イタリア旅行記2012~帰国編③~ [欧州の旅(イタリア)]
チェックインカウンターでのモヤモヤ対応、美味しくないマクドナルド、など、
空港に着いてからなんとなくあまり良いことがないのですが、
ラウンジに行けばきっと気分転換できるはず。
と思いながら保安検査に到着すると、係の人がまったくやる気なく、
前の人がベルトにのせそびれた荷物を「ほら、前に押して」と私が怒られたりする事態。
他人の荷物に触ったりするとアメリカなど怒られるのに、ここでは他人の荷物を押せという。
「私の荷物じゃないけど」と言ってみたのですが「いいから、前に進めて!」と二度怒られ。
はいはい、分かりました、と他人様の荷物をベルトに載せて前に進めてから
自分の荷物もベルトに乗せてX線の方へ推し進めたのですが、
どうにも緊迫感がなく(靴も脱がないで済んだし)問題なく終了。
ぷーっとなって全身触られたり、
いつぞやマイアミ空港でSSSSで犯罪者みたいな扱いされたのよりはいいけどね。(笑)
保安検査を通ると、ゲートがAかBで左に行くか右にいくか、みたいに分かれていました。
Bは出国審査がありますが、Aはシェンゲン区域内の移動で出国審査がありません。
私はヘルシンキ行きなのでAの方向に進んで歩きましたが、
近くに居た日本人オバちゃんグループが「入国審査!入国審査はないのかしら??」と
大声で言いながらあるいていました。
入国じゃないよ、出国だよ、、オバちゃん。(笑)
ま、このオバちゃん達が、この後私と同じ飛行機に乗ることになるのですが
狭い機内で恥事というか珍事を起こしてくれました。。
その時は私もまだそんなことになるのは知りませんでしたが。(-.-)
で、Aの方向に進んで、
ラウンジを探していると、
SALA MONTEVERDIの表示 前進前進 エアヨーロッパ
豚のマクラ(^_^.)
ここを上がればラウンジです
空いていました
こういう光景が見える隅の席に着席
SALA MONDEVERDIは色々な航空会社の共用ラウンジで、
出発までここで静かに過ごさせていただきます。。
(つづく)
イタリア旅行記2012~帰国編②~ [欧州の旅(イタリア)]
出発2時間以上まえに無事ミラノ・マルペンサ空港に到着し、チェックインカウンターに来たものの
担当のオネエサンは談笑中
日本だとチェックイン受付前のスタッフの方々は注意事項の伝達など忙しそうなのですが、
フィンランド航空の担当スタッフ(ビジネス担当1名、エコノミー担当1名)はノンビリ。。。
ここは日本ではないので、乗客とおぼしき人たちの列も1列ではなくカタマリというかなんというか。
さすがにアジアの某国ではないので割り込みなどもありませんが、ちゃんと並べばいいのにな、
なんて思ったりしていたら、私の前に並んでいたのが日本人の中年女性で、
「FRAGILE」とマジック書きしたガムテープ貼ってあった
高いリモワに貼っていたのですが、中に割れ物が入っているというより、
このスーツケースをちゃんと扱って、という意味でテープ貼ってるのかも。(^_^.)
このオバサン、更に凄いのは巨大なトートバックを3つ、両肩に背負っていて、
(あとは小さいショルダー一個)よくこんな大きな荷物を3つも機内に持ち込めるよなあ。
大きさも持ち込み個数もアウトっぽいのですが(というかアウトでしょう)
アメリカではないので堂々と持ち込めていました。
で、チェックインは9時ちょっと過ぎに始まったものの、前のオバサンがバシネットにしてくれとか
10分くらいカウンターで粘っていたので「そんなに座席に拘るならWEBチェックインしたら?」
なんて思ったりして。(V)o¥o(V)
やっと自分の順番になったのでパスポートを提示すると、
予約時に指定した座席から、WEBチェックイン時に座席を変更したからか、
カウンターのオバサン、端末をたたきまくって神妙な顔して。
「何か問題でも?」と聞くと「ノーノー」というんだけど単に要領悪いのかも。(^_^.)
預けた荷物をそのまま流そうとしたので「プライオリティタグをつけてくださいね」と言うと、
「なぜ、あなたの荷物にプライオリティタグをつけないといけないの?」とオバサン。
「ワンワールドのサファイアだからプライオリティタグをつけてもらえないの?」と答えたら
「あなたのマイレージ番号は無効だからつけられない」とオバサン。
(V)o¥o(V)(V)o¥o(V)
だーかーらー。(V)o¥o(V)
今回乗るフィンランド航空はワンワールドのメンバーでしょ、
アメリカンや英国航空もメンバーで私がマイル会員に入っているJALもワンワールド、
私はワンワールドのサファイア会員だからプライオリティタグをつけてもらえるはずだけど。
とJALのマイレージカードのワンワールドマークとサファイアの部分を指し示したら、
返事もせずに無愛想にタグを貼っていました。
JAL、イタリアでは知名度低いんでしょうか。
今はイタリアに就航していないから知名度が低いのもある程度は理解できますし、
オバサンはフィンランド航空のスタッフでなく委託だから詳しくないのでしょうけど、
あまりに融通利かないというかなんというかで、イラット星人になってしまいました。
同じワンワールドでプライオリティタグとラウンジのメリットがあるから
(あとは安いのもあるけど)フィンランド航空を選んだのに、モヤモヤ残るやり取りに
なんだか釈然としない気持ちで搭乗券を受け取りました。
ま、搭乗券もらえただけでも良し、としたいもんですが。
お腹すいた。(;_;)
空港内で朝ごはん、と思ったものの近くのレストランはすべて11時からの営業。
かなり遠くの方までいけばマクドナルドがあるけれど。。
何も食べないよりはいいかな、とファーストフードが並ぶエリアに向かいます。
デルタ、ユナイテッドなどVUELING航空かな(手前) 他の航空会社のカウンター
エミレーツのカウンターもありました
で、やっとたどりついたのですが、マクドナルド以外に開いているのがカフェ程度、
もういいや、って感じでマクドナルドに行き、マックマフィンデラックスセットを注文。
5ユーロなのでお値段は日本よりちょい高め、くらいなのかな。
マフィンはこれから作る、と言われ。
外が見えます
出来上がり
席まで持っていくから、と言われて待っても来なかったのでカウンターに行くと、
既に出来上がっていました。(-.-)
熱いので悪くはないけれど。
ま、こんなもんですかね。
サラダにすればよかった。
ちなみにハッシュポテトは冷めていて油ギトギト、コーヒーは薄くて激マズでした。
空腹でもマクドナルドは・・・。と思いながら
途中のカフェでエスプレッソ 美味
じゃ、出発までラウンジでちょっくら寛がせていただきます。
(つづく)
イタリア旅行記2012~帰国編①~ [欧州の旅(イタリア)]
いつも現地に到着した直後は時間がたっぷりあると思ってノンビリしているのですが
帰る日が近づいてくると慌ててあちこち行こうとする、、いつもそんな感じです。(-.-)
ま、今回はVサンのアテンドもあってかなり前半飛ばした訳ですが、
その後一人になったらノンビリしてしまい、終盤に慌てて、、なんて感じで旅していたら
日本に帰る日となりました。
以前にも書きましたが国際線で移動する日の前の晩というと、
飛行機乗りそびれが怖くて眠りが浅いというか、、、で5時起床。
出発は11時半なのですが、早く空港に着かないと落ち着かない性格なもので。(^_^.)
朝7時のホテル前
ガラガラのホーム
平日でも早めに出発したせいか、電車はさほど混むこともなく、
スーツケースを持って乗り込んでもさほど迷惑にはならなかったかな、
なんて思っていたらあっという間にCADORNA駅。
今回何度もお世話になった駅
券売機で切符を購入
11ユーロ 結構いい値段ですね
MALPENSA行きまであと30分弱
電車が入線するまでベンチに座って待っていると
床やさんがあることに気づき。
朝からやっているのか不明ですが、身だしなみを整える、なんて感じで
駅にもあるんですかねぇ。
で、空港行の電車は4番線
MALPENSAというのは空港の名前です。
ミラノには2つ空港があるのですが、主に国内線がたくさん飛んでいるのがLINATE空港、
国際線が多いのが私が向かおうとしているMALPENSA(マルペンサ)空港。
以前はJALもミラノ・MALPENSA空港に就航していたのですが、
現在は廃止なのか休止なのか飛んでおりませぬ。。。。
入線~
渋いワインレッドの車体です(^_^)
で、めんどくさいので2両目で乗ってしまいました。
結構長い編成なのでうんと先まで行こうかな、と思ったのですが
スーツケース持っていたのでめんどくさくて。
座席は対面のボックスシートです。
自分の荷物が見張れる位置に着席
意外と車内は地味目
で、四人掛けにノンビリ座っていたら、イタリア人老夫婦が乗ってきて。
私の隣にオジイチャン、私の向かいにオバアチャンが座り、ずっと喋ってました。
他にも席が空いているというのにナゼ????
こういうときイタリア語が出来れば会話に参加して和気藹藹、なんてこともあるかもしれませんが、
私はイタリア語できないし、たぶんオジイチャンとオバアチャンは英語できなさそうだし(推測ですが)
目が合って一瞬にっこりしたものの、後は私は居眠りするか音楽きくか車窓の風景を見るか、でした。
だんだんノドカナ光景になってきたら
40分くらいでMALPENSA空港に到着
チェックインカウンターはどっちかな、と思って看板を見ると、カウンター番号で二手に分かれています。
(9番まで、と、10番以降で二手に分かれていた)
フィンランド航空はミラノではマイナーだろうから、、と番号が大きいほうかな、なんて思って歩いたら
逆でした。フィンランド航空のチェックインカウンターは「9」。です。
間違ってやってきたエリア
丸印から右へ移動。
かなり歩いてやっと到着。。
さささ、チェックインしましょう、と思ったらチェックインは9時から。
あと10分ありますので、並んで待つことといたします。
(つづく)
イタリア旅行記2012~呑んだり食べたり編~ [欧州の旅(イタリア)]
あとは帰国するだけなのですが、毎度お約束の呑んだり食べたり編。
(でも、今回は記事1つのみでございます)
ミラノ到着後にVサンと食べたご飯。
ぷりぷりタコ
中がレアの鮪(Vサンから貰いました)
ファッソーネビーフ 柔らか~
パン イタリアはどこで食べても美味しかった
これで一人前の朝ごはん
内容が寂しくなった翌日の朝ごはん滝雨の中朝ごはん
フィレンツェ移動中の朝ごはん
カスタードクリームがたっぷり入ったパン、とても美味しゅうございました。
フィレンツェでボンゴレ
あさりの濃厚な味がとても美味しかった(でも写真が暗くて見づらいという(^_^.))
タリアータ
赤身の牛肉が本当に柔らかくて美味しかったけれど食べきれず残念。
マンゴー&イチゴ
ピスタチオナッツ 暑い時に食べるとタマリマセン
サービスエリアでピザ(普通)
フィレンツェでペンネ
そして昼ビール♪
ミラノホテル近くでビール
タリアータ(2日連続)
ルッコラとチーズをのせると肉をモリモリ食べられます。
ワインバーの無料おつまみ
雨の中ぐびぐび♪
ホテルでつつましく晩酌 生ハムめちゃうま
コモ湖でペンネ
本当にどこで食べてもパスタがアルデンテで美味でしたねぇ。。。
仔牛 柔らかくて美味
肉を食べたらサラダもね
コモ湖でも昼ビール 暑いときにはやっぱりビールよねぇ。(^_^)
イタリア滞在最終日は質素な夕飯
プラスチックコップでプロセッコ
イタリアのワインはすっきりしたものが多いかな、という感じでしたが、
プロセッコ(イタリア北部でつくられるスパークリングワイン)、気に入りました。(^_^)
あと、イタリアで美味しいと思ったのは、
エスプレッソ。
Vサンはこれがないと一日が始まらないらしいのですが、どこで飲んでも手頃で美味しくて、
日本に帰ったらエスプレッソマシンがほしくなりました。(って買ってないけどね)
というわけで、呑んだり食べたりもアップしましたので、明日からは帰国編です!
(つづく)
イタリア旅行記2012~ミラノ中央駅編②~ [欧州の旅(イタリア)]
長蛇の列で早々に諦めたドゥオモからやってきたミラノ中央駅。
もう大好き、電車!
この駅は学生時代に思い出のある駅ですが(その頃から改装してるでしょうけど)
ヴェネツィアからミラノに移動して、ここからパリまでの夜行寝台に乗ったのですが、
(なので学生時代のミラノ、というとこの駅しか立ち寄っていないという(^_^.))
駅で紙袋入りの駅弁(ビーフorチキン?でビーフを選択、確か8000リラ)を買って
パリ行のホームを探しながら「PARIGI」と書いてあるのはパリなのか友人と悩み
(まあ、こうやって書いてあってパリ以外の場所、ないと思うんだけど)
駅員さんに「PARIGIってフランスのパリ?」としつこく確認した思い出。
PARIGIがパリと確認できた後は無事乗車し、煮込みっぽいビーフ料理とパン、
チーズにミニボトルのワインと水で楽しく夕食を食べて鍵付の寝台でグースカ眠り
早朝パリに到着。。。
やっぱり鉄旅はいいわねぇ。。。なんて思いながら駅のホームを散策。
落書きいっぱいのローカル電車
これはスイス国鉄の車両かな 乗りたい 乗りたいぉぉぉぉ。。
ここからどっかに行きたい!!!
でも明日飛行機で帰国です。
面白かったのは、到着した電車から降りてきた人がスーツケースを転がしながらダッシュし、
違うホームの電車に乗りかえる、、なんて光景を沢山みたこと。
ターミナル駅なんですよね、ミラノ中央駅。
学生時代はお金がなくても時間はたっぷりあったので、
フランス、イタリア電車移動の他にもイギリス北部を電車旅、
卒業旅行でドイツ、オーストリアを電車旅、なんて経験があるので、
そんなことを思い出して、ああ電車旅してぇ、、、ムラムラ(笑)しました。
こういう駅舎はヨーロッパっぽいですよね
と、ひととおり写真に収めて
売店をちょっと見学して
ホテルに戻ることにしました
モザイク画(壁に描いてありました)
ツンドラという名前のネスカフェ(物凄く冷たそう)
もうパタパタじゃないんですよねぇ。。
ビールの広告
駅前の様子
駅舎を外から撮ってホテルに戻ります
駅のカフェで買ったサンドイッチ
チーズ、レタス、ハム
注文してお金を払うと、ガラスケースからだして鉄板でジューっと温めてくれます。
が、ホテルに戻って食べたのですでに冷たくなっておりました。(^_^.)
お供にプロセッコ しゅわしゅわ~
ああ、楽しい時間はあっという間。 あとは日本に帰るのみとなりました。
(つづく)
イタリア旅行記2012~ミラノ中央駅編①~ [欧州の旅(イタリア)]
長かったイタリア旅行記もラストスパート。あと10回で終わります!
コモ湖から戻ってきて向かったのは、
ドゥオモ
中に入ってみようかな、19時までなら入れるし、、と18時半ごろにドゥオモに向かってみたら、 長蛇の列
ずっと向こうまで列
列は右に曲がっても続き
どんどん続いて
ギャレリアの方まで列。
(-.-)(-.-)(-.-)(-.-)(-.-)(-.-)(-.-)(-.-)(-.-)
計画性ないっすね、あたし。。
己の行き当たりばったりな行動を反省しました。。。。(-.-)
でも、、、だ・い・じ・ょ・う・ぶ。 ミラノ中央駅に行って鉄分補給するから。(^_^)
と気持ちの切り替えも早く地下鉄でミラノ中央駅に行くと、
階段横に荷物を運べるベルト付
エスカレータを設置するよりコストがかからないのかな、なんて思いました。(^_^.)
駅に着きました
石造りの駅舎がステキ
空港のように到着案内も
ホームに向かって上へ。
切符売り場 なんだろう、あれ。
シルク・ド・ソレイユの宣伝画面
タッチすると動きます
巨大タッチパネルって感じで思わずあれこれタッチしてしまいました。。
券売機。妙に大きい割に画面が小さい。
ホームへ。
電車♪
電車が見えた時点でテンション急上昇。 鉄分補給タイムです。(^_^)
(つづく)
映画「少女ヘジャル」を観る [映画(さ行)]
普段見る機会のないトルコ映画を借りてみました。
あらすじはAmazonさんより。
トルコの女性監督、ハンダン・イペクチが、少女と老人のふれあいを描いた感動作。
アパートが武装警官に襲撃され、たったひとり生き残った隣人のクルド人少女と生活を始めた
トルコ人元判事のルファトが、民族的な問題に反発し合いながら交流していく。
クルド人を描いた映画なのですが、クルド人、という言葉は時折耳にするものの
実際のところはよく知りませんでした。
(wikipedia)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%89%E4%BA%BA
クルド人の少女とトルコ人の老人とのふれあいを描く作品として
トルコでは観客動員数10万人を超える大ヒットとなったのですが
5ヵ月後に上映禁止となったいわくつきの作品だそうです。
主人公はクルド人の少女ヘジャル。
貧しくヘジャルを育てていけないと判断した祖父が
イスタンブールの比較的裕福なクルド人家庭にヘジャルを預けるのですが、
テロリストの疑いをかけられたその家庭はトルコの警察によって全員殺されてしまいます。
隠れて助かったのはヘジャルだけ。
怪我をして血だらけになって立っていたのを発見したのは、
向かいの家に住む元判事で頑固者のルファトじいさん。(奥さんを亡くして一人暮らし)
さすがに無視できずに家に入れ怪我の手当をするものの、
トルコ語ではない理解不可能の言葉(クルド語)を話すヘジャルに手を焼いてしまいます。
助けてくれたのは家政婦のサキネ。
ルファトにクルド人であることを10年間隠していたことを詫び、ヘジャルの面倒を見ます。
オジイチャンが迎えにくると信じるヘジャルはルファトに全くなつかず頑固、
ルファトもなかなかなつかないヘジャルに苛々が募ります。。。
なんとか、ヘジャルの祖父が住むところをつきとめ、会いにいってヘジャルを託そうとしますが
狭い一部屋に10人以上が一緒に住むような貧しい環境を観たルファトは結局ジャルを連れ帰り、
ヘジャルにトルコ語を教える一方、自分もサキネからクルド語を学び、
2人の距離が縮まっていきます。。。(といってもそうなるのはかなり終盤です(^_^.))
とはいえ、自分も心臓病を患い、先が短いことを友人から指摘され、
父母を亡くし、頼れるのが貧しい祖父だけ、というヘジャルの今後を考え、
社会福祉課とサキネに今後自分になにかあったらヘジャルを頼むとお願いします。
そこに現れたのが祖父。
ラジオでヘジャルを託したクルド人が殺害されたことを知り、ヘジャルを探しにやってきたのですが、
実の祖父との再会を喜んだヘジャルは祖父のところへ行くことを選択し、去っていきます。。。。
ルファトがクルド語を、ヘジャルがトルコ語をおぼえはじめ、少しずつ会話ができるようになっていく、
そんな光景を見て微笑ましい気持ちになったところで、結末は祖父とともに去っていく、、、だったので、
この先ヘジャルは祖父と一緒で幸せだろうけれど、貧しい暮らしで大丈夫なんだろうか、などなど
考えてしまいました。。。
ルファトもサキネがクルド人と知らぬ内はクルド人に偏見を持っていたようですが、
ヘジャルと出会うことでそういう気持ちが薄まっていきます。
テレビで、クルド人掃討作戦が成功した、というニュースを見て悲しい気持ちになって泣く場面で、
ヘジャルがルファトに「泣くな!」とトルコ語で慰めるのですが、
そもそもは、知らないところで不安でたまらず泣いてばかりのヘジャルに「泣くな!」とルファトが
何度も言っていたのをヘジャルが覚えていた、ということで、
最初は親の言葉(クルド語)しか話せず、「クソ食らえ」という汚い言葉も喋っていたヘジャルが
ルファトと暮らすことでトルコ語を覚えていく、、子供は周りの環境でどんどん言葉も覚えるし、
環境に慣れていくのだなあ、なんて思いました。
でも、慣れてきたところで祖父のところに行ってしまったので、思わず見ながら涙。。。。
同じ人間でも民族で差別や偏見、どうしてこんなことがおきるんだろうと思いますが、
こういう紛争で犠牲になるのは子供、フィクション作品とはいえ、
ヘジャルはそういう中で助かった運の良い子だっただけでしょうし、
この作品が上映禁止になったにも関わらず大勢の観客動員を記録したというのであれば、
民族問題を考えるきっかけになってほしい作品だと思いました。
途中で、ヘジャルが猫を拾ってルファトの家で飼うようになるのですが
最初は渋々だったルファトも、ヘジャルが祖父と去っていくときに猫を置いていってほしい、と
ヘジャルにお願いする場面が印象的でした。
クルド語でまた会いにくればいいから、というルファトの言葉に頷いて猫を置いていくヘジャル、
本当はヘジャルがここにきてほしい、と思うからこその言葉だったのかと思いました。
頑固なジイチャンと少女の話、に猫まで加わるのですから、そりゃ、温かい気持ちになれます。
日本にいると、この手の話は遠い遠いところの話、、、と敬遠しがちだと思いますが、
知って考える良いきっかけになると思いますので、
できるだけ多くの人に見てほしいと思った「少女ヘジャル」でありました。
金町「大松」でワイン三昧 [呑んだり食べたり(居酒屋)]
久しぶりに金町の大松さんに行きました。
今回はこのブログにも時折登場するミセス大食い選手権のSちゃんです。
約束の時間から毎回ちょっぴり遅れるSちゃん(道に迷うこともありますが)
今回約束よりちょっぴり早く着いたのがよほどうれしかったようで、
「うつぼさん!今日は3分早く着きました!3分も早く!」と嬉しそう。
こら。 3分ぽっちでそんなに喜ぶでない。(-.-)
と思いましたが、あんまり嬉しそうだったんで逆に笑いました。
Sちゃんのこういう天然なところが好きで時々一緒に飲みたくなるわけで。
で、大松さんに到着し、奥の小上がり席に着席。
はい、乾杯♪
お通しは2種類。
Sちゃんはカツオの中落ち
私は鯛のみぞれあえ
相変わらず美味しいです。
で、当日のオススメ
やっぱり春だしね。
(ちなみ訪問したのは4月初旬)
蛍烏賊がぷりっぷり!!!
これで750円
さすが金町の大衆酒場、といいたくなるくらいリーズナブル。
で、黒ホッピーにスイッチ。
鶏唐揚げサラダ
Sちゃん注文の品ですが、ドライトマトもちらしてあって甘くて美味でした。
自家製ぬか漬け 安心の味
出汁巻玉子
今回は塩味でお願いしましたが、ここの出汁巻、本当に美味しいです。
で、麦茶ポットで赤ワイン。
このあたりから2人とも互いに毒を吐きまくりアルコールのピッチも上がって、
麦茶ポットをお代わりしました。
で、2人ともかなり酔っ払っていたので、終盤に揚げ物2連発。
竹の子天ぷら
春だし、、と注文しましたがホクホクで美味。
たこから揚げ
なんか、タウリンとか何とか言いながら注文したようですが、
ま、柔らかくてぷりぷりしていて酒に合えばいいんだいいんだ。
焼きおむすび
Sちゃんが注文してくれたのをちょこっと分けてもらいました。
てな感じで3時間弱。。。。
さすがにこれ以上は止めとこうと酔っ払いながら打ち止めし、お会計。
諭吉さんから英世が2人と小銭が返ってくる良心会計でございました。。。
で、帰りは私とSちゃんは逆方向。
金町から北千住まで3つ乗って乗り換えるだけだから大丈夫かな、と見送ったのですが、
運の悪いことに小田急線直通の電車だったせいか、Sちゃんは座って心地よく寝てしまい、
小田急線沿線まで行ったらしく、ちょっとした小旅行となりました。(笑)
随分年が離れている後輩なのですが、妙に人懐こくてこうやって時折呑んで話がしたくなる存在で
今回も楽し過ぎて呑み過ぎました。(^_^.)
というわけで、気の置けない相手とお手頃に美味しく食べて呑めて大満足の大松さんでありました。
映画「デッドマン・ウォーキング」を観る [映画(た行)]
呑み記事の次は映画記事。
ずっと観ようと思っていながら、
ショーン・ペンがあんまり得意でないので避けていた作品です。
あらすじはAmazonさんより。
仲間や若いカップルを惨殺した罪で死刑を宣告されている囚人マシュー(ショーン・ペン)と、
彼を救うべく特赦査問会を要請する尼僧ヘレン(スーザン・サランドン)。
やがて嘆願が却下され、死刑執行の日が迫るなか、マシューの頑なな心は開かれていく…。
ティム・ロビンスが監督、当時交際していたスーザン・サランドンが主演し、
アカデミー賞主演女優賞を受賞した作品で、もっと早くみればよかったな、と思いました。
ヘレン(スーザン・サランドン)がカトリックの尼僧という設定なので、
(ただし宗派なのか尼僧服ではなく普通の服装をしていました)
キリスト教に絡めての演出という感じが否めませんで、
そういう点では無宗教みたいな私が見るとどうかな、という感じも多少はありました。
殺人の共犯の男が終身刑で自分が死刑というのが理解できない、
自分は見ていただけだ、と言い張るマシュー(ショーン・ペン)、
もし、2人とも死刑判決ならそういうことを言わなかったのかな、とも思いましたが、
ヘレンとの対話を重ねているうちに、本当は見ていただけではなく薬でハイになったマシューも
若いカップルを惨殺したことを告白し、死刑執行が直前に迫った最後の最後に詫びているようにも
見えました。
こういう作品を観て思うのですが、
被害者家族の目線で描かれていればそちら側についてみるでしょうし、
死刑囚の側から描いた作品だと、贖罪、という観点もあったりして、
やっぱり死刑執行してしまうのはどうかな、なんて思ったりもします。
この作者の著書を以前読んだときに、
死刑といっても執行人の存在を考えると安易に語ってはいけないような気もしましたし、
勿論、罪を犯したことに対してはきちんと裁くべきだと思うのですが、
薬物注射での死刑を執行する医師の気持も映画では描かれていて、
医療をこういうことに使うべきではないのでは、と思ったりもしました。
また、死刑囚の家族というだけで世間から嫌がらせを受ける家族や親戚、
自分たちは善良といいながらそういうことが平気で出来る人たちもいるわけで、
刑事罰を受けるようなことをしていなくても十分酷いことをしている人も世の中には沢山いるのかな、
なんて見ながら思ったり。。。。。
多分、この作品は死刑制度について意見が分かれるのでないかな、と思いますが、
死刑執行間近の男と、尼僧との心のふれあい、という作品としては心を打たれました。
死刑執行間近に出会ったヘレンとの話し合い、裁判を通して、
マシューが人間として再生を図ろうとする、最後は威厳を持ちながら刑を執行される、
スーザン・サランドンとショーン・ペンだからこそ演じられた作品だと思います。
ちょっと重たいのですが、死刑制度の在り方についても考えさせられる作品です。
(絶対こうすべき、という考えがあってもなくても)
できるだけ多くの人に見てほしい良作「デッドマン・ウォーキング」でありました。
白山「満津美寿司」で鰆 [呑んだり食べたり(満津美寿司(2019年閉店))]
イタリア旅行記も終盤に入ってまいりましたが、
やっぱり続けてアップしていると飽きますね。(笑)
という訳で、ちょこっとだけ呑み記事と映画記事を挟みます。(^_^)
飽きもせずに満津美さんです。
今回は3月半ばに行った時なので2か月くらい前の話。
満津美さんを紹介してくれたオジサンと今年初めての飲み会です。
お久しぶりです、とビールで乾杯♪
つきだし
春らしく竹の子、と、いつもの美味しい烏賊塩辛。
きれいな刺し盛り
皮目を炙った鰆が美味♪
魚へんに春って書くくらいだからやっぱり春の魚なんですよね。
こうやって季節ごとに旬の魚が食べられるって日本人でよかったなあ、と思います。(^_^)
で、元酒へスイッチ。 うんまい。 ほわほわ穴子
ひもきゅう
このオジサンと一緒の時は必ず途中でこれを食べているような、、、気がします。
ねぎとろ巻き
もう1本いただきましょう
てな感じで食べて呑んで話していたら、
途中でこのお店の常連さんで某政治家の奥様がやってきてお食事してました。
予約せずにやってきたので他のお客さんやお店の方々にも気を遣っている姿に、
その政治家さん自身は好きじゃないけれど奥さんはいい人だな、なんて思ったり。。。
(軽く食べて、次の予約客がきたらささっと帰っていきましたし)
そんな光景も見ながら私たちも〆に。
とろけるん 雲丹
いわし&鯖
ぷりぷり平貝
やっぱり納豆巻き
この日は中トロもいただきました
しじみのお椀でホッとして。
本当に何回きても心地よいお店です。 だから何度でも行きたくなるのですが。。
というわけで、今回は2か月前の後手記事ですが、
春の訪れを感じながらグビグビできた満津美寿司さんでありました。