NYで「ANYTHING GOES」を観る [舞台・ミュージカル]
NY滞在2日目、3本目に観たのが“ANYTHING GOES”。
さすがに疲れております。 (-_-;)
集中力が無いくせに、一日に3本もミュージカルを見ようとしたことを反省反省しながら
STEPHEN SONDHEIM 劇場 へ
リバイバル作品なので ちょとレトロ
この劇場に入ったのは初めてなのですが、改装されていて非常にきれい。
面白かったのは、入口から舞台まで階段を下りていくこと。
普通は、入口からちょっと歩くとすぐ客席なのですが、ここは降りていかないといけません。
一つ降りるとメザニン席と洗手間。
舞台が始まる前に入っておこうと洗手間に入ろうとしたら、
大きな白人おばさんが2人並んで出てきてぶつかり
「オーマイガッ!」みたいに言われたのですが
2人並んで出てくること自体が非常識なんじゃ、バ○ア。(一部伏字)
とイラつきながら用事を済ませ、更に階下に下りて自分の座席へ。
ちょと後ろの右ブロック
この作品は客船が舞台なので、劇場内のスタッフが水兵さんの格好をしていたり、
録画録音禁止などの注意事項アナウンスもキャプテンからのお願い、、、的な感じで、
「船長です、この作品は1944年の設定ですが、携帯電話の電源は切ってくださいね!」
と、結構面白く聞けました。
で、 あらすじは、
ニューヨークからロンドンに向かう豪華客船を舞台に
歌姫リノを中心に様々な人が繰り広げるコメディ。
以上です。
初演はエセル・マーマン主演で1934年。 1962年、1987年にリバイバル公演。
1936年に映画化され、
1954年フランクシナトラ出演でテレビドラマ化、1956年再び映画化された作品。
日本でも宮本亜門演出、大地真央主演で1989年(~何度か)公演されたみたいですね。
ま、何度もリバイバルされている古典ミュージカルなので、複雑なお話でもなく、
さほど気にしなくてもいいかな、って感じのあらすじです。(^_^.)
あらすじはそんな感じで、ダレとダレがくっついて、とかそんな人間模様を絡めながら
歌って踊って最後は大団円だったのですが、
劇場寒過ぎ!!
(;_;)ブルブルブルブル
昨年、「アダムスファミリー」で雪山遭難かと思うくらい寒かったのを思い出しました。
そのくらい寒い劇場内、白人の方々などは皮膚が厚いのか寒さにも強そうなのですが、
途中から隣に座るかなり大きな白人オジサンさえもが手足をさするほど。(ーー;)
劇場内は概ね寒いもの、と思っていますが、この劇場、尋常でないくらい寒かった。
で、途中、寝てしまいました。 寒いし、話があまり面白くなかったりして。(^_^.)
このミュージカル、コール・ポーターの音楽が非常に素敵なのですが、
タイトルの“Anything Goes”というと、
インディ・ジョーンズ第二作目の冒頭で、
ケイト・キャプショーがチャイナドレスに身を包んでこの歌を歌っていたのが記憶にあります。
そのくらい印象的な曲ではあるのですが話がちょっと。。。。
恋模様がいくつか出てくるんですがそれが特に面白くもないっていうかなんというか
やはり時代設定が古すぎるのでしょうか、わくわくするような雰囲気もなくてねぇ。。
ただ、これぞミュージカル!と思えたのがタップダンスの群舞。
タップダンスの群舞はド迫力、これだけでも見に来る価値はあります。
歌姫のリノを演じていたのは、
サットン・フォスターという現在ブロードウェイで非常に人気のある女優さんで、
彼女のサイトはこちらね→ http://www.suttonfoster.com/home.html
初めて見たのは彼女がトニー賞主演女優賞を受賞した“Thoroughly Modern Millie”。
この作品で大好きになった方で、その次に“Drowsy Chaperone”を見て、
(画像もイマイチ、音声もざらざらですがご容赦を)
ますます好きになったのですが、その後、
メル・ブルックスの作品に出ていた彼女を見て、今作を見て思いました。
ああ、この人は何を演じてもサットン・フォスターなんだなあ、、って。
以前、「アダムスファミリー」を見たメガネヒヨコさんが
「どの役を演じてもいつも同じネイサン・レイン」という名言を残されているのですが、
「どの役を演じてもいつも同じサットン・フォスター」
としみじみ思いました。
もちろん、これって褒め言葉なんですけど、
この人を生で見て拝めるだけでありがたいって意味ですね。
ちなみに、このフォスターさん、
ソロCDも出しているくらいの実力です。このアルバムはオススメ♪
てなわけで、作品自体はちょっと古いかな、と思いつつ、
タップダンスの群舞に心躍り、生で見るサットン・フォスターに感激した
“Anything Goes”でありました。
(つづく)