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映画「マーメイド・イン・パリ」を観る [映画(ま行)]

予告編を見て気になっていた作品です。

mermaid.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

老舗のバーでパフォーマーとして勤めるガスパール(ニコラ・デュヴォシェル)は、
ある夜傷を負って倒れていた人魚のルラ(マリリン・リマ)を見つけ、保護する。
出会った男たちを美しい歌声で魅了し、彼らの命を奪ってきた彼女はガスパールも
手にかけようとするが、恋に破れた経験から恋する感情を無くした彼には
その歌声が全く効かない。そんな二人が、いつしか恋に落ちていく。



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フランスらしい映画。

莫大な予算でハリウッドリメイクしたら全く面白くない作品になりそうですが(笑)
なんか、フランスだからこういう作りはOK、みたいな自分の折り合いのつけ方が
もうそんな感じになっているので楽しく見られました。

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この作品と比べちゃった方が多いと思うのですが私も比べてしまいました。(笑)
シェイプオブ・・・は苦みのあるファンタジーとブログ記事に書いたのですが、
今作はそんなに苦みはなく、人魚のルラの可愛らしく不思議な表情で怖い、という
感情はないまま見られます。
人間の愚行でつらい思いをした人魚、と魚人間?というのはどこか道徳的な
観点も入っているかなと思いましたが、流れる音楽や、ガスパールが大事に
持っている飛び出す絵本が開く度に観ていてワクワクする感覚など、
重たくならないような演出、冒頭とエンディングに繰り広げられる、
ストップモーションアニメで描かれるガスパールとルラ、おそらく、
細かくみると突っ込みどころの多い設定もあると思われますが、
私自身はそんな集中力もないので、原題の人魚とおじさんの恋物語、
そんな感じで楽しく見られました。

海に戻っていく人魚との別れは想定していましたが、ガスパールがルラを
連れていく道中が一筋縄でいかないことや、ルラがガスパールに残したもの、
それがその後のガスパールの新しい世界を開く支えになっていくのでは?
そんな含みを持たせたエンディングも見ていて納得できるものでした。

今作が重たくならなかったのが、ガスパールの隣の部屋に住むマダムロッシ、
どこかで見たことがあるな、と思ったら、「マダムのおかしな晩餐会」で
スペイン人のメイド役を演じていたロッシ・デ・パルマ。
見た目もそうなのですがキャラクター設定も存在感の大きいので、
彼女の好演もガスパールとルラの恋を大きく後押しする感じで、
映画の印象がプラスに伸びる一因だったと思います。

悲しい話ながら登場するキャラクターには共感できましたし
(女医さんはちょっと共感しづらい部分もありましたが)
軽すぎず重すぎず、どこかポップなアニメのような雰囲気の中で
考えすぎず笑って楽しめた「マーメイド・イン・パリ」でありました。









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