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骨と闘う2022~リハビリ(5~7週目)編~ [健康・お金]

われながらこの調子で書いていったら完治するまでどのくらいかかるんだろう、
そんな気持ちになってきたのですが気にしないで書いてまいります!

【リハビリ5週目】(月水金の週3回)

月曜日、慌ただしく仕事した後、夕方に終業してリハビリへ。

レゴ先生に手が動くようになってきたことを褒められて満足。(単純です)
嬉しくて思わずその後、遠近両用メガネを作りにいきました。

この頃から横を向いて(といってもケガしていない右側)眠れるようになりましたが、
腕の置き場が定まらず(置き方によっては腕が痛くて眠れない)結局上を向いて寝る、
寝返り打つ、腕が痛くて目が覚める、の繰り返しでした。
(といっても気づけば爆睡していました(^-^;)

水曜日のリハビリもレゴ先生。
いつものように施術前に、顔を洗う、耳を触る、手をできるところまであげる、
両手で見せた後にレゴ先生のマッサージ、その後に再びこれらの動作したところ、
「すしざんまい越えですね!」と褒められました。(笑)
すしざんまい越え.png下手でも全く気にしない性格です
嬉しくなってそのまま浅草の寄席(浅草演芸ホール)に行って、久しぶりに大笑い、
こうやって心身ともに回復していくのかな、なんて思いました。

翌日は近所のスーパーで買い物したのですが、それまで右手でかごを持ち、
最低限の買い物しかしなったのですが(片手で持てる分くらい)、
この日は両手でかごを持つことができました。
小さいことですがこういう嬉しいの積み重ねが大切なのでしょうね。

金曜日のリハビリでは、すしざんまい越えだけでなく、耳まで上げた手を後ろに
回すことができました。進歩を感じられると嬉しいものです。

週末は映画鑑賞に出かけた後に実家。
入院から退院した直後は自分に余裕がなかったのだと思いますが、
何も考えずに見られる映画(コメディ)ばかり観ていたものの、やっとシリアスな
ドラマ系も見られるようになりました。


【リハビリ6週目】 (月水金の週3回)

週末にかなりイラっとする出来事があってモヤっと始まった月曜日。
(リハビリと関係ない話なので書きませんがイラついた後に悲しくなる出来事でした)
嫌な空気を引きずったままレゴ先生のリハビリ。
沈鬱な様子を感じ取ったレゴ先生は気を遣ってくれて殆ど話さず終了しました。
テンション上がったり下がったりのおばちゃん患者(私)に合わせていただいて
なんだか申し訳ない気持ちで反省です。( 一一)

水曜日はリハビリの前に診察。
(もじゃもじゃ先生のいる病院の系列クリニックでリハビリを受けているため
 クリニックでも診察を受けないといけないらしいです)
もじゃもじゃ先生のカルテとリハビリの記録を見て、「順調ですね」というので、
「一般的な方の治り方が分からないのでこれで順調なのかも分からないのですが」
初めての経験(何度も経験したいものではありませんね)で不安だったので
正直に言ってみたら、腕に入っているプレートについて説明してくれました。
IMG_5340.JPG私の写真ではないのですがこのプレートです
普通は両側からプレートで支えるものだそうですが、今回は関節があるので、
片側からプレートを入れて支えるんですよ、グサグサ刺さってる釘のようなもの、
これで支えていますが、うまく支えていて順調に治ってきている、という説明で、
レントゲンを見てもさっぱりわからない私もほほーと思える内容でした。
また、寝ていて腕が痛くなる話もしてみたら、肩甲骨が40度の向きになっているので、
重みで痛くなるのでしょう、肩から肘のあたりまでタオルを敷いて高さを出したら、
少しはよくなりますよと言ってくれました。

優しい先生の診察の後はレゴ先生のリハビリ。
診察で聞いた話をしながらほのぼのとした雰囲気の中(前回の態度を反省)、
肩の可動域を広げるためのマッサージをしてもらいました。

診察で聞いた通り、タオルを厚めに敷いてみたら大分よくなったものの、
それでもやはり痛みはあって夜中に目が覚めたりしましたが、これは少しずつ良化して
いきました。

金曜日のリハビリで、車を運転できるのっていつごろでしょうね、とレゴ先生に聞くと、
もう大丈夫じゃないですか、え、なんでそんな質問を?と聞かれたので、
婆1号が自動車運転免許を更新しないのでペーパードライバー講習を受けて実家の車を
運転してほしいと言われtえいるものの気持ちが全く乗らないので、まだ無理と拒否して
いることを伝えると、レゴ先生、爆笑していました。

週末は、2週間前にもいった銚子に行って銚子電鉄に乗り、
40年以上ぶりに訪れた宗吾霊堂で佐倉惣五郎の人形に手を合わせ実家へ。
IMG_5660.JPGIMG_5662.JPGニューピンクジンジャー号
IMG_5738.JPG古さを感じる人形でしたが行ってよかった


【リハビリ7週目】(月木の週2回)

月曜日のリハビリは代打で武井壮似の先生(20代)でとにかく明るく熱血という感じ。
私の在宅勤務の話を興味深く聞いていました。
テーピングするのが好きな先生らしく、上腕のあたりにテーピングしてもらいましたが、
していないのと比べると肩の固定感が強いというか、痛みが減るような気がしました。

翌日、翌々日はやむを得ず会社に出社。
早朝の電車で全く座ることが出来ず(副都心は遠いです)くたびれて会社に到着、
もう毎日会社に行くことは無理、改めて思った木曜日のリハビリはレゴ先生。

月曜日の武井壮似先生(レゴ先生の隣なので施術の様子が見える)が高校生のリハビリで
ヤル気を出すように褒めて励ましている様子を見て、先生によって違いがあること、
誰がよくて誰がダメということないものの、患者さんとの相性もあるんだろうな、
私はレゴ先生の施術が落ち着くので(毎回テンション高い武井壮似先生だともたない(笑))
いい先生と出会えたなあ、と思いながらリハビリを受けました。
関節を複雑に動かす動作で使う筋肉がまだ回復していないけれど少しずつ回復させて
いきましょうね、と励まされて道のりの長さを感じました。

そう、道のりはまだ長いのです。(まだ術後2ヶ月も経っていない)
リハビリはあくまでも補助的なもの、自分自身が頑張るしかないのだな、
そんな気持ちになりました。

翌金曜日は始発に乗って実家に移動して在宅勤務。
途中、婆1号を近所の病院まで連れていってコロナワクチン接種。
(その後は、一人でいけるから付き添い要らないと言われて付き添っていません)
週末はそのまま実家に泊まったのですが、骨折してから全く会っていない友人に
近々お伊勢参りにいくことを伝えると、
「この程度で済んでありがとうございますってお礼参りしてきたら?」という返事がきて、

この程度って。(V)o¥o(V)

何だか悶々とした気持ちになりました。
確かに命を取られたわけではないので、この程度、なのかもしれませんが、
骨折の激痛から手術してここまでやっと回復してきたところでそうやって言われると、
しかも言ったのが親しい友人だったりすると残念な気持ちになりますね。

まあ、私が転んで骨折しなければこんなイラつくこともなかったのですが(^-^;
今回の骨折は色々と考える機会が多かったなあ、一年経ってこの記事を書きながら
しみじみ感じています。


(やっぱり長く書いてしまいますね。。。 つづきます)




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骨と闘う2022~リハビリ(3~4週目)編~ [健康・お金]

まだリハビリ3週目ですが、どんどん書いてまいります。

【リハビリ3週目】(月水金の週3回)

夜中に痛みで何度か起きるものの痛み自体は少しずつ軽くなっているような感じ、
月曜日のリハビリではレゴ先生の丁寧な施術でかなり上まで手をあげることができて感激。
(腕を上げる=仰向けでレゴ先生が手をもって垂直に上げてくれる)
「三角巾で腕を吊るのもあと少しですね」と言われて前進していることを感じました。

と、久しぶりに酒友から連絡があったので骨折したことを伝えると驚かれ、
「じゃあ、完治したら呑もう」と言われたので、完治って言ったら早くて秋ごろだね、
と答えると更に驚かれました。(更に「お茶碗持てるの?」と聞いてきた(笑))

自分も骨折する前は同じように言っていたと思いますが、完治まで会えないとなると
(実際は今年の6月に完治と言われたのでそれまで会わないのかって(笑))
本当に人との接点が減るもので、そんなに付き合いがない人なら別に構いませんが、
普段から仲良くしている人でもそういう反応の人がいたのは新たな気づきというか、
自分が困った時とか弱った時にその人の違う側面が見えるものだなと思いました。

自分が期待しているほど他人は自分のことを心配するわけもなく、
私も期待し過ぎて勝手にがっかりするようなことが多かったかも、と、
自分自身の心の持ちようについても期待し過ぎを反省しました。

人と会って話がしたい、人の温かさに触れたい、普段よりもそういう気持が強くなるのと
反対に、実際会ってくれる人が本当に限定的(もともと友達少ないですし( 一一))で
在宅勤務が更にそこに追い打ちをかけるような、一番接点のあるのが理学療法士の
レゴ先生と骨折の先輩(婆1号)、という日々がこの後も長く続いた感じです。

この頃、食欲も少しずつ戻って来たので久しぶりに近所のラーメン屋さんに行って
骨折した話をしたところ、
IMG_5400.JPG味玉をサービスしてくれて
IMG_5401.JPG更にチャーシューも(^O^)/
「利き腕じゃなくて在宅勤務でまだよかったかもしれませんけど大変ですよね、
 早く治るといいですね!」
いつも明るいお兄さんですが、人の優しさに触れて思わず目頭熱くなりました。

仕事はオンライン会議(カメラオンの時はちゃんと片手でお化粧しました(笑))と
書類作成が続く毎日でしたが、アームホルダーをつけていてもPC操作は慣れてきた感じ、
水曜日のリハビリはレゴ先生に肩甲骨を優しくほぐしてもらっていたら半ボケ状態の
心地よさで終了。

金曜日のリハビリは、土砂降りの中を移動したので服も靴もびしょびしょ状態、
で、代打の先生(スポーツ刈り)、非常に明るい先生で(いつも大きな声が院内に響く)
おニャン子クラブみたいに手の先を肩につけるのをやって、お、できますね!と褒められ、
その後、首から腕回り、肩甲骨のコリをほぐしてもらい、気持ちよくて寝ていました。
起きてからは、座って膝に両手を置いてそのまま前にかがみながら手を伸ばす、
立って手をだらんとしながら腰の辺りをパンパン叩くといった動作の練習。
ちょっとずつ肩周りを動かしながら腕を動かせるようになってきたのを感じました。
この日、アームホルダーを外していいですよ、と言われたのですが、怖かったので、
その後も外出時にはアームホルダーをつけて移動しました。

週末は久しぶりに実家に帰りましたが、ベッドにシーツを敷いてくれる?と婆1号に頼まれ、
「いや、骨折していてまだ手を動かせないんだけど」とアームホルダー姿を見せると、
「あ、そっか、うつぼ、骨折していたんだよね、あははは」笑っていました。(笑)

婆1号の誕生日が近い頃だったので、かえってきてた兄と3人で
IMG_5405.JPGIMG_5404.JPGケーキと日本酒でお祝い
ただし、日本酒はこの1杯でやめておきました。
まだそんなに呑みたいという気持でもなかったので、そんな時もあるんだな、と
思いながらちびちびいただきましたが、お酒は健康のバロメーターだなあ、と
こんなところでも感じました。


【リハビリ4週目】(月金の週2回)

同僚の陰湿なメールに振り回された月曜日、リハビリはレゴ先生。
アームホルダー、とれてよかったですね、と言ってもらった後、
いつものように肩甲骨周りなどをほぐしてもらい、
「お茶碗くらいならもってもいいですよ」と言われて、早速自宅でお茶碗をもって
(激痛ではないけれどいまいち力が入りづらくてゆらゆらした感じ)
着実に前進しているのを感じました。

翌日の火曜日はもじゃもじゃ先生の診察があったのでGoogleマップ先生で
調べて初めて病院まで歩いてみました。1時間弱。
レントゲンの後、もじゃもじゃ先生に「リハビリどうですか?」と聞かれて、
「レゴ先生のお陰で前進しています。お茶碗持っていいって言われました」というと
「上腕に入れたプレートがついてきているから頑張りましょうね、
 じゃあ、親指を後ろに回して背骨につけられるか見せてください」
笑いながら難しそうなことを言ってきたもじゃもじゃ先生。
背中.png下手な絵ですみませんのぉ
右手が背中の真ん中くらいまで親指をあげられるのに対して、
左手は背中の方に腕を回すのが精一杯、おまけにちょっと痛かったりして、
「せんせい、、、ここが限界です。。。」と答えると、
「いやいや、順調ですよ、この調子、頑張りましょう!」励ましてくれました。

そして、私にとって大事な質問をしてみました。
「先生、お酒は飲んでもいいんでしょうか?」って。
「暴れない程度なら呑んでもいいですよ、お酒ってカルシウム形成阻害要因だから
 転んで臓器にも負担かけてるからね」、先生、満面の笑みで答えてくれました。

このやりとりで3分くらい。診察時間が短いというのは重篤でないということ、
快復に向かっているのだと思いながら病院を後にしました。

その翌日は出社。
早朝の電車に乗って(怖いのでアームホルダーをつけていきましたが当然座れない)
会社に行くと、いつも近くに座っているおじさんが「うつぼさん、リハビリ進んでる?」
と聞いてくれたので、アームホルダーがとれたこと、手がすしざんまい社長くらいまで
あげられるようになっといいながら見せたら拍手してくれました。
すしざんまい.png下手だけどなんか描いてみたかった
帰りに久しぶりに以前よく通っていた小料理屋さんに行って軽く呑み、
翌日は在宅勤務、そして金曜日はレゴ先生のリハビリ。

「もじゃもじゃ先生のカルテに順調と書いてあってよかったですね」と言って後、
顔を洗う、耳を触る、手をできるだけ上げる、両手でやってみてください、と
私の進捗状況を確認した後にマッサージ。
理学療法士の先生は褒め上手ですね、という話をしたら照れられてしまったのですが、
半世紀以上生きてきて、更に社会人になってから褒めれることがなかったので、
うつぼさんはいつもリラックスして変に力が入っていなくていいですね、
だんだん手が上がるようになってきましたね、などなどとにかく否定しない姿勢に
リハビリって当然理学療法士の技量も大事だけれど心理的に患者がリラックスしたり
自信を持てるようにすることも心掛けてくれていて有難い気持ちになりました。
この日は、理学療法士というお仕事について色々お話しましたが、婆1号の骨折で
知りましたが、自分も骨折して理学療法士のお仕事の一端を見ることができました。
また、「すしざんまい」の話をしたらレゴ先生、受けていました。(笑)

すしざんまいまで出来るようになったのだから、この先の目標は左手を上まで上げて
バンザイできるようになることだとこの頃思うようになりました。
アームホルダーを外しても手をぶらんと下げられず、吊っていた時のような恰好に
なってしまうのと、寝るときに左肩を下にできないという不便さはありますが、
少しずつ前に進んでいるのは実感できたので自信がついてきました。

この週の週末は銚子電鉄に乗った後、実家に帰ってのんびり、
翌週に続きます。


(結局長くなっちゃったので、つづきます)



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骨と闘う2022~リハビリ(1~2週目)編~ [健康・お金]

ずいぶん長々書いておりましたが、ここからリハビリ(と時々診察)記事です。
序盤は細かく書いていますが、時間が経つにつれさっぱりしていきますので
よろしければ気長に読んでやってください。<m(__)m>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

転んでから12日目に手術して、その翌々日に退院、その翌日から職場復帰です。
(といっても在宅勤務なので満員電車に乗らずに済みました(^-^;)
退院後からリハビリ卒業まで10か月(実質9ヵ月)と長丁場になりましたが、
備忘録として記しておこうと思います。

【リハビリ1週目】(月水金の週3回)

月曜日。
痛み止めと自宅に戻ってきてほっとしたからなのか思っていたより眠れた、
とはいえ、朝5時に腕の痛みで起床。
術後3週間は腕を動かさず固定して下さいと言われたのでアームホルダーを装着し、
朝7時半から在宅勤務を開始して、ご迷惑をおかけしましたと上司、同僚にメールすると、
私の業務の大半がシワ寄せされた同僚も、2年前に上腕を骨折した上司も、
無理せず大事にしてください、と一見心配しているように書いてきたものの、
復帰したんだからちゃんと仕事しろ、と言いたげな雰囲気が漂う返信でした。(:_;)

確かに一年で一番繁忙期に入院して迷惑をかけたのは私で申し訳なく思いながら
夕方まで仕事して、業後はリハビリを行うクリニックに向かいました。
最初はクリニックの担当医の診察で、レントゲンを見てきれいにプレート入ってますね!
さすが○○(⇐もじゃもじゃ)先生です!手をグーパーして浮腫まないように気を付けて
くださいね、と言って2分くらいで診察終了。

続くリハビリの担当(理学療法士)はレゴでよく見かける子供の人形にそっくりで
その後、リハビリの度に心の中で「レゴ先生」と呼んでいる自分がおりました。(笑)
アームホルダーを外して横になって肩甲骨周りを含めてほぐしてもらうと
日中同じ姿勢(腕を固定)でいるせいかほぐれて気持ち良く寝落ちしそうになりました。
もじゃもじゃ先生に言われたとおり保冷剤で傷口を冷やしていたことを褒められて(嬉)
最初からこれだけ動くのはいいですよと褒められて悪い気はしませんでした。(^-^)
最初からリハビリを気持ちいいと感じる人は少数で、痛いから触らないで、という人が
圧倒的に多いそうですが、私の場合、痛いけれど気持ちいいという複雑な感覚で
退院後のリハビリ1回目を終えました。
婆1号に報告すると、「お互いリハビリ頑張ろうね」と励まされ、思わず涙。(:_;)
(婆1号も脊柱管狭窄症で腰が痛いと近所の整形外科に時折リハビリに通っています)

リハビリ2回目の水曜日。
久しぶりにジーパンが履けて感激。(骨折後ウェストがゴムのズボンをはいていた)
とはいえ、左手を使えず、右手だけでジーパンを引き上げるのにかなり時間がかかり、
これはパンツを履く時も同様だったのですが、左手が使える有難みを改めて感じました。
骨折してからはお酒を呑む気にならず(痛み止めを服用中ですし)
食も細くなっていたので体重が減って骨折ダイエットみたいです。(笑)

左腕をアームホルダーで固定しているものの片手タイピングはやはり効率が悪いので、
アームホルダーから指を出して何とか両手でタイピングしながら仕事していると、
そのせいか左肘が浮腫んで熱っぽくなり傷口以外に肘にも保冷剤を当てました。
夕方に終業して電車に乗ってリハビリに行くと(今回はレゴ先生ではなく違う先生)、
左肩あたりの筋肉のこわばりをほぐしてもらったのはよかったのですが、
左肘の腫れについて相談すると、ある程度仕方ないでしょう、左腕を右手で支えるとか、
工夫してみてくださいと淡々とした感じで言われて終了しました。

往復とも電車で行ったのですが、駅には前を見ていない歩きスマホだらけ、
自分の左腕にぶつかってくるんじゃないかという恐怖感いっぱいでしたが、
(アームホルダーをつけていても気づかない人が大半なのかな)
自分がケガをすると日頃気にしていなかった光景に感じることがあるものですね。
ノンアル生活もなんとなく馴染んできましたが、横向きでは寝られないので
左腕の下にバスタオルを畳んで敷いて(痛み&むくみ対策のつもり)就寝。

この翌日の木曜日、主治医(もじゃもじゃ先生)の診察予約も入っていました。
朝一番に病院に行ってレントゲンをとったのですが、入院前の担当者ではなく、
若くて感じいい先生でホッとして、その10分後くらいにもじゃもじゃ先生の診察。
リハビリうまくいってる?と聞きながら傷口に貼ってあった絆創膏を剥がしてくれました。
傷口の上に貼ってある細かいテープは自然に剥がれるから自分で剥がさないでね、
という注意の他、上腕に入れたプレートは最低一年はそのまま入れないといけないけれど、
そのくらい時間をかけないと上腕がきちんと肩につかないから我慢してくださいね、
その後は外しても外さなくてもいいけれど、プレートは外した方が動きは軽くなるから、
(要は外すことを推奨)という説明と1か月半後に診察の予約を入れて終了しました。

20年前の胆石手術の時はぶちぶちと縫った糸を切ってもらいましたが、
今回は抜糸もなく(傷口と内側の筋膜を縫い合わせるときに使った糸は自然に溶けるらしい)
医療の進歩にびっくりです。
IMG_5366.JPG帰宅後に記念撮影。我ながら怖い絵面です。
この頃には入院前から入院中に手の先まで広がっていた内出血も引き始めて
ホラーなのは傷口付近だけ、という感じになりました。

もじゃもじゃ先生との出会いは本当に運がよかったかもしれません。
(たまたま先生が外来担当の曜日に私が紹介状を持って行ったので)
悲壮感漂う私を診察して手術して励ましてくれる先生には本当に感謝です。

診察後、入院時の費用も合わせて支払ったのですが、クレジットカードが使えるので、
期せずしてJALのマイルがたっぷり貯まりました。(笑)
(その後のリハビリ代もJALカードで支払っているのでこつこつマイル貯まってます)


リハビリ3回目の金曜日、朝いつものように朝5時に目が覚めて朝から在宅勤務、
夕方リハビリに行くとレゴ先生が傷口を見て「綺麗に処置されていますね」と一言。
IMG_5366.JPG良く分からないけど、綺麗に処置されているんだ、これ。
こわばっている筋肉をほぐしてもらって寝落ちしそうになると、
後半では、自分で動かせないところまで左腕を角度をつけて動かしてもらって痛気持ちよく、
(角度をつけてといっても大して動くわけではないので本当にちょっぴり)
リハビリ中リラックスしてるのが良いですよと褒めてもらって単純に喜んだのですが、
社会人になってからこんなに褒められるのは初めてかもしれません。(笑)
IMG_5370.JPG1週間がんばったご褒美にティラミス
この頃、呑まない代わりに甘いものを欲する様になっていたのですが、
お酒解禁まであと1か月くらいは我慢かな、と思いながら食べるスイーツは
テンションが上がりました。(^-^)
退院後最初の週末は実家に帰らず(長時間電車に乗って移動するのが怖かった)
自宅でごろごろしながら映画を観て近くを散歩したりまったり過ごしました。
酒友(鎖骨骨折経験者)が退院祝いで呑みましょうと連絡をくれたものの、
東京まで呑みに行く気力もなく、お酒解禁ももうちょっと先かなとやんわりお断り。
この頃、色々な人が連絡をくれたのですが、良くなっている?と聞かれて、
目に見えてぐんぐん回復しているわけないし、と悶々とした気持ちになることもあって、
自分に余裕がない時に顔が見えないコミュニケーションをとる難しさを感じました。


【リハビリ2週目】(月水金の週3回)

月曜日。

痛み止めをやめたせいか、腕を伸ばして寝ていたら痛くなって目が覚めて、
保冷剤で冷やしながら痛み止め(処方された分がなくなっていたので自分で購入)を
飲んだのですが、痛み止めがあるとないとではずいぶん違うんだな、と思いました。
タイピングが多い業務で相変わらず左肘が浮腫みがちの中、夕方リハビリへ。
整形外科へリハビリに来る人が世の中こんなにたくさんいるんだと驚いたのですが
首を牽引している人(牽引中メロディが流れている)、歩行訓練している人、
私も腕が全然上がらないからリハビリに来ているわけですが、他の患者さんたちが
理学療法士の先生と一緒に一生懸命体を動かす様子を見ると私も地道にやらないと
いけないなという気持ちになりました。

この日のリハビリもレゴ先生の予約がとれず違う先生でしたが、スポーツ刈りで
声が大きく、スマイル全開で褒め上手な明るい先生でした。
首の筋肉をほぐしてもらってから手のひらのマッサージで思わず寝落ち、
ハードな中国整体のソフト版という感じなのですが、とにかく心地よいひと時でした。
手を動かす練習では褒められて(レゴ先生より強めに褒めてくれる)、
この調子で頑張りましょうと言われて終了。

この日、入院時の部屋着やタオルの請求書が届いたのでコンビニで振り込みましたが、
部屋着は2日に1回交換、なのに、入院日数分請求される理不尽さを感じつつ、
でも、血まみれシーツの交換代を追加で請求されていないので仕方ないか、
という気持ちになりました。
昔は入院というとあれこれ準備しないといけなかったのが、下着くらいの準備で
あとは借りたり購入出来たりするのは便利ですね。

この翌日、在宅勤務ではできない用事があって副都心にある会社に出社しました。
アームホルダーを装着して、PCの入ったカバンを右肩にかけて早朝に自宅を出発。
きちんと治るまで無理しないで、と言った上司の指示での仕事で出社したので、
発言が矛盾しているのでは?という気持だったのですが、
朝の通勤電車、アームホルダーを着けてるくらいでは誰も気づかない?らしく、
大手町あたりでやっと座れた、と思ったらその数駅先で乗り換えなので下車、
片腕を吊っているのでバランスが悪く、混雑する車内で揺れてぶつかられそうになると
ぴくッと身構えてしまい(あまり緊張すると骨折したあたりの筋肉がものすごく痛い)
緊張しっぱなしで会社最寄り駅に着いた頃には憔悴状態でした。

自宅から1時間半、やっと会社に着くと(会社遠い)さすがに社内ではアームホルダーに
気づいた人たちが心配してくれて人の優しさに触れてジワリました。。(:_;)
社長にも会えたので入院時のお見舞いメッセージのお礼を伝えると
「リハビリしないとちゃんと治らないから地道に頑張ってね」
と、過去に肩を骨折してリハビリを途中でやめてしまい腕が中途半端にしか上がらない
自らの経験を話してくれました。骨折経験者の話を聞くとリハビリは真面目にやらないと
いけないなという気持に改めてなりますね。
仕事を終えて早めに会社を出たのが奏功し、帰りはなんとか電車で座れましたが
在宅勤務に慣れきっていたので電車通勤の緊張でその日は早寝爆睡でした。

翌日の水曜日はリハビリ。
武井壮似の若い先生で(何かする度に「ヨイショ!」というのが口癖)、
肩をほぐしてもらいながら、腕を伸ばして寝ていると痛くて目が覚めると話すと 
骨折した後の肩や上腕の強張りはある程度仕方ないんですよね、左肩の下にタオルを
敷くと痛みが和らぎますからやってみてくださいとアドバイスをもらいました。
(既にそれはやっていてそれでも痛いんです、とは言えなかった)
その後、腕を50度くらいの角度まで上げてもらい(この頃自分では動かせない)、
腕、結構上がりますね!と褒められました。
自分で上げたわけではないのですが褒められる、でも悪い気はしません。(笑)

IMG_5364.JPG手術前に点滴失敗されたその後
アンケートとかあったらあのナースたちのことを絶対書こうと思っていたのですが
そういう話もなかったので怒りのぶつけどころがなく、退院後にどんどん広がっていった
内出血を見ては(肩と違う意味で痛かった)その時の様子を思い出しました。
結局この内出血がきれいに消えたのはこの2週間後くらいですが、
こうやって記事を書いていると思い出が更新されていきます。(笑)

リハビリ後、左肩の下にタオルを厚めに敷いて寝たのですが、やはり痛くて夜中目が覚め、
市販の痛み止めをのんだら朝までぐっすり眠れました。
痛みが続くと先が見えないような気がして精神的に凹みがちになるもので、
本当に痛い時は薬に頼る方がいいと思いつつ、この痛みがなくなるようにリハビリを
続けないといけないんだろうな、と、この週3回目のリハビリにいきました。

前回と同じ武井壮似の先生で予約時刻を15分過ぎても呼ばれないので受付で聞いてみると
リハビリ内容によって遅れることもありますからと言われて待ちましたが、
結局予約時刻を20分過ぎてから、なぜかレゴ先生に呼ばれて20分間のリハビリ。
背中と肩をほぐしてもらってから肩を動かして角度をつけて腕を上げてもらいました。

この週末、けーすけ兄の上京に合わせてsnotira姐と3人でご飯。
IMG_5371.JPG赤坂のanikoさん
会社以外では初めての東京。
お店に行く前、けーすけ兄と一緒にメトロポリタン美術館展を楽しみましたが、
アームホルダーで腕を吊りながらぶつかるんじゃないかとドキドキしつつ、
芸術に美味しいお料理に楽しい会話で盛り上がりました。
痛いと後ろ向きになりがちだけれど前向きにならないとね、と2人に言われ、
3人でお伊勢参り行く、という先々の目標が出来たこと、ちゃんと旅に行けるように、
それに向かってリハビリを頑張っていこうという気持ちになりました。

この翌日、片道1時間半かけて実家に帰り、婆1号に入院中のお礼を伝え、
IMG_5398.JPG2人でモーニング
当時はまだ婆1号が運転免許を持っていたので運転してもらい、
高校時代から通っている美容院で伸び伸びの髪の毛をカットしてもらいさっぱり。
取敢えず退院したことでホッとしている婆1号の表情に心配と迷惑をかけたことを
申し訳なく思いました。

まだ2週目なのですが、長くなってきたので続きます。

(つづく)


タグ:骨折
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骨と闘う2022~術後から退院するまで編④~ [健康・お金]

リハビリが終わって病室に戻り、再びKさん、Aさんと井戸端会議。

2人が体の前につけているクッション2個(そこに手術した手を固定)について
大変そうですね、と聞いてみると、数万円するらしく、しかも買い取りで、
こんなもん退院したら使わないんだからレンタルにしてくれればいいのに、
と2人とも不満そうでした。確かに、松葉杖は病院でレンタルしてくれますが
クッションは衛生面で(布だし)レンタルしづらいのかもしれませんね。

他にはAさんが京都出身というお話に飛びつくと、昨年訪れた修学院離宮の近くに
ご実家があって、自然がいっぱいの故郷が自慢と仰っていました。
他にもKさんのお仕事の話や(得意なお料理を仕事にしているという話を聞いて尊敬)、
3月に入院したものの、同室にコロナ陽性者が発生したために手術日が決まっていたのに
一旦退院させられて、今回やっと入院、手術が出来た話などを聞きました。
こういう時、話の切れ目が見つからないのでエンドレスな感じでしたが(笑)
翌日は退院するし、こういうのもある意味社会勉強だし、と思ってお話しました。
3週間入院だったらこの状況、きつかったかもしれません。(^-^;

夕方5時ごろ、夜勤の看護師さんが来たので各自ベッドに戻ってご挨拶、
IMG_5362.JPGあっと言う間に夕食
かぼちゃにサツマイモ、が両方出てきたのでどっちか片方でもよいかな、と
思いながら殆ど食べきりました。

その後、検温時に眠剤をお願いしてみました。
術後2晩、熟睡出来たのかよくわからなかったのでこの日は眠りたい、と思って
お願いしたのですが、Kさん、Aさんもお願いしていたので3人爆睡できそうです。(笑)

その後は、薬剤師の先生がやってきて、病院で処方された薬(痛み止めと胃薬)、と
持参した薬(血圧)を退院時に返却しますと錠剤の残数の確認をしていったのですが、
ものすごく笑顔を作っていて(骨粗しょう症ナースと真逆)その笑顔にどう反応して
よいのかよく分からずこれはこれでちょっと怖かった、、、です。

消灯少し前、看護師さんが持ってきてくれた眠剤を飲んで、でもすぐ眠くならず、
と思っていたら、Kさん、Aさんがすぐいびきをかき始めたので効き目あるんだと
思っていると、Aさんが寝言なのか奇声をあげて(何を言っているか分からない)
更に眠れず、、と思ったら私も寝ていました。起きたら朝4時。ぐっすりです。

朝ごはんを食べたら退院です。(^O^)/

6時の起床後、窓を開けてKさん、Aさんに挨拶してから井戸端会議。(笑)
私の前に入院していた人について話を聞いたのですが、なかなか凄い人で、
60代半ばで毎日ロング缶のアルコール(ビールやチューハイ)を6本呑むのが日課、
つまみは殆ど食べず、酔って転両足の半月板を損傷、3週間入院して、
松葉づえをつきながら退院していった話に、上には上がいるんだ、、、
いや、私も気を付けないとという気持になりました。(^-^;
他には、私の在宅勤務の話(定期券がないといったら驚かれた)や、
入院前のPCR検査で病院に来て帰るときに電車に乗ったら歩きスマホだらけで
怖かった話など、Kさん、Aさんにしてみれば年少の私も結構興味深かったようです。
IMG_5363.JPG退院日の朝ごはん
業務用?オムレツ、久しぶりと思いながらこの日も完食しました。
病院食にあまり期待していなかったのですが、入院期間が短いのと熱い物は熱く、
冷たいものは冷たく提供してくれることにも驚きつつ毎回美味しくいただけました。

食後は歯磨きしてなんとか着替えて(袖に腕を通すのに難儀)、
荷物をエコバッグなどに詰め込んで(コロコロなくても詰め切れた)
ただ、パソコンが重いので背負って帰るの面倒だなと思いながら、
婆1号がやってくるのを待っていると、姐さんナースが現れて、
「うつぼさん、リハビリがんばってね、お互い呑みすぎに気をつけましょうね!」
姐さんナースらしい言葉をかけてくれました。(笑)

9時過ぎになると、9時半に来るように言っておいた婆1号が到着し、
看護師さんが慌ただしく呼びに来たので、そのままKさん、Aさんに
短い間でしたがお世話になりました、とご挨拶して病室を出て階下に降りて
婆1号と合流してタクシーを呼んだら婆1号が病院まで乗って来たタクシーでした。(笑)

あっと言う間に自宅に着いて、やっぱり汚くても自宅がいいわぁ、と思っていたら
「うつぼは明日から仕事なの?」と婆1号が聞いてきたので、
「うん、明日から仕事です」と答えると、
「じゃあ、私がここにいても邪魔だし、私もここは落ち着かないから帰るね」と
お昼ごはんを一緒に食べたら帰っていきました。

帰り際、
「お前の骨折が1年遅かったら私は保証人になれなかったかもしれないし、
 手術にも立ち会えなかったかもしれないから、転んだのが今年でよかったよ」
と、笑いながら帰っていきました。

80半ば(四捨五入すると90代)の母にはるばる電車できてもらって
明日から仕事だから帰れ、みたいな感じで申し訳ない気持ちと、
母でもあり、骨折の先輩でもある人の存在の大きさには感謝しかありません。

婆1号が帰った後、炭カルのごみ袋を左肩にかけてシャワーを浴びてさっぱりしたら、
リハビリに行きやすい(と言うか日常生活しやすい)ボタンシャツをネットで探して
タンクトップと合わせてポチリ。
患部を冷やすのにアイスノンも買ったら大きすぎて患部に当てることができず(笑)
患部には自宅の冷凍庫にたくさんあった保冷剤を使うことにしました。

その後は、退院しましたメールを上司と同僚に送り、ボンヤリテレビを見て、
コンビニに買い物にいって早めの夕食後(久しぶりの納豆が美味でした)
病院と同じく9時消灯、気づけば眠っていました。

翌日から長いリハビリ生活が始まります。
腐らずこつこつ地道にがんばります。(^-^)


(つづく)




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骨と闘う2022~術後から退院するまで編③~ [健康・お金]

痛みもあってなかなか眠れぬまま迎えた術後2日目の朝、
あと1日ちょっとで退院という嬉しさがあるものの寝不足気味です。(=_=)

起床タイムになって物凄い眠気が襲ってきたのですが、
看護師さんがやってくるので二度寝も出来ず、
歯磨き後、氷をもらってきて患部を冷やしながら
ドライシャンプー(シャワー浴びられないので)で頭さっぱり。

友人数人から様子をうかがうLINEやメールが届いたのですが、
タイピングする気力もなく(痛くて長時間スマホを操作できない)
「痛みはありますが大丈夫です」程度の返事を返すのみでした。
IMG_5360.JPG朝ごはん
久しぶりに食べた鮭のふりかけが美味しくて(ウィンナーにケチャップも久しぶり)
ありがたく完食しましたが、牛乳を飲むとテキメンにお腹にきくので快腸でした。
(というか牛乳をのまなくてもいつも快腸な私です)

PCで新聞を読んだりYouTubeを観たりしながら過ごしていると、9時過ぎに回診。
毎日違う先生が担当されるのですが、この日の先生は消毒の仕方(拭き方)が結構強めで
泣くほどではないものの痛くて小声で唸ってしまいました。
前日より小さい絆創膏を貼って、退院後の診察(もじゃもじゃ先生)までこのままで
過ごせます、防水だからシャワーも大丈夫ですが、直にシャワーを当てると絆創膏が
剥がれやすくなるので気を付けて、と言われて回診終了。
回診後、看護師さんに背中を拭いてもらって着替えてさっぱりしたら、
午前中はリハビリのみだったのでごろごろ映画を観ながらのんびりしました。

と、Kさんが、「うつぼさんはお仕事してるの?」とカーテン越しに聞いてきて、
「いえいえ、パソコンで映画とかYouTube観てたんです」と答えて、
そのまま3人の井戸端会議になりました。(笑)

腱板損傷のお二人、各々のこれまでの経緯についてお話を聞きました。
Kさんは転んだ後(腱が切れているのに)激痛ではないから大したことがないと思って
近所の整骨院に通ったものの一向に良くならず、次第に手が上がらなくなって、
やっとここ(入院している整形外科)にきて手術が必要と言われ。
入院して翌日は手術、というところで同室にコロナ陽性患者が発生し一旦退院、
その3か月後に仕切り直しで再度入院しやっと手術を受けたら、術後2日は激痛で
本当にびっくりしちゃったわねぇ、と語っていました。
Aさんも原付を運転中に転倒して肩を打った、と思う程度だったのが手が上がらず、
おかしいなと思って診察してもらって腱板損傷と言われて入院、手術したそうです。

うつぼさんはどうだった?と聞かれて、骨折した翌日くらいから激痛だったものの
骨折と思わず、近所の整形外科で折れちゃってるねと言われて紹介状をもらって
ここにきて10日くらいで入院できたからラッキーでした、と話したら、
お互い早く退院してリハビリがんばらないとね、やっぱり入院っていやよね、
境遇が同じ人たちが集まると励まし合えるのがいいな、と思いました。IMG_5361.JPGお昼ごはん
鶏むね肉の味噌漬けが美味しくて(パサパサしていなかった)完食。
久しぶりに食べた海苔佃煮でご飯もりもりでした。

食後ぼんやりしていたら理学療法士のKS先生がやってきてリハビリ室へ移動し、
この日も背中から肩のあたりを優しくほぐしてもらいながら、今後の予定について
説明を受けました。
退院して3週間くらい経てばでアームホルダーが外せるようになるものの、
それまでは肩を動かせないこと、でも、アームホルダーがとれたら今度は頑張って
肩を動かす練習をしないときちんと治らないこと、と言われたので、
10月ごろに夏休みをとって旅行したいんですが、と言うと、
その頃にはスーツケースもって旅行に行けるから大丈夫ですよ、旅行に行けるように
リハビリがんばりましょうね、と励ましてもらいました。

診察で入院、手術と言われた時と同じで、先が見えてくると明るい気持ちになれますね。
先に目標を設定しておくとそれに向けて頑張ろうという気になれるというか、
10月の旅行の手前にも、1週間、2週間先に外出などの予定を入れておけばそれに向けて
頑張ろうという気になれるだろうな、とKS先生との会話でもヤル気が出てきました。
理学療法士の先生って、全体的に若い人が多い印象だったのですが、KS先生もお父さんが
私と同い年(笑)、それでこんなにしっかりしているなんてさすが国家資格、と思いながら、
前日に骨粗しょう症診断にやってきた骨粗しょう症ナースの話をしたら、
ああ、●●さんのことかなあ、確かにそんな雰囲気ですよね、頷いていました。

先が見えない不安はたくさんありますが、手術が終わって一山越えた気分です。
あとは、自分が頑張るしかないんだなあと改めて思いました。


(つづく)


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骨と闘う~術後から退院するまで編②~ [健康・お金]

入院して2度目の珍事、今回はナース一人です。

「うつぼさん」ぼそっとカーテン越しに聞こえたので「はい」と答えると、
見たことのない看護師さんが現れました。

「骨粗しょう症専門の看護師で●●と申します。
 今回、うつぼさんが骨折されたのは『左上腕近位端骨折』ですが、
 これは骨粗しょう症による三大骨折なんです。
 分かりますか?骨粗しょう症が原因で起きた骨折かもしれないんです。
 うつぼさんの生活習慣から骨粗しょう症かどうか診断して、
 その可能性がある場合は検査、治療が必要になります。」

骨粗しょう症ナース、無表情。(´Д`)

ぼそぼそ淡々と、というか、どこか責めるような口調で語るので
どう反応してよいものか分からずじっと聞いていました。
初対面の私に(いくら専門とはいえ)、不摂生で骨粗しょう症になって骨折した、
みたいな烙印を押したいかのように(⇐どこか性悪説みたいな)見えました。
一通り説明を聞いた後、骨粗しょう症ナースの質問に答えていったのですが、
骨粗しょう症の原因で考えられるのって加齢もあると思いますが、
日常生活ではやはり飲酒と喫煙が大きいんですね。(骨粗しょう症に限らずですが)
過少申告してもばれそうだし、いや、過少申告するもんじゃないし、と、
お酒についても正直に答えた内容を診断シートに記入したナースは
「結果は分かり次第もってきますから」と去っていきました。

そして、30分後、骨粗しょう症ナース、無表情で病室に戻ってきました。
骨粗しょう症だったら、とドキドキしていたら、
「うつぼさん、先ほどの診断結果では骨粗しょう症ではなさそうです。 
 でも、お酒の量が多いのは事実です。気を付けてください。
 一応、結果については(もじゃもじゃ)先生に報告します。
 治療が必要かどうかは先生が判断しますから。」と言って去っていきました。

お酒の量について申告した時、日本酒と言っているのに書き込んでいたのは焼酎で、
いや、度数が違うからこれで骨粗しょう症になったらナースの記載が違うから、
と言おうかと思っていたのですが、それでも診断結果はそうでなかったので、
取敢えずホッとしました。

私が骨粗しょう症ではないのが残念というかそんなはずじゃない、と言いたげな、
ちょっと不貞腐れた雰囲気だったので、期待外れの結果でごめんなさい、
でもリハビリ頑張ろうと前向きな人に話するならもっと明るく話しかけほしいもの、
結果的には、その後のもじゃもじゃ先生の診察でも骨粗しょう症については言及なく、
先生は検査や治療の必要性を感じない程度の診断結果だったのかなと思っています。

年齢的に女性ホルモンが激減しているでしょうから、エストロゲンなどを
処方してもらうのもよいのだろうと思いますが、このあたりは同年代の友人に
聞いてみたら、処方している人もいればしていない人もいてまちまちでした。
でも、やっぱり処方して足りない分を補った方がいいのかなと思いました。

気づけば夕方5時。
術前の時間があれほど長かったのに比べるとこの日はあっという間でした。
夜勤の看護師さんが挨拶にきてくれてほどなくしたら夕食タイムです。
IMG_5359.JPGメインはお魚
塩分制限がないのか濃い味付けでしたが、退院したらこんなに多くの食材使って
自炊することもないんだし、とありがたく完食しました。

食後歯磨きしてから消灯まで映画を観てごろごろするかな、と思っていると、
外来の診察が終わったと思しきもじゃもじゃ先生が病室にきてくれました。

先生♪(^O^)/

回診後に貼り換えてもらった絆創膏を見て納得したようで、
「うつぼさん、傷口は痛くないですか?大丈夫?
 とにかく傷口は冷やしてくださいね、
 あとはグーパーグーパー、何度もやってくださいね。」
スマイルで去っていきました。
忙しい中、何度も様子を見に来てもらって恐縮と言うか有難いというか、です。

手術翌日、美味しく3食食べて出血もとまって痛みも薬でだいぶ抑えられているので
9時の消灯後は眠れるかな、と思っていたのですが、若干手先に痺れがあって、
上を向いて寝るときも、腕をどういう形で置けばよいのか分からず
(普通に腕を置くと肩甲骨あたりが痛くなって寝ても目が覚める、の繰り返し)
細切れに寝ていたら外が明るくなって6時の起床タイムになっていました。

退院まであと1日とちょっとです。

(つづく)

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骨と闘う2022~術後から退院するまで編①~ [健康・お金]

昨日のブログで己の内出血写真を載せてしまい(お目汚しすみません)ましたが、
ブログランキングのサムネイルって記事の1枚目の写真を使うんですね。
内出血.JPG何事かと思れたかも。(笑)
穏やかな風景の写真の隣にこんな内出血写真が載るようなことをしてしまい、
一時期とはいえご迷惑をおかけしました。。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

術後、眠れたのかよく分からないまま気づけば外が明るくなってきて、
6時の起床タイムとなりました。

病室から近い洗面所に患者さんが入れ替わりにやってきて賑やかですが、
私は導尿管を挿してあるのでまだ寝たきり(起きたらダメ)、
30分経ったところで看護師さんがやってきて管を外してもらったので起き上がり、
貰った濡れタオルで体を拭いてもらいましたが、出血がまだ続いていて、
シーツの背中が当たっていたところに大きな血のシミが出来ていました。(;゚Д゚)

私のがぁぁ。。。。(まるで血の海のようなシミ)

ちなみに日本国民で一番多いRh+A型です。

ビックリしている私に、
「骨は血を作るところですから骨折の手術をすると血が出やすいんですよね」
夜勤の看護師さん、ニコッと微笑みながら説明してくれました。

この歳になって知ること(今まで知らなかったこともどうなんだろう、ですが)が
まだまだあるんだな、と思っていたら37時間ぶりの食事が運ばれてきました。
IMG_5356.JPGお腹ぺこぺこ
牛乳、久しぶり。(最近は豆乳のんでいるので牛乳は5年以上ぶりくらい)
味付け海苔をごはんに巻いてモリモリ食べてあっと言う間に完食しました。
ごはんが美味しく食べられることに感謝です。(^-^)

久しぶりの牛乳がテキメンに効いてお腹がごろごろして洗手間にいってスッキリ。
その後、姐さんナースが登場し、「うつぼさん!無事手術終わってよかったです!」
朝からハイテンションな大声で声をかけられました。(笑)
「止血用にシートを沢山貼ってあって重いと思いますが、この後、回診がきて
 傷口を消毒した後もっと小さい絆創膏に貼り換えたらさっぱりしますからね、
 あと、めまいがあったらナースコールのボタンを押してください。」
と言って去っていきました。
姐さんナースの豪快な笑いと笑顔を観ると無事戻って来た、としみじみ感じます。

その後、朝8時ごろになると、もじゃもじゃ先生が登場しました。

先生♪ (^O^)/

手術室で見上げた手術着姿のもじゃもじゃ先生、いつもの姿に戻っていました。

「うつぼさん、どうですか?朝ごはん食べられましたか?」と聞く先生に
「空腹すぎてあっと言う間に完食しました。」と答えると、
「食欲あってよかったですね!」と言った後、簡単に手術について説明してくれました。

「うつぼさん、診察から手術まで10日くらい待機期間あったでしょ。
 その間にたくさんニクゲが出来ていてそれをとるのに時間がかかって
 予定より1時間くらい長引いてしまったんですが、きれいにニクゲもとれて
 上腕を整復してプレートで固定できたからあとはリハビリ頑張ってくださいね。」

血が出るのは術後仕方ない(朝きた看護師さんと同じ説明してくれました)からね、
回診の時にもっと小さい絆創膏に貼り換えてくれるからね、と言いながら
もじゃもじゃ先生は去っていきました。

ニクゲ(?_?)

先生がいなくなってからググって、「肉芽」と書くことを知りました。
見た目かなり生々しい単語ですが、怪我した部分を自分で治そうとして肉芽の組織を
作ってしまうそうで、ただ、そのままにして手術するとちゃんと整復してプレートを
固定できないので肉芽を削いだ、ということらしいです。

ちなみに、術後すぐもじゃもじゃ先生から説明を聞いた婆1号は、
「家で待っている間に余計なものが出来ていたからそれをとるのに時間がかかった」
と私に説明していました。
肉芽と言う言葉が頭にはいらず余計なものと記憶していたようです。(^-^;

その後もドレーンから血が垂れてナースコールしたり、なんて感じでしたが、
9時過ぎ、回診で私より若そうですがおそらく偉いポジションの先生が登場し、
「うつぼさん、これから消毒しましょうね」と言って止血シートをはがそうとして
それがかなり無理矢理な感じだったので同行していた看護師さんに注意され、
そーっとはがしてから傷口(かなり血まみれ)を消毒し、ドレーンを抜いてから
防水シートみたいなものがついた大判の絆創膏を貼ってくれました。
(これもよれた貼り方をして看護師に注意されていたものの貼り直しせず終了)
見た目、大きなサイズのスマホくらいのガーゼの上に一回り大きい防水シートが
貼ってある感じで、肩回りが見違えるくらいスッキリしてずっしりと重かったのが
とても軽くなりました。
回診までは患部を固定したプレートがそんなに重いのかと思っていたのですが
重かったのは止血シートと出血した自分の血だったようです。

その後、血まみれの病院着を脱いで新しい病院着に着替え(すっきり)、
やってきた薬剤師さんから退院までの薬の説明を受けた後、姐さんナースが再び登場、
血まみれになった三角巾の代わりにナースステーションにあった予備を貸してもらい、
血まみれシーツを交換してもらった後は、ナースステーションまで行って氷をもらって
患部を冷やし始めました。(これは退院するまでずっと継続)
フェイスタオルの両端を折って縫ってあるのでポケット状の袋になっていて、
そこに氷を入れて振り分け荷物のように肩にかけると氷が当たって冷えるのですが
氷がかなり大きいキューブ状でごつごつ当たるのが少々痛くて。( 一一)
とはいえ、冷やさないと傷口が落ち着かないし、という気持が前面に出ていたので
氷をもらって肩から乗せて患部をなるべく冷やすようにしていました。
IMG_5358.JPGあっと言う間にお昼ごはん
けんちんうどん(味濃いめでしたが美味)、常食だと麺類が出てくるみたいですが、
利き腕の腱板を手術したAさんは箸を使うのが大変なのでお茶碗ご飯の代わりに
おむすびを出してもらっていて、麺類の時もおむすびっだったので、
うどんを食べる私が羨ましいと言っていました。

こういう話を聞くと骨折したのが利き腕でなくてよかったのかもしれません。

前日Sさんが退院したので病室内はKさんとAさんの2人。
同じ病室なので時々井戸端会議に参加した方がいいかな、と参加しました。
互いの入院に至るまでの経緯や手術、退院後のリハビリ計画などを聞いていると
1か月くらい入院するKさん、Aさんと比べて私はあっと言う間に退院するものの、
リハビリはお互い長い道のりで頑張りましょうね、と励まし合いました。

その後、理学療法士の先生がやってきてリハビリ室に歩いていってリハビリ、
でしたが、この日は術後すぐで本格的なリハビリをすることもなく
肩や背中のあたりを優しくさすってもらい心地よい気分で終了。
併せて退院後のリハビリの予約をとってもらいましたが、
リハビリは暫くの間は週3回、退院後1か月くらいは肩を動かせませんが、
家でもアイシングは続けてくださいね、と念押しされました。

リハビリから戻ると今度は病院の会計担当の方がやってきて、
退院日がお休みなのでその日は支払手続きがないこと、
次の診察日(診察予約が入っていることをこの時初めて知る)に来院した際、
支払手続きしてくださいと言われました。
保証金(5万円)だけ持ってくればよかったなんて、、急いでATMで大金を
おろすことなかったのに(結局入院費用は後日クレジットカードで精算)と
お金が足りずに焦るよりはいいものの、なんだか無駄足だった気分になりました。

そして、入院時2回目の珍事が起きました。

(つづく)


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骨と闘う2022~手術当日編②~ [健康・お金]

嫌な予感がした点滴ですが、予感的中でした。(;_:)

中堅どころの看護師と研修中ぽい若い看護師の2人がやってきたのですが、
中堅看護師が「点滴つけますから」とぼそっといった後、研修中看護師に向かって
「あなたがやりなさい」と指示すると、研修中は明らかにテンパってしまい、
そんな表情を見たら私も不安になりました。((((;゚Д゚))))
研修中は中堅の様子をうかがうばかりで(私の顔は一切見ない)
「針を刺すところに印つけていいですか?」と中堅に聞いていましたが、
「印つけたって消毒したら消えちゃうよ、それでもいいなら印つけなさいよ」と
私に点滴するのに明らかに2人だけの世界でコミュニケーションしていました。

絶対うまくいかないって。( 一一)

「いつも採血でとりづらいので手の甲か手首でやってもらっていますから
 今回もそこで点滴の針を刺してもらえますか?」

主役は私(笑)なので2人の会話に参加してみました。
「いえ、大丈夫です」と中堅は私に答えると(何が大丈夫なのか謎)
「早くやりなさい」と研修中に指示していました。

研修中は、針を刺せそうな血管を探してもうまく見つからないような雰囲気で、
水性ペンで印をつけて、消毒して(印、消えました(笑))針を刺しましたが失敗、
針を少しだけ抜いて(抜ききると針は廃棄なので少しだけ抜くんですよね)
ポイントを探そうとしたので「それ、痛いし跡が残るからやめてください」と
強めに言ったのですが、その間に違うポイントに刺し直していたので激痛。(:_;)
「痛いからやめてくださいって言ってるんですけど」
再度言ったらやっと針を抜いてくれました。
過去に健康診断や献血(昔はやっていました)でこういうことが何度もあって
その度に、●●中毒患者みたいな針跡の内出血みたいな感じになるので
先にそうならないように手の甲や手首でとお願いしているのに無視してこれ。

痛いんだってば。(V)o¥o(V)

明かに自信ない表情でおどおどしている研修中にその場でやれといった中堅、
先輩の嫌がらせなのか研修中を不安にさせているだけに見えました。
患者を練習台にするんじゃないよと思っていると、今度は中堅が「私がやります」と
ポイントを探し始めたので、「手首辺りでやってもらえますか?」とお願いして、
針を刺したものの失敗し、少し抜いて刺し直したので、
「痛いからやめてください(V)o¥o(V)」
今度は完全怒り顔で言うと針を抜いてくれました。
そして、ガーゼをテープでとめて、「点滴、手術室でやってもらいますから」と言って
謝ることなく中堅と研修中は病室を出ていきました。
IMG_5354.JPG直後でこんな感じ ズキズキ痛いです
(痛む左手でスマホを持って震えながらなんとかこの写真を撮影したのは
 この惨状写真をブログの骨折記事で使う気満々だったからです(笑))
手前が研修中、奥が中堅が失敗した箇所。
この後の内出血の様子については退院後の記事でご紹介しますが直後から痛くて。(;_:)
血管を探しにくいのは私自身も申し訳ないと常々思っていますが、
特に中堅が感じ悪いというか不貞腐れた感じというか、失敗しても謝らずに去っていく、
こんな人も看護師にいるんだな、と残念な気持ちになりました。
(当然ですが、後日姐さんナースに報告してしまいました)
練習台にするなら血管探しやすい患者を選んでね、と思いながら、
病院に対する印象が一気にマイナスに振れてしまいました。

と、気持ちがマイナスに振れてしまったものの、
執刀するのはもじゃもじゃ先生だから!大丈夫だから!と自分に言い聞かせていると
手術開始30分前になりました。
洗手間に行ってすっきりし(とはいえ右手の針跡がズキズキ痛み)
T字パンツに履き替えて病室で待っていると、手術室担当の看護師さんがやってきて
前の手術が少々長引いて予定の30分遅れでスタートすると伝えてくれました。
その後、手術20分くらい前に家族待機室まで連れていってくれると、 
遠くパーテーション越しに立っている婆1号、骨折の先輩らしく余裕の表情で
「泣いても痛いのは治らないから手術に行ってらっしゃい!」と
手を振って見送ってくれました。

手術室に入って、名前と手術する箇所を伝えて手術台に乗って横になると、
担当看護師さん二人が内出血している右手を見て、
「痛かったでしょう、こんなに内出血していて」と申し訳なさそうな表情で、
私の希望通り手の甲に点滴の針を刺してくれました。
あっと言う間、しかも痛みなく一発で刺さったので、
あの中堅と研修中、来なくてよかったのでは?と思ってしまいました。

この後、前日も説明を聞いていましたが手術の流れの説明がありました。
IMG_5351 - コピー (3).JPG入室&確認済み
IMG_5351 - コピー (4).JPG
既にあれこれとモニターを付けられた状態だったので、これも済み。
IMG_5351 - コピー (5).JPGこれはこれから
最初に不織布マスクをつけたまま酸素マスクをして酸素を送り込んでから
麻酔薬を流したらあっと言う間に眠ってしまうので、
(その後、不織布マスクを外すと説明していました)
うつぼさんが次に意識があるのは覚醒したころになりますね、という説明。
麻酔と合わせて神経ブロック注射もうつ(痛みが緩和される)と言われました。
IMG_5351 - コピー.JPGうわ言言いませんように。(笑)
手術中、呼吸用の管を入れますが、覚醒しないと管を外せないので、
うつぼさんに話しかけますから反応してくださいね、確認してから管を抜いて
ベッドに移して病室までうつぼさんを運びますからね、という説明の後、
もじゃもじゃ先生が「はい、サインインしましょう」と声をかけ、
手術台に寝て天井を見ているところに看護師さん3人、もじゃもじゃ先生、ともう一人、
妙にテンション高い感じのおじさんがいて誰?と思ったら麻酔科の先生でした。
もういちど自分で名前と手術箇所を言って全員で確認してから手術が始まりました。

麻酔科の先生がテンション高めに説明しながら麻酔の処置をしてくれたのですが、
酸素マスクをつけて酸素を吸って、点滴からも麻酔薬を入れて、マスク越しに
薬品のような匂いがした、、、と思ったら、もう寝ていました。

気づけばベッドに乗って手術室を出たところで、
(管を抜く前の確認は全然記憶にないのですがちゃんと答えていたらしい)
婆1号の顔が見えて、でも何を言っているのかよく分からなくてヘラヘラしながら
病室に戻りました。

スマホに手を伸ばして時間を見ると3時間半経っていたので予定より1時間長引いたんだ、
と20年前に比べたら多少シャキッとしている感じはあるもののまだぼんやりした状態で
時間だけ確認して、あとはボーっとしていました。

婆1号に立ち会ってくれてありがとうございました、とメールをすると、
先生の説明を聞いたけど、たくさん金属を入れてもらったみたいでお金持ちになったね、
という返事がきて、さすが骨折の先輩は笑わせてくれる、と心の中で爆笑。

その他、友人数人にSMSで手術が終わって病室に戻って来たことを伝えましたが、
「どうだった?」という返事が一人から返ってきました。
知りたい気持ちは分かるけれどお疲れ様くらい言えないのかー!とイラつきましたが
骨折したり手術したことがないとこういう反応になってしまいがちなのかもしれませんね。

病室に戻ってきてから3時間くらいは看護師さんが1時間おきに見に来てくれて
酸素飽和度が上がったところで酸素マスクを外してもらい、夜中も1時間くらいおきに
看護師さんが見にきてくれたのもあって全く眠れませんでした。
夜中、前日手術したAさんがナースコールを連打し痛みを訴えて座薬を入れてもらうと
(腱板損傷の手術は術後2日くらい物凄く痛いらしいです)
今度はいきびきをかいて爆睡し始める様子をカーテン越しに感じながら
朝方までぼんやりしていた感じです。

全身麻酔で体温が下がるので術後は電気毛布をかけてもらっていたのですが
(20年前はベッドに敷いてその上で寝ていましたが今回は上からかけて)
体温が比較的早く戻ったらしく、これも酸素マスクの1時間後くらいに外してもらい、
このあたりは20年前よりも快適な感じでしたが、傷口に挿していた細いドレーンから
血がこぼれていたらしく、看護師さんがそれを見つける度に傷口の上から防水機能が
ついている絆創膏のようなものを貼っていったのですが、明け方に来た看護師さんが
ペット用のおしっこシート位のサイズの長方形の防水シートを肩から腕にかけて
巻きつけるように貼っていきました。
登板後のメジャーリーガー(投手)が肩をアイシングしているような、
肩回りが防水シートだらけで巨大化している自分を想像しながら朝を迎えました。

退院まであと2日半!


(つづく)



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骨と闘う2022~手術当日編①~ [健康・お金]

手術前日、久しぶりの9時消灯で病室が真っ暗になったのですが、
昼寝を我慢した割には眠くならず、意外とベッドが狭くて落ち着かないのと、
隣のAさん(この日に腱板手術)を筆頭におばあちゃんたちのいびきが大きくて
(注:私もかなりの大音響でいびきをかくのですが先に眠ったもん勝ちという感じ)
なかなか眠れない、と思ったら、いつの間にか寝入っていました。
と、Aさんが痛みでナースコールする度に私もぼんやり目が覚めて、
私も術後はこうなるんだろうな、と思いながらうとうとしていたら朝4時。
6時の起床まではなるべく洗手間や洗面所の使用は控えるように言われていたのですが
我慢できずに洗手間に行ってさっぱりしてからベッドに戻り、6時近くになったら
急に眠気が襲ってきたところで天井から優しい音量で起床のアナウンスが流れました。
6時半には看護師さんがやってきて血圧、酸素飽和度の測定と検温。

Sさんはこの日退院なので既にお着換えしていましたが、
入院が長かったのでせっかく白髪染めしたのに生え際が白くなってきちゃった、
家に帰ったら染めないと、と嬉しそうに言っている姿に、白髪染めをいつやめるか問題は
誰にでもあるんだな、と思いました。
婆1号は白髪染めをやめて1年くらい中途半端な状態でしたが、
皆さん、中途半端な時期が嫌だとなかなか染めるのをやめられないみたいですね。
という私は染めていないので(年の割に白髪が少ないらしい)白髪が増えてきたらそのまま
白髪婆の道を一直線の予定です。(^-^)

前日手術したAさんはやっとT字パンツから解放されて普通のパンツに履き替え
(20年前の入院時はT字帯でしたが、現在はパンツタイプに進化していてびっくり)
「昨日痛くて全然眠れなかったわぁ~」とKさんにこぼしていましたが、
いえいえ、消灯後まっ先にいびきかいて寝ていたのはAさんです。(笑)

Aさん、Kさん、Sさん3人は朝から「息子の嫁」について話をしていましたが、
食器の洗い方とか洗濯の干し方とか気になっても注意できないし、
大事にしないと機嫌悪くなるから大変よね、と楽しそうに話していました。
こういう話、婆1号もしているので嫁姑問題はどこにでもあるんですね。(笑)

この日は朝ごはんも昼ごはんも食べられないので(手術は夕方5時くらい)、
IMG_5349.JPGこれを飲みます
朝から午後1時くらいまでに2本飲み切って下さいと言われて飲み始めましたが
ペットボトルの蓋って開けるのに力が要るんですね、軽く左手をペットボトルに添えて
右手で蓋を開けようとしたら、左上腕に振動が伝わって激痛が走り涙目になりました。
2本目はボトルを足の間に挟んで左手に振動がなるべく伝わらないように開けたので
涙目にはなりませんでしたが、何も考えず負担なく日常生活を過ごせることって
ありがたいことなんだな、と改めて思いました。

ちなみにこの経口補水液、マジで美味しくなかったです。(笑)

常温で飲みましたがなかなか飲み進まず、4時間かけてやっと1本飲み切り、
その頃にSさんが退院し、その後3時間でなんとかもう1本飲み切りましたが、
これ、二度と飲みたくないです。(:_;)

と、経口補水液と格闘しながら、
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こんな感じのアニメがAmazonプライムで観られたのでPCでちまちま見ていると、
朝9時(外来開始直前)にもじゃもじゃ先生が病室現れて、
「おはよう、うつぼさん!これからマジックで切るところと神経ブロック注射を
 打つ場所に印をつけますね!」と言いながら
「お名前と今日どこを手術するか言ってください」と聞いてききたので、
「うつぼです。本日は左上腕を手術して頂く予定です」と答えると
「はい、いいですよ!この質問、手術室でも聞きますからね!
 不安かもしれないけれど、大丈夫だからね!」と言いながらマーキングして、
「またあとでね!」と言いながら去っていきました。
こういうやりとりで安心感ともじゃもじゃ先生への信頼が増していきました。(^-^)

その後、この日の担当の看護師さんによる検温、血圧、酸素飽和度測定、と院内回診。
といっても手術前なので、「手術まで時間がありますけれどリラックスしてくださいね」
と、回診担当の先生(偉い人らしい)は笑顔で声をかけてくれました。

※昨年の骨折記事、スマホにメモを書いていたものを見ながら書いているのですが、
 手術当日の回診担当の先生のことを偉い人らしい、と書いていて名前もメモして
 あったのを改めてみたところ、なんと、今年の骨折の主治医でした。
 こんな時にメモを残しておくと色々気づく事もあるものですね。
 (って2年連続で骨折する自分もどうかと思いますが(笑))

エアコンをつけていないので窓を開けていると近所の小学校で運動会の練習中、
昔の運動会の練習(何度も行進の練習したっけ)を思い出しながらまんが日本史を見て
合間にやってきた姐さんナースに「うつぼさん、手術がんばってね!」と大きな声で
言ってもらって、術後のリハビリ、頑張らないとという気持ちになりました。
とりあえず会社のメールもお昼過ぎまでチェックしていましたが、私の仕事の大半を
振られた同僚が切れ気味だったのを申し訳なく思いつつ、でも自分の体も大事だし、
同僚には退院後きちんとお礼をしないといけないなという気持ちになりました。

と、まんが日本史に飽きてきたところで、
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最終回含めて3話連続で鑑賞し、笑ってダダ泣き。(:_;)


合間にコロナ対策でスタッフの方がベッドの手すりなどを拭いてくれたのですが、
入院中、一日に何度も消毒に来てくれて感染予防策とはいえ大変だと思っていると
婆1号から「ゴロゴロ持って行ったほうがいい?」というメールが入っていました。
コロコロではなく濁点付のゴロゴロと書いてあるので笑ってしまったのですが、
手術なのに退院と勘違いしたようなメールを送ってきたので、婆1号も年齢なりに
直近の記憶とか判断力が落ちているんだろうなと寂しく思いながら、
今日は退院じゃなくて手術だから荷物を運ぶ必要がなくてコロコロもいらないよ、
と返信すると、勘違いした自分が恥ずかしいというか嫌悪感を感じたような返信が
返ってきました。
脳疾患で頭の回路にいろいろ不具合が発生してしまった父も良く分からないことを
言っていましたが、母もそうなっちゃうんだなあ、いずれは自分もか、と思うと
婆1号につい厳しく当たってしまう自分も優しく接しないといけないな、という
気持になりました。

手術の2時間前くらいになって、点滴をつけに看護師が登場しました。
今回の入院で2回だけイラついたのですが(V)o¥o(V)、その1つが点滴でした。
嫌な予感です。(´Д`)


(つづく)


タグ:骨折 珍事
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骨と闘う2022~やっと入院編②~ [健康・お金]

お昼ごはんの後は、シャワーかな(術後はシャワーNG)と思っていたものの
浴室が空かないのか呼ばれることがなく、と、今度は麻酔科の女医さんが登場しました。
以前の手術で麻酔から覚めやすかったか聞かれたので、なかなかシャッキリせず、
婆1号と見舞いに来た友人によくわからないことを話していたことを伝えると、
20年前と比較すると麻酔薬も物凄く進化してるので今回はそうならないですよ、
と説明されてホッとしました。

次こそシャワーと思っていたら、MRI検査の時間がちかづいてきたので別棟に移動して、
検査装置のカプセルみたいなところに入ると、患部が動かないように砂袋のような
重い袋を肘あたりに載せられたのが重くて痛くて涙目に( ノД`)なったのですが、
この痛みも手術のためだからと、検査の15分間、イヤホン越しでも聞こえる大音響の
メタル系みたいな音を聴きながら(レッドツェッペリンの移民の歌が脳裏に浮かんだ)
何とか検査を終えて病室に戻ったらやっとシャワーに案内されました。

病院スタッフの方にお手伝いが必要か聞かれたのですが、とりあえず一人でなんとか、
と伝えて病院着を脱いで(⇐普通の服よりは脱ぎ喜しやすくできている)シャワータイム。
さっぱりして病室に戻ると、今度は理学療法士のKS先生が登場しました。

現在の痛みの状態などを確認した後、
IMG_5347.JPG指の体操をしてください
IMG_5348.JPG特にぐーぱー
最初の診察時、もじゃもじゃ先生に浮腫みが治らなくなると言われて
自宅待機中もぐーぱーやってました、というと、そうなんですね、
やってやり過ぎることはないので時間があったらとにかく動かしてください、と
アドバイスをいただきました。
また、術後は暫く週三回のリハビリ通いが必要なので頑張りましょうね、と
言ってくれたのですが、入院している病院(駅から遠い)の系列のクリニックが
駅近にあるのを聞いて、通いのリハビリは駅近クリニックに通うことにしたので、
KS先生のリハビリは結果的に入院中のみとなりました。

KS先生が去っていくのと入れ替わりで、隣のベッドのAさんが手術室から帰還。
看護師さんと普通に会話しているのを見て、私も明日は術後はちゃんと覚醒して
看護師さんに変なことを言わずに済みそう、ちょっと自信がつきました。
IMG_5349.JPG経口補水液
手術当日は、これを朝から2本、術前までに飲み切らないといけません。
(自分で買わないといけないので階下の自販機まで行って購入)
以前は二日酔いの時、ポカリとか飲んでいましたが最近は遠ざかっていた系飲料、
冷やした方が飲みやすいですよと看護師さんに言われたものの、お腹がぐるぐる
しそうだからと冷蔵庫に入れずそのままベッド横に置いておきました。

時間は午後3時。
眠くなってきたのですが昼寝すると就寝9時になっても寝られそうにないので
そのままPCでYouTube(主に猫動画)を見て時間をつぶしました。

2時間後、姐さんナースが再び登場し、
「うつぼさん、シャワー浴びました?経口補水液は、あ、買ってきましたね」
と私のTo doに加えて、今痛い部分と痛みのレベルを確認した後、

「うつぼさん、明日の夕方から手術ですよね。
 手術が終わったら夕食の時間が過ぎちゃっているから夕食は無理なんですけど、
 軽食、注文しておきますか?」

麻酔から覚めて自分に食欲があるのかどうか、多分食べなくても平気じゃないかと思って
注文しなかったのですが、夕方からの手術予定だった同室のKさんは軽食を注文したら、
前の手術が大幅に長引いたため、自身の手術が予定の時間で終了したものの、
病室に戻ってきたのが日付が変わる直前(ほぼ0時)、その後、運ばれてきた軽食が
小さいメロンパン2個だった、という話を後で聞いて、術後すぐにメロンパン食べるのは
無理そうだし、私は注文しなくてよかったと思いました。
(でも、そういう気遣い(有料ですが)があることに驚きました)

心配してくれる友人たちのLINEに短文で返信し(腕が痛くて長文打てない)
夜勤の看護師さんに挨拶していると、翌日退院のSさんが病室の窓を閉めて
病室内が急に蒸し暑くなりました。
エアコンをつけると物凄い音で(修理を依頼しても全然きてくれなかったらしい)
エアコンをつけなかったので蒸し暑くなったのですが、就寝までつけてほしいものの
入院したての新参者、何も言えずに我慢しながらじとじと汗をかいておりました。IMG_5350.JPG夕食タイム
結構なボリュームに驚きつつ、明日は経口補水液だけだから、と完食。
炒めずにお肉を湯通ししてからキムチなどで味付けしているみたいで、
それでカロリー少なめなのかな、全部食べたら満腹太郎になりました。

お腹いっぱいで眠くなってきたころ(まだ夕方の6時半)、
今度は翌日の手術室で担当して下さる看護師さんが病室に来ました。
IMG_5351 - コピー (2).JPG手術の流れ
2時間30分と書いてあったので婆1号の右肘骨折の時より短いなと思いました。
(3時間、長くて5時間と言われた婆1号の手術、結果的には8時間半かかりました)
2時間30分といっても、手術室に入って麻酔などに1時間、そこから手術で
病室に戻るまでの時間ですから手術自体は1時間30分くらいです、と言う説明に
胆石で4時間かかったのに比べたら格段に短いことにこの時点でホッとしてしまい、
いやいや、婆1号の事例もあるし、延びる可能性もゼロではないだろうから、
あまり延びると婆1号を心配させてしまうかもと思ってしまいました。

看護師さんの説明が終わって帰っていった後、
Sさんが亭主関白のダンナの面倒を長男の嫁が見てくれていて感謝していること、
退院したらちゃんとお嫁さんにお礼しないとね、ダンナは何もしないから、
私が家であれこれやっちゃいそうだわー、大変と言いながらどこか嬉しそう。
Kさんに退院直後からそんなに無理しない方がいいんじゃない、と言われても
(痛みなくあるけるようになって退院できるのですから)嬉しそうでした。
Sさんが、私は山育ちの長女だからやらないと気になっちゃうのよね、と言って
いましたが、同じく山育ちで長女の婆1号とどこか似ている感じ。
自分がやらないと、という責任感が強い性格で、そのお陰で今回も私は面倒を見て
もらえたわけですが、Sさんの話を聞いていて、退院したらちゃんと婆1号に
お礼をしないと、という気持ちになりました。

あとは就寝時刻までのんびりかなー、と思っていたら、
夜7時過ぎ、今度はもじゃもじゃ先生が病室に現れて、
「うつぼさん、ちょっといいですか?ナースステーションまで行きましょう」と
私を連れてナースステーションへ移動しました。

翌日の手術についての説明だったのですが、最初に、
「20年前(胆石)とは麻酔技術も手術の道具も各段に進歩していますから、
 麻酔から覚めにくくて、なんてことはないですからね。」
と言ってくれて、過去に覚醒しきれずに私が訳の分からないことを呟いたことが
再び起きるのではという不安を完全に取り除いてもらいました。

手術自体は三角筋から切って上腕骨を肩の方によせて(ホームポジションに戻す)
整復してプレートで固定して終了です、と、説明してくれました。

場合によってはうつぼさんの骨が想定以上に欠損していたら人工骨も使いますが
今の人工骨は人体になじみやすい素材なのでそこは心配しないでくださいね、という
説明の他にも、輸血や麻酔についての説明(リスクについても)をしてくれて、
説明終了後、手術自体について説明を聞きました、と言う書面、輸血、人工骨を入れる
場合の同意書に署名しました。

今の時代、インフォームドコンセント、なんでも同意書をとらないと、
何かあった場合訴訟されてしまうからと念には念を入れて、なんでしょうね。
お医者さんだって患者さんを助けようと一生懸命治療してくれるのに、
その結果によっては不満で訴訟を起こす人もいて、お医者さんも大変、と思いながら
明日はよろしくお願いします、ともじゃもじゃ先生に挨拶してから、電話できるエリアに
移動して婆1号に電話しました。

電話に出た婆1号、私の話を聞く前に、自宅にカレンダーも壁掛け時計もないから不便だ、
と大クレームを受けましたが(笑)、確かに置時計も掛け時計もないので実家に比べて不便、
カレンダーは洗手間のドアにかけてあるのを持ってきて使ってとお願いしました。
(時計は自分の腕時計でなんとかしてくれとお願い)
また、シャワーを浴びようとしたけれどお湯がでないとクレームが出たので、
給湯器の位置が遠いのかお湯が出るまでずいぶん時間がかかるから暫く待ってみて、
と伝えましたが、実家と勝手が違い過ぎて混乱している婆1号の姿を想像しながら
申し訳ない気持ちになりました。

翌日の手術についても曜日を間違って言っていたので●月●日(▲曜日)、◆時◆分からの
予定だから、その1時間前に病院に来てください、と言って復唱してもらいました。
(結局、翌日も再び電話して復唱してもらいました(笑))

時計を見るとそろそろ9時。就寝時刻が近づいてきました。
俎板の上の鯉の心持で、と思いながら、消灯、就寝。


(-。-)y-゜゜゜(-。-)y-゜゜゜


(つづく)






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