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映画「アメリカン・ユートピア」を観る [映画(あ行)]

昨晩の地震、久しぶりに大きく長く揺れていて眠りかけていたのが目が覚めて、
その後なかなか眠ることが出来ませんでした。
実家も自宅も幸い停電なくテレビですぐ情報を得ることができましたが、
福島、山形、宮城は特に揺れが大きかったようですし、
みなさまが無事でありますように祈っております。

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映画館で観たいと思っていながらタイミングを逃した、と思ったら、
TOHOシネマズ日比谷え上映されているのを知り、
やっと観ることができました!
アメリカンユートピア.jpg
内容はYahoo!映画さんより。

元トーキング・ヘッズのメンバーで、現在はソロ活動をするデヴィッド・バーンが
手掛けたアルバムを基にしたブロードウェイの舞台が評判を呼ぶ。
これを受けてデヴィッドは映画監督のスパイク・リーに映像化の話を持ち掛け、
本作が完成する。
冒頭では、プラスティックの脳を手にしたデヴィッドが登場。
人間の脳の進化や、現代社会が抱えるさまざまな問題について語り始める。

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楽しい!(^O^)/

とはいえ、好き嫌いがはっきり分かれそうな作品かもしれません。(^-^;

スパイク・リーが監督?と思ったのですが、
冒頭でデヴィッド・バーンズと対談する映像が流れるので、
2人の会話から予備知識をもらって臨むと楽しさ倍増という感じでした。

元々は全米や海外で開催していたコンサートをブロードウェイの劇場で
公演するにあたってセットリストの順番を変えたりしながら
観客にメッセージを伝えたいという話を聞いた後、
冒頭に出てきたのが脳、を持ったデヴィッド・バーン、脳の働きについて語り、
アメリカの大統領選挙の投票率に対して低い地方選挙の投票率(20%)、しかも
投票者の平均年齢が57歳(若い人の政治離れ)、という話から、
1976年、トーキングヘッズとしてレコード会社と契約したときに買ったのが
ソニーのトリニトロンテレビというエピソード、出演メンバーの多様性、
ダダイズム(紹介された歌が難解過ぎた(笑))、デヴィッド・バーン自身が
人生で得たこと共感したこと興味をもった(と思われる)ことを表現しているように
見えたのですが、ジャネール・モネイ(俳優のイメージが強くてこの歌は知りませんでした)の
歌を舞台で取り上げていたのが非常に印象的でした。
ジェネール・モネイに「年配の白人が歌ってもよいか?」と許可を求めたそうですが、
警官によって不当に殺された人たちの名前をコール&レスポンスの形で歌う曲、
(デヴィッド・バーンが鎮魂歌と言っていました)
彼ら彼女らは有色人種、それを白人が歌ってもよいかと聞いたというのがらしいというか、


日本にいると報道されなくなるにつれ認識が薄れがちなこの問題についても、
スクリーン越しに再認識させられました。

トーキング・ヘッズで活躍されていたころのイメージは、
不思議な動きをしながら歌っている男性で、そんなに好きでもなかったのですが、
(どちらかといえばティナ・ウェイマスのTOM TOM CLUBの方が好きだった)
白髪のおじさんになったデヴィッド・バーンが登場するメンバーたちと対峙したり
共鳴しながら作り上げるステージはとても素晴らしく、できることならライブで
観たかったけれどせめて映画館の大スクリーンで観られてよかったと思いました。

パフォーマンスを終えたメンバーたちの背中(全員スーツ姿)が汗でびっしょりで、
あれだけ動いて歌ってパフォーマンスすればそうだよなあ、と思ったのですが、
エンドロールで見せるお茶目なデヴィッド・バーン(と仲間たち)の姿もほほえましく、
上映中、また大画面で観たいと思った「アメリカン・ユートピア」でありました。




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