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映画「丘の上の本屋さん」を観る [映画(あ行)]

今日から4月なんですねぇ。(しみじみ)
エイプリルフールなので気の利いた嘘でもついてみたいものですが、
笑えない嘘になりそうなので、、やめておきます。(笑)
と、嘘はつかない本日のエイプリルフールですが、嘘ではない本当の話として、
先月半ば、やっとリハビリを卒業することができました。
昨年春の骨折については、備忘録も兼ねて記事をいずれアップしたいと思いますが
元通り、という回復ではないものの(完治という言葉には遠い感じ)、
日常生活での不便もなくなり、新年度、気分一新で参りたいと思います。(^-^)

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4月最初のブログ記事は映画、予告編で気になっていた作品です。
丘の上.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

イタリアにある村、チヴィテッラ・デル・トロント。
リベロ(レモ・ジローネ)は、丘陵地帯を見下ろす丘の上に小さな古書店を構え、
入れ代わり立ち代わり訪れる風変わりな客たちを温かく迎え入れている。
あるとき、リベロは店の外から本を眺めている移民の少年エシエンに気付いて、
彼に本を貸し与える。
好奇心旺盛なエシエンはリベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾け、
彼と読んだ本の感想を語り合う。
やがて彼らは、年齢や国籍を越えた友情を育む。

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ニュー・シネマ・パラダイス(映画館)の本屋さん版、みたいな印象ですが、
音楽(エンニオ・モリコーネ)が印象的だったのと対照的というか、
特に音楽などが耳に残ることがなく、意外とさっぱり(時間も90分未満)、
想像していたような展開となって観終わった感ありでした。

冒頭にユニセフのロゴが出るので?と思っていたら最後もああそういうことか、
となるのですが、アフリカのブルキナファソから家族でイタリアに避難してきた
少年エシエンと古本屋の店主リベロの交流が中心に描かれる作品で、
本は読みたいけれどお金がないというエシエンに本を貸すリベロ、
単に貸すだけでなく、エシエンに読んでほしい本を貸し、その感想を聞いて、
語り合う、その積み重ねによってエシエンが成長していく様子、
最後にリベロが貸した本が、ああユニセフ、、、という内容だったのが、
いいのかどうか、ですが、関心をもってほしいというメッセージなのかと思いました。
(最後にリベロが貸した本についてはネタバレになるのでここでは控えます)

エシエンが最初に借りたのはミッキーマウスの漫画、イタリア語も読めるようになって
貧しい家(本を買う余裕がない)で暮らしながらスポンジに水がしみこむような
そんな勢いで懸命に公園で本を読む姿(一生懸命声に出して読んでいるエシエンが
とても可愛らしい)、
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ピノキオはディズニーの絵本でしか読んだことがないし、
白鯨(とても分厚い)なんて読んだことないし、エシエンが読む姿を画面越しに
観ながら、己の読書歴の浅さを感じました。(半世紀以上も生きているのに)

話は淡々としていますが、リベロの本屋に現れる変わった人達、
(ごみをあさって本を売りにくる人、特殊な趣味の本を探しにくる女性、
 リベロを気遣う隣のカフェ店員などなど)
彼らがエシエンとリベロの温かい関係をじわっと盛り上げながら、
更にはイタリアの丘陵地帯の美しい風景も絡めて描いていて、
温かい気持ちで見ながら、最近老眼(焦点が合わない)を理由に読書から遠ざかって
いた己を反省し本を読まなくちゃと思わされた「丘の上の本屋さん」でありました。



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