映画「散歩屋ケンちゃん」を観る [映画(さ行)]
銚子電鉄の「電車を止めるな!」を手掛けた寺井広樹さんが監督、
銚子電鉄100周年(今年7月5日)の応援映画として制作されたということで
出演者(石田純一&いしだ壱成)がそんなに好きでもないのですが、
銚子が舞台で銚子電鉄も銚子電鉄社員の方々と竹本社長が出る!という理由で
田端のChupkiさんへ観に行きました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
ケンちゃん(いしだ壱成)は、定職に就かず”何でも屋”として働いていたが、
あることがきっかけで”散歩屋”を始める。
お年寄りや引きこもりの人など介助や支援が必要な人たちと一緒に歩いたり、
時間のない飼い主に代わって犬の散歩を引き受けたりしていた。
さまざまな事情を抱えた人たちと散歩をする中、ケンちゃんはある出来事を機に
生き別れた父への思いを募らせる。
銚子電鉄100周年(今年7月5日)の応援映画として制作されたということで
出演者(石田純一&いしだ壱成)がそんなに好きでもないのですが、
銚子が舞台で銚子電鉄も銚子電鉄社員の方々と竹本社長が出る!という理由で
田端のChupkiさんへ観に行きました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
ケンちゃん(いしだ壱成)は、定職に就かず”何でも屋”として働いていたが、
あることがきっかけで”散歩屋”を始める。
お年寄りや引きこもりの人など介助や支援が必要な人たちと一緒に歩いたり、
時間のない飼い主に代わって犬の散歩を引き受けたりしていた。
さまざまな事情を抱えた人たちと散歩をする中、ケンちゃんはある出来事を機に
生き別れた父への思いを募らせる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ビッグ錠先生の漫画がよかった!
恐らく竹本社長(銚子電鉄)は制作に参加されていないと思われるので、
ダジャレや笑いに包まれるといった感じはないのがちょっと残念でしたが、
銚子を舞台にこういうほんわかした映画があってもよいのではないか、
そんな気持ちで観終わりました。
とはいえ、最後の唐突な終わり方(前振りもなかったわけではないけれど)には
思わず苦笑してしまいました。
久しぶりに観た辛酸なめ子さんは全然老けないなあと思いましたが。(^-^;
ケンちゃん(いしだ壱成)の父(石田純一)がなぜある日突然家を出ていったか、
そのあたりがよく分からないのがモヤモヤしたまま観ていたのですが、、
突然母と自分を置いて消えた父親に対する憎しみが大きい一方、父親との思い出を
思い出してはお父さんに会いたい気持ちになるのは色々あっても親だからね、
なんて私も自分の父のことを思い出して少々うるっとしてしまいました。
銚子電鉄の「電車を止めるな!」の出演者が出ていたのが一番萌えましたが、
蔵本社長を演じたコウガシノブさんの借金取り(ガラが悪い中にも優しさあり)、
蔵本社長妻を演じた谷口礼子さん(石田純一演じる漫画家ゆでプリンのアシスタント)
運転士の北島を演じた池田諭さん(指名手配犯の小出、写真に爆笑)、
この3人に、銚子電鉄からは竹本社長、運転士として活躍されている袖山さん、
きりっと可愛い車掌の馬上さんなども登場していて暫くご無沙汰している銚子に
行きたくなりました。
(他に、英語のアナウンスで有名なSEKIDAIさんが出演されていてびっくり。)
今回、田端のChupkiさんで鑑賞したので音声ガイドも楽しませてもらいましたが、
(「電車を止めるな!」と同じく檀鼓太郎さんが担当されていました)
音声ガイドを聞いていると撮影されている場所(海岸とか)を説明してくれるので
次回銚子に行くときの楽しみが増えました。(^-^)
キャストに若干馴染めない感じもあったものの、
散歩相手のおじいちゃん(友川カズキさん)がギターを弾きながら歌う場面に
心温まったり、ところどころでツボな場面もあったりしたので全体的には☆3つ、
といった感じの「散歩屋ケンちゃん」でありました。
映画「新宿タイガー」を観る [映画(さ行)]
映画館で見そびれた作品です。(Amazon Primeで鑑賞)
あらすじはYahoo!映画さんより。
虎のお面をかぶりインパクトのある格好をして、
新宿に出没する通称・新宿タイガーは、24歳だった1972年に
タイガーとして生きることを決意した。
彼が働く新聞販売店や新宿ゴールデン街の店主、
タイガーをポスターに起用したタワーレコード新宿店の関係者らへの
インタビューを通じ、タイガーの人物像、新宿の街の役割を探る。
虎のお面をかぶりインパクトのある格好をして、
新宿に出没する通称・新宿タイガーは、24歳だった1972年に
タイガーとして生きることを決意した。
彼が働く新聞販売店や新宿ゴールデン街の店主、
タイガーをポスターに起用したタワーレコード新宿店の関係者らへの
インタビューを通じ、タイガーの人物像、新宿の街の役割を探る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新宿歌舞伎町(やゴールデン街)の多様性を垣間見るような映画でした。
が、タイガーさんに共感できるかというと私自身は???という部分が多くて
☆2つくらいかなあという感想が正直なところです。(すみません)
高校卒業後上京、大学に通いながら新聞配達のアルバイトに勤しみ、
20代半ばで虎のお面をつけてあるくようになったそうですが、
映画、舞台を楽しみ、役者(主に女性ですが)と呑むのを楽しまれている姿を見ると
新宿という場所だからこそタイガーさんが長らく虎のお面をつけて愛と平和を訴える、
そんな環境を作ってこられたのかな、と思いました。
以前からこの方の存在はテレビやネットで拝見したことがあったので
一度本物を見てみたいという興味は未だにあったりしますが、在宅勤務になった今、
東京に行くのもちょっとした遠足のような感じなので歌舞伎町に行く機会、
そうそうなさそうです。(^-^;
自分と違うから受け入れない、というつもりはないのですが、
タイガーさんで引っかかったのは世代なのかもしれませんが、女性の前での態度、
スナックでちょっと上から目線で女性に語り抱きしめる、なんて場面があって
女性もお酒が入ってタイガーさんの言葉に泣きそうになっていたりするので
そこに私がツッコミ入れる権利もないのですが、ちょっと引きました。
虎のお面を被り始めた頃と映画に映る40年以上経ってからの姿を比較すると
派手さ加減がかなり進んでいて(ファミリーと呼ぶぬいぐるみが増えていた)、
小学生の頃初めて見たジャガーさん(関東以外の方は馴染みないと思いますが)が
いつの間にかかなりメイクも衣装も派手になっていったのをふと思い出しました。
自分の思うように生きられることはなかなかないと思いますが
(思うようにならないこともあるから思うように出来ると更に嬉しいような)
タイガーさんは我が道を進まれて楽しそうな姿を見ると、自分の思うように生きていく
そんな人にも見えたのはちょっとうらやましい気持ちもありつつ、
新宿という土地で映画を観て女性と語り平和と愛を祈って長生きしてほしいと思った
「新宿タイガー」でありました。
映画「シャーケンシュタイン」を観る [映画(さ行)]
※本日は久しぶりに超下らない映画の記事です※
Amazon Primeでおススメされた映画です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うわぁー、全然面白くないー。
予想以上に下らないもののまったく笑いどころがない映画でした。( 一一)
私が過去にロジャー・コーマン関連作品をたくさん観たことのあるから
(Amazonで作品検索を一時期まめに探していたし(笑))
Amazonが勧めてくれったのかもしれませんが、
ロジャー・コーマンのような下らないB級映画の中にゆるさ爆発的なツボがなく、
単なる低予算映画で、途中から早送りしてみてしまいました。(^-^;
(うつぼブログ内で”ロジャー・コーマン”と検索するとこんな感じで作品記事が出てきます)
https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/search/?keyword=%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B3%E2%80%95%E3%83%9E%E3%83%B3
1970年代とか80年代ごろのB級映画が好きな監督さんなのか、
そんな雰囲気を醸し出そうとしているような気がするのですが、
2016年作品で古臭そうな演出の中にどこか映像が綺麗に見えたりして(笑)
チャチなサメは想定内(フランケンシュタイン風のツギハギも想定内)、
音楽もドキドキするほど怖い感じがなく、
出演者の演技も思いきり怖がってほしいのに怖がっている感じがないのが残念で、
B級映画としてもどこかボンヤリ感が全編に漂い続けて終わってしまいました。
と思い返すとちょっと笑えます。(笑)
ロジャー・コーマン作品のような低予算であり得ないほどの振り切りぶりだと
ぶははははーと爆笑しながら観られますが(それがたとえ怖い映画であっても)
ある意味、全てが何も振り切れていない中途半端感が漂う映画なので
見る側もB級映画らしいショボさに笑おうとしている気合が削がれるというか、
この作品を公開した監督はじめ制作陣の姿勢には、受けると思っていたのかな、
と驚くばかりの「シャーケンシュタイン」でありました。
Z級映画と言われるこの作品を超える映画は出てこないのかなあ。。(笑)
Amazon Primeでおススメされた映画です。
あらすじはAmazonさんより。
第二次世界大戦中、ヒトラーはフランケンシュタインを生物兵器化する恐るべき計画を
進めていたが、実戦に投入される前にナチスドイツは敗北してしまう。
それから時は過ぎ、現代のアメリカのとある港町で行方不明者が続出していた。
観光に訪れたマッジたちは偶然ネオナチスの研究所に迷い込み、世界征服を目論む
悪の科学者クラウスがサメとフランケンシュタインを合体させ生み出した最凶の怪物
"シャーケンシュタイン" の存在を知る。
果たして彼女たちはこの邪悪な計画を阻止することができるのだろうか....! ?
第二次世界大戦中、ヒトラーはフランケンシュタインを生物兵器化する恐るべき計画を
進めていたが、実戦に投入される前にナチスドイツは敗北してしまう。
それから時は過ぎ、現代のアメリカのとある港町で行方不明者が続出していた。
観光に訪れたマッジたちは偶然ネオナチスの研究所に迷い込み、世界征服を目論む
悪の科学者クラウスがサメとフランケンシュタインを合体させ生み出した最凶の怪物
"シャーケンシュタイン" の存在を知る。
果たして彼女たちはこの邪悪な計画を阻止することができるのだろうか....! ?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うわぁー、全然面白くないー。
予想以上に下らないもののまったく笑いどころがない映画でした。( 一一)
私が過去にロジャー・コーマン関連作品をたくさん観たことのあるから
(Amazonで作品検索を一時期まめに探していたし(笑))
Amazonが勧めてくれったのかもしれませんが、
ロジャー・コーマンのような下らないB級映画の中にゆるさ爆発的なツボがなく、
単なる低予算映画で、途中から早送りしてみてしまいました。(^-^;
(うつぼブログ内で”ロジャー・コーマン”と検索するとこんな感じで作品記事が出てきます)
https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/search/?keyword=%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B3%E2%80%95%E3%83%9E%E3%83%B3
1970年代とか80年代ごろのB級映画が好きな監督さんなのか、
そんな雰囲気を醸し出そうとしているような気がするのですが、
2016年作品で古臭そうな演出の中にどこか映像が綺麗に見えたりして(笑)
チャチなサメは想定内(フランケンシュタイン風のツギハギも想定内)、
音楽もドキドキするほど怖い感じがなく、
出演者の演技も思いきり怖がってほしいのに怖がっている感じがないのが残念で、
B級映画としてもどこかボンヤリ感が全編に漂い続けて終わってしまいました。
と思い返すとちょっと笑えます。(笑)
ロジャー・コーマン作品のような低予算であり得ないほどの振り切りぶりだと
ぶははははーと爆笑しながら観られますが(それがたとえ怖い映画であっても)
ある意味、全てが何も振り切れていない中途半端感が漂う映画なので
見る側もB級映画らしいショボさに笑おうとしている気合が削がれるというか、
この作品を公開した監督はじめ制作陣の姿勢には、受けると思っていたのかな、
と驚くばかりの「シャーケンシュタイン」でありました。
Z級映画と言われるこの作品を超える映画は出てこないのかなあ。。(笑)
映画「それでも私は生きていく」を観る [映画(さ行)]
予告編を観て気になっていたレア・セドゥ主演作品です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
サンドラ(レア・セドゥ)は、パリの小さなアパートで8歳の娘リンと
二人暮らしをしながら、通訳者として働いている。
父のゲオルグ(パスカル・グレゴリー)は哲学の教師だったが、
病で視力と記憶を失いつつあり、サンドラは別居する母フランソワーズと共に
父のもとをたびたび訪ねては介護にあたっていた。
育児、介護、仕事で息をつく暇もないサンドラだが、
旧友のクレマン(メルヴィル・プポー)と偶然再会し、彼と恋仲になる。
彼女は恋にときめく一方で、病を患う父に対するやるせない思いを募らせる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分が幸せでなければ他の人を幸せにすることはできないのかな、
という気持で観終わりました。
今年に入ってから見た「すべてうまくいきますように」とどこか重なる部分もありましたが、
(主役の年代は若干異なりますが、フランス映画、親が高齢で病気で介護、家事に子育て、
でも自分の人生を楽しく過ごしたい、という雰囲気)
レア・セドゥ演じるサンドラが父親のことや仕事で日々忙しく、大変な中であっても
自分自身の幸せを求めていく姿には共感するというか、彼女の明るい表情を見てると
応援したい気持ちになりました。
かつては大学教授(哲学の先生)だった父ゲオルグが高齢で病気、失明してしまい、
認知症の症状も出ている中、病院から施設を転々と移さなければいけない現実、
辛い中でも明るく父に接するサンドラですが、お手洗いに行きたい父を連れていくことが
できず、職員に頼む場面には(職員に自分で連れていけないの?と言われてしまう)、
私も父がそうなったら(母のことは連れていけても)私も無理かなと思いました。
父がいなくなった家に残った大量の本、母(父とは離婚)は捨てればいいというものの
父の人生を受けいれたいサンドラは、自分が持ち帰りたい本を選び、父の教え子に残りの
本を引き取ってもらう(教え子、喜んで引き受けていました)、元気だった頃の父を尊敬し、
その気持ちを尊重する姿にうるっとしたのですが、仕事に介護、シングルマザーの子育て、
疲弊したところに現れたのが亡くなった夫の友人クレマン。
最初は友達、と互いにいって会っていたものの、気づけばドロドロの関係になっていく、、
きれいに描かずサンドラの人間臭さを描いていると思いながらも、いうことが二転三転の
クレマン、それに振り回されるのに惚れた弱みのように許してしまうサンドラに、
「もう、こんな男は捨ててしまいなさい」とモヤモヤしながら画面に向かって呟く己が
おりました。(^-^;
まあ、フィクションですし、他人の人生に首突っ込むな、って感じですね。
原題は「ある晴れた日」なのでナゼこの邦題なんだろうとも思ってしまいましたが、
サンドラの行動に共感したり共感できなかったり、を繰り返し乍ら、
親の介護は自分もいずれ体験することになるでしょうし、自分に余裕がない時にも
自分の気持ちをプラスにもっていけるように(そのためのドロドロはよくありませんが)
していかないとな、と思った「それでも私は生きていく」でありました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
サンドラ(レア・セドゥ)は、パリの小さなアパートで8歳の娘リンと
二人暮らしをしながら、通訳者として働いている。
父のゲオルグ(パスカル・グレゴリー)は哲学の教師だったが、
病で視力と記憶を失いつつあり、サンドラは別居する母フランソワーズと共に
父のもとをたびたび訪ねては介護にあたっていた。
育児、介護、仕事で息をつく暇もないサンドラだが、
旧友のクレマン(メルヴィル・プポー)と偶然再会し、彼と恋仲になる。
彼女は恋にときめく一方で、病を患う父に対するやるせない思いを募らせる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分が幸せでなければ他の人を幸せにすることはできないのかな、
という気持で観終わりました。
今年に入ってから見た「すべてうまくいきますように」とどこか重なる部分もありましたが、
(主役の年代は若干異なりますが、フランス映画、親が高齢で病気で介護、家事に子育て、
でも自分の人生を楽しく過ごしたい、という雰囲気)
レア・セドゥ演じるサンドラが父親のことや仕事で日々忙しく、大変な中であっても
自分自身の幸せを求めていく姿には共感するというか、彼女の明るい表情を見てると
応援したい気持ちになりました。
かつては大学教授(哲学の先生)だった父ゲオルグが高齢で病気、失明してしまい、
認知症の症状も出ている中、病院から施設を転々と移さなければいけない現実、
辛い中でも明るく父に接するサンドラですが、お手洗いに行きたい父を連れていくことが
できず、職員に頼む場面には(職員に自分で連れていけないの?と言われてしまう)、
私も父がそうなったら(母のことは連れていけても)私も無理かなと思いました。
父がいなくなった家に残った大量の本、母(父とは離婚)は捨てればいいというものの
父の人生を受けいれたいサンドラは、自分が持ち帰りたい本を選び、父の教え子に残りの
本を引き取ってもらう(教え子、喜んで引き受けていました)、元気だった頃の父を尊敬し、
その気持ちを尊重する姿にうるっとしたのですが、仕事に介護、シングルマザーの子育て、
疲弊したところに現れたのが亡くなった夫の友人クレマン。
最初は友達、と互いにいって会っていたものの、気づけばドロドロの関係になっていく、、
きれいに描かずサンドラの人間臭さを描いていると思いながらも、いうことが二転三転の
クレマン、それに振り回されるのに惚れた弱みのように許してしまうサンドラに、
「もう、こんな男は捨ててしまいなさい」とモヤモヤしながら画面に向かって呟く己が
おりました。(^-^;
まあ、フィクションですし、他人の人生に首突っ込むな、って感じですね。
原題は「ある晴れた日」なのでナゼこの邦題なんだろうとも思ってしまいましたが、
サンドラの行動に共感したり共感できなかったり、を繰り返し乍ら、
親の介護は自分もいずれ体験することになるでしょうし、自分に余裕がない時にも
自分の気持ちをプラスにもっていけるように(そのためのドロドロはよくありませんが)
していかないとな、と思った「それでも私は生きていく」でありました。
映画「セールスガールの考現学」を観る [映画(さ行)]
学生時代に3本立てとか名画座で観たことを思い出しながら、
昨日記事を書いた「パリタクシー」鑑賞後に移動し、違う映画館で観た3本目です。
(趣の異なる映画であれば3本観ても問題ないことを今作で確認できました!)
あらすじはYahoo!映画さんより。
大学生のサロール(バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル)は、
ケガをしたクラスメートのナモーナ(バヤルマー・フセルバータル)の代理として、
アダルトグッズショップでアルバイトをすることになる。
高い給料なのに仕事は簡単だと聞いたサロールは、1か月だけ働くことを決める。
ショップのオーナーは、カティア(エンフトール・オィドブジャムツ)という
謎の多い女性だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人生初のモンゴル映画、楽しく鑑賞できました。(^-^)
モンゴルというと、
ゲル、遊牧民、羊、星空、そして旭鷲山
自分のモンゴルに対する知識が少なすぎて(しかも全く更新されていない)
この程度しかなかったのですが(朝青龍とか白鵬もいましたね(^-^;)
今作を観て未訪の土地ながら都市部(舞台はウランバートル)の様子を
垣間見ることができました。(オシャレなお店がいっぱいあるとか)
あとは、家に帰ってきたら靴を脱ぐ習慣とか親近感を感じたのですが、
顔が似ているものの使う文字はキリル文字(ロシア語と同じ)、
発音もどこかロシア語ぽいし、ロシア料理のお店も出てくるし、
地理的にはロシアに近い(交流も多いのでしょうね)という印象でした。
主人公のサロールの雰囲気がどこか不思議チャンというか、
あまり笑わず(いつも物憂げな感じ)外見もどこか野暮ったい感じ、
(同級生は髪も染めたりして結構オシャレ)
足を骨折した同級生に頼まれて引き受けた大人のお店のバイト、
引き受けるときもそんなに抵抗なく、店番している時も配達する時も
実に淡々としていて(来店者の質問にも適切にアドバイス(笑))
フェルトスリッパを作って市場で売る両親(そんなに裕福ではない)を
支えるためなのか、自分のやりたい夢を叶えるためなのか、
全然楽しくなさそうに働いていて(でも仕事ぶりは優秀)いて、
この先サロールはどうなるんだろうと見続けていると、
お店のオーナーのカティアと触れあうことによってどんどん変化していくサロール、
どんどんきれいに、どんどん明るい表情になっていく様子が微笑ましく、
そんなサロールを応援している自分がおりました。
(前髪をおろしてゲジ眉を隠していたのが前髪を上げてから明るさ加速)
親に逆らえず大学で原子工学を学ぶサロールですが、
本当にやりたいことは絵を描く事(でも親にはそれを言えない)、
カティアに対して最初は抵抗も見せたりしていましたが、
カティアのことを知って少しずつ心を開いていきて、自分のやりたいことを
親にも伝えることができたサロールの表情がなんとも言えず
明るくて楽しそうで、ハッピーな結末に温かい気持ちになりました。
お店のオーナーのカティアは過去に色々あった40代くらいの女性で
人生経験が豊富な分、サロールが後悔しないよう背中を押す存在で、
最初はサロールにどこか無理強いしているように見えてしまい
あまり共感できなかったのですが、サロールと出かけて話していくうちに
サロールが前向きに変化していく様子、それを観てホッとするカティア、
サロールも身内でない年長者のカティアと出会うことで大人の階段を上る、
人との出会いは人生のどの段階においても、特に若い時には大切だなあ、
そんな気持ちになれた(自分はそうだったかな、なんて思い返して(^-^;)
「セールスガールの考現学」でありました。
(おまけ)
昨日記事を書いた「パリタクシー」鑑賞後に移動し、違う映画館で観た3本目です。
(趣の異なる映画であれば3本観ても問題ないことを今作で確認できました!)
あらすじはYahoo!映画さんより。
大学生のサロール(バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル)は、
ケガをしたクラスメートのナモーナ(バヤルマー・フセルバータル)の代理として、
アダルトグッズショップでアルバイトをすることになる。
高い給料なのに仕事は簡単だと聞いたサロールは、1か月だけ働くことを決める。
ショップのオーナーは、カティア(エンフトール・オィドブジャムツ)という
謎の多い女性だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人生初のモンゴル映画、楽しく鑑賞できました。(^-^)
モンゴルというと、
ゲル、遊牧民、羊、星空、そして旭鷲山
自分のモンゴルに対する知識が少なすぎて(しかも全く更新されていない)
この程度しかなかったのですが(朝青龍とか白鵬もいましたね(^-^;)
今作を観て未訪の土地ながら都市部(舞台はウランバートル)の様子を
垣間見ることができました。(オシャレなお店がいっぱいあるとか)
あとは、家に帰ってきたら靴を脱ぐ習慣とか親近感を感じたのですが、
顔が似ているものの使う文字はキリル文字(ロシア語と同じ)、
発音もどこかロシア語ぽいし、ロシア料理のお店も出てくるし、
地理的にはロシアに近い(交流も多いのでしょうね)という印象でした。
主人公のサロールの雰囲気がどこか不思議チャンというか、
あまり笑わず(いつも物憂げな感じ)外見もどこか野暮ったい感じ、
(同級生は髪も染めたりして結構オシャレ)
足を骨折した同級生に頼まれて引き受けた大人のお店のバイト、
引き受けるときもそんなに抵抗なく、店番している時も配達する時も
実に淡々としていて(来店者の質問にも適切にアドバイス(笑))
フェルトスリッパを作って市場で売る両親(そんなに裕福ではない)を
支えるためなのか、自分のやりたい夢を叶えるためなのか、
全然楽しくなさそうに働いていて(でも仕事ぶりは優秀)いて、
この先サロールはどうなるんだろうと見続けていると、
お店のオーナーのカティアと触れあうことによってどんどん変化していくサロール、
どんどんきれいに、どんどん明るい表情になっていく様子が微笑ましく、
そんなサロールを応援している自分がおりました。
(前髪をおろしてゲジ眉を隠していたのが前髪を上げてから明るさ加速)
親に逆らえず大学で原子工学を学ぶサロールですが、
本当にやりたいことは絵を描く事(でも親にはそれを言えない)、
カティアに対して最初は抵抗も見せたりしていましたが、
カティアのことを知って少しずつ心を開いていきて、自分のやりたいことを
親にも伝えることができたサロールの表情がなんとも言えず
明るくて楽しそうで、ハッピーな結末に温かい気持ちになりました。
お店のオーナーのカティアは過去に色々あった40代くらいの女性で
人生経験が豊富な分、サロールが後悔しないよう背中を押す存在で、
最初はサロールにどこか無理強いしているように見えてしまい
あまり共感できなかったのですが、サロールと出かけて話していくうちに
サロールが前向きに変化していく様子、それを観てホッとするカティア、
サロールも身内でない年長者のカティアと出会うことで大人の階段を上る、
人との出会いは人生のどの段階においても、特に若い時には大切だなあ、
そんな気持ちになれた(自分はそうだったかな、なんて思い返して(^-^;)
「セールスガールの考現学」でありました。
(おまけ)
カティアがやっと見つけたとサロールに見せるLPがピンクフロイドの「狂気」。
サロールに匂いを嗅いでみなさいとレコードを渡しながら
「1970年代の匂いがするでしょ」と嬉しそうに言っている様子を見て、
リアルタイムの私もなんだか嬉しくなりました。
と、ピンクフロイドのLPを嬉しそうに見せるカティア、エンドロールでは大人の店で
販売されているものを使って早業を見せてくれます。(真似したサロールはできない)
こんな場面、日本の映画だったらやることを躊躇しちゃいそうだなあ、
なんて思いました。(明るい雰囲気なので全く無問題!)
サロールに匂いを嗅いでみなさいとレコードを渡しながら
「1970年代の匂いがするでしょ」と嬉しそうに言っている様子を見て、
リアルタイムの私もなんだか嬉しくなりました。
と、ピンクフロイドのLPを嬉しそうに見せるカティア、エンドロールでは大人の店で
販売されているものを使って早業を見せてくれます。(真似したサロールはできない)
こんな場面、日本の映画だったらやることを躊躇しちゃいそうだなあ、
なんて思いました。(明るい雰囲気なので全く無問題!)
映画「聖地には蜘蛛が巣を張る」を観る [映画(さ行)]
一昨日手術、と書いたままその後について書いておりませんでしたが、
2時間くらいで無事終了し(局所麻酔が覚めないまま帰宅)、
その後、傷口の痛みやら指がいまいち動かないやら、という感じですが、
担当医によれば順調らしく、今後自主練やリハビリで早い回復を目指したいと
思います。やはり健康第一ですね。実感しております。(^-^;
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
予告編を観て気になっていた作品です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
イランの聖地マシュハドで売春婦連続殺人事件が発生する。
「街を浄化する」という信念のもと、犯行を重ねる殺人鬼“スパイダー・キラー”に
人々は恐怖を抱く一方で、犯人を英雄視する市民も少なからずいた。
そんな中、事件を覆い隠そうとする圧力を受けながらも、女性ジャーナリストの
ラヒミ(ザール・アミール=エブラヒミ)は臆することなく事件を追い始める。
ある夜、彼女は家族と暮らす平凡な男の狂気を目の当たりにする。
2時間くらいで無事終了し(局所麻酔が覚めないまま帰宅)、
その後、傷口の痛みやら指がいまいち動かないやら、という感じですが、
担当医によれば順調らしく、今後自主練やリハビリで早い回復を目指したいと
思います。やはり健康第一ですね。実感しております。(^-^;
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
予告編を観て気になっていた作品です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
イランの聖地マシュハドで売春婦連続殺人事件が発生する。
「街を浄化する」という信念のもと、犯行を重ねる殺人鬼“スパイダー・キラー”に
人々は恐怖を抱く一方で、犯人を英雄視する市民も少なからずいた。
そんな中、事件を覆い隠そうとする圧力を受けながらも、女性ジャーナリストの
ラヒミ(ザール・アミール=エブラヒミ)は臆することなく事件を追い始める。
ある夜、彼女は家族と暮らす平凡な男の狂気を目の当たりにする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2000年から2001年、実際に起きた事件に着想を得た作品です。
原題は”Holy Spider”、聖なる蜘蛛、という意味ですが、
殺人犯が”Spider Killer(蜘蛛殺し)”と呼ばれること、
イランのマシュハドという聖都が舞台であること、
中心の広場から蜘蛛の巣のように道が放射状にのびていることなどから
このタイトルがつけられているのではないかと思いました。
冒頭に娼婦が殺害される場面、犯人のバイクなどが映されて、その後、
犯人ぽい男性が映るのでこの人か、、と思っていたら今度は顔が映っての
殺害場面、なので私を含めた観客は犯人のことが分かっているので、
犯人捜しでドキドキする代わりに、犯人を追う女性ジャーナリストのラヒミが
危ない目に遭いそうになる場面が多くそのドキドキ感が終盤まで続きました。
イスラム教の世界、蜘蛛にならざるを得ない女性たちの厳しい境遇もあるのだろう、
(冒頭に殺される女性はシングルマザー)と思って観始めたのですが、
ラヒミがマシュハドに到着しホテルにチェックインしようとしたところ、
予約しているにも関わらず独身であることを理由に宿泊を断られる場面、
警察の幹部にもあからさまな女性蔑視で協力してもらえない、
女性差別(今から20年前)が酷かったことは容易に想像できます。
一方で、娼婦たち(多くは薬の依存症)を殺して街を浄化するという大義の下で
殺人を繰り返す犯人、ラヒミが危険を冒して囮になることで犯人が捕まり、
その後裁判にかけられますが、元軍人(イラン・イラク戦争の前線に従事した経験あり)
の犯人は、退役軍人のコミュニティの後ろ盾があるせいか、自分のやったことは
正義であり、悪いことはしていない、罪にも問われないと余裕の表情で、
このまま終わるわけがないとみていたら最後の最後、やはり罪は罪として
犯人が裁かれ、最後は当然の報いを受ける死刑の場面、ホッとしましたが、
観ていてスッキリとか気持ちのいいものではありませんでした。
冒頭の殺害場面から最後まで(ベテラン娼婦を殺害する場面が本当にひどかった)
犯人の家族は守るが(自分は戦争にもいったし善良な市民というエゴ)、
娼婦は汚いから消してやる、という態度、更に、10代の息子が父(犯人)を尊敬し、
父の死後に受けたテレビインタビューで父の犯行の様子について語る場面、
全く共感できませんでしたが、今も女性差別や犯人の行ったことに対して
イランの情勢が変わっていないのだろうなと思いました、
原題は”Holy Spider”、聖なる蜘蛛、という意味ですが、
殺人犯が”Spider Killer(蜘蛛殺し)”と呼ばれること、
イランのマシュハドという聖都が舞台であること、
中心の広場から蜘蛛の巣のように道が放射状にのびていることなどから
このタイトルがつけられているのではないかと思いました。
冒頭に娼婦が殺害される場面、犯人のバイクなどが映されて、その後、
犯人ぽい男性が映るのでこの人か、、と思っていたら今度は顔が映っての
殺害場面、なので私を含めた観客は犯人のことが分かっているので、
犯人捜しでドキドキする代わりに、犯人を追う女性ジャーナリストのラヒミが
危ない目に遭いそうになる場面が多くそのドキドキ感が終盤まで続きました。
イスラム教の世界、蜘蛛にならざるを得ない女性たちの厳しい境遇もあるのだろう、
(冒頭に殺される女性はシングルマザー)と思って観始めたのですが、
ラヒミがマシュハドに到着しホテルにチェックインしようとしたところ、
予約しているにも関わらず独身であることを理由に宿泊を断られる場面、
警察の幹部にもあからさまな女性蔑視で協力してもらえない、
女性差別(今から20年前)が酷かったことは容易に想像できます。
一方で、娼婦たち(多くは薬の依存症)を殺して街を浄化するという大義の下で
殺人を繰り返す犯人、ラヒミが危険を冒して囮になることで犯人が捕まり、
その後裁判にかけられますが、元軍人(イラン・イラク戦争の前線に従事した経験あり)
の犯人は、退役軍人のコミュニティの後ろ盾があるせいか、自分のやったことは
正義であり、悪いことはしていない、罪にも問われないと余裕の表情で、
このまま終わるわけがないとみていたら最後の最後、やはり罪は罪として
犯人が裁かれ、最後は当然の報いを受ける死刑の場面、ホッとしましたが、
観ていてスッキリとか気持ちのいいものではありませんでした。
冒頭の殺害場面から最後まで(ベテラン娼婦を殺害する場面が本当にひどかった)
犯人の家族は守るが(自分は戦争にもいったし善良な市民というエゴ)、
娼婦は汚いから消してやる、という態度、更に、10代の息子が父(犯人)を尊敬し、
父の死後に受けたテレビインタビューで父の犯行の様子について語る場面、
全く共感できませんでしたが、今も女性差別や犯人の行ったことに対して
イランの情勢が変わっていないのだろうなと思いました、
(現在のイランについてちょっとだけですが調べてみたら、ヒジャブの着用が不適切と
女性が逮捕されその後亡くなる事件も昨年発生していました)
祖国についてこういう映画を作ることに対しての葛藤もあったと思いますが、
イラン出身のアリ・アッバシ監督が描きたかったこと、イランについて
中東以外の人にも知ってもらうことも製作のきっかけだったのかと思いました。
イランでは上映禁止、デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス合作、
撮影はヨルダン、というのがイランの現状を映し出しているのかもしれませんが、
私自身は観るのが辛い映画だったものの、イランへの関心を持つというきっかけを
持つことができたことは良かったと思えた「聖地には蜘蛛が巣を張る」でありました。
女性が逮捕されその後亡くなる事件も昨年発生していました)
祖国についてこういう映画を作ることに対しての葛藤もあったと思いますが、
イラン出身のアリ・アッバシ監督が描きたかったこと、イランについて
中東以外の人にも知ってもらうことも製作のきっかけだったのかと思いました。
イランでは上映禁止、デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス合作、
撮影はヨルダン、というのがイランの現状を映し出しているのかもしれませんが、
私自身は観るのが辛い映画だったものの、イランへの関心を持つというきっかけを
持つことができたことは良かったと思えた「聖地には蜘蛛が巣を張る」でありました。
(おまけ)
鑑賞したヒューマントラストシネマ渋谷に飾ってありました。
映画ポスターイメージを実際織ったもの。
中東が舞台の話らしい演出ですね。
映画ポスターイメージを実際織ったもの。
中東が舞台の話らしい演出ですね。
Amazon Prime「ジャネット・ジャクソン 私の全て」を観る [映画(さ行)]
ドキュメンタリー系の映像が好きなのでおススメに出てきて飛びついてしまった作品です。
Amazonで検索すると違うタイトル(おそらく原題)が出てきますが、
この作品です。
あらすじはAmazon Primeさんより。
伝説のシンガー"ジャネット・ジャクソン"が、これまで明かしてこなかった人生を
振り返る、自身初のドキュメンタリー。
複雑な幼少期、兄姉や親との関係、成功までの道のり、そしてマイケルとの想い出や
スキャンダルによる転落まで、本人や家族、友人達が、その全てを語りつくす!
この作品です。
あらすじはAmazon Primeさんより。
伝説のシンガー"ジャネット・ジャクソン"が、これまで明かしてこなかった人生を
振り返る、自身初のドキュメンタリー。
複雑な幼少期、兄姉や親との関係、成功までの道のり、そしてマイケルとの想い出や
スキャンダルによる転落まで、本人や家族、友人達が、その全てを語りつくす!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジャネットについて実はよく知らなかったので、
今回知ることができて良かった、と思える作品でした。
2017年のツアーを撮影するきっかけから、ジャネットが保管する大量のビデオと
インタビューを重ねること5年で公開されたドキュメンタリーだそうです。
4つのエピソードで構成されている本作ですが、
1つ目のエピソードはインディアナ州からジャクソン5が誕生したころ、
ジャネットは小さい頃からドラマに出演し、ステージパパである父の言う通り、
芸能活動を行っていた頃の話ですが、最初にジャネットを知ったきっかけが
中村雅俊と一緒に出演していたCMでした。
YouTubeって便利ですね。検索したら出てきてびっくり。
日本の歌謡番組にも登場し、マイケルの妹、可愛いなーと思っていたことを思い出しました。
ジャクソン5もそうですが、この頃のジャネットは父ジョーの強権に従っていたイメージで、
ジョーにはいい印象がなかったのですが、インディアナ州の小さな家からLAの大きな豪邸に
引っ越せたのは父のお陰と、兄と語る場面もあり、不満があっても今の自分がいるのは
父のお陰と思っているのは意外でした。
また、この頃、最初の結婚(ジェームズ・デバージ)をしているのですが、父の呪縛から
解かれたいと思っていたのかもしれませんね。
続くエピソード2では、父ジョーやジャクソン家から独立しようとしたジャネット、
この頃のジャネットです。私もリアルタイムで聴いていたのでよく覚えています。
日本の歌謡番組にも登場し、マイケルの妹、可愛いなーと思っていたことを思い出しました。
ジャクソン5もそうですが、この頃のジャネットは父ジョーの強権に従っていたイメージで、
ジョーにはいい印象がなかったのですが、インディアナ州の小さな家からLAの大きな豪邸に
引っ越せたのは父のお陰と、兄と語る場面もあり、不満があっても今の自分がいるのは
父のお陰と思っているのは意外でした。
また、この頃、最初の結婚(ジェームズ・デバージ)をしているのですが、父の呪縛から
解かれたいと思っていたのかもしれませんね。
続くエピソード2では、父ジョーやジャクソン家から独立しようとしたジャネット、
この頃のジャネットです。私もリアルタイムで聴いていたのでよく覚えています。
これらのアルバムをプロデュースしたジミー・ジャム&テリー・ルイス、
彼らのプロデュース作品(シュレールとかぺブルスとか)も聴いていたので、
今でも思い出深い作品ですが、「Control」では、マイケルの妹であることで注目され、
マイケルの真似と言われてご苦労されていたのも今回知ったのですが、
続く「Rhythm Nation」ではその酷評も打ち破り、
このCMも未だに記憶に残っています。
エピソード3では、2番目の結婚(映像作家のレネ・エリゾンド)の中で、
ジャネットが更に進化していく様子が映されます。
この作品の頃で、夫レネのプロデュース力もあったと思いますが、
ジャネットが歳を重ねて深みを増す(俳優としても活躍)のを観て、
その後、2人が離婚訴訟で分裂してしまったものの、ジャネットの前向きな変化を
感じることができました。
ただ、ジャネットが成功を積み上げていく中で、マイケルのスキャンダルが発生し、
巻き込まれるというかジャネットにもやはり影響が及んだことも描かれていました。ジャネットが歳を重ねて深みを増す(俳優としても活躍)のを観て、
その後、2人が離婚訴訟で分裂してしまったものの、ジャネットの前向きな変化を
感じることができました。
ただ、ジャネットが成功を積み上げていく中で、マイケルのスキャンダルが発生し、
(コカ・コーラと契約寸前のジャネットがマイケルのスキャンダルで契約できず
なんてエピソードもありました)
渦中の中でも契約通りにツアーを行うジャネット、
その中でマイケルと一緒に作った「Scream」の制作風景もビデオで映されていて
この歌がそういう中で作られていたことも今回初めて知りました。
この歌がそういう中で作られていたことも今回初めて知りました。
最後のエピソード4は、2004年のスーパーボウルのハーフタイムショーでのアクシデント、
これによっていろいろなところから締め出されてしまったジャネットが
ブラックコミュニティによって支えられ復活していったことが描かれていました。
ひどい邦題ですが、この映画がヒットしたそうで(未見です)、
そこから復活していったジャネット、マイケルの死やロックの殿堂入りなども
描かれていましたが中東の富豪と結婚してお子さんを授かった話については
色々問題があるのか作品の中では述べられていませんでした。
本人のインタビューの他に色々な人達のインタビューも出てきて
ジャネットの半生について理解が深まったのですが、
ポーラ・アブドゥル(ジャネットの振付師)やジャネール・モネイ(ジャネットを尊敬)は
まあわかるとして、なぜマライア・キャリーが出てくるの?と最初不思議に思いました。
デビュー時期は違うものの同年代、マライアもアフリカ系の血を受けていることで
(デビュー当時はソウルトレインにも出演していたのは記憶にあります)
ジャネットに共感する部分があるのだろうとインタビューを観て理解できました。
先日観たボウイ様の作品(1990年代以降が描かれていなかった)と異なり、
小さい頃から今に至るまでが描かれている分、親近感が更に増して、
過去の作品も聴きなおしたいし、今のジャネットをもっと知りたいと思えた、
「ジャネット・ジャクソン 私の全て」でありました。
そこから復活していったジャネット、マイケルの死やロックの殿堂入りなども
描かれていましたが中東の富豪と結婚してお子さんを授かった話については
色々問題があるのか作品の中では述べられていませんでした。
本人のインタビューの他に色々な人達のインタビューも出てきて
ジャネットの半生について理解が深まったのですが、
ポーラ・アブドゥル(ジャネットの振付師)やジャネール・モネイ(ジャネットを尊敬)は
まあわかるとして、なぜマライア・キャリーが出てくるの?と最初不思議に思いました。
デビュー時期は違うものの同年代、マライアもアフリカ系の血を受けていることで
(デビュー当時はソウルトレインにも出演していたのは記憶にあります)
ジャネットに共感する部分があるのだろうとインタビューを観て理解できました。
先日観たボウイ様の作品(1990年代以降が描かれていなかった)と異なり、
小さい頃から今に至るまでが描かれている分、親近感が更に増して、
過去の作品も聴きなおしたいし、今のジャネットをもっと知りたいと思えた、
「ジャネット・ジャクソン 私の全て」でありました。
映画「劇場版 センキョナンデス」を観る [映画(さ行)]
田端のChupkiさんの上映スケジュールの中に
面白いタイトルの映画を観つけたので観に行きました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
YouTubeの番組「ヒルカラナンデス」で時事問題をテーマに掛け合いを繰り広げる、
ロンドン育ちのラッパー・ダースレイダーと時事芸人のプチ鹿島。
二人が2021年の衆議院議員総選挙で香川県を、2022年の参議院議員総選挙では
大阪府と京都府を訪ね、十数人の候補者に突撃取材を行い質問をぶつける。
2022年の取材時には、安倍晋三元首相の銃撃事件の報道が飛び込んでくる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
選挙の見方が変わる映画でした。(◎_◎;)
前半、既視感があると思ったら、
面白いタイトルの映画を観つけたので観に行きました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
YouTubeの番組「ヒルカラナンデス」で時事問題をテーマに掛け合いを繰り広げる、
ロンドン育ちのラッパー・ダースレイダーと時事芸人のプチ鹿島。
二人が2021年の衆議院議員総選挙で香川県を、2022年の参議院議員総選挙では
大阪府と京都府を訪ね、十数人の候補者に突撃取材を行い質問をぶつける。
2022年の取材時には、安倍晋三元首相の銃撃事件の報道が飛び込んでくる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
選挙の見方が変わる映画でした。(◎_◎;)
前半、既視感があると思ったら、
立憲民主党の小川さんが小選挙区での当選を目指す(一昨年)様子を
映し出したドキュメンタリー、と同じ時期の香川県で、
地元の四国新聞はじめ地元メディアを牛耳る一族の平井さん(初代デジタル大臣)、
一方、地盤、看板、カバン無し、パーマ屋の息子、小川さん、
そこに割って入るように立候補した町川さん(日本維新の会)、
今回観た映画のプロデューサーが「香川1区」監督の大島新さんとはいえ、
小川さんに変に偏ることなく、3者3様の選挙活動の様子を
時事芸人のプチ鹿島さんとラッパーのダースレーダーさんが追いかけます。
演出とか編集はあるとはいえ、比較的中立の立場から追いかけている2人、
特に面白かったのは、四国新聞(平井一族経営)が小川さんに取材せず
批判記事を書いたこと、それに対して2人が取材を申し込むと、
FAXで質問を送ってくださいという四国新聞の総務担当。
(イマドキFAXで質問するの?デジタル大臣のメディアなのにと苦笑)
プチ鹿島&ダースレーダーが期限として指定した(送って3日後)日時の
1分前に送り返してきた四国新聞の返事がこれまたひどくて、
(取材しないで記事を書いたのに取材方法は間違っていないと数行で開き直り)
その場面に、ミニシアター内、爆笑に包まれていました。
今の日本、大手メディア(新聞やテレビ)が忖度ばかりで偏向報道、
最近、私自身はテレビを殆ど見なくなったのですが
(ニュースは最低限ネットでテレ東Bizと日経新聞を観るくらい)
日頃から新聞を10数紙読むプチ鹿島さんが地方に行くと嬉々として
その土地の新聞を買って読むのですが、四国新聞の偏りぶりは凄くて、
平井さんの選挙のために四国新聞があるのかと思ってしまいました。
映し出したドキュメンタリー、と同じ時期の香川県で、
地元の四国新聞はじめ地元メディアを牛耳る一族の平井さん(初代デジタル大臣)、
一方、地盤、看板、カバン無し、パーマ屋の息子、小川さん、
そこに割って入るように立候補した町川さん(日本維新の会)、
今回観た映画のプロデューサーが「香川1区」監督の大島新さんとはいえ、
小川さんに変に偏ることなく、3者3様の選挙活動の様子を
時事芸人のプチ鹿島さんとラッパーのダースレーダーさんが追いかけます。
演出とか編集はあるとはいえ、比較的中立の立場から追いかけている2人、
特に面白かったのは、四国新聞(平井一族経営)が小川さんに取材せず
批判記事を書いたこと、それに対して2人が取材を申し込むと、
FAXで質問を送ってくださいという四国新聞の総務担当。
(イマドキFAXで質問するの?デジタル大臣のメディアなのにと苦笑)
プチ鹿島&ダースレーダーが期限として指定した(送って3日後)日時の
1分前に送り返してきた四国新聞の返事がこれまたひどくて、
(取材しないで記事を書いたのに取材方法は間違っていないと数行で開き直り)
その場面に、ミニシアター内、爆笑に包まれていました。
今の日本、大手メディア(新聞やテレビ)が忖度ばかりで偏向報道、
最近、私自身はテレビを殆ど見なくなったのですが
(ニュースは最低限ネットでテレ東Bizと日経新聞を観るくらい)
日頃から新聞を10数紙読むプチ鹿島さんが地方に行くと嬉々として
その土地の新聞を買って読むのですが、四国新聞の偏りぶりは凄くて、
平井さんの選挙のために四国新聞があるのかと思ってしまいました。
小川さんを追いかけたこの作品でも、政治家として選挙で当選したとしても、
与党で当選回数が多くないと意見もいえず、要職(大臣)にもつけない、
一票の重みがないがしろにされるような国会の構図が炙りだされるのですが
当選回数が多くて大臣になった人が適材適所ではない上に勉強不足で失言多発、
それで大臣がころころ変わるようなそんな日本ってなんだろうと思うわけで、
初代デジタル大臣の持つメディアが「取材はFAX」で、というのもずれていて、
蓮舫を「れんぽーさん」と呼んだ某大臣が改正サイバーセキュリティ基本法を
担当しながら「スマホは操作するがパソコンは触らない」みたいなことを言って
いたのをふと思い出しました。(千葉県の議員だと知ってショックでした(笑))
後半は、昨年夏の選挙、辻元さんも出てきて「うわー」と正直思ったのですが、
話すのは上手だし(でも好きになれないけれど)真面目な部分もあるのだろう、
自分が思っていなかった部分も描かれていたのはちょっと新鮮でした。
その取材途中で、安倍さんの事件があって、それまでお祭り気分で選挙活動を
取材していた2人も色々考える、という流れに変わっていくのですが、
(事故直後「言論弾圧は決してあってはならない」と言っていましたが、
実際はそのために犯人が事件を起こしたのではないのですよね)
久しぶりの菅直人さんも登場していましたが、「闘うリベラル」が暴走したのか、
日本維新の会に挑むため、大阪に足を運んで選挙活動をサポートする姿、
それが立憲民主党の上層部には困ったなあ、みたいに思われていたのか、
その後、2つの党が歩みより(共闘)みたいなニュースもあったので、
今の状況と昨年夏の様子を照らし合わせてみると面白いなとも思えました。
選挙というと、必ず投票には行くものの行かなければといった義務感で
自らすすんでという感じではなかったのですが、この作品を見ると、
もうちょっと真面目に自分の1票について考えて大切に投票しないと、
そんな気持ちになりました。
といっても、全編通して、クスっと笑えて時に爆笑できたりする、
「選挙」を通して今まで見えていなかった(見ようとしなかった)風景を
見せてもらった気持ちになれた「劇場版 センキョナンデス」でありました。
(お二人のYouTube)肩ひじ張らずに見られます(^-^;
与党で当選回数が多くないと意見もいえず、要職(大臣)にもつけない、
一票の重みがないがしろにされるような国会の構図が炙りだされるのですが
当選回数が多くて大臣になった人が適材適所ではない上に勉強不足で失言多発、
それで大臣がころころ変わるようなそんな日本ってなんだろうと思うわけで、
初代デジタル大臣の持つメディアが「取材はFAX」で、というのもずれていて、
蓮舫を「れんぽーさん」と呼んだ某大臣が改正サイバーセキュリティ基本法を
担当しながら「スマホは操作するがパソコンは触らない」みたいなことを言って
いたのをふと思い出しました。(千葉県の議員だと知ってショックでした(笑))
後半は、昨年夏の選挙、辻元さんも出てきて「うわー」と正直思ったのですが、
話すのは上手だし(でも好きになれないけれど)真面目な部分もあるのだろう、
自分が思っていなかった部分も描かれていたのはちょっと新鮮でした。
その取材途中で、安倍さんの事件があって、それまでお祭り気分で選挙活動を
取材していた2人も色々考える、という流れに変わっていくのですが、
(事故直後「言論弾圧は決してあってはならない」と言っていましたが、
実際はそのために犯人が事件を起こしたのではないのですよね)
久しぶりの菅直人さんも登場していましたが、「闘うリベラル」が暴走したのか、
日本維新の会に挑むため、大阪に足を運んで選挙活動をサポートする姿、
それが立憲民主党の上層部には困ったなあ、みたいに思われていたのか、
その後、2つの党が歩みより(共闘)みたいなニュースもあったので、
今の状況と昨年夏の様子を照らし合わせてみると面白いなとも思えました。
選挙というと、必ず投票には行くものの行かなければといった義務感で
自らすすんでという感じではなかったのですが、この作品を見ると、
もうちょっと真面目に自分の1票について考えて大切に投票しないと、
そんな気持ちになりました。
といっても、全編通して、クスっと笑えて時に爆笑できたりする、
「選挙」を通して今まで見えていなかった(見ようとしなかった)風景を
見せてもらった気持ちになれた「劇場版 センキョナンデス」でありました。
(お二人のYouTube)肩ひじ張らずに見られます(^-^;
映画「すべてうまくいきますように」を観る [映画(さ行)]
ソフィー・マルソー主演の映画、映画館で観ることができました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
人生を謳歌(おうか)していた85歳のアンドレ(アンドレ・デュソリエ)は
脳卒中で倒れて体が不自由になり、娘のエマニュエル(ソフィー・マルソー)に
人生を終わらせる手助けをしてほしいと頼む。
戸惑う彼女は父の考えが変わることを期待しつつも、合法的な安楽死を支援する
スイスの協会と連絡を取り合う。
一方、リハビリによって順調に回復するアンドレは積極的に日々を楽しみ、
生きる希望を取り戻したかのようだった。
しかし、彼は自ら定めた最期の日を娘たちに告げ、娘たちは葛藤しながらも
父の決断を尊重しようとする。
あらすじはYahoo!映画さんより。
人生を謳歌(おうか)していた85歳のアンドレ(アンドレ・デュソリエ)は
脳卒中で倒れて体が不自由になり、娘のエマニュエル(ソフィー・マルソー)に
人生を終わらせる手助けをしてほしいと頼む。
戸惑う彼女は父の考えが変わることを期待しつつも、合法的な安楽死を支援する
スイスの協会と連絡を取り合う。
一方、リハビリによって順調に回復するアンドレは積極的に日々を楽しみ、
生きる希望を取り戻したかのようだった。
しかし、彼は自ら定めた最期の日を娘たちに告げ、娘たちは葛藤しながらも
父の決断を尊重しようとする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ソフィー・マルソーが美しく年を重ねている姿に見惚れてしまいました。
1、2と映画館で観た世代です。(パンフレットも持ってます(笑))
と、美しい中年女性になった(あちこち疲れる世代を好演しつつも美しい)姿を
羨望の眼差しで観ていたのは本筋の感想ではないのですが、
自分の人生は自分で決める、出来そうで出来ないような、でも自分で決められればと、美しい中年女性になった(あちこち疲れる世代を好演しつつも美しい)姿を
羨望の眼差しで観ていたのは本筋の感想ではないのですが、
そこに後悔はないのかな、という気持で観終わりました。
原題は”Everything went fine”、と過去形の文章なので、
原題を先に知っていると先が見えてしまいますね。(^-^;
尊厳死がテーマになっている作品ですが、
世界一キライなあなたに [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2018/01/17
- メディア: Blu-ray
不慮の事故で半身不随になってしまった富豪が尊厳死を選ぶ、という映画と
どこか重なってしまったのですが、今作では脳卒中で思うように動けない自分の人生を
終わらせたいと願う実業家のアンドレの様子が丁寧に描かれていたと思います。
自分の体が思うように動かないことによる自暴自棄、私自身も昨年の骨折で
(いずれこの件については備忘録として記事を書こうと思っています)
思うように動けないことへのイライラがありました。
(当然ですが歩いたりは出来たので、今作ほど辛い状況ではありませんでしたが)
アンドレの人生を終わらせたいという言葉に娘のエマニュエル(ソフィー・マルソー)が
葛藤しながらも願いを叶えてあげよう(翻意する可能性にも期待しながら)と
そのために必要なことはなにか、調べて行動する姿を見ていると、老いた親を持つ自分も
どこか姿を重ねてみていました。
実業家で裕福なアンドレ、長らく別居中の妻(シャーロット・ランプリング!)、
妻の親にゲイと昔罵られたことをずっと恨んでいるのですが、
付き合っていた男性(ジェラール)がまたクズ(DVでアンドレのお金目当てみたいな)で
エマニュエルも遠ざけておきたかったものの父が最期を迎える前にと対面の機会を作る、
自分の気持ちより父の気持ちを慮る姿には自分が母のやりたいことを葛藤しながらでも
叶えてあげられるだろうかという気持ちになりました。
スイスに移動して安楽死の手続きを行う日を決めた後、色々な人に話してしまったが故に
話を聞いた誰か(父の交際相手のジェラールではないかと暗示されますが真相不明)が通報、
実行寸前で警察に呼ばれるエマニュエルと妹パスカル、弁護士に相談するものの
(本人の安楽死の意思表示の動画も撮って公証人に提出していたからなのかもしれませんが)
正直に話すように言われて計画について一通り説明したら帰ってよいと言われ、
その後、アンドレをスイスに向かう車に乗せて見送る、そんなにスムーズにいくわけも
ないと思いながら見ていましたが、エマニュエルの準備に漏れがなかったお陰で警察も
違法だと手出しできなかったのかな、と推測しました。
スイスの尊厳死協会の担当女性(演じていたのはハンナ・シグラ)が、
定年までは司法官として働いていたこと、退職後は友人の活動(尊厳死協会)を手伝って
いることをエマニュエルに説明した後、スイスまで行って計画中止をした人もいる、という
事例を聞くのですが、ここでエマニュエルがこの女性や団体の支援活動について理解できた
ような(信頼を持てるような)表情になったように観えました。
フランソワ・オゾン監督作品でこれまで観たいくつかの作品は、
自分にしっくりくるようなこないような、という感じの作品が多かったのですが、
今作は悲壮感漂うつくりにはなっておらず、どこかクスっとしてしまう場面もあって
内容が内容なのですが、陰鬱な気持ちになることなく観ることができました。
尊厳死を希望してスイスまでいって実行できるのはそれなりに裕福でないと難しそうで、
一般庶民がそう思っても簡単にできる話ではないとは思いますが、
1人の人間としての尊厳をもって死を迎えられるのは幸せなことなのかもしれない、
そう思いながら自分もいつか迎えるときどうしたいのか考えた方がいいのだろうな、
と思った「すべてうまくいきますように」でありました。
どこか重なってしまったのですが、今作では脳卒中で思うように動けない自分の人生を
終わらせたいと願う実業家のアンドレの様子が丁寧に描かれていたと思います。
自分の体が思うように動かないことによる自暴自棄、私自身も昨年の骨折で
(いずれこの件については備忘録として記事を書こうと思っています)
思うように動けないことへのイライラがありました。
(当然ですが歩いたりは出来たので、今作ほど辛い状況ではありませんでしたが)
アンドレの人生を終わらせたいという言葉に娘のエマニュエル(ソフィー・マルソー)が
葛藤しながらも願いを叶えてあげよう(翻意する可能性にも期待しながら)と
そのために必要なことはなにか、調べて行動する姿を見ていると、老いた親を持つ自分も
どこか姿を重ねてみていました。
実業家で裕福なアンドレ、長らく別居中の妻(シャーロット・ランプリング!)、
妻の親にゲイと昔罵られたことをずっと恨んでいるのですが、
付き合っていた男性(ジェラール)がまたクズ(DVでアンドレのお金目当てみたいな)で
エマニュエルも遠ざけておきたかったものの父が最期を迎える前にと対面の機会を作る、
自分の気持ちより父の気持ちを慮る姿には自分が母のやりたいことを葛藤しながらでも
叶えてあげられるだろうかという気持ちになりました。
スイスに移動して安楽死の手続きを行う日を決めた後、色々な人に話してしまったが故に
話を聞いた誰か(父の交際相手のジェラールではないかと暗示されますが真相不明)が通報、
実行寸前で警察に呼ばれるエマニュエルと妹パスカル、弁護士に相談するものの
(本人の安楽死の意思表示の動画も撮って公証人に提出していたからなのかもしれませんが)
正直に話すように言われて計画について一通り説明したら帰ってよいと言われ、
その後、アンドレをスイスに向かう車に乗せて見送る、そんなにスムーズにいくわけも
ないと思いながら見ていましたが、エマニュエルの準備に漏れがなかったお陰で警察も
違法だと手出しできなかったのかな、と推測しました。
スイスの尊厳死協会の担当女性(演じていたのはハンナ・シグラ)が、
定年までは司法官として働いていたこと、退職後は友人の活動(尊厳死協会)を手伝って
いることをエマニュエルに説明した後、スイスまで行って計画中止をした人もいる、という
事例を聞くのですが、ここでエマニュエルがこの女性や団体の支援活動について理解できた
ような(信頼を持てるような)表情になったように観えました。
フランソワ・オゾン監督作品でこれまで観たいくつかの作品は、
自分にしっくりくるようなこないような、という感じの作品が多かったのですが、
今作は悲壮感漂うつくりにはなっておらず、どこかクスっとしてしまう場面もあって
内容が内容なのですが、陰鬱な気持ちになることなく観ることができました。
尊厳死を希望してスイスまでいって実行できるのはそれなりに裕福でないと難しそうで、
一般庶民がそう思っても簡単にできる話ではないとは思いますが、
1人の人間としての尊厳をもって死を迎えられるのは幸せなことなのかもしれない、
そう思いながら自分もいつか迎えるときどうしたいのか考えた方がいいのだろうな、
と思った「すべてうまくいきますように」でありました。
Amazon Prime「サウンド・オブ・007」を観る [映画(さ行)]
アマゾンプライムで観つけたドキュメンタリーです。
内容はAmazon Primeさんより。
マット・ホワイトクロス製作の新ドキュメンタリー。
象徴的なテーマソングの1962年製作「007/ドクター・ノオ」の誕生から、
ビリー・アイリッシュがアカデミー賞(R)を受賞した2021製作、
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」まで、ボンド音楽の歴史を紐解く。
マット・ホワイトクロス製作の新ドキュメンタリー。
象徴的なテーマソングの1962年製作「007/ドクター・ノオ」の誕生から、
ビリー・アイリッシュがアカデミー賞(R)を受賞した2021製作、
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」まで、ボンド音楽の歴史を紐解く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1作目から改めて観たくなりました。(^O^)/
007シリーズの音楽(ここまで長くシリーズが続いている映画も他にありませんが)、
テーマ曲のフレーズがバックに聞こえる主題歌(初期の作品はそうでないのもありますが)、
映画の中で特にジェームズ・ボンドの内面を表すのにアレンジされて流れるテーマ曲、
私自身、テーマ曲がすっかり刷り込まれている独特の世界だと思っていますが、
携わった方々によるインタビューで説明してもらうと合点することが多く、
今回見たことを映画で見て作品を観ながら確認してみたい気持ちになりました。
1作目は主題歌がなかった、というか成功するかもまだ未知の007作品1作目、
ミュージカル音楽を制作するモンティ・ノーマンがシタールで演奏していた
"House of Biswas”をエレキギターで奏で、更に力強さが足りないという指摘に
新たに参加したジョン・バリーがアレンジしてあのテーマ曲が誕生したことも
今回初めて知りました。
(時代と共にテーマ曲のアレンジも進化しているんですね)
ミュージカル音楽を制作するモンティ・ノーマンがシタールで演奏していた
"House of Biswas”をエレキギターで奏で、更に力強さが足りないという指摘に
新たに参加したジョン・バリーがアレンジしてあのテーマ曲が誕生したことも
今回初めて知りました。
(時代と共にテーマ曲のアレンジも進化しているんですね)
2作目からは主題歌も登場(トム・ジョーンズの熱唱)しますが、
主題歌に盛り込む要素がたくさんあり(殺人、セッ〇ス、キス、などなど)、
禁断の魅惑、そして切ない気持ちになる、謎と陰謀渦巻く世界に導く役割の主題歌、
その後、シャーリー・バッシーによる「ゴールド・フィンガー」から
最新作のビリー・アイリッシュによる「ノー・タイム・トゥ・ダイ」まで、
時代の流れとともに変わっていくのを興味深く観られました。
映画の中で主題歌のメロディがアレンジされて流れるのが007シリーズらしく、
特に、最新作ではアレンジせずにビリー・アイリッシュの歌声が流れますが、
それがもう(後半)泣きのツボにはまったことを思い出しました。(:_;)
主題歌も熱唱からポール・マッカートニーやデュラン・デュランなどの
(インタビューに登場するジョン・テイラーのおでこ皺に時の流れを感じました)
ミュージシャンが自分で作って自分で歌うというスタイルに変わっていき、
007シリーズ50周年の作品、
「スカイフォール」では、シャーリー・バッシーのファンでもあるアデルが、
脚本をお風呂でお湯が冷えるまで読み込み作った作品が一切の手直しが要らない
完璧な作品であったと音楽プロデューサーのハンス・ジマーから語られる、
ああ、そのくらいアデルの思いが入った歌なんだなあと熱い気持ちになりました。
一方で、
主題歌に盛り込む要素がたくさんあり(殺人、セッ〇ス、キス、などなど)、
禁断の魅惑、そして切ない気持ちになる、謎と陰謀渦巻く世界に導く役割の主題歌、
その後、シャーリー・バッシーによる「ゴールド・フィンガー」から
最新作のビリー・アイリッシュによる「ノー・タイム・トゥ・ダイ」まで、
時代の流れとともに変わっていくのを興味深く観られました。
映画の中で主題歌のメロディがアレンジされて流れるのが007シリーズらしく、
特に、最新作ではアレンジせずにビリー・アイリッシュの歌声が流れますが、
それがもう(後半)泣きのツボにはまったことを思い出しました。(:_;)
主題歌も熱唱からポール・マッカートニーやデュラン・デュランなどの
(インタビューに登場するジョン・テイラーのおでこ皺に時の流れを感じました)
ミュージシャンが自分で作って自分で歌うというスタイルに変わっていき、
007シリーズ50周年の作品、
「スカイフォール」では、シャーリー・バッシーのファンでもあるアデルが、
脚本をお風呂でお湯が冷えるまで読み込み作った作品が一切の手直しが要らない
完璧な作品であったと音楽プロデューサーのハンス・ジマーから語られる、
ああ、そのくらいアデルの思いが入った歌なんだなあと熱い気持ちになりました。
一方で、
U2のボノとエッジがつくった主題歌ですが、雑につくられたデモテープが
ティナ・ターナーの手元に届き、彼女が一体どう歌えばよいのか困惑した、
というエピソードに、実際のデモテープが流れると、ああこれじゃあ確かに(笑)、
と思いつつ、スタジオでティナとボノ、エッジがあの主題歌まで仕上げていった、
さすがプロ、という気持にもなりました。
また、レディオヘッドの曲(Man of War)が未公開曲でなかったために
作り直している間に、サム・スミスの曲が選ばれてしまった「Spectre」、
プロデューサーのバーバラ・ブロッコリが主題歌を依頼したエイミー・ワインハウス、
薬とアルコール漬けでとても歌を作れる精神状態ではなく、結果的には
ジャック・ホワイトと、アリシア・キースによる「Another Way to Die」が
採用された話、ブロンディ、エイスオブベイスなども主題歌を歌う候補だったなど、
個人的にはエイミー・ハインハウスの主題歌、聴いて観たかったなあ。。。。
ティナ・ターナーの手元に届き、彼女が一体どう歌えばよいのか困惑した、
というエピソードに、実際のデモテープが流れると、ああこれじゃあ確かに(笑)、
と思いつつ、スタジオでティナとボノ、エッジがあの主題歌まで仕上げていった、
さすがプロ、という気持にもなりました。
また、レディオヘッドの曲(Man of War)が未公開曲でなかったために
作り直している間に、サム・スミスの曲が選ばれてしまった「Spectre」、
プロデューサーのバーバラ・ブロッコリが主題歌を依頼したエイミー・ワインハウス、
薬とアルコール漬けでとても歌を作れる精神状態ではなく、結果的には
ジャック・ホワイトと、アリシア・キースによる「Another Way to Die」が
採用された話、ブロンディ、エイスオブベイスなども主題歌を歌う候補だったなど、
個人的にはエイミー・ハインハウスの主題歌、聴いて観たかったなあ。。。。
観た当時、個人的には響かなかったこの作品、
主題歌を歌うルイ・アームストロングのエピソード(闘病中に録音)や
ボンドがマドレーヌとドライブしている場面で、ボンドが「時間はたっぷりある」と
いうのですが、女王陛下の007での場面を最新作でも演出し、そこに流れていたのが
ルイ・アームストロングの主題歌(のメロディ)、こんな演出ができるのも長らく続く
007シリーズならではだと思いますが、音楽を分解して蓄積を足して組みなおす、
とハンス・ジマーが語るのを聞いて、他のシリーズでは不可能なことであり、
長年の蓄積があってこそなのだと思いました。
と主題歌について楽しく観ていたのですが、一方で失敗作として取り上げられたのが この2作品。私は別にそう思っていないのですが、どうしても他と比較されますし、
シャーリー・バッシーはこの歌はもう歌いたくないと言っているくらいなので、
製作側としては不満足、なのでしょうね。
(マドンナとかアハの主題歌は映画の中で取り上げられることもなく残念)
米ソ冷戦の頃から50年以上経って想定する敵国も変わり、ピアース・ブロスナンが
ボンドを演じていたころの敵はメディア王だったりと世の中が大きく変化する中で
それでもシリーズを制作し続けられるのは物語の設定だけでなく音楽によるところも
大きいのだと思うと、やっぱりドクター・ノオから見直して音楽も楽しみたいと
思った「サウンド・オブ・007」でありました。
主題歌を歌うルイ・アームストロングのエピソード(闘病中に録音)や
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ ブルーレイ+DVD (ボーナスブルーレイ付) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2022/03/02
- メディア: Blu-ray
いうのですが、女王陛下の007での場面を最新作でも演出し、そこに流れていたのが
ルイ・アームストロングの主題歌(のメロディ)、こんな演出ができるのも長らく続く
007シリーズならではだと思いますが、音楽を分解して蓄積を足して組みなおす、
とハンス・ジマーが語るのを聞いて、他のシリーズでは不可能なことであり、
長年の蓄積があってこそなのだと思いました。
と主題歌について楽しく観ていたのですが、一方で失敗作として取り上げられたのが この2作品。私は別にそう思っていないのですが、どうしても他と比較されますし、
シャーリー・バッシーはこの歌はもう歌いたくないと言っているくらいなので、
製作側としては不満足、なのでしょうね。
(マドンナとかアハの主題歌は映画の中で取り上げられることもなく残念)
米ソ冷戦の頃から50年以上経って想定する敵国も変わり、ピアース・ブロスナンが
ボンドを演じていたころの敵はメディア王だったりと世の中が大きく変化する中で
それでもシリーズを制作し続けられるのは物語の設定だけでなく音楽によるところも
大きいのだと思うと、やっぱりドクター・ノオから見直して音楽も楽しみたいと
思った「サウンド・オブ・007」でありました。