映画「食の安全を守る人々」 [映画(さ行)]
呑み記事ストックがないので、引きが悪いのは承知の上で(笑)
暫く映画記事をひたすらアップします。
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予告編を観て気になっていた作品、ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
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なぜ日本だけが逆行しているのか?
映画の軸になっているのは、除草剤のラウンドアップ。
モンサント社(現在はバイエルが買収しバイエル傘下)の製品、
日本では除草剤と呼びますが、英語ではweed killerというのですから、
その威力、影響力と同じだけリスクがあるというのは分かります。
この除草剤が小麦の収穫時、乾燥を早めるという理由で使われ、
出荷時にも残留する除草剤の影響で成長期にある子供たちに影響を与える、
アレルギーだけでなく脳神経への影響も与えることが分かり、
海外ではラウンドアップに含まれる有害物質(グリホサード)の残留基準が
どんどん厳格化されていく中、日本はその流れに逆行して基準が緩和されていく、
という疑問。
利権が絡んでメーカー有利になる、アメリカのロビイストなどを描いた映画で
見ることはありますが、日本でなぜ危険な方向へ基準が変更されるのか、
この映画を観ていてもその理由が分かりませんでした。
世の中が便利になる分、リスクを背負う、分かっているのですが、
実際こういう映像を見ると便利なだけがいいのではないと思います。
モンサント社を買収したバイエル社については、
上場企業として社会や環境に配慮しなければいけない立場にありながら、
有害物質を大量に含む除草剤メーカーを買収したことによって株価は下落し、
企業としての信用低下だけでなく、ラウンドアップの被害者から訴訟され、
多額の賠償金を支払い続ける、それだけ、食の安全にリスクのある製品、
と世界的に認知されているにも関わらず日本だけが基準を悪い方へ緩和する、
どうしてそうなるのか本当に理解不能です。
その事実にも驚きましたが(米の基準は厳しいけれど小麦は緩いことにもびっくり)
日本の政府や役人たち、彼らの家族たちは有害物質が海外より多く残留している
(ラウンドアップを使ってつくられた)農作物を何も気にせず食べられるのだろうか、
自分が食べられないものを国民に食べるようにと言えるのか、
なんのために緩和するのか、アメリカからの圧力なのか、国民に義務を課して
国民に安全と安心(このフレーズが政府で違う意味でも空回りしている感じですが)を
提供しようという気持ちはないのか、疑問と怒りが渦巻きながら見終わりました。
ラウンドアップの有害物質(グリホサード)以外でも、
作品の後半では、ゲノム編集について賛否それぞれの立場から描いています。
賛成派の言うことも分かりますし、反対派の言うことももっともだと思える。
でも、クローン技術と同じで倫理的にどこまでやるのか、技術的に可能だからといって
何を作ってもいいわけではないだろう、という話になるわけで、
これに関しても、日本では遺伝子組み換えに関する表示がなくなるなる(これも改悪)、
という話と合わせて紹介されていて、日本の食はますますリスクを含んで、
消費者には中が良く見えない不透明なものが増えていくのではと心配になりました。
私はもう人生の先が見え始めているので添加物や農薬が残ったものを食べたからといって
この先のリスクは若い人よりは少ないと思っています。
それよりもこれからどんどん成長していく若い世代にはリスクが多すぎますし、
有機栽培の農作物がもっと手軽に経済的に手に入るような仕組みづくりを国として
進めるべきではないのかな、と思いました。
食料の大量輸入、大量廃棄の国、というのが今の日本なのだと思いますが、
そこから必要な量を安全に作って国民に提供するように方向転換できないのか、
(それでも輸入は避けられないとは思いますが)
政府や役所は国民が食の危険にさらされても平気なのか、という気持ちになりますね。
映像の構成が少々散漫な感じで見づらいとはいえ、
(取材する山田さんの姿があまりアクティブに見えないのも勿体ない感じだったし、
目に触れるところで反対パフォーマンスする社〇党が出てきてゲンナリ)
有害物質や遺伝子組み換え、自分は影響がなくても孫やひ孫の世代で影響が出てくる、
そういう研究もされているのを聞くと、特にこれから成長していく世代の安全を
どう担保していくのか、他の国に忖度するのではなく、自国の国民の安全安心を
本気で考えてほしいと思った「食の安全を守る人々」でありました。
(本編に全然関係ない話)
ナレーションの語り口調がねっとりしていて合わないなあと思っていたら杉本彩さん。
今作に賛同されての参加だと思いますが、もう少し淡々と語ってもらった方が、
内容に集中できるような気がしましたねぇ。
集中といえば、こういう作品だからなのか見ていたのは中年ばかりでしたが、
左隣のおばはんは画面に向かって頷いては独り言をつぶやき(頻繁にひじ掛け超え)、
右隣りのおっさんはいびきをかいて殆ど寝ていたり、
その隣はステンレス水筒を開けてはコップに注いで呑んでいる音が聞こえたり、
前列のおばあちゃんたちはおしゃべりしていて、後ろは座席を蹴ってくる、
と鑑賞する環境としては冴えず、自分もこんな人たちを気にせずもっと集中して見ないと
いけないな、と反省しました。(笑)
暫く映画記事をひたすらアップします。
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予告編を観て気になっていた作品、ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
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なぜ日本だけが逆行しているのか?
映画の軸になっているのは、除草剤のラウンドアップ。
モンサント社(現在はバイエルが買収しバイエル傘下)の製品、
日本では除草剤と呼びますが、英語ではweed killerというのですから、
その威力、影響力と同じだけリスクがあるというのは分かります。
この除草剤が小麦の収穫時、乾燥を早めるという理由で使われ、
出荷時にも残留する除草剤の影響で成長期にある子供たちに影響を与える、
アレルギーだけでなく脳神経への影響も与えることが分かり、
海外ではラウンドアップに含まれる有害物質(グリホサード)の残留基準が
どんどん厳格化されていく中、日本はその流れに逆行して基準が緩和されていく、
という疑問。
利権が絡んでメーカー有利になる、アメリカのロビイストなどを描いた映画で
見ることはありますが、日本でなぜ危険な方向へ基準が変更されるのか、
この映画を観ていてもその理由が分かりませんでした。
世の中が便利になる分、リスクを背負う、分かっているのですが、
実際こういう映像を見ると便利なだけがいいのではないと思います。
モンサント社を買収したバイエル社については、
上場企業として社会や環境に配慮しなければいけない立場にありながら、
有害物質を大量に含む除草剤メーカーを買収したことによって株価は下落し、
企業としての信用低下だけでなく、ラウンドアップの被害者から訴訟され、
多額の賠償金を支払い続ける、それだけ、食の安全にリスクのある製品、
と世界的に認知されているにも関わらず日本だけが基準を悪い方へ緩和する、
どうしてそうなるのか本当に理解不能です。
その事実にも驚きましたが(米の基準は厳しいけれど小麦は緩いことにもびっくり)
日本の政府や役人たち、彼らの家族たちは有害物質が海外より多く残留している
(ラウンドアップを使ってつくられた)農作物を何も気にせず食べられるのだろうか、
自分が食べられないものを国民に食べるようにと言えるのか、
なんのために緩和するのか、アメリカからの圧力なのか、国民に義務を課して
国民に安全と安心(このフレーズが政府で違う意味でも空回りしている感じですが)を
提供しようという気持ちはないのか、疑問と怒りが渦巻きながら見終わりました。
ラウンドアップの有害物質(グリホサード)以外でも、
作品の後半では、ゲノム編集について賛否それぞれの立場から描いています。
賛成派の言うことも分かりますし、反対派の言うことももっともだと思える。
でも、クローン技術と同じで倫理的にどこまでやるのか、技術的に可能だからといって
何を作ってもいいわけではないだろう、という話になるわけで、
これに関しても、日本では遺伝子組み換えに関する表示がなくなるなる(これも改悪)、
という話と合わせて紹介されていて、日本の食はますますリスクを含んで、
消費者には中が良く見えない不透明なものが増えていくのではと心配になりました。
私はもう人生の先が見え始めているので添加物や農薬が残ったものを食べたからといって
この先のリスクは若い人よりは少ないと思っています。
それよりもこれからどんどん成長していく若い世代にはリスクが多すぎますし、
有機栽培の農作物がもっと手軽に経済的に手に入るような仕組みづくりを国として
進めるべきではないのかな、と思いました。
食料の大量輸入、大量廃棄の国、というのが今の日本なのだと思いますが、
そこから必要な量を安全に作って国民に提供するように方向転換できないのか、
(それでも輸入は避けられないとは思いますが)
政府や役所は国民が食の危険にさらされても平気なのか、という気持ちになりますね。
映像の構成が少々散漫な感じで見づらいとはいえ、
(取材する山田さんの姿があまりアクティブに見えないのも勿体ない感じだったし、
目に触れるところで反対パフォーマンスする社〇党が出てきてゲンナリ)
有害物質や遺伝子組み換え、自分は影響がなくても孫やひ孫の世代で影響が出てくる、
そういう研究もされているのを聞くと、特にこれから成長していく世代の安全を
どう担保していくのか、他の国に忖度するのではなく、自国の国民の安全安心を
本気で考えてほしいと思った「食の安全を守る人々」でありました。
(本編に全然関係ない話)
ナレーションの語り口調がねっとりしていて合わないなあと思っていたら杉本彩さん。
今作に賛同されての参加だと思いますが、もう少し淡々と語ってもらった方が、
内容に集中できるような気がしましたねぇ。
集中といえば、こういう作品だからなのか見ていたのは中年ばかりでしたが、
左隣のおばはんは画面に向かって頷いては独り言をつぶやき(頻繁にひじ掛け超え)、
右隣りのおっさんはいびきをかいて殆ど寝ていたり、
その隣はステンレス水筒を開けてはコップに注いで呑んでいる音が聞こえたり、
前列のおばあちゃんたちはおしゃべりしていて、後ろは座席を蹴ってくる、
と鑑賞する環境としては冴えず、自分もこんな人たちを気にせずもっと集中して見ないと
いけないな、と反省しました。(笑)