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金沢旅行記2023~銭屋五兵衛記念館編③~ [日本の旅(北陸)]

銭屋五兵衛さんについては今回知ったお方なのですが、地域貢献もされたのに
悲しい晩年だったというイメージがずっとついて回ったままの状態で見学していると、金沢2023 (389).jpeg錢五さんの伝説
食いつきたくなるタイトルですね。もちろん食いつきました、私。 
金沢2023 (390).jpeg金沢2023 (391).jpeg金沢2023 (392).jpeg
①天保3年(1832年)4月、五兵衛は2300石積の太平丸に、
 米、麦、大豆、小豆、砂糖、酒、醤油などを満載し、水夫12人を率いて出航。
②5月7日、出羽の港に寄港し、更にエトロフに向かって航海中、暴風に遭う。
③太平洋を漂流すること130日余りの後、サンフランシスコの西方5里(約20㌔m)の
 ブレイタンの地に漂着。
 一行のうち6名が亡くなり、五兵衛と6人の水夫は米国人に救われる。

ブレイタンがどの辺りかと思ってGoogleマップで調べてみたのですがよくわからず
とはいえ、アメリカまで漂流してしまったことにビックリです。
金沢2023 (393).jpegと思ったら隣にこんな表記が。
銭屋五兵衛の海外貿易については諸説紛々、中には全く現実味のない説もあり、
謎に包まれている。
しかし、五兵衛の巨万の富は並みの商売では不可能であり、当然密貿易も推測される。
加賀藩では多額の御用金を納めることを条件に、五兵衛の密貿易を黙認していたとも
いわれており、それが後々幕府の知るところとなり、藩では河北潟埋め立ての事件を
利用して五兵衛を抹殺したのだと言われている。
このように海外貿易は一概には否定できないので「錢五の伝説」として諸説を紹介。

えー、そういうことなのー。(^-^;

これを読むと商才があるのは当然ながらかなり人間くさいイメージも湧きました。
(お主も悪よのぉ、、的なイメージ(笑))
とはいえ、成功を妬む人、出る杭は打たれてしまうのか、というのは残念ですね。

そんな錢五さんの伝説の続きです。
金沢2023 (394).jpeg金沢2023 (395).jpeg金沢2023 (396).jpeg
④先見の眼を持った五兵衛は早くも彼の地の製造事業を視察。
 欧米通商の実状を見て学び、大きな影響を受けた。
⑤数か月滞在した後、米国の便船を乗り継いで、その年の11月に伊豆の下田に帰港。
⑥翌年(天保4年(1833年)5月、五兵衛は再び太平丸に乗り、
 提灯、傘、竹杖、赤合羽、扇子、団扇などを積み込み、三宅島へ行くと称して出航。
金沢2023 (397).jpeg金沢2023 (398).jpeg金沢2023 (399).jpeg
⑦太平洋を横断してブレイタンに到着し、
 サンフランシスコの豪商、フレンチ・アンクスと再会、貿易をおこなった。
⑧五兵衛が帰国する際、フレンチ・アンクスは日本の開国を勧めたが、
 五兵衛は祖国の国情を告げ、「願わくは20年後を待たれよ」と言い、
 当時26歳であった使用人(他三郎)をフレンチ・アンクスに託し、帰国。
⑨名をフレデルストンと改めた他三郎は、弘化2年(1845年)、米国使節が雑賀に
 来航した際、フレンチ・アンクスに従って帰国した。

確かに伝説ぽい。

北陸から青森を通って太平洋側に出て漂流して西海岸に漂着するのもびっくりですが、
しばらく滞在している間、五兵衛さんのご家族は心配していなかったのかという疑問が
どうしても湧いてしまいました。
海外で見聞を広めようとするのは真面目だけで野心もあったのだろうと思いつつ、
三宅島に行くと言って再びアメリカ西海岸に行って、使用人を置いてきてしまう、
まあ、自分が残るわけにはいかないのでしょうが、今の時代だったら、この人の下で
働いてどうなんだろう(使用人の他三郎、偉い)そんな気持ちになりました。(^-^;

と、事実かどうかはわからない伝説にツッコミを入れた後は、 金沢2023 (407).jpeg北前船
1500石積級の常豊丸の実物の四分の一のサイズ。
展示でもかなり大きかったので実際は本当に大きかったのでしょうね。
海外貿易”説”として上述したアメリカだけでなく、樺太、ロシア、南はタスマニア島、
広域に移動し貿易していたという説もあるそうですが、本当だったら物凄い商才と
行動力だなあと思いました。
金沢2023 (408).jpeg船の重さで吃水線も変わりますよね 
金沢2023 (410).jpeg金沢2023 (413).jpeg
モーターがない時代、大きな船で長距離移動というのは重労働だったでしょうね。
と、五兵衛さんについて悲しさよりも何だかツッコミ始めたところで、
金沢2023 (409).jpegシアターがあったので
どうやったら動画が始まるんだろう、スクリーンに近づいてうろうろしていたら、
スタッフの方が「ご覧になりますか?今スタートさせますね」と操作してくれて、
金沢2023 (415).jpeg五兵衛さんの物語スタート
金沢2023 (416).jpeg貸切なので無問題です 
アニメになると再び悲しい晩年の五兵衛さんのことが気の毒になったりして、
錢五の伝説で違う方向に振れかけた自分の気持ちが戻っておりました。。。。 

1人でかなりゆったりと見学していたのでこのあたりまでで1時間半くらい、
残りあとちょっとだけ展示があるので見学したら金沢駅方面に戻ります。

(つづく)



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金沢旅行記2023~銭屋五兵衛記念館編②~ [日本の旅(北陸)]

記念館に来る前にその人生について予習していたので、海運業で豪商となった後の
悲しい晩年について頭に入った状態(入館したときから既にどこか悲しい気分)で
どこか複雑な気持ちが入り混じりながら展示コーナーを進んでおります。
金沢2023 (339).jpeg苗字は清水さん(屋号が銭屋なんですね)
地名にちなんで苗字を名乗るというのは全国どこでもあったと思いますが、
私が住んでいる千葉県M戸市でも、M戸さんという方をお見掛けすることがあって
地名になじんでつけられらのかな、なんて思ったのと同じですね。
金沢2023 (340).jpeg金沢2023 (341).jpeg家系図
銭屋の祖先は越前の戦国大名、朝倉氏の子孫であったと伝えられ、
五兵衛の6代前の吉右衛門の代に移住し金融業を営んだことから銭屋と名乗ったとか。
海の豪商となった五兵衛の家督は長男(喜太郎)が継ぎ、次男(佐八郎)がこれを
助けた、と説明に書いてありました。
金沢2023 (344).jpeg銭屋五兵衛で銭五、なんですね
17歳で家業を相続、組合頭に就任し、
39歳で質流れの古船120石積を修理して海運業を始め、
49歳で2ヶ月間に亘る東巡紀行(市熱から日光・江戸見物、東海道)、
53歳で隠居、長男(喜太郎)に家督を譲り、
64歳で隠居所生活に入り(長男へ訓戒を与えたと書いてあった)、
70歳で御手船裁許(藩の公認を得ての海運)を命ぜられ、
73歳で御手船常豊丸を新造(隠居したといいながらも仕事熱心だったぽい)
74歳で永代渡海免許を拝領し、
76歳で御手船常豊丸が能登沖で破船、
79歳で藩から河北埋め立て工事が許可され工事開始、
80歳で河北潟の魚類が変死したため漁業禁止となり、
   翌月、五兵衛一族および埋立工事関係者が逮捕、投獄されて、
金沢2023 (350).jpeg2か月後に獄舎で死去。。。
最後の表記を見て悲しい気持ちになりました。(:_;) 

隠居しても尚藩のために尽力した五兵衛を疎ましく思う勢力に
河北埋め立てが原因で魚が変死したと見せかけて陥れられる、、、
他人の活躍や成功を僻んだり妬んだりする人はいつの世にもいるのだと思うと
(今の時代も程度の差こそあれそういう人って意外といるように思っています)
悪いことをした人には当然ブーメランがかえればよいと思いますが、
悪人たちのせいで命を落とし、一族が没落していった銭屋ファミリーのことを思うと
切ない気持ちになりますね。

と入ったところで家系図と生涯を見ただけで目頭が熱くなったのですが、
幸い、一人で貸切状態で見学していたため、周囲から変な目で見られることなく
穏やかに見学することができました。

他には、
金沢2023 (354).jpeg五兵衛さんの家にあった仏壇
実際使われていたものなどの展示を見たら先に進みます。
金沢2023 (361).jpeg金沢2023 (362).jpeg
日本のように四方が海だと海運業を営む人は多かったのでしょうね。 
金沢2023 (363).jpeg金沢2023 (359).jpeg金沢2023 (366).jpeg
北前船で運んでいた荷物の一例で、左から木綿、酒、昆布。
木綿は、北陸で生産された、新川木綿、能美木綿、能登木綿が銭屋の主な取扱い商品で、
酒については、灘、西宮、伊丹で酒造りが活発で需要も高まったことから、銭屋でも
一時期酒造を試みていたとか。
昆布については江戸時代の調理技術の発達によって調味料や食材として特に上方での
需要が高く重宝されたため、北前船の重要な交易品のひとつだったそうです。
金沢2023 (368).jpegヒバも大事な取扱い商品だったそうです。
金沢2023 (365).jpeg桑の葉と北前船について
江戸時代(18世紀)、農民は自給肥料に加えて、魚粕や油粕の金肥(購入肥料)を
積極的に取り入れるようになり、日本各地で季候・風土に合わせた商品作物として、
特に、綿・麻(衣料原料)・桑(養蚕用)・アブラナ(燈油)・紅花・茶・みかん等の
栽培が盛んになっていく中、窒素・リン・マグネシウムを土に投入することで、
土地が肥えることをしった農民が自給できない肥料を鰯とニシンの海産物に求め、
鰯は弁財船で千葉から、ニシンは北前船で北海道から乾燥した肥料として全国に運ばれ、
綿・絹の需要が高まりこれらの売買が農業に大きな役割を果たしたうです。
金肥を買う資金を産み、これが江戸時代の貨幣経済の流通を盛んにさせたと
説明に書いてありました。
要は、海運問屋によって運ばれた肥料を全国の農民が買い、作物を作り、
商品として全国に運ばれていったという循環が出来たということですね。(^-^)金沢2023 (370).jpeg金沢2023 (372).jpeg
続いて銭屋の海運業(商い)についての説明がありました。
金沢2023 (373).jpeg金沢2023 (374).jpeg銚子も! 金沢2023 (375).jpeg銚子では醤油や鰯(肥料ですね)を
同じ千葉県の小湊では塩を運んでいたのですね。(親近感が増しました) 
金沢2023 (376).jpeg取扱い商品も多岐にわたっています 金沢2023 (378).jpeg兵庫、大阪ではお酒ですね(^-^) 
北前船の収益は、船頭による「買積み」の商才にかかっていて、
安値で各地の特産物を買い付けて、高値で売れる港で売りさばくという
北前船独特の商いである「買積み」が非常に大事だったそうです。
金沢2023 (381).jpeg金沢2023 (385).jpeg
銭屋の本店と支店(信用取引や情報交換による全国のネットワーク)を使って
本店を中心に青森、大阪、京都、江戸の商人と頻繁に価格や景気、
農作物の作況に関する情報を手紙でやりとりし、相互の代金決済を為替で行い、
必要であれば便船で決済金の輸送も行っていたそうです。
今のように振込などがない時期に信用関係を築いて遠方と商売するというのは
やはり商才に長けていないと無理でしょうね。
上右の青森と北海道のやりとりでは、青森に駐在員を置いて支店業務を行い、
材木、米、大豆、昆布などを取引していたという説明でした。

江戸時代にこんなに活発に交易がおこなわれていたことを知って驚いたのですが、
北前船と聞いたことがあってもここまで知らない自分が鈍いのかもしれませんね。(笑)

この後は、北前船の模型の展示コーナーに進みます。


(つづく)

 


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金沢旅行記2023~銭屋五兵衛記念館編①~ [日本の旅(北陸)]

オシャレな雰囲気の中でランチした後は、再び土砂降りの中を歩く、と思ったら、
雨が小降りになっていてホッとしました。
金沢2023 (313).jpeg今度はクルーズ船に乗って寄港したいです 金沢2023 (8).png30分弱歩けば目的地だったのですが、
Googleマップで示された道のもう一本向こうを左折してしまい(なぜか)
10分くらい行ったところで間違いに気づいて曲がり角ポイントに戻って、
正しい方向に進んだため、結果的には45分くらい歩いている自分がおりました。
京都での方向間違いに比べると大したことないような気がしています(笑))
無事、正しい方向に進み始めたところで、ピクミンブルームで見つけたスポットに
金沢2023 (9).pngサンタさんを発見
大野港のバス停からからくり記念館に向かう途中でもこのサンタを見かけたのですが、
このエリアでは木を斜めに切って絵を描く風習があるのか、、謎です。 
金沢2023 (314).jpeg寒かったので途中で洗手間休憩 
(洗手間を使わせていただいたのでちゃんとお買い物しました)
金沢2023 (317).jpeg煮干しの香りがするラーメン屋さんを通過し 
金沢2023 (318).jpegおまわりさん(緊張) 
金沢2023 (319).jpeg今の詐欺、結構巧妙なんですよね
婆1号にも知らない人から電話があって兄や私の振りをしたら「合言葉は?」と
聞くように言い聞かせています。(一般的な家庭ではあり得ない言葉を設定(笑)) 
金沢2023 (322).jpeg金沢2023 (323).jpeg 
金沢2023 (324).jpeg金沢2023 (326).jpegやっと到着 
金沢2023 (327).jpeg金沢2023 (328).jpeg北前船の大錨を見ながら中へ 金沢2023 (329).jpeg入館料は500円です
(銭屋五兵衛記念館ホームぺージ)https://www.zenigo.jp/
金沢2023 (330).jpeg和傘・水引展も開催中
と、看板を見ながら中に入ると、 
金沢2023 (332).jpeg五兵衛さん、はじめまして
(入口正面の高いところに五兵衛さんの凧が飾ってありました)

訪れる前に軽く調べていったのですが、
銭屋五兵衛さんは1773年(安永2年)金沢生まれ、両替商(屋号が銭屋)の六代目で、
17歳で家督を継いだ後、50代後半で家業を息子に継がせた後は、北前船で海運業を営み、
大海運業者として加賀藩の経済に貢献したものの、反対勢力によって無実の罪で獄死。
という、栄華を誇ったもののその後、彼の活躍を妬む勢力によって悲しい結末となった
そんなイメージでした。
と、最初から悲しい気持ち(予習するとそういうことになるんですね(:_;))のまま
展示コーナーを進みます。
金沢2023 (333).jpeg金沢2023 (336).jpeg
銭屋(両替商)の店構え(復元)と使われていた道具の展示。

銭屋五兵衛(幼名は茂助)が生まれた宮腰(みやのこし)の下通町から隣の越前町まで
銭屋一族の店や屋敷が多くあったそうで、五兵衛26歳の時、町の中心である味噌屋町に
本宅を移し、従来の質商の他に古着・呉服商を始め、以前住んでいた旧宅と醤油醸造を
弟(又五郎)に譲り、味噌屋町の組合頭、貯用銀裁許などの町の役職を歴任、
40歳の時、木材問屋職に就任したことで海運事業拡大のきっかけをつかんだそうです。
金沢2023 (338).jpeg金沢2023 (337).jpeg両替商の看板?
展示の説明を読んで、この三ケ条を見ると、五兵衛さんというのは実行の人、
というイメージを持ちました。判断力、決断力に長けた人だったのでしょうね。 

と、最初の展示から出来た人間のイメージで見学している己を振り返ると
何だか恥ずかしい気持ちになってしまいましたが、この先の展示も楽しみです。(^-^)


(つづく)


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金沢旅行記2023~海の食堂 Bay Arceでランチ編~ [日本の旅(北陸)]

金沢港クルーズターミナルに入って着ているものが乾いてきたものの
じめっとした生乾き状態のまま、、
金沢2023 (274).jpegレストラン「Bay Arce」さんへ。
(食べログ)https://tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17012248/

1人でもネット予約できるので満席で入れないよりは、、と予約した際、
「海を観ながらお食事したいので、可能であれば窓側の席に座りたいです」
無理を承知で希望欄に書いたところ、
金沢2023 (280).jpeg窓側の可愛らしいソファ席に案内されました♪
1人でこういう席に案内された経験がないので(入口近くや窓から離れた席ばかり)
ただ、こんな可愛らしい席に、ずぶぬれ(生乾き)のおばちゃんが一人で座ることに
なんだか申し訳ない気持ちになりました。
(前後は私より若めの女性グループやファミリーが座っていて一人客、浮きました(笑))
金沢2023 (276).jpeg金沢2023 (277).jpeg
金沢2023 (297).jpegビールに合いそうなフリット類
サンドイッチやパスタなどが美味しそうだったのですがアラカルトメニューは
14時からということで、
金沢2023 (278).jpegランチメニューから選びます
金沢2023 (279).jpegハントンライス(石川県のソウルフード)も気になったのですが
3月初旬のパスタのことを思い出し、その後リカバーしたにもかかわらず
自分の味覚に異常がないことを確認したくて(笑)再びパスタを注文してしまいました。

金沢2023 (284).jpegはい、かんぱい♪
金沢2023 (300).jpeg金沢2023 (283).jpeg
金沢2023 (302).jpeg金沢2023 (303).jpeg
これが晴れていればもっと遠くも見えるんだろうな、と思いながら
目に留まった置物(写真右上)、値札がついていました。(^-^;
(売り物ということもなさそうなので値札剥がし忘れ、みたいです)
金沢2023 (285).jpeg金沢2023 (286).jpeg前菜とサラダはブッフェで
金沢2023 (287).jpeg結構とってしまった感あり。
ただ、私の前にいたおばちゃんは、お皿が山になるほど盛っていたので、
それと比べると控え目かな、って感じです。
海の家というのだからシーフード(烏賊とか海老とか)があるかと思ったら、
その時の仕入れによるのでしょうね、わかさぎと甘鯛、どちらも南蛮漬けでした。
金沢2023 (289).jpeg優しい味のポトフと
金沢2023 (290).jpegモリモリ前菜
甘鯛とわかさぎもちょっとずつとりましたが、それより多くよだれ鶏と豚しゃぶを
とってしまいましたが、どれも美味しかったので結果オーライです。

金沢2023 (304).jpegちりめんのパスタからすみ風味
オシャレ雑貨のお店で売っていそうなお皿です。(自宅にこういうお皿はありません(笑))
金沢2023 (305).jpegからすみ風味と書いてあったけれどからすみ?
多分、ぼらではない魚の卵なのかもしれませんね、見た目黄色で綺麗ですが、
あまり味がないというか(塩気薄)からすみではないだろう、という感じでした。
とはいえ、パスタは柔らかめながら塩気もほどよく(醍醐寺の時と全然違う)、
金沢2023 (310).jpegグラスの白ワインと一緒に美味しくいただきました。
ここのお会計で全国旅行支援のクーポン券を使うことが出来て二度満足。
食べ終わってお店を出ることにはほぼ満席(ご夫婦、家族が多め)でしたので、
早めの時間帯で予約したお陰で窓側の素敵な席に座って美味しく食べられたと
更に満足してお店を出ました。

この後は、再び土砂降りの中、歩いて銭屋五兵衛記念館に向かいます。


(つづく)



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金沢旅行記2023~金沢港クルーズターミナル編~ [日本の旅(北陸)]

着ているものが水分で重たくなって靴もぐじゅっとした状態でランチに向かうのも
どこか寂しいのですが、早くこの悪天候から屋内に入って落ち着きたい、そんな気持ちで
早足で歩きました。
金沢2023 (248).jpeg少しずつ見えてきた建物
金沢2023 (249).jpeg金沢2023 (250).jpegこの船は?

船体も見たのですが船の名前が見つからず、自衛隊の船なのかなと思ったのですが、
結局よくわからないまま記事を書いております。(^-^;
悪天候で自分の周りに誰もいない寂しさを感じながら歩いておりましたが、
普段は大型客船が寄港するターミナルだそうです。
金沢2023 (252).jpegやっと着きました
(ホームぺージ)https://www.kanazawa-cruise.jp/
見た目が新しそうだったので調べてみたら、金沢港開港50周年記念の2020年6月に
オープンしたとのこと、まだできて3年弱ですから新しい雰囲気に納得です。

中に入ったところにチラシが置いてあるコーナーがあったので見ていたら
金沢2023 (254).jpegさかなざわさちこさん!
(着ぐるみだとかなり大きいみたいですが一度見てみたい)
先ほど見てきた金沢いきいき魚市のちらしにいらっしゃいました、さちこさん。
金沢2023 (255).jpeg金沢2023 (256).jpeg
先ほど見てきたからくり記念館、とこれからいく銭屋五兵衛博物館のチラシを見て、
雨が降っていない屋内に着いてほっとしたものの、今度は洋服のぐじゅぐじゅが
気になりつつ、中を暫し散策します。
金沢2023 (258).jpeg白いグランドピアノ
最近こういう街角ピアノ、多いですね。和歌山の南紀白浜空港でも見たことがありますが、
小さい頃ピアノを習っていたのに今はさっぱりご無沙汰の私も、たまには練習しようかな、
ピアノを見るとそんな気持ちになります。
金沢2023 (259).jpeg2階から見た1階フロア
かなり広いのですが、クルーズ船が接岸したら賑やかなのでしょうね。
クルーズ船の2隻同時接岸の場合にも対応可能なCIQ(税関、入国審査、検疫)がウリ、
みたいですが、新しい施設だからこそできることなのかもしれませんね。
と、2020年6月オープンで思い出したのは、時期的に2020年1月、コロナウィルスが
中国から感染拡大していく中、日本でも未知のウィルスと感染を恐れていたころ、
ダイヤモンドプリンセス号で陽性患者が発生し、船内隔離の措置がとられたことでした。
船旅(こんな時期に遊んでいる)が悪のように報道されていたのを思い出すと
人間の心は本当に狭量で自分と異なることを否定しがちだなあと思います。
当時は未知のウィルスで誰もが警戒していましたので私も快くは思っていなかったのですが、
船内隔離で乗客や船のスタッフだけでなく、船に必要物資を届ける人たちもいつまで続くのか、
と、心身ともに大変だったでしょうね。
これからクルーズ旅が増えていくのを見越して作ったターミナルなんだろうと思うと、
今でこそクルーズ旅がまた活況なイメージですがオープン当時は大変だったのだろうと
思いました。
金沢2023 (260).jpegそんな2階にはクルーズ船の模型コーナー金沢2023 (261).jpeg飛鳥Ⅱ金沢2023 (263).jpegダイヤモンド・プリンセス
金沢2023 (265).jpegコスタ・フォーチュナ
(イタリアのクルーズ船だそうです)
金沢2023 (267).jpegにっぽん丸金沢2023 (269).jpegロストラル
一生に一度乗ってみたいと思うけれど予算をねん出できるのかどうか、、、
1週間くらいでも乗ってみたいんですけどねぇ。。(宿題です)
金沢2023 (271).jpeg金沢2023 (273).jpeg
模型の前にあるのは「金沢港まなび体験ルーム」。
このターミナルのある金沢港の地図(どうやって船が入ってくるのか表示したり)、
金沢港操船シミュレータ(多分有料)などがあってお子さんがたくさん楽しそうに
室内で過ごしていました。(私はそれを楽しそうに観ておりました)

気づけばランチで予約した時間(11時30分)になっておりました。
この後はオシャレランチでリラックスします。(^-^)

(つづく)


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金沢旅行記2023~金沢港いきいき魚市編~ [日本の旅(北陸)]

金沢出身の大野弁吉さんについて学んでからくり人形の実物を楽しんだ後は、
記念館から歩いて15分くらいのところにある「金沢港いきいき魚市」に向かいましたが、
金沢2023 (208).jpeg強風&土砂降りです(:_;) 
時折ビニール傘が強風に煽られる中、潮の匂いにつつまれながら歩いていると、
金沢2023 (211).jpeg金沢2023 (212).jpeg 
金沢2023 (213).jpeg金沢2023 (215).jpeg
ヤマト醤油味噌」という醤油と味噌の醸造会社の前を通りました。
海、醤油といえば私の中では「銚子」ですが(ヤマサ&ヒゲタ醤油)
自分の知らない土地で銚子を連想させるような場所を見つけると
なんだか嬉しくなります。(^-^)
お天気がよければ&もうちょっと時間があれば立ち寄ってみたかったのですが、
ランチの予約をしていた関係であまり時間なく外観を見るのみでした。
金沢2023 (216).jpeg金沢2023 (217).jpeg到着しました~
(いきいき魚市) https://ikiiki.or.jp/

近江市場のような観光客をターゲットとした市場のような感じかと思ったら、
(昔は地元向けだったのがいつの間にか観光客向けになっていったイメージ)
ホームぺージを見ると、漁師⇒産地仲買人⇒いきいき魚市という流れで新鮮な魚介が
運ばれてくる(産地仲買人に続く中央卸市場がない)ため、新鮮で価格も安い、
というのがウリらしく、からくり記念館のような場所(観光スポット少ない)に
あるので、県外やインバウンド観光客というより、県内や隣県の一般の方が
買いに来る、という市場だそうです。(行くまでちょっと勘違いしていました)
金沢2023 (218).jpegほぼ四半世紀、結構歴史のある市場です 
金沢2023 (219).jpegさかなざわさちこ?
(金沢の海の幸の好きな女の子らしいです)https://kanazawa-uminosachi.jp/introduction-of-sachan/

(こんなビデオも発見) https://youtu.be/jp6dXE1--G0
金沢2023 (220).jpeg入口はこんな感じですが中に進むと人でいっぱいでした
まぐろ解体ショーは解体してサクに切り分けているところだったので、
物凄い数の人が群がっていて遠巻きに見学するのみ、
金沢2023 (222).jpeg優勝という名前の立ち食い寿司 
ミシュラン2つ星の「すし処めくみ」が監修したお店として昨年夏にオープン、
というのをネットで見つけたのですが、帰る頃(11時ちょっと前)には
カウンターも人でかなりいっぱいという感じで盛況でした。
金沢2023 (233).jpeg金沢2023 (234).jpeg蟹蟹蟹
金沢2023 (227).jpeg金沢2023 (235).jpeg
あんこう、めぎす、ハタハタ、のどぐろなど、蟹以外も金沢港で水揚げされたお魚が
たくさん並んでいます。
金沢2023 (229).jpegたらのあら 一皿300円!
(家まで電車で一時間圏内だったら絶対買ってます
金沢2023 (237).jpeg活蟹もありました
お値段は蟹もそんなに高くないような印象で、やはり地元の方が美味しいお魚を
求めてやってくる市場なんだろうなと思いました。
(車のナンバーも石川ナンバーが殆どでした)
金沢2023 (239).jpeg加能ガニ? 
(石川県で水揚げされるブランドガニ)https://www.pride-fish.jp/JPF/pref/detail.php?pk=1408962597
金沢2023 (240).jpeg金沢2023 (242).jpeg
水槽に寝そべるヒラメ?(カレイ?)やガス海老、ジャ海老などなど、
普段見ることのない海鮮を沢山みて(買って帰れないのが残念)
観光客ではなく地元客に溢れるローカルな雰囲気を満喫した後は、
ランチ会場(予約している金沢港クルーズターミナル)へ移動します。
金沢2023 (246).jpeg再び土砂降りの中を歩きます
土砂降りで塗れた後、屋内で半渇きになって、再び土砂降りでずぶぬれ、
更に屋内で半渇きになった、、ところでまた外を歩いていますが、
靴はぐじゅぐじゅ、が、ぐじゅ、ってなったのが再びぐじゅぐじゅ、って感じでした。 
バス移動するにもバスルートなく、タクシーもサービス圏外表示なので、
歩くしかないのですが、やはりお天気の良い時がいいですね。

がんばってあるきまーす。

(つづく)




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金沢旅行記2023~大野からくり記念館編③~ [日本の旅(北陸)]

からくり人形や舞台のからくりも実際動くのを観ると楽しさが増すような、
そんな気分で展示エリアを更に進んでいくと、
金沢2023 (144).jpegからくり人形の数々 
金沢2023 (145).jpeg金沢2023 (167).jpeg鼓笛児童 
金沢2023 (168).jpegビデオで動く様子を観ることができました 
鼓を叩くだけでなく、口にくわえた笛も吹く、器用な児童です。
金沢2023 (146).jpeg金沢2023 (170).jpeg品玉人形 
金沢2023 (174).jpeg人を煙に巻きそうな表情です
金沢2023 (171).jpeg後ろのねじを回すと 
金沢2023 (172).jpeg金沢2023 (173).jpegだるまが現れた! 
金沢2023 (175).jpeg今度は違う人形が! 
金沢2023 (176).jpeg下でくるくる回って品変えする仕掛けでした
金沢2023 (147).jpegスリンキーみたいなお人形さんに続いて
(高いところから人形がアクロバティックに降りていきます) 
金沢2023 (148).jpeg金沢2023 (169).jpeg茶運び人形さん
知っていたのに実物を見たのは今回が初めてで感激。
金沢2023 (149).jpeg金沢2023 (150).jpeg
高貴な方々の遊びでお茶を運ぶ様子が健気です。 
金沢2023 (160).jpeg金沢2023 (161).jpeg
金沢2023 (162).jpeg金沢2023 (163).jpeg金沢2023 (164).jpeg
金沢2023 (166).jpeg金沢2023 (154).jpeg盃を運ぶお人形さんもいるんですね
時折、実演もやっているそうなのでタイミングが合えば動いているところを見られますが、
今回は残念ながらビデオのみ、とはいえ実物が観られただけでもラッキーでした。
金沢2023 (177).jpeg金沢2023 (178).jpeg
続いて、のぞきからくり。
北陸の昔話「いもほり藤五郎」が観られます。(芋=自然薯らしい)

(以下、記念館ホームぺージの説明より抜粋)
江戸後期に京坂では「のぞき」、江戸では「からくり」といい、
覗きからくりには、直接小さな穴から中の絵や模型を見るタイプと、
いちど鏡で反射させレンズで拡大して見るタイプがあるそうで、
小型なものは諸国大名や上級武士、裕福な商人の間で、お座敷の遊興具として普及、
大型のものは寺社の祭りや縁日、盛り場などで大道芸の見世物として登場し、
当時の子ども達に大変人気があったそうです。
金沢2023 (179).jpegで、この小さな穴から覗いたのですが
遠近両用メガネが微妙にずれて焦点がいまいち合わず、
ノゾキアナの向こうに見えるはずのいもほり藤五郎さんの話が聞こえても
その様子の絵がよく見えず、藤五郎にお金持ちの娘が嫁いできたところで
ギブアップしてしまいました。(中腰もおばちゃんにはきつかった(笑)) 
金沢2023 (181).jpeg金沢2023 (182).jpeg隠し引き出し
(右奥に秘密の引き出しがあるのですがこれもからくりのひとつなんですね)
金沢2023 (184).jpeg大野弁吉さんの技術コーナーに行くと 
金沢2023 (185).jpeg金沢2023 (187).jpegエレキテル
といえば、平賀源内、と思い浮かびますが、
展示されているのは大野弁吉さんが考案した電池式の模型。
入口近くで口上を述べていた米林八十吉さん(弁吉さんの弟子)が
金沢で奇物、機巧のお店を開き機構をもって動くものや、科学的、技術的工夫を
凝らしたものを売っていたそうで、そのお店で、弁吉さんが考案したエレキテルも
販売されていたそうです。
金沢2023 (188).jpeg金沢2023 (189).jpegからくり人形芝居
時間が合わずにスルー。のぞき穴から見る芝居でもいもほり藤五郎さんだったので
(芋ほり長者も同じ話)金沢では有名人なのでしょうね。 
金沢2023 (192).jpeg金沢2023 (193).jpeg優しく注意喚起
小さいお子さんだと引っ張れるのが楽しくてガシガシ引っ張って壊れる、
みたいなことがあったのかもしれませんね。
私もそーっと紐を引っ張ってお人形さんを動かしてみました。(意外と難しい)金沢2023 (195).jpeg金沢2023 (198).jpeg
東芝創業者と並んで紹介される大野弁吉さん。 
金沢2023 (200).jpeg今回知ることが出来てよかったです 
金沢2023 (201).jpeg出口近くに展示されていたからくり人形
金沢2023 (202).jpeg金沢2023 (203).jpeg金沢2023 (204).jpeg
滝を上る鯉?を見たら出口に向かいます。 
金沢2023 (205).jpeg外観も面白い形状です 
金沢2023 (206).jpegこの映画、存じませんが、 
金沢の風景が沢山みられる映画そうです。
(恐らく私はこの手の映画は苦手なので見る機会はなさそう。。。)

じゃらんで見つけた記念館ですが、金沢出身の大野弁吉さんとからくりについて
一端ですが知ることができて大満足(混んでいなかったのでゆっくり見学できたし)、
この後は、大野港エリアを散策します。


(つづく)





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金沢旅行記2023~大野からくり記念館編②~ [日本の旅(北陸)]

初っ端から色々説明を長く書いておりますが、
やっと本格的にからくり人形が展示されているエリアにたどり着きました。金沢2023 (87).jpeg最初は指南車&記里鼓車 
"指南車"は、中国の黄帝が、強敵が濃霧をもって来襲した時、常に南を指す人形を
載せた車を作り、方向を誤らずに進めたという説話に端を発し、
宋代までの中国王朝では皇帝の行列の先を一里ごとに鼓を刻む”記里鼓車”と共に
進んだと言われています。
指南車の仕組みは磁石によるものと長い間思われていましたが、文献等から
歯車の組合せによる機構を持つ指南車の存在したことが確認されたそうです。
金沢2023 (90).jpeg金沢2023 (91).jpeg指南車
常に南を指すとなれば磁石を使って方向を探すのかと思ってしまいますが
歯車を使った車というのもからくりの一種ということなのですね。
このような中国から伝わったからくり技術が日本の風習や文化にも取り入れられ、
独自の発展を遂げていく中で祇園会の山鉾に始まり全国へと伝わった山車風流は、
各地で根づいていきますが、尾張地方の徳川家康を祀る東照宮の祭礼を始めとして
からくり人形を中心とした山車祭りが盛大になっているのが今の時代にも伝わって
いるということなのでしょうね。
金沢2023 (92).jpeg現代の職人さんが造った指南車 
金沢2023 (93).jpeg顔に表情があれば親近感が増しそう 
金沢2023 (94).jpeg足元にはからくり 
金沢2023 (95).jpeg記里鼓車
モーターがない時代にこういう機構で車を作るとは凄い(語彙が貧弱)と
思いながら更に先に進むと、木製のパズルコーナーがありました。
金沢2023 (97).jpeg金沢2023 (98).jpeg 
金沢2023 (99).jpeg金沢2023 (100).jpegこういうの、苦手です。( 一一)
触ってフォーメーションを崩して元に戻せなさそうなのでこのあたりはノータッチ。(笑)金沢2023 (106).jpeg続いて、職人さん。(の人形)
手前に写っているのが機械時計。職人さんがこれを作る光景のようです。
機械時計は、1551年(天文20年)、宣教師フランシスコ・ザビエルが布教の許可を
得るため、大内義隆に献上したものが日本最初と言われています。
西洋の科学や技術はキリスト教と共にセミナリヨ(神学校)やコレジオで伝えられ、
オルガンや時計、天文機器の製作の授業も行われたそうです。
西洋では、1日を24等分する「定時法」が使われ、規則正しい周期で時を刻む機械時計の
発達によるものでしたが、当時の日本では農業を中心とした社会で、日々形を変える月と
日の長さで決まる時刻制度「不定時法」を使っていたため、西洋時間はそのままでは
役立たなかったそうです。(日が出たら起きて日が沈んだら寝るってことですね)
金沢2023 (102).jpeg職人、渋いです(ちょっと萌え) 金沢2023 (105).jpegナガス鯨のひげ 
今のような人工素材がない頃は自然の素材をうまく使っていたのだと思いますが
鯨のひげってワイヤーみたいな素材として使っていたのかな、と想像しました。
金沢2023 (107).jpeg金沢2023 (108).jpeg金沢2023 (109).jpeg 
ザビエルさんはキリスト教だけでなく様々なものをもたらしたのですね。
と、教科書に載っていったあのお姿を思い浮かべました。
金沢2023 (112).jpeg金沢2023 (113).jpeg日高川入相花王清姫ガブ
この「角出しガブ」は特殊カシラの一つで、始めは美しい娘の姿をしていますが、
「小猿」と呼ばれる仕掛け糸を引くことで口が裂け、金色の目を剥き、角が出ます。
これらの仕掛けはみなバネの応用で、バネにはセミ鯨の歯(通称ヒゲ)が、
糸には三味線用のものが使われています。
金沢2023 (118).jpeg鯨のひげ、使われているのですね
金沢2023 (116).jpeg作り方の説明もありました 
金沢2023 (117).jpeg頭を割る、、、って。(◎_◎;) 
金沢2023 (119).jpeg江戸時代のお芝居でもからくりが使われていました 金沢2023 (123).jpeg金沢2023 (122).jpeg
歌舞伎の舞台の模型が置いてあったのですが、場面転換で動き始めました。  
金沢2023 (126).jpeg金沢2023 (127).jpeg
舞台が回転したと思ったら、 
金沢2023 (128).jpeg福助さんが現れてきました 
金沢2023 (129).jpeg金沢2023 (130).jpegこんにちは 金沢2023 (137).jpeg「奈落の底」ってここからきているんですね 金沢2023 (142).jpeg人力なので重労働です 
自分の知っているものが出てきて更に楽しくなってきました。
からくり人形の展示コーナー、もうちょっと続きます。(^-^)


(つづく)



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金沢旅行記2023~大野からくり記念館編①~ [日本の旅(北陸)]

土砂降り暴風の中、なんとかたどり着いた大野からくり記念館、
金沢2023 (68).jpeg
入館料300円を支払って展示コーナーに進みます。

(記念館のホームぺージ)https://www.ohno-karakuri.jp/index.html

1996年(平成8)年にオープン、四半世紀ちょっとの歴史のある記念館です。
金沢2023 (69).jpeg茶運び人形がお出迎え
(タイミングが合えば実演が観られるみたいです)
金沢2023 (70).jpeg金沢2023 (71).jpegパンフレットをいただいて前へ 
金沢2023 (72).jpeg金沢2023 (73).jpegよく見えませんでした(^^; 金沢2023 (74).jpeg全体の建物はこんな形状で 
金沢2023 (75).jpeg内井昭蔵氏の設計です 
江戸時代は、今日私たちが考える以上に人々が生活を楽しんでいた時代でした。
「からくり」は、こうした時代の雰囲気の中で生まれた「玩具」といえましょう。
しかし、その細工からは日本特有の技術の開花をうかがい知ることができ、
その根底には日本の職人の創意、工夫、美しさへのこだわりが生きています。
これらは、からくりを楽しむ人々の遊び心や好奇心を満たし、さらに現代に生きる
私たちにも変わりなく受け継がれているものといえましょう。
江戸時代の科学や技術を考えるとき、そしてその後の日本を考えるとき、
からくりの果たす役割は大きいのではないでしょうか。
当館では、こうした日本独自の文化として花開いた「からくり世界」を
加賀のからくり師大野弁吉を中心に展示しています。
どうぞお楽しみください。
金沢2023 (77).jpeg日本の近代化を支えた科学技術者たち金沢2023 (78).jpeg大野弁吉さん
大野弁吉さんについて記念館ホームぺージより転記いたしますと、

大野弁吉(1801~1870)、中村屋弁吉ともいう。
京都五条通り羽細工師の子として生まれ、20歳のころ長崎に行き理化学、医学、天文学、
鉱山学、写真術、航海術を修得した後、対馬・朝鮮にも渡ったといわれています。
帰国後京都に帰り中村屋八右衛門の長女うた(加賀国大野村生まれ)の婿となり、
1831(天保2年)石川郡大野村(現金沢市大野町)に来て永住しました。
隣町・金石の「海の豪商」銭屋五兵衛とも交流があり、藩主が弁吉の博学を聞き
20人扶持で召しかかえようとしましたが、それに応じず、生涯清貧のうちに過しました。
当時としては最先端の科学を駆使した発明品の数々は、現東芝の創業者で
「からくり儀右衛門」と呼ばれた田中久重の技術に匹敵するといわれています。
また、「一東」、「鶴寿軒」と号し、木彫、ガラス細工、塗り物、蒔絵などのほか、
からくり人形には優れた名作を多く残しました。
弁吉自筆の「一東視窮録」は彼の覚え書き綴りで、科学機器エレキテルボルダ式パイル
などの図解、色ガラス、火薬、写真器、大砲、医薬品などの製法、調合、寸法などが
記述されたものです。


上の説明にある海の豪商・銭屋五兵衛さんについてはこの後、博物館を訪問したのですが、
欲のない弁吉さんを経済的に支えようとした豪商というのも弁吉さんの才能を評価しての
ことだったのでしょうね。

とご挨拶やら弁吉さんについて色々書きましたが、

館内の様子がYouTubeで見つかりましたので貼っておきますね。
これを貼ればもう私の撮ったボケ写真など要らないんじゃないかという気になったのですが(笑)
4年目突入の古いiPhoneで折角撮った写真ですので(さすがにそろそろ機種編予定です)
思い出にご紹介させていただきます。
金沢2023 (80).jpegからくりの原図が最初展示してあって 
金沢2023 (81).jpeg金沢2023 (82).jpeg
左は人形が高いところからブリッジ?みたいな恰好で順番に降りてくるからくり、
右は滝を鯉が登っていくからくりの原図。
左にある図を観たときふと動きが似ていると思いだしたのがスリンキー。
(私の記憶ではスリングだったのですがスリンキーというのですね)
金沢2023 (84).jpeg米林八十八口上 
からくり人形の米林八十八さんがからくりについて語ってくれます。
(この記念館で紹介されている大野弁吉さんのお弟子さんが八十八さん)
金沢2023 (86).jpeg記念館のキャラクターかな
(調べてみましたが名前募集みたいな記事しか見つからず。。)

この後は、様々なからくりの展示に続きます。

(つづく)



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金沢旅行記2023~大野からくり記念館へ向かう編~ [日本の旅(北陸)]

(=_=)オハヨウゴザイマス 金沢滞在2日目の朝です。

夜中何度か目が覚めて6時に起床、
金沢2023 (5).png3月中旬ですがこの日はかなり寒そう。
上着が春っぽい薄手のものだったので中で厚着すればいいか、と
厚着したので寒さは凌げたのですが、強風大雨という天気で(+o+)
日頃の行いの悪さなのか、と思うような一日となりました。
金沢2023 (54).jpeg朝ごはん
ちょっとずついただいたので食べ過ぎにはなりませんでした。(笑)

レストラン入口でブッフェ料理をとる際はビニール手袋を両手にはめてください、
とスタッフの方に言われたのですが、手袋せずにお料理をとるおじさんがいたりして
マスク着用が任意となっていたころだったので、人によっては全然気にしない人も
いるのだろうな、なんて思いながら朝食終了。
部屋で暫しゴロゴロした後にチェックアウトしたのですが、前日のチェックインで
対応してくれた関さん(⇐タイムマシーン3号の関さんに似ているので命名)が
駐車場で事故を起こしてしまった宿泊客の対応に手間取っていました。
慌てることなく淡々としていましたが(宿泊客はちょっとパニック状態)、
サービス業(しかもホテル)でこんな無表情の人を見たのが初めてというか、
やることやってくれてるしこんな感じもありなんだなあと思いました。
金沢2023 (55).jpeg駅まで2分くらい 至近です
が、横なぐりの雨がすごくて駅に行くだけでずぶぬれ。(:_;)
駅のコインロッカーに荷物を預けて反対側の出口に向かって
金沢2023 (56).jpeg大野港行のバスに乗車 
駅からはかなり混んでいたバスも途中の県庁前でごっそり乗客が降りて、
金沢2023 (57).jpeg立派な建物の県庁です
その後も降りる人はいても乗ってくる人はいないので、乗客は減り続け、
終点の手前でおじいちゃんが降りたら、車内には私一人となりました。
金沢2023 (58).jpeg金沢駅から30分くらいで大野港に到着
バスを降りた途端、磯の香りが漂っていました。
大野港.jpg
近江市場や東茶屋街とは反対側、海側へ移動したところにある港で、
金沢駅から歩いたら1時間ちょっとくらいの距離です。

ここからは歩いて10分ちょっとで大野からくり記念館に向かいます。
金沢2023 (53).jpeg全国旅行支援のクーポン
平日の宿泊だったので2000円分デジタルクーポンをいただきましたので、
この日、どこかで使えるところがあれば有難く使わせてもらいます。(^-^)
金沢2023 (59).jpeg周り、誰もいなかったりして寂しい。(笑)
金沢旅行記も久しぶりなので、兼六園とか東茶屋街とか近江市場とか、
そういう観光スポットをご期待された方には大変申し訳ないのですが、
飛行機の大混雑(事前にJALから混雑予想のメールもいただいていたので)、
人気観光スポットも混雑していることだろう、と思って今回は完全スルーです。
代わりにじゃらんで観光スポットを探して未訪の場所が大野港だったので、
ここを中心にまわることにしました。

が、想定外だったのは天気でした。
強風に大雨、折り畳み傘はもってきましたが合羽はもってこなかったのを
悔やむ一日となりました。

と今頃悔やんだところで当日は超悪天候、の中、大野からくり記念館まで
早足で歩きます。
金沢2023 (60).jpeg金沢2023 (62).jpeg道案内があって分かりやすいです
金沢2023 (63).jpeg途中で見つけた小人?
悠長にスマホで写メしていると風で煽られ傘はおちょこになって、
元に戻す間にずぶぬれ、こんな感じの繰り返しで、
金沢2023 (65).jpeg曇天の海は寂しいですね。。。
金沢2023 (66).jpeg金沢2023 (67).jpeg
と、バス停から歩く事10分ちょっと、なんとか目的の場所に到着。

この後は屋内。(^O^)/ 安堵です。


(つづく)



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