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映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観る [映画(か行)]

ゲゲゲの鬼太郎は小さい頃に観ていましたが、
その後にシリーズ化が進んでいったのは知っているのですが、
画風におどろおどろしい雰囲気がなくなっていったような気がして
ずっと見ないまま現在に至っておりました。
が、今回タイトルを見て気になって映画館に観に行きました。
ゲゲゲ.jpg
あらすじは映画.comさんより。

昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、
行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。
その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。
血液銀行に勤める水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負って村を訪れ、
鬼太郎の父と出会う。
当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、
村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生。
それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。
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私の知らないゲゲゲワールドを見せてもらった気持ちになりました。
104分(PG12)、本当にあっという間。


今作は、水木しげる先生の生誕100周年記念作品だそうで、
2018〜20年に放送されたテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期をベースに、
シリーズの原点である目玉おやじの過去と鬼太郎誕生にまつわる物語を描いた
長編アニメーションとのこと。

(改めてゲゲゲの鬼太郎についてwikiを読んでみました)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%B2%E3%82%B2%E3%81%AE%E9%AC%BC%E5%A4%AA%E9%83%8E


私が観ていたのは、第1シリーズ (1968年1月3日 - 1969年3月30日 全65回 )と、
第2シリーズ (1971年10月7日 - 1972年9月28日 全45回)のおそらく再放送で、
自分の記憶に刷り込まれている主題歌といえば熊倉一雄さんのこれ。


おばけの学校、意外といいかもしれないと本気で思っている時期がありました。(笑)

という、もう半世紀くらい前の記憶しかないので、その後ゲゲゲの鬼太郎がどうなって
いったのかも知らずに今回観て、やはり画質の良さとおどろおどろしさのマイルドさには
最初だけ置いていかれそうになりましたが、そこはなんとかついていけました。

戦後の日本、自分の出世のために弔事を利用して哭倉村に向かう水木、
彼が勤める血液銀行に並ぶ売血希望の人たちの姿を観ると、
婆1号が若い頃勤めていた製薬会社でも売血が行われていた話を思い出します。
五木寛之だったかの小説でも、お金を稼ぐために造血剤をのんで血を売る人がいた、
というのを読んだことがありますが、そういうことが映画の冒頭の場面に出て、
そういう時代だったんだなあと思い出しながら観ていたのですが、
龍賀家を訪ねてからの一族のどろどろを観ていると、
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スケキヨが出てくるのでは!とあり得ないことを考えてしまう自分がおりました。
お金のある一族でのもめ事は犬神家以外でもあるんですね。(笑)

と、犬神家の一族のテーマ曲が脳裏に流れそうになったものの、
鬼太郎のお父さん(まだ人の姿)が出てきて、どうなるんだろうと思って
観ていたらぐいぐい引き込まれていきました。
戦争で辛い思いをした水木が、今度は、日本経済発展の競争の中で勝ち抜いて
いこうとする姿、龍賀一族の秘密を握って出世する、という思いが全面に出ていた
のが、鬼太郎の父との出逢い、そこから知る鬼太郎父の願いと龍賀一族の野望、
水木も自分の野心よりも鬼太郎父の思いに共感して共に戦う姿に目頭が熱く
なってしまいました。

水木しげる先生ご自身の戦争体験も、今作の中の水木に込められているように
思ったのと、鬼太郎父は幽霊族ですが、家族の愛は人間と変わらないと思うと、
その後、苦難の末に生まれた鬼太郎の姿を改めて(過去作品含めて)見直して
みたいな、という気持になった「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」でありました。


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夏炉冬扇

ねずみ男がすきでしたが。
衰えない人気ですね。
今日で今年のお店終わりです。もうけがない店と云えど、ホッ。

by 夏炉冬扇 (2023-12-24 21:11) 

溺愛猫的女人

怖いと聞いて見ようかどうか悩んでいます。
by 溺愛猫的女人 (2023-12-24 21:21) 

うつぼ

夏炉冬扇さん、こんにちは。
私は一反木綿が好きでした。(^-^)
今も続いているのは知っていながら絵柄が変化していくのでついていかなかった
のですが、今回観てよかったです。
畦cafe、今年の営業終了、おつかれさまでした。
いつか訪れてみたいと思っています!
by うつぼ (2023-12-25 11:45) 

うつぼ

溺愛猫的女人さん、こんにちは。
確かに自分の知っているゲゲゲの鬼太郎と比べると怖いかなあ、という感じでした。
ただ、鬼太郎が生まれる背景がこういうことだったのか、という新鮮な
発見もあったので見てよかったです。
by うつぼ (2023-12-25 11:45) 

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