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映画「みんな元気」を観る [映画(ま行)]

ロバート・デ・ニーロとドリュー・バリモア、ケイト・ベッキンセールが出演している、
という理由だけで借りた作品です。

みんな元気 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • メディア: DVD




あらすじはamazonさんより。

フランクには自慢の4人の子どもがいた。
NYに住むアーティストのデヴィッド、シカゴで広告会社の重役を務めるエイミー、
デンバーに住むロバートはオーケストラの指揮者、ラスベガスのショーで活躍するロージー。
妻を亡くして初めて大人になった子ども達と自分が疎遠になってしまった事に気が付いたフランクは
再び家族の絆を深めようと週末にバーベキューを計画する。
が、子ども達はみな各々に理由をつけてドタキャン…。
そこで、自分が子ども達を訪ねて驚かそうと、NY、シカゴ、デンバー、
そして、ラスベガスへと旅を開始。
子ども達は仕事で成功して幸せに暮らしていると信じていたフランクだったが、
久しぶりに会った彼らはそれぞれ問題を抱えていることを知る…。
しかも、それをフランクに隠しているようだった。彼らの素っ気ない態度に、
縮まる事のない心の距離を感じるフランク。
しかし、実は彼らにはどうしても父に伝えられない秘密があった…。

youtubeは字幕付きが出なかったので字幕なしで。(^_^.)





タイトルがちょっとユルめというか、結構楽しそうだったので、そんなイメージで見たのですが
内容は全然違っていていました。(^_^.)


といっても、悲しいわけではなく最後にはホンワカした気分になれる映画です。


で、以下完全にネタバレしてますので、これから作品を見たいわ、って方は
軽くスルーしちゃってください。




主人公のフランク(ロバート・デ・ニーロ)は、妻を亡くして8か月、、
久しぶりに子供たち4人が自宅に集まってバーベキューをすることになり、
せっせと準備して子供たちを待っていたが、皆急用で来られなくなってしまいます。
(折角だからとバーベキューコンロを新調し、高級なワインと肉を用意して待っていたのに
 皆が来られないと分かりガッカリするデ・ニーロの表情がとても切なかった・・・)


子供たちが来られないなら自分から子供たちを訪ねればいいんだ、と思ったフランクは、
長年の仕事(電線をコーティングする仕事)で呼吸器疾患を患っていることを理由に
医者に長旅を止められますが、それでも子供たちに会いたい、との思いで、
電車と高速バスで子供たち4人を事前連絡無しで訪ねます。


フランクは、好きな女性と結婚して子供を4人もうけ、妻と子供たちのために働き、
子供たちが立派に育ったことを嬉しく思っていたのですが、
子供たちが自宅を離れて立派に仕事をしている、、ということを妻から聞いていただけで、
自分でそれを聞いたことがなかった、、、、ことが、子供を訪問しながらうすうす分かってきます。

最初に訪れたのはNY。 しかし、息子デービッドは一晩待っても帰ってこず、
アーティストとして描いたデービッドの作品をギャラリーで見ただけのフランク、
デービッドの部屋のドアの隙間から手紙を入れてNYを後にします。


次に訪れたシカゴに住むエイミーは、仕事では成功しているものの夫とは不仲、
デンバーで再会したロバートはオーケストラの指揮者のはずが実は打楽器担当、
最後に訪れたラスベガスで訪れたロージーはダンサーで活躍し豪邸に住んでいる、、
ように見えたのですが、どうも小さい子供がいるらしい、、、なんてことに気づきます。


妻から聞いていたように子供たちが成功しているようには見えない、フランクは思います。


そして、子供たちのところで2日くらい過ごそう、、、とフランクは思っているのですが、
再会できたエイミー、ロバート、ロージー3人ともが、忙しいことを理由にそれを断ります。


フランクが子供たちにそそくさと追い返されてしまうのも、
自宅に子供たちが急用でやってこなかったのも、、、
デービッドがメキシコで薬物所持で逮捕されたことを聞いた3人が、
その事実を父フランクに知らせないように、全て自分たちだけで解決しようとしていたから。
(父親を思う子供たちの優しい嘘だったわけで)


何も知らないフランクは、自宅に戻るための深夜バスに乗り遅れ
(アメリカにはいくつも時間帯があることをよく理解できず時計を修正しなかったのが理由)
親切な人に会ったかと思えば、悪質な引ったくりにも遭遇し、
やっと乗った飛行機では緊張の余り心臓発作を起こしてそのまま病院に運ばれます。。。


そして、目が覚めた病床でデービッドが亡くなったことを知らされます。


 


 

フランクは夢の中で、子供たち(姿は小さい頃のまま)と、彼らが抱える問題について語ります。
自分の夢はなく、愛する家族のために働くことが自分のすべきこと、と、
長い間、一生懸命働いてきた、でも、妻は知っていただろう子供たちの悩みや問題を
自分は知らなかった。。。。


そして、更に夢の中で成人したデービッドと会い、色々と話をします。。。


フランクは、目が覚めてから、次に子供を育てることになったら多くを求めないようにしよう、
天国に逝ってしまった妻に誓い、「みんな元気(Everybody's fine)だよ」と伝えます。


そして、クリスマスには残った3人の子供たちがフランクの元に集まり
七面鳥のローストを食べながら団欒して、話が終わります。。。。




この映画、


 

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この小津作品を、

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ジュゼッペ・トルナトーレ監督がリメイクして(マルチェロ・マストロヤンニが出演)


それで、今回ハリウッドで更にリメイクされた作品だそうです。

 




映画のタイトルの意味が最後の最後に分かった途端、なんだかもうウルルルル~、、でした。


また、亡くなったデービッドの絵を求めて、フランクが再びNYを訪れるのですが、
既に絵は売り切れ、、ほかにも作品があるはず、、とギャラリーの人が見つけてくれた絵が
ワタクシ的には第二の泣きのツボでございました。。
(ここは見る方のお楽しみ、ってことで詳細は書かないこととします(^_^))


ロバート・デ・ニーロのお父さんじゃ濃すぎるんじゃないかな、と思いながら見ましたが、
働きづめで遠くに旅行したこともないフランク、キャスター付のスーツケースの取っ手が
ひっぱれば伸びることに気づかずずっと手に持ってぶらさげながら歩く姿とか、
(途中で孫に教えてもらってからは取っ手を引っ張り出してコロコロやってました)
突然訪れた先々で子供たちの姿を一生懸命写真に収めようとする姿を見て、
家族の為だけに働き続けて老いた父親、の役もピッタリだなあ、としみじみ思いました。
(困った顔をするときのデ・ニーロ様がまたなんともいえなくて素敵)


突然子供たちを訪れて驚かせようとする、その為に無理を押して長距離移動する途中、
時折、延々と続く電線が見える風景が映し出されます。
フランクが、電車で隣り合わせた人にあの電線のコーティングをしたのは自分だ、
遠くまで人の声を運ぶ電線を作ったんだ、と嬉しそうに語るのですが、
家族の為に、と自分の趣味や楽しみもなく、真面目に働き続けた人の姿を観た気がしました。


こんなに素敵な話で豪華なキャストなのに、日本では劇場未公開作品、不思議です。。。。


という訳で、これはホロッとした後、温かい気持ちになれた「みんな元気」でありました。
これは皆さんにもオススメ(^^♪


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