映画「パリ、テキサス」を観る [映画(は行)]
久しぶりにナスターシャ・キンスキーが見たくなり借りました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
テキサス州の町パリをめざす男。
彼は失踪した妻を探し求めていた。
男は、4年間置き去りにしていた幼い息子との間にも親子の情を取り戻す。
そして、やがて巡り会った妻に、彼は愛するがゆえの苦悩を打ち明ける……。
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- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- メディア: Blu-ray
テキサス州の町パリをめざす男。
彼は失踪した妻を探し求めていた。
男は、4年間置き去りにしていた幼い息子との間にも親子の情を取り戻す。
そして、やがて巡り会った妻に、彼は愛するがゆえの苦悩を打ち明ける……。
30年以上も前の作品なんですねぇ。
20代前半で見た時、いまいちこの映画の味わいみたいなものが理解できず、
ナスターシャ・キンスキーの愛らしいのにどこか影のある姿だけが
自分の記憶に残っていただけなのですが、中年になってみるとまた違いますね。
乾いた土地に流れるライ・クーダーのスライドギターの音楽が
なんとも言えない雰囲気を醸し出しながら始まると、
くたびれた中年のおっさん(主人公のトラヴィス)が登場して、
あれ、こんな映画だったっけ、と見始め、
終盤にナスターシャ・キンスキーが登場してから静かな中でドラマが加速していく、
そんな映画でした。
記憶をなくしたトラヴィスが倒れて運ばれた病院で
弟に引き取られて弟の家につられていった後、
実の息子と再会して少しずつ自分のことを思い出していく場面、
トラヴィスに全然共感できずに見続けていくのですが、
その後、元妻の場所を探しあてて息子をつれて会いに行く、、
少しずつ少しずつトラヴィスが変わっていく様子に引き込まれ。
元夫婦が再会する場所が、どこか悲し気な場末のいかがわしいところですが、
元妻役ナスターシャ・キンスキーが脱いでしまうわけでもないので
そこはエロくはならず(^_^;)、2人の間にかつての愛情を思い出すような、
それも面と向かってなのに、マジックミラー越しという切ない再会。
決して元には戻れない2人が、互いのことを理解できたところで映画は終わりますが、
一点気になったのは、この2人に振り回されたトラヴィスの弟夫婦がなんだか気の毒で、
ってことでした。
まあ、ドキュメンタリーではなく、どこかおとぎ話のような雰囲気もあるので、
そういうことは気にしないでみるべき作品なんだと思いますが。。
おそらく、派手な演出でドラマチックな展開を求める人には、
かったるいと思われる作品ですが、中年になってから見てみると、
トラヴィスの気持ちも少しは理解できるし(我儘なんですけどね)
好き嫌いがはっきり分かれる作品とは思いますが、数年に一度くらいは見て
独特なヴィム・ベンダースの世界を感じたいと思った「パリ、テキサス」でありました。
ちなみに、パリといってもフランスではなくてアメリカ テキサスのパリ、のこと。
アメリカって移民が多いので、世界中の地名があって面白い!
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