Netflix「ダイアナ:ザ・ミュージカル」を観る [舞台・ミュージカル]
Netflixから「あなたへのおすすめ」で表示された作品、
こういうのを観るのは、、と迷いながら鑑賞しました。
あらすじはNetflixさんより。
どんな時も力強く自分の人生をさがし続けた故ダイアナ妃。
美しくも悲しいその反省を描いた新作ミュージカルを
ブロードウェイ上演に先駆けて収録。
こういうのを観るのは、、と迷いながら鑑賞しました。
あらすじはNetflixさんより。
どんな時も力強く自分の人生をさがし続けた故ダイアナ妃。
美しくも悲しいその反省を描いた新作ミュージカルを
ブロードウェイ上演に先駆けて収録。
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うーむ。( 一一)
何の目的でこの作品を作ったのだろうか。(?_?)
予告編を観て既にそういう気持ちになった状態で見たので尚更かもしれませんが、
亡くなった人をこうやってミュージカルにするのがダイアナ妃をリスペクトして、
というより話題性があって観客動員が見込める(=儲かる)という算段で
作ったのかなと思いました。
私自身、ダイアナ妃はリアルタイムの世代ですが、
中学生の時、テレビで見た結婚式の様子、はにかむ様子がなんとも言えず
その後、洗練された姿で世界の様々な国々を訪れた姿、来日された時も、
日の丸を意識した赤い水玉のお召し物でテレビ越しに盛り上がったこと、
その後、反地雷活動などご自身の存在感を使って問題提起する姿に
共感する一方、パパラッチに追われ続けて最後は悲しい亡くなり方だった、
当時、テレビを見ていら速報で事故について報道されて驚いて、
その後亡くなってしまったことに世の中の理不尽さを感じたこと、
パパラッチの下衆さ(といってもその情報を好むゴシップ好きがいるので
需給関係もあるのだと思いますが)に対しては今も不快感ばかりです。ヽ(`Д´)ノ
で、今作ですが、昨年プレビュー中にコロナ禍でブロードウェイ全体が休演になり、
(プレビューとは有料のリハーサルみたいなものですが、私も他の作品で観たことが
ありますが、プレビュー中に出た意見をもとに修正をかけて正式オープンになる、
その手前で今作、休演になってしまったわけです)
先にNetflixで放送され、今月17日に正式オープンになる予定ですが、
ブロードウェイに行く前にこれを観たらどういう気持ちになるのかな、
私だったらおそらく劇場に行かないだろうな、と思いました。
ミュージカルとしては場面転換や衣装、音楽、良くできていると思います。
ただ、登場人物が実在の人たちで、離婚前にダイアナ妃がうけたインタビューも
内容は知っていたのと、ダイアナ妃が離婚して亡くなった後、チャールズとカミラと再婚、
イギリス国民も不快な人が多いのではないかと思いますが、そういう実際の出来事を
ミュージカルでおさらいするみたいな、国王一家のどこか上から目線な感じはそうやって
育てられているのでしょうから仕方ない部分もあるとはいえ、あまりにもダイアナ妃を
無知な娘とバカにしながらチャールズの嫁に選ぶカミラ、ダイアナ妃を理解しない女王、
唯一ダイアナ妃の側近(執事?)がダイアナ妃の本心を理解してあげられていたのかな、
と思いました。
ダイアナ妃が言いなりの人形かと思いきや、国民を理解し寄り添おうとする行動に出て、
それが尚更、王室との溝を深めて行った場面の描き方も良いのか切ないのか悲しいのか、
観ていて自分の気持ちが複雑に絡んでしまいました。
(エイズ患者と握手する場面はジーンときてしまったのですが)
あとは、忘れていたのに思いだした(笑)ヒューイットさん、今はなにしているんだろう、
この人には何の感情もわきませんが(暴露しまくっていたような下衆な人)、
亡くなってこの人を持ち出されて描かれるのもダイアナ妃は気の毒だなと思ったのと、
ヘンリーが生まれたときのチャールズの反応、こういうミュージカルがつくられたことに
姑や元夫、息子たち、観なくても耳には入るでしょうし(Netflixが放送するくらいですし)
どういう気持ちなんだろうと思ってしまいました。
当時着ていた衣装も再現され観れば観るほど複雑になってしまいましたが、
リアルタイムではない人には興味深い作品になるのでしょうかね。
ダイアナ妃を演じていたジーナ・デ・ヴァールさん、当然ながら実力派、
YouTubeでダイアナ妃の様子を研究して身のこなし方など似せるのように努力されたと
ネットの記事で見ましたが、イギリス英語が微妙なのと最初見たときヒラリーに見えて
しまったのとで、ダイアナ妃だと思いながらヒラリーの姿もちょっと重なってしまったのは
最初からこの作品を前向きに観ようとしていなかった自分自身にも、
楽しめなかった理由があるかもしれません。。
と、超ネガティブな感想になってしまったのですが、
ヒットしてもヒットしなくても気分的には複雑なんだろうな、と思ってしまった
「ダイアナ:ザ・ミュージカル」でありました。
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