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映画「ラストエンペラー」を観る [映画(や・ら・わ行)]

リアルタイムに映画館で観た映画ですが(当時20代)、公開から36年後(50代)、
田端のチュプキさんで、坂本龍一さん追悼上映として見る機会を持つことができました。
ラストエンペラー [DVD]

ラストエンペラー [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • 発売日: 2001/06/21
  • メディア: DVD
あらすじは映画.comさんより。

1950年、ハルピン。
ソ連での抑留を解かれ母国へ送還された大勢の中国人戦犯の中に、
清朝最後の皇帝・溥儀の姿があった。
手首を切って自殺を図った彼は、薄れゆく意識の中、
波乱に満ちた自身の半生 を思い起こしていく。


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観てよかった。(^-^)

今作でアカデミー賞最優秀音楽賞を受賞された坂本龍一さんの追悼上映で
観る機会を得ましたが、自分が大幅に歳をとったことによって溥儀の時代の荒波に
翻弄された人生を更に深く感じることができたような気がします。

3歳で皇帝になって年長者が皆自分の言うことを聞くとなれば、
世間知らずで傲慢な人間に成長していってしまうのですが、
(宦官に墨汁を飲めと命令するあたりは本当に酷いなと思いながら見ていました)
その後、紫禁城の中だけの皇帝となり(紫禁城の外では袁世凱が皇帝)、
あれだけ紫禁城の外に出たくても叶わなかったのに、今度は北京政変によって
1時間以内に紫禁城から出ていけと言われてしまう。
その後は、満州人としての誇りをもって満州に移動し、満州国の皇帝なる、
とはいえ、そこには日本軍の力が大きく働いているわけで、
傀儡政権(英語だとPuppet governmentと言っていて妙に納得)の
皇帝として結局は操られる立場だったこと、第二次世界大戦で日本が敗戦し、
再び皇帝の座を降りて亡命中にソ連軍につかまり収容所へ。。。

ベルナルド・ベルトルッチ監督によって脚色されている部分もたくさんあるとは
思うものの、敗戦後と幼い頃からの流れを交互に映し出すことで、
運命に翻弄された溥儀の人生がより深く描かれているように思えました。

・今回観てウルっとしてしまったのは、西太后の命令で母親から引き離されて
 紫禁城に連れていかれるところ(でも乳母のアーモも一緒)

・出かけている間に太妃たちの策略でアーモから引き離されてしまうところ、
 (小学校高学年くらいで乳母のおっぱいを恋しがるのも親の愛を知らず、
 また、アーモに恋心を抱いていたのかな、と思うと胸熱)

・満州に移って皇帝として君臨(宣言)するところ、

・婉容(第一妃)の寂しさからくるアヘン中毒への道まっしぐら、と、
 生まれた子供を殺され更にアヘン中毒で精神破綻した姿

・文繍(第二妃)の紫禁城を出たらただの愛人扱いに対する悲しみ、と、
 この先辛いだろうに溥儀と婉容の元から去っていく姿

・収容所の所長が紅衛兵に暴行され罪人として晒される姿
 (ここだけ急に時間が流れているけれどなぜか)

こういう胸熱ポイントの他に、
家庭教師のジョンストンを演じるピーター・オトゥールの素敵な姿に
(結構おじいちゃんだけれど)萌えました。
溥儀にとって人生の折々に出会った人たちの中でもジョンストンの存在が
非常に大きく思えたのですが(皇帝相手でもいいなりにならない姿)
20年くらい一緒に過ごしていたということなので、人格形成にも彼の影響は
大きかったのではないかと思いました。

公開当時(20代)の頃、一番記憶に残ったのが、コオロギを入れた缶を
紫禁城の玉座の裏に隠しておいたのを晩年紫禁城に行った溥儀が探す場面、
その5年後に北京にツアーで行って紫禁城も見学したのですが、
映画で見たよりも紫禁城が意外と小さく見えたこと、玉座の周りをぐるぐると
歩いてコオロギ缶があるんじゃないかと探そうとしたことを思い出しました。
(同じことをやっている人が他にもいました(笑))

今の時代ではあり得ないのだと思いますが(絶対CGで再現するでしょうね)
実際の紫禁城が撮影に使われたというのはスケール感を画面越しに感じることが出来て、
今回も感激しました。昔だから撮影許可されたのんでしょうね。

坂本龍一教授(と、デヴィッド・バーン)による音楽がアカデミー賞を受賞、
今回観てもその音楽の存在感と画面の迫力との相乗効果を見ると納得ですが、
この時に受賞を逃したエンニオ・モリコーネについて映画で見たばかりなので
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  • 発売日: 2023/07/05
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こういう賞レースも運やタイミング、縁もあるのかなと思いました。

自分の平々凡々な人生と比較するのもおこがましい(不敬ですみません)のですが
どいういう立場で生まれるか、どの時代に生まれるかは自分で決められないとはいえ、
ここまで時代に翻弄される方の人生を(映画の中の全てが事実ではないとは思いますが)
垣間見せてもらった気持ちになって36年の時を経てまた観られてよかったと思えた
「ラストエンペラー」でありました。








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映画「リトル・マーメイド」を観る [映画(や・ら・わ行)]

事前の評判(ポリコレ色が強い)を聞いていたので迷ったのですが、
ディズニーだしやっぱり見ておこうかな、と水曜日の割引デーに鑑賞しました。
little mermaid.jfif
あらすじはYahoo!映画さんより。

おきてを破り人間界に近づいた海の王女アリエル(ハリー・ベイリー)は、
嵐に遭った王子エリック(ジョナ・ハウアー=キング)を救う。
彼女は王子との出会いにより、人間の世界への憧れを抑えきれなくなり、
海の魔女アースラ(メリッサ・マッカーシー)と取り引きをする。
それは3日間だけ人間の姿になる代わりに、アリエルの美しい声をアースラに
差し出すというものだった。

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悪くない、、、と思います。 

ただ、素晴らしいか、、と言われると、普通に良い、って感じでした。

冒頭で目が釘付けになったのは、CGのフジツボ。
リアルな描写でイマドキの技術のハイレベルを感じました。(^O^)/

観終わった後、映画レビューをYahoo!映画やYouTube、noteなどで見たのですが
可哀想なくらいディズニーやアリエル役のハリー・ベイリーが叩かれていて、
叩く方の気持ちもわからないではないけれど、なんだか気の毒に思えてしまいました。



リトル・マーメイド スペシャル・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2006/10/04
  • メディア: DVD

ディズニーとしては普通というか、別に悪くないと思った私、実はアニメ未見です。
なぜ見なかったのか未だに分からないのですが観るタイミングを逃してしまったのか、
ということなのだと思います。(先日の金曜ロードショーも外出していて観なかった)
とはいえ、リトル・マーメイドについて全く知らないのか、と言われれば、
ディズニーシーのマーメイドラグーンシアターで何回か見たのでそのイメージは
持っています。

(私がこれまで知っていたリトル・マーメイドのほぼすべてがこれ)
現在は内容がリニューアルされて、ウルスラ(映画ではアースラと英語読み)が出てこず
更に楽しいショーになってしまったらしいのですが、セリフが日本語なのに歌となると
いきなり英語という違和感を感じつつ、くるくる回るアリエルに、蟹のセバスチャン、
魚のフランダーにクラゲなどの海の生物たちの楽しそうな様子が何度見ても楽しかった、
(ウルスラの巨大な顔とタコ足もディズニーお約束の悪役で好き)

アニメ未見なので普通に良かったものの、
物凄いCGによるあり得ない加減(あの荒海で王子がケガ一つしなくてびっくり)、
深い海だから仕方ないのですが結構暗い画面が続いて老眼には厳しい、
陸に上がって人間になったアリエルの装いがいまいち、
蟹のセバスチャン、鳥のスカットル(オークワフィナの声は最高)、
魚のフランダーがアニメではなく実写風でアニメやシアターほどの豊かな表情を
再現できていない雰囲気が終始漂う残念感。
他にもありますが、ぽつぽつとツッコミどころはありました。

とはいえ、ディズニーですから(笑)、原作の悲しい結末と異なりハッピーエンド、
それを念頭にみているので安心感はあります。

昨今、多様化、自分と異なるものも受け容れましょう、という、
ダイバーシティ&インクルージョンが声高に叫ばれている中で、
ポリコレでこういう映画制作でも資金提供元などからのプレッシャーは強いのかも
しれませんね。上場企業であれば尚更社会の流れに配慮しなければいけない訳で、
アリエルや王子の養母はアフリカ系、アリエルのお姉さんたちにはアジア系、
ラテン系、インド系、トリトン王(アリエルの父)はハビエル・バルデム、なので
ラテン系なわけで、あとは、王子の国の国民もいろいろな人種がいるのがうかがえて、
恐らく配慮されている部分もあると思いましたが、私自身はそのあたり敏感ではなく
少々ぼんやりしている方なのでやり過ぎ?と思うほどでもなく気にはなりませんでした。

とはいえ、
こういうポリコレもBLM(Black Lives Matter)運動やLGBTQ問題などからの
動きなのだと思いますが、アメリカでアフリカ系の方がアジア系に暴行を働く、
先日も(まだ日本にいるかもしれない)、来日したアフリカ系アメリカ人YouTuberが
電車内で日本人に対して暴言吐いて(⇐韓国系アメリカ人のお兄さんに注意された)
それで散々非難されたにもかかわらず日本に居続けてライブ配信していたら、
今度は自分が通りすがりの人に叩かれる、というのをニュースで見ましたが、
(日本が嫌いなら日本に来るな、ですし、こういう人は入国拒否すればいいと思った)
BLM運動でアフリカ系が差別されていると訴える一方、彼らがアジア系を差別して
暴行を働くのもアメリカで問題になっているのを知ると(ヘイトクライムの標的)
表面的に多様性といっても実際がこうであっては、映画でいくらやってますと
アピールしても現実的ではないように思えてしまいます。
(エンドロールを見ると特殊効果チームはインド系の方のお名前が多くて、
 製作スタッフの多様性は観ていて逆に興味が湧きますが)

という、多様性という観点から(製作側は歌のうまさで主役を採用したと発表)
考えるだけでなく、noteでアニメ版が大好きな方の感想を読んでみて、
みんなに浸透しているイメージの忠実な再現も大事だと思いました。
この記事を書いていらっしゃる方は、アニメ版が大好き過ぎて
実写版が観ていてもどかしくて悲しくなったのだろうな、そんな気持ちになりました。
(記事に書いてある通りエマ・ワトソンがムーランを演じるの、私も嫌だし)

よく原作の小説と異なる結末やキャスティングの映画化に不満を感じる原作ファン、
みたいなことも映画レビューで見たことがありますのでファンであればあるほど
忠実に再現してほしいのにそれが異なっていることに対して残念で悲しい、
私もハリポタの原作ファンで映画化については大好きな場面が端折られていて
残念(そしてちょっとイラつく)だったことも多々ありますが、原作は原作、
アニメはアニメ、割り切りがないと作品を楽しむことは難しいのかもしれませんね。

主人公のアリエルを演じていたハリー・ベイリーは確かに表情がちょっと乏しい感じが
したのですが、歌は素晴らしく、彼女の違う作品を見ていたいという気持になりました。

また、トリトン王のハビエル・バルデムも
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殺人鬼とか元英国諜報部員(悪役)に比べるととても優しいお父さんで、
アリエルの人間の世界を見てみたいという気持ちに怒りに狂っている場面さえ優しくて
どこか微笑ましい気持ちで見守っている自分がおりました。(笑)

もう一人、ウルスラ(アースラ)を演じていたメリッサ・マッカーシー、
好みでない俳優だったのですが(ごめんなさい)、今作ははまり役で観ていて楽しく、
私が知っているディズニーシーのシアターで見た巨大ウルスラと重なって見えました。
(手下の巨大ウツボもツボでした(笑))

あと、王国の執事を演じていたアート・マリック、どこかで見たことあるような、
鑑賞後にiMDbで調べてみたら、
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たった2作で降板しちゃったティモシー・ダルトン演じるボンド映画の悪役とか、
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シュワちゃんの映画でテロリストとか、歳をとって白髪になって気づかなかった、
でも、この濃ゆい顔、確かに昔見たよ、、思い出しながらびっくりしました。

映画と直接関係ない話ですが、観に行った日、同じ列と後ろの列に大学生くらいの
女性グループが2組座っていて、上映前からポップコーンを食べながら大声で話していて
( 一一)シズカニシテ!と心の中で思っていると、上映が始まっていても映画について語りあい、
あまりにそれが酷かったので、(V)o¥o(V)ウルサイ!と言いそうになったのですが、
アリエルが辛い目にあったり、王子とこのままでは結ばれないのでは、、、みたいな
ところになると、複数人がすすり泣き(結構泣いているのが聞こえてきた)、
最後はめでたしめでたしになったら拍手して、エンドロールが終った後には、
「よかったねえ、感動しちゃったよー」嬉しそうに話していました。

まるで自宅で観ているかのようなリラックスぶりで若い方はこういうものなのかな、
近くに座っているおばちゃん(うつぼ)は鑑賞意欲を削がれかけましたが、
彼女たちが映画を思いきり楽しんで鑑賞していた様子にホッとしました。
おそらくアニメも大好きな方々が映画も見に来たのだと思っていますが、映画は映画、
として楽しんでいたのように見えたので、この映画については、アニメと違うからと
減点していくと全く面白くない映画になりそうです。
(Yahoo!映画の星の数もなんだか悲しいくらい少ないし)

というわけで、私自身は定番のディズニー映画として普通に楽しめましたが、
アニメファンがどうしてがっかりしたり怒っているのか、アニメ版を見て確認して
みようと思った(ディズニーチャンネル未加入なのでレンタルします)
実写版「リトル・マーメイド」でありました。

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映画「妖怪の孫」を観る [映画(や・ら・わ行)]

公開している映画館が少ないのでやっと観られた作品です。
妖怪.png
あらすじはYahoo!映画さんより。

1993年に衆議院議員に初当選した安倍晋三氏は、
自由民主党幹事長、内閣官房長官などを経て、2006年に内閣総理大臣に就任。
2012年に再度総理大臣に選出され、「アベノミクス」などさまざまな政策を実行し、
連続在任日数2822日は総理大臣として歴代最長となった。
しかし退任後の2022年7月8日、奈良市で参議院選挙の街頭演説中に凶弾に倒れる。 
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選挙で勝てば正義。

そう思っている与党が導く日本のこの先、明るくならないような気持ちになって
観終わりました。


パンケーキを毒見する [DVD]

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  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2022/06/03
  • メディア: DVD


以前観たこの作品と同じ、内山雄人監督作品ですが、
Yahoo!映画は★2.8、映画.comでは★3.7と随分レビューに差がついているのが
非常に気になる今作でした。

菅さんを描いたパンケーキ毒見は首相をやめられてからの鑑賞だったので、
ぐふっと笑ってしまったのですが、今作は描いている安倍さんがお亡くなりに
なっている中で鑑賞する作品なので、ぐふっと笑うことはできず、
(というかそういう場面もないし)
アメリカのような二大政党が政権を争うような状況にならない限り、
自民党VS分裂して共闘しない野党の構図が続いて自民党が政権を握り続け、
平成の暗黒30年を過ぎて令和になっても「異次元」「緊急」と声高に言って、
(気づけば一人あたりのGDP金額も20位台後半に落ちてしまったし)
給与は上がらず、社会保険料や税金が上がっていって国民の暮らしは楽にならず、
今や国連に貧困層がある国と認定されている今からどうやってよくなっていくのか、
私自身も年金もらえるの?色々不安はありますが、姪や甥の世代のように、
(ねんきん定期便に書いてあった年金は婆1号の半分くらい(:_;))
この先まだまだ人生長い人達が希望を持って生きていけるのか、本当に心配です。

過去の安倍さんのお姿や発言(国会でも)、関係者(元官僚の古賀さんなど)が
語って様々な疑問に答えていく構成になっていましたが、コロコロ首相が代わる政権、
に対して、安倍さんは長期政権だったから何かしたのかというと、例えばアベノミクス、
インタビューで「アベノミクスは『やっている感』を出せばいい」と言ったり、
「見せかけが大事」と思っているというのを知り、選挙に勝てば後は私利私欲で
いいのか、という気持になりました。

世襲制の地方地盤を持つ国会議員は地元に利益誘導と言いながら、地盤となるエリアは
少子化が進み廃れていくところが多いという話を聞いたことがありますが、
安倍さんの地盤である山口県長門市の様子、元長門市議(無所属)の女性が語る談合、
安倍さんが若い頃勤めた神戸製鋼へ発注し、地元の建設関連の会社には仕事がいかない、
地元で票を集めて当選して地元が廃れていくってどういうこと?と思ったのですが、
今作で安倍晋三さんは安倍晋太郎さんの息子、と思っていたのが、
タイトルにある通り、岸信介(妖怪)の孫だったのか、ということが分かりました。
(安倍晋太郎≠岸信介&安倍晋三、に思えた)

昨年の痛ましい事件の根底にあった宗教の問題についても触れていて
(鈴木エイトさんも出演されていました)
選挙で勝つために必要だからというさほど問題視せずに手伝ってもらっている議員の
多さにも驚きました。
第何次安倍内閣か覚えていませんが閣僚24名のうち宗教と関連していたのが14名、
(関連していない中に小泉さんちの息子さんがいてちょっと笑ってしまった)
結局この問題も小川さゆりさん等の宗教二世が問題提起しているにもかかわらず
どこかうやむやになってしまっている感じがして、選挙に勝つために勝つために、って
勝てば正義で何やってもいいのか、という怒りも覚えてしまった私です。

かなり批判も多いため、今作をつくった内山監督も妨害などを心配されていましたが、
ご自身の小さいお子さんの将来を考えてこのままで日本はいいのか、という問題提起を
したかったのだろうと思いました。
ここまでして危機感をもって描かなければいけなかったのは、
政府と大手メディアのずぶずぶの関係に他ならず(昨今の皇室問題も同様だと思っている)
政府が圧力をかけることによって(変なこと報道したら停波するぞと脅す)
(政府に不利な)真実をメディアが報道できない状態になっているからだと思いました。
ニュースでよく見るようになった「報道の自由度」も68位、G7のダントツで最下位
というのも日本で偏向報道や忖度報道が常態化しているということですよね。

私自身は選挙には毎回行くのを常としておりますが、
若い世代にもこの作品を観て自分たちの将来に対して考えるきっかけになってほしい
(鑑賞していたのは私と同年代かもっと上ばかりだったので)
と思った「妖怪の孫」でありました。





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映画「レッド・ロケット」を観る [映画(や・ら・わ行)]

昨日アップした映画「聖地には蜘蛛が巣を張る」を鑑賞した15分後くらいから、
同じ映画館で観たおバカ画です。(あらすじは事前確認していませんでした)
レッドロケット.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

2016年。マイキー(サイモン・レックス)は、ポルノ映画のスター俳優だったものの
落ちぶれてしまい、無一文の状態で故郷のテキサスへ舞い戻る。
別居中の妻レクシーと義母リルに煙たがられながらも、マイキーは彼女たちの家に
居候させてもらうが、17年間ポルノ俳優をやっていたことがブランクとなって仕事はない。
昔のコネを頼ってマリファナの密売で日銭を稼ぐ中、マイキーはドーナツ店で働く少女と
出会い、彼女との交流を通じて再び前を向こうとする。


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失笑もれまくりのおバカ映画なのですが、現代のアメリカの一端を描いている作品、
だと思いました。
(2016年のアメリカ大統領選でヒラリーが優位だったころというのが
 テレビの音声からうかがえる、そんな時代設定でした)

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 デラックス版 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2018/10/03
  • メディア: Blu-ray
やるせない気持ちで観終わったこの映画と同じ、ショーン・ベイカー監督作品、
というのは知った上で鑑賞したので、話の展開などを観ていても、
フィクションとはいえ、アメリカで生活する低所得層の白人、を描いている、
そういう気持でどこか納得して観ていました。

映画のタイトルは主人公マイキー(元ポルノスター)とかけてつけられたスラング、
らしいのですが、マイキーのダメっぷり(でも妙に明るい)を観ていると、
40代で仕事がなくなり故郷のテキサスに帰ってきて仕事に就こうとするものの、
職歴の空白(17年間)が長すぎて聴かれて自分の芸名を説明する場面、
面談相手も納得するものの、そんな人を雇ったら上司に怒られるという理由で
仕事が見つからず、大麻を売って稼ぐという道しかない、というのは、
今作がフィクションであっても、実際こういうこと(職探しで苦労)は多いのでは
そんな気持ちで見続けておりました。

ちなみに上映時間は2時間越え(130分)ですが、マイキーの変に明るい態度を観ると
「濡れ手で粟、みたいなことをやって調子に乗っていたらいつか大変な目に遭うだろう」
と思っていたのが最後にその通りになっていきました。

マイキーが大麻を売ってそこそこ稼いでいく中で出会うのがドーナツ店店員で、
17歳の少女(あだ名がストロベリー)、大人の男が好きと言われて付き合うマイキー、
途中から年下のストロベリーにマイキーがすっかりコントロールされていく様子、
それでも、ストロベリーと一緒にポルノ界に戻れるかもと変な野望を抱く、
そんなうまい話はあるわけないのですが、ある大きな事件を起こしてしまい、
自分を慕う近所の青年ロニーに罪を押し付けて自分は逃げのびようとするあたりから、
歯車が一気に狂い始める、、、、当然といえば当然ですね。

最後の場面は、観客の想像におまかせ、的な終わり方で、ストロベリーとの出会いが
現実だったのか幻想だったのか、アメリカの低所得者層(というか貧困)を描くというのは
「フロリダ・プロジェクト」と同じですが、主役のキャラクターに悲壮感がまったくなく、
そういう点では共感しないものの、ひたすらクズっぷりを発揮していくので場内から
笑いも時折漏れつつ自分のやったことはよくも悪くもブーメランのように返ってくる、
マイキーを観ながらそんな気持ちになった「レッド・ロケット」でありました。










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映画「私のはなし 部落のはなし」を観る [映画(や・ら・わ行)]

一時期足が遠のいていた田端チュプキさんですが、
年明けに「MONDAYS~このタイムループ、」を観に行ったあと、
チュプキさんのサイトで他に何か面白そうな作品があるかなあ、と探していて
目に留まった作品です。
私のはなし部落のはなし.jfif
あらすじはYahoo!映画さんより。

かつて日本には「穢多」「非人」と呼ばれた身分が存在したが、
1871年に明治政府が発した「解放令」により廃止される。
しかし、それ以降も彼らが住んでいた地域は「部落」と呼ばれ、
差別構造や意識は残り続けた。この問題に関わりのある人々の証言や、
被差別部落に関する裁判を通じ、差別の歴史や背景を解き明かしていく。


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これまで触れてはいけない話題なのか、とボンヤリ思っていたのですが、
(昔、宗教の話よりタブーだと言われたことがあって)
観てよかったと思いました。

(映画公式サイトもどうぞ)https://buraku-hanashi.jp/

この映画を観て、こうあるべき、と言うつもりもありませんし、
観たい人が観ればよいというか、観たくない人に観てという気もなく、
観た人がぞれぞれ何か感じればよいのかな、と思いました。

3時間の長尺ですが(途中休憩あり)長さは全く感じません。
殆どが全国の色々な地域の部落と言われる方々のインタビューで
(一人だけ批判的な方が顔を隠して登場していましたが)
一方に偏らず、反対派や、鳥取ループというジャーナリストの立場からも
その意見を紹介していたので色々な考えや意見があるということを知る、
そのことが大事なことではないかという気持で観終わりました。

私自身、両親が同和問題に殆ど触れることなく育ったせいか
(聞けば同級生に居たみたい、という程度)
特に意識することなく大人になり、新卒で入った会社(墨田区)の新入社員研修で
「差別のない社会をめざして」というタイトルで同和問題について総務部長の講義を
聞いた程度、その後、YouTubeなどで紹介されている動画を観る機会が増えて、
今回の映画にたどり着いたような気がします。

映画鑑賞後、監督の満若勇咲(みつわかゆうさく)さんの舞台挨拶があったので、
色々お話をうかがったのですが、ドキュメンタリーの面白い点は学べるのは一面で
いい意味でモヤモヤするところという話に納得しました。
京都のご出身ながら地元の同和問題について学ぶことがなく、大学卒業後、兵庫の
食肉処理場のドキュメンタリーを撮ったものの、同和団体からの反対意見が出たため
公開に至らず、それが、その後今作を撮影するきっかけになったそうです。

出演される同和地区の方については、監督自らが選んだり出演交渉したのではなく、
監督が知り合ったキーパーソンとなる方が直接交渉してくださったお陰で
うまく進んだそうですが、一方で若い方の身バレするという葛藤もあったそうで、
今回顔を映して名前も出してインタビューを受けてくださった方々の姿を観ることが
できたのは、監督が信頼できるキーパーソンと知り合ったからこそなのだろう、
と思いました。

映画の中で同和地区を指定する出版物を制作する鳥取ループについても描いていますが
観ている人の気持ちが敵意を感じるようには作られていなくて多面的に映し出す、
そういう中での一人という立ち位置で、ご本人も完成版を鑑賞したあと、
フラットに描かれている、という感想だったのも納得でした。

「穢多」「非人」と呼ばれていたころから現在に至るまでの歴史について
説明してくださる学者の黒川みどり先生の説明がところどころで入るのですが、
差別というものが意図的に作られていったものであるということが分かります。
人間は、自分が優位に立つことで安心する生き物なのかと思うのですが
(テレビでおバカな芸人を観て自分の方がまし、とホッとするような感覚)
差別というのもそういう本能に基づくものなのかもしれないと思いました。
インタビューの中で京都の同和地区に滋賀の同和地区から嫁いだ女性が登場し、
同和の人たちの待遇改善を求めて運動していた(戦後)話をされるのですが、
それによって生活レベルは上がったものの、同和地区のみ対応したことで、
それ以外の人たちの不満も募っていったこと、生活レベルを上げるような方策を
同和、それ以外の人、分けることなく全ての住民に対して行うべきだったのでは
ということを仰っていたのが印象的でした。

この作品を観て自分がなにか運動を起こすということには至りませんが、
これまで身近になかったけれど日本のどこかに存在している問題について、
一端でも知ることができたことは自分にとっても世界が広がるわけですし、
それもこの映画のお陰でだと思えた「私のはなし 部落のはなし」でありました。


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映画「ルイス・ウエィン 生涯愛した妻とネコ」を観る [映画(や・ら・わ行)]

映画のはしごをしたとき、上映時間だけで選んだ作品です。
ルイスウェイン.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

イギリスの上流階級出身のルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、
父亡き後イラストレーターとして働き一家を支える。
やがて妹の家庭教師エミリー(クレア・フォイ)と恋に落ちた彼は、
身分違いだという周囲の反対を押し切って彼女と結婚するが、
間もなくエミリーは末期がんであることが分かる。
そんな中、庭に迷い込んだ子猫にピーターと名付けてその絵を妻のために描き始めるルイス。
妻亡き後、彼はピーターを心の友として猫の絵を一心不乱に描き続ける。


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今の時代だったら違う人生になっていたかもしれない。(;_:)

たられば的なのですが、そんな気持ちで最後まで観てしまった映画でした。

ルイスが20代前半で父逝去、長子として母と5人の妹を養わなければいけなくなる
   ↓
給与の安い教職からフリーの画家に転身、雑誌の挿絵(動物、風景)を描く
   ↓
妹たちの家庭教師でやってきたエミリー(30代前半)と恋に落ち結婚、
下層階級で一回り年上のエミリーとの結婚を家族親戚に反対されて2人で引っ越し
   ↓
迷い猫のピーターを飼って幸せな生活を送っていたが、
エミリーは癌で3年後に他界
   ↓
悲しい中、ピーターをモデルに擬人化した猫のイラストを描きまくり話題になる
   ↓
有名人となるが版権をもっていなかったため多忙なのに生活は苦しく
精神を病んでいき病院へ、そこが酷くて更に精神状態は悪化
   ↓
かつて絵を買ってくれた人と再会し良い病院へ転院
作品づくりにいそしむ


幸せかどうかは本人が決めることだと思うのですが、
階級(身分)で人を見下すような時代(しかも舞台はイギリス)、
(まあ今の時代もそんな感じのところはあると思いますが)
好きな人との結婚も反対され(エミリーも祝福されず可哀想)
エミリーが亡くなったあと猫を描きまくって有名になるものの
版権をもっていなかったが故に(母と妹たちを養わないといけないし)
苦しい生活から脱出できず(今の時代なら妹たちにも働けといいたい)
精神を病んでいく姿には切ない気持ちばかりが先行してしまい、
楽しい気持ちに殆どなれずモヤモヤとした気持ちで観終わりました。

最近、画家の美術展を見るとき、その人の人生とその時制作された作品を
観てああこういう時にこういう絵を描くんだなあ、と思いながら鑑賞するのが
興味深く思えるのですが(藤田嗣治の晩年の作品などは特に印象深かった)
活き活きとした猫を描いていた印象のルイス・ウェインの印象が
良い意味でも悪い意味でも変わったというか、改めて、彼の作品を時系列で
観てみたいという気持になった「ルイス・ウエィン 生涯愛した妻とネコ」で
ありました。


(ちなに原題は”THE ELECTRICAL LIFE OF LOUIS WAIN”、 
 電気が走ったようなルイス・ウェインの生涯、って意味なのかと思いますが

 邦題は猫で釣っている感じですね。( 一一))



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映画「ラーメンヘッズ」を観る [映画(や・ら・わ行)]

Amazonプライムの見放題終了間近の作品の中からみつけて鑑賞しました。


Ramen Heads [DVD]

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  • 出版社/メーカー: Lorber Films (Kino)
  • 発売日: 2018/09/25
  • メディア: DVD





ラーメンヘッズ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2018/08/03
  • メディア: DVD

日本と海外公開版だとパッケージが全然が違うんですね。(驚)

あらすじはYahoo!映画さんより。

「TRYラーメン大賞」を連続受賞した
人気ラーメン店「中華蕎麦 とみ田」の店主・富田治に密着。
店の10周年イベントで「らぁ麺屋 飯田商店」の飯田将太、
「Japanese Soba Noodles 蔦」の大西祐貴と組んで至高の味を追求する過程や、
個性的な店主たちの活動を追い、日本のラーメン文化に迫る。

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今度行ってみようかな、とみ田。

自宅と同じ市内でそんなに遠くない距離にあるとみ田さん。
早朝に整理券をとりにいくのも並ぶのもなあ、と思って未訪なのですが、
海外から食べに来ている姿を見ると近所だし一度行ってみたいな、
そんな気持ちになりました。

ちなみに、セブンイレブンで発売されているとみ田関連の商品は
何度か食べたことがありますが(冷凍もレンチンも)、
魚の出汁が効いていて結構おいしいんですよね。
当然それを越える美味しさと満足感がお店に行けば体験できる、というのは
分かるのですが、混雑嫌いでこれまでずっとぐーたらしておりました。

とみ田の店主、富田さんがヤンチャな青年時代から変化したきっかけは
東池袋の大勝軒の山岸さんとの出会い、大勝軒で修行して松戸にお店を構え、
必ず自らがお店に立って1杯1杯丁寧に作ってお客さんに提供する姿、
お店が繁盛して売れてくるとスタッフにまかせてしまう人も多いと思うのですが、
山岸さんから受けた影響が大きいのだろうな、と思いながら見ました。

休みの日もラーメン屋巡り、または、家族とラーメン屋で食事、
長男がお店を継ぎたいといいながら「ぼくはバカ舌だから」と話す場面に
クスっと笑ってしまったのですが、子供の頃はそれでいいんだよ、
逆に蘊蓄言ったり味にあれこれコメントする子供の方が怖いし、と、
富田さんのお子さんにも親近感を感じたりしながら、
日本のラーメンの歴史や全国の有名ラーメン店を観ていたら、
ラーメンって本当に国民食なんだなあと改めて思いました。

富田さんの真摯な仕事ぶりを画面越しにみていて
(開店から閉店までお手洗いにも行かずカウンターで作り続ける)
自分に厳しい分、お弟子さんたちにも厳しい姿勢、
それもお客さん目線だからなんでしょうね。

休みの日に読んでいる本もラーメン、と、歴史、特に戦国時代の本、
どういうことをすると部下に裏切られるか、どうやったら慕われるか、
戦国時代から学ぶことが多いそうですが、
(富田さんの好きな武将って誰なんだろう)
お店の10周年記念のイベントに飯田商店の飯田さんと蔦の大西さんが協力して
限定200杯のラーメンを作る様子から、TRYラーメン賞4連覇(祝)で映画は
終りますが、独立したお弟子さんが仕事がきついと富田さんにこぼす場面で、
毎日同じことをやるのって大変だよな、と富田さんが言うのが印象的でした。

毎日同じ味を作り出すことの大変さ、違うことをやるもの大変だと思いますが、
同じことをひたすら着実に行うことの大変さ、何だか自分も身につまされるような
気持になりました。

いつも混んでいるけれど他地域からくる方に比べたら遥かにアクセスのよい私、
まずは系列店(M戸市内に結構あって入るのはそんなに大変ではないみたい)で
練習してから本丸へ、早朝に整理券をもらいにいって一度は食べてみないと、
という気持になった「ラーメンヘッズ」でありました。






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映画「雷電」「続・雷電」を観る [映画(や・ら・わ行)]

Amazonプライムの見放題間もなく終了に表示されていたのを見つけて、
え、宇津井健が雷電為右衛門?と思っただけで観てしまった作品です。


雷電

雷電

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2021/06/01
  • メディア: Prime Video





続 雷電

続 雷電

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2021/06/01
  • メディア: Prime Video

内容は映画.comさんより。

尾崎士郎の原作を、「復讐秘文字峠 (前後篇)」の杉本彰と、
中川信夫が脚色し、「東海道四谷怪談」の中川信夫が監督したもので、
大関雷電為右衛門の青春時代を描いたもの。

撮影も「東海道四谷怪談」の西本正。

◇正篇--浅間山麓長瀬村の庄屋・上原源五右衛門の屋敷に奉公している
 十六歳の少年太郎吉は六尺豊かの大男である。相撲好きの源五右衛門は、
 太郎吉を江戸に出して力士にしてやろうと思っていた。
 その頃、旱魃と天災で地方巡業ができなくなった浦風一行が、
 上原邸にワラジを脱いだ。太郎吉に、浦風は目を見はった。
 谷川で難を救ってやった小諸の娘おきんが、上田の女郎屋に売られて
 行ったことを聞いた太郎吉は、博徒久六の手ごめになっているおきんを
 助け出した。各地に百姓一揆が起った。太郎吉は彼らの中に父の姿を見、
 親子水入らずで暮すことが何よりだと考え、関取になる望みを断念、
 家に帰った。が、ある日江戸に奉公に出るというおきんに会い、
 考えなおし再び源五右衛門の屋敷に帰って来た。太郎吉は白鳥大明神の
 大相撲で優勝し、やがて浦風一行と 江戸へ上った。
 おきんが老中本多中務大輔の屋敷に奉公に上っていて、太郎吉は会うことが
 できた。浦風部屋の筆頭力士関ノ戸が本多家のお抱えになり、十数人の力士を
 連れて錣山部屋へ移って行った。浦風親方は、関ノ戸お抱えの披露の席上で、
 はずかしめを受けた。太郎吉は憤激し、本多の家臣たちを大川に放りこんだ。
 帰途、浦風は何者かに肩を斬られた。残った力士も去った。
 太郎吉は胸を借りる力士がいない。これを案じた浦風は、太郎吉の身を谷風に
 依頼した。一方おきんは、老女の監視と、好色な本多中務に耐えられなくなり、
 太郎吉の許へ駈けこんだ。浦風におきんと会わないと誓った太郎吉だが、
 二人は屋形船へ身をかくした。
 太郎吉とおきんは、死ぬのが最大の幸せと懐剣を抜いた--。

◇続篇--太郎吉が懐剣を握った時、狂歌を口ずさみながら現われた男があった。
 屋形船に寝ていた狂歌師・大田蜀山人である。話を聞いた蜀山人は命を
 あずかろうと言った。おきんの相手が太郎吉であることを知った本多中務は、
 相撲会所に命じて十両の太郎山(太郎吉)と小結の関ノ戸を取組ませ、
 太郎山を片輪者にしようと図った。太郎山は茶店で酔った侍に追い廻されていた
 町娘お八重を助けた。さて秋場所、太郎山と関ノ戸の一戦。太郎山は関ノ戸の
 頭突きをうけとめ、士俵ぎわで体を開き関ノ戸を破った。
 本多中務は腹いせに、太郎山の本場所出場禁止と、谷風部屋の所属力士の
 夏場所出場停止を申しつけた。仕方なく谷風は、小田原方面の巡業に出た。
 草相撲の大関大岩に因縁をつけられ、太郎山が谷風に代り対決し、
 大岩の両腕を折った。太郎山は行方の知れぬおきんが、伊東のあいまい屋に
 監禁されていることを聞き駈けつけたが、すでに彼女は姿を消していた。
 太郎山の不出場は大相撲の人気を失わせた。蜀山人は、狂歌で本多中務に
 秋場所に小野川と太郎山の取組を約束させた。お八重は、太郎山の名を
 かたり呼び出され、旗本の倉橋にいどまれ懐剣で彼を突きさした。
 お八重の父彦兵衛は、その剣で自分ののどを突いた。
 「太郎関、お八重をよろしく」と言い残して。太郎山は出雲守に“雷電”と
 いう四股名を貰って出場、小野川との一戦には上手技で小野川を破った。
 場所が終り、雷電はお八重と夫婦になり、東海道を下った。
 その姿を、おきんが涙をおさえ見送った。

(動画は見つかりませんでした。。。。( 一一))

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宇津井健の鉄砲姿!

宇津井健といえば赤いシリーズの百恵ちゃんのお父さんのイメージが強くて

甦るヒーローライブラリー 第31集 劇場版 スーパージャイアンツ コレクターズDVD <HDリマスター版>

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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2018/11/30
  • メディア: DVD

これについてもリアルタイムで観たことはなくて
(今見ると結構攻めているコスチュームですよね)
ダンディなイメージが強い中で今作を観たので16歳の設定という時点で
違和感があったのとお相撲さんには体格無理ぽくないか、
なんで雷電為右衛門の役柄を引き受けたのか、オファーがあったら断らないのか、
断れなかったのか、よく分かりませんが、演じきった宇津井健も凄いけれど、

前編後編(前編だと思わず見ていたら、「続く」の表示に身震いしながら
仕方なく続編も観た)を続けて見続けた自分の忍耐力凄いな、と
自分で自分を褒めました。(笑)

あらすじについては、映画.comさんから長文を転記したので、
ここで書くつもりはありませんが(書かなくても十分分かる)
奉公先、女郎屋、農民一揆など、落語や教科書に出てくるフレーズや、
時代劇にありがちな身分の高いエロいおっさん(今作では本多中務)、
ことあるごとにタイミングよく助けにやってくる狂歌師、
舞台でありそうなくらい様々なキャラクターが揃っているので
安心して起承転結勧善懲悪といった中で見られますが、
前編後編で3時間くらい、後編の冒頭は前編の長いおさらい、
もっとコンパクトにまとめて作れたんじゃないか、と思いました。

後で調べたら池内淳子が八重という役柄で出ていて、
えー、雷電が結婚したあの相手が池内淳子だったの???見終わった後、
違う意味で驚きがありました。

前編から雷電とおきんちゃんの進まずイライラする恋愛模様が描かれて
見ている方としてはこのままお金ちゃんと結婚してほしいと思うのですが、
頼まれちゃったから仕方なくとはいえ、違う人(それが池内淳子)と
結婚してしまい、おきんちゃんは遠くに去っていく、という終わり方、
個人的には期待と異なる展開となったことが残念でした。

雷電為右衛門といえば、実家近所に(千葉県S倉市もご縁があったらしい)
石碑があるので知っていたお相撲さんですが、長野出身で、奉公していたのを
見込まれて東京までやってきて大関になる、ということを知っていた程度、
でしたので、今作で宇津井健の演技を通じてより知ることが出来たのは
よかったものの、おきんちゃんとの恋愛についてモヤモヤが残ってしまった
「雷電」でありました。


スーパージャイアンツも見たくなりました。(笑)










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映画「リコリス・ピザ」を観る [映画(や・ら・わ行)]

YouTubeの広告でよく予告編を見た作品です。(最近このパターンが多い)リコリス.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

1973年、ハリウッド近郊のサンフェルナンド・バレー。
子役として活動する高校生のゲイリー・バレンタイン(クーパー・ホフマン)は、
ある日学校にやって来た写真技師アシスタントのアラナ・ケイン(アラナ・ハイム)に
一目ぼれする。
「運命の出会いだ」と告白してくるゲイリーを、年上のアラナは相手にせず受け流す。
その後、食事をするなど共に過ごすうちに二人は距離を縮めるが、ふとしたことで
すれ違ったり、歩み寄ったりを繰り返していく。


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爽やかに楽しくてどこか懐かしい作品。

余り事前知識ないままに観たのですが、
ブギーナイツ [DVD]

ブギーナイツ [DVD]

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 2002/03/22
  • メディア: DVD
この作品も監督した、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品なんですね。
(ファンの方が頭文字をとってPTA監督と呼んでいるのが面白い)
今作で印象的だった(PTA監督作品の常連だった)フィリップ・シーモア・ホフマン、
早逝されてしまったのが残念ですが、彼の息子のクーパー・ホフマンが今作の主役、
というのは、PTA監督が自分の作品で演じてほしいと思っていたのでしょうね。
初の大作出演とは思えない堂々とした演技、今後も違う作品で観てみたいです。

って、上の作品で先輩ポルノ男優を演じていたジョン・C・ライリーも今作に出演して
いたらしいのですが(実在の俳優の役)ショーン・ペンのインパクトの強さのあまり
気づくことができませんでした。(^-^;

また、アラナを演じていたアラナ・ハイム、今まで知らなかったのですが、
サムシング・トゥ・テル・ユー

サムシング・トゥ・テル・ユー

  • アーティスト: ハイム
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/07/07
  • メディア: CD
有名な姉妹バンドのメンバーなんですね。
可愛いという感じではないのですが(ごめんなさい)動き方や喋り方、
本当にこういう人物がいるのではないかと思うくらいの演技で、バンドも含めて
彼女たちの今後も追いかけてみたくなりました。

物語は15歳の男子が25歳の女性と出会い、年齢の差を超えて意識しあう、
2人がうまくいくのかどうか、連続性があるようなないような、様々なエピソードを
挟みながら2人を軸に進んでいくのですが、よくある年齢の差がある恋愛とは
違っていて、年上のアラナがゲイリーをリードするのかと思いきや、
子役出身でPR会社を経営するゲイリーが大人びていて逆に将来定まらないアラナを
リードする、かと思いきや、ゲイリー(未成年)が仕事に行くときアラナが付き添いを
したり、移動するときの運転するのもアラナ、互いの優位性がころころ変わっていく、
そんな展開が面白く見られました。
1973年の時代設定、後半で描かれるオイルショック、私も思い出したのですが、
アラナとゲイリーがダイナーで新聞を読んでいる場面で、オイルショックで
ゲイリーが会社を作って販売しているウォーターベッド(懐かしい(笑))が
売れなくなるというアラナの説明を理解できないゲイリー、
(ゲイリー、そのとき新聞でエロ広告欄ばかり見ていた)
ビニールや化学製品が石油から作られていることを教えられても緊急事態で
何がおきるかとっさには想像できないというのはやはりお子様なのかな、と思わせる、
そんな場面でしたが、個人的にはオイルショックになってしまったところからの
展開がツボでした。

実在のプロデューサー、ジョン・ピーターズを演じたブラッドリー・クーパーが
もう本当に楽しそうに演じていて映画館の中も笑いに包まれたのですが、
(それより前に登場したウィリアム・ホールデンを演じたショーン・ペンも
 決して悪くなかったのですが、ホールデンのキャラクターに共感できず)

バーバラ・ストラインド

ゲイリーが何度も、サではなく濁点つきのザと発音するのを必死に修正しようとする
ピーターズ(を演じているブラッドリー・クーパー)がおかしくて、
更に、出かけたはずがガス欠でガソリンスタンドで暴れまくる、
その後、(女たらしのキャラクターなので)みかけた女性たちをナンパする、
(ピーナツバターの件はご本人から承諾をとるときの条件だったらしい笑い)
映画を観終わって何日経ってもあの姿が脳裏に残っています。(笑)

ピーターズをアラナとゲイリーたち(トラックでウォーターベッド搬送)が
ガソリンスタンドまで連れていった後、ゲイリーの意向?でガス欠で停車中の
ピーターズの車のところまで戻り、ゲイリーがスパナで車のフロントガラスを
叩きまくってスッキリしたと思ったら今度はトラックがガス欠してしまい、
このままではガソリンを調達したピーターズが戻ってきてしまう!と、

下り坂でトラック逆走(笑)

アラナがのぼってきた坂道をバックで下り続ける場面(ハンドルさばきが凄い)が
ハラハラする、というよりおかしくておかしくて(周囲もみんな笑っていた)
ピーターズに捕まらずに街中まで戻ってきてほっとする場面で、
ゲイリーと未成年の仲間たちがガソリンの入ったポリタンクであほなことを
やっている光景に、アラナとの年齢の差をこんなところでも描いているんだなと
思いながらそれでも笑っておりました。

アラナとゲイリー2人の関係性を描くときに脇役陣たちが盛り上げているのが
この映画では印象的だったというか効果的だったのですが、
お久しぶりのショーン・ペンやブラッドリー・クーパーだけでなく
(ジョン・C・ライリーには気づけなかったけれど)
アラナの姉2人にお父さんお母さんが実の家族(妙にしっくりしていた)も
観ていて楽しい人たちでした。

日本食レストラン経営者を演じていた男が、最初の妻にカタカナ英語で話しかけて
いるのとか、着物(日本食レストランで浴衣きてる)の着方に違和感とか、
日本人差別というレビューも見たのですが、確かに不快とはいえ、
70年代の日本食レストランはこんな感じだったかもしれないし、日本人を妻にして
日本食レストラン経営する男が不快であって、差別を意図して監督が描いている訳では
ないだろうし、当時のカリフォルニアを描く中のひとつだったのだろうと思いました。

映画のタイトルのリコリス、というと、
昔お土産でもらった真っ黒なタイヤゴムみたいな飴(まずい)を思い出しますが、
それをピザサイズまでぐるぐる巻いていくとLP版みたいな形になるので、
リコリス・ピザという名前のレコード屋さんが当時カリフォルニアにあったことから
このタイトルを監督がつけたようで、最初??と思ったものの、LP懐かしいな、
と劇中で流れる懐かしい音楽も併せて、ゲイリーとアラナが走り続ける様子を
どこか幸せな気持ちで観ながら楽しく観られた「リコリス・ピザ」でありました。





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映画「ザ・ロストシティ」を観る [映画(や・ら・わ行)]

旅行記の後に呑み記事、がないので(旅記事ストックはそこそこある)
骨折入院以降たまっていた映画記事(多分10日+αくらい)をここで放出します。

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YouTubeの広告でやたらと予告編が流れていて
すっかり刷り込まれてしまい映画館まで観に行きました。
ロストシティ.jpgポスターから漂う下らない感(笑)
あらすじはYahoo!映画さんより。

新作の宣伝ツアーに駆り出された恋愛小説家のロレッタ(サンドラ・ブロック)は、
作品の主人公を演じるセクシーな表紙モデル・アラン(チャニング・テイタム)の
軽薄な様子にいら立つ。
そんなとき謎の実業家フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)が現れ、
彼女は突然南の島へ連れ去られてしまう。
彼は小説を読み、ロレッタが伝説の古代都市の場所を知っていると考え誘拐したのだった。
一方、ロレッタの誘拐を知ったアランは彼女を助けに島へ急行し、
再会した二人は脱出しようとするが、思わぬアクシデントが続発する。


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笑えるハーレクインロマンス。(笑)

高校生の頃、婆1号がママさんバレー仲間から大量にハーレクインロマンスを渡され
自宅に持ち帰ってきたことがあったのですが、
「私は読まないけど(婆1号は西村京太郎、内田康夫ファンでロマンスと対極(笑))
 うつぼが読みたいならたくさんもらってきたから読みなさい」
と、自分が読まないのに私に読めといってきたのような、押し付けてきたような、
そんなハーレクインロマンスですが、ちょうど高校生で多感な頃(笑)だった私、
20冊くらい読んだのですがどれも同じだと思ったのが正直な感想でした。(^-^;
20代くらいの女性が穏やかに過ごしているところに男性が現れて心ザワワになって、
くっついたり離れたり楽しかったり揉めてみたり、ああもう駄目ね、と思っていると
男性が白馬に乗ってやってくる(⇐そう見える精神状態になれるイベントが偶然起きる)、
2人仲良くめでたしめでたし、というパターンが決まっている、ある意味読んでいて
安定したドキドキを感じながらホッとして読み終わるという(精神的に優しい)
確立されたカテゴリーだった記憶です。

富豪は天使しか望まない (ハーレクイン・ロマンス)

富豪は天使しか望まない (ハーレクイン・ロマンス)

  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ジャパン
  • 発売日: 2022/07/07
  • メディア: Kindle版
密林で検索したらまだ販売されていることに驚きました。
(私が読んでいたのって40年くらい前の話ですし)

で、この映画ですが、私は予告編でかなり刷り込まれていたのもあって
下らないんだろうなという心構えで臨んだせいか普通に楽しめました。
(レビューを見るとハードル上げてつまらなかった人も多かったみたいですが)

夫を亡くして執筆活動にも身が入らないのに新作の全国ツアーに駆り出されたのが
サンドラ・ブロック演じるロレッタで、エージェント(マネージャー?)が調達した
全身赤紫ラメがちりばめられたジャンプスーツを渋々着てイベントに出たところを
ダニエル・ラドクリフ演じる富豪フェアファックスに誘拐され、ロレッタが作品に
書いたロストシティがあると言われる南の島に連れていって、という展開で、
大変な思いをするだろうけれど最終的にはロレッタは助かって、彼女を助けようと
やってきたアランともうまくいくだろう(ハーレクインロマンスのパターン)と
予想しながら見ていたので精神的にドキドキ感は殆どなく(笑)、
豪華俳優陣がみんな楽しそうに演じているのを私も楽しく見られました。

キラキララメの衣装でジャングルや山を逃げまくるロレッタ、ラメが原因で
フェアファックスの子分たちに追いかけられるのですが、ラメを仕掛けにして
逆に子分たちをやっつける場面はベタ過ぎて笑えました。

アラン(ロレッタの作品シリーズのカバーモデル)が冒頭でロン毛金髪で
イベントに登場した場面で吹きそうになったのですが、ここでつかみはオッケー、
という精神状態になって最後まで笑えたかもしれません。
演じていたチャニング・テイタムというと、
ステップ・アップ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/08/29
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ブログを始めたころに見て記事を書いた作品が印象的ですが、
その後いろいろな作品で観てもどこか筋肉バカぽい(ごめんなさい)の
イメージが強かったのが今作でも更に強まった一方、ダンスの場面になると
見違えるような雰囲気に変身する、今作のそんな演出も楽しめました。

予告編で期待していたブラピは後半に出てくると思いきや冒頭に出てきて
面白いくらい活躍してあっという間にやられていました。(笑)
映画館の予告編で観た「ブレット・トレイン」でもサンドラ・ブロックと
共演していますが、この組み合わせ、結構好きだなと思いました。
(エンドロールでまさかの展開も見られて二度おいしい感じ)

フェアファックスを演じていたダニエル・ラドクリフは、
スイス・アーミー・マン Blu-ray

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2018/02/21
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ガンズ・アキンボ(特典なし) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2021/07/21
  • メディア: Blu-ray
死体だったり、手に拳銃を打ち付けられたり、ハリーのイメージ払拭なのか
濃いキャラクターを演じたいみたいに見えましたが、今作でも弟に事業を奪われ
(このあたりの嫉妬のグジグジ感が見ていて不愉快でここだけ残念ポイント)
弟を見返すためにロストシティの秘宝を探し出すというお金あるけど目的が
ちょっとつまらないように思えた男を好演していました。

最後にロレッタとアランが仲良くめでたしで終わって安心して見終わったのですが、
なにより俳優さんたちがみんな楽しそうに演じているのが観ていて感じられる、
そういう作品は観ている側も楽しい気持ちになれていいですね。
細かいところはツッコミどころが満載かもしれませんが
(個人的にはあの急な崖を登れるなんて軌跡、とか(笑))
深く考えないで観られるので、軽く楽しみたいという人にはおススメの、
「ザ・ロストシティ」でありました。







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