映画「ウィ、シェフ!」を観る [映画(あ行)]
予告編で観て楽しそうな映画(展開がよみやすくてドキドキしなさそう)を
ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
カティ(オドレイ・ラミー)は、一流レストランの副料理長を務めていたが、
シェフと大ゲンカをして店を辞めてしまう。
移民の少年たちが暮らす自立支援組織の調理担当として働きだすが、
まともな食材も器具もないことに不満を抱えていたところ、
施設長のロレンゾ(フランソワ・クリュゼ)から少年たちを調理アシスタントに
してはどうかと持ち掛けられる。
天涯孤独で他者とのコミュニケーションが苦手なカティとフランス語が不得意な
少年たちは、料理を通じて少しずつ心を通わせていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
厳しい中でも輝く青年たちの姿に思わず目頭が熱くなりました。(:_;)
料理人の世界、縦社会で厳しいんでしょうね、テレビで人気のシェフの下で働き
遂に堪忍袋の緒が切れて店をやめたカティが難民支援施設で働くことになり
(詐欺ぽい表記の求人内容でやってきて荒れた施設に驚くカティ)
成人(18歳)になるまでに仕事に就けなければ強制国外退去となる難民たちの施設で、
食や食材に対する興味を持って誰かのために美味しい料理を作る楽しみを
知ってほしいと、身をもって教えようとするカティの姿は最初は少々強引に見えますが、
彼女自身も身寄りがなく孤児院で育った後、料理の世界に飛び込み実力でスーシェフまで
上がっていった人であり、難民の青年たちに対してどこか共感できる部分もあって
真剣に彼らをサポートしていこうとする様子にこのあたり(結構序盤)から
既にムネアツな気持ちになっている己がおりました。
最初は反抗的だった青年(一部少年も)たちもカティの本気の姿に惹きこまれていき、
ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
カティ(オドレイ・ラミー)は、一流レストランの副料理長を務めていたが、
シェフと大ゲンカをして店を辞めてしまう。
移民の少年たちが暮らす自立支援組織の調理担当として働きだすが、
まともな食材も器具もないことに不満を抱えていたところ、
施設長のロレンゾ(フランソワ・クリュゼ)から少年たちを調理アシスタントに
してはどうかと持ち掛けられる。
天涯孤独で他者とのコミュニケーションが苦手なカティとフランス語が不得意な
少年たちは、料理を通じて少しずつ心を通わせていく。
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厳しい中でも輝く青年たちの姿に思わず目頭が熱くなりました。(:_;)
料理人の世界、縦社会で厳しいんでしょうね、テレビで人気のシェフの下で働き
遂に堪忍袋の緒が切れて店をやめたカティが難民支援施設で働くことになり
(詐欺ぽい表記の求人内容でやってきて荒れた施設に驚くカティ)
成人(18歳)になるまでに仕事に就けなければ強制国外退去となる難民たちの施設で、
食や食材に対する興味を持って誰かのために美味しい料理を作る楽しみを
知ってほしいと、身をもって教えようとするカティの姿は最初は少々強引に見えますが、
彼女自身も身寄りがなく孤児院で育った後、料理の世界に飛び込み実力でスーシェフまで
上がっていった人であり、難民の青年たちに対してどこか共感できる部分もあって
真剣に彼らをサポートしていこうとする様子にこのあたり(結構序盤)から
既にムネアツな気持ちになっている己がおりました。
最初は反抗的だった青年(一部少年も)たちもカティの本気の姿に惹きこまれていき、
美味しい料理を作ってもてなすことの楽しさをっ体験していきます。
私自身、自炊も適当になりがちなのですが、カティや青年たちの姿に気が引き締まり、
味付けだけではなく見た目も綺麗に盛り付けることの大切さを感じました。
先日観た「トリとロキタ」も難民の話(ベルギーですが)で、ビザをとる大変さ、
難民を受けいれるといっても国力を考えればおのずとその限界はあるわけで
(といっても入管職員の審査風景は本当に冷酷だった)
今作でもアフリカだけでなく政情不安の国(アジアや東欧)からやってきた難民たちが
フランス語を覚えて何かしら手に技術を得て職に就く、中にはサッカーのユースとして
チームに入りたいという青年もいたりするのがフランスらしいと思ったのですが、
今作では、カティから料理を学びたいと希望した全員が料理を作るというわけではなく
厨房とテーブルをレストランとして、それをサッカーコートに見立てて、
各自の役割を分担してチームとして作り上げていくというのが分かりやすく、
指導するカティもサッカーの有名選手をあげながらどのポジションも大事であることを
教えていく姿に、とかく「俺が俺が!」となりがちな人たちをうまくまとめる力を
カティに感じました。
難民支援施設の責任者のロレンゾも最初はカティの身勝手さに困っていたものの、
(この人見たことある、誰かに似ている、と思ったら、
映画「最強のふたり」の主演の1人、フランソワ・クリュゼでした(^^;)
調理学習のコースを施設内に作って難民の青年たちをサポートできないか、
真剣に考えて実現に向けて取り組んでいく(非常に大変なことのようですね)、
その実現を強くサポートしたのがカティ、人気料理番組(料理の鉄人みたいな番組)から
出演依頼されていたのを断っていたのがこの番組をうまく利用して施設と難民たちを
前向きにさせたいと決勝戦まで実力で勝ち上がっていき、その決勝戦であることを仕掛け、
電波をつかって世論に訴える姿を観て、自分自身も苦労続きだったカティの強い気持ちを
感じて思わずこの時点で目頭が激熱になりました。
ロレンゾ以外にも施設の同僚のサビーネ(最初はのんびりした人だと思っていたら、
彼女自身も夢と現実のギャップに悩む、とても真面目で、でもお茶目な人でした)、
カティの性格に時々呆れるものの友人として何かあればサポートしてくれる
女優の卵のファトゥ、彼女たち2人も料理番組の決勝戦でカティのやりたいことを
後押ししてくれる頼れる味方で、まさにチームとして戦った結果、
難民支援施設内に調理学習のコースが出来たところで映画はおわりました。
予告編を観るともっと軽めの映画かな、と思っていましたが、
実際は難民受け入れ問題を抱えるフランス側、ビザとってフランスで働きたい難民、
現実の問題を炙りだすような題材だと思います。
ハッピーエンドとはいえ、料理番組の決勝戦でともに戦った難民の青年たちの中には
その後、国外退去となった人もいるとことが分かるような描き方になっていましたが、
祖国で問題なく暮らせればリスクを冒して難民として他国に行くことはないでしょうし
それでも難民として来ざるを得なかった人たちがどうやって自立していけるのか、
難民が増えるとその国の国民が失業する、という考え方もあるのかもしれませんが、
偽装難民ではなく本当に厳しい事情を抱えてやってきた難民に対して手を差し伸べる、
(日本で今作のようなことができるのか?という気持にもなりまししたが)
重いテーマを扱う作品ながらサラっと描いていて全体的に心地よく観ることができた
「ウィ、シェフ!」でありました。
私自身、自炊も適当になりがちなのですが、カティや青年たちの姿に気が引き締まり、
味付けだけではなく見た目も綺麗に盛り付けることの大切さを感じました。
先日観た「トリとロキタ」も難民の話(ベルギーですが)で、ビザをとる大変さ、
難民を受けいれるといっても国力を考えればおのずとその限界はあるわけで
(といっても入管職員の審査風景は本当に冷酷だった)
今作でもアフリカだけでなく政情不安の国(アジアや東欧)からやってきた難民たちが
フランス語を覚えて何かしら手に技術を得て職に就く、中にはサッカーのユースとして
チームに入りたいという青年もいたりするのがフランスらしいと思ったのですが、
今作では、カティから料理を学びたいと希望した全員が料理を作るというわけではなく
厨房とテーブルをレストランとして、それをサッカーコートに見立てて、
各自の役割を分担してチームとして作り上げていくというのが分かりやすく、
指導するカティもサッカーの有名選手をあげながらどのポジションも大事であることを
教えていく姿に、とかく「俺が俺が!」となりがちな人たちをうまくまとめる力を
カティに感じました。
難民支援施設の責任者のロレンゾも最初はカティの身勝手さに困っていたものの、
(この人見たことある、誰かに似ている、と思ったら、
映画「最強のふたり」の主演の1人、フランソワ・クリュゼでした(^^;)
調理学習のコースを施設内に作って難民の青年たちをサポートできないか、
真剣に考えて実現に向けて取り組んでいく(非常に大変なことのようですね)、
その実現を強くサポートしたのがカティ、人気料理番組(料理の鉄人みたいな番組)から
出演依頼されていたのを断っていたのがこの番組をうまく利用して施設と難民たちを
前向きにさせたいと決勝戦まで実力で勝ち上がっていき、その決勝戦であることを仕掛け、
電波をつかって世論に訴える姿を観て、自分自身も苦労続きだったカティの強い気持ちを
感じて思わずこの時点で目頭が激熱になりました。
ロレンゾ以外にも施設の同僚のサビーネ(最初はのんびりした人だと思っていたら、
彼女自身も夢と現実のギャップに悩む、とても真面目で、でもお茶目な人でした)、
カティの性格に時々呆れるものの友人として何かあればサポートしてくれる
女優の卵のファトゥ、彼女たち2人も料理番組の決勝戦でカティのやりたいことを
後押ししてくれる頼れる味方で、まさにチームとして戦った結果、
難民支援施設内に調理学習のコースが出来たところで映画はおわりました。
予告編を観るともっと軽めの映画かな、と思っていましたが、
実際は難民受け入れ問題を抱えるフランス側、ビザとってフランスで働きたい難民、
現実の問題を炙りだすような題材だと思います。
ハッピーエンドとはいえ、料理番組の決勝戦でともに戦った難民の青年たちの中には
その後、国外退去となった人もいるとことが分かるような描き方になっていましたが、
祖国で問題なく暮らせればリスクを冒して難民として他国に行くことはないでしょうし
それでも難民として来ざるを得なかった人たちがどうやって自立していけるのか、
難民が増えるとその国の国民が失業する、という考え方もあるのかもしれませんが、
偽装難民ではなく本当に厳しい事情を抱えてやってきた難民に対して手を差し伸べる、
(日本で今作のようなことができるのか?という気持にもなりまししたが)
重いテーマを扱う作品ながらサラっと描いていて全体的に心地よく観ることができた
「ウィ、シェフ!」でありました。