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映画「やわらかい手」を観る [映画(や・ら・わ行)]

シンガポール旅行記が続き、私自身がちょっと飽きてきましたので(笑)
少々、映画記事と呑み記事をはさみます。。。。

 



予告編を観て気になっていた作品です。(劇場で見られなかったのでレンタルで)

やわらかい手 スペシャル・エディション [DVD]

やわらかい手 スペシャル・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: DVD




あらすじはamazonさんより。


ロンドン郊外で平凡な人生を送ってきた主婦マギーは
最愛の孫の手術費用の工面に奔走していた。
ローンも借りられず、仕事も見つからない。
絶望の中ふらふらと迷い込んだのは歓楽街のソーホー地区。
偶然目にした「接客係募集・高給」の貼り紙に思わず飛びついた。
しかし、そこは壁越しに手で男をイカせる“ラッキー・ホール”の風俗店だった。
驚きあわてて逃げ出すマギー。だが、残された道はない。
覚悟を決めて「仕事」を始めてみると、意外にも彼女はゴッド・ハンドの持ち主だったのだ!









マリアンヌ・フェイスフル、、、いつの間にこんなオバちゃんになっていたのか、、、
そんなことが最初は気になってしまったのですが、とても良い作品でした。


マリアンヌ・フェイスフル

マリアンヌ・フェイスフル

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1994/11/02
  • メディア: CD



このイメージしかなかったので、なんだかビックリしちゃって。(@_@)

あの胸にもういちど デラックス・エディション [DVD]

あの胸にもういちど デラックス・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: デックスエンタテインメント
  • メディア: DVD




今作のDVDの冒頭にこの作品の予告編が入っていたのですが、
マリアンヌ・フェイスフルが小悪魔的で可愛くて。
同じ人には見えなかったのですが、ハリウッド女優が年をとっても無理しているのと比べて
(プラスチックサージェリーってやつですね(ーー;))
彼女の歳のとり方はごく自然で好感がもてますね。
(この役を演じる為に太った、、なんていう記事もありましたけど)




原題は“Irina Palm(イリーナの手)”なので、今作は邦題の方がしっくりきました。



難病で余命短い孫オリーの治療をするにはイギリスからオーストラリアへ渡航しなければならず
治療費は無料とはいえ、オーストラリアまでの渡航費など多額の費用が掛かると医者に言われ
祖母のマギー(マリアンヌ・フェイスフル)は何とかお金を工面しようとします。
銀行では担保や貯金がないことを理由にローンが組めず、
職業案内所では職歴や資格がなく年齢がいっていることを理由に仕事を紹介してもらえません。


「ホステス募集 高給」の張り紙につられて面接に行くと、ホステス=接客係とは婉曲な表現で
実際やるのは壁越しの穴から突き出された男性のナニを手で行かせる仕事。
(こういう作り(穴)は東京で見たが、ロンドンではここだけ、と支配人が自慢してたけどホント?)

マギーの柔らかい手を観た支配人ミクロスが、週900ポンド支払うと提示するのを断ったマギー、
こんな仕事はできないと思う一方、こんなに高級な仕事が他で得られるとも思えず、
止む無く仕事を引き受けることにします。


ためらいながら、また罪悪感にかられながら仕事を続けるマギー、
息子トムもローンの審査に通らず、マギーも買った宝くじは当たらない、
おまけに給料は週200ポンド。ミクロスに約束と違うというと「一生懸命稼げば」と厳しく言われ、
久しぶりに孫の見舞いに行くと、あと4週間しか時間がないとトムに言われ、
マギーは仕事をこなして費用を工面しようと決心します。

もっと稼ぎたいというマギーにミクロスは「イリーナの手」と名付け、
マギーのやわらかい手が評判となり、店は繁盛していきます。


孫の病気を心配するマギーの辛い気持ちを理解してくれるのは同僚のルイザだけ、
付き合いが悪くなったことを咎める友人たちには仕事をしていることだけを告げます。
そして、マギーはミクロスに時間がないこと、あと6000ポンドが必要なこと、
前借できたら借りた分を返しても残りの働き分は利子でミクロスに渡すことを条件に
ミクロスから6000ポンドを前借りし、息子に渡航費用として渡します。

当然のことながら大金の出所を息子トムは問い詰めますが、マギーは決して答えません。


と、働き過ぎで右肘を痛めた(!)マギーはミクロスに言われて左手で仕事を続けます。
右肘をギブスで固定したマギーの姿を観て心配しつつも疑問に思う息子トム、
村の人たちもマギーはどうして怪我をしたのか、はっきりとは答えないマギーに
村中がマギーについて噂を立てるようになります。


ある日、同僚のルイザがマギーに客がすべて行ってしまうことを理由にクビにされます。
それを気にかけたマギーはルイザの家まで訪ねたものの
ルイザに憎まれたまま追い返されてしまいます。


そんな時、他の店から引き抜きされ借金肩代わりの申し出も受けますが、
マギーはミクロスの店に残る決心をします。

その頃、夜になってもマギーが戻らないことを知ったトムがマギーの行動を疑い
マギーのあとをついていき、風俗店に入るところを観てしまいます。
そして、トムはマギーを「売春婦」と呼び、受け取ったお金を1ペニー残らず返す、
あの店に再び行ったら孫のオリーには今後一切会わせないと言い放ち
マギーに店に電話をさせ、仕事を辞めると言わせます。

仕事を辞めたマギーは、久しぶりに友人達のところにお茶を飲みに行き
仕事のことを聞かれて「ラッキーホール」のことを話します。
大した仕事をしていないだろうと高を括っていた友人たちはマギーの話に驚き、
そんな友人たちの姿を観ながらマギーはその場を去っていきます。


トムの妻サラは、孫オリーのためにお金を工面してくれたマギーの気持ちを理解し、
マギーにこれまでの誤解を詫び、感謝の気持ちにオーストラリアへの航空券を渡します。


渡航当日、トムと一緒に病院までついていったマギー、
自分はオーストラリアに行かないこと、理由は言えないからよくなって早く戻ってくるように
と、孫オリーに伝え、店(ラッキーホール)に行き、ミクロスと再会します。。



 

若くして結婚し、一生懸命家事をこなし息子を育てててきたマギー。

夫を亡くした後、孫が難病にかかり、大金が必要になって、飛び込んだ風俗店。

F○CKという言葉さえ言えず、取り柄といえば真面目なところだけ。


そんなマギーが自分を見下していた村の友人たちに仕事の話をし、
私はロンドン一の売れっ子だと自慢する、そのときの表情がとても素敵だったし、
自分に自信を持つことで表情が晴れやかになっていくマギーの姿に心打たれました。
理解を示さない息子トムに対して(大好きなお母さんにそんなことしてほしくないもんね)
理解を示してくれたのがこれまで不仲だった嫁、というのに救われた感もあり、

マギーを見守るミクロスもかなりの強面ながら優しさが滲む表情が良うございました。


決して綺麗事ではない物語ですが、ある種おばあちゃんのシンデレラ物語というか
某ハリ○ッド映画では味わえない心温まる話でオススメです。(^_^)


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