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映画「ファーストフード・ネイション」を見る [映画(は行)]

タイトルだけで借りてしまった映画です。

ファーストフード・ネイション デラックス版 [DVD]

ファーストフード・ネイション デラックス版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD


あらすじは毎度のamazonさんから転載で。

大手ハンバーガーチェーン“ミッキーズ”の牛肉パテから、糞便性大腸菌が検出された。
マーケティング部長のドンは、事実が公になる前に内部調査をするよう命じられ、
コロラドにある工場へと向かった。
低賃金で違法労働する密入国者たち。ずさんな衛生管理。
多量の化学香料によって操作されるハンバーガーの味。
効率と生産性だけが追求され、ないがしろにされる「食の安全」。
そこには目を背けたくなるほどの衝撃的な光景があふれていた。
困惑し、事情を問いつめるドンに、現地の責任者はこう言い放つ。「焼いちまえば安全だ」…。



 

リチャード・リンクレイター監督作品、、とエンドロールで気づいたのですが、

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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ビフォア・サンセット [DVD]

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これらのリンクレーター作品とは趣が違っていたのでちょっとびっくり。


タイトルを見て、

スーパーサイズ・ミー [DVD]

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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
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1か月間マクドナルドを食べ続けるドキュメンタリーを思い浮かべたのですが、
今作はドキュメンタリーではなくセミドキュメンタリー、ドラマ仕立ての作品でした。
とはいえ、実際のファーストフード業界を描こうとしているのは確かですし、
「スーパーサイズ・ミー」で結構わかっているつもりだったのですが、今作の方が衝撃的でした。






メキシコでの一か月の賃金をアメリカなら一日で稼げるという理由で密入国が絶えず、
多額の手数料を支払って過酷な国境越え(中には越えられない人もいたりする)をしたものの
アメリカでつける仕事は危険で不衛生な職場。
足を切断する大事故が起きてもドラッグ服用を理由に会社は保障してくれない、
牛は遺伝子組み換え穀物の合成飼料で窮屈な中飼育され、
人工香料で風味づけされたハンバーガー、最後の屠殺シーンなども見ていたら、
映画自体はドラマ仕立てとはいえ生々しい映像が多くショックでした。。
日本ではここまですさまじいことはないような気がしますが、
工場責任者(ブルース・ウィルス)「冷凍肉に菌があっても焼けば大丈夫」と言い放ち
ハンバーガーが安く提供できるのは加工したパテを安値でおろしていると言う場面には
見ていてぞくっとしましたね。

安全や品質よりも価格と企業利益を優先するあまり、汚いことには目を瞑る、、
アメリカはロビイストの強力な活動もあって大手食品企業が幅をきかせていることを
「スーパーサイズ・ミー」で知りましたが、そういうご都合主義の大人たちのせいで、
子供たちがトンデモナイモノ食べて育って、、将来心配ないの?と言いたくなります。

自分が普段口にするものもどうやって生産現場からやってきたのか、、
意識して考えることはあまりなかったのですが、反省反省です。
食の安全、必要以上に過敏になるのはよくありません、生産者、消費者とも考えるべきですね。


今作では上述したようにブルース・ウィルスのほかに、マーケティング部長役にグレッグ・キニア、
ミッキーズでバイトする女子高生アンバーの叔父にイーサン・ホーク、
他にもアヴリル・ラビーンなどが出演していました。
ブルース・ウィルスにギャラ支払うほど多額な予算の映画には見えないので(^_^.)
映画の趣旨に賛同した有名人が低ギャラで出演したのかな、なんて思ったりもしましたね。
最近、食に関するドキュメンタリー作品がちょこちょこ上映されていますが、
こういう作品を見ることで自分自身の食に対する意識をもっと強く持ちたいと思った
「ファーストフード・ネイション」でありました。
レンタルでも見られますから皆様もぜひ!

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