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和歌山旅行記2021~アドベンチャーワールド編①~ [日本の旅(関西&東海)]

南紀白浜空港到着時の外気温が3℃と予想外の寒さ、
それから1時間くらいしか経っていないのでおそらく一桁台℃、と思われる
アドベンチャーワールドに到着し、ネットで事前購入したチケットのQRコードを
入口でかざして無事園内に入れました。
IMG_1513.JPG入口付近は某夢の国と同じく屋根付きアーケード 
IMG_1515.JPGアーケード内の噴水で泳ぐ[ペンギン]さんたち(本物)
この先にパンダの置き物などと一緒に写真が撮れるコーナーがありますが、
過去一度だけお一人様で写真を撮ってもらったものの恥ずかしさしかなかった、ので
行列を横目に見ながらアーケードの外へ。
IMG_1516.JPGIMG_1517.JPGIMG_1518.JPG象馬駱駝 
IMG_1519.JPGIMG_1520.JPGIMG_1525.JPG鷲仔馬一本足打法 
IMG_1522.JPG風太くん レッサーパンダ
園内は修学旅行生(中学生ぽい)もたくさんいるので賑やかです。
IMG_1526.JPGこのあとはパンダラブへ!
と向かったら、開園直後だったのもあってかなりの人、人、人。
まずは屋外から、と思って向かうと、
IMG_1528.JPG桃浜♪
桜浜とは双子姉妹のパンダですが、美味しそうに竹をムシャッてました。 IMG_1533.JPGパンダラブには3頭
訪問時は、2014年生れの桜浜・桃浜の他に、2018年生れの彩浜でしたが、その後、
彩浜と2016年生の結浜(訪問時はブリーディングセンター)が入替えられました。
この引っ越しについて、ファンの方々がSNSなどで推測されているのを見ると、
パンダラブにいる3頭は近々中国に引っ越すのではないか、ということのようです。
実際本当にそうなるのかはわかりませんが、過去もこういうお引越しの後に
中国に旅だっていった浜ファミリーのパンダたちが多いそうですので、
発情期もある彼女たちが繁殖のために中国に引っ越すのも残念ですが仕方ないのかな。
と、屋外で久しぶりに桃浜に会えて一安心した後は、屋内の建物に進みます。
時節柄、一方向でしか進めないのでかなり長い行列でしたが、並んでみたら前にいたのが
バスの中で見かけた若いカップル(彼氏が鼻マスク)で、鼻出しっぱなし状態の彼氏に
彼女さんが楽しそうに話しかけている様子が視界に入りました。
マスクがずり落ちやすい顔つきなのだと思いますが、鼻マスクを見るたびに
鼻の穴に細かい物質が入りまくりだよ、とマスクを引き上げたくなる自分がおりました。
と、暫く並んで入口で手指消毒したあと、やっと中に入れたら、
IMG_1534.JPG目の前に桜浜
IMG_1535.JPG元気そうで何より
YouTubeでアドベンチャーワールドのパンダを紹介している人が多いので
行けない間は動画を見て彼らの様子を拝見させていただいているのですが
桜浜が発情期になると結構荒れた感じになっているのが心配だったので、
今回あった時は静かにもぐもぐしている姿で安堵しました。  
IMG_1540.JPG彩浜
ちょうど竹(というか笹)を食べ終わって、飼育員さんにりんごを投げてもらって
少し活発に動きながらりんごをむしゃむしゃ食べていました。
ひとまず、パンダラブで桜浜、桃浜、彩浜の姿を見た後は、園内奥の方にある
ブリーディングセンターへ移動します。

IMG_1543.JPGポップコーン
食べてみたい気もするのですが一人で食べきれないだろうし、
食べきるとお酒飲めなくなりそうで(満腹過ぎで)買ったことがありません。
まあ、パンダの容器を首からぶら下げてぽりぽり食べている五十路のおばさん、
ドン引きされそうですが。(笑) 
IMG_1544.JPGクリスマスツリーにもパンダ
クリスマスだから特に何か思い入れがあるわけでもない割に、
クリスマスツリーを見て心躍りながらブリーディングセンターに到着すると、 
IMG_1548.JPG一方通行になっていました
開園直後は人が押し寄せる&楓浜公開&コロナ禍での措置のようですが、
1時間くらい経つと人もまばらになるので解除されていました。 
IMG_1549.JPG入口のパンダさんに挨拶して 
IMG_1550.JPG最初のエリアは空
(赤ちゃんの楓浜とお母さんの良浜は屋外にいます) 
IMG_1551.JPG次のエリアを見ると!!! 
IMG_1552.JPG永明[ハート]
2019年、2020年の訪問時は会うことが出来なかったお父さんパンダの永明、
(体調管理という理由だったのであまり体調よくなかったのかと思っていました)
今回も会えないかと思っていたら、会うことができました!
暫く見ない内に永明も30歳、人間の歳だと90歳、おじいちゃんで、
痩せてちょっとヨボヨボしている感じ、さらに以前(グルメで大食漢)と比べると
食べる量も少ない感じでちょっと笹を食べたら終了、という感じ。
IMG_1553.JPGでも意外と活発に動いています 
IMG_1554.JPG会えて感激(^-^) 
IMG_1557.JPGIMG_1558.JPG 
IMG_1561.JPGIMG_1564.JPG 
IMG_1565.JPG良く動いていました。
私と同じように永明ファンと思しき若いカップルも永明の動きをずっと見ていて
「食べる量減ったけど元気そうでよかったね」と話していて、それを聞いて
私もなんだかジワリ。(:_;)
人間の年齢で言えば80代半ばで子供を作るお元気ぶり、
良浜が子育てを終えて子供が自立するとその後子供が生まれる周期(2年毎)が
出来ているような印象でしたが、90歳かあ、どうなんだろう、ゆっくり過ごして
ほしいけれど頑張ってほしい、永明の動き回る姿を見ながら矛盾した気持ちで
葛藤してしまう私でございました。
IMG_1567.JPG安堵して外に出ると遠くに見えるゆいぴー(結浜)
てっきり手前の鉄板の上で寝ているかと思っていたのですが、
IMG_5835.JPG初めて会った時のゆいぴー(2016年)
IMG_1735.JPG大きくなったゆいぴー(2020年)
IMG_1571.JPG今回のゆいぴー
モリモリ笹を食べる姿に親戚のおばさんの気持ちでなんだか嬉しくなりました。
続いて隣のエリアに行くと、 
IMG_1572.JPGIMG_1579.JPGはじめまして♪
動画で見る楓浜、よく食べよく寝てよく遊び、お転婆なのですが、
食事したばかりでお腹いっぱいなんでしょうね、爆睡していました。 
IMG_1578.JPGらうちゃん(良浜)はモリモリ食事中 
良浜も人間の年齢では還暦越えですが、子育てする姿は良きお母さん、
お転婆な楓浜と一緒に滑り台を楽しむ姿も動画で観たことがありますが、
こういう元気なお母さんに育てられると子供たちも元気にのびのび、なんでしょうね。

と、永明に会えたヨロコビでテンション上がりまくりですが、
他のエリアも見ようと思います。(^-^)


(つづく)

 


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和歌山旅行記2021~出発編②~ [日本の旅(関西&東海)]

思いのほか長々書いてしまった出発編ですが、今回ちゃんと南紀白浜に到着します。

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3席並びの窓側(富士山が見える右側)に着席すると、通路側に巨大なおじさんが着席、
真ん中、誰も来ないといいんだけどな、と祈っていると、ドアが閉まる直前くらいに
若いお姉さんがやってきて着席。(がっかり)
麻?みたいなゴワゴワした素材の大きなバッグを手に持った状態で座ったときに、
思いきり私の頭にバッグがぶつかりましたが気づかなかったらしく無視。
おまけに、座った状態でダウンのコートを脱いだりして両脇のおじさんとおばさんに
ぶつかっても迷惑をかけていると思わないのか謝らない人でした。
IMG_1463.JPG隣に駐機するスカイマーク
満席だとこういうお姉さんと隣り合う不運もあるんだな、と心の中で思いながら
オーディオプログラムをチェックすると、  

IMG_1466.JPGU字工事 いいなあ
と思ったのですが国際線機材と思わずイヤホンをもらわなかったので
オーディオを聞く事ができず、おまけに国内線機材なら利用できる機内Wi-Fiも
使えないので今回は機内のお楽しみも半減。(:_;)

隣のお姉さんといえば、カバンが大きすぎて前の座席の下に入れられず、
足元に置きっぱなしでしたが、非常口ではないせいかCAさんも注意せず、
更に、大きな人たちに挟まれて窮屈だからなのか、肘がぶつかるのが嫌なのか
(お姉さんが両脇の肘掛けに堂々と肘を載せていたのもありますが)
離陸前から座席を軽く倒してそのままアナウンスを聞いても戻すことなく、
CAさんも気づかなかったのか注意することもなく、そのままの状態で滑走路に
向かいました。座席をもとの位置に戻すのも安全上に必要なことなので、
CAさんには注意してほしかったのですが、満席で忙しくて気づかなかったのか、残念。。
と、離陸前からなんだかなあ、な感じでテンション下がったのですが、 
IMG_1468.JPG富士山を見て盛り返します 
IMG_1469.JPG離陸後に見える海  
綺麗だなあ、と思っていたら、離陸直後、今度は前の座席についているテーブルを倒して
コンビニおむすびをとりだし海苔を巻いて食べ始めるお姉さん。(◎_◎;)
滅多に飛行機に乗らない人なのかもしれませんが、水平飛行になってシートベルトサインが
消える前(離陸直後)から座席倒してテーブル広げてなんなのーって思ったのですが
(反対隣のおじさんんもガン見してた)、
単なる隣に乗り合わせた客(私)が注意するのもな、と思って放置しました。
水平飛行になってからCAさんが国際線機材でWi-Fiが使えないお詫びを伝えた後、
代わりに機内販売をお楽しみくださいって言っていて苦笑してしまったのですが、
一生懸命機内販売する前に安全確認に努めてください、と思いました。
IMG_1477.JPGモヤモヤしているうちに見えてきました 
前列の窓側に座るおじさんも窓側に乗り出して富士山見てる姿が私と同じ。(笑) 
IMG_1482.JPGお天気よくてラッキー 
IMG_1486.JPG 
IMG_1489.JPGありがとうございました
このあたりで機長様からアナウンス。
気流の悪いところを通るので揺れること、強風で10分遅れること、
特に空港近くで揺れることなどを説明していました。
そんなアナウンスを聞きながら(富士山も見終わったし)気になるのは隣のお姉さん。
ものすごく痩せているのに肘掛を超えてくるのはなぜだろう、肘掛って隣の人との
区切りみたいなものであなただけのものではないんですよ、と言いたくなりましたが、
今度はドリンクサービスのカートがきたところでいきなり立ち上がり、
カートを移動させてもらって己は洗手間に行く無秩序で身勝手な行動を見て、
こういう人は反面教師にしないと、と思いました。
(CAさん、後方の洗手間にお姉さんが行けるように重いカートを動かさないといけないし)
IMG_1490.JPGCAさん、コーヒー淹れてくれてありがとう
熱々コーヒーを飲もうとしていたら、もう少しで降下するのでドリンクサービスを終了し
CAさんも着席するとアナウンスがあってごみ回収のないまま飛行機は降下していきました。
隣のお姉さんは洗手間から戻ってきたら、背もたれを倒したまま爆睡していました。
あと10分くらいで着陸、というところで激揺れして近くにいた赤ちゃんが大泣きしても
爆睡している姿を見て、帰りは普通の人が隣だといいなと心の中で願いました。 
IMG_1494.JPG紀伊半島 
山々を見ると遠くにやってきたと感じる千葉県民です。
飛行機は定刻の5分遅れで南紀白浜空港に到着、5分遅れでもお詫びのアナウンスが
あるのが日系ぽいなと思っていると、外気温が3℃と聞いてそれだけで震えました。
降機は3段階(クラスJ、22列目まで、23列目以降)、
私は後方に座ったので最後に降りるグループでしたが、急ぐ旅でもなし、窓の外を見ながら
待っていると、隣のお姉さん、座席を倒して寝ていました。
国際線の長距離路線じゃなくてよかった、としみじみ思った私です。 
IMG_1499.JPG羽の下から給油する風景を眺めて 
ゲートに到着して10分くらいで降機しました。
爆睡していたはずのお姉さんもいきなり起きて、我先にみたいな感じで慌てて降りていく
のを見た後、私はのんびり降機しました。
9時過ぎについてバスに乗ってもアドベンチャーワールドは開園前、
開園まで外で待って凍えそうになったことがあるので、開園直後に到着するバスまで
空港内でのんびり過ごします。
IMG_1503.JPG1階にお土産販売コーナーが移動していました
2020年に来た時はここにピアノが置いてあったのですが、空港端っこに移動。
2階にあった売店のスペース、なにか他のことに使うのかもしれませんね。IMG_1504.JPGパタパタは健在
まだまだ時間があるので2階に行ってみると、
IMG_1505.JPGなにやら新しいスペースが出来ていました
国際線チャーター機用につくられているようでしたが
(現状だと午前中にJLが羽田往復する対応で、国際線の午前中に到着しても
 対応できなかったのをできるように、というのが目的みたい)
当初の予定(2021年中にオープン)が延びているようで、記事を書いている頃
南紀白浜空港のホームページを見てもまだ運用されていませんでした。
インバウンドに期待していろいろ対策したのが長引くコロナ禍で思ったとおりに
実行できていないのをあちこちでみかけますが早く運用されるようにと願っています。
IMG_1506.JPG2階レストランのメニュー 
最初に来た頃はもっと種類がありましたが、利用客減少でセルフのカフェに変身し、
今回見たときはそこからもうちょっとメニューが増えていました。
(めはり寿司やしらす丼があるのも和歌山らしいですね)
と、ぶらぶらしていたらバスの時間が近づいてきたので1階から外へ。 
IMG_1509.JPGあれ、バス停がない! 
向こうに見えるのは国際線用の新しい施設ですが、運用前ながら、
IMG_1510.JPGバス停、かなり移動していました
バス待ちしている人は20人以上、全員アドベンチャーワールド行だと思いますが、
強風吹きすさぶ寒い中、震えながら待ってバスに乗車、座れなかったのでつり革もって
立って乗っていましたが、視界に入るカップルの彼氏が鼻マスク、一旦気になるとずっと
気になるものでマスクを鼻の上にあげたくなる自分がおりました。
と、アドベンチャーワールドに到着する頃、彼女が「鼻マスクはダメ~」と注意して、
彼氏が直していました。彼女さん、注意してくれてありがとう。
IMG_1511.JPGなんて言ってたら到着
浜ファミリーにもうすぐ会えます! (^O^)/

(つづく)


タグ:JL 珍事
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和歌山旅行記2021~出発編①~ [日本の旅(関西&東海)]

相変わらずの後手後手ぶりですが、
昨年12月、年に一度のパンダ詣でで、和歌山を旅しました。

(これまでの和歌山旅行記はこちらからどうぞ)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/search/?keyword=%E5%92%8C%E6%AD%8C%E5%B1%B1%E6%97%85%E8%A1%8C%E8%A8%98


和歌山といっても白浜町と和歌山市のみ、
アドベンチャーワールドに行ったら和歌山市内で呑んで帰る、とパターンが決まって
いるので面白みに欠けるかもしれませんが、己の備忘録なので暫く旅記事として
アップします。(2週間くらいで書き終えられると思いたいです)

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国内線でも早く空港に行かないと落ち着かない性格なので、
通常でも1時間以上は早く羽田空港に着くようにしているのですが、
最近、松戸から羽田空港まで直行する高速バスが運行されるようになったので
更に早く、朝5時過ぎの早朝便で羽田空港に行きました。
(亀有から葛西、一之江経由で行くのと比べて格段に早いです)
IMG_1444.JPGというわけで5:50には羽田空港1タミに到着。(笑)
フライトは7:40発なのでまるで国際線並みに早く空港に着きました。
最初にクラスJにアップグレードしようと自動チェックイン機に行くと、
まさかのキャンセル待ち。(◎_◎;)
これまで同じ時期に同じ時間帯のフライトで南紀白浜に行っていますが、
キャンセル待ちだったのは今回が初めてです。
空前のパンダブーム?なにか大きなイベントでも?いやいや、こういう時期に
大きなイベントやらないでしょう、思いつくのは、アドベンチャーランドで
2020年に生まれた赤ちゃんパンダの楓浜(ふうひん)とお母さんの良浜(らうひん)が
2021年10月21日から屋外運動場で公開されるようになって、それが観たくて、
(それまでは抽選で当たった人しか屋内で観られなかった)
白浜に大勢の人が押し寄せるのか、謎です。

と、キャンセル待ちでがっかりした後は、空弁工房に行きましたが、
営業が6時30分~、しかも手作りおむすびコーナーが消滅していて(´Д`)
ああ、もうあのわさびちりめんが食べられないと悲しい気持ちになりました。
IMG_4598.JPGかつて食べたわさびちりめん(:_;)
(ビールによく合うおむすびでした)
以前一度だけ食べたことのあるクード(カレーうどん)も10時開店と営業時間短縮で、
保安検査を通ってから朝ごはんを買って食べることにしました。
南ウィングは沖縄に行く人が多いせいか保安検査も大行列でしたが、
北ウィングはガラガラ、と書いておきながら、
IMG_1446.JPGJGCの保安検査に行ってしまいました。
足首丈のブーツを履いていたので脱がねばならず、
浮腫んでなかなか脱げずに慌てながら、お咎めなしで無事通過し、
IMG_1447.JPG大量に積まれるやまやのお弁当(下段)
IMG_1448.JPGヨネスケは相変わらずの勢力(下段)
IMG_1450.JPGはい、いただきます♪
やまやのお弁当、唐揚げや玉子焼き、明太子も美味しいのですが、
あごだしの入ったご飯のおむすびが本当に美味しいです。
(これが温かければ尚良しなのですが)
昨年秋の京都旅行の時(早朝の伊丹便)はビールサーバーがお昼からで
朝には呑めなかったので、早朝からのビールサーバー復活、JALに感謝です。
IMG_1451.JPG朝の6時20分ごろのラウンジ 空いてます
IMG_1452.JPG外はまだ真っ暗 
IMG_1454.JPG少しずつ明るくなってきて
IMG_1456.JPG遠くに富士山が見えてきて 
IMG_1457.JPG7時頃、外も明るくなってくると
ラウンジも結構人が増えて賑やかになりました。
普通は私もこのくらいに空港に着けばよいということですね。(笑)
IMG_1458.JPG7時10分ごろ
ラウンジも賑やかになってきたので人の話し声は仕方ないのですが、
(といっても近くにいたおばさん2人組の会話がうるさかった)
背後からなぜか爪切りのパチパチ音が聞こえてきて。

せめて洗手間でやれ。(V)o¥o(V)

振り返ると中年おじさんでした。(スーツ姿ではなかった)
昔、勤め先で隣の部署のおじさんが靴下脱いで爪切りしているのを見てしまい、
なんで会社で??と驚いた(それは平成の初め、私も20代でした)ことを
ふと思い出しながら、自宅で切ってきましょうよ、とおっさんに心の中で言いながら
退散退散とラウンジを後にしてゲート(かなり端っこ)に向かうことにしました。

北ウィングの出発便のボードを見ていると、ちょうど寒波襲来という頃で、
青森や三沢便は雪で引き返し条件付きになっていたのを見て、
かつて青森に向かって羽田に引き返したことを思い出しました。
安全第一なので悪天候の引き返しもやむなし、ですが、
皆さんどうかご安全に、、と祈りながら、途中に立ち寄ったカウンターで
クラスJキャンセル待ち結果を聞き(満席でアップグレードできず)
IMG_1459.JPGしょんぼりしながらゲートへ。
隣のゲートはスカイマークの福岡行き。
周りはお子さん連れやグループばかり、なんだか一人旅が浮いてます。(笑)
前回から搭乗方法が変わっていたのですが、
グループ2(平会員でもJGCに入っている私もここ)もグループ1と一緒にコールされ、

IMG_1460.JPGありがたく先に搭乗させていただきました。
私の前にいたおじさんが同行者を連れて乗ろうとしたら、ご本人様のみです、
と地上スタッフに断られていたのですが、以前は「同行者です」といえば一緒に
乗れていたような、そんな記憶だったのでおじさんがちょっと不憫に見えました。
IMG_1461.JPG機材はB737
真ん中に通路が1本の小さめの飛行機ですが、
2016年、初めて南紀白浜行きに乗ったときはエンブラエルだったので
(しかもバスで移動して沖どめの飛行機に乗りました)
需要が増えて座席数の多い機材に変わったのですが、
IMG_1465.JPGこれ、国際線機材だ
モニター付きの国際線機材、国際線減便の中、機材繰りでこういうこともあるんだな、
そんなことを思っているとどんどん乗客が乗ってきました。


(まだ地上ですが長くなっちゃったので つづく)



タグ:JL
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寿輔の「文七元結」 [落語・お笑い]

久しぶりの寄席記事です。(かなり長いです(笑))

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ここ最近、寄席に行くのが年数回程度に減少しているのですが、
浅草演芸ホールの2月下席昼の部で寿輔師匠が主任だと知り、
久しぶりに寄席に足を運びました。

東武浅草駅の小さい改札口(中華ぼたんの近く)から伝法院通りを通って
(メンチに大行列でものすごく油臭かった上に食べ歩きが多くて( 一一))
IMG_2946.JPGそこそこ人がいる六区
IMG_2949.JPGピンク色の羽織が眩しい(笑)師匠

師匠に会える~[ハート]
「大人一枚、お願いします」と木戸銭を支払おうとしている横から、
寄席のスタッフのお姉さんが「先に消毒と検温お願いします!」と
物凄い勢いで声をかけてきたのがちょっと不意打ちな感じで、
出した財布を引っ込めて両手を差し出して消毒、そして、手首で検温。
慌てたよ、、と思いながら木戸銭を支払って中に入りました。

入った時、開口一番が始まっていたところでしたが、
めくりに伸都、と書いてあったような記憶なのですが、
芸協のホームページを観ても名前が見つからず、勘違いしていたかもしれません。
ちなみにネタは「まんじゅうこわい」。
久しぶりに聞きましたが、私の場合は「おさけこわい」だな、と
自虐的に心の中でセルフツッコミ。(笑)
前座さんにしては、と思ったら脱サラして入門した34歳、よく通る声で上手でした。
初高座とは思えないくらい堂々とした姿に今後も期待です。

続いて、登場したのが、
桂 伸しん伸しんさん
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
開口一番の伸都さんと同じく桂伸治さんのお弟子さん、
36歳で脱サラ後入門し、7年前の2月下席昼の部が初高座だったので、
開口一番の伸都さんと同じなんです、と仰っていました。
ネタは「桃太郎」。
お父さんの昔話にガンガンツッコミを入れる金坊の姿に笑いました。

と、周りを観ると若い女性がなんだか多くて、あれ、いつの間にか落語が
若いレディースの間で大人気になっているの?と思ったら、それが勘違いと
後々気づくことになりました。(^-^;


 ナオユキ続いて、ナオユキさん お初です
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
関西弁のスタンダップコメディで、中年男が一人で出かけた酒場で見る、
あるあるな光景を次々とテンポよく語るスタイルですが、ホントにあるあるで、
ぐふぐふ笑いながら見てしまいました。
今後も寄席以外で観る機会があれば観てみたい芸人さんです。
古今亭 今いち続いて今いちさん 久しぶりです 
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
寿輔師匠のお弟子さんの今輔さんのお弟子さん、の今いちさん。
寿輔師匠のひとり会でも開口一番から打ち上げの会計お運びまで、
まめに働く好青年というイメージでしたが、現在は二つ目。
袴にサスペンダー姿で登場し、落語家の職域接種(国立劇場)の話から、
コロナ禍で博物館や美術館が休館となってしまったマクラから入ったネタ、
タイトルは分からないのですが美術館ネタでした。
世界の名画を盗もうと夜の美術館に忍び込んだ泥棒、と、世界の名画が
次々と話しかけてくるという創作落語(今いちさんの作品かな)で、
ドラクロワ、ミレー、ピカソなどの作品と話した後に釜茹での石川五右衛門が登場し、
という展開だったのですが、出てくる絵が分からないと笑いづらい、ネタとしては
面白い発想なのですが、寄席にやって来る人を意識してもうちょっと分かりやすく
したほうがよいかな、という若干残念な感じで終わりました。
ネタの後、先輩方との食事(後から食べ始めて先に食べ終わる)で太ってしまったので、
ダイエットに、と袴を脱いで「やっこさん」という踊りを披露して終了。
とても器用な方で早く真打になってほしいと思うのですが(寿輔師匠の孫弟子ですし)
もうちょっと工夫して寄席に来ている大方の人が笑えるようになってほしいと思いました。
桂 夏丸続いて登場したのは夏丸さん
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
夏丸さんも寿輔師匠のひとり会でなんどか見た方ですが、歌がうまいイメージ。
検温消毒、密にならない寄席は安心です、コロナ禍で配信に慣れた人もいると思いますが
やっぱり寄席が一番、テレビだとCMが入って集中力が途切れがち、その点、寄席は
CMが入りませんからね、と話し始め、昔は噺家が出てくるCMが多かったのが今は減って
しまいましたね、永谷園の小さん師匠、エバラ焼き肉のタレの圓鏡師匠、、、と
話しているところで、近くに中年男女6人組が入ってきてすいませんねーと言いながら
前方席(私の近く)2列に分かれて座ったのですが、途中で入ってきたら後方で観て、
演者の入れ替えの時に席に座るのが演者にも他の客にも迷惑にならないと思うのですが
(というか、寄席や落語会ではそれが当たり前だと思っていました)
この時期に6人でやってきて演者さんが話している途中なのに自己中心的な態度で
おばさん(私)、イラついてしまいした。(V)o¥o(V)
と、イラついた後にかけたネタが「懐かしのCM」(多分そういうタイトル)。
CMは時代を映す鏡と説明して、昭和のCMを歌いながら紹介してくれました。
日本最初のCMソング(ラジオCM)はコニカ。
灰田勝彦さんが歌っていたそうですが、僕はアマチュアカメラマン、と始まり、
途中で、ピンぼけだ、という歌詞が入っているのがフィルムカメラらしく(笑)
1950年代の花王石鹸(顎のしゃくれたお月様=三日月)、三和石鹸(ワが3つ)、
オリエンタルカレーの歌など相変わらず夏丸さんは歌がうまいなあ、と思いました。
(これが落語?という気もしますが寄席に長時間いるとこういうネタもあります)
 コントD51続いて コントD51
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
あまり得意でないので軽い気持ちで見ておりましたが、
この時も途中で入ってきた若い女性が私の前列の席に無理矢理座り、
コントD51だったので集中していないからよかったものの、
合間に移動しろよ、とここでもイラついてしまった私です。
神田 伯山と、続いて出できたのが伯山さん
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
浪曲の太福さんの代演で登場したのですが、
この日、若い女性がやたらと多い理由がやっとわかりました。(笑)
独演会も人気でなかなかチケットが買えないんでしょうね、
寄席に出演すると知ってピンポイントで観に来る伯山ファンが多いということ、
浅草演芸ホールさんもウハウハでしょうね。
コントD51さんを見ると平和でいいなと思います、と場内を和ませた後に
かけたネタは落語でも語られる「三方一両損」。
江戸っ子の意地の張り合いに大岡越前まで登場するという話ですが、
講談のテンポよさもあってグイグイひき込まれて見事なお裁きまで聞けました。
この後、露骨に帰っていく女性がぽつぽつ見えた後、
(せっかくだから他も見て、と言いたかった)
古今亭 今輔登場したのが今輔さん
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
今輔さんも久しぶりですが白髪が増えてきたなあという感じでした。(写真は結構若い)
群馬県出身(富岡)なので魅力度ランキング44位という中途半端なところを自虐的に語り、
得意なクイズ(パネルクイズアタック25)の最後のクイズで群馬県なのに岐阜県と答える
回答者の話で笑わせた後にかけたネタは「札-1グランプリ」。
ふだ、ではなく、さつ、なので「サツワングランプリ」。何度か聞いたネタです。
財務大臣が決定している新札の肖像、もし、人気投票で選ぶようなことになったら、
歴女が伊達政宗(六文銭は三途の川の渡し賃だからダメ)とか選んでしまいそうなので、
国民的肖像グランプリで決めようとすると、応募してくるのが太宰治、坂本龍馬。
(ここでも途中で中年グループが大きな足音と共に入ってきてイラっと(V)o¥o(V))
趣味は心中、左翼思想という太宰に対し、坂本龍馬の見た目は武田鉄矢、
そこ、福山じゃないの?と聞く審査員に、いや、福山だとみんなお札を手元にもって
使おうとしないので武田鉄矢にすればみんなすぐ使おうとすると笑いをとる場面では、
寄席が湧いていたので受けてよかったとなんだか安心して見終わりました。

ここで仲入り5分。 
浅草演芸ホールもマンボーでアルコール提供を中止しているため、
ビールを買うことが出来ず、代わりにのど飴を買ってしまいました。
と、この間で、更に若い女性たちが場内から消えていました。
分かりやすいです。(笑)
 きょうこ仲入り後はきょうこさんからスタート
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
和妻といっていましたが、以前見たことのある手妻と同じなのかな。 
きんちゃく袋に入れた卵が消えたりまた出てきたり、
紙を丸めて扇子の上でぽんぽんと跳ねさせている内に卵に変身したり、
こういう奇術系は分かるような分からないようなナゼナゼ(?_?)感が楽しいですね。
春風亭 柳之助続いて柳之助さん この方も久しぶり
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
好きでも嫌いでもないというか、寄席にくると以前はたまに見かけていた噺家さん、
という記憶ですが、この日のネタは「時そば」、まあ楽しめました。
桂 歌春その次は歌春さん
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
あまり得意ではないので軽くスルー気味に。
10分くらい漫談だったのでこれで終わりかと思ったら「たらちね」を話し始め、
嫁がやってくる前に終了してしまいました。
漫談やらないで嫁がやってきてからの混乱も話してほしかったな。
林家 今丸今丸さんで気分を変えます
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
紙切り芸の方ですが、今年80歳とは思えないくらいのハサミさばき。
女性のお客さんが多いので、と最初に切った舞妓、誰もほしいと手を上げず
次に切った藤娘(久しぶりのご注文です、と今丸さん嬉しそうに切っていました)
と一緒にリクエストした中年女性がおひねりを渡しながらもらっていました。
以前、アリババと40人の盗賊をリクエストされたのですがさすがに無理、と
場内を笑わせた後、次にリクエストされた赤穂浪士から宝船、
最後に前に座っているおじさんの横顔まで、おはやしのBGM(オーシャンゼリゼ)に
合わせて作品をどんどん切っていく姿、楽しめました。 
春雨や 雷蔵お次は雷蔵さん
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
この方も久しぶりですが、ずいぶんお爺ちゃんになったなあという感じ。
ネタは「しらみ茶屋」。
笑えるネタのはずですが、性悪な奴だな、という気もして笑えず終了。
粋な人は笑えるのかもしれませんが、粋ではない私は微妙な気分でした。

ここで仲入り。
もう若い女性はそんなに場内に残っていません。(笑)

瀧川 鯉八仲入り後は鯉八さんからスタート
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
今日はお天気よくて絶好の鯉八日和!と話し始めた鯉八さん、
観客の想像力が大事、想像させるのができるのが良い落語家、
と始めたネタが「おちよさん」。
玉置宏のような演歌のイントロ紹介を繰り広げつつ、ネタにつなげていく感じ、
最後は演歌イントロの紹介の体で終わる、独特の鯉八ワールド、という感じで
ちょっと不思議な気持ちながらたくさん笑いました。
藤本 芝裕(音曲)続いて藤本芝裕さん お初です
(お写真はボーイズバラエティ協会のホームページより拝借しました)
頬紅がすごくて驚いたのですが、音曲というカテゴリーだそうで、
漫談と三味線、最初にどすの効いた歌声でソーラン節を歌って場内を驚かせたあと、
東雲節や黒田節、インパクトが強すぎて暫し唖然としてしまったのですが、
どこか親近感のある方でした。
立川 談幸次は立川談幸さん?
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
立川流からいつのまにか芸協に入っていたという印象の噺家さんです。
「みなさん、そろそろお疲れになってるでしょう」と言われて安心したのか、
ネタの「茶の湯」を聴き始めたら、すみません、寝てました。
三遊亭 圓遊眠いところに登場したのが圓遊さん
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
おそらく10年以上ぶりの圓遊さん。 
釈台が出てきたので正座できないのかなと思ってみたらあぐらかいてました。
自分も長時間の正座はきついので噺家さんも大変ですね。
で、圓遊さん、頭に大きな絆創膏を貼っていたので?と思ったら、
2日前、友人の退院祝いで飲んで転んだそうです。
その後、ネタの「疝気の虫」に入っても絆創膏に目がいってしまい、
話に入り込めないまま終了。
先に落語のオチについて説明し、今回は仕込みオチと言ってから始めたのですが、
確かに聴いていなければわからなかったオチかもしれません。
でも、気持ちのほぼ9割方は圓遊さんの絆創膏に向いておりました。(笑)
 ボンボンブラザース続いて、ボンボンブラザーズ
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
かなり若い頃の写真で、実際はお二人とも白髪のおじいちゃんたちです。
冒頭で、輪っかを落とすハプニングもありましたが、
5分くらいでなんだかやったかやらないか分からないうちに終了、という感じでした。
毎日出番があるのでこういう日もあるんだろうなと思いつつちょっと残念。
古今亭 寿輔そして、主任の寿輔師匠[ハート]
(お写真は落語芸術協会のホームページより拝借しました)
当日は蛍光黄色のお召し物でした。[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]
「今日のお客さんが一番いい、盛り上がりが中途半端で」
などなど軽く客いじりをした後に話したのは「文七元結」。
(師匠の文七元結は大橋の件からスタート)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2008-09-18
久しぶりに聞いた文七元結、とてもよかったです。(^-^)
集金にいった五十両を泥棒にすられたと、大川へ身投げしようとする文七、
それを見て止める長兵衛、娘お久が長兵衛が博打に負けてつくった借金を返すために
自ら吉原の佐野槌へ行き工面してくれた五十両を文七に渡してしまう、
その後、文七の勘違いと分かって、文七を雇う近江屋卯兵衛の主人が長兵衛の家まで
行くものの、一度渡したものは要らねーと啖呵を切る長兵衛。(さすが江戸っ子)
と、佐野槌から身受けされたお久が帰ってきて文七と結ばれめでたしめでたし。。

まあ、今考えると、お久が文七のことを好きじゃなかったらどうするんだ、
みたいなツッコミもありますが(笑)当時はお見合いや紹介で結婚するのが普通で、
こういう展開もあるわけですよね。

結末が分かっているものの、師匠の語り口、久しぶりに聞いてジワりました。(:_;)

師匠と終演後にお話する機会があったので感想を伝えると、
師匠も久しぶりにこのネタを話したそうで、よいタイミングに寄席に行ってラッキー!
と思いつつ、もうちょっとまめに寄席に足を運んで師匠を拝もうと思った、
久しぶりの浅草演芸ホールでありました。



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映画「アメリカン・ユートピア」を観る [映画(あ行)]

昨晩の地震、久しぶりに大きく長く揺れていて眠りかけていたのが目が覚めて、
その後なかなか眠ることが出来ませんでした。
実家も自宅も幸い停電なくテレビですぐ情報を得ることができましたが、
福島、山形、宮城は特に揺れが大きかったようですし、
みなさまが無事でありますように祈っております。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
映画館で観たいと思っていながらタイミングを逃した、と思ったら、
TOHOシネマズ日比谷え上映されているのを知り、
やっと観ることができました!
アメリカンユートピア.jpg
内容はYahoo!映画さんより。

元トーキング・ヘッズのメンバーで、現在はソロ活動をするデヴィッド・バーンが
手掛けたアルバムを基にしたブロードウェイの舞台が評判を呼ぶ。
これを受けてデヴィッドは映画監督のスパイク・リーに映像化の話を持ち掛け、
本作が完成する。
冒頭では、プラスティックの脳を手にしたデヴィッドが登場。
人間の脳の進化や、現代社会が抱えるさまざまな問題について語り始める。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

楽しい!(^O^)/

とはいえ、好き嫌いがはっきり分かれそうな作品かもしれません。(^-^;

スパイク・リーが監督?と思ったのですが、
冒頭でデヴィッド・バーンズと対談する映像が流れるので、
2人の会話から予備知識をもらって臨むと楽しさ倍増という感じでした。

元々は全米や海外で開催していたコンサートをブロードウェイの劇場で
公演するにあたってセットリストの順番を変えたりしながら
観客にメッセージを伝えたいという話を聞いた後、
冒頭に出てきたのが脳、を持ったデヴィッド・バーン、脳の働きについて語り、
アメリカの大統領選挙の投票率に対して低い地方選挙の投票率(20%)、しかも
投票者の平均年齢が57歳(若い人の政治離れ)、という話から、
1976年、トーキングヘッズとしてレコード会社と契約したときに買ったのが
ソニーのトリニトロンテレビというエピソード、出演メンバーの多様性、
ダダイズム(紹介された歌が難解過ぎた(笑))、デヴィッド・バーン自身が
人生で得たこと共感したこと興味をもった(と思われる)ことを表現しているように
見えたのですが、ジャネール・モネイ(俳優のイメージが強くてこの歌は知りませんでした)の
歌を舞台で取り上げていたのが非常に印象的でした。
ジェネール・モネイに「年配の白人が歌ってもよいか?」と許可を求めたそうですが、
警官によって不当に殺された人たちの名前をコール&レスポンスの形で歌う曲、
(デヴィッド・バーンが鎮魂歌と言っていました)
彼ら彼女らは有色人種、それを白人が歌ってもよいかと聞いたというのがらしいというか、


日本にいると報道されなくなるにつれ認識が薄れがちなこの問題についても、
スクリーン越しに再認識させられました。

トーキング・ヘッズで活躍されていたころのイメージは、
不思議な動きをしながら歌っている男性で、そんなに好きでもなかったのですが、
(どちらかといえばティナ・ウェイマスのTOM TOM CLUBの方が好きだった)
白髪のおじさんになったデヴィッド・バーンが登場するメンバーたちと対峙したり
共鳴しながら作り上げるステージはとても素晴らしく、できることならライブで
観たかったけれどせめて映画館の大スクリーンで観られてよかったと思いました。

パフォーマンスを終えたメンバーたちの背中(全員スーツ姿)が汗でびっしょりで、
あれだけ動いて歌ってパフォーマンスすればそうだよなあ、と思ったのですが、
エンドロールで見せるお茶目なデヴィッド・バーン(と仲間たち)の姿もほほえましく、
上映中、また大画面で観たいと思った「アメリカン・ユートピア」でありました。




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映画「ナイル殺人事件」を観る [映画(な行)]

昨日オリジナル(1978年版)の感想記事を書いた際に
オリジナルのほうがよかったと書いているので、
今回のリメイク版についてはオリジナル>リメイク、なのですが、
とりあえず観たということで記事は書こうと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
34年前のオリジナルの記憶もぼんやりなのですが
You Tubeを観ているとやたらと予告編が流れていたので
結局、映画館まで観に行きました。
ナイル.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

エジプトのナイル川をめぐる豪華客船内で、
新婚旅行を楽しんでいた大富豪の娘リネット(ガル・ガドット)が何者かに殺害される。
容疑者は、彼女とサイモン(アーミー・ハマー)の結婚を祝いに駆け付けた乗客全員だった。
リネットに招かれていた私立探偵ポアロ(ケネス・ブラナー)が捜査を進めていくうちに、
それぞれの思惑や愛憎が絡み合う複雑な人間関係が浮き彫りになっていく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ぬぅぅ。。。。 (´・ω・`)

あれ、オリジナルにあったっけ、と冒頭に思ったポワロの若い頃のエピソード。
原作にもないと思いますが、これは監督で主演のケネス・ブラナーの意向なのか、
原作で犯人が死んじゃうまま終わらせるのではなく、なにか一捻りしたくて
ポワロ自身のエピソードを盛り込んだようにも見えたのですが、
個人的には冒頭のエピソードからくるエンディング、ポワロにそういうもんは
要らんのではないか、という気持ちでちょっとイラっとしてしまいました。

オリジナルだから全てよいということもないとは思いますが、
リメイク製作で気合が入ったのかオリジナルと同じようにしたくなかったのか、
ポリコレのような変な忖度(配慮)も今の時代はそうせざるを得なかったのか、
気難しいおばあちゃん作家のサロメ(アンジェラ・ランズベリーが演じてた)、
娘のロザリー(オリビア・ハッセー)をアフリカ系の歌手と姪に変更して、
うーん、描かれている時代(1900年年代前半くらい?)から考えると、
逆に不自然に感じてしまった私です。
まあ、今回のリメイクでサロメを演じていたのが、
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ジェシー・バックリー演じるローズが歌手になりたいという夢を叶えるために
彼女を支える資産家スザンナを演じていたソフィー・オコネドーだったので
嬉しいような、でも設定違うんじゃないの、という葛藤のまま観終わりました。

他にもリネットの財産を管理するのが、オリジナルは伯父さんなのが、
リメイクは従兄弟、しかも雰囲気が中東系でこれもちょっと違和感ありました。
まあ、アジア系が出てこなくてそこはほっとしたのですが、
富豪の老婦人スカイラーと付添のバウァーズの関係もLGBTQ配慮に変えていて、
製作している現代にはいろいろと配慮しないことが多いとはいえ、
逆に混乱というか困惑というか。
ダイバーシティ&インクルージョンって声高に言われ始めたのって21世紀でないの、
そう思うと、時代考証(よく大河ドラマで突っ込まれますよね)的にはそぐわないような、
そんな感じ。
(もちろん、現代を描く作品であれば、そういう配慮っていうかそうすべきだと思います)

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前作の「オリエント急行殺人事件」の時にオリジナルの感想記事もリンクしていたので
今回読み返すとポワロが気持ち悪いと書いている自分に驚いたのですが(笑)
オリジナル(整髪料べったりの頭とカイゼル髭にネットをつけて寝るおじさん)と違って
リメイクのポワロは自分の考えに従って容疑者に質問する姿がかなりきつく、
犯人(まだ誰だかわからない時)を追いかけるアクションシーンが派手すぎたり、
(ポワロは走ったり蹴ったり激しいアクションシーンはいらないと思ってます)
昨日のオリジナル版でも書いたBBCのドラマ版で吹き替え担当だった熊倉一雄の声と
語り口を当てはめたらリメイクのポワロは違和感でしかないというのが正直なところです。

あと、比較しちゃうからだめなんですが(でもついつい比較しちゃう)、
ジャクリーン、リメイク版で演じていエマ・マッキー、とても美しいのですが、
オリジナルで演じていたミア・ファローのようなどこか幸が薄い雰囲気がなくて
冒頭のエロいダンスから婚約者を奪われた憎しみむき出しの様子に悲しい影が見えなくて
ここも残念な感じでした。

おそらく冒頭のポワロのエピソード、船に乗り合わせた人たちの設定、
(オリジナルは偶然?リメイクはハネムーンに知人たちが誘われる)
レイス大佐の代わりに若い友人ブークを登場させ(お母さんも付き添い)
ブーク殺害でポワロの怒りに火がつく、という展開もわからないではないものの
ポワロの心情(喜怒哀楽)をそんなにあからさまにしなくてもいいんじゃないの、
怒りで犯人捕まえてやる、みたいな気持ちで展開させるようにも見えて
そこもちょっと違和感がありました。

違和感といえば、CGすげー、と思ったのもありました。(笑)
壮大なエジプトのピラミッドにスフィンクス、豪華客船から飛ばされる無数の風船。
最新技術ってすごいです。
(それだけに1978年版の撮影技術が逆に凄いなと改めて思ったのは副産物)

と、リメイクのあとにオリジナルを観て違和感を確認したような格好ですが、
このあたりは見る人の好みにもよるでしょうし、オリジナルを観ていなければ
リメイクもこれはこれでアリなんだと思います。
(私の好みではなかったというだけ)

ポワロを演じていたケネス・ブラナー、私にはやっぱり
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ギルデロイ・ロックハート先生だから!というイメージが強すぎて、
なんとなく自分が抱くポワロのイメージではなかったかな、と思ってしまった、
リメイク版「ナイル殺人事件」でありました。




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映画「ナイル殺人事件(1978年版)を観る」 [映画(な行)]

最近劇場公開されたリメイク版を鑑賞した後、なんだかモヤモヤが残ってしまい、
なんでかな、と思ってオリジナルを見直しました。
(とはいえ、アマプラ、NETFLIXで観られずDVDを買ってしまった(笑))
観た順番はリメイク、オリジナル、なのですが、記事はオリジナルから先に書きます。


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あらすじはYahoo!映画さんより。

美貌と聡明さを兼ね備えた上、つい最近莫大な遺産を相続したリネット・リッジウェイは、
親友ジャクリーンの婚約者と突然婚約をし、人目を避けてエジプトへハネムーンに
旅だった。

しかし豪華客船カルナーク号には、彼女に何らかの利害関係や遺恨、ないし
敵意を抱いている者たちが勢揃いしていた.....。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やっぱりオリジナルの方が好き。(^-^)
(リメイク版との比較はリメイク版の記事で書きます)

Yahoo!映画のレビューを観ると、原作本からたくさん削ぎ落してあって
面白くないというのもあったのですが、原作通りに全て細かく映画で描く、
となると、ハリポタの最後の方の作品みたいに前編後編みたいにしないと
(それでも描き切れるものでもないと思っています)
と、思いますが、原作が好きな人には結末が違うとか大事なエピソードが抜けてる、
などの感想がどうしても出てしまうものだと思っています。

私は映画を観た後に原作を読みましたが特に違和感がなかったというか、
映画自体、ドキドキしながら楽しく見た記憶です。

小学生の頃に劇場公開されて婆1号と映画館まで観に行ったのですが、
その前に観た、
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えー、犯人って〇〇なの!(みんな知っていると思うけれど犯人は伏字)、
ミステリー、サスペンスが大好きな婆1号も楽しんでいたこの作品の次に
公開されたので楽しみで観に行ったのですが、やっぱり、ポワロの謎解きで
「えー、犯人って〇〇と〇〇なの!」と、素直に驚いたことを覚えています。

当時は俳優さんの名前もよく知らずに見ていたのですが、錚錚たる出演者、
思わず、当時かったパンフレットを引っ張りだして確認してしまいました。
パンフレットには「世界15大スターが華麗に競う壮大なミステリー!
と書いてあって、え、15人も?と思ってしまいましたが、
・ピーター・ユスチノフ(カイゼル髭のポワロ)
・ミア・ファロー(ジャクリーン)
・オリビア・ハッシー(サロメの娘 ロザリー)⇐ハッセ―ではなくハッシーと表記されていた
・ジェーン・バーキン(リネットの使用人 ルイーズ)
・ロイス・チャイルズ(リネット)
・ベティ・デイビス(富豪の老婦人 スカイラー)
・ジョージ・ケネディ(リネットの弁護士 アンドリュー)
・マギー・スミス(スカイラーの付添 バウァーズ)
・アンジェラ・ランズベリー(作家のサロメ)
・サイモン・マッコーキンディル(サイモン)
・ジャック・ウォーデン(ベスナー医師)
・デヴィッド・ニーブン(ポワロの友人 レイス大佐)
と、12名のプロフィールしか書いてなくて、あと3人誰を含めての15人なんだろう、
結局誰のことなのか分からずじまい。(´Д`)

私にとって、ポワロといえば、今作のピーター・ユスティノフのイメージなので、
非常に安定感のある絵面というか、あのゆったりと構えているように見えて、
灰色の脳細胞を使って(疑わしい人物への探り方もエグいけれど物腰丁寧)、
ニーノ・ロータの音楽も優雅で壮大、ときにミステリアス、
CGではなく本当の撮影映像のエジプトのピラミッドにスフィンクス、
舞台となる時代の雰囲気を衣装も含めて豪華に描いている作品として、
やっぱりいいな、と思いながら見終わりました。

ちなみに、リメイク版の次にBBC?のドラマ版も見たのですが、
ポワロの吹き替えが熊倉一雄さんというある意味拾い物的な作品で、
リネットを演じていたのもまだ映画で有名になる前?のエミリー・ブラント、
これも豪華なつくりでした。
といっても、映画版のほうがより豪華です。(^^)

マギー・スミス(出演時、今の私よりずっと若くて今更びっくり)演じるバウァーズが
ナイル川を下る船の使用人たちなどを未開人と呼んだりするあたり、そういう時代、
でも、今そんなことをセリフに入れたら大変なんだろうな、と思いながら見ましたが、
製作されたもの1970年代、まだそういう表現も許されていた時代だったのでしょうし、
今見るとちょっと??なところも多いのは仕方ないのだと
(というか舞台となる時代を忠実に表現)
お金持ちの鼻持ちならない感じ(時に見ていて苛つきます(笑))、
一方で、ミア・ファロー演じるジャクリーンの芯は強いのに他人に対して強気になれず
遠慮がちな様子、かと思うと奪われた恋人を追いかける一途さと狂気、
ポワロの決して焦らず謎を解く安定感、謎を解いたあとに犯人が死んでしまうので
そこはちょっと残念ですが(捕まって投獄される現実的な展開もどうかと思う)
錚々たる俳優陣がエジプトの壮大な風景の中、豪華遊覧船で繰り広げられるドラマ、
10代で観るのと50代で観るのは違う(自分の心の汚れ具合がだいぶ違う(笑))とはいえ、
ポワロのカイゼル髭を観ながら楽しめた「ナイル殺人事件(1978年版)」でありました。



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映画「ガガーリン」を観る [映画(か行)]

予告編を観て気になっていたフランス映画です。
ガガーリン.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

パリ郊外にある大規模公営住宅ガガーリンに暮らす、16歳のユーリ(アルセニ・バティリ)。
老朽化と2024年に開催されるパリ五輪のためにガガーリンの解体が決定して住人の退去が
進むが、彼は亡き母との思い出が詰まったこの場所を守りたいと考える。
友人のフサーム、ディアナと解体計画の阻止に奔走するうちに、自由で明るいディアナに
惹(ひ)かれていくユーリ。
刻々と期限が迫る中、宇宙飛行士になる夢を抱く彼は、無人となった団地が宇宙船に
見えるように手を加えようとする。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なぜ、フランスでガガーリン?

冒頭から最後までそこが分からない変なモヤモヤに包まれながら
(先に調べておけばよかったのでモヤモヤは自己責任)
ほわっとした感覚のまま見終わりました。

観終わった後調べてみたら

その舞台は実在したガガーリン団地。
60年代初頭、"赤いバンリュー"と呼ばれるパリ南東のイヴリー=シュル=セーヌに
建設されたこの公営住宅は、名前の由来である旧ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンも
訪れ、フランス共産党の成功の象徴となった。
だが、80年代以降、産業の空洞化と移民の流入によって次第に衰退し、
パリ・オリンピックを5年後に控えた2019年に老朽化した団地が取り壊された。

とありました。(News Weekの記事からそのまま転載)

映画の冒頭で、ガガーリンが訪れている映像が流れていたのってそういうことなのか、
観終わって気づいた私です。(笑)

フランス映画を観ていると移民の多い国なんだなあということを感じるのですが、
今回の主人公ユーリはアフリカ系(2世とか3世なのかな)、一緒に遊ぶ友人たちも
ロマ(演じていたリナ・クードリ、最近見た映画と全然イメージ違っていました)、
中東系と、郊外の古い団地(家賃が安い=低所得者向けということなのかと)で
生活する人たちを描いた作品で、取り壊しが決まってから実際の団地で撮影されたそうで、
実際の団地を使っている分、ドキュメンタリー色が強い印象を受けました。

オリンピック開催とともに古い建物取り壊しというと、
前回の北京オリンピック(夏)開催で強制立ち退きしている様子を思い出しますが、
今作での立ち退きもかなり強行というかあまり時間の猶予がない中で移転先を
探さないといけない住民たちの様子が見ていて切なくなりました。
その中でもユーリは母親が恋人の所に行ってしまい一人ぼっち、
母親のいるところに移転するはずが来られても困ると寸前で拒否されてしまい
(このお母さんもあまりに無責任だと鑑賞中ずっと腹が立っておりました)
生活のために家にあるものを売りにいく姿が16歳でそんなに大変なことに
なって、、、とみていて悲しくなってしまったのですが、
行く先もなく、ユーリが立ち退くことなく、自室を宇宙船に見立てて改造、
(そのお金はどこから出てくるのかという疑問は横に置いて鑑賞)
一人残ってガガーリン団地で生活していく様子を見ると、
母親のところに行くしかなかったけれど行くことさえできなかったユーリ、
団地の外に出ていくことへの不安を宇宙船を作ることで和らげていたのか、
そんな気持ちで観終わりました。

ユーリの宇宙船生活も楽しそうに見えましたが、ずっとそれが続けられるわけもなく、
命をおとすのではないかとハラハラみながらのラストの場面。
ハッピーエンドのようなそうでないような、どのようにも解釈できそうな、
観た人それぞれに委ねられているような、そんな気がしました。
ハッピーエンドだとしても、ユーリの置かれた状況、環境は過酷なものであって、
せめて母親がユーリと一緒に生活するように心変わりしてほしいと思いましたが、
古い建物(団地)が好きな人には映像だけでも盛り上がりそうな、
どこか不思議なファンタジーのような「ガガーリン」でありました。








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映画「ボブという名の猫2 幸せのギフト」を観る [映画(は行)]

最近いろいろ見た映画記事、もう少し続きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最近、集中して映画を観るのが苦手になってしまったというか、
いろいろ気にしないで観られるかと思って選んだ猫の映画です。
(といっても一作目が好きなので観た続編)
BOB 2.jfif
あらすじはYahoo!映画さんより。

ジェームズ(ルーク・トレッダウェイ)と猫のボブは、出版社のクリスマスパーティーに
参加した帰り道、路上演奏をしたことで警察に捕まったホームレスを助ける。
ジェームズは捨て鉢になっている男性に、自分が生計を立てるために路上で過ごした
最後のクリスマスのことを語り始める。
それはジェームズとって最も難しい選択を迫られた、忘れられないクリスマスだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 

ボブ。(´;ω;`)

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実話に基づく映画の続編で今回も実話に基づいているお話。

1作目は、ヤクチュウでホームレスのジェームズが薬を断ち切って
新たな人生を始めようともがき苦しむ中で出会ったボブのお陰で、前向きになっていく、
というお話ですが、今作は著書が大ヒットし、出版社のクリスマスパーティに招かれた
帰りに出会うホームレスの青年、そこからホームレス時代の思い出を回顧するような
つくりになっています。
(路上でボブとジェームズが最後に過ごしたクリスマスを描いています。)

ホームレスといっても支援団体のお陰で集合住宅に住んではいますが、
ビッグイシュー(日本でもホームレス支援で販売されている雑誌)を販売したり
路上演奏してチップをもらったりして生活の糧を得なければならないジェームズ、
動物福祉局にボブを虐待をしているのではないかと疑いをかけられたり、
思ったように稼げず電気代が支払えず寒い冬を過ごさないといけなくなってしまったり。
前作のように体から薬(ヘロイン)を抜くときの禁断症状に苦しむジェームズ、
という観ていて目をそむけたくなるような場面はありませんが、
ホームレスというだけで偏見を持つ人は多いのだろうなとイラついたのですが、
ジェームズは知人友人、自分をサポートしてくれる人への感謝の気持ちを忘れず、
時に知らない人も困っていれば手を差し伸べる、そういうことが巡り巡ってジェームズに
返ってくる、というお話で、観ていて私も温かい気持ちになりました。

前作同様、ボブ(本猫)が出演していますが、撮影後に事故に遭って亡くなり、
(ひき逃げとは悲しすぎます)https://www.dailymail.co.uk/news/article-8441657/Street-Cat-Named-Bob-died-hit-car-says-ex-heroin-addict-owner-ginger-tom.html

このインタビューでジェームズさんがボブからたくさんのことをもらったと仰っていますが、
(読んで泣いてしまった私)https://www.cinemacafe.net/article/2022/02/24/77471.html
私もスクリーン越しにボブから人を信じることの大切さを教えてもらったような心持です。

映画公開も2020年から今年に延期、やっと公開されましたが、
昨年末のクリスマスの時期に公開されれば、、なんてことを考えてしまいましたが、
配信のみにならず、映画館の大画面でボブにまた会えたことで幸せな気持ちになれた、
「ボブという名の猫2 幸せのギフト」でありました。(=^・^=)



 





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映画「ドライブ・マイ・カー」を観る [映画(た行)]

村上春樹の原作ということで苦手意識で避けていたのですが、
複数の友人に勧められて3時間の長尺に挑みました。
drivemycar.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

脚本家である妻の音(霧島れいか)と幸せな日々を過ごしていた舞台俳優兼演出家の
家福悠介(西島秀俊)だが、妻はある秘密を残したまま突然この世から消える。
2年後、悠介はある演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島に向かう。
口数の少ない専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)と時間を共有するうちに悠介は、
それまで目を向けようとしなかったあることに気づかされる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

不思議な流れの中で漂っていたら見終わった、という感じの映画でした。

好きか嫌いかと言われると、そんなに好きでもない感じの作品でしたが、
かといって嫌いというほどでもないというか、こういう世界感もあるんだな、
という気持ちなりました。

映画を観ていて楽しいとか好きだな、と思えるのは、登場するキャラクターに
共感できるか、どこかいいと思える人か、が大きいような気がするのですが、
家福と彼の運転手として黙々と仕事するみさき、この2人は共感できたものの、
冒頭とところどころに登場する家福の妻、と、彼女の役者仲間の高槻、
この2人には殆どというか全くというか共感することができなかったのもあって、
全体的に見ると悪くはないんだけれど自分が没入して見られるか、とか、
また見たいか、という点になると一度でいいかな、と思ったのが正直な感想です。

演劇の世界はあまりよく知らないのもありましたが、
ワーニャ伯父さん/三人姉妹 (光文社古典新訳文庫)

ワーニャ伯父さん/三人姉妹 (光文社古典新訳文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: Kindle版
舞台を観ることはなさそうとはいえ、原作は読んでみるのもいいかな、
という気持になりました。

多分、この演劇に出てくる登場人物や、家福が大事にしている車、
色々なものが家福と彼を取り巻く人たちや関係と結びついているのだろう、
と思ったのですが、ワーニャ伯父さん未読の私には深いところまでの理解が
得られなかったというのもあるかもしれません。

家福の演出が多言語(日本語以外は字幕が出る)で役者がぶつかりあう舞台、
実際にあるのかわかりませんが、こういう舞台も面白そうだな、と
(出演者の1人が韓国の手話でセリフを語るのも印象的でした)
思いながら、セリフを最初に棒読みし続ける稽古風景、そこから感情をこめていく、
舞台を作り上げていく人達の情熱が観客の前で昇華するのかな、と、
演劇の舞台への興味もちょっとですが沸く作品でした。

後半で、謎めいた雰囲気を出し続けていた運転手のみさき、
彼女がどうして広島までたどり着いたのか本人が訥々と語る場面が出てきますが、
まだ20代前半の彼女が経験した過酷な半生、それを家福に告白することで
どこか吹っ切れていったように最後の場面で明るい表情になった姿を観て思いました。

村上春樹が苦手、という私のようなタイプにはやはりどこかもやっとした感もあるかも
しれませんが、(納屋を燃やす話でもモヤモヤしたまま見終わった私)
村上春樹の世界が好きな人にはおそらく堪らない作品かもしれません。

あと、映画と全く関係がないのですが、
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昨年末から久しぶりにはまったドラマの主人公が西島さんで(役名が凌介)
舞台演出家の設定とわかっていながら、違うキャラクターもちらちらして
見てしまったのも余計な雑音となりました。
(真犯人が気になって仕方無さすぎる庶民のワタシです(^_^.))


と、映画自体と関係ない変なひっかかりに加えて、
鑑賞後のモヤモヤを引きずった状態で記事を書いているので、
記事自体もモヤモヤになってしまいましたが、映画を観て久しぶりに広島を訪れて
映画出てみた風景を自分の目で確かめてみたいと思った、という点では、
観てよかったのかもしれない、「ドライブ・マイ・カー」でありました。







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