SSブログ

映画「リバー、流れないでよ」を観る [映画(や・ら・わ行)]

タイムループものの映画をこれまでにも観て面白かったので、
今作も面白そうと鑑賞しました。
リバー.jpg
あらすじは映画.comさんより。

京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で仲居として働くミコトは、
別館裏の貴船川のほとりにたたずんでいたところを女将に呼ばれ、仕事へと戻る。
だが2分後、なぜか先ほどと同じ場所に立っていた。
そしてミコトだけでなく、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちもみな、同じ時間が
ループしていることに気づく。
2分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまうが、
それぞれの記憶は引き継がれるのだ。
人々は力をあわせてタイムループの原因究明に乗り出すが、
ミコトはひとり複雑な思いを抱えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

初期位置。(笑)

タイムループものといえば、
MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない 豪華版(初回生産限定)[Blu-ray]

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない 豪華版(初回生産限定)[Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: マクザム
  • 発売日: 2023/04/28
  • メディア: Blu-ray
同じ1週間を繰り返しながら脱出を目指す人達の映画を今年観ましたが、
恋はデジャ・ブ [Blu-ray]

恋はデジャ・ブ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2014/12/03
  • メディア: Blu-ray
パーム・スプリングス [DVD]

パーム・スプリングス [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2021/10/06
  • メディア: DVD
これらのタイムループものも楽しかったことを思い出します。
今回は2分間を繰り返すという趙短時間のタイムループですが、
2分で何ができるのか、メイキングの動画を観たら、本当にきっかり2分を計って
オーバーするとリテイクする様子を見て撮影が大変だったことを知りました。

今作、まるで舞台で見る群像劇のようだと思っていたら、京都をベースに活動される
ヨーロッパ企画という劇団の方が脚本監督、出演していると知り納得したのですが、
時間が戻っても意識が続いているので、何が起きているのか登場人物たちが確認し、
(初期位置というのは、時間が戻った時に立っている場所のことを意味します)
タイムループが起きていることを理解した後は、どうやってここから脱出するか、
2分間の繰り返しの中で模索していく、、、、いずれ脱出できるだろうと想像して
観ているのでドキドキ感も激しすぎることもないわけですが(笑)
2分間を繰り返していく間に、人間関係に亀裂が入りそうになったり疑心暗鬼になったり、
人間が困った状況に陥った時に起きそうな疑念が渦巻く様子が笑ってはいけないのに
ついつい笑ってしまいました。(周囲からもクスクス笑が起きていました)

先輩と後輩が久しぶりに会って猪のしゃぶしゃぶを食べた後の〆の雑炊、
2分食べては元に戻るので一向に減らずに次第にイラついていったり、
アイデアが出ず連載原稿がかけないミステリー作家が2分経って元に戻ると分かった
ことからあれこれ試してみたくなって部屋の障子を指でつついて穴を開けたり(笑)、
部屋から川に飛び降り自殺したり、
また、お客さんの注文した熱燗、仲居さんが鍋で徳利を温めていると2分経って元通り、
その様子がいつまで続くのかと思ったら36パターン撮影したらしいです。びっくり。

実際、冬の貴船で撮影したそうですが、いつの間にか豪雪に景色が変わっていて
大寒波が襲ってきて一旦撮影が中止になったり、大変だったそうです。
「世界線がずれた」という理由をセリフに入れて説明していたものの、
舞台裏の事情を聞くと天候の影響を受けてしまうのは仕方ないとはいえ
かなりご苦労されたということが分かりました。

劇団以外で出演されていて印象的だったのがミステリー作家役の近藤芳正さん、と、
女将役の本上まなみさん。
映画公開の舞台挨拶で聞いて笑ってしまったのは、京都在住で滞在費がかからないから
自分が採用されたのではと近藤さんが仰っていたことでした。
本上さんも京都在住、そんなご縁で出演されたのかもしれませんね。

タイムループが起きていた原因が後半分かり、時間軸を戻すために旅館スタッフ、
お客さんたち、そして、山で猟銃を持って狩りをしていたハンターも含めて、
一致団結する姿がまた笑えるのですが、初期位置から貴船神社の階段をダッシュして、
その先に置いてある物体と対峙して無事時間が戻る、めでたしめでたし、となって、
分かっていたものの観ている私もホッとして、今年の夏休み旅行で訪れる予定の京都、
また貴船に行ってみたいな、と思った「リバー、流れないでよ」でありました。





nice!(6)  コメント(4) 
共通テーマ:映画

nice! 6

コメント 4

溺愛猫的女人

この階段を上り下りしての撮影はさぞや大変だったでしょうね。
by 溺愛猫的女人 (2023-08-23 11:12) 

夏炉冬扇

不思議の世界。
民話に似ている?
by 夏炉冬扇 (2023-08-23 20:09) 

うつぼ

溺愛猫的女人さん、おはようございます。
貴船神社の階段は終盤の数回でしたが、それ以外は旅館の階段(館内)を
ひたすら何度も走っていてほんとうに大変なロケだったんだろうな
と思いながら観ました。(^-^;


by うつぼ (2023-08-24 07:37) 

うつぼ

夏炉冬扇さん、おはようございます。
民話というには現代過ぎる舞台ですが、2分間がひたすら繰り返す、
というのは観ていてハラハラドキドキしました。
by うつぼ (2023-08-24 07:38) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。