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映画「イン・ザ・ハイツ」を観る [映画(あ行)]

かつてNYにちょくちょく旅していたころ、ブロードウェイで公演されていたのに
結局みないまま、、、だった作品、映画化されたというので観に行きました。
In the heights.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

ニューヨークの片隅にある街、ワシントン・ハイツ。
祖国を離れてそこに暮らす人々は、ストリートに繰り出しては歌とダンスに興じていた。
うだるような暑さだった真夏のある夜、大停電が発生。
進学、仕事、恋で悩みを抱えながらも夢に向かってまい進していた若者4人の運命が、
停電をきっかけに思わぬ方向へと動き出す。


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ミュージカルは楽しい♪

昔からこのブログを読んで下さっている方はご存じかと思いますが、
私うつぼ、新卒で入った会社を辞めるまでの20数年間、毎年NYに通い、
ブロードウェイミュージカルを楽しむという生活を送っておりました。
かなりカツカツな旅行でしたが(自炊&割引チケットで作品鑑賞)
それなりに平凡な毎日にメリハリをつけるという点ではよかったものの
NYのホテル代もミュージカルの鑑賞代も超インフレ状態になってしまい
(自分のお給料はデフレっぽくて上がらないのに)
おまけに自分が転職しているうちに余裕がなくなってしまったりで、
北の蟹工船企業で勤めていたころに辛い現実から逃げたくて(笑)1回(2013年)、
北の蟹工船企業をなんとか辞めてから1回(2014年)、それっきりです。

そして、すっかり遠くなったNYとブロードウェイ。

それがちょっと近くに懐かしく思えた作品でした。
といっても、この舞台版は観ていません。(笑)
TONY賞授賞式でこの作品のパフォーマンスを観た時に、
ラップ、ヒップホップ、ちょっと無理そう、と思ってしまって、
結局舞台を観ることなく今回の映画版を鑑賞したのですが、
字幕がついているので早口の歌詞の意味も分かるという点では
映画版を先に観てよかったかもしれません。

とはいえ、日本人キャストによる舞台版、今年公演があったらしいのですが、
この作品を日本人で観るのはちょっときつそうだなと思います。
(中南米移民を描いている話を日本人が演じていてもパンチに欠ける気がする)

ハーレムよりもっと北に中南米移民のコミュニティが住むエリアがあるというのは
今作で知ったのですが(ハーレムに一度行ったけれどまじ怖かった思い出)
私の中で、移民と聞いて思い浮かぶのは
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アイルランド系移民とかよりもイタリア系移民。
初めてNYに行ったときに訪れたリトルイタリーを見て感激したのも遠い昔、
今となってはイタリア移民も新たな移民は恐らく少ない上に、
移民の子孫たちも違うエリアに住むようになったのでしょう、
現在は、隣のチャイナタウンにかなりの部分を侵食されているのを
訪問するたびに観ていましたが、中南米移民というのは
今でもコミュニティとしては非常に大きいんでしょうね。

とはいえ、作品の舞台となるワシントンハイツも地代高騰で
地元密着の美容院もブルックリンに引っ越していくのですが、
コミュニティの中で秀才と期待されていたニーナの父が運営するタクシー会社も
元々はアイルランド系移民が住んでいた場所だったということが後半で明かされて
アイルランド系移民がもっとマンハッタンの中心に近い方に移っていく流れ(多分)の
中で中南米系移民が移り住んでコミュニティを作っていき、土地の高騰とともに
今後は富裕層のエリアになっていくのだろう、と映画では描かれていました。
(他にも白人系による差別も実際あるのでしょうね、作品の中でも描かれていました)
実際はこのコロナ禍でリモートワークで済むようになった人がマンハッタンの
狭い家から郊外や隣のニュージャージー州に引っ越すケースも増えてきて、
NY(マンハッタンの)不動産価格高騰も一段落しているのではないか、
となれば中南米系移民もワシントンハイツから追い出されることなく済むのでは、
(実際はここからコミュニティ以外に飛び出そうとする若者も描かれています)
そんな気持ちで見終わりました。

主人公のウスナビは幼少期を過ごしたドミニカでの日々を最高の日々だったと
思っているのんでいずれ故郷に帰りたいという気持ちを持っていますが、
ウスナビの従弟は移民の子としてNYで生まれながら不法移民だったり、
コミュニティの中でも様残な境遇の人達が混じって暮らしているというのを見ると、
人種のるつぼ、と言われながらも富を求めてNYにやってくることがよいのかどうか、
後半のアブエラ(演じていたオルガ・メレディスは舞台版のオリジナルキャスト)の
小さいころやってきたNYで親に言われ続けた「忍耐と信仰」という言葉を胸に
一生懸命働いてきたことを思い返して歌う場面には、思わずだだ泣きしてしまいました。
日本よりもアメリカは富める者とそうでない者、格差がある国だと思います。
働けど働けど我が暮らし楽にならず、いわゆる社会の底辺に落ちてしまうと上に上がれない、
そんな構図の国で暮らすということはとても大変だと思います。

今の時代だと、オーディション番組やSNSで注目されて一躍有名人、
スポーツで活躍して注目される、なんてこともあるでしょうが、一握りであって、
それ以外の人たちは日々の厳しい暮らしの中でも少しでも明るく過ごそうとする、
そんな姿を今作で描いているように思えました。

主人公のウスナビを演じていたアンソニー・ラモス、ハンサムという感じではないのが
逆に親近感が湧く感じでしたが、この舞台版で(ブロードウェイ以外)ウスナビや
ソニー役を演じていた人なんですね。
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ブロードウェイ舞台版でウスナビを演じていたオリジナルキャストの
リン・マニュエル・ミランダが今作の次にブローウェイで上演されたこの作品で
TONY賞をたくさん受賞した際、このオリジナルキャストでアンソニー・ラモスが
出演していたというのを今回記事を書く時に知りました。
このHamilton,TONY賞でのパフォーマンスを見て興味がありましたが、
ブロードウェイの初演が2015年、私がもうNYに行かなくなっていたころで
その後、2016年に訪れたシカゴで看板をみかけましたが訪問時よりもうちょっと
先の日程での公演だったので結局観る機会がないまま現在に至っております。

というわけで、リン・マニュエル・ミランダといえば、
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このディズニー映画で楽しく心に残る楽曲提供をしていたのと、

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煙突掃除のお兄さん(オリジナルではディック・バン・ダイクが演じていた)の役、
というイメージの俳優さんでありクリエイターさんというイメージですが、
今回の映画ではさすがに青年という感じでもないのでウスナビを演じることなく
時折登場するかき氷(ピラグア)売りのおじさんを演じていました。
その時、チェーン店のアイスクリーム売りのワゴンの店主がクリストファー・ジャクソン、
イン・ザ・ハイツではソニー、ハミルトンではジョージ・ワシントンを演じているなど、
リン・マニュエル・ミランダとこれまでも共演してきた人なので、かき氷VSアイスクリーム、
この戦いが冒頭から最後までちょこちょこ出てきてメインのあらすじを面白く盛り上げてる
よいアクセントになっていました。

他にも、美容室のオーナー、ダニエラを演じていたダフネ・ルービン=ベガ、
脇役ながら若い登場人物たちを盛り立てるパワフルなキャラクターを好演していたのですが
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RENTのオリジナルキャストとしてMIMIを演じていた人でした。
歳を重ねてこういうインパクトのある演技と歌を見せてくれるのも嬉しいですね。

というわけで、ブロードウェイミュージカルの好きな人には
ある意味ドリームチーム的なキャスティングのように思えたのですが、
故郷を離れても故郷を忘れず日々明るく生きていこうと思う移民たちの姿を
活き活きと描いていてミュージカルってやっぱり楽しいと確認できた
(ミュージカル好きでない人には多分むりだと思いますが(^-^;)
「イン・ザ・ハイツ」でありました。













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映画「竜とそばかすの姫」を観る [映画(や・ら・わ行)]

久しぶりに何かアニメでもと思って選んだ作品です。
(鬼滅の刃とシンエヴァンゲリオンは結局観ないまま終わりそう)
竜とそばかす姫.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずは周囲に心を閉ざし、
一人で曲を作ることだけが心のよりどころとなっていた。
ある日、彼女は全世界で50億人以上が集うインターネット空間の
仮想世界「U」と出会い、ベルというアバターで参加する

幼いころに母を亡くして以来、すずは歌うことができなくなっていたが、
Uでは自然に歌うことができた。
Uで自作の歌を披露し注目を浴びるベルの前に、
ある時竜の姿をした謎の存在が現れる。



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映像が美しい。

Yahoo!映画のレビューを見ると期待値が高い人の残念コメントが散見されますが、
以前から書いている通り私自身はそんなにアニメに詳しくないというか、
そこまで没入していないというか、映画がたまたまアニメだった、という感覚で
毎度みているせいか、監督の世界観とかそういうものへ期待したり、ということがなく
普通にきれいな映像を楽しんで見終わりました。

会社のアニメ好きおじさんも突っ込みどころはあるけれど良い作品と言っていたので
私はもうちょっと万人受けしているのかと思ったのですがコメントを見て
あらそうでもないのね、なんて思いました。

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同じ監督のこの作品と比較して残念、という方が多いみたいですが、
私、この作品、未見なので比較のしようがないという。(笑)

小さいときに母を不慮の事故で亡くしたすず(景色がきれいな田舎住まい)が
母をなくしてから内向きな性格になってしまい、
(その原因の大きな部分を占めるのがSNSでの心無い中傷)
唯一の友達ひろちゃんがそんなすずの背中を押して仮想空間の「U」に送り込み、
自分の内側にあるものから作られたアバター?を使って思いきり歌うことで
多くの人から求められ称賛されるようになる、現実とは違う世界にいるもう一人の自分、
躊躇いながらもその世界で自分が自由になれることを嬉しく思うのですが、
そこでめでたしになるわけもなく、仮想空間でのすず(ベルという名前で活動)の前に
突然現れたのが荒くれ者の竜。

こういう仮想空間で正義と秩序のために戦う戦隊ヒーローみたいな人たちが
登場するのですが、背後に無数の企業ロゴ(スポンサーでついてる)が出てくるのが
イマドキのネット事情だなあと思いながら、その正義(ジャスティスだったかな)が
正義という理由を振りかざして行う行動がもう極悪過ぎて、途中でなんだかおかしく
なってしまった私です。
現実のSNSやネット社会でも、こういう人っているよなあ、悪を正す、みたいな
態度なんだけどお前の方がよっぽど態度が悪質だよって思う人。

竜の荒れた行動を何か現実で原因があってのことと感じたすずが竜を追いかけて
本当の姿を観ようとする、みたいなあたりから、展開は読めてきていたので、
さほどのドキドキ感はなく、無事想定どおりに着地して私はほっとしたのですが、
この監督作品が好きな人には満足なのか物足りないか、もしれませんね。

個人的に突っ込みどころはありましたが、
(それ、美女と野獣じゃないの?とか、そんな都会でどうやって探すの?とか  
 おばちゃん4人組も大事だけれど実のお父さんともっと交流しなくていいの?とか)
今作に限らずそういう突っ込みどころはあるものだと思っていますので、
そのあたりを差し引いても映像の美しさ、すずの美しい歌、竜と心を通わせていく
様子、そこからすず自身も学び成長していく、ひと夏の少女の物語というには
かなり壮大なスケールではありますが、すずがお母さんを亡くしたこと、
それ自体とネットによる心無い中傷でずっと心を閉ざしていたのが

自分自身を受け容れ、解放しすることによって、小さいころのすずのように
お父さんにも素直に接することができるようにになって、見てよかったと思った
「竜とそばかすの姫」でありました。


(映画と関係ない話ですが
シネコンで今回鑑賞したのですが、前後左右、カップルかファミリー、全員ポップコーンを
食べながら鑑賞していたので、その臭いとドリンクが減ってきたときにカップを振ると
氷がシャカシャカ鳴る音で映画序盤から後半まで集中が削がれかけましたが、
なんとか集中を保ちながら見ることができました。
シネコンの収入源とはいえ、鑑賞する曜日とか時間帯(今回は土曜日のお昼過ぎ)を
考えた方がいいな、と反省。( 一一)



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映画「電車を止めるな!のろいの6.4キロ」9往復目鑑賞 [映画(た行)]

皆さんが忘れかけている銚子電鉄の映画記事ですが、
忘れてほしくないので本日記事をアップします。(笑)
まだDVDも発売されなさそうですし、上映される機会があれば、
まだまだ見続けようと思っています。

という訳で、銚子電鉄さんが製作した映画「電車を止めるな!」、9往復目の鑑賞記事です。
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電車を止めるな.png今回9往復目
(映画公式サイト) https://www.dentome.net/
(銚子電鉄サイト) https://www.choshi-dentetsu.jp/

(1往復目は池袋のシネマロサで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2020-12-29
(2往復目は竹橋のKKR東京で貸切)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-01-18
(3往復目は千葉の京成ローザで舞台挨拶も)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-03-02
(4往復目は田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-05-16
(5往復目も田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-05-29
(6往復目も田端のChupkiさんで)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-08
(7往復目も田端のChupkiさんで、トークショー付)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-09
(8往復目も田端のChupkiさんで、上映最終日に)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2021-06-18-5

田端のChupkiさんでの上映も終わってしまい、ちょっとした燃え尽き感もあったのですが、
どこよりも早く映画の上映を始めてから今でも毎日上映を続けている銚子の圓福寺さんで
今回は鑑賞しました。
以前から一度は圓福寺さんで見たいと思っていたのですが今回やっと念願叶った格好です。
今回は銚子の旅記事もアップしようと思っていながらまだアップできておりませんが、
7月中旬ごろの訪問、お寺で映画を観るというのも初めてなのでワクワク感を
感じながら銚子電鉄の観音駅で降りて徒歩数分くらいのお寺に向かいました。
IMG_6146.JPG大きなお寺です
(ホームページ)http://iinumakannon.com/

平日は10時~、と、15時~、土日祝日は15時~のみですが、
とにかく毎日毎日上映しています。
各回20名、上映時刻の15分前にお寺に行って受付するシステムです。
満席で入れない可能性があるのかどうか、ですが、
私の場合は土曜日に行って私ともう1人だったので、
よほどの団体さんが来ていなければ入れると思います。(たぶん)

正面の大師堂を観ながら左手の社務所に入って2,000円を支払い、
IMG_6147.JPG社務所
検温と氏名、連絡先記入後、更に左手の建物に進みます。
受付時にすっかり見慣れた銚子電鉄の茶封筒を渡されて、
鑑賞後に開けてくださいね、と念押しされましたが、
さすがにもう中身は分かっています。(笑)
IMG_6148.JPGお線香の香り漂う会場


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じゅずさん!

8回目の鑑賞後、名前が分からなかった北島さん役が池田諭さんという俳優さんで、
朝ドラにも出演されている上に、おじいちゃんだと思っていたら私と同じ年代で、
ちょっとしたショックを受けたこと、山崎さんというロン毛の運転士さんで
キムタクの物真似をする人が児玉純一さんという俳優さんだったことが分かって、
ますます映画へ没入している自分を感じたのですが、今回は原点に返るというか、
最初に観た時にインパクトのあったニセ霊媒師役の広瀬じゅずに集中して
鑑賞しました。
演じているのは池上恵さんですが、3回目の鑑賞@京成ローザの舞台挨拶
普段のお姿とのギャップに驚き、その後、お話もさせてもらってとても可愛らしい
俳優さんだと思ってからすっかりファンになった私ですが、
今回も大写しのじゅずさんを拝みながら俳優さんは役柄によってこうも変身できる、
(変身って誉め言葉です)
改めて今回もそう思いながら鑑賞できました。

心霊列車の企画が本当に悪霊に憑りつかれる車両の中で、じゅずさんが急に苦しみ
吐血する、という場面があるのですが、心配しためむたんが大丈夫?と聞くと、

だぃじょばなぃっ

大丈夫じゃないって意味だと思うのですが、
血を口から滴らせながら苦しそうに言うじゅずさん、心配しなければいけないのに
なぜかこの場面で毎回笑ってしまう自分がいたりします。(笑)
記事には書いていないのですが、「銚電931ソムリエ」というセミナー?を受講した際、
池上恵さんが講師の日を選んだところ、このあたりも本当は細かい設定が脚本に
書いてあったのが編集でカットされたのでいきなり吐血、という唐突感が出てしまった、
と池上さんがお話されていたのですが、私は呪われて吐血したと思ったら、
実はそうでなかった(当初の脚本上では)と知り、そのギャップにも個人的にはツボ、
だったりします。

って、見てない人にはなんのこっちゃなんですが。(よかったらみんな映画見てー)

お線香の香りというと、法事のイメージなのですが、今回こういう落ち着いた空間で
笑って笑ってほろっとする体験というのはなかなか新鮮でした。

映画は見る空間による影響もあるんだな、とこれだけ同じ作品を何度も見ると感じますが
今回は終わった後、思わず南無、みたいな気持ちで手を合わせて見終わった私です。(^-^;

実は記事をアップしている本日の2日前、池袋のHUMAXで再び鑑賞したのですが、
その記事も近いうちにアップしようと思います。

上映期間は短いとはいえ、銚子から遠く離れた地域でも上映される機会が増えて、
ローカル線受難の時代に応援しようと思ってくれる人の輪が広がっているのを感じます。


(現在の上映館はこちらでチェック!)https://www.dentome.net/

あまり遠くまで観に行っていないのですが、池袋の後、ちょっと遠くまで行って
鑑賞する予定です。
ここまで自分を駆り立てるものは何かと言われれば、銚子電鉄の皆さんの真摯な姿、
竹本社長のことをふざけていると仰る方もいますが、真面目にふざけているだけで
あくまで銚子電鉄を立ち直らせるための行動であって、私としては、出来る限り
これからも応援していきたいと思った銚子電鉄と
その銚子電鉄が製作した「電車を止めるな!のろいの6.4キロ」でありました。



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映画「カタブイ -沖縄に生きるー」を観る [映画(か行)]

本日もがんばって映画記事です。
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この映画も昨日アップした「ちむぐりさ」と同じく、
田端のシネマChupkiさんで鑑賞しました。
(7月は沖縄をテーマとした映画が毎日公開されていました)
カタブイ.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

スペイン系スイス人のダニエル・ロペス監督は、2003年に沖縄に移住する。
沖縄県立芸術大学の大学院で学ぶ一方、映画製作やカメラマン、
テレビのパーソナリティーなどを担当。
沖縄独自の文化に着目し、彫刻家や琉球舞踊の師範らさまざまな人々との会話から
沖縄の本質に迫る。


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この世に生を受けた限り、生きることに感謝して生きていかないといけない、
という気持ちになりました。

昨日アップした「ちむぐりさ」と同じ沖縄について描いていますので
米軍基地も出てきますが、その中で、沖縄の人々がどう過ごしているのか、
そこに焦点を当てて作られた作品という印象でした。

タイトルのカタブイは、晴れているけれど局地的に雨が降っている様子、
という沖縄の言葉だそうです。

様々な人が登場しては語るスタイルですが、冒頭に出てくる彫刻家の
金城実(きんじょうみのる)さんは、
テロ(米軍基地)は悪であり、それに対する怒りを彫刻作品で表現する、と
100mという長さの作品を見せてくれます。
怒りを大作として表現する、そのエネルギーを感じたのですが、
遅々として良い方向に進まない怒りも含まれてのことかと思いました。

ミュージシャンで居酒屋店主の糸満盛仁(いとまんもりと)さん、
自分の血のルーツを大切にするのが沖縄と語りますが、こういう言葉を聞くと
私なんて自分の血のルーツもよく分からず、こういうことが言えることが
羨ましくなりました。(沖縄という土地だからこその言葉だと思いますが)

糸満出身のシーサー職人、上原新吾さんは、魔除けのシーサーは、
悪いものを口の中に入れて浄化していいものに変えて一緒に暮らす、
それが沖縄らしいと語るのですが、悪いものを退治するのではなくて
口の中に入れて浄化するという考えが私にはとても新鮮に思えました。

琉球舞踊家の宮城茂雄さん、波上宮の宮司、渡慶次馨(とけしかおる)さん、
沖縄少林流空手道協会守武館館長の上間康弘さん、
彼らの沖縄という土地だからなのか、どこか穏やかでありながら力強い、
そんな感じの言葉も印象的でしたたが、栄町市場を盛り立てようと頑張る
おばあラッパー 新城利枝子さんの明るい姿を見ると、厳しい環境の中でも
力強く生きていく姿を少しだけですが見せてもらいました。
(ラップを奏でるおばぁがとてもクール)

100歳のおじいの誕生祝、そして亡くなった後の弔いの様子、
お盆に集まる家族たちの様子など、私が身近で知っているものとは
やはりかなり違うようない印象を受けましたが、家族、血のつながり、
先祖を敬う気持ち、私も見習わないといけないな、とわが身を振り返り
反省することしきり。(^-^;

昨日の作品で無関心でいることはいけない、知ること、そこから感じること、
そんな大切さを教わった気持ちですが、今回は、大変なことが起きても
その中で強く明るく生きていくことの大切さを教わった心持になった
「カタブイー沖縄に生きるー」でありました。




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映画「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」を観る [映画(た行)]

本日も元気に映画記事です!(^O^)/
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今年、回数的には一番通っている映画館(銚子電鉄の映画を観るのに何度も通った)、
田端のシネマChupkiさんで観た映画です。

ちむぐりさ.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

15歳の少女・坂本菜の花さんは、北国の能登半島から沖縄のフリースクール、
珊瑚舎スコーレにやって来る。
型にはまらない教育方針で、年配の人々も若者と共に机を並べて学んでいる珍しい学校だ。
戦時下で学校に行けなかったお年寄りたちとの交流を通して彼女は、
70年以上前に終わったはずの戦争が沖縄ではまだ続いていると実感する。


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自分さえよければいい訳ではないのに。

ニュースでは報じられれば目に留める、
でも自分から意識して知ろうとする姿勢がなかった、
そんな自分を今更ながら反省しました。

琉球王朝が日本に組み込まれ、第二次世界大戦では連合国軍が上陸し、
戦後、アメリカの施政下に置かれ1972年に返還されたものの、
米軍基地の7割が沖縄県に集中しているという事実。

石川県から一人沖縄のフリースクールにやってきて学ぶ菜の花さん、
彼女自身も地元でいじめを受けて沖縄にやってくるのですが
(そんな菜の花さんを前に進めようとするご両親も素晴らしい)
非常にユニークな学校というか、型にはまらぬスタイルで学ぶ中
(沖縄の言葉を学ぶ場面が個人的には興味深かった)
夜間中学にやってくるおじいちゃん、おばあちゃん、との触れあいを
通じて、沖縄が経験した戦争、今も抱える米軍基地問題を、
菜の花さんの視点で描いていきます。

映画のタイトルにある「ちむぐりさ」、沖縄の言葉ですが、
あなたが悲しいと私も悲しい、という意味だそうですが、
菜の花ちゃんが実勢見て聞いたこと感じたことで、ちむぐりさ、
という気持ちになって考えることが出来たのだと思います。

夜間中学にやってくるおじいちゃん、おばあちゃんは、戦火の中、
学ぶことができなかった、その後は働くので精一杯、老後になって
やっと学ぶ時間を持てたという方ばかりで、そんなおじい、おばあも
菜の花ちゃんを本土から来たといっても明るく迎える姿が素敵でした。

三線を弾き、歌い、カチャーシー、沖縄の人はどうして明るいんだろう、
最初に菜の花ちゃんが感じるのはそういうイメージですが、
昔から今に至るまで沖縄が抱える問題を知るにつれ、
更には、故郷の石川にもかつてあった米軍の修練場が地元民の闘争によって
撤収され、結果的には沖縄に移ったということを知り、
菜の花ちゃんは申し訳ない気持ちになってしまう、という場面を見て、
どの立場から見るかによって見方が変わることはあるとはいえ、
沖縄の方々の気持ち(第二次世界大戦で大本営から見捨てられた捨て石)、
その捨て石に米軍基地を押し付けている政府、同じ日本で起きている問題として
認識する人が少ない本土の人たち。(私もその一人)

オスプレイが上空を低空飛行するのが日常の沖縄。
オスプレイやヘリコプターが落下しても本土ではそれほど大きく報じられず
若い女性が暴行され殺されても本土で報じられるのは一時的。
もし自分の住んでいる地域でこんなことが起きたら怒りでいっぱいになるだろうに、
遠くのところの話だからと無関心過ぎた自分のダメさ加減、菜の花ちゃんに
気づかせてもらいました。

ヘリコプター落下で大やけどした男性が菜の花ちゃんの取材に応じてくれて
心や顔、体に負った傷はいつまでも消えることがなく、本当は話したくない、
でも、二度とこういうことが起きてはいけないと話してくれるその姿勢、
男性の気持ちを菜の花ちゃんが動かしてくれたのだと思います。

人への被害だけでなく、牧草を育てている農家さんの牧草地にヘリコプターが
落下したことも映画の中では紹介されています。
出荷直前の牧草の上にヘリコプターが落下し、この農家さんは損害を被るのですが
(利益の逸失だけでなく、牧草地の復旧にかかる費用と時間)
農家のお父さん、怒りもありながらヘリコプターに乗っていた人が無事だったか
心配していたという話にどこまで人がいいんだろうとみていて私が怒ってしまう
くらいでしたが、それほどいつ何が起きるか分からないリスクを抱えるほど
沖縄という土地の広域に米軍基地が現存していることなのだと思いました。

今でもこれほど米軍基地の問題を抱えているにもかかわらず、
沖縄出身の元芸能人が参議院議員に当選した時、
小さいころに沖縄から東京に来たのでこれから沖縄について勉強する、と
発言したことに驚いたのですが、自民党だからそう言わざるを得なかったのか
本当に意識することがなかったのか(沖縄に家族や親戚もいると思うのですが)
彼女自身は既に若い世代、ではないものの、映画の中に出てくる若い世代でも
自分たちが将来につないでいく立場だと声を大きくする人がいることに
ホッとしました。というか、ホッとする前に、この問題が解決されるために
少しでも前進していかなければいけないということだと思いますが。

菜の花ちゃんは高校を卒業し、地元に帰りますが、
辺野古基地建設の住民投票のときは居てもたってもいられずに沖縄にやってきて
投票権のない若者へ意見を聞く活動を行ったり、と沖縄で過ごした経験、
知ったことを無駄にしてはいけないという気持ちをもって彼女なりに出来ることを
やって行こうという姿勢が見えました。

辺野古が埋め立てられ、漁港からきれいな海がどんどん見えなくなっていく、
その様子を映しながら、地元の漁師の男性が、日本はアメリカに負けた植民地で
基地を作られても仕方ない、沖縄はゴミ箱だから全部押し付けられる、というのが
本土にいてノウノウとしている人たちに向けた言葉だと思ったのですが、
米ソ冷戦から今度は中国を警戒して米軍基地をアジアに置く、米国が世界の警察的な
大国だった時代はもう終わっているように思える私には、未だになぜこれほど多くの
基地を日本に置かないといけないのか、常に沖縄の人たちを危機と隣り合わせにすることに
対して日本政府は何も感じないのか、文句と批判ばかりの野党も頼りがいがありませんが、
与党を圧勝させてやりたい放題にさせるのも国民としては無責任ではないのか、
私ももっと沖縄について意識することで、自ら知ろうとすることの大切さを菜の花ちゃんに
教えてもらった「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」でありました。

(是非平良いずみ監督インタビューも!)



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映画「食の安全を守る人々」 [映画(さ行)]

呑み記事ストックがないので、引きが悪いのは承知の上で(笑)
暫く映画記事をひたすらアップします。
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予告編を観て気になっていた作品、ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。
食の安全を守る人々.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

日本では種子法の廃止、種苗法の改正、ラウンドアップ規制緩和、
表記のないゲノム編集食品流通といった事実がほとんど報道されないことに
危機感を抱いた原村政樹監督と、弁護士で元農林水産大臣の山田正彦氏は、
各地を回り撮影を開始。
日本国内だけでなく、アメリカでのモンサント裁判の原告や、韓国の小学校で
普及するオーガニック給食などについて取材する。


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なぜ日本だけが逆行しているのか?

映画の軸になっているのは、除草剤のラウンドアップ。
モンサント社(現在はバイエルが買収しバイエル傘下)の製品、
日本では除草剤と呼びますが、英語ではweed killerというのですから、
その威力、影響力と同じだけリスクがあるというのは分かります。

この除草剤が小麦の収穫時、乾燥を早めるという理由で使われ、
出荷時にも残留する除草剤の影響で成長期にある子供たちに影響を与える、
アレルギーだけでなく脳神経への影響も与えることが分かり、
海外ではラウンドアップに含まれる有害物質(グリホサード)の残留基準が
どんどん厳格化されていく中、日本はその流れに逆行して基準が緩和されていく、
という疑問。
利権が絡んでメーカー有利になる、アメリカのロビイストなどを描いた映画で
見ることはありますが、日本でなぜ危険な方向へ基準が変更されるのか、
この映画を観ていてもその理由が分かりませんでした。
世の中が便利になる分、リスクを背負う、分かっているのですが、
実際こういう映像を見ると便利なだけがいいのではないと思います。

モンサント社を買収したバイエル社については、
上場企業として社会や環境に配慮しなければいけない立場にありながら、
有害物質を大量に含む除草剤メーカーを買収したことによって株価は下落し、
企業としての信用低下だけでなく、ラウンドアップの被害者から訴訟され、
多額の賠償金を支払い続ける、それだけ、食の安全にリスクのある製品、
と世界的に認知されているにも関わらず日本だけが基準を悪い方へ緩和する、
どうしてそうなるのか本当に理解不能です。
その事実にも驚きましたが(米の基準は厳しいけれど小麦は緩いことにもびっくり)
日本の政府や役人たち、彼らの家族たちは有害物質が海外より多く残留している
(ラウンドアップを使ってつくられた)農作物を何も気にせず食べられるのだろうか、
自分が食べられないものを国民に食べるようにと言えるのか、
なんのために緩和するのか、アメリカからの圧力なのか、国民に義務を課して
国民に安全と安心(このフレーズが政府で違う意味でも空回りしている感じですが)を
提供しようという気持ちはないのか、疑問と怒りが渦巻きながら見終わりました。

ラウンドアップの有害物質(グリホサード)以外でも、
作品の後半では、ゲノム編集について賛否それぞれの立場から描いています。
賛成派の言うことも分かりますし、反対派の言うことももっともだと思える。
でも、クローン技術と同じで倫理的にどこまでやるのか、技術的に可能だからといって
何を作ってもいいわけではないだろう、という話になるわけで、
これに関しても、日本では遺伝子組み換えに関する表示がなくなるなる(これも改悪)、
という話と合わせて紹介されていて、日本の食はますますリスクを含んで、
消費者には中が良く見えない不透明なものが増えていくのではと心配になりました。

私はもう人生の先が見え始めているので添加物や農薬が残ったものを食べたからといって
この先のリスクは若い人よりは少ないと思っています。
それよりもこれからどんどん成長していく若い世代にはリスクが多すぎますし、
有機栽培の農作物がもっと手軽に経済的に手に入るような仕組みづくりを国として
進めるべきではないのかな、と思いました。
食料の大量輸入、大量廃棄の国、というのが今の日本なのだと思いますが、
そこから必要な量を安全に作って国民に提供するように方向転換できないのか、
(それでも輸入は避けられないとは思いますが)
政府や役所は国民が食の危険にさらされても平気なのか、という気持ちになりますね。

映像の構成が少々散漫な感じで見づらいとはいえ、
(取材する山田さんの姿があまりアクティブに見えないのも勿体ない感じだったし、
 目に触れるところで反対パフォーマンスする社〇党が出てきてゲンナリ)
有害物質や遺伝子組み換え、自分は影響がなくても孫やひ孫の世代で影響が出てくる、
そういう研究もされているのを聞くと、特にこれから成長していく世代の安全を
どう担保していくのか、他の国に忖度するのではなく、自国の国民の安全安心を
本気で考えてほしいと思った「食の安全を守る人々」でありました。



(本編に全然関係ない話)
 ナレーションの語り口調がねっとりしていて合わないなあと思っていたら杉本彩さん。
 今作に賛同されての参加だと思いますが、もう少し淡々と語ってもらった方が、
 内容に集中できるような気がしましたねぇ。
 集中といえば、こういう作品だからなのか見ていたのは中年ばかりでしたが、
 
左隣のおばはんは画面に向かって頷いては独り言をつぶやき(頻繁にひじ掛け超え)、
 右隣りのおっさんはいびきをかいて殆ど寝ていたり、
 その隣はステンレス水筒を開けてはコップに注いで呑んでいる音が聞こえたり、
 前列のおばあちゃんたちはおしゃべりしていて、後ろは座席を蹴ってくる、
 と鑑賞する環境としては冴えず、自分もこんな人たちを気にせずもっと集中して見ないと
 いけないな、と反省しました。(笑)


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映画「ピーターラビット2 バーナバスの誘惑」を見る [映画(は行)]

近所のMOVIXの割引券の期限が近づいていたので何か見ないと
(見なくても別にいいのに(笑))観に行った作品です。

petr rabbit 2.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

うさぎのピーターは、心優しいビア(ローズ・バーン)と結婚した
マグレガー(ドーナル・グリーソン)にしかられてばかりいる毎日に
ウンザリしていた。
彼はついに故郷の湖水地方を飛び出し、誰一人知り合いがいない都会に流れ着く。
ある日ピーターは、他界した父の親友だと名乗るバーナバスと出会い、
都会で生き抜くための盗みのテクニックを教えてもらう。



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活き活きとしたウサギたちが楽しい!

自分が受け止められるレベルの実写感、
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ライオン・キングで、過ぎたるは及ばざるがごとし、と思ったので、
今作でのウサギたちのモフモフ感、人間のような動きも時折あって、
おそらく、声を担当していた俳優さんたちも好きな方が多かったので
(ピーターがジェームズ・コーデン、フロプシーがマーゴット・ロビーなど)
最後のハッピーエンドに向かってどう展開していくのか素直に楽しみながら
見ることができました。

この手の続編ものはお金をかけて凝りすぎて興行的に失敗するケースもありますが
今作はそういう気負いも少なめ(とはいえ、冒険的な要素は盛り込み過ぎかも(笑))
表情豊かなピーターと仲間たち、それを最終的には支えるマグレガーさん、
市場で迷惑をかけてしまったドライフルーツやのお嬢さんへのサポートもして
(やりすぎだろうと思っていたので最後に回収して一安心)
予定調和的に着地する、深く考えず、視聴者層(年代など)を選ばず万人が楽しめる
そんなつくりになっていたのは好感が持てました。

続編に新たに登場するのは純粋な気持ちで作品を作ったピアを単なる金儲けのネタとして
悪用しようとする(勧善懲悪を描くときには非常に分かりやすい悪党)ナイジェルを見ると
元々は真面目な人だったかもしれないけれど、お金を手にすると人って変わるのかな、と
彼がピアに提案するマーケティング展開がアホかと思うような内容で
(それを買ってしまう市場があるから問題なんでしょうが)
それを信じて進んでしまいそうなピアをピーターの天敵的な存在として描かれている
マグレガーさんが実はそんなことはなく、愛するピアとそのピアが愛するピーターたちの
ために体を張って(ドリフのコントのような展開が個人的にはツボ)活躍して、
マグレガーさんもいい人じゃないの、とホッとするように作られていたのもよかったです。

副題のバーナバスはマグレガーさんが活躍するお膳立てをするために登場してくれた、
そういう位置づけのキャラクターだと認識していますが、
副題に入れる必要があったのかどうか、個人的には疑問かな。

その他のツボポイントは、冒頭に流れる曲が、
超久しぶりに聴いたSlade、
また、ピーターが仲間たちから飛び出して一人になったときがGreen Day、

音楽も楽しめる作品でした。

他のツボポイント(まったく本筋にもなんにも関係ない超小ネタ)ですが、
市場のドライフルーツを売っているお嬢さんの苗字がナカモト、で、
日系なんだ、と思う前に、ちょうど鑑賞直前に読んだ仲本工事80歳誕生日の記事と
体操服姿(八時だよ全員集合)の仲本さんを思い浮かべてしまった私は
ドリフ世代です。(笑)

現代のCG技術のお陰でこういう実写のような(実際ありえない)映像がつくれるお陰で
ピーターが歌って踊って喋って、という演出を楽しみながら、この感じだと3作目も
ありそうだな、と思った「ピーターラビット2 バーナバスの誘惑」でありました。




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松戸「チャイナ天府」でふかひれ [呑んだり食べたり(中国料理)]

呑み記事ストック、ラストです。(笑)

久しぶりに松戸のチャイナ天府さんに行きました。
4月下旬に行った時は緊急事態宣言下でノンアルでしたが、
今回は7月下旬、マンボー中ではありながら一応呑めました。(^O^)/

とはいえ、いつもなら4~5人で訪れているこのお店、
マンボーで2人までということもあったので、このお店を紹介してくれた
呑み友(KNちゃん)と2人での訪問となりちょっと寂しい感じもありました。

(食べログ)https://tabelog.com/chiba/A1203/A120302/12028767/


IMG_6623.JPG生ビール!!! 
やっぱり汗だくでお店にたどり着いた後は泡が効きますね。
IMG_6624.JPG前菜
今回もオーナーの尾関さんにお任せしますと完全一任したため、
どういうお料理が出てくるかはまったく分かりません。(笑)
前菜はいつものコリコリクラゲの他、 
IMG_6625.JPG右のお料理
イカミンチをかためて蒸したようなお料理ですがこれが激うま。
もう1種類の蒸し鶏(ごまだれ)も美味しいし、最初から感激モードです。
IMG_6628.JPGスープ?
海老みそ入りふかひれスープでした。超豪華。
お店のメニューに、海老みそ入り春雨炒め、というお料理があるのですが、
春雨の代わりにふかひれを使ってみました!と明るく言う尾関さんに
サービス満点過ぎ、でも海老みそのコクにぷるぷるつるつるのふかひれが美味で
ビールもすっかり飲み終わり。
IMG_6630.JPGウーロンハイへスイッチ
チャンと入ってます、透明の素敵な液体が。(笑)
ちなみに、チャイナ天府さんの割物は濃いめです。これまたサービス満点。
IMG_6631.JPG茄子&帆立
青のりで炒めてあるのですが、最初、五輪にみたてて盛り付けようと思ったけれど
難しくてこんな感じになったと説明がありました。
チャイナ天府さんの青のり炒め系、結構好きでテイクアウトもするのですが、
茄子に帆立もよく合います。美味。 
IMG_6632.JPG次は変化球的な飲み物
最近CMでもよく見かける韓国の美酢に焼酎と炭酸を入れて割ったもの。
以前、ざくろ酢は買ってのんだことがありますが(水で割っただけ)
今回マスカットで作ってもらった美酢ハイ、夏の暑いときにはぴったり。
と、いつものようにサービス精神旺盛の対応に感激していると、
IMG_6633.JPGぱいなぽー
甘ピリ辛に言炒められたカルビを食べながら、パイナップルも食べると
不思議なくらい美味しいです。
思わず、底の方のパイナップル、箸でがりがりこそいで食べてしまった。(笑) 
IMG_6635.JPGこれはKNちゃんが一人で食べてました。(笑) IMG_6637.JPG揚げ茄子
これは和食のお店でも出てきそうな一品ですが甘酸っぱい味付けで
これまた夏バテ防止によさそうなお料理です。
IMG_6638.JPG水餃子(ごまだれ) 
IMG_6639.JPGウーロンハイをお替りして 
IMG_6641.JPG麻婆豆腐
四川飯店(六本木店)の料理長をされていた方なので、
陳麻婆豆腐が美味しいのですが、お店には昔ながらの麻婆豆腐もメニューにあって、
山椒が苦手な人も食べられる麻婆豆腐が選べます。
今回は陳麻婆豆腐、ご飯を少しだけいただいてオンザライスして完食。 
IMG_6644.JPG〆に杏仁豆腐 
IMG_6645.JPG阿部(兄)金メダルの日
毎回おまかせでお料理を作っていただいていますが、
こんな感じの味漬けのお料理、みたいなぼやけたリクエストをしても
色々考えてお料理を作ってくれる、そのお気遣いに感謝感謝、
今回も(お料理と飲み放題で一葉さん1人に英世さん1人)美味しいお料理にお酒に
尾関さんと奥様の丁寧ながら気さくな対応に大満足のチャイナ天府さんでありました。

 

タグ:松戸
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映画「シャイニー・シュリンプス」を観る [映画(さ行)]

予告編を観て気になっていた作品です。(ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞)

シャイニーシュリンプス.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

元オリンピックの水泳選手で銀メダリストのマチアス(ニコラ・ゴブ)は、
同性愛者への中傷の罰としてゲイメンバーたちのアマチュア水球チーム
「シャイニー・シュリンプス」のコーチを担当することに。
彼の任務はクロアチアで開催される、世界最大のLGBTQスポーツ大会
「ゲイゲームズ」への参加だった。
3か月の間にマチアスは弱小チームを鍛え上げなければならず......。



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アラサーおじさんの成長期。


だれもが愛しいチャンピオン [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2020/07/03
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まっさきに思い出したのがこの作品なのですが、かつてのメダリストがピークを過ぎて
メディアからも厳しく報じられる中で暴言を吐いて、その罰としてお釜ちゃんの
水球チームのコーチを引受されるという設定。
この水球チームは実在するそうで、それをモデルにつくられた作品なのですが、
ゲイを批判してお釜ちゃんのチームを任される、最初は嫌で嫌で仕方がないマチアス、
再びオリンピックに出場するために自分のことしか考えない自己中な態度ですが、
別居している娘のヴィクトワールを水球の練習会場に連れていったことで、
ヴィクトワールが水球チーム「シャイニー・シュリンプス」を一生懸命応援する姿、
チームの選手たちそれぞれの事情を察したマチアスも真面目に彼ら(彼女ら?)に
向き合っていく、そして迎えたゲイゲームでは?という展開で、ある程度想像できて
安心して見られるので話にグイグイ入っていけました。

チームのリーダー的存在のジャン、彼は癌にかかって病状が進行してるものの、
化学療法でつらい思いをするのであれば、仲間たちと過ごす時間を大事にしたい、
最後に(ゲイゲーム)勝って終わりたい、と病気に気づいたマチアスに伝え、
その言葉にマチアス自身も自分が現役選手としてピークを過ぎつつあるのは
分かっていながら自分自身にも真面目に向き合わないといけないという気持ちに
変化していきます。
そのあたり、ハリウッド映画ではないので(毎回こんな感じで書いてる気がしますが)
いやらしい感じはなくとてもさらっとでも見ていて彼らに感情移入するように
展開していくので終盤の意外な展開もありながら最後はほろっとして笑って
見終わることができました。

と、話の流れは展開は安定感があってとても面白かったのですが、
それを盛り上げる演出というか小道具というか、小ネタの数々も笑えました。

お釜ちゃんの好きなもの、
俳優ならライアン・ゴスリング、歌手ならセリーヌ・ディオン。

ステップフォード・ワイフ [DVD]

ステップフォード・ワイフ [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • 発売日: 2014/09/10
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この作品では、ヴィゴ・モーテンセンでしたがなんとなく傾向は分かりました。(笑)

あとは、クロアチアまで(予算の関係で)ダブルデッカーで移動する彼らが歌う歌が、
いかにもお釜ちゃんによく合っていて話を盛り上げる一つになっていました。

マチアスの前では明るく楽しくしている彼ら一人一人に悩みもあって、
それが少しずつ描かれていくのですが、それでも日々楽しく過ごしていこう、
そういう姿を観ると私もあまり日頃のちっちゃいことにグチグチするのもよくないな、
と色々なところで色々な人を心中ドツイテいる自分を反省しました。( 一一)

単にバカ明るい映画にするのではなく、それぞれが人として抱える悩みも描きながら
シャイニー・シュリンプス(フランス語だとLES CREVETTES PAILLETEES)と
マチアスが共に成長していく様子を見ることで見ている人が明るい気持ちになれる、
とても楽しい映画「シャイニー・シュリンプス」でありました。




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松戸「大黒」でホヤ [呑んだり食べたり(居酒屋)]

今日はお酒呑んでる記事です。
といっても、ストックは今回とあと1つしかないので以前のような勢いで
呑み記事をアップできないモヤモヤを我ながら感じています。

あー、外で呑みてぇ。

昔の勤め先の元上司が(そんなに仲良くはない(笑))一緒に呑まない?
と珍しく誘ってきて、上司だったのだから奢ってくれるだろうとOKし、
最近FBでよく見る地元のお店を予約したところ、
まん防期間延長のニュースにお互いワクチン2回接種してからにしよう、と
言い出したので、じゃあ、私一人でも行ってこようと訪れました。
IMG_5890.JPG駅ビル(アトレ)のすぐ近く
入口にガールズバーみたいなド派手な看板があるのでちょっと勇気が要りますが、
その看板を通過して階段を下りれば素敵な居酒屋ワールドが広がっています。

(食べログ)https://tabelog.com/chiba/A1203/A120302/12007837/

カウンターの一番端っこに「予約席」という札が置いてあって、
どうぞと案内されたのですが、一人でも予約できるのは良いお店ですね。
先日、旅先で夜の部の候補店を予約しようと思ったら5人以上じゃないとダメ、
といわれしょんぼりしたことがあるので一人で予約できると安心できます。(^-^)
IMG_5901.JPGふぐの箸置き
とにかくお魚が美味しいお店というのは事前予習済み。
IMG_5891.JPGはい、かんぱい♪
IMG_5900.JPGお通しは煮凝り
煮凝り、実は好きなのでこういうお通しは嬉しいですね。
IMG_5893.JPGIMG_5894.JPGメニューの多さに迷いまくり。IMG_5895.JPG迷う
一人で来ているとメニューの種類をたくさん注文できないのが残念です。
で、このお店、すさまじい盛りのお刺身が有名みたいなのですが、
それだけでお腹いっぱいになるのもなあ、と思って違うものを注文。

IMG_5892.JPG天然とらふぐ 安っ!
IMG_5898.JPGカツオ
お店のお姉さんが「今日は絶対カツオがおススメ!」といったので
素直に従いましたが、新鮮なカツオ、めちゃうまでした。
IMG_5899.JPGホヤ
メニューにあると食べたくなるのがホヤ。これで350円です。
新鮮なので臭みもまったくなくて美味~。
IMG_5902.JPGイカ
イカバター(肝入り)と書いてあればコクがある味付けを想像できるので
迷わず注文しました。これはビールにもポン酒にも合う味。
IMG_5907.JPGサラダ菜のきれいな盛り付けにも感激IMG_5904.JPGお酒
酒類はそんなに多くない感じですが、この日は3杯いただきました。
IMG_5905.JPGフェニックス
田酒と同じ蔵とのことですがしっかりした味が美味。
IMG_5909.JPG男山
これは生酛純米なので選びましたが保存の問題なのか私の舌がバカなのか
あまり相性がよくなくて残念。
IMG_5910.JPG揚げ出し豆腐
これもメニューにあると注文したくなるのですが、
衣がカリっとして濃いめの出汁と絡めると美味いです。
IMG_5912.JPG出羽桜で〆
隣の若め男性2人組は話していて食べないし呑まないし、
さっさと食って呑めよ、と誰とも会話できない(笑)一人客の私は、
男性たちに食え呑め光線を送ったのですが、
男性たちは会社(上司)の愚痴が止まらず状態でした。
メチャクチャ混んでいる店内、こういう客は回転させたいだろうになあ、
と思いながら滞在1時間ちょいでお会計。

千葉県も緊急事態宣言になって酒類の提供は×になってしまったので、
(今回は7月中旬に訪問した時の記事です)
今度いつ行けるかな、と思ったのですが、ランチタイムも美味しいお魚を
手頃に食べられるみたいなので休みの日にランチに行ってみるのもよさそうな
大黒さんでありました。



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