往復目は竹橋のKKR東京で貸切)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-01-18

3回目はやっと千葉県内で鑑賞できます。
千葉県の鉄道会社の映画ながら最初に上映した映画館って池袋なんですよね。
(最初に上映したのは銚子の飯沼山圓福寺さんですが)
その次に成田のシネコンで期間限定上映していましたが、
やっと千葉市の京成ローザで期間限定ながら上映すると知り、
おまけに舞台挨拶もあると知り、これはいかねば、とチケット予約しました。

(映画公式サイト) https://www.dentome.net/
(銚子電鉄サイト) https://www.choshi-dentetsu.jp/



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JR千葉駅に数年前来たものの乗継ぎのみだったのでちゃんと下車して
駅周辺を歩くのは10年以上ぶりくらい。
実家(佐倉市)にいたころは映画といえば千葉市の京成系が多かったのですが、
現在の住まいが常磐線沿線となると生活圏が全く変わってしまい、
千葉市に行くより東京に行った方が近いという状況なので、出かけることが
なかったのですが、今回の映画鑑賞で久々に来たら、そごうが健在で一安心。
JR駅もエキナカや駅ビルで儲けるJR商法でずいぶん賑やかになっていてびっくり。
IMG_2984.JPG木更津の道の駅も出店中
こういうところで野菜を見るとついつい買い過ぎてしますのですが、
これから映画を観るんだし、と、
IMG_2985.JPG
館山の方がポップが目立っていましたが銚子のやまと姫を購入。
物凄く甘くて酸味もほどよく美味しいいちごでした。ナイス銚子。
で、JR千葉駅から京成ローザまでは歩いて10分くらい。
ガード下のアーケード街をずるずる歩いて到着すると、
IMG_2989.JPGテンション上がります
IMG_2990.JPG池袋から移したのかな、これ。
IMG_2991.JPG
出演者の皆さんのメッセージを読んだ後は、
IMG_2992.JPG竹本社長[ハート]
銚子電鉄のYouTube、いつも楽しませていただいております。
IMG_2993.JPG撮影で使われた制服
銚子電鉄の柏木常務が映画の中では斉藤さんという社員を演じていて
最初俳優さんだと思っていたら銚子電鉄の役員と知りビックリ。
IMG_2995.JPG洗手間に行く途中で
IMG_2996.JPG京成ローザさんの力の入れようを感じます
IMG_2999.JPGシアター近くには映画で使われた「あの世行き」
IMG_3001.JPG入鋏!もちろん消毒しながら体験しました!
私が大学生くらいまで有人改札だったので懐かしさ全開。

で、今回3列目のど真ん中を予約したのですが、
Twitterで舞台挨拶を知ったのが上映4日前。
映画館のサイトで観たら1列目と2列目が全て×になっていたので、
みんなで気づくの早い!と焦って予約してシアターに入ってみたら、
私が座る3列目が有人では最前列でした。
舞台挨拶があるので、飛沫感染を避けるために前の2列は空けたようです。

周りは明らかに鉄が好きな人たちばかりで妙に落ち着く中、映画鑑賞。
展開が分かっているのに、うしお君が出てきてほろり。
全然怖くないので笑って笑って笑ってほろりして鑑賞終了後は舞台挨拶。

最初に斉藤さん役の柏木常務が登場してご挨拶しながら司会進行。
IMG_3003.JPG
一番左に柏木さんがいらっしゃったのですが、近すぎて全員入らず。。。
IMG_3009.JPG主役のコウガシノブさん
アウンサンスーチーのお父様を描いた映画に日本人の軍人?役で
準主役級でご出演されていらっしゃるそうです。
ミャンマーが今大変な中ではありますが映画公開されたら私も見ます。
隣の蓑毛よだつ役の道井良樹さんは写真がボケ過ぎていて載せられませんが、
映画でみる顔芸というか表情のすさまじさが通常モードでは引っ込んでいるので
普通に優しそうなおじさん(といっても私よりずっと若いけれど)でした。
で、その隣が、
IMG_3014.JPG池上恵さん
ニセ霊媒師の広瀬じゅず役で関西弁を話すヒョウ柄おばちゃんのイメージが
物凄く強かったのですが、舞台挨拶に登場された池上さん、とてもラブリー。[ハート]
話し方も可愛らしく、他の出演者さんたちとのやり取りも楽しくて、好感度大。
IMG_3016.JPGその隣が社長
IMG_3017.JPGマイクをフェイスシールドの中に入れようと一苦労
この社長の人となりを見て共感していなければ映画も見ていなかったわけですが、
大変な事態の銚子電鉄の社長を引き受けてアイデア出しをしているお姿を見ると、
微力ながら応援したくなるものです。
柏木常務が、映画関係者のグループLINEに舞台挨拶を宣伝するように檄を飛ばした
エピソードが披露されましたが、この日、130名満員御礼。
土日の舞台挨拶、特別上映(京成線の風景?)4回で500名が鑑賞したそうで、
これまでの動員数が5000人で、今回2日間でその10分の1を動員したとのこと。
5割に間引きしなければもっと入ったのにな、と思いましたが、
出演者を含めた映画関係者の皆さんのチームワークの良さを感じました。

舞台挨拶の後は、映画館ロビーで更にご挨拶できるというサービスぶり。
IMG_3021.JPG一番人気は社長(笑)
私は、池上恵さんとお話しさせていただきました。
役柄でああも変わるんだと改めて俳優さんの凄さをかんじたのですが、
池上さんの他の出演作品も見てみたいですね。

IMG_3024.JPG柏木常務(役柄は斉藤さん)
なんで役員が出演?って思ったのですが、
https://shuchi.php.co.jp/article/7885?p=1
3年前、犬吠駅のネーミングライツを購入した沖縄ツーリスト(OTS)の
経営管理推進室次長の柏木さんが銚子電鉄の取締役に就任されて、
映画制作などでも実質的な責任者として動いていらっしゃったのかな。
なんて推測しました。
何を話してよいか分からず、千葉県民なので近いうちに乗りに行きます、と
無難な(笑)ことしか言えませんでしたが、応援しています!

というわけで、3往復目の鑑賞でしたが、また機会を見てもっと鑑賞したいと思った
「電車を止めるな!のろいの6.4キロ」でありました。









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