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「年下の男の子」を読む [本・ゲーム・テレビ]

「うつぼの日々徒然」=酒ブログ、と思われたくないので(笑)今回は本の話。


 

今年のゴールデンウィークに読んだ本ですが、
心が弱っているから、なのでしょうか、タイトル見てこんな本を買っちまいました。

年下の男の子 (実業之日本社文庫)

年下の男の子 (実業之日本社文庫)

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2011/04/05
  • メディア: 文庫


こんなタイトルを手にとってしまうなんて私。ったら。(笑)




あらすじは毎度毎度のamazonさんから拝借。


銘和乳業勤務のわたし(川村晶子)は37歳にしてマンションを購入。
契約翌日、新製品の健康ドリンク「モナ」の宣伝用フリーペーパーをめぐって
とんでもないトラブルが発生。肝心の価格欄が空白のまま刷り上ってしまったのだ。
配布を翌日に控え、徹夜で空白部分にシール貼りをするしかない。
担当者のわたしは、ピーアール会社の23歳の社員・児島くんと夜を徹しての
シール貼り作業を敢行。なぜか二人は話が合ったのだが…。
あなたの恋愛感度がUPするハートウォーミングストーリー。



です。




読んだ感想としては、



「ま、現実じゃ有り得んだろな」





素直にそう思いました。



思わず自分の年齢から14歳引いたら、、、、うーむ、それは罰当たりだろう、と思いつつ、
でも、独身アラフォー(私のことね、笑)の妄想を掻き立てるには楽しい展開というか
ありえない、と思いながらも、非常にテンポがよいのでサラッと読めました。

どうやって、そんな年下の体育会系の可愛いアンちゃんに出会えるのかと思ったら
きっかけもその後の展開にもあまり無理がなく描写されていて、
途中からは年上女にガンバレと応援していた私でございます。


でも、現実的には、やはり難しいとは思いましたね。(そりゃそうだ)


著者の方が男性だったので驚いたのですが
(この手の話って女性作家が書くものと思い込んでいた私)
会社にいそうな変な人の描写などもよく出来ていて、思わず自分の会社に置き換えて
読んでも面白そう(変なやつは実際近くにたら迷惑なだけで面白くないんだけど)だな、
とか思ったり。


作品の最初の方で、
主人公の晶子が遂にローンを組んでマンションを購入したらそれが社内に広まってしまい、
「なんでオマエがそんなこと知ってるんだよ」と突っ込みを入れたくなるような人にまで
「マンション買ったなんて凄いね」とか言われて晶子が嫌な気分になるのですが、
私もそこを読んで「あるある、それあるんだよね」と妙に共感してしまいました。

男がマンションや一戸建て買っても別に普通と思われるのに
女(やもめ)が買うと「凄い」と思われる、私もそんな経験が多々ございましたので
言われるたびに「ち、うるせーよ」と心の中で思いながら、

「女でもローンが組める時代になったから普通に買えるんですよ。
 あとはダンナがうちにくるだけですから、
 ◎◎さんの息子さんが18歳になるまで待ちますからお婿さんにいただけます?」

とか、小学生とか中学生の息子がいる人にはこうやって答えることにしています。


大体これで二度といわなくなるんですが(笑)、女が家買っちゃいけねーのかよ、とか
今まで悶々思っていたので、このあたりの描写に思わず共感してしまったのですが、
「これで猫でも飼ってしまったらもう縁がなくなるかも」的な表現が追い討ちをかけてきて
最近、猫飼いたいなー、なんて思っていた私にはかなりショックでございました。

中年の一人女が家買って猫飼ったらアウト、、、なんでしょうかねぇ。。。

本筋の恋愛よりもこういう表現が結構身につまされるのような気もしてしまったのですが、

ウエディング・ベル

ウエディング・ベル

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2011/05/19
  • メディア: 単行本

続編が出たので(最近)読もうかどうしようか思案中。

読んだら自分の妄想がますます広がりそうな気がするのでまだ買ってないんですけどね。(笑)


というわけで、現実的な話でないとはいえ、暗くじめじめせずからっとさらっと読めて
なかなか楽しい話の「年下の男の子」でありました。

 




 


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