SSブログ

映画「ひまわり」を観る [映画(は行)]

数年前に初めてテレビで見た映画です。

ひまわり HDニューマスター版 [DVD]

ひまわり HDニューマスター版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • メディア: DVD


あらすじはAmazonさんより。

ナポリで幸せな結婚式を挙げたジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)。
だがアントニオは厳冬のソ連戦線に送られ、行方不明になってしまう。
戦後、復員兵から夫の情報を集め、ひとりモスクワを訪ねるジョバンナ。
だが、そこで見たものは、アントニオの新しい妻と可愛い娘の姿だった……!


(wikipediaの方があらすじは分かりやすいかも)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%BE%E3%82%8F%E3%82%8A_(%E6%98%A0%E7%94%BB)


 


もう、冒頭で流れるヘンリー・マンシーニの音楽と一面に広がるひまわり畑の映像だけで
ぐっと気持ちを鷲づかみにされました。

戦争に翻弄されるように引き裂かれた2人がそれぞれの生活を送るようになってもう戻れない、
そういう話だと思いますが、女の私が見ると男は身勝手なのかな、という印象もありました。

夫を探してロシアまでやってきたものの、やっと見つけた夫には若い妻と小さい子供。
そりゃ、悲しくて切ない気持ちになりますよね。
若い妻もジョバンナがどういう女性なのかすぐ察して悲しい表情になりますし。

ジョバンナが現れたことで心揺れるアントニオはジョバンナへの土産を携えて
イタリアまで向かいますが、当然のことながらジョバンナには会うことを拒まれます。
アントニオは失意のままロシアに戻ろうとするのですが、ストライキで電車に乗れず、
じゃあ、と思い直してジョバンナの住んでいるところを聞き出して会いに行きます。

ジョバンナはアントニオが自分に会いにくると分かって
一生懸命部屋を片付けてアントニオにもらったイヤリングを探して身に着ける、
そんな態度を見てなんだか私は切なくなってしまいました。
ジョバンナは再会を嬉しく思う一方、自分も(ロシアから戻って)結婚して子供がいる、
そんな状況での再会で非常に複雑な気持ちでアントニオと話をするのですが、

「もし、ストライキがなくて電車に乗れたらそのままロシアに戻ってたんじゃないの?」

なんとなくアントニオの身勝手さみたいなものも感じました。
ま、ストライキがなくても思い直してジョバンナに会いたいと思ったかもしれませんが。。。。。

永遠に続くものなんてないんだなあ、としみじみ思ったのですが、
多分、女性が見るのと男性が見るのとでは感想も違うような気がします。

イタリア兵とロシアの捕虜、農民たちが埋められた上に咲き誇るひまわり畑、、
その鮮やかな黄色が一面に広がる風景が映画の冒頭と最後に登場するのが非常に印象的でした。

戦争が2人を引き裂いたのは運命だったのかもしれませんし、
それに抗えずに離れ離れで違う人生を歩む、そんな切ない気持ちになってしまいましたが、
製作されてから40年以上経っても色褪せない「ひまわり」でありました。


nice!(6)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画