映画「レザボア・ドッグス」を観る [映画(や・ら・わ行)]
クエンティン・タランティーノ作品ということで借りて観ました。
あらすじはAmazonさんより。
宝石強奪のために集められた、互いの素性は知らない6人の男たち。
彼らは計画どうり宝石店を襲撃するが、逆に包囲していた警官隊の猛攻撃を受ける。
彼らの中に警察の「犬」が紛れていたのだ。
面白い!!!!!
です。
ま、ちょっとヴァイオレンスな場面もありますので万人受けするかどうかは不明ですが、
(公開時「心臓の弱い方はご遠慮ください」って警告つきだったそうです)
画面を見続けていると???と疑問に思っていたことがが少しずつつながっていきます。
出てくる人は、
悪の元締めみたいなジイサンで強盗を計画した張本人、ジョー(ローレンス・ティアニー)
ジョーの息子で人はいいけれど半人前のエディ(クリス・ペン)
他にはジョーが雇ったプロの6人で、
ミスター・ホワイト(ハーヴェイ・カイテル)
ミスター・オレンジ(ティム・ロス)
ミスター・ブロンド(マイケル・マドセン)
ミスター・ピンク(スティーブ・ブシェミ)
ミスター・ブルー(エディ・バンカー)
ミスター・ブラウン(クエィンティン・タランティーノ)
色で呼び合うのは6人が一回きり組む相手で、素性を知らせない為にジョーが決めた名前。
と、ピンクが自分で色を決めたいをジョーに訴えるが、「自分で決めると皆が黒がいいというから」と
ジョーが却下します。
強盗計画を実行するも、6人の中に警察の犬が混じっていて事前に計画がもれていた為、
あり得ないほど早く警察が現場に到着するという事態に困惑しながら、
集合場所として指定された倉庫にたどり着いたのがホワイトとオレンジ。
オレンジは現場から逃げようと車を奪おうとしてお腹を撃たれて酷い出血。
次に現れたのが、ピンク。
次に現れたブロンドは、現場から警官を一人連れてきて警察の犬が誰なのか吐かせようとします。
(この時点で、ブルーとブラウンは現場で死んだということが分かります)
ここから先を書いてしまうと完全ネタバレになってしまうので書きませんが、
若い警官が何も知らないのに耳を切られ、油をまかれて火をつけられそうになったところで、
ああ、そういうこと、そういうことなのね!ってな感じになっって、
時系列がばらばらに過去のエピソードが映し出されて、
ブロンドやオレンジがどうやってこの計画の為にジョーに集められたのか、が分かります。
ブロンドが殺されてジョーと息子のエディがやってきたときにホワイトと三すくみ状態になって
銃を向けあうシーンなどを観ると、ホワイト役のハーヴェイ・カイテルの姿に、
「漢」(おとこ)
この一文字を感じました。
元々結構好きな俳優さんなのですが、もう萌え萌え~。(^_^)
お互い素性を知らない6人、という設定なので、内面を殆ど描いていないのですが、
計画実行の前、ジョーやエディと一緒にダイナーで食事する場面で
マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」の歌詞について自分の解釈を話し合ったりします。
互いを知らないのでそういう会話をしたりするのですが、
会計時にチップを払う理由がない、と支払を拒否するピンクなど、
内面を描かないものの、ピンク=現実的な人、と思わせるような場面もあったりします。
ホワイトは服役から戻り(保護観察中)ジョーに挨拶にきたあたりから、どんな性格か分かりますし
(恩義を忘れない性格で、ホモをあからさまに差別しながら実はホモじゃない?と思わせる)、
ホワイトは、、オレンジとのやりとりから、親分肌と見ていてわかってきます。
タイトルは「掃きだめの犬たち」の意味で、この6人のことを指すわけですが、
ちなみにブラウン役のタランティーノは計画実行直後に殺されてしまう場面が、
後半にちょっとだけ出てきて、ブルーに至っては死んだといわれるだけで、
その場面は出てきません。
タランティーノがブルーを演じるエディ・バンカー(元犯罪者で犯罪小説も書く作家)のファン、
ということで出演要請したそうなので、本人の意向でちょっぴりしか(冒頭だけ)映って
いなかったのかも。(^_^.)
この映画は、レンタルビデオ店の店員だった28歳のタランティーノが、
自ら主演して作った自主制作版をハーヴェイ・カイテルが気に入って資金援助し、
更に、自分の書いた脚本を売ったお金も足して3万ドルの低予算で作った作品。
この時売った脚本は、
この作品になったそうで(未見です)売らなかったら、レザボアドッグスも世に出なかったのかな、
なんて思いました。
で、低予算なので、作中で俳優たちが着ている洋服も私服が多いらしいです。(^_^.)
宝石強盗の計画なのに、その場面は一切映されず、実行前の食事&会話風景~、
失敗して逃げる~逃げた後に互いを疑う、、、という展開が逆に新鮮だったというか、
最初、だらだらした会話(ライク・ア・ヴァージン)からいきなり血まみれのオレンジ、
そして倉庫で誰が警察の犬なのか探り合う心理描写、と、
とにかくドキドキしながら観られました。
冒頭のシーンも素敵ですしね→ http://www.youtube.com/watch?v=-qBWc8FCEEM
タイトルでどんな映画か想像できなかったのでなかなか見なかったのですが、
もっと早く観ればよかったと思います。(^_^.)
この映画を観ると、タランティーノが本当に映画が大好きなんだなと思います。
(なんとなく任侠っぽい空気も漂うような気がしたし)
ハーヴェイ・カイテルにすっかり萌え萌えで観終わりましたが、
他のタランティーノ作品も続けてみたいな、と思わされた「レザボア・ドッグス」でありました。
この映画 好きです☆☆☆
タランティーノ監督の作品はほぼ好きです(^w^)
by rtfk (2012-06-08 10:05)
あらすじを見ると興味がわきますが、怖いのは苦手です。
心臓によくなさそうですから、うつぼさんのレビューで我慢いたします。
by cocoa051 (2012-06-09 03:30)
rtfkさん、こんにちは。
この作品、ご覧になったことあるんですね。(^_^)
彼の作品だと、パルプフィクションが最初に観た作品ですが、他には
キルビル(2はイマイチですが)なども好きな映画です。
by うつぼ (2012-06-10 10:33)
cocoa051さん、こんにちは。
私も怖いのは苦手ですが(ホラーは絶対見ません!)これは、言われて
いるほどは怖くありません。ちょっと残虐かな、というシーンはありますが。
もし、勇気が出たらご覧になってください!
by うつぼ (2012-06-10 10:34)
一時クリスチャン・スレイターが好きな時があって、
トゥルー・ロマンス も見ましたが、
取り立てて面白くも・・・。借りてまで見なくていいと
思いますです。
by luckystream (2012-06-10 23:56)
luckyさん、こんばんは。
クリスチャン・スレイターファン、、私の周りにもいましたが(^_^.)
これはスルーでもだいじょうぶそうですね。。。。
じゃ、スルーします。(笑)
by うつぼ (2012-06-12 22:06)
姐さんが萌え萌えって!新鮮!
タランティーノ作品は、、ヴァイオレンス的なとこが苦手ですが、、
見たくなっちゃう感じなんですよね。。
by lovin (2012-06-15 00:44)
lovin姐さん、こんにちは。
ハーヴェイ・カイテル、オッサンなんですがなんか気になるんですよね。
タランティーノ作品でもこれはオススメですよ!
by うつぼ (2012-06-17 18:43)