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映画「ガンパウダー・ミルクシェイク」を観る [映画(か行)]

予告編を観て楽しそうな映画かな、と思って映画館で鑑賞しました。
Gunpowder.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

クライム・シティの暗殺組織に所属する女殺し屋サム(カレン・ギラン)は、
ある夜標的の娘であるエミリー(クロエ・コールマン)を保護したことで、
組織から追われる身となってしまう。
襲い掛かってくる刺客たちをかわし夜の街を疾走する二人は、
元殺し屋の3人の女たちが運営する図書館に駆け込む。
そこは本だけでなく、数多くの銃火器が隠されている武器庫でもあった。

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なんかモヤモヤが残る。( 一一)

痛快活劇を期待してみたらモヤモヤ残る、そんな映画でした。

私より細かく鑑賞して細かく記事を書いているYaCoHaさんの感想を読んで
ほほぉと思ったのですが、主人公のカリスマ性(物足りない)もあったのかな、
予告編はよくできていて(笑)細かいところを気にしなければまあ楽しいかな。
そんなに期待値高い状態で見ていたわけではないのに爽快感漲って観終わる、
というよりは、どこかもやッとしたまま観終わりました。

監督のやりたいこと(色々な映画のオマージュっぽい場面もあったような)を
モリモリ盛り込んだけれどつながりがあまりうまくいっていないような、
キャスティングやアクションシーン(頑張っているけれどちょっと物足りない)の
もうちょっとうまくまとまりそうなのに勿体ない感じがちらちらして、
一方で血しぶきバイオレンス(漫画っぽく描きたかったんだと思います)が
ホラー映画苦手な私にはお腹いっぱいで爽快痛快とならんかったのかな、
と思います。

かといって、ロジャー・コーマン先生並みのB級作品かというと、
そこまで振り切っていないし(振り切っていても違う意味で怖いけど(笑))
もうちょっとテンポよく展開させて主人公サムとお母さんや、
図書館にいる元殺し屋3人組との関係を描くと深みも出たのかな、と思いました。

サムを演じたカレン・ギラン、多分見たのは初めてですが、
雰囲気はよくて背が高いのでアクションシーンは見栄えするタイプながら
頑張って演じているのにちょっと物足りない感があって残念。



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マデリン役のカーラ・グギノ、アントニオバンデラスの奥さん役(スパイ)を
20年くらい前に演じていたと鑑賞後に調べて知って驚いたのですが、
最後までおとなしいおばちゃんかと思ったらまさかの展開、
(彼女が9歳のエミリーを連れて逃げると思ったら違う展開にはびっくり)
スローモーションで戦うマデリンが映し出される場面で流れるのが、
ジャニス・ジョプリンの「心のカケラ」でここが個人的には一番盛り上がりました。



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サムのお母さん(元殺し屋のスカーレット)、どこかで観たことがあると思ったら


プロレス一家のお母さんを演じていたレナ・ヘディ。
仕事に失敗して消えてしまったお母さんが突如サムの前に現れて、現役時代並みに
バリバリ闘う場面、ブランクないのか、とツッコミ入れそうになりましたが、
まあ映画ですからね。かっこいいお母さんでした。

図書館の3人の残り2人がアンジェラ・バセットとミシェル・ヨー。
アンジェラ・バセットは知的に闘う強い女、って感じでしたが、
ミシェル・ヨー(この2人はダイバーシティの観点で配置されている印象)は
細すぎて、その細さでクソ重い鎖で大男をしとめる体力がアンビリーバボー、
漫画だとしてもなんかそれってどうなのよ、とここもツッコミポイントでしたが
ミシェル・ヨーは出ているだけでいいか、なんか許せる自分がいます。

記事を書く段になって気づいたのが、殺し屋に指示を出す組織のボス、
ネイサンを演じていたのがポール・ジアマッティだったこと。
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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2010/04/02
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このイメージが強すぎてその後作品に出ているのに気づかないことが多々あったとはいえ、
今作で一番いやな奴を何度も大写しで演じていたのに気づかず反省しました。(´Д`)


歯医者にやってくる悪い3人組が笑気ガスで笑いながら暴れる場面を見て


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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2005/11/25
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歯医者が自分で笑気ガスを吸っておかしくなるこの映画を思い出しましたが、
ポイントポイントで笑えるところもあるので悪い印象はないのに、
それでも全体で観るとスッキリ感がないのは編集の問題もあるんでしょうか。

サムにお父さんを殺されたエミリーがそれでもサムについていき、
途中ですさまじいバトルを目にして(サムたちがエグイ殺し方をする)
それでもサムの部下だといってついていく姿を見ると「なんてエェ子や」と
言いたくなる自分がおりましたが、主人公や彼女をとりまくキャラクターに
もうちょっと共感することができたらもうちょっと入り込んでみて最後はすっきり、
となったかもしれないなと思った「ガンパウダー・ミルクシェイク」でありました。





 





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映画「ゴーストバスターズ1・2」を観る [映画(か行)]

最近公開された続編は観ていないのですが、Amazon primeで1作目を見つけて
久しぶりに1と2を観ました。


ゴーストバスターズ コレクターズ・エディション [AmazonDVDコレクション]

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  • 発売日: 2015/12/25
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あらすじはYahoo!映画さんより。

(1)
ピーター(ビル・マーレイ)、レイモンド(ダン・エイクロイド)、
イゴン(ハロルド・ライミス)は、ゴーストバスターズを名乗って幽霊退治業を
スタートさせる。
次々と幽霊を退治して注目を浴び有名になっていくゴーストバスターズ。
一方、門の神ズールと鍵の神ビンツが人間の体を利用して融合を果たそうとしており、
これが実現すると悪魔が世界を支配する危機的状況に陥ってしまうのだが……。


(2)
前作から5年後、ニューヨークの地下でスライムと化した無数の怨念が地表へ出現する。
その背後に中世ヨーロッパの悪神ビーゴの存在を突き止めた元ゴーストバスターズの面々は、
再び幽霊退治に乗り出す。

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1だけでいいかも。(笑)

どちらも映画館でリアルタイムで観ているのですが(パンフレットも購入)
面白かったはずなのに続編の記憶があんまりなくて続けてみて感じたのは、
1作目のマシュマロマンにかなうキャラクターが出てこなかったかなのか、
なんて思いました。(2作目は自由の女神と大量のスライム)
往々にして続編には期待値が上がるのでそこにヒットせず、映画館で笑ったはずが
今見ると前半の展開が面白くて期待値が更に上がっていく割に謎のスライムが
なんだか分からず一体なんだなんだとスピード感が落ちて自由の女神が
マンハッタンをドスンドスン歩くという展開があまりピンと来ず。(^-^;

1作目、久しぶりに観たマシュマロマンの帽子に”STAY PUFT(いつでもふわふわ"と
書いてあるのを見てふわふわなのに目つきの悪いマシュマロマンにツボりました。
自由の女神にはそのあたりの遊び心の施しようもなかったのかと思いますが、
物足りなさを感じたのはそういうところにもあったのかもしれません。

続編で面白かったのは、自由の女神にスライムをかければ動くのでは、という
発想になる前段で、スライムに音楽を聞かせると活性化するという場面。
レイモンドかピーターが「ポール・ヤングの歌を聞かせたら?」と提案するのに
イゴンが「いや、ジャッキー・ウィルソンがいい」と”Higher and Higher”を
聴かせるとスライムがメチャクチャ活性化する場面。
1作目よりちょっと後、2作目よりちょっと前にヒット曲を出していたのが
ポール・ヤング、当時人気のあった歌手よりふた昔前くらいの歌手の曲を
聴かせるというのが制作側もちょっとした笑いどころに設定したのだと
思っていますが、久しぶりにポール・ヤングの曲が聞きたくなりました。

とりあえず続編のツボはこのあたりくらいです。(笑)

1作目はゴースト・バスターズという職業がどうやって生まれたのか、
嘘くさいことを真面目にやる3人、特に今も様々な映画で観るビル・マーレイの存在、
アホっぽくてちょっと嘘くささも感じるキャラクター、今もそんな感じのところは
ありますが、どこか憎めない感があって楽しめました。
(冒頭の研究室の透視テストの場面からしてうさん臭さ満開で笑えます)
また、1作目の方が勧善懲悪の描き方がすっきりしていて見やすい感じでした。
(環境保護局のペックの二枚舌ぶりが小粒の割にムカつくくらい悪かった)

ゴースト・バスターズのわき役で好きなのが、ディナ(シガニー・ウィーバー)の
隣人を演じたリック・モラニス。

リトルショップ・オブ・ホラーズ 特別版 [DVD]

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スペースボール [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2009/06/26
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このあたりのちょッと間抜けなんだけれど憎めないキャラクターを好演していて
ゴースト・バスターズでも変に主軸に絡んで問題起こすみたいな展開が面白く
(続編はちょっとやりすぎな感じもありましたが)
彼を映画の中で観つける、というのが鑑賞の楽しみ方のようになっておりました。

後は、シガニー・ウィーバーのお色気。(笑)
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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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彼女の映画で印象深いのはこのあたりですが、エイリアンは観ていないので、
コメディやドラマ系で観るシガニー・ウィーバーという点では今作も楽しい映画です。

あと、今回久しぶりにレイ・パーカーJr.の歌を聴いたのですが、
今更あれこれってなんか他の曲に似ている?空耳?と思いながらネットで
検索して、この記事でなんだかホッとしてしまいました。

https://disc.nsmy.net/blog-entry-219.html

ヒューイ・ルイスが断ったお陰でレイ・パーカーJr.の作った曲が聞けたわけですが、
その前に、Mの「ポップ・ミューヂック」もあったかぁ、、しかもレイ・パーカーJr.、
両方に訴えられていたとは、、ヒットしてそれってなんだか気の毒だな、と、
この曲以外実は知らないということを記事を書きながら気づいた私です。

と、30年以上(1作目は40年近く?)経つ割にはそんなに色あせていないのですが、
続編までの5年間でPCが登場したりCG技術が格段に向上していたり、という流れを
感じながらゆるいおばけ退治を楽しめた「ゴーストバスターズ1・2」でありました。









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映画「キューティ・ブロンド」を観る [映画(か行)]

映画がブロードウェイでミュージカル化されたのは知っていながら
未だに観たことがなかったことに気づきAmazonプライムで鑑賞しました。


キューティ・ブロンド [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2011/03/18
  • メディア: Blu-ray

あらすじはYahoo!映画さんより。

陽気で天然ブロンド美人のエル・ウッズ。
大学ではファッション販促を専攻し、成績も優秀で女性社交クラブの会長を務める
ほどの人気者。
そんなエルがいま何よりも待ち望んでいるのが政治家志望の恋人ワーナーの
プロポーズの言葉。
しかしある日、ワーナーが切り出したのは別れ話。議員の妻にブロンドはふさわしくない
というのが理由。
突然のことに動転するエルだったが、ワーナーがハーバードのロー・スクールに進学すると
知ると、自分もそこに進みワーナーに認めてもらおうとファイトを燃やし、みごと超難関の
試験を突破するのだったが……。


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なんかホッとする。(笑)

キューティといったらハニーか鈴木だと思う世代ですが(笑)
なんだかこの邦題も安直感が漂っていて個人的には(´Д`)な感じです。
弁護士を目指す設定なので”Legally Blond”を「キューティ・ブロンド」って、
まあ、「愛と幸せの」とかもっと安直な邦題くっつけていないだけよいのかも
しれませんね、と思うことにします。

と、相変わらず邦題にツッコミを入れたところで。(笑)

20年前の作品ってこういう感じの分かりやすい流れでハッピーエンド、
って感じが多かったのかなあ、なんて思いながら見終わりました。
エルがいきなりハーバードのロースクールに入ってしまう、というのも
もともと頭がよかったという前提であってもあり得ない度が高いのですが、
そこで躓くと作品自体が成り立たないので(笑)優しい気持ちで観ていると、
自分を振った彼氏(性格悪い)が婚約した女(これまた性格悪い)、
授業で冷たくする教授(この人もある意味性格悪い)と困難な状況に置かれて
これは大変、というところに現れる弁護士(ルーク・ウィルソンで驚いた)、
ネイルサロンで知り合ったポーレットとの友情、持ち前のやる気と度胸、
法律を学んでいくうちにめきめきと力をつけて裁判のサポートを任され、
大学で学んでいたファッションなどの知識で証言者の嘘を見破り、
相手を思いやる気持ちで被告の信頼を勝ち得て裁判に勝つ、、、
その後主席で卒業する、めでたしめでたし。

描き方によっては陳腐になりがちなんだと思いますが、
性格悪かった元カレの婚約者も主人公(エル)に共感し、友人になる、
どこか救われる場面もあったりして、デキ過ぎ感のある結末とはいえ、
映画なのでこのくらい大団円で終わってくれると観てほっとします。

セブン [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2010/12/22
  • メディア: DVD
ちなみに、これまで観た映画の中で、鑑賞後もずっと引きずっていたのは
この作品です。大団円とは真逆な結末過ぎました。。。(^-^;

この映画を見ると、ミュージカル化されてヒットしたというのも納得です。
神田沙也加ちゃんもエルを演じていたのを昨年のニュースで拝見したのですが、
もっとこの映画を早く見て舞台版もみればよかったなあ、と思いました。(;_:)

舞台映えする映画だと思ったのは脇役のポーレットの存在で、
演じていたジェニファー・クーリッジ、観ていて、あれ、この人、どこかで観たことが
あるような気がすると思ったら、
プロミシング・ヤング・ウーマン ブルーレイ+DVD [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2022/01/07
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主人公のキャシーのお母さんを演じていた人だ!と気づきました。
(20年前も今もそんなに雰囲気が変わっていないような気がした)

ポーレット、エルより年上ながらエルの優しさのお陰で男に振り回されない
自立した女性になっていくのが観ていてほほえましかったのですが、
こういうキャラクターを配置することで舞台としては映えそうだな、
と想像しました。

また、金髪に対する偏見で暗ににおわせていたのは、ジャクリーン・ケネディと
マリリン・モンローの対比なんだと思いますが、そういうステレオタイプ的な
発想をするバカ(エルの元カレ)が国会議員になんかなれんのかよ、と
思ってみていたらハーバードも補欠で入っていたというのが後半で分かり、
裕福な家だからと世の中を見下すような態度で結果的にはブーメラン、
という分かりやすい展開も眉間にシワ寄せて見る必要がないという点では
楽しい映画でした。


五十路も半ばを過ぎてこういう若い人の話を見ると己の若いときは
どうだったのか、と思い出せない悲しさを感じてしまいますが、
せめて映画の中では若い気分いなって笑って楽しみたい、という人には
おススメの「キューティ・ブロンド」でありました。






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映画「ガガーリン」を観る [映画(か行)]

予告編を観て気になっていたフランス映画です。
ガガーリン.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

パリ郊外にある大規模公営住宅ガガーリンに暮らす、16歳のユーリ(アルセニ・バティリ)。
老朽化と2024年に開催されるパリ五輪のためにガガーリンの解体が決定して住人の退去が
進むが、彼は亡き母との思い出が詰まったこの場所を守りたいと考える。
友人のフサーム、ディアナと解体計画の阻止に奔走するうちに、自由で明るいディアナに
惹(ひ)かれていくユーリ。
刻々と期限が迫る中、宇宙飛行士になる夢を抱く彼は、無人となった団地が宇宙船に
見えるように手を加えようとする。

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なぜ、フランスでガガーリン?

冒頭から最後までそこが分からない変なモヤモヤに包まれながら
(先に調べておけばよかったのでモヤモヤは自己責任)
ほわっとした感覚のまま見終わりました。

観終わった後調べてみたら

その舞台は実在したガガーリン団地。
60年代初頭、"赤いバンリュー"と呼ばれるパリ南東のイヴリー=シュル=セーヌに
建設されたこの公営住宅は、名前の由来である旧ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンも
訪れ、フランス共産党の成功の象徴となった。
だが、80年代以降、産業の空洞化と移民の流入によって次第に衰退し、
パリ・オリンピックを5年後に控えた2019年に老朽化した団地が取り壊された。

とありました。(News Weekの記事からそのまま転載)

映画の冒頭で、ガガーリンが訪れている映像が流れていたのってそういうことなのか、
観終わって気づいた私です。(笑)

フランス映画を観ていると移民の多い国なんだなあということを感じるのですが、
今回の主人公ユーリはアフリカ系(2世とか3世なのかな)、一緒に遊ぶ友人たちも
ロマ(演じていたリナ・クードリ、最近見た映画と全然イメージ違っていました)、
中東系と、郊外の古い団地(家賃が安い=低所得者向けということなのかと)で
生活する人たちを描いた作品で、取り壊しが決まってから実際の団地で撮影されたそうで、
実際の団地を使っている分、ドキュメンタリー色が強い印象を受けました。

オリンピック開催とともに古い建物取り壊しというと、
前回の北京オリンピック(夏)開催で強制立ち退きしている様子を思い出しますが、
今作での立ち退きもかなり強行というかあまり時間の猶予がない中で移転先を
探さないといけない住民たちの様子が見ていて切なくなりました。
その中でもユーリは母親が恋人の所に行ってしまい一人ぼっち、
母親のいるところに移転するはずが来られても困ると寸前で拒否されてしまい
(このお母さんもあまりに無責任だと鑑賞中ずっと腹が立っておりました)
生活のために家にあるものを売りにいく姿が16歳でそんなに大変なことに
なって、、、とみていて悲しくなってしまったのですが、
行く先もなく、ユーリが立ち退くことなく、自室を宇宙船に見立てて改造、
(そのお金はどこから出てくるのかという疑問は横に置いて鑑賞)
一人残ってガガーリン団地で生活していく様子を見ると、
母親のところに行くしかなかったけれど行くことさえできなかったユーリ、
団地の外に出ていくことへの不安を宇宙船を作ることで和らげていたのか、
そんな気持ちで観終わりました。

ユーリの宇宙船生活も楽しそうに見えましたが、ずっとそれが続けられるわけもなく、
命をおとすのではないかとハラハラみながらのラストの場面。
ハッピーエンドのようなそうでないような、どのようにも解釈できそうな、
観た人それぞれに委ねられているような、そんな気がしました。
ハッピーエンドだとしても、ユーリの置かれた状況、環境は過酷なものであって、
せめて母親がユーリと一緒に生活するように心変わりしてほしいと思いましたが、
古い建物(団地)が好きな人には映像だけでも盛り上がりそうな、
どこか不思議なファンタジーのような「ガガーリン」でありました。








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映画「コーダ あいのうた」を観る [映画(か行)]

リメイク作品というので観るのをためらっていたのですが
(もともとの作品を観ているので比較してしまいそうで)
YouTubeの広告に頻繁に出てくるので結局映画館へ観に行きました。
(最近すっかりGoogleの思うツボの私です(^-^;)
CODA.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

とある海辺の町。
耳の不自由な家族の中で唯一耳が聞こえる女子高生のルビー(エミリア・ジョーンズ)は、
幼少期からさまざまな場面で家族のコミュニケーションを手助けし、
家業の漁業も毎日手伝っていた。
新学期、彼女はひそかに憧れる同級生のマイルズと同じ合唱クラブに入り、
顧問の教師から歌の才能を見いだされる。
名門音楽大学の受験を勧められるルビーだったが、
彼女の歌声が聞こえない両親から反対されてしまう。
ルビーは夢を追うよりも家族を支えることを決めるが、あるとき父が思いがけず
娘の才能に気付く。
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オリジナルよりよかったかも。(^-^)

エール! [Blu-ray]

エール! [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • 発売日: 2016/04/28
  • メディア: Blu-ray
(元の作品はフランス映画)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2016-06-05-10

フランス映画をハリウッドがリメイク、それだけであまりいい印象がないのですが、
(個人的に変な先入観が出来てしまっています(笑))
今作は例外というか、リメイク版の方がより深く描かれているように思えました。
(スラングというかお下劣な感じの表現が多いのもオリジナルと同じ)

オリジナルは歌を学びたい主人公に対して、コミュニケーションがとれないと
困惑し子離れできない両親に感情移入しづらかったのですが、
今作は同じように子供がいなくなったら困るという設定は同じながら、
いつまでも引き留める感じということではなく、途中からは前向きに考える、
そういう風に見えました。

おそらく、オリジナルが主人公の弟だったのが、リメイクは兄、
兄が耳が聞こえないことでどこか妹に対して引け目があったのが、
妹を応援したい気持ちで「兄ちゃんにまかせな!」的な態度に変わる、
その場面が特に説得力があったように思えました。

音が聞こえない人の生活とはどういうものなのか、
ところどころで描かれているのですが、主人公ルビーが歌う喉に触れて
振動を感じるお父さん、その姿はどちらもグッときました。

リメイク版のタイトル「Coda」っててっきり音楽の関連用語かと思ったら、
Coda

Coda

  • アーティスト: Led Zeppelin
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 2015/07/31
  • メディア: CD
これを思い出す世代です。(^-^)

Children of Deaf Adults=「耳の聴こえない両親に育てられた子ども」の意。なんですね。
鑑賞後にネットで調べたら、ルビー役以外の3人、みなさん耳の不自由な俳優さん、
特に、お母さん役ハマーリー・マトリン、
リアルタイムに映画館で観て感動した映画の主演でアカデミー賞を受賞された方ですが、
中盤まであれこれ文句をルビーに言うだけかと思ったものの、最後にはお母さんとして、
ルビーを送り出す気持ちを好演されていました。

リメイク版の方がより好みだと思えたのは作品の中で流れる音楽も理由かと思いますが、
ボウイ様の「スターマン」、ジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」など、
聴きながらより作品に入っていけたような気がしました。
(私と同じような世代にはツボにはまりやすい選曲かもしれません)

思春期で色々なことに興味を持ちたいけれど家族のことを支えないといけない、と
責任感が強く、でも自分のやりたいこととの間で揺れながら葛藤するルビー、
家族とぶつかり合う姿、手話って手の使い方の強弱や顔の表情で表現する、
普通に話をするより喜怒哀楽が分かりやすいんだな、と思いながら見ましたが、
ハッピーエンドと分かっていながら(オリジナルも見ているし)、
健常者の立場から見ても障碍者の立場(健常者との間のギャップ)から見ても、
互いが抱える悩みと現実の厳しさの中でみんながハッピーになっていこうとする、
(といってもそういう展開はほぼほぼ最後)
その姿に、五十路のおばさんはもらい泣きしてしまいました。( ノД`)

リメイクというとどうしても比較してしまうのですが、フランスとアメリカ、
文化も違うのでそれぞれ良い点を探してみるのがいいのかと、
オリジナルを再び見たくなった「コーダ あいのうた」でありました。













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映画「こんにちは、私のお母さん」を観る [映画(か行)]

予告編など一切観ず、予習無しで臨んだ作品です。
こんにちは.png
あらすじはYahoo!映画さんより。

高校生のジア・シャオリン(ジア・リン)と、母のリ・ホワンイン(チャン・シャオフェイ)は、
ジアの大学合格パーティに出席する。
ジアは母を喜ばせたい一心で一流大学の合格通知を偽造し、そのことがバレて
パーティーは散々な結果に終わる。
自転車で家に帰る途中、二人は交通事故に遭い、病院で意識のない母に付き添っていた
ジアが目を覚ますと、1981年にタイムスリップしていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

親孝行したいときに親はなし。

好きでなかった父(既に他界)に対して私は親孝行できたのか、
未だに考える時がありますが、80代半ばでまだ頑張っている母(婆1号)に対して
もっと親孝行できないか、一昨日記事をアップした映画(スズさん)でも思いましたが、
親孝行(自分だけ思っていて親はそう思わないこともあるかもしれませんが)は
やってやり過ぎることはないのではないか、いつまでも後悔することがないように
出来ることはやっておくべきではないのか、そんな気持ちで観終わりました。
(年齢のせいか、最近こういうことをよく考えるようになりました。(;_:))

ジアがタイムスリップするのが1980年代、田舎の工場で働く人たちや
工場の風景を見ると1980年代後半に観光で訪れた中国(桂林とか深圳)の
風景とちょっと重なるところがありました。
(当時は外国人は専用ホテルに泊まらなければいけなかったことと、
 紙幣も兌換券、人民券の2種類あったりしていたころ)

ジアを演じているジア・リンはこの映画の監督でもあり、自身の経験をもとに
この作品を作ったそうですが、高校生の設定がちょっと無理がありつつ
(ご本人、アラフォーらしいので)
それでもタイムスリップして若い頃の母親のために奮闘する姿、
いきなり現れた(不思議な格好の)若い女性が従妹と名乗っても否定せず
優しく受け入れて心を開いていく母の姿、なんだか自分でもよく分からないうちに
自分と婆1号と重ね合わせてウルウルしながら見ておりました。

タイムスリップする前(現在)の姿とタイムスリップした後で観る昔の母、と
母の友人知人たち、みんなが活き活きとしている様子を見ると、年月の流れで
様々な人生を歩んでいくうちに諦めや不満、妬みみたいなものが渦を巻くのは
ある程度仕方ないものの、若いときは夢や希望があるもんだなあ、と己の若い頃も
重ねてみたりもしました。(五十代ともなると心も汚れがち)

工場の同僚だった女性(性格悪い)が工場長の息子と結婚して娘をアメリカに留学させる、
リッチな生活を送っているのをみたジアが自分の母親を工場長の息子と結婚させれば
母がその後貧しい生活で苦労することもないだろう、と思ってジアが一生懸命、
工場長の息子(演じている俳優さんが有村崑にそっくりでなんか笑ってしまった)と
結びつけようとするものの、それがうまくいかない、うまくいけばジアはこの世に
生まれてこないと分かっていてもお母さんのためにと必死になる姿を見ていると、
応援したい気持ちと、いや、うまくいったらあなたの存在は!という引き留めたい気持ち、
フィクションなのにドキドキしながら笑って泣いて見終わりました。

後半、ちょっとしたネタ晴らしがあるのですが、それを知ると更に泣けます。
監督自身の思い(後悔もあったのではないかな)を作品にすることで整理しているようにも
見えたのですが、私自身も婆1号に出来ることはやりたいし後悔がないように接したい、
そう思った「こんにちは、私のお母さん」でありました。


(直接映画と関係ない話)
2つ席を空けて若い男性2人がポップコーンを終始食べて2人でおしゃべりしながら
(エンドロールになると更におしゃべり量が増加)映画鑑賞していました。(V)o¥o(V)
最近、シネコンは「これ以降は飲食できます」みたいに表示されるのですが、
それが出る前から(座った途端)食べていたのですが、映画の場面で?となると
もう一方に質問、それに答えての繰り返し。
先日記事をアップした「香川一区」で隣にいた老夫婦もひどかったのですが、
結構若い人でもこういう人っているんだなあと思いました。
近くに座っていたカップルはマスクをはずしてポップコーンを食べたらマスクを戻し、
上映中も会話せず観ていたので、この男性たちには「ここは自宅じゃないんだから」と
心中ドツイテしまう心の狭い私でございました。(V)o¥o(V)

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映画「香川1区」」を観る [映画(か行)]

以前見た「なぜ君は総理大臣になれないのか」の続編というか、
衆議院議員の小川淳也さんのその後を追いかけたドキュメンタリー、
気になってヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。
(ちなみ今年初めて(1月初旬)見た映画です(^-^))
香川1区.jpg
映画の内容はYahoo!映画さんより。

2003年に初出馬した衆議院議員の小川淳也は有権者からの支持を得てきたが、
選挙のたびに苦戦を強いられ、小選挙区では敗北を喫してきた。
そんな彼が7度目の選挙となる第49回衆議院議員総選挙に挑むが、
選挙区となる香川1区には自民党の平井卓也議員が立ちはだかる。
デジタル改革担当大臣も務めて知名度が絶大であり、
四国新聞と西日本放送のオーナー一族の出身という平井とは対象的に、
小川には盤石な後ろ盾があるとは言い難かった。

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昨年の衆議院議員選挙の結果が分かった上で観ていてもハラハラします。(^-^;

国会での発言力を大きくしていくためには比例ではなく地方選挙区で勝つことが大事、
でも小川さんがこれまで勝つことができなかった、そのために、衆議院が解散する、
ずっと前から小川さん、政策秘書、地元の後援会のみなさんが地道に活動していく姿、
途中、野党を一本化できない(ギリギリのタイミングで維新の会が候補を立てたり)
自分が住む地区から遥か遠くの香川県の話ではありながら、というか、自分が住んでいる
選挙区の活動もさほど(候補者の演説とか)見ることがなかったのよりずっと細かく、
時間を追うごとにどんどん香川の人たちを巻き込んで大きく渦のようになっていく、
そんな様子を垣間見せてもらった気分です。

地元の選挙区でずっと勝ち続けているのが自民党の平井さん。
デジタル庁の初代大臣として忙しいため選挙区になかなか帰ってこられない、
まあ、それは仕方のないことなのですが、地元の新聞社や放送局を経営する一族で
先代、先々代から選挙地盤を引き継いでいるだけにそりゃあ強いよなあ、
投票率が低ければ低いほど有利なんだろうな(それはどこの地域も同じですが)、
平井さんと小川さんの集会を比べると、一般のボランティアの人たちが小川さんに
惹かれて集まるのと、動員した感じが漂いまくる平井さん、という感じがしました。

もちろん、小川さんを主軸に描くドキュメンタリーなので、あくまでも小川さん、と
応援する人たちの側から見ている映像となるわけで、観ている人もそういう目線で
みるということを差し引いても、撮影しているスタッフを排除する平井陣営、
いくらモザイクがかかっていても堅気に見えずに怖かったのは確かです。

また、平井さんが小川さんの追い上げに危機感を感じたのか、地元での演説で、
なぜ君は総理大臣になれないのか [DVD]

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  • 出版社/メーカー: マクザム
  • 発売日: 2021/04/30
  • メディア: DVD
前作をPR映画と連呼して小川さんを批判する場面に、監督の大島さんが激怒して
平井さんに反論しに行く場面(当然後援者の人たちに大島さんは排除されます)、
平井さんもプライドがめちゃくちゃ高そうで(地元の名士っていうのもあるんでしょうね)
世襲制による地元への利益誘導の構図が出来ている(それをよく思わないけれど
自分の仕事で悪影響が出るからと応援せざるを得ない人もいる)わけで、
自分がどれだけ中央政界で力を持っているか、香川に大きな功績を残しているか、
ひたすらアピールするのを見て、こういうタイプって昭和時代の政治家ぽいな、
(自分の地元に高速と新幹線をいち早く開通させただみ声の方とかをふと思い出し)
世の中がこれだけ変化していっても多くの議員にデジタルなどのITリテラシーがなく、
コロナ禍でも強いリーダーシップや決断力が感じられなかったこと、
誰も経験したことがないことだから、とはいえ、国民がどこに向かっていけばいいのか、
リーダーとして信じてついていこうと思える人がいないというのが現実で、
そんな中でああいう演説をしているのを見ると(私の選挙区もこんな感じですが)
既成概念にとらわれず新しいことに取り組んでいく、
ちゃんと国民のことを見て苦労や悩みを理解して、少しでもよくしていこうとする、
そんな姿勢の人を見ればおのずと応援したくなるものだと思います。

前作で小さかったお嬢さん(映画の後半(17年後)はすっかり大人)、
友菜さんと晴菜さん、お父さんを今度こそ当選させたいと社会人で忙しい中、
週末に一生懸命選挙活動を応援する、あれだけ小さい頃嫌がっていたのに
こうやってお父さんの姿を見て頑張るお嬢さんたちの姿にもじわり。(:_;)

自民党は嫌い(でも損得勘定やこれまでの実績で投票する人もいることは分かる)、
立件民主党は嫌い(でも小川さんのような熱い人は応援したい)、
自民党並みに大きな野党があればこんなに選挙で毎回迷うこともないと思うのですが、
この映画で少しでも多くの人が自分のもつ1票の重みを感じて政治に関心を持ってほしい、
そう思った「香川1区」でありました。



(映画と直接関係ない話)
映画はよかったのですが、隣に座る老夫婦がひどくて。(V)o¥o(V)
映画が始まる前から喋っていて家でテレビを見ている感覚でしょっちゅう話し、
途中で婆さんは何度も大きな音で鼻をかむ始末。
周りが見えなくなっちゃうのかな、と思ったのですが、映画館で観ていることを
忘れないでほしい!

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Netflix「クインシーのすべて」を観る [映画(か行)]

アレサ・フランクリンを描いた「リスペクト」を観た後、
アレサ・フランクリンの動画をFire Stickで探していたら、
クインシー・ジョーンズのドキュメンタリーが検索結果に出てきたので
Netflixで鑑賞しました。
QUINCY.jpg
内容はNetflixさんより。

比類なき経歴の裏にある私生活やストーリー。
かつてない量の貴重な映像を厚め、音楽および文化界の大物クインシー・ジョーンズの
素顔を描いたドキュメンタリー。

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音楽業界への貢献度が物凄くてびっくり。(◎_◎;)

クインシー・ジョーンズといえば、
世代的にはやっぱり「愛のコリーダ」なのですが、


愛のコリーダ [EPレコード 7inch]

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  • アーティスト: クインシー・ジョーンズ
  • 出版社/メーカー: ビクター音産
  • 発売日: 2013/08/19
  • メディア: LP Record

大島渚 4 - 愛のコリーダ/愛の亡霊/マックス、モン・アムール [DVD]

大島渚 4 - 愛のコリーダ/愛の亡霊/マックス、モン・アムール [DVD]

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2009/06/27
  • メディア: DVD
最近、映画がリバイバル上映されていましたがどうも観に行く気になれず、
ただ、クインシー・ジョーンズの名曲がこの映画からインスピレーションを得た、
と言われているのでいつか見ないと、と思いながら未だ未見の作品です。
(インスピレーションを得たといっても非常にポップな歌で、
 映画がそんなにポップだと思えないというのも未見の理由だったりします)

あとは、
BACK ON THE BLOCK

BACK ON THE BLOCK

  • アーティスト: JONES, QUINCY
  • 出版社/メーカー: Qwest
  • 発売日: 2005/08/23
  • メディア: CD
Off the Wall

Off the Wall

  • アーティスト: Michael Jackson
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: CD
このあたりしかイメージがなかったのですが、
シカゴのスラム地区で育ったクインシー・ジョーンズ(以下Q様)の
母親が元奴隷、というのもそういう時代だったのでしょうが、
貧しい暮らしの中で出会った音楽、トランペット奏者としてバンドに入り、
その後、フランスで編曲を学んだあとに、フランク・シナトラやレスリー・ゴアなどを
プロデュース、黒人解放運動の中、音楽業界でもご苦労が多かったと思いますが、
ウィズ [Blu-ray]

ウィズ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2018/08/08
  • メディア: Blu-ray
この映画(本人キラキラスーツでピアノを弾いていた)で出会ったまいこーを
プロデュースしたのが上にリンクを貼った「Off The Wall」、そして、
スリラー

スリラー

  • アーティスト: マイケル・ジャクソン
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD
このアルバムにつながっていく、というかなりざっくりした流れですが、
現在80歳を超えてもなお、若手ミュージシャンの育成から、
ワシントンに設立された「国立アフリカンアメリカン歴史文化博物館」オープン時の
セレモニーにも注力しているお姿を見ると、音楽が本当に好きで、自分のルーツも
大事に思っているQ様のお姿に感激しました。

映画鑑賞後、SpotifyでQ様をキーワードに検索すると、知っている曲がいっぱい、
Soul Bossa Nova」もQ様の作品だと知り新たな発見でびっくりでした。

と、音楽業界での長年の貢献ご活躍、に混じって時折紹介される私生活、
こんなに何度も結婚しては離婚している人だというのも今回知ってびっくり。
監督(2人のうち1人)がQ様の娘、ラシダ・ジョーンズ、彼女だからこそ
描けている場面なのかもしれませんが、音楽業界で活躍すればするほど家庭を
顧みない状況が続いて奧さんが家を出る、の繰り返しぽい感じで、
映画の最後、Q様が人生の失敗は何か聞かれて「結婚」と素直に答えて
照れ笑いしている場面を見ると、その言葉までの流れとして家族のことも
途中何度も織り込んでいたのかな、なんて思いました。

その中でも知らなかった事実で驚いたのが、結婚はしていなかったものの、
1990年代にナスターシャ・キンスキーと同棲して子供も授かっていたこと。
彼女も恋多き女優として有名ですが、まさかQ様とも!と驚きました。(◎_◎;)

と、音楽と私生活、Q様の人間くさい場面も描かれていて、
愛のコリーダ以外もQ様の作品を聴いて楽しみたいと思えるような、
「クインシーのすべて」でありました。












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映画「きのう何食べた?」を観る [映画(か行)]

テレビドラマ版は観たことがないのですが、
外出したとき、ちょうど時間が合っていたので観てみました。
きのう.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

小さな法律事務所で働く弁護士・筧史朗(西島秀俊) は、
同居する恋人の美容師・矢吹賢二(内野聖陽)の誕生日プレゼントとして
京都旅行を提案。
賢二は大喜びで旅を満喫するが、旅行中のある出来事をきっかけに、
二人は互いに本心を明かせなくなってしまう。
そんな中、仕事帰りの史朗は見知らぬイケメン(松村北斗)と賢二が親密な様子で
歩いているのを目撃。
動揺する史朗は、賢二にその青年のことを聞くことができず悶々とする。



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お腹空いちゃった。(笑)

シロウがスーパーで買い物して作る料理の数々、本当にどれも美味しそうで、
見ていたらどんどんお腹が空いていきました。
特に(デザートですが)りんごのキャラメル煮、そこに、コンビニで定価で
買ってきたことをケンジがシロウに怒られてしまうハーゲンダッツと合わせて
食べたときに2人が本当に幸せそうな表情になる、それだけでお腹が空いてしまった
私です。(事前にちゃんと食事していったのに)

これほどほんわかして(起承転結というほどのメリハリはなく)、
日々の小さい幸せを重ねていくことで2人だけでなく、2人を取り巻く人たちも
みんな幸せになっていく、プラスの連鎖で温かい気持ちで包まれていく、
私も彼らの幸せをお裾分けしてもらったような気持ちで観終わりました。

同性愛を理解しようとするのに世代的に偏見が拭いづらいシロウの両親、
理解したい気持ちに反して具合が悪くなってしまう(お母さんが梶芽衣子でびっくり)
それを知ったシロウが自分の気持ちを押し付けることなく両親の気持ちを尊重して
互いにとって良い方法はないのかと模索する姿を見ると、自分の気持ちを押し付ける、
自分と考えが違うからといって相手を否定する、そういうことで互いがぎくしゃくして
いくのと反対に違う考えもあることを理解し受け容れることも大事なのだなあ、と
日頃イラついてばかりの己を反省しました。( 一一)

2人の友人の同性愛者(ジルベールというあだ名の日本人)が子供がいないことが
不幸せなのか、子供がいないと幸せになれないのか、という疑問を投げかけますが、
同性愛者だけでなく、私の様な独り身、結婚しても子供を授からない方々にも
当てはまる問題かと思います。
他人と違うから自分は不幸せなんだということではなく、自分が幸せだと思えば
それでいいじゃないの、という気持になれる、そんな雰囲気を2人が醸し出します。
自分と違う人を受けれなかったり否定してしまう人も多い世の中ですが、
(特にSNSなどの匿名の書き込みとか否定が誹謗中傷になってしまうのも残念)
様々な生き方ができる今の時代、相手を否定するのではなく、違う考え方もある、
そんな気持ちのもちようで自分自身が穏やかで前向き、プラス思考で明るくいられる、
私もそういう人になりたいなと思いました。

シロウとケンジと、彼らを取り巻く人たちがつくりだす小さい幸せを観ていると、
私も他人がどう思おうと自分が満足して幸せだと思っていければよいのだろう、と
前向きな気持ちにさせてもらって、友人でも家族(婆1号)でも、互いに幸せに感じる、
そういうことを積み上げていきたいなと思った「きのう何食べた?」でありました。


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映画「コレクティブ 国家の嘘」を観る [映画(か行)]

ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞した映画です。
国家の嘘.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

2015年10月30日、ルーマニア・ブカレストのクラブ「コレクティブ」で
火災が発生し、多くの死者と負傷者を出す大惨事となる。
別々の病院に運ばれた負傷者たちは次々に死亡し、最終的に死者数が大幅に増加。
事件に疑問を抱いて調査を開始したスポーツ紙「ガゼタ・スポルトゥリロル」の
編集長は、内部告発者から衝撃の事実を知らされる。


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いまのルーマニア、政府の腐敗ぶりに驚きました。

私が知っているルーマニアといえば、昔はドラキュラ、小学生の頃はコマネチ、
そのコマネチが1989年に亡命した年の暮れ、チャウシェスク大統領が逃亡先で
妻と一緒に革命軍によって銃殺されるシーン、で時が止まっていました。
その後は民主化が進んでいるものと思っていましたが、今作で観たような政府が
根っこから腐っているような汚職まみれな状況であることを知って驚きました。

多数の死傷者が発生したナイトクラブの火災、
(実際の映像が流れて緊迫感がすさまじかったです)
重症の火傷患者を治療する病院がなく、従来であればオーストリアに移送するのを
国内の病院(火傷治療専門というのですが)に入院させて治療している間に
緑膿菌に感染し、命を落とした人が多数発生したことについて、その背景にある闇を
情報として受けたスポーツ紙の記者が深く闇を探っていく、その流れを映像に収めていて、
普通のドキュメンタリーであれば映らないと思われるようなところにもカメラが回り、
緊迫する取材の様子、危険を覚悟の上で密告する関係者、逆風の中状況をよくしていこうと
一生懸命取り組んでいく新しい保健相の姿を見ると、果たして日本でこういう人がどれほど
いるのか(自分を含めてという意味で)と考えてしまいました。

取材当初は、ルーマニア国内の多くの病院に消毒液を納入している企業の社長が
政府や病院と賄賂を通じて結託し、記載表示の機能を満たしていない消毒液を納入し、
それが原因で緑膿菌に感染して命を落とす人が増えていったということが分かり、
消毒液の製造会社の社長を追求すると、自動車事故で死亡、警察は自殺と断定し、
政府の闇がこんなところにも見えてしまい、途中でもこの国腐ってる、、と
思ってしまいますがそれを追い詰めていく記者のみなさんたちを観ていると
日本のメディアにも見習ってほしいなという気持ちになりました。
とはいえ、この記者たちも記事によって世論を動かしていくようになると、
見えない圧力で命の危険(家族も含めて)に晒されていくようになっていく、
民主化になったはずの国も革命軍で政権交代となっても長期化するとこうなって
しまうのかと思いました。

日本にも言えることですが、これほど腐敗ぶりが炙りだされているにも関わらず、
その後の選挙で与党が圧勝するという事実。
若い人が政治に興味なく選挙にいかないことによるところが大きいのは
ルーマニアも日本も同じなのかと思ってしまったのですが、
自分の立場や利益を考えて行動する政府、議員、公立施設の重鎮、民間企業トップ、
こういう人たち(国民からみたら小さい割合)が権力やお金を握ってしまい、
国民目線より自分目線になるとこういう残念な事件が起きてしまうのだと思います。

映画では、実際緑膿菌が感染して生きているけれど死が近づいている患者の様子、
告発する医師が撮影した動画も映画で映されます。
思わず目を伏せてしまいたくなるような映像ですが、自分たちの利益ばかり考える、
それが原因でこういう患者さんがいることを当事者たちはどう思うのか。
他にも火災事故で大やけどした女性(手の指を失い火傷もすごい状態)が
全編出てくるのですが、生きることへの希望を持ち続けて行動しているように
見えることには救いを感じました。

このドキュメンタリ―作品だけで闇を全て解明したり、追い詰め切れたりは
出来ていないのだろうというのは、記事が発表されてからの選挙で与党が大勝した、
そういうところからもわかるのですが、様々な問題を炙りだして報じる、
その姿勢を見て日本のメディアにもこうあってほしいと思った、
「コレクティブ 国家の嘘」でありました。



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