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金沢旅行記2012~金沢21世紀美術館編~ [アート・美術館(国内)]

今回は四半世紀前の自分の思い出焼き直し旅、ではありますが、
その頃にはなかったところに今回行くことにしました。

RIMG2039.JPG 兼六園を出たところのバス停
RIMG2040.JPG 兼六園シャトルに乗りましょう
20分毎にバスがくるので、そんなに待たずに済みますが、
面白いのは平日が200円なのに土日休日は100円という運賃。
観光客向け、ということなんでしょうが、平日にゆったり回りたい観光客には損かも。(^_^.)

RIMG2042.JPG バス停の目の前の能楽堂
で、バスを15分くらい待ったものの、バスに乗ったらあっという間に到着。
RIMG2043.JPG 金沢21世紀美術館
そりゃ私が四半世紀前に訪れた頃は20世紀ですから、
こういう名前の美術館が存在している訳もなく。(笑)
今回ガイドブックでおすがりしている「まっぷる」先生で「必見」と書いてあったので
寄らせていただきました。。。(他人の意見にすぐナビク性格です)


(美術館のホームページ)→ http://www.kanazawa21.jp/

RIMG2059.JPG 入口、、、意外と地味でした。

で、日本の美術館らしく写真撮影禁止。
現代アートなので私の頭では理解不能な作品もあったりしましたが、
(キワモノとアートの境目、、、みたいなものもあったりして)
芸術って見た人によって感じ方が違うもんだと思うので、時折感心しながら観賞したり。。

RIMG2044.JPG これも作品です。
レアンドロ・エルリッヒ作 「スイミング・プール」(2004)

下からプールに入れるところがあって、人がいるとこんな感じ。

RIMG2046.JPG 人がいないとき
私も下から入って上から見ている人に手を振ってみたらちゃんと振り返してもらいました。(^_^)

RIMG2047.JPG 美術館の庭には
RIMG2048.JPG 謎の椅子
これで宇宙人とか呼べそうだな、なんて思いました。

RIMG2049.JPG このカラフルな作品は
オラファー・エリアソン作 「カラー・アクティヴィティ・ハウス」(2010)
RIMG2050.JPGこういうのもアートなんですねぇ

RIMG2057.JPG 人が入るとこんな感じ。
RIMG2051.JPG 私も入ってみました 
RIMG2054.JPG あと、このラッパ
RIMG2056.JPG これもアートなんですね。
フローリアン・クラール作 「アリーナのためのクランクフェルトナンバー3」

庭に12個このラッパが置いてあるのですが、2個ずつ地中の管でつながっているそうで
RIMG2055.JPG 自分の声がどこかのラッパにつながっているそうで
ま、さすがに一人だし、あまりに暑くて庭に殆ど人がいなくて試せませんでしたが、
次回行くことがあったら誰もいなくてもラッパに話しかけてみたいですねぇ。。。。

RIMG2058.JPG 作品名不明
これも中に入れるのですが、入っている人をみたら大人だとかなり狭くてきつそうだったので
ガタイのいい私、早々に断念。(^_^.)

というわけで、現代アートは時に理解しがたいものもあったりしますが、
体験できたりするのが面白いわねぇ、、、と思った金沢21世紀美術館でありました。


お腹が空いてきたので昼ごはんを食べにまいりましょう。。

(つづく)


タグ:金沢
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青森旅行記2011Ⅱ~青森県立美術館編~ [アート・美術館(国内)]

ワ・ラッセやA-FACTORYで時間を過ごした後にバス(運転免許センター行き)に乗って、
るるぶ持参のかぽーやら、日焼け止めを塗りたくる中年オバちゃんなどを観察しながら
バスに揺られること30分くらいで青森県立美術館に到着。

ちなみに、もちょっと先までバスに乗ると三内丸山遺跡がございます。(行った事ないけど)

RIMG1371.JPGちょっと個性的な建物
RIMG1372.JPG 樹のマーク?
三内丸山遺跡に着想を得た建物とサイトに書いてありましたが
中の展示ルームも一般的な美術館と異なるというか、面白い設計の建物でした。
(ナニがどう、と説明できないのですが、不思議な建物でちょっと迷った私(^_^.))

RIMG1373.JPG ロッカー
100円玉を入れるところがなくて焦ったら扉の内側にありました。。。
オサレ過ぎてわかんねーよ、とロッカーに八つ当たりする私。

常設展は500円ですが、特別展も見たかったので(1500円)、セット券(1800円)を購入。

館内は残念ながら撮影禁止でございます。(-_-;)

特別展は「光を描く印象派展」。

詳細は、赤字部分のところにリンク貼ってますのでご覧くださいね。

ドイツ ケルンのヴァルラフ・リヒャルツ美術館所蔵作品が殆どでしたが、
今、改装中で作品を貸与してもらったのかな、とか思うくらい大量の作品が展示されていました。
もしかしたら、大量に貸与しても他に沢山所蔵品があるので困らないのかもしれないけど。


印象派、というと真っ先に思い浮かぶのがモネ、マネ、シャガール、ルノワール、って感じですが
カイユボットの作品がかなり多いのが印象的でした。


また、特別展のタイトルにもあるように、光によって同じものでも見方が変わるのを
実験できるような展示や、画家が外へ絵を描きに出るときの重装備ぶりとか、
また、作品の多くにちょっとしたトリビア的なコメントが書いてあるので、飽きないというか
ガイドフォン(500円だったので借りず)がなくても充分楽しめる展示でした。

個人的に面白いな、と思ったのは、外で絵の具を塗っていたら、
カンバスに落ちた木(ポプラだったかな)の芽が絵の具と一緒に絵に塗り固められたとか、
描いた風景画が物足りないから、と後から、人物を書き足した、とか、
逆に描きすぎたと思って青い絵の具で上から消したとか(赤外線で分かるんですね)
ひじの曲がり具合が気に入らないからと何度も書き直したとか、
描いた絵が売れなかったので、その上から違う絵を描いたとか、
額縁に入らないから、と絵の上部(船の絵で帆先)をカットしてしまったとか、、、とかとか。

そんなちょっとした面白いコメントが添えられていたのでじっくり見てしまいました。

都心の美術館でないせいか、混んでいるといっても、絵が見えないほど混んでいることもなく
地方の美術館だからゆったり見られるんだろうな、、、なんて思った次第です。。。

 

特別展を見終わって、常設展のエリアに移動すると、
RIMG1374.JPGあおもり犬
青森出身の奈良美智による作品。 あまりにでっかくてビックリしますた。(@_@)

他には、奈良美智の作品(色々な御家みたいな作品ですが、ワタクシ的にはちょっと。。。)や
同じく青森出身の寺山修司のコーナー(横尾忠則のポスターも飾られていました)とか、
棟方志功のコーナーなどがございましたが、何だか歩き疲れもあって、適当に見学。。。

RIMG1375.JPG カフェで休憩
RIMG1376.JPG やっぱり、りんごなのね、青森。
RIMG1377.JPG で、こちらを注文したのに現物写真無し。

滞在時間2時間でかなり濃密にゲージツを楽しんだものの疲れてまいりました。。

ささ、青森駅まで戻ってホテルにチェックインしないと。

RIMG1378.JPG 出口に象4頭
RIMG1379.JPG シール、もう無かった(;O;) 私も象さんに貼りたかったyo
RIMG1380.JPG ああ、夕方だ。。。。

バスに乗って戻りましょう。

 

(つづく)


タグ:青森
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国立新美術館でアート鑑賞 [アート・美術館(国内)]

昨年の秋ごろ、会社取引先のオジサンから
「今度東京の美術館に私の絵が展示されるから見てね」といわれて半年。。。。

すっかり忘れていたところに招待券が送られてきてそういえば、、と思い出し、
六本木の国立新美術館に足を運びました。

初めてです、国立新美術館。(^_^)

六本木駅から地下道を通り東京ミッドタウンを歩いていたら女優の名取裕子を見かけました。
やはりこういうオサレなところには有名人がいるもんだ、と思いながら
RIMG0839.JPG 咲き始めの桜を見て(4月初旬)
RIMG0840.JPG 到着。

当日はちょうど「シュールレアリスム展」だったか大きな展示がされていましたが、
私はそれじゃなくて示現会という会の展示会なのでちょとこじんまり。。

RIMG0842.JPG2階に上がりRIMG0841.JPG中へ。

いくつも展示会場があっていくつものイベントが開催されているんですね。
普通のイメージだと常設展に特別展、なのでちょとびっくり。

RIMG0843.JPG で、こういう雰囲気の中、オジサンの絵を探します
RIMG0844.JPG が、なかなか見つかりませぬ。(-_-;)
RIMG0848.JPG猫 RIMG0850.JPG
RIMG0851.JPG 歩けども歩けども見つからず
RIMG0852.JPG あ、猫だ♪ RIMG0853.JPG
RIMG0854.JPG クレー風な絵に惹かれて撮影
RIMG0856.JPG で、またまた猫。
RIMG0857.JPG 見落としたかと焦ったのですが、
RIMG0858.JPG やっと発見。 ほっとしました。。。
ちゃんときた証拠に写真を撮り、絵を暫し眺めましたが、
オジサンの絵が見つかったら「終了」的な気分になり、早足で出口に向かいます。。
RIMG0863.JPG ねぶた祭り いつか本物みたいわね、、なんておもいながら外へ。

で、まだ、夕方で外も明るいので1階のカフェに立ち寄り、
RIMG0865.JPG ナッツ食べながら
RIMG0866.JPG 夕酒。 素敵な夕下がり。。。。。

他の展示も観ようかと思ったのですがビール呑んだらもう歩く気起きず(オイオイ)
そのまま失礼しちゃったのですが、こういう機会がないとなかなか足を運ばない六本木、
今度はちゃんと特別展のスケジュールを調べてもうちょっとゆったりゲイジュツを楽しみたいわね、
と思った国立新美術館でありました。


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川村美術館で「マティス&ボナール展」を観る [アート・美術館(国内)]

もちょっと続きます、地元ネタ。


佐倉でイタリアンのランチをいただいた後に行ったのが川村美術館。

H2年、大日本インキがその関連グループ会社とともに収集した美術品を公開するために、
子会社(研究所)の敷地内に建てられた美術館です。
出来た当時に一度足を運んだきりで(当時レンブラントの銅版画展を見ました)今回で2度目。

DSCF6481.jpg こんな長閑なところです
DSCF6489.jpg 緑がいっぱい
DSCF6490.jpg向こうの建物が研究所
手前の池では大きな白鳥が泳いでいて気持ちが和みます。。。
因みにこの研究所、普段は当然関係者以外は入れませんが、
ゴールデンウィーク期間中は、クルメツツジが満開なので一般の方にも公開されるそうです。


美術館の入口には、
DSCF6483.jpgフランク・ステラの「リュネヴィル」
結構この方、好きなんですが、相変わらず凄い作風ですねえ。。
DSCF6487.jpg 横から見たり
DSCF6485.jpg アップで見るとこんな感じですもん

もう1つ、外に展示してあるのが、
DSCF6488.jpg 清水九兵衛の「朱甲面」
ちょっと不思議な作品ですね。

という訳で撮影できるのは外だけで中はNG。。ザンネーン。

常設展にはレンブラントの「広つば帽を被った男」や、
マーク・ロスコーの「シーグラム壁画」8枚で飾られた部屋や、
フランク・ステラのp不思議な絵画&オブジェで飾られた部屋、
尾形光琳や横山大観、ジャクソン・ポロック、アド・ラインハート、アンディ・ウォーホルほか
多種多様な作品を観ることが出来ます。

今回特に観たかったのが、大日本インキの創業100周年を記念して美術館を改装して
(展示面積が1.5倍になったとか)展示している「マティス&ボナール展」。

20世紀の巨匠と呼ばれ現代の美術にも大きな影響を与えている
アンリ・マティス(1869-1954)ピエール・ボナール(1867-1947)の作品展ですが、
いつもの特別展示にも増して力が入っているようで、
展示作品はニースのマティス美術館、パリのポンピドーセンターなど
世界の有名な美術館から集めたものばかりです。

色彩の魔術師と称される2人の作品を、若い頃から晩年まで時代ごとに区切って展示してあるので
非常に分かりやすいというか、観やすいというか、で、
私は特に、マティスの晩年の「ジャズ」という作品が20枚飾られている光景に感激。。
他にはロバート・キャパが撮影したマティス本人の創作風景の写真が興味深く。。

(ご参考までに出展作品詳細)
川村美術館ホームページ → http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/images/matisse/list.pdf

と、ひととおり中を回ってすっかり気持ち和んだ後は敷地内の散策。。

DSCF6491.jpg 遊歩道を
DSCF6492.jpg 歩いていくと
DSCF6498.jpg ソメイヨシノと菜の花
DSCF6494.jpg ちょうど満開でした
DSCF6497.jpg 菜の花も綺麗で
私には見慣れた花ですが、東京在住の知人には珍しかったみたで
「わー、菜の花、菜の花!!」大喜びでした。

DSCF6499.jpg 木蓮
DSCF6500.jpg しだれ桜は咲き始め

芸術を楽しめて、更に広い敷地でゆったり花を見ながらお散歩できて、、
ロケーションがちょっと不便、という点を除けば非常に楽しい場所ですね。
どの季節に行っても花が咲いていて散歩が楽しめるそうなので
今度は違う季節に来ようと思った川村美術館でありました。


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「レオナルド・ダ・ヴィンチ」展に行く [アート・美術館(国内)]

上野の東京国立博物館へ行きました。
今回初めて東京国立博物館に足を運んだのですが、
目的は3月から始まった「レオナルド・ダ・ヴィンチ~天才の実像」で、
平日なら少しは空いているかと思って行ったものの、、、、やっぱり混んでいました。

レオナルド・ダ・ヴィンチというと、1974年に日本で初めて「モナ・リザ」が公開され、
今回実質的なデビュー作「受胎告知」が公開されると宣伝されていたので行った訳で。  
 ←これが「受胎告知
この「受胎告知」、イタリア(フィレンツェ)のウフィツィ美術館所蔵の絵画だそうですが、
はるか昔の学生時代、バックパック背負っての貧乏旅行でフィレンツェに立ち寄り、
更にこのウフィツィ美術館にも立ち寄っているのに、見た記憶が全くありません。
当時はあまり芸術に興味もなく、取敢えず入ってみただけ、という感じだったので、
唯一覚えているのは、ボッティチェリの
 「プリマベーラ(春)」 と
 「ビーナスの誕生」 のみ。(笑)

当日朝、9時過ぎに東京国立博物館に着いたので「楽勝」と思っていたら既に人の山が。。。
本館の外につながる列に並びズズズズっと進む、はずが亀の歩みでなかなか進まず。
入口には「ここから○○分待ち」のプラカードも用意してあって
平日でこの混み具合だったら土日などに行ったら一体どのくらい並ぶんだろう。。。。。

中に入って階段を上り、500円也を支払ってガイドフォンを手にノロノロと前進し、
クネクネと曲がるスロープを歩いて絵に近づいていくのですが、
絵に近づけば近づくほどに人の密度が高くなり、「おしくらまんじゅう」状態です。
途中に立つ警備員さんも「危ないですから押さないで下さい!」と注意するものの
言う事聞く人は殆どいないというか、後から後から押されてしまい流れに乗って進む私。

やっと絵の近くまでたどり着くのに30分。長い道のりでございました。。
ガイドフォンで聞きながらだったので各々の箇所についてよく分かったのですが、
天使ガブリエルがマリアに子供(=キリスト)を身ごもっていることを告げるという場面で、
純潔の印で白い百合が描かれているとか、空気遠近法を使って遠くの風景を描くとか、
一枚の絵の中に様々な手法が使われていて深い意味が込められていて、
これを20歳のレオナルド・ダ・ヴィンチが描いたというのがただただスゴイと思う私でありました。

絵を鑑賞してオシクラマンジュウから解放された後は、第二展示の平成館に向かう気が起きず、
本館内の観音菩薩や大仏を眺めて(殆ど人がいなかった)心を落ち着かせた後(笑)、
平成館へ移動しました。

第二展示は、レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯の説明と、各々の年代に描いた代表的な絵画の紹介、
発明品の模型展示などなどですが、
恵まれない生い立ちが理由できちんと教育を受けることのなかったレオナルド・ダ・ヴィンチが
独学で天文学、物理学、解剖学、建築学などを学び、それらを元に絵画を描いたり発明したりと
本当に多彩な人なんだなあと思いました。

※ガイドフォンの非常に丁寧な説明を聞きながら見たのでとても分かりやすく見学できたので、
 これから行かれる方にはガイドフォンを借りることをおススメします。

ダ・ヴィンチ・コード(上)

ダ・ヴィンチ・コード(上)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03/10
  • メディア: 文庫

この本にも出てくるウィトルウィウス人体図の解説も面白く、
また、永久に回り続ける歯車(永久機関)を発明しようとして失敗した話や、

ハドソン・ホーク

ハドソン・ホーク

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/09/27
  • メディア: DVD

この映画にも出てくる人力飛行機の模型などなど、
多くの発明品と彼の発想、生い立ちなどと合わせて絵画も楽しめる、と、
じっくり見て回るとしたら一日かけてもいいなあ、、、と思ったほど興味深く楽しめた
「レオナルド・ダ・ヴィンチ~天才の実像」展でありました。


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コラージュ&フォトモンタージュ展を観る [アート・美術館(国内)]

新聞屋さんに貰ったタダ券があったので終了間際に駆け込みで観ました、
コラージュフォトモンタージュ展(於:東京都写真美術館)」。
  ←「生命」 (平井 輝七,1938年)
コラージュ、モンタージュなどという言葉は聞いたことがあったのですが
よく意味について考えたことがなかったので調べてみました。
コラージュは、現代絵画の技法の一つで、フランス語の「糊付け」を意味する言葉で
写真、新聞、布きれ、針金、ビーズ等の絵の具以外の物を色々と組み合わせて
画面に貼り付ける事で特殊効果を生み出す事が出来る技法。
また、フォトモンタージュは、写真を切り貼り、部分的に入替え、二重露光する等して
合成して作る作品で、写真だけでなく、絵画の一部や印刷も含む場合も有り。
17世紀頃~、紙や布、羽や動物の皮などを貼り合せて作品にする手法があり、
写真が発明されてからは写真が多用されるようになったとか。

実際には有り得ない場面を1枚の中に作り出すことで、
メッセージ性を高めたり、超現実的な世界を表現したり出来るのが特徴。

ということが分かりました。

入ってすぐのところに展示してあったのは、
19世紀半ばの写真の黎明期の作品
(当時の写真技術で不可能だった為に合成したとか)から始まって、 
 「小島柳蛙(リュウア)と家族像」(小島柳蛙,1873年頃)
柳蛙の息子を抱く妻の写真を(別人のように)2つ重ねてあります。

「海景」(ギュスターヴ・ル・グレイ1856~1859年)
当時の写真技術では、波や雲の細かい様子を1度の撮影では表現不可能だった為、
別々に撮影した後、合成した作品。(全く違和感ありませんでした)

続いて、20世紀初頭の前衛美術運動の最中の作品の展示コーナー。
作品は一番上の「生命」といった作品のように、写真というか絵画というか
モダンアートという趣の作品が沢山展示されていました。

最後のコーナーは、現代美術に於ける作品。
画家や版画家等、写真家以外の美術家も作品を発表していて、
CG風なものや、カンバスへの転写、オフセット印刷による作品もあり、
「水玉」で御馴染みの草間彌生の作品も展示されていました。 
 草間彌生「かぼちゃととかげの思い出」1975年
ここまで来てしまうとコレ写真の合成なの??って感じです。
他には
 横尾忠則「木花開耶媛の復活」1998年
富士山に無数に貼られている小さい写真が、
江戸、明治時代に撮ったと思しき侍や文明開化で洋装になった男性等。
富士山とその守り神の木花開耶媛を描いた作品、ということで不思議な印象ですが、
写真をハサミでちょきちょき切って貼っているのがデジタル時代に逆行している感じ。

思わず、昔、友人の顔写真を沢山切り抜いて台紙に貼り付けて
馬鹿なセリフ入りの吹き出し書いたりして笑ったのを思い出しました。。。

というわけで、写真技術の進歩とデジタル化で手法が変化した流れを見ながら、
有り得ない構図なのに、現実にあるんじゃないかと思ったりしながら楽しめた
「コラージュとフォトモンタージュ展」でありました。

(おまけ)
何処も彼処もクリスマス一色ですが、恵比寿ガーデンプレースもご多分に漏れず。 
でも、とっても高級でしたよ。
 なんてったって「バカラ」ですもの。
 幾らするのか下世話なことを考えてしまった。(笑)


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岡本太郎の「明日の神話」を観る [アート・美術館(国内)]

岡本太郎に会いに汐留へ。

 
「グラスの底に顔があってもいーじゃないか!」とも言っていた太郎画伯。

岡本太郎というと、
大阪万博の「太陽の塔」や
数寄屋橋阪急横の「若い時計」 のイメージが強いのですが、
今回は日本テレビ敷地内で展示している巨大壁画「明日の神話」を観るのが目的。

間近で観たいので行列に並ぶこと20分で壁画とご対面。
あまりに大きすぎて(縦5.5×横30㍍)全体写真は撮れませんでした。

中央~右

 左~中央

 壁画を見上げると汐留シティセンターが見えました

「明日の神話」は、メキシコオリンピックに合わせて建設が予定されていた
超高層ホテルオテル・デ・メヒコのロビーに飾る為の絵として、
1968~1969年(太陽の塔と同じ頃)に岡本太郎がメキシコで描いた壁画。
資金繰りの悪化でホテル建設工事が中断となり、仮設置された壁画は
取り外され各地を転々とする内に行方が分からなくなったが、
太郎の養女、岡本敏子が3年前にメキシコシティの資材置場で壁画を発見、
1年がかりの交渉で壁画を入手し(その後、敏子は急逝)、
日本に運んで1年間かけて修復し、今回一般公開に至る。 

壁画は原爆が炸裂する瞬間を描いたもので、ピカソのゲルニカを思い出したのですが、
違うのは絵が暗鬱でないというか、やはり岡本太郎らしい色使いだということ。

  骸骨部分は特殊素材で立体的に浮き上がってます

炎に包まれた人々

 原爆? 悪をイメージしているような

 逃げ惑う動物?

 きのこ雲に見えました

 この感じは正に岡本太郎

40年近く前の絵でありながら混沌として不安の多い現在にも相通ずる絵だと
実感しつつ、

 スタンプラリーに参加
日本テレビ内の3箇所のポイントを探してクイズに答え、
「ビー、タロー!」といいながら岡本太郎の表情を真似すると抽選に参加できる、
という趣向。

 敷地内のスーパーマンに挨拶し、

 ハウルの動く城や トトロを見ながら
スタンプを集めて抽選したものの、外れのボールペン一本をもらうのみ。。
ま、タダで貰えたんだから良しとして。

岡本太郎の壁画を堪能した後は、銀座に移動し、 

ロオジェ横の資生堂ギャラリーへ
人も少なめで涼しいので、寛げる穴場スポット。
資生堂の歴史を勉強しながら過去の商品CMも見られて懐かしい気分に浸りました。

 ギャラリーを出て金春通りを歩いていると、
昔の銀座の通りに使われていたレンガを発見。
当時、町並みを整備するのに国家予算の4%を使ってレンガ通りを作ったとか。

岡本太郎から資生堂、レンガまで幅広く体験した後は、六本木に移動です。


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恵比寿で岡本太郎 [アート・美術館(国内)]

恵比寿へ「岡本太郎の視線」を観にいく。 

岡本太郎のことは知っているが大阪万博で太陽の塔を見たわけでもなく、                                               有楽町ガード下の「たもつ」に呑みに行くときに、                                                                                                                                数寄屋橋阪急横の公園にどーんと立つオブジェを見るくらいで、                                            「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」というウィスキーCMを観た程度。

昨年末の忘年会のビンゴ景品で当たった招待券を手に、                                                                                      友人を誘って東京都写真美術館へ。

(展示会HP)http://www.syabi.com/topics/t_okamoto.html

岡本太郎は、素人カメラマンながら昭和30年には一眼レフを購入、                                                             日本各地の様々な光景を写真に収めていた。

本人曰く「自分が見えるものをカメラに収めるだけ」。まさにそういう写真。

展示の最初は1920年代、パリに留学中の岡本太郎が出会った                                                                                     ブラッサイやマン・レイ、ロバート・キャパ(写真家集団マグナムを創った人)の                         写真の展示。

続いて、岡本太郎の撮影した日本の風景。東北のなまはげあり、

モノクロだと結構怖い。

久高島の「のろ」(祭祀を司る祝女)の写真、

南国という感じのおばあ。

北の恐山のイタコや縄文土器など、岡本太郎の見た視線で撮られた写真を楽しみ、                                                                                                                                                最後のコーナーへ。

最後は、岡本太郎と、養女の敏子のビデオが見られるコーナー。                                             晩年は岡本太郎にすっかり似ていた敏子(昨年没)の姿は興味深かった。

普段、写真にあまり興味がない私、                                                                                                                                 太郎の普通のような普通でないようなモノクロ写真に心洗われるひと時となりました。

 


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