映画「クレアモントホテル」を観る [映画(か行)]
毎度のことながら劇場で見そびれた作品です。
あらすじはAmazonさんより。
ロンドンの古い街角で孤独な老婦人と青年が出会う。
ふたりのむつまじい交流の日々──。
あわただしい時代から取り残されたようなホテル、クレアモント。
人生の終着点が近づいた人たちが集うこのホテルに、パルフリー夫人がやってきた。
寂しい住人たちはいずれやってくるという夫人の孫を心待ちにしているが、
なかなかその気配がない。
困った夫人は、路上で助けてくれた小説家志望の青年に孫のふりをしてもらうことに……。
自分の人生の残りが少ないと思ったときに、
どう生きるのがいいのかな、なんてことを考えながら観ました。
映画の物語にはあまりにも偶然が多いのですが、
ま、それは映画なので敢えて突っ込まずに。(^_^.)
サラ・パルフリーが偶然出会うのが小説家志望の青年ルード。
実の孫が素っ気ないのに、孫と同じような年ごろのルードがとても優しいことで、
パルフリー夫人は一緒に食事をとったり、、と、心ときめく時間を過ごします。
また、同じホテルに宿泊する年配の男性にプロポーズされたりします。
(とはいえ、サラは断っちゃうんですけどね)
ルードはサラのことをもっと知りたいという気持ちで、
サラの好きな映画「逢びき」を探しにいくのですが、
この作品ね。
そこで出会ったのが同じ「逢びき」を借りようとしていた若い女性グウェンドリン。
最初ぎこちなかったものの、ルードとグウェンドリンは惹かれあっていきます。。
2人が若いものどうしでつきあうのを嬉しく思う一方、また一人ぼっちになったと寂しく思うサラ。
ルードはグウェンドリンと仲良くなる一方、サラの気持も理解し、
サラが行きたいといっていた場所(ビューリー)にグウェンドリンと一緒に連れていきます。
ルードの優しさに感激したサラが2人を食事に誘いたいと手紙を送りますが、
その間に、サラにはよくないことが続きます。
ホテルの宿泊客が急に倒れて亡くなってしまい、
サラにプロポーズした男性にはついつい冷たくあたってしまい、
ホテルの外に出ようとして階段で転び腰を骨折し病院へ。。
それを知って病院にかけつけるルードに「死にたくない」と訴えるサラ。
ルードはサラがこの世を去るのが近いことを察して書きかけの小説を書きあげて
翌日、その原稿を持って病院に向かうとサラは亡くなっていて。。(;O;)
ルードは原稿をサラの元に置いて、グウェンドリンと去っていきます。
サラがホテルに来たときはとてもつまらなさそうな表情だったのが、
ルードと知りあってまるで少女のようにはしゃいで明るくなる、
でも当然オバアチャンと孫くらいの歳の差なので、そこは自制しないと思いつつ、
それでもルードと会いたいと思う姿にいくつになってもときめくのっていいな、なんて思いました。
「あなたは私を喜ばせる孫よ」とルードに言い聞かせている場面に、
サラは自分にもそう言い聞かせているように見えましたね。
サラはルードとの出会いで亡くした夫との思い出を思い出し、
ルードはサラとの出会いで人生の奥深さを知る、そんな映画ですね。
自分が歳をとってオバアチャンになったとき、こんな出会いがあればよいのですが、
まあないとしても(^_^;)明るい気持ちでいたいな、と思った「クレアモントホテル」でありました。