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映画「トップガン マーヴェリック」を観る [映画(た行)]

1作目をAmazonプライムでおさらいしてから結局映画館まで観に行きました。
(骨折後初めての映画館鑑賞です。)
続編.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

マーヴェリック(トム・クルーズ)は、かつて自身も厳しい訓練に挑んだアメリカ海軍
パイロットのエリート養成学校、通称「トップガン」に教官として戻ってくる。
父親と親友を空で失った過去を持つ彼の型破りな指導に、訓練生たちは反発する。
彼らの中には、かつてマーヴェリックの相棒だったグースの息子ルースター(マイルズ・
テラー)もいた。


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戸田奈津子!(映画の感想そこじゃない(笑))

トム・クルーズいるところに奈津子あり、という刷り込みがあって
今回の来日も奈津子が登場するのではと気になって仕方なかったのですが
通訳が違う人でホッとしていたら本編冒頭に名前が出てきて引いてしまった私です。
映画の感想の最初に書くなよと言われそうなのですが、
奈津子が気になって仕方ないんです。(笑)
今回も字幕の表現がしっくりこないところがちょいちょいあって、
時々イラっとしたりで気になってしまいました。( 一一)

と、本筋でもなんでもない気になるポイントを書いたところで映画の感想ですが、
1作目を尊重しながらよく練られている素晴らしい続編でした。

ヒット映画の続編というと二匹目のどじょうを狙って失敗しがち、のイメージですが、
ノリで作ってしまった感は全くなく、時代の流れとともにマーヴェリックの立場も
変わってしまう中で、それでも変わらないもの、仲間や家族との友情、信頼、愛、
丁寧に描いていると思いました。

1作目で亡くなってしまう友人グース、の息子、ルースターが登場するのですが
彼を育てるマーヴェリック(終盤ぎりぎりまで抵抗されるけど)、
これは1作目で父と共に戦ったバイパーが教官としてマーヴェリックを育てる、
これを今作では対比させつつさらに深く描いていたように見えました。

父を戦争で亡くした後母も亡くしたマーヴェリック、
父を空の上で亡くした後母も亡くしてしまうルースター、
2人が同じ環境であることも1作目からつながるような設定なのかもしれません。

マーヴェリックは現場にこだわり続けている頑固な男なわけですが、
ルースターを見守る中で、彼自身も昔の恋人ペニーと再会し、彼女と娘の関係を観ることで
親子の絆について実感するきっかけをもらってルースターを守っていこうと思うように
なった(要はマーヴェリックも成長)ように見えました。

また、マーヴェリックとライバルのアイスマン、という構図、と同じように、
今作はルースターのライバルとしてハングマン(すごいコールサイン)、
互いに意識しあって時に対立する関係が、最後には協力して闘う、
そんなところも1作目から世代交代しても描かれていて、1作目からの時の流れを
感じながら時代が変わってもこういう関係性は変わらないんだなあと観ていて
ちょっとムネアツになってしまいました。

で、元カノのペニー、あれ、この人観たことある、と思ったら
超久しぶりのジェニファー・コネリーでした。
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私の中ではこの映画からずっと時間が止まったままの俳優さんですが、
すっかりきれいなおばさんになっていました。
ペニーが最初に登場するバーの場面で、BGMがボウイ様(ラビリンスで共演)の
Let's Danceだったのは製作側の遊び心だったのかな、と思ってしまったのですが、
そこそこ映画に出ているもののそんなに活発に俳優活動しているようにも見えなかった
ジェニファー・コネリーをキャスティングするのも(他の作品の色があまりついていない)
なんだかうまいなあと思ってしまいました。
1作目では登場しない(1作目の後、チャーリーと別れてから付き合った設定)ので
今作だけの出演ですが、今作は恋愛要素の割合が1作目よりもかなり削がれた感じで、
しかも大人の男女の落ち着いた(抑え気味)恋愛関係として描かれていて好感持てました。
(海軍のマーヴェリックにヨットを楽しむペニー、2人は海繋がり?)

冒頭のトップガンとは、という説明からのケニー・ロギンスの歌、
爆音を上げてと空母から飛び立つ戦闘機の様子、これも1作目と同じですが、
これで一気にトップガンの世界に引きこまれて行けたような気がします。

ちなみに、1作目を観なくても回顧シーンが盛り込まれているのでついていける、
と思いますが折角なら1作目も(まあちょっと古い感じは否めませんが(^-^;)
見てから鑑賞すると作品への理解と厚みが増すような気がします。

鑑賞後、メイキングフィルムやネット記事を読んで知ったのですが、
俳優さんたちがトム・クルーズの作った計画書にそって実機でGを感じているので、
実際Gがかかって辛い表情を見せる、それもリアルなわけだと思ったのですが、
まだ出演作品が少なめの俳優陣にとっては今作が良い経験になって
今後の映画出演に弾みがつくのではないかと思います。

この若手俳優のパイロットたちの中で、フェニックスと組んでいたボブ、
他の人達のコールサインが、コヨーテ、ハングマン、ルースター、フェニックス、
ファンボーイ、ペイバックなど個性的というか分かりやすい中で、
ボブだけ名前がボブ、コールサインもボブ、という、地味な扱いで(笑)、
エリートの中でもどこかクラウン的な役回り(見た目冴えない感じでも活躍する)を
配置したのも物語の進行が幅広くなる演出だったのかなと思いました。

冒頭のシーンで、滑走路をノーヘルバイクで爆走するマーヴェリックというのも
1作目へのオマージュ的な場面ですが、還暦近いおじさんがプロ意識で鍛え上げて
(老眼で文字が見えにくい場面がちょっとだけ盛り込まれていましたが(笑))
この仕上がり、すごいなとほぼ同年代の私だけでなく、劇場内の同年代の皆さんも
おそらく思ったはず。
(劇場内の9割以上が私と同年代かそれ以上のおじさんおばさんだった)

ミグ戦闘機と闘う1作目も大変でしたが、敵国のウラン濃縮施設を爆撃する、
というミッションを遂げる今作はもっとハラハラドキドキ感があり、
撃墜されてまさか!と思ったもののそこはトム・クルーズ(不死身)、
ルースターとの信頼関係を強くしていく姿を観て、
(あと、ピアノを弾きながら火の玉ロックを歌う姿も)
あんなちっちゃいぼっちゃん(1作目のルースター)がこんなに大きくなって、、、と
ERのグリーン先生(グースを演じたアンソニー・エドワーズ)とメグ・ライアンの姿を
ふと思い出しながら目頭が熱くなってしまいました。
(まさか敵地に入ってそんなことをするとは思わなかったけれど(^^;))、

最後にペニーを乗せてプロペラ機を操縦するマーヴェリックの姿で映画は終わりますが、
続編の権利を買って機が熟すまで製作しなかったというのも分かるというか、
その間、ミッションインポッシブルなどの映画に出ることでトム・クルーズ自身も
続編への意欲が増して製作に注力できたのかと思います。
この年代であのアクションをばりばりこなせる人は世の中1割もいないと思いますが
(1%もいないんじゃないかと思う)
大学生の頃にみた1作目から時を経て自分が50代になったこのタイミングで
続編を観ることができて良かったと思った「トップガン マーヴェリック」でありました。



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