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映画「逃げた女」を観る [映画(な行)]

予告編を観て気になっていた作品です。
逃げた女.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

結婚して5年間一度も夫と離れて過ごしたことのないガミ(キム・ミニ)は、
夫の出張中にソウル郊外に暮らす女友達を訪ねる。
バツイチで面倒見のいい先輩ヨンスン、気楽な独身生活を送る先輩スヨン、
旧友ウジンと再会したガミは、「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」という
夫の言葉を繰り返し話題にする。
ところが彼女たちとのたわいない会話に隠された本心や、久々の再会をかき乱すように
現れる男たちの存在を通じ、ガミの心に変化が生じていく。


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あれ?(・・?

まだ続くと思っていたところでエンドロールが流れました。

ホン・サンス監督作品を観たのは今作が初めてなのですが、
なんともまあ不思議な感じの映画でした。

意外だったのは周りの観客の半分以上が中年男性。
こういう映画だから女性が多いかと思っていたので拍子抜けしましたが、
ホン・サンス監督ファンが多いのかな(公開初日だったし)と思いました。

自分が勝手に思い描いていた起承転結という感じでもなく、
転、まではかろうじて雰囲気があったとしても結がないというか、
映画レビューでもいくつか見たのですが、
韓国が舞台で韓国の人が出演している韓国映画なのにフランス映画ぽい、
そんなモヤっとした印象が残った映画でした。

お芝居というよりはどこかのお家で見るごく普通の会話、
聞いていてもほほー、とかへへー、とかそういう感じにもならない会話が、
ガミと彼女の知人を通じて展開されていて、ガミが1人になったところでエンドロール、
映画の中に出てくる映画の場面だったので、エンドロールも劇中劇である映画のものかと
思ったら(エンドロールはハングル語オンリーなので全く読めず)、
気づけば映画館内が明るくなっていて、「あれ、映画終わっちゃったの?」って感じ。

タイトルの逃げた女というのは主人公のガミのことだと思うのですが、
何から逃げたのか、見た人それぞれの考え方があってもよさそうな、
全体的にふわっとほわっともやっとした描き方でそういう味わいが好きな方には
(この監督作品をずっと見続けている方は特に)
没入できる映画なのかもしれません。

ガミの言っていることは全て本当にも思えないというか、
(実はダンナとあまりうまくいっていないところから逃げたと私は想像しました)
3人目の友人に会うための助走として、2人の先輩との再会が描かれていた、
3人目の友人に偶然会ったというけれどガミは意図的に会いに行っているように
思えました。

と書いていても、見ていない方にはナンノコッチャな感想ですが、
こういう雰囲気の映画もなかなか見る機会がなかったので、
機会があれば他のホン・サンス監督作品も見てみようかな、と思った、
「逃げる女」でありました。





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