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映画「ナイル殺人事件(1978年版)を観る」 [映画(な行)]

最近劇場公開されたリメイク版を鑑賞した後、なんだかモヤモヤが残ってしまい、
なんでかな、と思ってオリジナルを見直しました。
(とはいえ、アマプラ、NETFLIXで観られずDVDを買ってしまった(笑))
観た順番はリメイク、オリジナル、なのですが、記事はオリジナルから先に書きます。


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あらすじはYahoo!映画さんより。

美貌と聡明さを兼ね備えた上、つい最近莫大な遺産を相続したリネット・リッジウェイは、
親友ジャクリーンの婚約者と突然婚約をし、人目を避けてエジプトへハネムーンに
旅だった。

しかし豪華客船カルナーク号には、彼女に何らかの利害関係や遺恨、ないし
敵意を抱いている者たちが勢揃いしていた.....。
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やっぱりオリジナルの方が好き。(^-^)
(リメイク版との比較はリメイク版の記事で書きます)

Yahoo!映画のレビューを観ると、原作本からたくさん削ぎ落してあって
面白くないというのもあったのですが、原作通りに全て細かく映画で描く、
となると、ハリポタの最後の方の作品みたいに前編後編みたいにしないと
(それでも描き切れるものでもないと思っています)
と、思いますが、原作が好きな人には結末が違うとか大事なエピソードが抜けてる、
などの感想がどうしても出てしまうものだと思っています。

私は映画を観た後に原作を読みましたが特に違和感がなかったというか、
映画自体、ドキドキしながら楽しく見た記憶です。

小学生の頃に劇場公開されて婆1号と映画館まで観に行ったのですが、
その前に観た、
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えー、犯人って〇〇なの!(みんな知っていると思うけれど犯人は伏字)、
ミステリー、サスペンスが大好きな婆1号も楽しんでいたこの作品の次に
公開されたので楽しみで観に行ったのですが、やっぱり、ポワロの謎解きで
「えー、犯人って〇〇と〇〇なの!」と、素直に驚いたことを覚えています。

当時は俳優さんの名前もよく知らずに見ていたのですが、錚錚たる出演者、
思わず、当時かったパンフレットを引っ張りだして確認してしまいました。
パンフレットには「世界15大スターが華麗に競う壮大なミステリー!
と書いてあって、え、15人も?と思ってしまいましたが、
・ピーター・ユスチノフ(カイゼル髭のポワロ)
・ミア・ファロー(ジャクリーン)
・オリビア・ハッシー(サロメの娘 ロザリー)⇐ハッセ―ではなくハッシーと表記されていた
・ジェーン・バーキン(リネットの使用人 ルイーズ)
・ロイス・チャイルズ(リネット)
・ベティ・デイビス(富豪の老婦人 スカイラー)
・ジョージ・ケネディ(リネットの弁護士 アンドリュー)
・マギー・スミス(スカイラーの付添 バウァーズ)
・アンジェラ・ランズベリー(作家のサロメ)
・サイモン・マッコーキンディル(サイモン)
・ジャック・ウォーデン(ベスナー医師)
・デヴィッド・ニーブン(ポワロの友人 レイス大佐)
と、12名のプロフィールしか書いてなくて、あと3人誰を含めての15人なんだろう、
結局誰のことなのか分からずじまい。(´Д`)

私にとって、ポワロといえば、今作のピーター・ユスティノフのイメージなので、
非常に安定感のある絵面というか、あのゆったりと構えているように見えて、
灰色の脳細胞を使って(疑わしい人物への探り方もエグいけれど物腰丁寧)、
ニーノ・ロータの音楽も優雅で壮大、ときにミステリアス、
CGではなく本当の撮影映像のエジプトのピラミッドにスフィンクス、
舞台となる時代の雰囲気を衣装も含めて豪華に描いている作品として、
やっぱりいいな、と思いながら見終わりました。

ちなみに、リメイク版の次にBBC?のドラマ版も見たのですが、
ポワロの吹き替えが熊倉一雄さんというある意味拾い物的な作品で、
リネットを演じていたのもまだ映画で有名になる前?のエミリー・ブラント、
これも豪華なつくりでした。
といっても、映画版のほうがより豪華です。(^^)

マギー・スミス(出演時、今の私よりずっと若くて今更びっくり)演じるバウァーズが
ナイル川を下る船の使用人たちなどを未開人と呼んだりするあたり、そういう時代、
でも、今そんなことをセリフに入れたら大変なんだろうな、と思いながら見ましたが、
製作されたもの1970年代、まだそういう表現も許されていた時代だったのでしょうし、
今見るとちょっと??なところも多いのは仕方ないのだと
(というか舞台となる時代を忠実に表現)
お金持ちの鼻持ちならない感じ(時に見ていて苛つきます(笑))、
一方で、ミア・ファロー演じるジャクリーンの芯は強いのに他人に対して強気になれず
遠慮がちな様子、かと思うと奪われた恋人を追いかける一途さと狂気、
ポワロの決して焦らず謎を解く安定感、謎を解いたあとに犯人が死んでしまうので
そこはちょっと残念ですが(捕まって投獄される現実的な展開もどうかと思う)
錚々たる俳優陣がエジプトの壮大な風景の中、豪華遊覧船で繰り広げられるドラマ、
10代で観るのと50代で観るのは違う(自分の心の汚れ具合がだいぶ違う(笑))とはいえ、
ポワロのカイゼル髭を観ながら楽しめた「ナイル殺人事件(1978年版)」でありました。



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