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映画「ガザ 素顔の日常」を観る [映画(か行)]

今年初めて田端のチュプキさんで観た映画です。
ガザ.jpg
内容は映画.comより。

パレスチナ、ガザ地区の知られざる日常を捉えたドキュメンタリー。
一般的に戦争のイメージが強いガザ地区だが、
穏やかな地中海に面する同地区の気候は温暖で、花やイチゴの名産地でもある。
美しいビーチには老若男女が訪れ、若者たちはサーフィンに興じる。
その一方で、東京23区の6割ほどの広さしかない場所に
約200万人のパレスチナ人が
暮らしており、その多くが貧困にあえいでいる。
イスラエルはガザ地区を壁で囲むだけではなく、
2007年以降は物資や人の移動も
制限しており、
同地区は「天井のない監獄」とも呼ばれる。

現実逃避するためにチェロを演奏する19歳のカルマは、
国際法や政治学を学ぶため
海外留学したいと考えている。
14歳のアフマドの夢は、大きな漁船の船長になって兄弟たちと一緒に漁をすることだ。
平和と普通の生活を夢見ながら、日常を強く生きようとする人々の姿を映し出す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

長らくイスラエルによって徹底的に封鎖されたガザ地区、
ここで暮らす人々にもそれぞれの人生があるのに。

そんなどこか悲しい気持ちで観終わりました。

この映画は2019年公開、その時でもイスラエルに封鎖されていたガザ地区ですが、
昨年10月にハマスがイスラエルを攻撃し、ガザ地区は水や薬などの医療品等の供給を
止められ、ライフラインを断たれています。
ニュースでも病人やけが人が運ばれてきても手の施しようがない様子を見て、
この映画に登場する子供たちやタクシー運転手、床屋さん、学生たち、
厳しい環境の中でも明るく社交的、鬱々せずに明るく生きようとしている姿が
映し出されていましたが、彼らは今、更に辛い環境でどうされているのか、
私が思ったところで直接手を差し伸べることもできないもどかしさを感じながら
映画を見続けました。

ガザ地区といえば、
歌声にのった少年 [DVD]

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歌手になるという夢をかなえるために偽造パスポートでエジプトに渡った少年の
映画を観て封鎖されている中、命の危険を感じても夢に向かって突き進む姿に
平和ボケな自分を感じたり、(ちなみに実話の映画化です)
ガザの美容室 [DVD]

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ガザの美容室に集まる女性による群像劇的な映画を観たのですが、
昨年からまだ続いている紛争以前でも常に爆撃を受ける危険に晒されながら
暮らさなければいけないパレスチナの人たちの姿を観る機会がありました。

日本も最近犯罪が増えていたりして安全ともいえないように思うことがありますが、
自分の住むところが攻撃されるという心配はないわけで、
https://www.arabnews.jp/article/opinion/article_69626/
上にリンクを貼った記事を読むと、イスラエルがガザ地区の人たちに対して
非人道的な対応を徹底して行うことに疑問しかありません。
地上げ屋のような(いやそれよりずっと酷い)嫌がらせを続けることで、
パレスチナ人を土地から追い出したいのか、全部ユダヤ人が占拠したいのか、
ナチスから残虐な扱いを受けたユダヤ人が、アラブ人に対して非人道的な態度を
とるのは何故なんだろうと思ってしまいます。
https://jp.reuters.com/world/security/4A736TJEFVJBFECPQSAXZM3BGI-2023-10-13/
あのプーチンさんがパレスチナがの独立国家の創設を主張しているという記事を見て
アメリカを後ろ盾に持つイスラエル政府がパレスチナ人に対してやりたい放題にも
見えてしまい、今作で観たように封鎖された地域にも日々生きている人達がいるという
ことを考えるとプーチンさんの主張の通り独立国家を創設することが人道的にも平和な
解決方法にはならないのだろうか、と思いました。

今回、田端のチュプキさんでやっと観られましたが(土日満席続きで違う日に)、
映画終了後、ユナイテッドピープル(日本の配給先)の関根代表による動画が
投影されました。
学生時代に旅でガザを訪れた関根さんにとってもガザ地区は思い出深い場所、
今作を見てガザについて知る機会を持った人は声をあげてほしい、と
仰っていたのですが、私もこうやってブログ記事を書く事によって、
日本から離れた場所で厳しい環境の中暮らしている人たちがいることを
何人かでも知っていただくことが出来ればと思っています。

輝く目でカメラに向かって話していた子供たち、彼らのために自分が出来ることは
ないだろうか、と思いつつ、パレスチナ、特にガザ地区を支援できるような方法が
あれば少しでも支援したい気持ちになった「ガザ 素顔の日常」でありました。























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映画「枯れ葉」を観る [映画(か行)]

久しぶりカウリスマキ監督の新作ということで
枯葉.jfif

あらすじは映画.comさんより。

フィンランドの首都ヘルシンキ。
理不尽な理由で失業したアンサと、酒に溺れながらも工事現場で働くホラッパは、
カラオケバーで出会い、互いの名前も知らないままひかれ合う。
しかし不運な偶然と過酷な現実が、2人をささやかな幸福から遠ざけてしまう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新しい映画なのにどこか懐かしい古さも感じられるような作品でした。

ラジオから流れるロシア・ウクライナ紛争のニュース、スマホを持つ姿は
現代なのだと思いますが、質素な暮らしぶりを観ていると今の時代なのに
そう見えづらいところもあったりする、独特の雰囲気を醸し出しながら
物語が進行していきました。

このカウリスマキ監督作品で最初に観たのが、
このどこかシュールで笑える映画だったのですが、
独特の世界観を持つ監督というか、今作は笑える映画ではないものの、
孤独で不器用な2人が出会う、楽しい時間の後のすれ違い、
ああこの2人はどうなってしまうのか、ともどかしさもありましたが、
最後は2人が心を通わせるところで終わり温かい気持ちで観終わりました。

アル中のホラッパは、かなり重労働の工場作業員で事故が起きないかヒヤヒヤして
観ていたらやっぱり事故を起こして職を失う、治療を受けようにも余裕がないのかな、
どこかアル中から脱する機会はないのだろうか、と若干というかかなり我が身に
置き換えると心配なキャラクターでした。(^^;

一方のアンサも真面目に働くものの要領がよくないために職を失い、
やっと見つけた仕事も給与未払いという、良くないことばかりが起きますが、
ホラッパとの出逢い、新しい職場で出会った犬との生活、少しずつでも
自分の生活を安定させていこうとする姿、そのお陰で、ホラッパもきっと
アル中を克服していくのではないか、と思えるような終わり方でした。

面白かったのは、2人が一緒に映画を見に行った時の作品。
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なぜかこれ。(笑)
(イギー・ポップがゾンビで出演していてびっくりした作品)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2020-06-16

思わず映画館のスクリーン越しに「なぜこのゾンビ映画が!」と思ったのですが、
ホラッパとアンサが楽しそうに鑑賞しているのを観たら、
私ももう一度観たくなりました。

生活に疲れているためなのか殆ど笑わないアンサとホラッパの2人が醸し出す、
なんともいえない不安と期待入り混じるような雰囲気を観ながら、
気づけば共感して応援してホッとして観終わったような何とも言えない深さのある
「枯れ葉」でありました。







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映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観る [映画(か行)]

ゲゲゲの鬼太郎は小さい頃に観ていましたが、
その後にシリーズ化が進んでいったのは知っているのですが、
画風におどろおどろしい雰囲気がなくなっていったような気がして
ずっと見ないまま現在に至っておりました。
が、今回タイトルを見て気になって映画館に観に行きました。
ゲゲゲ.jpg
あらすじは映画.comさんより。

昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、
行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。
その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。
血液銀行に勤める水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負って村を訪れ、
鬼太郎の父と出会う。
当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、
村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生。
それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。
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私の知らないゲゲゲワールドを見せてもらった気持ちになりました。
104分(PG12)、本当にあっという間。


今作は、水木しげる先生の生誕100周年記念作品だそうで、
2018〜20年に放送されたテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期をベースに、
シリーズの原点である目玉おやじの過去と鬼太郎誕生にまつわる物語を描いた
長編アニメーションとのこと。

(改めてゲゲゲの鬼太郎についてwikiを読んでみました)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%B2%E3%82%B2%E3%81%AE%E9%AC%BC%E5%A4%AA%E9%83%8E


私が観ていたのは、第1シリーズ (1968年1月3日 - 1969年3月30日 全65回 )と、
第2シリーズ (1971年10月7日 - 1972年9月28日 全45回)のおそらく再放送で、
自分の記憶に刷り込まれている主題歌といえば熊倉一雄さんのこれ。


おばけの学校、意外といいかもしれないと本気で思っている時期がありました。(笑)

という、もう半世紀くらい前の記憶しかないので、その後ゲゲゲの鬼太郎がどうなって
いったのかも知らずに今回観て、やはり画質の良さとおどろおどろしさのマイルドさには
最初だけ置いていかれそうになりましたが、そこはなんとかついていけました。

戦後の日本、自分の出世のために弔事を利用して哭倉村に向かう水木、
彼が勤める血液銀行に並ぶ売血希望の人たちの姿を観ると、
婆1号が若い頃勤めていた製薬会社でも売血が行われていた話を思い出します。
五木寛之だったかの小説でも、お金を稼ぐために造血剤をのんで血を売る人がいた、
というのを読んだことがありますが、そういうことが映画の冒頭の場面に出て、
そういう時代だったんだなあと思い出しながら観ていたのですが、
龍賀家を訪ねてからの一族のどろどろを観ていると、
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スケキヨが出てくるのでは!とあり得ないことを考えてしまう自分がおりました。
お金のある一族でのもめ事は犬神家以外でもあるんですね。(笑)

と、犬神家の一族のテーマ曲が脳裏に流れそうになったものの、
鬼太郎のお父さん(まだ人の姿)が出てきて、どうなるんだろうと思って
観ていたらぐいぐい引き込まれていきました。
戦争で辛い思いをした水木が、今度は、日本経済発展の競争の中で勝ち抜いて
いこうとする姿、龍賀一族の秘密を握って出世する、という思いが全面に出ていた
のが、鬼太郎の父との出逢い、そこから知る鬼太郎父の願いと龍賀一族の野望、
水木も自分の野心よりも鬼太郎父の思いに共感して共に戦う姿に目頭が熱く
なってしまいました。

水木しげる先生ご自身の戦争体験も、今作の中の水木に込められているように
思ったのと、鬼太郎父は幽霊族ですが、家族の愛は人間と変わらないと思うと、
その後、苦難の末に生まれた鬼太郎の姿を改めて(過去作品含めて)見直して
みたいな、という気持になった「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」でありました。


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映画「銀河鉄道の父」を観る [映画(か行)]

今年、snorita姐、けーすけ兄(チームS)と東北の旅に出て、
宮沢賢治の世界をちょっとだけですが観る機会がありましたが、
田端チュプキさんでちょうど関連の映画が上映されていると知り観に行きました。
(見に行ったのは確か9月)


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あらすじは映画.comさんより。

岩手県で質屋を営む宮沢政次郎の長男・賢治は家業を継ぐ立場でありながら、
適当な理由をつけてはそれを拒んでいた。
学校卒業後は農業大学への進学や人工宝石の製造、宗教への傾倒と我が道を突き進む
賢治に対し、政次郎は厳格な父親であろうと努めるもつい甘やかしてしまう。
やがて、妹・トシの病気をきっかけに筆を執る賢治だったが……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後は全部役所広司が全てもっていった映画!

でした。

菅田将暉が宮沢賢治本人にあまり似ていないので最初はそこが気になっていましたが、
宮沢賢治本人についてはある程度知る機会があるとはいえ、その父親がどんな人か、
そういう視点で描くというのは興味深いものがありますね。

長男として生まれた賢治を溺愛する父 政次郎(役所広司)、
厳しい父(賢治の祖父)から家業(質屋)を継いだ後は、
賢治に家業を継がせたかったものの、賢治に商売の適性(才能)がなく
学問、農業に興味を持ったことを最初は反対するものの次第に応援していきます。

賢治の書く詩や物語を楽しみにしている妹トシ、しっかりもので賢く、
一本筋の通った性格のトシのお陰で賢治は書くことを続けていきますが、
(日本のアンデルセンになるんだって言ってたでしょ!、と賢治を鼓舞)
祖父の喜助が認知症の後、亡くなったことから落胆そた賢治は
信仰(日蓮宗)にのめりこんでいき、家を飛び出して上京して、
日蓮宗信教団の国柱会の会館を訪ねる、このあたりの様子を見ていて、
写真から見ていた賢治のイメージ(穏やか)とは違う、激しい感情も持つ、
意外な一面を観た気持ちになりました。

そのまま東京で執筆活動を続けていると、実家からトシが病気との電報が届き、
自分がトシのために何が出来るのかと一心不乱に物語を書き続け、
それをトランクに詰めて実家に帰り、病に臥せっているトシに読み聞かせ、
嬉しそうに聞いていたトシでしたが、病に勝てず息を引き取る。。。。

ここが最初の泣きポイントでした。
(賢治と一緒に思わず泣いてしまった私)

再び念仏を唱え続け、トシがいなければもう書けないという賢治に対して、
自分が一番の賢治の読者になるという政次郎。
その後、羅須地人協会を立ち上げて農業指導しながら執筆も続けていた賢治と
政次郎の関係が互いを信頼し認めるようになり(家業は賢治の弟が継ぎ)
これから、というところで、今度は賢治が結核に。。

実家に戻った賢治は自分の運命を受け容れようとする一方、政次郎は受け容れられず
悲しい気持ちで過ごす日々が続く中、汗をかいた賢治の背中を拭こうとする政次郎に
母イチが自分が賢治の母親であると言って背中を拭く場面、、2つめの泣きポイント。
それまで政次郎に異を唱えず、数歩後ろに下がっていた母イチの強さを観た心地、
賢治も母に優しくされてとても嬉しそうに見えました。

とはいえ、賢治の病状がよくなることはなく意識が遠のいていくわけですが、
その時に、政次郎が賢治の「雨ニモマケズ」を大きな声で読み、素晴らしい詩だ、
と賢治に言うと、賢治も父に褒められたことに満足し息を引き取り。。

(´;ω;`)ウゥゥ

3回目の泣き場面でしたが、やっぱり役所広司は凄いですね。
今作一番の泣きツボポイントとなりました。

賢治の作品は賢治の没後に多くの人たちに読まれるようになったので
賢治自身は自分の作品が売れないと思っていたようでしたが、
そんな中で政次郎と妹トシは賢治のよき理解者で作品のファンであったこと、
賢治には何より大切なことだったかもしれませんね。

役所広司さん、これまでも色々な作品を観ましたが、
何を演じても同じように見える俳優(たとえばKムタクとか)とは全く異なり
毎回その役になりきっているのが凄いと思います。
すばらしき世界 Blu-ray

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この作品(元犯罪者)と今作を比較しても全然違うというか、
顔や声は同じなんだけど目の表情が違うといのか、まったく違う人、
(缶コーヒーのCMでもそうですが)
役者としての幅広さで更に心に響く作品になったように思えました。

本当は、岩手に行く前に観ればよかったのですが、
帰ってきてから見ることでまた賢治の土地を訪れてみたい気持ちになった
「銀河鉄道の父」でありました。


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映画「国葬の日」を観る [映画(か行)]

以前何本か見たドキュメンタリーの監督をつとめられていた大島新さんの
作品と知り、田端のチュプキへ観に行きました。
国葬.jpg|
内容は映画.comさんより。


「なぜ君は総理大臣になれないのか」「香川1区」などの大島新監督が、
安倍晋三元首相の国葬当日の人々の姿を記録したドキュメンタリー。
世論調査では国葬に反対する声が増えていく中、
2022年9月27日に東京・日本武道館で執り行われた安倍晋三元首相の国葬。
その当日に東京・下関・京都・福島・沖縄・札幌・奈良・広島・静岡・長崎の
10都市で取材を敢行し、国葬や安倍元首相という人物について、
人々のリアルな思いを映し出す。
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大半が無関心。

私はやるなら自民党葬にすればいいじゃないの、と思っていたので、
国葬(途中から岸田さんが国葬儀と名前を変えていたのもなんだか)まで
行う必要があったのかと言われればすることなかったんじゃないかな、と
思っていました。

ただ、当日は日本武道館に続く大行列ばかりを映し出すメディアに辟易して
無関心でいようと思っていたことを思い出したので、大半に入っているのだな
とこの作品を観て改めて思いました。

なぜ君は総理大臣になれないのか [DVD]

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香川1区 [DVD]

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香川1区から立候補しても当選できない小川淳也さんの選挙活動の様子を描いた
これらの作品を監督した大島新さんの映画なので恐らく見ていて私は受け入れられる、
と思って今作を鑑賞しました。

パンケーキを毒見する [DVD]

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妖怪の孫

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  • 出版社/メーカー: アシスト
  • 発売日: 2023/10/06
  • メディア: DVD
監督は違いますが(こちらは内山雄人監督)、これらのドキュメンタリー
見ているので、

選挙に勝てば正義。

とか、

やっている感をだすことが大事。

とか、そういうことを普段から思っている(オフレコでつい言ってしまう)政治家、
今の岸田さんも在任2年をことさら強調するような報道が目についてゲンナリしますが
長くやっていればそれでいいのか、という話かと思います。
国葬賛成派の多くが悲しい形でお亡くなりになったことへの同情、とか、
長くやっていたから国葬くらいしてあげていいんじゃないの、という方が多くて、
日本人って優しい人が多いのかな、なんて見ながら思ってしまいました。

今作で国葬に反対している様子が出てくるのは東京(落合恵子さんが映っていた)、
と沖縄(辺野古移設反対活動団体の方々)だけで、他の地域は無関心の人が
多かった印象でした。

安倍さんの選挙区である山口県(下関)でも、地元の一部の人には安倍政権は
よかったのではないか、というあっさりした反応の方もいて驚いたのですが、
若い方でも安倍さんの功績として日米安保強化を挙げている人がいて驚きました。

私自身、2012年の夏に新卒から働いていた会社を辞めたのですが、
社員持ち株会で保有していた会社の株式を(当時は民主党政権)どうせ上がらないだろう、
と成り行き売りしたその数か月後、自民党政権にかわったんですよね。
3本の矢とかいってたアベノミクスへの期待で株価があっと言う間に爆上がり、
損切りした株(平均買付単価のほぼ半分)が売却価格の2倍まで上がった(笑)時は、
「投資は自己責任」と分かっていたので、売却判断した自分に責任があると認識しつつ、
自民党が与党になることで国民や海外投資家からの期待が上がっことで、
(日銀の金融緩和もあったんですけどね⇐まだ続いているし)
自分の生活水準も上がっていくのだろうと(当時ぷーたろーだったのに)思いました。
でも、その後どうなったの、というと、コロナ禍という非常事態ではあったものの、
増税に加えて社会保険料も上がり、おまけにインフレの追い打ち、
今の岸田さんもZ務省のいいなりか、海外にほいほい景気よくお金をばら撒いて、
日本にやってくる外国人には手厚く、日本国民には冷たいなあと思うばかり。

昨今、SNSで「増税メガネ」とか「バラまきメガネ」とか言われて、
ご本人が憤慨しているそうですが、「聞く耳」ってなんだろう?と疑問符だらけ。
異次元の少子化だって今に始まったことではないし、安心して子育てできる環境に
なっていないから子供をつくらない人が増えていることに気づけないんだろうか、
(息子もおバカすぎてびっくりしたし⇐世襲禁止にすればいいと思っています)、
色々なことで政治家のやっていることのずれ加減にイラっとしています。

静岡の清水市ではちょうど国葬の直前に浸水被害で多くの住民が浸水した家から
土砂などを運び出して大変な時期、地元の高校生がボランティアで手伝っている
様子が映し出されていました。
3年前に家を建て直したという高齢の女性だけでなく、被害にあった住民の方々が
国葬をやるお金があるならこういう災害支援に税金を使ってほしい、という言葉に
本当に困っている国民に手を差し伸べるのが政治家の仕事ではないのか、と
改めて思ったわけですが、自分たちのプライド(と自分の選挙区)を優先して
いる政治家が多いように思えて仕方ありませんでした。

安倍さんがああいう形でお亡くなりになっていなくても(ご病気とか)
国葬をやっていたのかな、といえば、そうではなかったように思えますし、
亡くなった後、物凄い勢いで国葬を決定してしまい、国民も当然賛同すると思ったら
反対意見が半数以上で、でも挙げた拳をおろせなくて(半ば意地)実行した、
そのように見えたのですが、今作のインタビューの中で一番印象的だったのは、
沖縄で(辺野古基地建設現場近く?)カフェを営む中年女性の言葉でした。
国葬反対と騒いでいても終わって1週間も経てばおとなしくなって自分の生活に戻る、
その繰り返しではないかという言葉に、喉元過ぎれば熱さを忘れる的な感覚の
日本人が多いのだろうけれど、自分の気持ちを投票権に反映させればもうちょっと
良い日本になるのではないかな、と改めて思った「国葬の日」でありました。






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映画「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」を観る [映画(か行)]

好きな監督の1人、クエンティン・タランティーノのドキュメンタリー、
これは観ないと!とヒューマントラストシネマ渋谷まで足を運びました。
タランティーノ.jpg
内容は映画.comさんより。

奇才クエンティン・タランティーノの素顔を、
彼の作品の出演俳優たちが明かしたドキュメンタリー。
唯一無二の作風で世界中の映画ファンに支持され、
長編10作目を完成させたら映画監督を引退すると公言しているタランティーノ。
監督デビュー作「レザボア・ドッグス」から8作目の「ヘイトフル・エイト」までに
出演したサミュエル・L・ジャクソン、ジェイミー・フォックス、
ダイアン・クルーガーら俳優やスタッフたちが登場し、「レザボア・ドッグス」の
伝説の耳切りシーン誕生秘話、「パルプ・フィクション」のキャスティングの裏側、
「キル・ビル」撮影現場で起きた事故の真相、そして盟友ティム・ロスが明かす
引退後の計画など、驚きのエピソードの数々がタブーなしで語られる。


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改めて1作目からクエンティン・タランティーノ(QT)監督作品を観たくなりました。

ナチュラル・ボーン・キラーズ 特別版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2011/10/05
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トゥルー・ロマンス ディレクターズカット版 ブルーレイ(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2014/12/13
  • メディア: Blu-ray
レンタルビデオ店で働きながらたくさんの映画を浴びるほど見たQT、
上の2作品の脚本を書いたものの映画化するには資金がなく、
映画化を断念して売ってしまったため自分で監督することがなかった、、、
という話は知っていましたが、この2作品も面白い話だったのでQT監督だったら
どうだったのだろう、という興味は未だにあります。(多分実現しないと思いますが)

この後、脚本を売って得た資金と脚本を読んで気に入ったハ―ヴェイ・カイテルが
資金援助しやっとQTが監督した映画が、
この作品ですが、今回のドキュメンタリーを観てブロンド(マイケル・マドセン)が
踊る場面や警官の●を削ぎ落す場面(⇐かなり怖い)の裏話、
ブロンドの名前がヴィック・ベガで、
パルプ・フィクション [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2021/05/21
  • メディア: Blu-ray
次に監督されたこの映画に登場するヴィンセント・ベガとは兄弟という設定や、
他にも登場する人物が作品を越えてなにかしらつながりがあるという話を知ると
全部見直してつなげていきたい衝動にかられました。
ジャッキー・ブラウン [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2012/02/08
  • メディア: DVD
3作目、興行的には不発だったかもしれませんが私は好きな作品です。
パルプフィクションに出演したのに編集でカットされてしまったパム・グリアを
今作で主役に据えてつくっていますが、女性の強さを描いていて見てスッキリ、
この作品で主人公が着るスーツが前作と次作にも登場するトリビアなども
個人的には面白いポイントです。

キル・ビル Vol.1 [DVD]

キル・ビル Vol.1 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ / ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2004/04/16
  • メディア: DVD
キル・ビル Vol.2 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ / ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2004/10/08
  • メディア: DVD
梶芽衣子主演の「修羅雪姫」へのオマージュも含まれた作品、
ありえない展開が逆に痛快で、QTの描く世界に惹きこまれました。

デス・プルーフ プレミアム・エディション [DVD]

デス・プルーフ プレミアム・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2008/02/22
  • メディア: DVD
実は唯一未見のQT映画ですが、カート・ラッセルやスタントのゾーイ・ベルの
インタビューを観るとこれは観ねば、と思っています。
(なぜこれだけ観ていないのか自分でもよく分かりません)

イングロリアス・バスターズ [Blu-ray]

イングロリアス・バスターズ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2012/04/13
  • メディア: Blu-ray
続くこの作品では大爆笑したのですが、ブラピ以外の登場人物も今見ると
面白いキャラクターが多く、やはりこれも見直したいと思っています。
今回のドキュメンタリーで気づいてびっくりしたのですが、
かなり若い頃のレア・セドゥが冒頭の場面で登場していて、その後多くの映画で
活躍されているのを観ると、映画館で観た時に気づかないものにあとで気づく、
そんなこともあるのだなあと思いました。

ジャンゴ 繋がれざる者 [AmazonDVDコレクション]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2015/12/25
  • メディア: DVD
あり得ないと思いつつ痛快な作品でした。
レオ様がQT作品に初登場したのが今作ですがその存在感は凄かった、
QT作品常連のサミュエル・L・ジャクソンの破壊力満点の演技も印象的でした。

ヘイトフル・エイト [Blu-ray]

ヘイトフル・エイト [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: Blu-ray
3時間と長いのでちょっと眠くなってしまった作品(笑)ですが、
ここでもサミュエル・L・ジャクソンの存在感が大きい印象でした。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2020/01/29
  • メディア: Blu-ray

今回のドキュメンタリーにQT自身のインタビューはなく(撮影風景はあります)、
映画に出演した俳優やスタッフ、かつての同居人など関連する人たちが語るQT、
1作目に出演した俳優を大切にしている様子などは情に熱い人なんだなあと思いますが、
(マイケル・マドセンの代わりにパルプフィクションに出演して低迷から復活した
 ジョン・トラヴォルタが出演していなかったのはちょっと残念)
スタント不在時の事故で後遺症を負ったユマ・サーマンのエピソードについては
初めて知ったことで驚きました。

また、作品でつながる登場人物(の先祖や子孫)、影響を受けた映画の数々に対する
敬意として何かしらつなげて描く演出、「レッドアップル」など架空のタバコを
映画の様々な場面で登場させるなどの遊び心も興味深く思えました。

一方、QTをずっとサポートしてきたのがMeeToo運動のきっかけになった
ハーヴェイ・ワインスタイン、ユマ・サーマンの事故の時は証拠映像の提出を
阻止するなど女優に対するハラスメント以外にも嫌なことをやっていたのだな、
と今回のドキュメンタリーで知りましたが、長年にわたって横行していた暴挙、
QTも知っていたのではないか(全く知らなかったということはないと思う)
そんな疑念も沸きました。
10本監督したら引退と公言しているQT、あと1本で引退かあ、と思うと寂しいものの、
これまでの作品でポリコレなんてなんのその(ニガーというセリフが普通に出てくる)
本当の意味で黒人などの人種差別、女性差別に向き合って作品を作ってきた人だからこそ
ワインスタインと決別したことで描ける内容もあるのではないかと期待しつつ、
10本目の映画が完成したら必ず初日に観に行く!と思った、
「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」でありました。





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映画「君たちはどう生きるか」を観る [映画(か行)]

観るつもりはなかったのですが(ジブリファンではないし)
現在リハビリでお世話になっている理学療法士の先生とこの映画の話になって
折角だからと観に行くことになりました。
君たち.jpg
内容については映画.comさんより。

宮崎駿監督が「風立ちぬ」以来10年ぶりに手がける長編アニメーション作品。
「千と千尋の神隠し」で当時の国内最高興行収入記録を樹立し、
ベルリン国際映画祭でアニメーション作品で初となる金熊賞、ならびに
米アカデミー賞では長編アニメーション賞を受賞。
同作のほかにも「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」「ハウルの動く城」など
スタジオジブリで数々の名作を世に送り出し、名実ともに日本を代表する映画監督の宮崎駿。
2013年公開の「風立ちぬ」を最後に長編作品から退くことを表明した同監督が、引退を
撤回して挑んだ長編作品。宮崎監督が原作・脚本も務めたオリジナルストーリーとなり、
タイトルは、宮崎監督が少年時代に読み、感動したという吉野源三郎の著書「君たちは
どう生きるか」から借りたものとなっている。

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少年の成長譚を中心に描いた映画に見えましたが、
宣伝もなく(予告編もなし)見る人それぞれが感じるものがあればよいのかな、
と思うような映画でした。
(製作側が情報を敢えて出さないことで鑑賞する側が考えるように、という
 映画にも思えました)

私自身、ジブリ作品といえばトトロと千と千尋くらいしか見たことがないので
金曜ロードショーで放送されるときのTwitter(今はXでしたっけ)を観ると、
バルス!とかみんなで叫んでいる輪の中に入れないわけですが(笑)
ジブリの大ファンであれば期待値が高まっての鑑賞になって残念に思う人が
いるかもしれませんね。
その点、私は期待値が高くない(しかも事前知識ゼロ)状態で鑑賞したので、
第二次世界大戦の戦時下(⇐冒頭は東京大空襲のように見えたので)で
地方に引っ越した少年の目を通してみる世界を体験させてもらったような心持で
観終わりました。

東京大空襲で入院していた母を亡くした少年マヒト、その数年後に母の妹のいる場所へ
引っ越し、父は母の妹と再婚する、戦闘機の部品を作る工場を経営する父のお陰で
家は裕福のように見えますが、所謂叔母が突如母となり、しかも妹か弟か、
新たな母のお腹の中に命を宿している、それだけでも現実を受け入れるのが大変だと
思いますが、空気を読めない父が自信満々に車でマヒトを学校に送ったことから
同級生になじむことができず逆にいじめられてしまう、家に帰っても新たな母とは
かみ合わず、父は仕事で遅くまでかえって来ない、学校にも行きたくない、
親の愛情を求める年頃のマヒトに何が起きるのかと思うと、そこにアオサギが現れ、
導かれるように不思議な塔に行くことで物語が思わぬ方向に展開していきました。

異なる時空にいる母、新たな家で出会った老婆キリコと途中で出会いますが、
2人とも若い、特にこの2人との出会いによってマヒトが強くなっていく様子は
観ていて微笑ましい気持ちになりました。

ジブリ作品が好きな方にはマヒトが出会う様々な場面が他作品へのオマージュに
なっているらしいので楽しめる場面が多いのかと思いますがそれが分からない私にも
たくさん出てくる生き物(カエルとか鯉とかインコとか)の描き方や、
マヒトが開けようとする窓のたてつけが悪く開けづらいような動きが見える場面など、
宮崎駿ならではアニメーションの動き(と思える)が私にも楽しめました。

エンドロールを観ていて思ったのは通常アニメーターの名前が大量に投影されるのですが、
今作は大手アニメスタジオ(スタジオカラーや4℃など)が多くクレジットされていて
ジブリ作品に映鏡を受けたアニメーターさんたちが協力を惜しまないことを改めて
感じることができました。

声優については、アオサギ(菅田将暉)、インコ大王(國村隼)、キリコ(柴咲コウ)、
この3人は特によかったと思ったのですが、父を担当したキムタクだけはダメでした。
(何を演じてもキムタク、って感じでちょっと苦手だったりします)

と、ジブリファンでもない私がマヒトの成長を途中ハラハラしながらも見守りながら
鑑賞して、細かいところで気づかない部分も多々あると思いますが、ざっくり鑑賞でも
充分楽しめた「君たちはどう生きるか」でありました。






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映画「告白、あるいは完全な弁護」を観る [映画(か行)]

久しぶりに銀座スイッチに行ってみた韓国映画です。
告白.jfif
あらすじはYahoo!映画さんより。

IT企業の社長ユ・ミンホ(ソ・ジソブ)の不倫相手であるキム・セヒ(ナナ)が、
ホテルの密室で不審死を遂げる。
彼女の殺害容疑をかけられたミンホは身の潔白を証明するため、
すご腕の弁護士ヤン・シネ(キム・ユンジン)を雇って事件の真相解明に乗り出す。
彼は事件前日に起きた交通事故がセヒ殺害に関わっているかもしれないと告白し、
事件の再検証が始まる。
そんなとき、突如現れた目撃者の存在によって事態は思わぬ方向へと向かう。


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もう、ドキドキしっぱなし。

ミステリーとかサスペンスもテレビの2時間ものなら全然ドキドキしないのですが(笑)
今作は殺人容疑をかけられたIT企業社長のユ・ミンホと弁護士のヤン・シネとの
会話が常に緊迫感たっぷりで、ユ・ミンホの告白から回想シーンのように映し出されると
それに対してヤン・シネが「もし、~だったら?」と畳みかねて、今度は全く違う展開が
映し出される、というのがずっと続くので、見ている私にしてみれば、
え、どれが本当なの?次々と変わる場面に少々困惑しながらも自分でも結末を想像し
答え合わせのように見続けました。

各々の立ち位置と場面が変わる度に、ユ・ミンホや不倫相手のキム・セヒがいい人に
見えたり悪い人に見えたりしたりでおそらく監督の思うツボにはまっていた私ですが、
先入観って怖いものだな、と今回の作品でも自分の見方が二転三転してしまったことを
反省してしまったというか、日常生活では先入観を持たないように本当に気を付けないと
いけないな、という気持になりました。

原題は「告白」ですが、敢えて邦題に「あるいは完全な弁護」がついているのも
見ていると分かりますが、ユ・ミンホとヤン・シネの駆け引きの中で、
弁護士による完全な弁護、という意味と、容疑者であるユ・ミンホ自身による
自分を完全に弁護しようとするような意味にも思えました。

ヤン・シネを演じたキム・ユンジンの演技がとにかく素晴らしくて
どこかで見たことがあるような気がしていたら、


シュリ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: カルチュア・パブリッシャーズ
  • 発売日: 2006/06/23
  • メディア: DVD
私が人生で2番目にみた韓国映画で北朝鮮の工作員イ・ミョンホンを演じ、

国際市場で逢いましょう [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 株式会社ツイン
  • 発売日: 2020/04/29
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韓国人の知り合いに昔聞いた話と重ね合わせてみた映画の中で
主人公ドクスと恋に落ち、ともに厳しい人生を歩むヨンジャを演じていましたが、
今作はまたこれらとは全く違う役柄を好演されていました。

今作は全く事前予習なく、シネスイッチ銀座で時間調整のために入って観たのですが
展開の読めなさにドキドキし、おそらく見落としてしまった箇所も多いと思われるので
おさらい的に(結末を知った上で)もう一度見てみたいと思った上質のサスペンス、
「告白、あるいは完全な弁護」でありました。



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映画「キャメラを止めるな!」を観る [映画(か行)]

映画館で見そびれた映画、Amazonプライムで鑑賞しました。
キャメラを止めるな! [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2022/12/02
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

日本で大ヒットしたゾンビ映画がフランスでリメイクされることになり、
ワンカット撮影で30分間の生放送を依頼されたフランス人監督(ロマン・デュリス)。
撮影には監督を志しているが空気の読めない彼の娘、
熱中すると現実とフィクションの区別がつかなくなる妻(ベレニス・ベジョ)も加わり、
現場は大混乱に陥ってしまう。
問題続出の製作チームは、全く話のかみ合わない日本人プロデューサー(竹原芳子)と
ぶつかり合いながら撮影に奮闘する。


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映画館で観なくてよかったかもー。

リメイクというのはどうしてもオリジナルと比べてしまうので、
よほどのことがないとオリジナル越えしないような気がするのですが、
コーダ あいのうた [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2022/09/02
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↑これはオリジナルよりよかったと思えたリメイク版。

今作もリメイクで比較的オリジナルに忠実に作っているものの、
オリジナルにあった「低予算でチープだけれど工夫していて面白い」感が薄く、
おまけに、オリジナルを見て展開が分かっているので、
中盤からのワンカット撮影の内幕みたいな映像も驚きがマイルドになってしまった、
そんな感じで観終わりました。

アーティスト [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: DVD
監督はこの作品を手掛けたミシェル・アザナヴィシウス、
タイピスト! [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2019/10/02
  • メディア: Blu-ray
映画の中の監督役と奥さん役の2人(ロマン・デュリス、ベレニス・ベジョ)は
私も観たことのある↑の映画に出ていたりかなり豪華らしいのですが、
なんだかそんなオーラが出ているようで少々違和感がありました。

リメイクで面白かったのはフランス人なのに撮影している映画の役名が日本名、
なんでだろう、と思ったらその理由が後半分かるというところくらいかな、
というのが正直なところで、監督と娘が理解し合う場面も弱めだったのが残念。
プロデューサーを演じたどんぐりさん(現在の芸名は竹原芳子さん)も
笑えるような笑えないような、どちらかといえば通訳役の人の方が面白い、
せっかくオリジナルの出演者が登場しても活かしきれていないような感じ。

カメラを止めるな! [DVD]

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  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2018/12/05
  • メディア: DVD
と、見終わってもやっとしたのでオリジナルを改めて観ました。

やっぱりオリジナルの方が中盤からのネタ晴らしが分かっていても面白い!
このあたりは日本人的なものを求めた結果なのかもしれませんが、
オリジナルに軍配をあげてしまった「キャメラを止めるな!」でありました。







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映画「こころの通訳者たち」を観る [映画(か行)]

5年前のオープンからたまに通っている田端のミニシアターChupkiさんが
製作に携わった映画(先行上映)をChupkiさんまで観に行きました。
こころの通訳者たち.jpg

(映画のホームページ)https://cocorono-movie.com/

あらすじはYahoo!映画さんより。

上映する全ての映画に音声ガイドと字幕を付ける、
日本で初めてのユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」。
代表の平塚千穂子氏のもとに、舞台手話通訳者の活動を記録した
『ようこそ 舞台手話通訳の世界へ』に目の不自由な人のための音声ガイドを
つけたいという相談が舞い込む。
集まった舞台手話通訳者や目の不自由な人たちが、音声ガイド作りのための
アイデアを出し合う。



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諦めず、妥協せずに作り上げていく姿、見習わないといけないな、と思いました。


短編ドキュメンタリー「ようこそ舞台手話通訳の世界へ」に音声ガイドを付ける、
というドキュメンタリー映画なのですが、聴覚障碍者のために舞台のセリフを
舞台手話通訳者3人が同じ舞台に立って手話通訳する、その手話通訳の部分を
今度は、視覚障碍者が聴く音声ガイドにする、という複雑な作業です。

舞台のセリフ⇒手話通訳⇒音声ガイドへ変換

もともとあったセリフを手話通訳にしてそれを音声ガイドにする、
一体どうなるんだろう、どうやって手話を音声ガイドで表現するんだろう、
皆目想像つかないまま観ていると、Chupkiの代表、平塚さんを中心に
何度も議論を繰り返しよりよりものを作っていこうとする過程で、
手話の奥深さを知ることになります。

舞台手話通訳を担当した3人(加藤さん、水野さん、高田さん)、
視覚障碍者で音声ガイドについてレビューする難波さん、石井さん、白井さん、
ナレーション担当の彩木さん、手話についてアドバイスする廣川さんなどなど、
通常の音声ガイドにはセリフにセリフをかぶせないことが鉄則であるのに、
今作では舞台で流れるセリフに舞台手話通訳者の訳している内容(言葉)を
ナレーションでかぶせていく、そこに平塚さんが舞台手話通訳者の動きを
合わせて伝えることで音声ガイドが完成するまで、
聴覚障碍者側の意見(手話の歴史なども交えて)、視覚障碍者の意見、
そこに平塚さんの意見を時にぶつけあいながら作り上げていく姿、
最後の完成した音声ガイド、エンドロールに流れる白井さんの歌、
(石井さんのラップも素晴らしかった)
観終わった後、場内から拍手が湧き上がる素晴らしい作品でした。

私自身、手話について知識がなさすぎたのですが、舞台手話通訳の場合、
セリフ全部を通訳するのではなく、肝となる言葉を手で通訳しながら、
あとは表情で表現するということ、実際、手話自体、顔の表現がとても大事だと
いうことを知りました。

一方、視覚障碍者は視覚の部分を聴覚、嗅覚などの感覚で補っていくこと、
成人してから視力を失った難波さん(失ってから合気道を学んでいる)、
突然視力を失った石井さん(風を感じながら海でぱどリングを楽しんだり)、
特に響いたのは、難波さんの言葉だったのですが、視力を失ったことで
出来なくなったことを嘆くのではなく、視力を失って入院していたベッドの上から、
何ができるようになったのか考えるようにした、という言葉でした。
私自身が骨折してできなくなったことが多く、まだできないというか元に戻らない
ことが多いのを鬱々思っていたところでこの言葉を聞いて、そうやって思えば
骨折した時よりもできることは増えているし、という心持になりました。
(でももっとリハビリ頑張らないといけないなという気にもなりました)

バリアフリーシアターとしてオープンしてから5年のChupkiさん、
今回の映画製作に関連してクラウドファンディングに参加しましたが、
鑑賞した日、帯広から映画を観に上京された視覚障碍者の男性が
映画に感激したとおっしゃっていたを間近に聞いて私も感激したのですが、
本当の意味でのバリアフリーの輪がどんどん大きくなっていく中で、
私も微力ながらでもサポートしていきたいと思ったChupkiさん、
自分と違う環境にいる方を理解するきっかけを与えていただいたことに感謝の
「こころの通訳者たち」でありました。

※都内では新宿のK'sシネマさんでも上映予定です。
 上映館がもっと増えていくことを願っています。(^-^)


















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