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映画「だれもが愛しいチャンピオン」を観る [映画(た行)]

予告編を観て気になっていた作品を映画館で鑑賞しました。

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あらすじはYahoo!映画さんより。

プロバスケットボールのコーチで短気なマルコ(ハビエル・グティエレス)にとって、
負けることは屈辱だった。
あるとき彼はコーチを解任され、飲酒運転で事故を起こして社会奉仕活動を命じられる。
そしてマルコは、知的障害者たちで構成されたバスケットボールチーム「アミーゴス」
の指導をすることになる。



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アラフォーおじさんの成長期。(笑)


序盤は観ていてむかつくくらいのダメなおじさんの主人公(名前はマルコ)、
プロバスケットチームのサブコーチながら、メインコーチともめて解雇され、
いらついてお酒を飲んで飲酒運転して逮捕され(当然)、
罪を認めて服役する代わりの社会福祉活動で訪れた施設が障がい者の支援施設。

障害を持つ人たちにバスケットを教えるということに全く乗り気ではなかったマルコが、
メンバーとの様々なきっかけを通じてお互い通じ合っていきチームもまとまり、
リーグ戦で勝ち進んでいくのを見ると自分も一緒に彼らを応援しておりました。

とはいえ、ハリウッド映画のよう優勝してめでたしといかないのがスペイン映画。
(優勝戦相手のチーム名が「チーム小人」なのにメンバーは巨人ばかりだし。(笑))
最後に優勝するわけではありませんが、それでもマルコの大人としての成長ぶりに、
温かい気持ちで見終わりました。

マルコは社会奉仕以外でも、奥さん(40代)の子供がほしい発言に返事ができず、
父親として子供を育てていける自信なく、おまけに高齢出産に対しての不安を
正直に言ってしまったりするわけですが、そんな発言のときに、
障がい者のバスケットチームのメンバーの発言が印象的でした。

自分も子供を持つときは自分のような子供はほしくないけれど、
あなたのような親がほしいって。

メンバーの言葉を聞いてマルコも気持ちが前向きに変わっていき、
他人を思いやる大人としてぐーんと成長していく姿にほっとしました。

障がい者のバスケットチーム、実際にオーディションで選ばれた人たちだそうですが、
みんな一生懸命演じていたのが印象的でした。
(特に紅一点のコジャンテス)

誰もがみんな一生懸命働いて自分の生活をもとうとしている、そんな姿を見ると、
差別のない世界になりますようにという気持ちが強くなりました。
そういうことを軽く書くのはきれいごとのようですが、
いろいろな人がいる、障害といわれるものも個性、面と向かって接していくことで
分かりあえるのではないか、と、マルコの成長ぶりを見ていて思った
「だれもが愛しいチャンピオン」でありました。



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