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映画「ぼくんち」を観る [映画(は行)]

めざせ、映画ブログ!(笑)  キャンペーン鋭意実施中。


 

西原理恵子原作、という理由だけで借りた作品です。

ぼくんち デラックス版 [DVD]

ぼくんち デラックス版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アスミック
  • メディア: DVD




映画の内容はamazonさんより。

西原理恵子の原作コミックを阪本順治が観月ありさ主演で描くハートウォーミングドラマ。
兄弟だけで暮らす貧乏な家に、家出中の母が新しい姉を連れて帰って来る。
親代わりの姉と2人の兄弟を主人公に、貧しいながらも健気に生きる家族の姿を描く。

 





う~ン。。。 (ーー;)


サイバラ原作の割に全体的な雰囲気にパンチがないというかイマイチな感じがしたので、

ぼくんち (ビッグコミックス)

ぼくんち (ビッグコミックス)

  • 作者: 西原 理恵子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: コミック



映画を見た後に原作を読んでみたら、こりゃ原作と映画は別物だな~、
というのが正直な感想で。


時折、原作にあるパンチの効いたセリフが映画版でも出てくるのですが、
それが妙に中途半端で逆効果にも思ってしまいまいした。(ーー;)


観月ありさがオゲレツなことを言うものの、なんだかしっくり来ない、というか、
ご本人にしてみたら風俗嬢で下ネタも言う役柄を演じるのは大変だったと思うのですが、
サイバラの本に慣れ親しんでいる私(他の読者もそうだと思うんですが)にしてみると
とても薄い感じで。。。。
(主人公の神子は男好きするタイプの女性なので観月ありさはちょっと違うかもしれない)

多分、原作は登場人物もセリフや展開がかなり凄いので、
そのままの実写化(映画化)は無理(たとえR指定をつけても)でしょうし、
(シャブ中でオカシナこといって暴れる人とか、実写じゃ難しいもんねぇ(笑))
観月ありさ演じる神子(かのこ)以外のキャラクターも今田耕治とか真木蔵人とか、
鳳蘭(顔濃ゆ過ぎ&洗練され過ぎ)とか、、なんか違うのよねぇ、、、って感じで。


真木蔵人演じるコウイチ君は島のチンピラなんですが、
原作だと時に優しく、母や姉を大事にする良いアンちゃんなのに、
映画だとただただひたすらバイオレンスな馬鹿アンちゃんみたいで。(ーー;)
コウイチ君が本当はいい人だ、というエピソードが映画版では取り上げられず残念。
また、コウイチ君の下でチンピラ見習いとして働く一太(神子の弟)のことも
映画版ではあまり描かれていなくて残念でございました。


私が原作とあまり違和感なく見られたのは、鉄じい(志賀勝)と神子の弟・二太かな。
他のキャラクターはどうもイマイチしっくりこないまま見終わってしまった感あり、
それがサイバラの原作の強烈さを益々マイルドにしてしまったような気もします。


ちなみに原作者のサイバラ本人も出演していました。
ピンサロの女として楽しそうに演じていて画面で発見して笑ってしまいましたが(^_^.)
折角、様々な個性的キャラクターが登場するので、それを原作のようにウマく絡ませて
描いてくれたらもっときっと楽しい映画になっただろうな、、、と思うと
俳優陣も贅沢に使っている割にはなあ、と残念。(残念って言葉ばかり使ってナンですが)

と、サイバラの本が好きな私としてはかなり物足りない映画版ではありましたが、
多分、普段サイバラの本に全く触れたことの無い人が原作を読まないで映画だけ見る、
ということであれば「一応アリ」な映画だと思います。

ただし、原作読んだことがある人、サイバラの本に慣れている人には勧めづらい、
というか勧めないだろうな、と思ってしまった映画版「ぼくんち」でありました。


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