映画「グランド・ブダペスト・ホテル」を観る [映画(か行)]
結局借りました。
1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る
名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、
究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。
しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺されたことで
ばく大な遺産争いに巻き込まれてしまう。
グスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と
一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡り……。
レイフ・ファインズ様♪
と書いているものの、彼の名前を聞くたびに
QA機内でのオイタ事件を思い出してしまい、
たとえハリポタのヴォルデモードの姿であっても思い出してしまい、
(まだ検索するとザクザク出てくるしね)→ http://abcdane.net/archives/200702/ralph_milehigh_giwaku.html
全然作品と関係ないことで相変わらずひっかかってしまうのですが。(笑)
って、それはさておき。
かなりブラックな感じの作品ではありますが、
ブラックなおとぎばなし的なつくりに思えました。
イメージ的にはオーストリアのある場所、みたいな感じですが、
(エドワード・ノートン演じるヘンケルスがナチスぽく見えるし)
栄華を誇ったホテルのベルボーイのゼロが回顧しながら描かれる、
最初にもう今となっては状態の寂れぶりからスタートするので
ああ、最後には、、、と思いながら見るのですが、
途中の 華やかなところから廃れていく感じがテンポよく描かれて
楽しくみられました。
キャストもなかなか豪華なのですが、
どこまでもグスタヴを追いかける役柄を演じる
ウィレム・デフォー(怖いんだこれが)が濃厚で見ごたえがあります。
監督がウェス・アンダーソン、と記事を書くときに知り、
この監督かあ、と思うと、ブラックな笑いをもたらす作品ということで納得。
(この作品結構好き)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2013-05-16-4
古い時代の設定なのに、映像が絵本をめくるような鮮やかさ、
メンデルのケーキ箱(ピンク)が何度も出てくるのですが、
これが個人的にはとても印象的で、ホテルものかと思いきや、
中盤はホテルから離れて逃走劇などのハラハラもありつつ、
ブラックにくすっと笑える作品「グランドブダペストホテル」でありました。