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映画「それでも私は生きていく」を観る [映画(さ行)]

予告編を観て気になっていたレア・セドゥ主演作品です。
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あらすじはYahoo!映画さんより。

サンドラ(レア・セドゥ)は、パリの小さなアパートで8歳の娘リンと
二人暮らしをしながら、
通訳者として働いている。
父のゲオルグ(パスカル・グレゴリー)は哲学の教師だったが、
病で視力と記憶を失いつつあり、
サンドラは別居する母フランソワーズと共に
父のもとをたびたび訪ねては介護にあたっていた。

育児、介護、仕事で息をつく暇もないサンドラだが、
旧友のクレマン(メルヴィル・プポー)と
偶然再会し、彼と恋仲になる。
彼女は恋にときめく一方で、病を患う父に対するやるせない思いを募らせる。
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自分が幸せでなければ他の人を幸せにすることはできないのかな、
という気持で観終わりました。

今年に入ってから見た「すべてうまくいきますように」とどこか重なる部分もありましたが、
(主役の年代は若干異なりますが、フランス映画、親が高齢で病気で介護、家事に子育て、
 でも自分の人生を楽しく過ごしたい、という雰囲気)
レア・セドゥ演じるサンドラが父親のことや仕事で日々忙しく、大変な中であっても
自分自身の幸せを求めていく姿には共感するというか、彼女の明るい表情を見てると
応援したい気持ちになりました。

かつては大学教授(哲学の先生)だった父ゲオルグが高齢で病気、失明してしまい、
認知症の症状も出ている中、病院から施設を転々と移さなければいけない現実、
辛い中でも明るく父に接するサンドラですが、お手洗いに行きたい父を連れていくことが
できず、職員に頼む場面には(職員に自分で連れていけないの?と言われてしまう)、
私も父がそうなったら(母のことは連れていけても)私も無理かなと思いました。

父がいなくなった家に残った大量の本、母(父とは離婚)は捨てればいいというものの
父の人生を受けいれたいサンドラは、自分が持ち帰りたい本を選び、父の教え子に残りの
本を引き取ってもらう(教え子、喜んで引き受けていました)、元気だった頃の父を尊敬し、
その気持ちを尊重する姿にうるっとしたのですが、仕事に介護、シングルマザーの子育て、
疲弊したところに現れたのが亡くなった夫の友人クレマン。
最初は友達、と互いにいって会っていたものの、気づけばドロドロの関係になっていく、、
きれいに描かずサンドラの人間臭さを描いていると思いながらも、いうことが二転三転の
クレマン、それに振り回されるのに惚れた弱みのように許してしまうサンドラに、
「もう、こんな男は捨ててしまいなさい」とモヤモヤしながら画面に向かって呟く己が
おりました。(^-^;

まあ、フィクションですし、他人の人生に首突っ込むな、って感じですね。

原題は「ある晴れた日」なのでナゼこの邦題なんだろうとも思ってしまいましたが、
サンドラの行動に共感したり共感できなかったり、を繰り返し乍ら、
親の介護は自分もいずれ体験することになるでしょうし、自分に余裕がない時にも
自分の気持ちをプラスにもっていけるように(そのためのドロドロはよくありませんが)
していかないとな、と思った「それでも私は生きていく」でありました。



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