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映画「PascaLs しあわせのようなもの」を観る [映画(は行)]

最近見た映画で知ったパスカルズのドキュメンタリー映画が
田端のチュプキさんで封切りされるというので観に行きました。
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映画の内容は、映画.comさんより。

ロケット・マツ率いるアコースティックオーケストラバンド「パスカルズ」の
ドキュメンタリー。
1995年に結成され、幸福感に満ちた独自のサウンドで人気を集めるパスカルズ。
「さかなのこ」「川っぺりムコリッタ」など映画・テレビドラマ・舞台の音楽も数多く
手がけ、海外でもフランスを中心に高く評価されている。
約25年間にわたって同じメンバーで活動を続けてきた彼らだったが、2020年4月、
チェロを担当する三木黄太が急逝。
コロナ禍の2021年春と翌22年春に開催された追悼ライブの模様を中心に記録し、
“不在という在り方”を抱える彼らの音楽を映し出す。
監督は「奈緒ちゃん」「いまはむかし 父・ジャワ・幻のフィルム」などの
ドキュメンタリー映画監督・伊勢真一。
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パスカルズ、というと、



この映画で久しぶりの知久さんの姿に驚き、





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  • 出版社/メーカー: バンダイナムコフィルムワークス
  • 発売日: 2023/02/24
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ギョギョっとしながら音楽を楽しんだのですが、
知久さん、石川さん(元たまのメンバー2人)しか知らずどういうバンドなんだろう、
そんな興味もあって今回鑑賞してみたら(内容一切確認せず)
3年前に急逝したメンバー(チェロの三木さん)の不在をメンバーのみなさんが
どのように受け止めながら演奏していくのか、という姿を映し出す作品でした。

25年という長い間、一緒に過ごしていた仲間が急に目の前からいなくなる、
そんな状況を経験したことがない私には、メンバーの皆さんの気持ちを共有する、
というのが最初は難しく思えたのですが、亡くなった翌年のライブ、
そしてその翌年のライブの様子を見て、皆さんが三木さんの存在をふんわりと感じて
いく様子を感じられたような気がします。

三木さんが作曲した「溝」という曲を演奏する場面で、
みんなが難しい曲と言うだけあって、途中で「もう一度やり直したい」と
申告するメンバーが現れます。(それを面白がる知久さんの姿が面白い)
結局オンライン配信しているライブでありながら同じ曲を4回演奏する、
その光景がどこかほんわかしていて作曲した三木さんがほくそ笑んでいるような、
会ったことがない人なのに(画面越しにお写真や生前のお姿は拝見)どこか親近感を
感じる場面でした。


”不在という在り方”ってなんだろうと思いながら観たのですが、

(伊勢監督のnote)https://note.com/isefilm/n/n7a2434015af5

人は誰も、誰かしらの「不在」を抱えて生きている、

と、伊勢監督が仰るように、大切な人の不在は悲しく寂しいものですが、
時間の流れにまかせて不在であることを受け止めていくことができるのではないかな、
そんな気持ちになりました。

終演後に石川さんとリーダーのロケット・マツさん、伊勢監督のトークショーに
参加する幸運に恵まれたのですが、気を張らずゆるゆる続けることで長い間で築いたもの、
パスカルズの唯一と思える音楽を聴きながら感じることができた、
「PascaLs しあわせのようなもの」でありました。

(イシマツ(⇐石川&ロケット・マツ))による演奏もありました♪
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