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京都旅行記2023~出発編~ [日本の旅(京都)]

先日書き終えた青森旅行記、比較的リアルタイムで書き始めたと思ったら、
三沢航空科学館で1週間くらい書いているうちに季節が変わってしまいました。(笑)
おまけに呑み記事を書いていたら、1か月遅れくらいの状態となりましたが、
今年の3月初旬、京都に行った時の話を暫く書いていこうと思います。

(反省)ダラダラ書かずにテキパキ書きます!

1か月前くらいの話ですが、梅が咲いていた頃で、桜は蕾がまだ膨らんでいない、
そんな時期でしたので葉桜となった今と比べてかなり以前のことのように思えますが、
「うつぼはやっぱり後手だよね」という温かいお心で読んでやってください。<m(__)m>

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というわけで、京都2023年春の旅。今回は3泊4日で楽しみました。
荷物が少なかったので今回は新幹線で京都に向かったのですが、
朝8時ごろ東京発の新幹線、なのに、いつもの癖が出て(ギリギリが苦手)
7時過ぎには東京駅に着いていました。飛行機で行くときと同じ感じ。(笑)
京都2023 (1).jpegお弁当を買ってホームにやってきました
平日なのでサラリーマンが多いのはいつものことですが、3月だったからなのか
若い人(卒業旅行みたい)が多かったのが印象的でした。
と、周りを観ていたら近くを通るおばあちゃん(コロコロケース付き)がいきなり転倒、
ダンナ(おじいちゃん)はさっさと前を歩いていっておばあちゃんの転倒に気づかず、
私と若いサラリーマンでおばあちゃんに近づいて立ち上がるお手伝いをしたのですが
(近くにいた若いカップルは観ていたものの全く動かなくて残念)
忙しそうなサラリーマンが高速で歩く中をのろのろ歩いていて転倒、他人事ではない、
うちの婆1号(うつぼ母)とどこか重なってしまいました。(:_;)

ほどなくして入線した新幹線に無事乗車し、
京都2023 (2).jpeg休日の朝ごはん(お酒付)
えび千両、以前テレビで見て気になっていたのですが、
駅構内のお弁当やさん(全国の駅弁があるぽい)で見つけて迷わず購入。
京都2023 (3).jpeg大好きなこはだも入ってます(^-^)
京都2023 (5).jpeg昔ながらのおてふき
(崎陽軒のシウマイを買うと入っていたのを思い出します)
京都2023 (4).jpeg具材も豪華で
京都2023 (6).jpeg開けるとこんな感じ
一面に広がる玉子焼きの上に、海老のおぼろがのっていて、
京都2023 (7).jpeg玉子焼きの下にはこはだ&うなぎ
京都2023 (8).jpegおぼろ昆布の上に海老&いか
(いか、一つ食べてから写真撮りました(笑))

意外とご飯の量が多くて残してしまいましたが、
旅の始まり、豪華な朝ごはんで大満足。
京都2023 (1).pngこの日のBGMはキャロル・キング
で、そろそろ富士山[富士山]が見えてくるかなあ、と窓の外を見ていると、
京都2023 (9).jpegあれ???
雲に隠れている富士山(みたいな山)が見えたなあと思っているうちに
新幹線は爆速で西に向かっていたので、
京都2023 (2).pngあっと言う間に富士山が後方に
京都2023 (10).jpeg全く見えなくなりました。
晴れていたので絶対見られると思っていても見られないのが富士山。
豪華なお弁当(お酒付)で運を使い果たしてしまったのか、、、、
雨や曇天なら諦めもつくのですが晴れていて見えなかったことが残念で、
京都2023 (11).jpegあっと言う間に京都に到着
京都2023 (12).jpegホームにあった看板
自重堂という制服やユニフォームのメーカー(広島県福山市)だそうですが、
なぜ新庄?(一緒に写っているのは会社の最高顧問で出原正博さん)と思ったら、
かつては近鉄の西本監督や鈴木啓治、阪急の山田久志を広告に起用していた、と、
wikiに書いてありました。
新庄さん、球場も新しくなったので頑張って、と思いながら改札を出たら、
いつものルートでいつもの場所に向かいます♪


(つづく)






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映画「AIR/エア」を観る [映画(あ行)]

YouTubeの広告で何度も予告編が流れているのを観て
ベン・アフレック監督、脚本、出演に、マット・デイモンが共演となれば、
絶対面白いはずだ、と公開初日に映画館へ観に行きました。
AIR.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

1984年。経営難に陥ったナイキで、ソニー・ヴァッカロ(マット・デイモン)は
CEOのフィル・ナイト(ベン・アフレック)にバスケットボール部門の立て直しを
命じられる。
マイケル・ジョーダンというまだNBAデビュー前の新人選手に目を付けたソニーは、
周りに反対されながらも彼に社運を賭けた依頼をする。


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痛快で楽しい映画!

今年観た映画の中でトップ3にきっと入る、いや絶対入ると思えた映画でした。
トップ3って通年という意味ですので、そのくらい私にはハマる映画でした。

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ベン・アフレック監督、主演のこの作品も結末が分かっている(事実に基づく映画)のに
ドキドキするのと同じ、マイケル・ジョーダンがナイキと契約して発売された、
今でも販売されている(私でも知っている)エア・ジョーダンがどうやって誕生したか、
その過程が丁寧に描かれていてぐいぐい引き込まれてあっと言う間に観終わりました。

当時、バスケットで使われるスニーカーというと市場の半分以上がコンバース(懐)、
アディダス(当時Run D.M.C(懐)が着用していて人気があった)が24%、
ナイキは17%という劣勢にいた中で、どうやってバスケットの人気プレーヤーを起用して
バスケットの市場でどうやってシェアを増やしていくか、少ない予算を3人のプレーヤーに
当てるのではなくて、花形(といってもNBAデビュー前の期待の新星)である
マイケル・ジョーダン一人に賭ける、結果的にはナイキが契約することに成功して、
エア・ジョーダンが誕生する、というのが分かっているものの、ナイキは嫌いと公言する
マイケル・ジョーダンがどういうやりとりの中で意を翻すのか、観ていてとても面白く
(とはいえナイキの当事者は失敗したらクビなので非常にリスクの大きい交渉)
製品デザインを担当するピーター(スケボーで通勤する変わったおじさん)が
NBA規定で白を51%以上使わないといけないとデザイン上の制約を訴えると、
試合ごとに罰金払ってもいいから規定外のカラーリングをしてもいい、と言われて
作り出したプロトタイプが映画で映し出されますが、自社商品を履いてもらうのではなく、
契約した対象をイメージした商品を作る、という発想の転換で他社と違う提案をする、
マイナスもマイナスの超劣勢の状態から契約に至るまでのドキドキ感、楽しめました。

エージェント(ソニーとは旧知の仲っぽいけれど殊ビジネスとなるとドライ)経由でも
全く相手にしてもらえず、直接電話したらダメと言われたけれど会ったらダメと
いわれていないからとマイケル・ジョーダンの家を突撃してしまう展開、これもうまく
いくはずですが、どうなるんだろうとドキドキすると本人ではなく契約交渉の主体が
母親のデロリスであること、息子の気持ちを優先して考えてあげたいけれど
息子の将来のために一番良い提案をしてくれるメーカーと契約するという気持で
3社(コンバース、アディダス、ナイキ)と面談する、ナイキ以外が適当な提案をしたとは
思えないのですが、マイケル・ジョーダンが嫌いというほど超劣勢のナイキが、
限られた予算の中で、ソニーを中心に、上司のロブ、商品デザインのピーター、
元選手でバスケットボール選手とのパイプ役を担うアフリカ系のハワード、
CEO(反対し続けていたのが最後はソニーの背中を押すフィルを演じていたのが
ベン・アフレックですが80年代の装いが物凄く似合っていてよかった)、
他社との差別化、という点だけでなく、マイケル・ジョーダンだけでなく双方にとって
前向きでハッピーになれる、そんな提案に、マイケル母のデロリスによって、
収益分配(これが契機でスポーツ選手が契約した商品の売上に応じた報酬を得るように
なったそうです)も加えた形で、逆転満塁ホームラン、ナイキに契約が決まった、
観ていてムネアツになりました。

と結果が分かっていながらその経過を垣間見せてもらう楽しさとドキドキ感に加えて、
1984年ってどんな年だったのか、当時はやったものが音楽はBGMとして、
社会事象は映像としてさりげなく盛り込まれていてそれもリアルタイムに生きていた
自分には楽しくて仕方ありませんでした。

例えば、音楽であれば、
Cyndi Lauper「Time After Time」、Big Country「In A Big Country」、
ZZ Top「Legs」、Mike & Mechanics「Alll I Nees is a Miracle」、
Chaka Kahn「Ain't Nobody」、など、
映像では、メアリー・ルー・レットン(体操)、ゴーストバスターズ(映画)、
ビバリーヒルズコップ(映画、「アクセルFのテーマ」も劇中に何度か流れる)、
シルベスター・スタローンとドリー・パートンのデュエット、
ジェーンフォンダのワークアウト(エアロビが流行ったころなんですねぇ)、
ダイアナ妃が生まれたヘンリー王子を抱いている光景などなど、
他には、冒頭のロブとソニーがトイレで会話する中に出てきた「ミヤギ」、
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これも1984年だったんだ、、演じたノリユキ・パット・モリタの姿を思い出しながら
クスっと笑ってしまう場面でした。

これらの他に、Bruce Springsteenの「Born in the U.S.A」も劇中に登場しますが、
映画後半で、ロブがこの歌について語る場面が印象的でした。
(アメリカは自由の国という歌だと思っていたが、実はベトナム帰還兵が職に就けない、
 そういう歌なんだという説明)
ネットで調べてみると、本当の意味ではなく愛国の意味でレーガン大統領の選挙運動に
使われ愛国主義の歌というイメージになった、という説明で、当時生まれていて
この歌も知っていた私、その後40年近く経って本当の意味を知ることが出来て
有難く思えた一面もある映画した。

鑑賞後、帰宅してから「そえまつ映画館」でおさらいして、そういうことだったのか、
と思ったのが、映画冒頭で流れたDire Straitsの「Money for Nothing」という歌の意味。
この歌だけ映画で描かれていた1984年の翌年、1985年に発表されたのに何故映画の中で
紹介されていたのか、というと、「黙っていてもお金が入ってくる」というタイトルの通り、
契約の翌年、1億ドル以上の売上だったという説明が投影されていたので、デロリス経由で
提案された売上に応じた報酬を契約に盛り込んだことで、マイケル・ジョーダンは
(本人が活躍することで更に売上が増えるという期待も持てますし)
自分のブランドのついた靴のお陰で黙っていてもお金が入ってきたという意味だったのだ、
ほうほうそういうことかー、腑に落ちました。

映画に登場する人物のその後についても紹介されて、商品デザインのピーターが映画公開の
1か月前に亡くなったというのが残念でしたが、マイケル・ジョーダンの母デロリスも
その後、多額の寄付を行っていたことを知ってお金目当てではないことを知りました。
(デロリスを演じていたヴァイオラ・デイヴィスの演技も素晴らしかったです)

今の時代だとCEOの一言で(役員会で決議せず)大金を1人の選手に投資する、
そんなことをするとガバナンスが効いていないとか問題になりそうなものですが、
40年近く前はそういうこともなく、結果的には今のナイキがあるわけですが、
自分のやってきることが間違っていなことを示したいソニーと彼をサポートする
上司や同僚たち、その熱意に理解を示したジョーダン家、見ている方も熱い気持ちに
なれて、見終わった後は爽快(痛快)という映画で大満足の「AIR/エア」でありました。



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映画「劇場版 センキョナンデス」を観る [映画(さ行)]

田端のChupkiさんの上映スケジュールの中に
面白いタイトルの映画を観つけたので観に行きました。
センキョナンデス.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

YouTubeの番組「ヒルカラナンデス」で時事問題をテーマに掛け合いを繰り広げる、
ロンドン育ちのラッパー・ダースレイダーと時事芸人のプチ鹿島。
二人が2021年の衆議院議員総選挙で香川県を、2022年の参議院議員総選挙では
大阪府と京都府を訪ね、十数人の候補者に突撃取材を行い質問をぶつける。
2022年の取材時には、安倍晋三元首相の銃撃事件の報道が飛び込んでくる。

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選挙の見方が変わる映画でした。(◎_◎;)

前半、既視感があると思ったら、
香川1区 [DVD]

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立憲民主党の小川さんが小選挙区での当選を目指す(一昨年)様子を
映し出したドキュメンタリー、と同じ時期の香川県で、
地元の四国新聞はじめ地元メディアを牛耳る一族の平井さん(初代デジタル大臣)、
一方、地盤、看板、カバン無し、パーマ屋の息子、小川さん、
そこに割って入るように立候補した町川さん(日本維新の会)、
今回観た映画のプロデューサーが「香川1区」監督の大島新さんとはいえ、
小川さんに変に偏ることなく、3者3様の選挙活動の様子を
時事芸人のプチ鹿島さんとラッパーのダースレーダーさんが追いかけます。

演出とか編集はあるとはいえ、比較的中立の立場から追いかけている2人、
特に面白かったのは、四国新聞(平井一族経営)が小川さんに取材せず
批判記事を書いたこと、それに対して2人が取材を申し込むと、
FAXで質問を送ってくださいという四国新聞の総務担当。
(イマドキFAXで質問するの?デジタル大臣のメディアなのにと苦笑)
プチ鹿島&ダースレーダーが期限として指定した(送って3日後)日時の
1分前に送り返してきた四国新聞の返事がこれまたひどくて、
(取材しないで記事を書いたのに取材方法は間違っていないと数行で開き直り)
その場面に、ミニシアター内、爆笑に包まれていました。

今の日本、大手メディア(新聞やテレビ)が忖度ばかりで偏向報道、
最近、私自身はテレビを殆ど見なくなったのですが
(ニュースは最低限ネットでテレ東Bizと日経新聞を観るくらい)
日頃から新聞を10数紙読むプチ鹿島さんが地方に行くと嬉々として
その土地の新聞を買って読むのですが、四国新聞の偏りぶりは凄くて、
平井さんの選挙のために四国新聞があるのかと思ってしまいました。

なぜ君は総理大臣になれないのか [DVD]

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小川さんを追いかけたこの作品でも、政治家として選挙で当選したとしても、
与党で当選回数が多くないと意見もいえず、要職(大臣)にもつけない、
一票の重みがないがしろにされるような国会の構図が炙りだされるのですが
当選回数が多くて大臣になった人が適材適所ではない上に勉強不足で失言多発、
それで大臣がころころ変わるようなそんな日本ってなんだろうと思うわけで、
初代デジタル大臣の持つメディアが「取材はFAX」で、というのもずれていて、
蓮舫を「れんぽーさん」と呼んだ某大臣が改正サイバーセキュリティ基本法を
担当しながら「スマホは操作するがパソコンは触らない」みたいなことを言って
いたのをふと思い出しました。(千葉県の議員だと知ってショックでした(笑))

後半は、昨年夏の選挙、辻元さんも出てきて「うわー」と正直思ったのですが、
話すのは上手だし(でも好きになれないけれど)真面目な部分もあるのだろう、
自分が思っていなかった部分も描かれていたのはちょっと新鮮でした。
その取材途中で、安倍さんの事件があって、それまでお祭り気分で選挙活動を
取材していた2人も色々考える、という流れに変わっていくのですが、
(事故直後「言論弾圧は決してあってはならない」と言っていましたが、
 実際はそのために犯人が事件を起こしたのではないのですよね)

久しぶりの菅直人さんも登場していましたが、「闘うリベラル」が暴走したのか、
日本維新の会に挑むため、大阪に足を運んで選挙活動をサポートする姿、
それが立憲民主党の上層部には困ったなあ、みたいに思われていたのか、
その後、2つの党が歩みより(共闘)みたいなニュースもあったので、
今の状況と昨年夏の様子を照らし合わせてみると面白いなとも思えました。

選挙というと、必ず投票には行くものの行かなければといった義務感で
自らすすんでという感じではなかったのですが、この作品を見ると、
もうちょっと真面目に自分の1票について考えて大切に投票しないと、
そんな気持ちになりました。

といっても、全編通して、クスっと笑えて時に爆笑できたりする、
「選挙」を通して今まで見えていなかった(見ようとしなかった)風景を
見せてもらった気持ちになれた「劇場版 センキョナンデス」でありました。


(お二人のYouTube)肩ひじ張らずに見られます(^-^;


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映画「生きる LIVING」を観る [映画(あ行)]

大好きなビル・ナイ主演ということで公開初日に観に行きました。
生きる.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

1953年、第2次世界大戦後のイギリス・ロンドン。
役所の市民課に勤めるウィリアムズ(ビル・ナイ)は、毎日同じことを繰り返し、
仕事に追われる自分の人生にむなしさを感じていた。
ある日、医師からがんで余命半年であることを告げられる。
最期が近いことを知った彼はこれまでの味気ない人生を見つめ直し、
残された日々を大切に過ごして充実した人生にしたいと決意する。
やがて、彼の変化は無関心だった周囲の人々をも変えていく。


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自分の人生を振り返ってみて、悔いはないのか、やり残したことはないのか、
惰性で生きてそれで満足なのか、もっとやることがあるのではないか、
そんな気持ちで観終わりました。

生きる 4Kリマスター 4K Ultra HD Blu-ray [Blu-ray]

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黒澤明監督作品のリメイクという情報を得てから鑑賞したのですが、
元の作品は未見(近い内に観たいと思います)、比較してレビューされている方も
いらっしゃいましたが(オリジナルとそん色ないという方、物足りない方、色々)
私自身は枯れた(←誉め言葉です)ビル・ナイ演じるウィリアムズが、
これまでの単調な役所仕事や、同居しながら充分にコミュニケーション出来ない息子夫婦、
これらから脱して、残り少ない時間の中で自分自身が「生きる」ことを考え充実した人生を
手に入れようとする、その姿もとても不器用で(いきなり無断欠勤を続けてしまう)、
大丈夫かなと不安になるのですが、後半、ウィリアムズが亡くなった後、役所の部下たちの
語りで描かれるウィリアムズが最後に行った公園整備の話が分かります。

自分の病と残りわずかな余命について、ぶらっと訪れた町で出会った劇作家の男や
役所の若い部下には言えるのに(他人にはなぜか素直になれるのに)、
息子にはどうしてもいえない、なんとか伝えようとして事前に練習するものの、
息子夫婦がウィリアムズに冷たい対応ばかりで言えないまま時が流れていき、
ウィリアムズは結局息子に伝えられないまま亡くなるのですが、
その後のお葬式の席で父はなぜ自分に言わなかったと怒る息子を観ていて、
そんな態度だからお父さんは言えなかったんだよと思ってしまいました。

どの部署も引き取らない陳情書(色々な部署でたらいまわし)を
「支障はない」と言って取敢えず受け取る市民課の課長として働くウィリアムズ、
(たらいまわしする体質はどの国もいつのも時代も同じなんだなと苦笑)
余命宣告を受けてから無断欠勤で訪れた土地で知り合った劇作家との語らい(お酒付)、
その中で歌うのが「ナナカマドの木(Rowan Tree)」というスコットランド民謡で、
亡くなった妻のことを想い乍ら歌うビル・ナイの姿に思わず目頭が熱くなりました。


老いて旅立つ者、と対比して、転職する元部下の女性や新入り男性とのやりとりが描かれて
いるのですが、この先まだまだ生きて輝いていく人たちと、自分の見えてきた先を考えて
悔いのないように生きる人(私もその中に入っていると認識)、ウィリアムズの行動が
少なくとも彼ら2人(と役所の部下たち)に大切なものを残したのではないかと思いました。
(ウィリアムズの行動から実った結果を自分の手柄にする傲慢な人もいましたが、
 こういう反面教師は自分のやったことが後々自分にブーメランで返るはず)

ウィリアムズを演じていたビル・ナイといえば、
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人生はシネマティック! Blu-ray

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2018/05/02
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どちらかというとコメディや、コメディではないけれどどこか味わい深くて面白い、
そんな役柄が多いイメージで(というかそういう役柄の作品ばかり見ていた感じ)
今作のように生真面目な男が残り少ない人生をどう過ごすのか、というシリアスな役柄、
改めてビル・ナイの素晴らしさを感じられました。

(アカデミー賞にシルバニアファミリーを同伴するお茶目さも好き)
https://www.cinematoday.jp/news/N0135739?utm_term=N0135990&utm_source=yahoo&utm_medium=cd&utm_campaign=rel

映画を観た後、婆1号(うつぼ母)に黒澤作品の「生きる」を観たことあるか聞いてみたら
「最後に志村喬がブランコ漕ぎながらゴンドラの唄を歌っていたわね」と即答されて
おそらくリアルタイムに観ていてその記憶力すごい、と感心してしまったのですが、
そのくらい印象深い作品だったのかもしれないと思うと、比較する目的ではなく、
オリジナルも観てみたくなりました。
自分の人生も残りあとどのくらいか分かりませんが、惰性で流されることなく
自分で満足できる生き方を考えないとと思った「生きる LIVING」でありました。





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ありがとうございます [いろいろ②]

こんなタイトルですが、私が何かにお礼をいう話ではありません。(^-^;

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以前、部下とのコミュニケーションで大切なこと、みたいな話題で、
(サマンサタバサの社長だったような記憶ですが違っていたらごめんなさい)
部下に何か言われたら「ありがとうございます」と一言いうだけで
コミュニケーションが円滑になる、というのを聞いたことがあるのですが、
今の勤務先の社長も社員からの質問に対して「ありがとうございます」と
いってから答える、他でもそういう対応をする人が増えているような気がします。

以前、コールセンターに電話した時も何か言う度に「ありがとうございます」、
(クレジットカードの請求書(紙からデジタルへ切替)の件で手続きするため)
と何度も言われるのが耳について途中からイラっとしてしまった短気の私ですが、
カスハラぽい人だと「ありがとうございます」といわれて悪い気がしないというか、
怒りがマイルドになったり、へりくだって話をされている気分になって
満足するのかもしれませんね。

そんな「ありがとうございます」という言葉で先日思うことがあったので
本日記事を書いております。

新しい働き方の一環で在宅勤務(4年目突入)を続けておりますが、
所属している部署の電話番号、昨年5月くらいまで私の会社携帯に転送して
対応していたのを、昨年春の骨折(入院)を機に留守電対応に切り替えて、
ご用件のある方には音声メッセージを録音してもらう方式に変更しました。

これまで、
・会社の代表電話と勘違いされる(ネット検索すると私の部署の番号が出るらしい)
・在宅勤務で他の部署宛に電話がつながらない(電話転送していない部署が多い)と
・勤め先の製品問合せ先(いわゆるサポートセンター宛)が分からない
・Linkedinで見た社内の人宛ヘッドハンティング
・会社宛てDHLなど配送表の記載不備が理由で運送会社から問合せ
 (私の部署が海外から荷物を受け取ることは100%ないので毎度困惑)
・他部署宛の営業売込み
・海外(主にインドとか)からの謎の電話
こんな感じで、純粋に私の部署以外にかかってくる電話が多かったので、
留守電対応に変更してから変な電話対応に時間を割かれることがなくなり、
突然かかってくる電話対応によるストレス激減、心に余裕ができました。(^-^)

本当に用事のある取引先の方には電話をいただく度に申し訳ありません、と
お詫びしますが、留守電対応については「それは困る」というクレームもないので
留守電対応を継続しております。

おいおい、「ありがとうございます」っていつ出てくるんだよ、
というツッコミが聞こえてきそうですので、本題に入ります。(笑)

そんな留守電に先月メッセージが残っていました。
某金融機関を名乗る若そうなお姉さんで、上司に言われて営業電話、という感じ、
とはいえ、営業のご案内、とは決して言わず、御社に興味を持ったので事業について
お話を聞かせて下さい、という内容でした。
怪しい営業みたいですが、とうつぼ上司に確認してみたら、そうじゃないかもしれないし、
と、日程調整するようにというので折り返し電話してみました。

先方は固定電話、私は会社携帯(番号表示)でかけたのですが、
「はい、●●(社名)の▲▲(お姉さんの名前)です」と出てくれたので、
「昨日お電話いただいた〇〇(私の勤め先)の▽▽(部署)のうつぼと申します」
と言った途端、

ひゃぁっ

お姉さんが叫んだので、私の声、ドスがきいていた?心配になりました。(笑)
電話をかけまくってアポイントとれなかったのが急に電話がかかってきて驚いたのか、
普通そんな奇声をあげたらその後「失礼しました」とか言えばよいものを、

ありがとうございます!

でたー、ありがとうございます!(笑)、心の中で苦笑している己がおりました。
用件と希望日をメールに書いて送ってください、とグループメールアドレスを伝えると、
お電話ありがとうございました!ぜひ御社の都合を教えてください!といった感じの
無邪気なメールが届きました。

だれかー、このお姉さんにメールの書き方を教えてあげてー。

私も社会人になった頃(当時はFAXか電話のみ、インターネットもなかった(笑))
ちゃんとビジネス文書やレターが書けませんでしたが、先輩や上司のお陰で書けるように
なりましたので、このお姉さんもいつかちゃんと書けるようなりますように、
でも、その頃はもう私も定年退職していそうです。(^-^;

嫌な予感しかないままメールのやりとりで日程調整し、と、対面を希望します!
と言ってきたので(上司に言われたのだと思われ)在宅勤務を理由に断りました。
私の勤務先について知りたいというので関連資料を事前に送り(予習してね、の意)
オンライン会議でWebEx以外でと言ってきたので勤め先のデフォルト(Teams)を
設定してお姉さんに連絡して迎えた当日の朝。

「今日の説明資料です!」と向こうの会社の紹介資料を唐突に送ってきたお姉さん、
当日になって上司に送れと言われたのだろうな、と思いながら、
「本日は当社概要について事業内容も含めてご説明を希望されたので日程調整しましたが
 御社のサービスのご紹介がメインでしょうか?」営業なのか確認してみると、
「説明が足りず申し訳ありません」と書いてくることもなく、
「ご連絡ありがとうございます。御社(うち)の説明を聞く前に当社(向こう)について
 簡単にご説明させていただいます」という返事。

ここはね、「ありがとうございます」、っていうところじゃないのよ。(V)o¥o(V)
お姉さんがちゃんと書いてくれたら私も質問しなくて済むんだからね。

嫌な予感が増幅していった状態でミーティング開始となりましたが、
時間になっても入ってこず(「遅れてすみません」という一言もなし)、
接続したと思ったら妙に小さい画面、Teams慣れしていないのか、
PCにアプリがインストールされていないのかスマホから接続して上司と2人で参加、
向こうから希望してセッティングした割に手際の悪い感じがしていたら、
最初にお姉さんの上司(といっても私より一回り以上は若い)が最初に挨拶し、
お姉さんがミーティングを希望した内容と違うことを言い出し始めました。

さすがにうちの上司が「それは御社サービスの営業ご案内という趣旨ですか?」と
やんわり聞いたものの「そうじゃないんです、営業ではないんです、御社(うち)に
興味を持ったので会社概要について教えてほしいのですがその前に当社(向こう)に
ついても説明させてもらいたいと言っているんです」って答えてきた上司。
営業なのに営業ではないと言い切るのってノルマが厳しいのかな、と思いながら、
では先に会社のご紹介をお願いしますと、お姉さんに説明してもらうことにしました。

スマホからTeamsに接続しているので資料を画面に共有することもできず、
「今朝送った資料を開けてください、はい、〇ページ」となぜか上から目線。(笑)
緊張しているのかな、と思いながらも約束の説明時間10分は軽くオーバーし、
かといって資料に書いてある文章をそのまま読むので声に出して読んでくれなくても
文字読めるし、と思いながら、続いてこちらの会社説明を始めたのですが、
「事前にお送りした資料はご確認いただいていますか?」と聞いてみたものの
「見ました!」と即答するお姉さん。 

うそうそ、見てないでしょ。(笑) と思いましたが、今回限りになりそうなので
深いことは考えないことにしました。

上司も同じようなことは考えていたと思いますが丁寧に事業紹介していると、
「なるほどなるほど」を連呼していたお姉さん、
(なるほどなるほど、というのが丁寧だと教わっているのかもしれませんが、
 私はそういう人が苦手だったりします)
「ご質問はありますか?」とうつぼ上司に聞かれると、
ありがとうございます!特にありません!」って答えていました。

話のテンポをつくるのに反射的に「ありがとうございます!」と言ってしまうのか、
ここまでくるとお姉さんには申し訳ないのですがなんだかおかしくなっている自分が
おりました。

うつぼ上司による説明が終わると、説明中スマホ画面から姿を消していたお姉さんと上司、
画面に姿を現さないまま「またお話聞きたいときはご連絡します!」と上司が言った、
かと思うとさっさとTeamsの接続を切ってがTeams画面から消えていきました。

うつぼ上司が営業なのではないかと冒頭で聞いたこと、
(違うと言い切っていたもの説明内容は明らかに営業だった)、
事前に送った資料も見ずに聞いたうつぼ勤務先の事業内容は理解しづらいはずなのに
質問がまったくなかったことから「ここは無理そうだ」と早々に見切りをつけて
いたように思われました。(うつぼ上司も同感だった)
お姉さんはなるほどなるほどと相槌を打っているようにみえましたが、
実はろくにこちらの説明も聞いていなかった、のかもしれませんね。

あれほど何度も連呼していた「ありがとうございます!」が、ミーティング終了時、
一番言うべき時に出てこなかったのはなんでだろう(笑)、と思いながら、
適切に使わないと相手に本当の感謝の気持ちが伝わらないのになー、と思った
「ありがとうございます」でありました。

長々と書いてしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!(^-^)



タグ:珍事
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映画「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」を観る [映画(た行)]

映画のポスターを観て絶対映画館で観る!という気持で、
公開1週目に日比谷のシャンテで鑑賞しました。
ボウイ.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

1964年にデビューし、グラムロックの代表的なミュージシャンとして
世界に影響を与えたデヴィッド・ボウイ。
ボウイは常に変化することを厭(いと)わずに、時代を先導するアイコンとして
存在し続けた。
そんな彼が残し、デヴィッド・ボウイ財団が保有しているボウイの映像を、
ブレット・モーゲン監督が2年の期間をかけて選別し、本作を作り上げた。
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ドキュメンタリーというよりどこかアート作品みたいな感じ。

初めて聞いた異父兄の話、ボウイ様の人生に大きな影響を与えたのだなと思いました。
(妻のイマンについてはメディア露出も多かったので特にびっくりすることなく)


70年代(ボウイ様が眉剃り状態でどこか中性的な雰囲気)から始まる今作、
哲学的な言葉(ボウイ様が哲学の寄せ集めといっていましたが)については、
言葉は頭に入るけれどそれがどういうことなのかというのがぱっと想像できず、
序盤から言葉を理解できないまま見続けていた私、眠気に襲われました。

アーティストのドキュメンタリーというと小さいころからの写真や映像で
どうやって成長しどういうきっかけで歌を生業とするようになったのか、
みたいなつくりが多いのですが(昨年観たビージーズもそういうつくり)
ボウイ様の今作は全く違うというか、

ジギー・スターダスト<2012リマスター>

ジギー・スターダスト<2012リマスター>

  • アーティスト: デビッド・ボウイ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2015/09/25
  • メディア: CD
ダイアモンドの犬 <2016リマスター>

ダイアモンドの犬 <2016リマスター>

  • アーティスト: デヴィッド・ボウイ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2017/02/22
  • メディア: CD
このあたりからイメージ映像(ボウイ様がつくったものなのかは不明)と
謳っているボウイ様、インタビューを受けるボウイ様の様子が映し出され
ドキュメンタリーの見慣れたつくりでなかったことに戸惑い気味でした。

私がボウイ様の歌をきちんと聴くようになったのは、
スケアリー・モンスターズ <2017リマスター>

スケアリー・モンスターズ <2017リマスター>

  • アーティスト: デヴィッド・ボウイ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2018/02/23
  • メディア: CD
このあたりからで、
レッツ・ダンス <2018リマスター>

レッツ・ダンス <2018リマスター>

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2019/02/27
  • メディア: CD
そして、ミーハーなんですがやはりこれです。(^-^;
ナイル・ロジャースがプロデュース業にいそしんでいたころ(マドンナとか)、
それまでのイメージから一転したというか、ちょっと驚いたというか、
戦場のメリークリスマス [DVD]

戦場のメリークリスマス [DVD]

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2011/10/29
  • メディア: DVD
この映画も併せて好きなアーティストの1人になりました。

今作を観ていてアーティスト(歌手)というより、どこかアーティスト(画家)のような、
ボウイ様って音を描く、みたいなイメージというか、画家の一生を観ているような気分に
なりました。

デビューしたてのころのサウンドが好きだったのに、アルバムが次々出て来ると、
サウンドが変わっていって好きではなくなってしまう、みたいなことが往々にしてあって、
(サウンドが変わらないけれど進化しているストーンズとかエアロスミスとかありますが)
当然それはアーティストとして成長していくということは分かっているものの
どこか寂しい気持ちになったりする経験を持つ私にも、ボウイ様の変化するサウンドは、
アメリカに行って受けた刺激だったり、戦メリに出演してアジアの影響を受けたり、
イマンと出会って結婚し、様々な人生の広がりの中で変わっていったのだと思いました。

残念だったのは、90年代、いや2000年以降かな、全然描かれなかったことでした。
自分の知っている時代以外でのボウイ様のお姿も見たかったと思うと
ここは残念ポイントですが、ボウイ様のイメージの描き方(監督の考えもあるでしょう)
が自分の期待するものとちょっと違っていたのかもしれません。

あとは、
Tin Machine

Tin Machine

  • アーティスト: Tin Machine
  • 出版社/メーカー: Capitol/Emi/Sbk/Chrysalis
  • 発売日: 1989/05/23
  • メディア: CD
意図的なのかソロではないからのか、ボウイ様の歴史から消されちゃったのか
全く出てこず、ここも残念ポイントでした。

とはいえ、ボウイ様が京都を度々訪れるようになった映像の中で、
正伝寺のお庭らしきところで映るボウイ様(焼酎のCMなので正伝寺だと思う)、
ほんの一瞬ですがそのお姿を拝めたのは私の今作での一番の感激ポイントでした。

いまこうやって観ても唯一無二のアーティストであるという認識は変わらず、
逆に強くなったように思えた「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」で
ありました。


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下北沢「おむすびシアターbarシモキタ」で池上さん [舞台・ミュージカル]

舞台かグルメか、どちらに分類しようか迷ったのですが、
折角のパフォーマンスなので舞台に分類しました。(^-^)

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銚子電鉄の映画「電車を止めるな!」に出演されていた俳優の池上恵さんのファンですが、
下北沢おむすびシアターBARに出演されると知ってこれは行かねば!の気持ちで
下北沢(←行ったのがこれで3回目というほど慣れていない土地)に行きました。
実は、昨年末に下北沢のミニシアターでの舞台に池上さんが出演されて観に行ったのですが
記事に書くタイミングを逸してしまったので、今回はちゃんと書かねばと書いております。

いった場所は、おむすびシアターbarシモキタ、という、おむすびでシアター?、
ちょっと名前から想像しづらいお店です。

池上さん.jpg
こんな感じで出演者(日替わり)で朗読、音楽演奏するのを食べて呑んだりできる、
という空間です。
今回は金曜日だったので、18時30分~23時30分までの営業、22時30分まで、
1時間に1回、30分程度の舞台(朗読劇等)が観られるのですが、
3回、すべて内容が違うので、時間があれば3回みるのがおススメ、と言われましたが
翌日早起きして旅行する予定でしたので(後手になりますがいずれ記事に)
2回目の舞台を観終わって失礼させていただきました。(;_:)

場所は下北沢駅から数分、本多劇場の向かいにあるビルの地下1階。
自由に座って下さいと言われて(2人掛けの場合、相席の可能性あり)
カウンター席に着席し、
池上さん (3).jpegかけつけ一杯♪
バーというだけあってお料理もお酒も若干高めの設定です。
池上さん (6).jpeg鶏ささみの燻製 と、
池上さん (7).jpegいわしのマリネ 
1人できたらちょうどいいいボリュームでどちらも美味。
マリネはビールよりワインに合うかな、と、
池上さん (10).jpegグラスの白をいただきました 
池上さん (13).jpegソーセージ盛合せ
噛むとパリッとした食感にじゅわわわーな肉肉しい汁が出てきて、
これはビールにぴったりかな、という感じでした。

と、呑んで食べていると、19時過ぎにお店のオーナーで演出家の
池上さん (15).jpeg遠藤隆之介さんが登場し第一部スタート
演者さんやスタッフの方々の紹介、と、舞台中も食事やアルコールの注文可、
人気メニューはジャンボ焼売とカレーライスです!、という説明。
そうか、カレーにすればよかったか、、、ちょっぴり後悔しました。 
池上さん (16).jpeg鎌田英嗣さん
フィギュアスケートで日本の強化選手になったこともある方だそうです。
(存じ上げておらずすみません)
大学卒業後引退、現在は飲食店経営の勉強をしながら、ここのお手伝いもされているとか。 
池上さん (17).jpegピアノの青柳茉莉恵さん 
池上さん (19).jpeg歌手のあべみづきさんが登場、「渡瀬橋」を熱唱
(今年の夏、ミュージカル「ピーターパン」にご出演されるそうです)
続いて、池上恵さんと淺場万矢さんが登場して朗読が始まりました。 
池上さん (26).jpeg最初は瞽女の話
淺場さんが奏でる三味線の音に合わせて池上さんが語ります
池上さん (27).jpeg池上さん (29).jpeg 
池上さん (30).jpeg「ことのはじまり」という朗読劇
(自分の描いた絵を売りに行った若かりし頃のHトラー、
 絵を自称ユダヤ人の美術商に酷評されて恨み続ける話) 
池上さん (31).jpeg3つ目は東日本大震災の日
同じ方面に行く人達を探して一緒にタクシーに乗りませんか、と誘う様子、
自分が当日会社に泊まって酒盛りし、翌日なんとか帰宅したことを
思い出しました。

ここで第一部終了。

池上さんとお話し、よろしければ一杯おごらせてください、お誘いし、
乾杯させてもらいました。
こういうこともできるなんて素敵な空間です。(^-^)
暫くお話した後、近くにいたお客さんとお話したら、銚子電鉄ファン。(笑)
やっぱり私以外にも来ていた!と思いながら話が盛り上がりました。 
池上さん (32).jpeg続いて第二部スタート
池上さん (33).jpeg最初にあべみづきさん(「銀の龍の背に乗って」を熱唱)
続いて朗読劇。
池上さん (34).jpeg池上さん (35).jpeg 
居酒屋で呑む若い女子2人。(若いと言ってもアラサーくらいかな)
1人で呑むイケメン男子が気になって2人で妄想して盛り上がり、
池上さん (37).jpeg池上さん (38).jpeg
池上さん (39).jpeg池上さん (40).jpeg
じゃんけんで負けた方が声をかける、とじゃんけんしたものの、 

池上さん (41).jpeg男子のところに彼女がやってきたという話。(笑)
若いっていいわねぇ、と思いながら聞いておりましたが(^-^;
これは池上さんが書いたそうで池上さんらしいなと思える作品でした。

この後も朗読かな、と思ったらお着換えがあるため、ということで、
当日お客さんでやってきていたピアニストの吉田さんという方も合流して、
池上さん (43).jpeg池上さん (44).jpeg連弾
スティービー・ワンダーの”Isn’t she lovely?”を楽しく明るく弾いてくれました。
(途中で2人がポジション交換するのも観ていて楽しかった!)

そして2つめの朗読劇。
彼氏の実家に彼女を連れていく話なのですが、 
池上さん (45).jpeg池上さんの衣装。。 
池上さん (46).jpeg彼氏の母役(息子を溺愛)で 
池上さん (50).jpegホラーな役柄ですが 
池上さん (51).jpegふとしたことがきっかけであの世へ
ちょっと楳図かずおの世界観もあるような、気持ち悪くて怖い話でした。
(と書いていますがお笑いと表裏一体感もあって結構笑う自分がおりました)
池上さん (52).jpeg第二部終了 
怖い母の話のところで軽石が出てくるのですが、
演出家の遠藤さんが池上さんのことを「妖怪軽石ばばあ」と呼んで
場内爆笑に包まれるという楽しい空間でした。

私はここで鑑賞終了。
池上さんにお礼を伝えて帰宅の途に就きましたが、
池上さんに会わなければこうやって小さいシアターでお芝居を観るようなことも
なかったと思うと、何がきっかけでご縁になるか分からないものだな、としみじみ、
次回は5月に同じ組合わせで朗読劇が観られるというので是非参加したいと思った、
おむすびシアターbarシモキタでの池上さんでありました。






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映画「ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill」を観る [映画(は行)]

大好きなオードラ・マクドナルド様が主演のミュージカルの映画化と知り
銀座の東劇まで観に行きました。
ビリーホリデイ.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

1900年代前半のアメリカ・ニューヨーク。
ビリー・ホリデイ(オードラ・マクドナルド)は豪華なナイトクラブで歌う日を夢見ていた。
悲惨な日常から逃れるように麻薬やアルコールに溺れていくが、音楽仲間やファンに
支えられ、ジャズシンガーとして成功する。
しかし、長年のアルコールへの依存は彼女の体をむしばんでいた。
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切ない。(:_;)

ビリー・ホリデイが活躍されたころは私が生まれる前なのでリアルタイムでないせいか、
名前は知っていた&ドラックとアルコール依存症だった歌手、という程度の知識で、
(同年代のエラ・フィッツジェラルドは長生きされたので私も知っている)
殆ど知らない状態で鑑賞したのですが、黒人差別の時代の中で翻弄されながら
歌い続けた人、という印象を受けました。

ビリー・ホリデイがこの世を去る4か月前、
フィラデルフィアのEmerson's Bar & Grillで開催されたライブの再現、
オードラ・マクドナルドが演じた舞台(2014年みたいです)を記録した映画で、
実際のライブを見ていないので再現度については分かりませんが、
冒頭で軽快に歌っていたのが途中からお酒を呑み始め、精神が不安定な状態で
自身について語り、歌い、見ていてとにかく切なくなる姿、でも惹かれてしまうのは
演じていたオードラ・マクドナルドの素晴らしい演技と歌によるものなのでしょうね。

黒人差別が激しいアメリカ南部のフィラデルフィアの貧しい家で生まれ、
(曾祖母が働いていた農園の主人(アイルランド系)に犯されて生まれたのが祖母)
母の強要で若い頃には売春させられ、そこから脱出しようと受けたオーディションで
歌手としてのキャリアを始めるのですが、ツアーでも黒人差別を受け
(レストランでも倍の値段を払って蒸し暑い厨房で食事をするのがやっとで、
 お手洗いも使わせてもらえない屈辱を受けた話もライブで披露していました)
父は急病でも黒人を診察してくれる病院がなくこの世を去るという悲しい経験も。

歌手としては着実にキャリアを積んでジャズ歌手として成功しますが、
トロンボーン奏者で麻薬の売人でもあるジミー・モンローとの出会いによって
麻薬とアルコールに依存するようになります。
wikiにはもう一人ジョー・ガイと出会いヘロインにもおぼれていくと
 書いてありましたが、映画の中ではこの話は出てこず)

大麻所持で逮捕され刑務所で服役している間に、NYでのキャバレーでの労働許可証が
失効し(映画では”盗られた”と言っていましたが実際は失効したみたい)、
出所後、NYのキャバレーで歌うことができなかったこと、その後はアルコールと麻薬、
依存して更には精神も壊れていった、映画を見ていても、その後wikiを読んでも
とにかく切ない気持ちにしかなれない己がおりました。

映画を観ていて思い浮かんだのが、
AMY エイミー [Blu-ray]

AMY エイミー [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2017/01/11
  • メディア: Blu-ray
エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画だったのですが、
純粋に歌が好きで歌いたいだけなのに、クズ男との出会いによって
薬とアルコール漬けになって(それでもクズ男のことを愛している)
この世を去ってしまう、時代が違うとはいえ、どこか重なってしまいました。

映画で映し出されるライブの中で衝撃を受けた歌が「奇妙な果実」。
映画を観るまで知らなかったのですが、「南部の木には変わった実がなる」、
なんの木だろうと聞いていたらアメリカ南部での黒人リンチの歌だと分かります。
(肉の焼けたにおい、という歌詞を聞いてゾッとしました)
wikiによれば、この曲でビリー・ホリデイの名声が確立されたというので、
最初に歌うことに躊躇った彼女が覚悟を決めて歌うことによって人の心に
響いたというこおtなんだろうなと思いました。

今回の舞台、実際見た人はもっと感激したのだろうなと思いながら、
大画面に映るオードラ・マクドナルド様を拝んで感激して観終わりましたが、
折角いただいた機会、ビリー・ホリデイの歌をたくさん聞いてみたいという気持に
なれた「ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill」でありました。



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小伝馬町「和酒彩菜 遊月亭」で蛍烏賊 [呑んだり食べたり(居酒屋)]

久しぶりに小伝馬町から歩いて10分弱の遊月亭さんに蛍烏賊を求めていきました。
(訪れたのは3月下旬なのでさほど後手ではない記事です)
遊月亭 (1).jpeg酒友からもらったカンゾーをチャージしてから 
遊月亭 (2).jpeg乾杯♪
今回は蛍烏賊を楽しめるコースと日本酒呑み放題などをつけて6000+税、って感じでした。 
遊月亭 (3).jpeg最初はこの3品 
遊月亭 (4).jpeg田作り、鶏肉と大豆和え 
遊月亭 (5).jpegじんばそうとまぐろ(見えないけれど)
店主のたけるさんに「じんばそう」と言われてその場でググりましたが、
神馬草、春になるととれる海藻だそうです。 
遊月亭 (6).jpeg蛍烏賊♪
ここにもジンバソウが添えられていましたが、花が咲いたように先が丸い形に
なっているのかどこか可愛らしいです。(食べちゃいますけどねー)
この時期になると蛍烏賊もぷっくりしてワタも美味しいです。 
遊月亭 (7).jpegビールの次は日本酒 最初は北光正宗
すっきりした感じですがしぼりたて生原酒なのでフレッシュ感のあるお酒でした。 
遊月亭 (8).jpeg湯葉豆腐
滑らかな食感のお豆腐とぷるぷるの湯葉、 
遊月亭 (9).jpeg本わさびと塩をつけていただくと美味 遊月亭 (10).jpeg新じゃが
低温でじっくり揚げたそうですが、レンチンせずに揚げてあるので
ほっくり、と、しゃきっ、とした食感の中間くらい、これが意外と美味しくて
かじりながら日本酒を呑んでおりました。 
遊月亭 (11).jpegめばちまぐろ
分厚く切ったまぐろ、旨味もあって日本酒が進んで、 
遊月亭 (12).jpeg白露垂珠 ミラクル77 
精米歩合77%というのが凄いのですが、以前80%というのを千代むすびさんで呑んで
もうちょっと磨いてあった方がいいかなあと思っていたのが今回の77%はびっくり。
すっきりした感じの中にしっかりとした味わいもあって、美味しゅうございました。

遊月亭 (13).jpeg鍋登場 
遊月亭 (14).jpeg遊月亭 (15).jpeg続いて九頭龍 遊月亭 (16).jpegいただきます♪
大きなあさりとはまぐり、美味しいのですが、この出汁を使って、 
遊月亭 (18).jpeg蛍烏賊~
遊月亭 (20).jpegうまいにきまってます!
一緒にお鍋にいれた蕪の実と葉っぱ、新わかめ、健康的に呑めるのが嬉しい。
(野菜をたくさん食べれば呑んでもいいと勘違いしている私がおりました(笑))
遊月亭 (17).jpeg続いて石鎚をいただいて
遊月亭 (21).jpeg白媛えび 
遊月亭 (22).jpegトムヤムクン、じゃないです 
遊月亭 (23).jpeg綺麗な色になりました
頭はちょっと苦みがありますが、身はかなり甘くてビックリ美味。 
遊月亭 (24).jpegその後、けずり蒲鉾を入れて 
遊月亭 (25).jpeg北光 トライアル-032 金紋錦 純米吟醸 ALL白麹酒母
白麹だけでつくったお酒。トライアルらしく60本限定らしいです。
ガツンとくるのではなく、優しい感じの味わいでこれまた美味しいお酒でした。

遊月亭 (27).jpeg締めに雑炊をいただいて〆。
いつも旬の食材を美味しく食べさせてくれる店主たけるさんのお心遣いは嬉しく、
お酒もいろいろ美味しく呑んで大満足の遊月亭さんでありました。(^-^)


(おまけ) 
遊月亭 (28).jpeg帰りに近くの公園でお花見 
遊月亭 (30).jpegたくさん呑みました! 

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映画「丘の上の本屋さん」を観る [映画(あ行)]

今日から4月なんですねぇ。(しみじみ)
エイプリルフールなので気の利いた嘘でもついてみたいものですが、
笑えない嘘になりそうなので、、やめておきます。(笑)
と、嘘はつかない本日のエイプリルフールですが、嘘ではない本当の話として、
先月半ば、やっとリハビリを卒業することができました。
昨年春の骨折については、備忘録も兼ねて記事をいずれアップしたいと思いますが
元通り、という回復ではないものの(完治という言葉には遠い感じ)、
日常生活での不便もなくなり、新年度、気分一新で参りたいと思います。(^-^)

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4月最初のブログ記事は映画、予告編で気になっていた作品です。
丘の上.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

イタリアにある村、チヴィテッラ・デル・トロント。
リベロ(レモ・ジローネ)は、丘陵地帯を見下ろす丘の上に小さな古書店を構え、
入れ代わり立ち代わり訪れる風変わりな客たちを温かく迎え入れている。
あるとき、リベロは店の外から本を眺めている移民の少年エシエンに気付いて、
彼に本を貸し与える。
好奇心旺盛なエシエンはリベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾け、
彼と読んだ本の感想を語り合う。
やがて彼らは、年齢や国籍を越えた友情を育む。

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ニュー・シネマ・パラダイス SUPER HI-BIT EDITION [DVD]

ニュー・シネマ・パラダイス SUPER HI-BIT EDITION [DVD]

  • 出版社/メーカー: アスミック・エース
  • 発売日: 2009/06/19
  • メディア: DVD
ニュー・シネマ・パラダイス(映画館)の本屋さん版、みたいな印象ですが、
音楽(エンニオ・モリコーネ)が印象的だったのと対照的というか、
特に音楽などが耳に残ることがなく、意外とさっぱり(時間も90分未満)、
想像していたような展開となって観終わった感ありでした。

冒頭にユニセフのロゴが出るので?と思っていたら最後もああそういうことか、
となるのですが、アフリカのブルキナファソから家族でイタリアに避難してきた
少年エシエンと古本屋の店主リベロの交流が中心に描かれる作品で、
本は読みたいけれどお金がないというエシエンに本を貸すリベロ、
単に貸すだけでなく、エシエンに読んでほしい本を貸し、その感想を聞いて、
語り合う、その積み重ねによってエシエンが成長していく様子、
最後にリベロが貸した本が、ああユニセフ、、、という内容だったのが、
いいのかどうか、ですが、関心をもってほしいというメッセージなのかと思いました。
(最後にリベロが貸した本についてはネタバレになるのでここでは控えます)

エシエンが最初に借りたのはミッキーマウスの漫画、イタリア語も読めるようになって
貧しい家(本を買う余裕がない)で暮らしながらスポンジに水がしみこむような
そんな勢いで懸命に公園で本を読む姿(一生懸命声に出して読んでいるエシエンが
とても可愛らしい)、
ピノッキオの冒険 (光文社古典新訳文庫)

ピノッキオの冒険 (光文社古典新訳文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/11/09
  • メディア: 文庫
白鯨 上 (岩波文庫)

白鯨 上 (岩波文庫)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2015/01/01
  • メディア: Kindle版
ピノキオはディズニーの絵本でしか読んだことがないし、
白鯨(とても分厚い)なんて読んだことないし、エシエンが読む姿を画面越しに
観ながら、己の読書歴の浅さを感じました。(半世紀以上も生きているのに)

話は淡々としていますが、リベロの本屋に現れる変わった人達、
(ごみをあさって本を売りにくる人、特殊な趣味の本を探しにくる女性、
 リベロを気遣う隣のカフェ店員などなど)
彼らがエシエンとリベロの温かい関係をじわっと盛り上げながら、
更にはイタリアの丘陵地帯の美しい風景も絡めて描いていて、
温かい気持ちで見ながら、最近老眼(焦点が合わない)を理由に読書から遠ざかって
いた己を反省し本を読まなくちゃと思わされた「丘の上の本屋さん」でありました。



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